二次創作小説(新・総合)

Re: 冬大会8位【改訂版】プリキュアオールスターズ!if物 ( No.6 )
日時: 2018/01/21 15:31
名前: 広村伊智子 (ID: I1B7LnPP)

5話
『BAKURO』



 他のプリキュアの喧騒から少し離れた場所に隣り合って座る、みらいとあすか。
 陽の光を浴びて輝く早咲きの山桜を見て、あすかは一瞬表情を暗くした。
「ねえ、あすかちゃんたちは何で空から落ちてきたの?」
 取り敢えず、みらいは一番気になっていたことを聞いて見る。
「あー・・・・言えないかなぁ」
 あすかは、視線を左斜め上に泳がせ、頬をかきながら答えた。
「お願いィ!教えて!!」
 みらいはなおも食い下がり、好奇心に溢れた目であすかを見つめる。
 ____どうせいつかは言わないといけないことだし・・・・
「うぅぅ・・・・、分かったよぉ・・・・」
 あすかは遂に根負けした。
「やったぁぁ♪」

 あすかはうつむき気味に話を始めた。
「7年前、大島友幸って人とフレードンが現れて、」
 『あのこと』を思い出したのか、あすかはむせび泣き始める。
「私達の、大切な、人を、ね・・・・」
 みらいは、少し青ざめた。
 これは聞いちゃいけなかったんだ・・・・という考えと、後悔が頭の中で渦巻く。
「ごめん、ごめんね?」
 みらいはあすかを必死でなだめる。
 あすかは、少し顔をあげてみらいに微笑んだ。
「みらいちゃん・・・・いいの。いつか言わないといけなかったから。」
 そしてあすかは、少し考えて言った。

「・・・・実は、私達は未来から来たんだ・・・・」
 みらいは、あすかから色々なことを聞いた。
 自分たちはみらいたちの娘であり、自分たちの時間軸から遡って7年前に、みらいたちが拉致されたこと。
 みらいたちを助けるため、フレードンが10歳の頃にもう一度現れた時から、想いの力でプリキュアに変身して、毎週日曜日にフレードンと戦っていること。
 彼らは破壊行動はつつしみ、壊れてしまったものはわざわざ直していること。

 あすかは早口で話し終えたあと、もう一度うつむき、すすり泣き始めた。
 みらいは、あすかの背中をさすりながら優しく声をかける。
「『あすか』、協力するよ。でもそのためには、なぎささんたちに打ち明けなきゃいけない。いいよね?」
「『お母さん』・・・・。うん・・・・!お願いします、ありがとう・・・・」

 安心した表情を浮かべるあすかを見ながら、みらいは複雑な心境にいた。

 ____もしかしたら、大人になった私たちは殺されているか、そうじゃなくても死んでいるかもしれない・・・・。あすかの話から察するに、大人の私たちは変身道具を持っていないだろうし・・・・。

 みらいの表情が沈む。

 ____あすかの言ってることが嘘だったらよかったのに・・・・。認めたくないよ、やっぱりなぎささんたちに言いたくない・・・・

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【次回予告】

またまたみらいだよ!
はっちゃけるなぎささん、楽しいカレーパーティー・・・・
うーん!わくわくもんだぁ!
ちなみに、改訂前にはあった、お酒の話はカットだよ!だからカレーパーティーのお話いれたんだから!
そして__

次回!
『SECRET NIGHT__密談__』

__やっぱり、言わなくちゃだめなの・・・・?