二次創作小説(新・総合)

クロスオーバーで陣内パロ ( No.10 )
日時: 2023/03/31 23:36
名前: 抜間さん (ID: z/hwH3to)

さて、今回は渚が主役のパロになります。元ネタは陣内の「落とし物センター」です。このネタは当時リアルタイムで見た作者がゲラゲラ笑いまくった、陣内のネタの中でも1、2を争うくらいに大好きなネタなので、元ネタを知らない人はぜひ見てみてくださいな。
なお、過去スレ時代から言えることですが、抜間さんのパロディは原作をめっちゃいじりまくっている上にカオスご都合主義裸族割となんでもありな展開なので細かいことは考えずに楽しんでいただけたら幸いです。

まとも組「バッサリ言い切ったなオイ」

では、どぞ。






係員「それでは、落とし物保管室はこちらになりますね」
渚「ここですね?ありがとうございます」



とある日の昼下がりのこと。
暗殺チームの若きアサシンこと潮田渚は、駅で落としてしまった落とし物を探しにはるばるここ、任天街のキノコストリート駅にある落とし物センターにやってきていた。駅で用件を伝え、係員に通された落とし物保管室にはテーブルや棚が備え付けられており、沢山の落とし物が所狭しと置かれている。


渚「えーっと……あった!やっぱりこの前電車に忘れていってたんだ…見つかってよかった~、せっかく茅野とお揃いで買ったんだし、大切に使いたいからね」

渚はテーブルを見渡すと、落とし物の山の中から自分の落とし物である折り畳み傘を見つけだして手に取り、安堵の表情を浮かべた。

渚「…それにしても、落とし物センターって初めて入ったけどこうなってたんだぁ。色んな人が落とし物を落としてたり忘れてたりするんだね~」

無事に目的のものを手にいれた渚はさあ帰ろうとドアノブに手をかけたが、ふと普段はなかなか入れない場所に来たことで好奇心がわき、少しだけ部屋を観察してみることに。きょろきょろと部屋の中を見渡すとそのまま部屋の真ん中にあるテーブルまで歩み寄った。
テーブルには所狭しと大量のスマホが置かれており、持ち主はきっと困ってるだろうぁと苦笑いしながらいくつかを手に取って眺める。

渚「うわ~こんなにスマホが沢山落とし物として届いてるんだ…今頃持ち主困ってるだろうなぁ」




さて、突然だがここで落とし物のスマホとそれに対する渚の反応を一部ダイジェストでご紹介しよう。


・ポケモンのチャームやストラップが沢山ついた、ピカチュウ柄のスマホケースに入ったスマホ
渚「この人はきっとポケモンファンだね?ポケモンは可愛いグッズ沢山出てるからなぁ」


・太陽のチャームが付いた、黄色い花柄のスマホケースに入ったスマホ
渚「見たことない花だなぁ。この花はえっと…(自分のスマホで検索)へ~、オオハマボウっていう沖縄の花なんだ。天馬君が沖縄生まれって言ってたし、今度聞いてみようかな?」


・女の子キャラのラバストや小さいフィギュアが30個ほどくっついたスマホ
渚「うーん…この人は多分アニメやマンガが好きな人かな?にしても、こんなにラバストだのフィギュアだの付けて邪魔じゃないのかな…?;;」


・シルバーのライオンモチーフのキーホルダーと青いハートのチャームが付いたスマホ
渚「おーかっこいいライオンだ。でも可愛らしいストラップが混じってるってことは、案外彼女さんとお揃いだったりするのかな?」


・タコのぬいぐるみ(全長160センチほど)が付いたスマホ
渚「いやでっか!!!!これどう考えても邪魔でしかないでしょ!!!?!これ付けた人相当バカだよ!!?;;;」


・電伝虫(ワンピースに出てくる電話の出来るカタツムリ)
電伝虫「……(ジー)」
渚「いやいやこれ、落とし物っていうの…?しかもなんかこっちガン見してくるし;」


・青いツナギのいい漢♂のストラップと「裸道」とでかでかと書かれたステッカーがついたスマホ
渚「………ノーコメント」



ほんの一部だがスマホケースやストラップが実に個性豊かで…おい、一部明らかにおかしいものが混じってただろ。まあそんなこんなでスマホのストラップ(?)にも色々あるんだなと引きつった笑いを浮かべながら落とし物を眺める渚。そこへ…



プルルルルルルル…プルルルルルル…



渚「…あっ電話!!すいません係員さん、電話鳴ってますよ!!係員さーーん!!!」


突如として保管室に備え付けられた固定電話が鳴り出した。渚が急いで大声を出して係員を呼ぶも、仕事で出払ってるのかいくら待てども返事は返ってこない。
そうこうしてるうちに電話が切れてしまうだろうと判断した渚は、そのお人好しな性分ゆえに鳴り続ける電話を放っておくことが出来ずに、急いで受話器を取り耳にあてた。


渚「あの、もしもし?」
岡島「あ、もしもしすいません突然電話して……って、その声はもしかして渚か?」
渚「あっ、その声は岡島君!どうしたの?」
岡島「そりゃあこっちのセリフだ!そっちこそ何でこの電話に出たんだ?この電話落とし物センターであってるよな?」


すると偶然にも、電話の相手はE組のクリエイタートリオが一角のエロ伝道師こと岡島大河だったではないか。
相手は駅に電話をかけたつもりが受話器の向こうにいるのがクラスメートだったことに驚くも、渚が事情を話すと「それならちょうどよかった!」と声を弾ませる。

岡島「渚がいるならちょうどよかった。悪いんだがそこに俺のスマホがあるか探してくれないか?」
渚「あ、もしかして岡島君もスマホを忘れた口?」
岡島「ああ。なんか悪いな~パシリみたいにしちまって…;」
渚「ううん、気にしないで。じゃあどんなスマホか教えてくれないかな?」
岡島「ああ。俺のはカメラ付きスマホなんだ」
渚「え……?」

岡島の言葉に、思わず落とし物をあさっていた手を止めて電話の向こうのクラスメートに聞き返す渚。いやちょっと待て、説明が漠然としすぎてないか?

渚「い、いや待って岡島君、大抵のスマホはカメラついてるよね?」
岡島「いや本当に。俺のはカメラ付きなんだ!」

今時のスマホには例え簡単スマホだろうとカメラ機能がついてるものであるが、岡島の声は至って真剣であり嘘をついてるようには到底聞こえない。そもそもこのご時世、逆にカメラのないスマホなんであるのか…?
そんなバカなと思いつつ、渚はとりあえず落とし物の置いてあるテーブルの上をごそごそと漁る。


感想まだ

クロスオーバーで陣内パロ ( No.11 )
日時: 2023/03/31 23:00
名前: 抜間さん (ID: z/hwH3to)




渚「てか、むしろカメラが付いてないスマホなんてあるの?;」
岡島君「いや、俺のはちゃんとしたカメラ付きスマホだから見たら一発で分かるはずだぞ?」
渚「ちゃんとしたカメラ付きスマホって……そんな漠然とした説明でわかるわけがn……」







渚が見たもの:でかい一眼レフカメラがストラップ代わりに付いてるスマホ
渚「(´°ω°`)」



すいません、渚の目線の先にはこれでもかというくらいにでかいレンズをつけた一眼レフカメラがくっついたスマホがありました(爆)。プロ御用達レベルの立派なカメラには長さ15センチ近くはあるレンズが取り付けられており、相当金をかけていることとカメラに拘りを持っていることが伺える…。ってこれ、むしろスマホがカメラのストラップじゃね?


渚「……あったよ、これだね?早く取りにくるといいよ;」
岡島「マジか~!サンキュー渚!!助かった!!」
渚「うん、じゃーね…(ガチャ)…いやすごいなこれ!?本当にカメラ付いてたよ?岡島君何考えてるのさ;;」

電話を切った渚は思わず手に持っているカメラ付きのスマホ…改めスマホ付きのカメラをガン見。まあ、まさかクラスメートが凄まじいスマホを使ってたんだかはそりゃあ驚くわな…;
こんなストラップ(?)を付けてる人が世の中(というか自分の身近)にいたのかと渚がカルチャーショックのような何かを感じていると、今度は手にしたスマホとは別のスマホから着信が。



デデンデンデデン♪デデンデンデデン♪
(BGM:ターミネーターのテーマ)



渚「また着信だ!えーと…あぁ、これか…;」


見るとその着信は、先ほど見つけた女の子キャラのラバストやフィギュアがじゃらじゃらと約30個は付いたスマホからであった。見た目に反してすごい着メロにしてるなと思いつつ、渚はストラップで重たいスマホを手に取り着信ボタンを押す。

渚「あ、もしもし 」
電話「もしも…あれ?あれれ?あの~君はどちら様だい?」
渚「あぁ~ごめんなさい、僕はこの電話の持ち主じゃないんですよ。落とし物センターでたまたま居合わせて…」







電話「あっ、スネークじゃないのかい?」
渚「いや待ってスネークさんのなのこれ!!!?!;」


いやまさかのスネークだったのかよ!!!?!いかにもいぶし銀っぽい見た目の癖にスマホに女の子キャラのグッズどんだけ付けてるんだこの蛇は……だがそう思ってよくよくストラップを見てみるとそこに付いてるキャラのラインナップたるや、サムス、暗殺のビッチ先生、ワンピースのナミにロビン、FFのティファ、鬼滅の甘露寺蜜璃、ブリーチの松本乱菊………ってみんな巨乳のキャラじゃねーか!!?どこまでおっぱいが好きなんだあの蛇は!!?(余談だが、電話をかけてきたのは任務について連絡しようとしたオタコンであり、「彼には僕からスマホの場所を伝えとくよ」と言い残して電話を切った)。

渚「……皆のスマホ事情は一体どうなってるのさOTL」

二連続でまさかのスマホ事情に見舞われ、あんまり知りたくなかったエロ蛇の趣味志向を知ってしまった渚は若干遠い目で呟く。
…だが渚の心労など知るよしもなく、ハプニングというものは立て続けにやってくるもので。




脱ぎたくて!脱ぎたくて!脱ぎたくて!辛いよぉ~!♪
(BGM:脱ぎたくて)




渚「すいません、もうこの時点で嫌な予感がしないんですが?」

今度は青いツナギのいい漢♂のストラップと「裸道」とでかでかと書かれたステッカーがついたスマホから着信…っておい、ストラップとステッカーの時点でもあれだが着うたが裸族ソングの時点で持ち主はほぼ決定だろこれ。だが、放っておくのも気が引けるので渚がスマホを取り耳に当てる。さて、スマホの持ち主はというと…



ワリオ「フンガーーー!!!おい、誰だ俺様のスマホを勝手に使ってる奴は!!!」
渚「あ…ワリオさんでしたか;;」



案の定裸族でした(笑)
どうやらワリオは自分のスマホを落としてしまったので探そうと別の電話から自分のスマホにかけたらしい。まあ、ここで切るのも失礼な気がするのでとりあえずは事情を説明しよう。

渚「えっとですねワリオさん、このスマホは任天街のキノコストリート駅の落とし物センターにありまして…」
ワリオ「む??その声は暗殺チームの女男じゃないか!!それならちょうどいい!!!もうそろそろ裸族イベントの主催者から電話が来ると思うんだが、俺様はイボ痔が悪化して裸族パフォーマンスが出来なくなったから今日のイベントは行けないと伝えておけ!!!じゃーな!!フンガーー病院ーーー!!ケツがいてぇぇぇぇ!!」
渚「えっちょ待ってそんないきなり(ブツッ!ツー、ツー、ツー)……えぇ~人の話は聞いてよ…;」


だが渚が事情を話すや否や、ワリオは一方的に伝言を言って電話を切ってしまったではないかー!!黄色の貴公子は相当尻が痛いのか電話の向こうで雄叫びをあげており……ってちょっと待て、前スレから5年経ってるってのにまだイボ痔治ってないのか?

渚「メタ発言しないでナレーション。まあ、あんだけオナラを酷似してたら治るものも治らないよ…はぁ、伝えておけって言われてもなぁ…」




脱ぎたくて!脱ぎたくて!脱ぎたくて!辛いよぉ~!♪




渚「っとと!!早速電話だ…(ピッ)」
主催者「もしもしワリオさん、お世話になっております。早速なんですが、本日の裸族イベントの打ち合わせをですね…」

と、一息つく暇もなく早速手にしたスマホに着信が入ったので着信ボタンをタップして耳に当てると男の人の声が。おそらくこれが件のイベント主催者で間違いなさそうだ。
渚は早速預かった…というよりも半ば押し付けられた伝言を伝えようと口を開いた。だか…


渚「あの、もしもし?実はワリオさんは…」
主催者「…ぁあ?その声お前ワリオさんじゃねぇな??何処のどいつだ?あぁ??もしかしてお洋服愛好家か??」
渚「いや、あの僕はお伝えしたいことがありまして…」
主催者「お洋服愛好家ごときがワリオさんの裸族パフォーマンスを邪魔しようって魂胆だな??」
渚「邪魔だなんてそんな、あのワリオさんがですね…」
主催者「目的は何だ?金か?それともただ妨害をしたいだけか!??」
渚「さっきから話聞いてます!!?僕は単にワリオさんの代わりに」
主催者「代わりだあぁ???あの人のパフォーマンスは素晴らしいの一言なんだぞ!!!てめぇなんぞに代わりが務まるわけねーだろうが!!!」
渚「え…ええええぇぇぇぇぇぇ!!!??」


なんと電話の相手である主催者は渚の話を聞かずに一方的にまくしたて始めたではないかー!!?まあたまにいるよな、人の話聞かずに一方的に話す人…;


主催者「ワリオさんに何をしたんだテメェ!!その人に何かあったらただじゃおかねぇぞ!!!」
渚「いやあの、だから!!!そのワリオさんから!!ことづてをお預かりしてて「ワリオさんの身柄をお預かりしてるだとぉぉ!!!??どんだけのファンが今日という日を楽しみにしてたと思ってるんだてめぇ!!!!ファンだけじゃねぇ!!このイベントには金も場所も準備の手間隙もかかってんだぞ!!!この責任はどうつけてくれるつもりだ!!?」……ダメだ、埒が空かないよ…はぁ;」

しかも大変困ったことに、渚がいくら事情を説明しようとしても相手はよほど頭に血が登っているのか全く聞く耳を持とうとしない。それどころか変な勘違いをして勝手にヒートアップして怒鳴り付けてくる始末だ。


感想まだ。人の話を聞かない人って精神力抉られるよね…

クロスオーバーで陣内パロ ( No.12 )
日時: 2023/04/01 11:09
名前: 抜間さん (ID: z/hwH3to)

渚(もう、さっさと言われたことだけ伝えて切ってしまおう…)


このまま相手をしていても無駄だと早々に見切りを着けた渚は、真面目に相手にするだけ無駄だからさっさと当初の目的を果たしてしまおうと、スマホを耳に当てたまますぅっと大きく息を吸い……






主催者「上等だテメェ!!今からこっち来てきっちり片をつけてもらおうかぁ!!!!さっさと出て来いやぁ!!!!」
渚「『イボ痔がやばくてオナラが出せないから今日は行けない』!!!!!(ブツッ)」





はい、手短にワリオの伝言だけ一方的に伝えると返事を聞かずに通話を終了させました(爆)。ついでにその勢いのまま、また電話がかかってきて一方的に怒鳴られてはたまらないと電源をオフにする。おい、話の流れ的にこれ絶対誤解されるやつじゃねーか。


渚「……なんか、絶対誤解されたよねこれOTL絶対僕がイボ痔持ちだと思われたよねOTL」


話の流れ的に確実に誤解されたであろうことに渚は一人OTL。まあ、相手が赤の他人だったことが不幸中の幸いなのだろうが精神的ダメージは計り知れないだろう…;不可抗力であったとはいえ、生涯の恥になるであろうこの出来事はそっと死ぬまで墓に持っていこうと心に誓った渚であった…。



い~る~か!いかいかルルルルルルルル~♪
(BGM:イルカイカイカ)



渚「待って懐かしすぎないこの曲!?えっと…うわ、よりによってこの邪魔なやつなの…;」


と、精神的ダメージから立ち直る間もなく、今度は某教育番組屈指のネタ曲の着うたが鳴った。発生源を探してみると、人の身長ほどあるでかいタコのぬいぐるみが付いたあの邪魔なことこの上ないスマホであった。おい、タコのストラップなのにイカの歌って何だ?

渚「いちいち電話に出るのにでっかいタコを抱えなきゃいけないのが邪魔だなぁこれ…んしょっと(ピッ)もしもし?」






電話「バーカ!!!」
渚「へ?」


(ブツッ!ツー、ツー、ツー)
渚「え?今のなんだったの?一体……」



い~る~か!いかいかルルルルルルルル~♪
(BGM:イルカイカイカ)

渚「うぇっ!?またこの電話…?(ピッ)もしも…」






電話「さっさと死ね!!!!!!」
渚「え…」


(ブツッ!ツー、ツー、ツー)
渚「……」



い~る~か!いかいかルルルルルルルル~♪
(BGM:イルカイカイカ)

渚「…まさかとは思うけど……;(ピッ)もしm…」








電話「ジゴクニ、オチロォォォォ!!!!!」
渚「(´°ω°`)」



すいません、三連チャンで電話がかかってきたと思ったら全員から手酷く罵倒されました。てか、外国人からも悉く嫌われてるってどういうことだ!?どんだけスマホの持ち主は!!?いやまあ、着うたのインパクトといいこんなバカすぎるストラップといい、そりゃいい印象持たれないだろうけど!!
なお余談ではあるが、「イルカイカイカ」は歌詞やメロディが強烈で耳に残るのは勿論だが、PVが果たして本当に子ども向けなのかと一瞬疑うレベルでカオスなので知らない人はぜひ見てみよう。歌のおにいさんおねえさんのある意味本気が見られます。

渚「とりあえず、泣いていいですかOTL」



ピピピピピピ…ピピピピピピ…

渚「…っと、また電話だ!なんか着信多いなぁ…えっと、あのスマホかな?(ピッ)はい、もしもし?」






電話「ハァハァ…(*´Д`)なぁ…今どんなパンツはいてるの…ハァハァ…(*´Д`)」
渚「」




すいません、渚が精神的ダメージを癒す間もなく割とガチめの変態から電話がかかってきました(爆弾投下)。おい、いくら渚が女の子と間違われるからって変態にも女と認識されるとか嫌すぎるだろ!!!

渚「余計なこと言わないでナレーション(#^ω^)(チャララ~♪)え、今度は別のスマホから電話!?(ピッ)はい、もしもし?」
電話「ご先祖様を大切にしてますか?今ならお仏壇がとてもお安くなってますよ!!当社の仏壇で素敵な御供養を致しましょう!」
渚「うっ…こんな時に今度は仏壇の押し売りかぁ…;」

大変間が悪いことに、変態からの電話の対処が出来ないうちに今度は仏壇の押し売りからの電話にも出てしまった渚。こちらもこちらで変態や先ほどの裸族主催者と同じくらい達が悪いことは想像に固くないだろう。
右手に変態からの電話、左手に仏壇の押し売りからの電話。しかも両方現在進行形で通話中。

さて、このカオスな状況に困り果てた彼が取った行動はというと…



渚「…あ、そうだ。ちょっとこうしてみよ…(二つのスマホを上下逆さにして重ねる)」



二つのスマホを上下逆さにしてテーブルに置いて、早い話が変態と仏壇の押し売りがお互いに会話が出来る状態にしたのである(爆)。渚はその状態のまま重なったスマホに耳を近づけて、そっと様子を伺う。


渚「…(耳をすませる)」
電話(変態)「ハァハァ…なぁ…何色なん?」
電話(押し売り)「はい、光沢のある黒でございます!」
渚「いやいやいやいや話噛み合っちゃったよ!!?;」


はい、変態と押し売りの話が噛み合いました(爆弾投下)。何で上手いこと話が噛み合って会話してるのこいつら!!?てか、変態と押し売りって全くジャンルが違う電話なのに奇跡的に話が成立するってどういうことだ!!!?


電話(変態)「黒…!?黒なん…?///ハァハァ…(*´Д`)どんな形してるん?」
電話(押し売り)「形ですか?前は観音開きの重厚な作りとなっております!」
渚「いやどんなパンツ!!?完全に大人向けのやつでしょ!!?」
電話(変態)「観音開き!?いいなぁ…ハァハァ(*´Д`)きっと大事なところから芳しい匂いがするんやろな…ハァハァ(*´Д`)」
渚「そろそろ黙ってくれないかなこの変態?てか、どこの匂いの事を言ってるの?あと芳しい言うな」
電話(押し売り)「香りですね?観音開きを開けば辺りに花の素敵な香りが立ち込めます!」
電話(変態)「花のいい…匂いぃ?ハァハァハァハァ…///(*´Д`)」
渚「すいません、花は花でも変態は女の子のスケベな花畑の匂いとかって絶対考えてるよね?放送コードギリギリすぎるだろおいコラ」
電話(変態)「えぇわぁ…興奮するわぁ…ハァハァ…ねぇねぇ、受話器に近づけて音聞かしてよ…!!ハァハァ///(*´Д`)」
電話(押し売り)「畏まりました!!」





チ~~~ン…(おりんの鳴る音)
渚「いや何してるのこいつら!!!?;」


待て待て待て待て待て!!!?何、会話が成立したままとんだコントを繰り広げてるのこいつら!!?!あと変態は所々アウトな表現するな!!押し売りも上手いこと話を合わせるな!!!作者、お前このシーン実は結構ノリノリで書いてただろ?
勝手に勘違いして興奮する変態と金蔓を見つけた押し売りという馬鹿二人は放っておいてこのまま好きにやらせようと現実逃避に似た諦めの感情を抱きながら、渚が重なったスマホをテーブルの片隅に寄せる。するとまたまた別のスマホが震えた。


チャンチャラチャンチャラ~♪

渚「うわっと!次はこれか…(ピッ)はいもしもし?」
電話「オレだよ!オレオレ!」
渚「え?えっと…どちら様でしょうか?」
電話「だからぁ、オレだってば!!オレ!忘れちゃったか?オレだよ!」
渚「えっとぉ~…(もしかしてこれって、所謂オレオレ詐欺…いや、今は引っくるめて振り込め詐欺って言うんだっけ?)うーん、どうしようこれ…(ピピピピピ♪)ってこんな時に別の電話からも電話?(ピッ)はいもしもし?」
電話「お洋服は脱ぎ捨てる物!ありのままの自分を存分にさらけ出そう!電話の向こうのそこの君!!君も裸族にならないか!?」
渚「ねぇ、裸族の勧誘電話って何?下手したらさっきの仏壇よりも質が悪くない??(#^ω^)」

今度はオレオレ詐欺と裸族の勧誘という、先ほどとは違う意味でこれまた面倒くさい相手二人からの電話に連チャンで出てしまった。

渚「…………」

右手にオレオレ詐欺、左手に裸族の勧誘というなんともデジャヴを感じる状況に渚は…っておい、死んだ目をしながらさっきと同じようにスマホを上下逆さにして重ねるな。


渚「……(耳をすませる)」
電話(詐欺)「オレオレ、オレだよ!!」
電話(裸族)「…む?その声はまさか我が裸友の白竜か!!?」
電話(詐欺)「はだ…?そ、そうそうオレだよオレ、白竜!!」
渚「あ、噛み合った;」

はい、また話が噛み合いました(笑)。おい、詐欺は相手が裸族でも話を合わせるのかよ。


電話(詐欺)「あのさぁ、実は仕事でちょっとヘマしちゃってさ…助けて欲しいんだ」
電話(裸族)「なんだと!?それは大変だな…勿論だ!!お互いに助け合ってこその裸族だからな!!それで、どうしたらいいんだ?」
電話(詐欺)「本当か?サンキュ~♪それで…急で悪いんだが、すぐに300万くらい送ってくれないか?」
電話(裸族)「よしきた!!任せろ!!」
渚「…あれ?これやばくない!?」
電話(詐欺)「それでさぁ、肝心の送り先なんだけど…」
渚「やっぱりそうだ…!このままだと詐欺の被害にあいかねないし、警察に通報したほうがいいよね…!?」

何と、オレオレ詐欺の電話は話が噛み合ったのをいいことに、裸族に詐欺をしようとしたではないか!!これは何かあったら即通報出来るようにせねばと渚は会話を聴きながら自分のスマホを取り出し…







電話(裸族)「裸塩300万Kgが必要なんだな!!!!今すぐに用意するぞ!!!」
電話(詐偽)&渚&ナレーション「ゑ?」







電話(裸族)「まあさすがに裸塩300万Kgとなると作るのに時間がかかるが、なーに、裸友500人が集結して2時間ほどラゾリーダンスを踊れば2時間足らずで作れるさ!!」
渚「ラゾリーダンスって何!!?バブリーダンスじゃないの!!?」
電話(詐欺)「勿論お前も作るだろう白竜?というわけで裸友達を引き連れて今すぐにそちらに向かおうではないか!!!」
電話(詐欺)「え、ちょっと待ってオレが欲しいのはお金で…」
電話(裸族)「心配するな!!現在地ならお前の使ってるスマホを裸族パワーで逆探知すればそのくらい造作もない!!!」
渚「電話の逆探知ってどういうこと?裸族パワー万能すぎない??」
電話(詐欺)「いやいやいやいや来ないでいいですむしろすみませんでしたってあれなんか窓の外に汗だくになった全裸の変態の集団がびっしり張り付いているんだけど(パリーン!!)いぎゃあああああぁぁぁぁガラスが割れたぁぁぁぁごめんなさいもうしませんもうしませんもうしま(ブッチュウウウウウゥ)アッーーーーーーーーーー!!!!!!♂」
渚「………僕、しーらないっと★」


ど う し て こ う な っ た ?
おいいいぃぃぃぃぃぃぃ!!!!?何か電話の向こうが大惨事になってないか!!?!完全に詐欺の自業自得とはいえこれ確実に詐欺グループが裸族に襲われたよな!!?てか、そもそも裸塩300万Kgってどういうのと?いくら何でも多過ぎるだろ!!!!そんなに用意出来るか!!!(1000kg=1トンなので、300万kgは300トン)

電話(裸族)「我らを甘く見てもらっては困るぞナレーション!!!裸友のほとばしるパッションと裸族パワーがあればそのくらい造作もないことさ!!!!」
渚「これ、もう僕は何も知らなかったってことでいいんじゃないかな?そもそも、元はといえば詐欺の男がお金を騙し取ろうとしたのが悪いんだしね★」

知るかボケ!!!てか電話越しなのにナレーションに対して突っ込むんじゃねぇよ!!!!!てか、渚もさりげなく見捨ててないですか!!?黒い笑みを浮かべながら重なったスマホをそっと棚に置くな置くなあとついでとばかりに空き箱を被せて隠蔽しようとするな!!!!
被せた空き箱から漏れてくる裸族ソングと男の断末魔をバックに、ものすごくいい笑顔を浮かべて隠蔽工作をするその姿は、さながら百戦錬磨の暗殺者のようだったという…。


なにこれwww感想まだ

クロスオーバーで陣内パロ ( No.13 )
日時: 2023/03/31 23:12
名前: 抜間さん (ID: z/hwH3to)

渚「…さて、だいぶ長居しちゃったけどそろそろ帰ろう。えっと、次の電車の時間はいつだっけかな…」



起立!礼!!ロックオン!!
(BGM:自力本願レボリューション)


渚「っとと!電話だ!…って今度は僕のスマホ?誰からだろう?(ピッ)もしもし?」
天馬「もしもし、渚?大変なんだよ!!」
渚「あっ天馬君!どうしたの?そんなにあわてて…」
天馬「大変なんだ!!実は、つい数分前にキューブタワーに武器を持った強盗が押し入ったらしいんだ!あそこには確か、井吹とさくらがラジオの打ち合わせで行ってて…」
渚「え、えええええぇぇぇぇっ!!?待って、ラジオってことは三村君達クリエイタートリオも行ってるってことじゃあ……!?」

いい加減に帰ろうとした矢先にかかってきたイナズマジャパンのキャプテンからの電話は何と、強盗事件に仲間が巻き込まれたという知らせだった…!!補足すると天馬のチームメイトである井吹とさくら、それからエンドのE組のクリエイタートリオこと岡島、三村、菅谷の5人は抜間さんサイドの名物企画「SNSラジオ」にスタッフとして関わっているのだが、今日はその打ち合わせのためにキューブタワーに足を運んでいたところに事件に遭遇したらしい…。


渚「それで、みんなは無事なの!?」
天馬「連絡をくれた関係者の人の話だと5人がすぐに犯人達をボコボコにして全員確保されたけど、犯人も大人数だった上に抵抗したからみんなも少し怪我をしたらしくて、事情聴取も兼ねて治療のために病院に運ばれたって…。とにかく、おれは今から円堂監督と一緒に病院に向かうから、渚も直ぐにきて!場所はラインで送るよ!」
渚「わかった、僕もすぐにそっちに向かう…!それから、殺せんせーにも僕から連絡をとってみるよ!わざわざ電話ありがとう!」

すぐに病院に駆けつけて無事を確認したいところだが、その前に担任である超生物にも連絡しなくてはいけない。E組の担任である彼には事後処理や保護者対応、校長先生への報告などの義務があるからだ。

渚「とにかく、まずは殺せんせーに電話しなきゃ…!先生、出るかな…?」







い~る~か!いかいかルルルルルルルル~♪
(BGM:イルカイカイカ)





渚「…………………え?」






…えー……とりあえず、一言。

な ん で こ こ で そ の 歌 が 聞 こ え て く る ん で  す か ?




恐る恐る音のする方に顔を向ければ、嫌でも視界に入ってくる、人間サイズのタコのストラップが付いたスマホ。まさかとは思うが、それでも僅かな望みにすがりたい渚が恐る恐る画面を覗きこむが、そこに無情にも表示されているのは「着信あり:渚君」の文字……;

えー皆さん、このスマホの持ち主…もうおわかりですよね?そう、それは………

渚「こ……」






渚「殺せんせぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!!」






…その後、でかいタコが付いたスマホを落とし物センターから引き取った渚が、休み明けに登校して殺せんせーに会うや否や顔面に渾身のグーパンチをぶちかまし、殺せんせーの顔がジャイアンに殴られたのび太よろしくぐしゃっとなった末に壮絶な追いかけっこが始まりE組一同をポカーン(゚д゚)とさせたという。
また、クリエイタートリオや井吹やさくら含めラジオスタッフ達の怪我は幸いなことに軽い打撲や打ち身程度で済み、数日の通院で全員が完治したことと、任天街に住んでるとある変態が欲しくもない仏壇(光沢のある黒色の観音開き仕様。花の芳しい香り付き)を買う羽目になって一人部屋でOTLしたこと、結局裸族イベントは中心された上にワリオのイボ痔は完治するのに半年ほどかかったことを追記しておく。




天馬「皆、大丈夫だった!?本当に心配したんだからなぁ…!!」
井吹「…仕方ねーだろ?あそこであいつらを止めなきゃ犠牲者が出かねなかったんだからよ。…まあ、心配かけたことは悪かったよ;」
さくら「心配かけちゃったね…ごめんなさいキャプテン;ちょっと怪我はしたけど治ればまた一緒にサッカー出来るから元気出して!!」
岡島「しっかし、渚にも余計な心配かけちまったな…ついでだからってスマホ届けてくれたし、そのお礼も兼ねて今度何か奢ってやろうかな?(スマホで検索)」
三村「だなー。茅野と一緒に食えるようにクッキーとかはどうだ?…ってぶっふぉwwwおまwwwなんだよそのスマホwwwどっちが本体だかわかんないだろそれwwwww」
菅谷「逆にそんなもんよく駅に落としたなwww渚の顔ひきつってたのはもしかしてそれかwww」



渚「ねぇ殺せんせー、どうしてそんな変なストラップにしたの?」
殺せんせー「実は先生、このストラップと先生が並んで「さてどっちが先生でしょうか?間違えないように殺してみてくださいね?」とお茶目をして可愛い生徒達や先生を殺しにきた刺客の皆さんを笑わせたかったんです…でもこのストラップにしてからというもの、刺客達から死ねだのタコだのと電話がかかってくるようになって…(´;ω;)」
茅野「絶対それ相手の怒りを買ったんだよ~…先生がお茶目なのは今更だけど、流石に空回りしすぎだって;」



ニュース『次のニュースです。昨夜未明、振り込め詐欺グループの男が警察に逮捕されました。調べによると犯人の男はアパートの一室で、全裸に全身塩まみれの状態で脱水状態で干からびているところを、回覧板を届けにきた近所の住人に発見されたとのことです。調べに対し男は「全裸の集団に汗だくでもみくちゃにされて塩まみれにされながら尻を掘られかけた」と意味不明な供述しているということで、警察は近く男の精神鑑定を…』
カルマ「おまwwwこれ絶対裸族が関わってるよねwww全身塩まみれとかトラウマもんじゃんwwwまあ詐欺グループらしいし、因果応報ってやつかな?」
奥田「あのー杉野君、どうしてわたしの耳を塞ぐんでしょうか?」
杉野「お前は知らなくていいことだ奥田…;」



おーわれ

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