二次創作小説(新・総合)
- 尾行とカオスとうたうたい ( No.12 )
- 日時: 2023/05/02 07:31
- 名前: おろさん ◆cSJ90ZEm0g (ID: wXN0Dq0s)
どうも。話の冒頭でこのくだりをやるのも約6か月ぶりのおろさんです。
……さて、今回は日常的(って言って合ってるのか分からないけど(蛇足))な話です。
<幻想郷:鈴奈庵>
小鈴「……それで結局、住みこませることにしたんだね。」
……人里にある貸本屋『鈴奈庵』に訪れた阿求は、そこの看板娘である『本居小鈴』と会話していた。
阿求「ええ、まあ大体そんな感じ。ほとんど作者とあの秘神、あとMZDだとかマスターハンドとか言うのが無理矢理押し通したようなモノだけど。」
……色々あって阿求の手に渡った乱藤四郎の話をしているようだ。(尚、乱本人は現在阿求が鈴奈庵に連れて来ているようで、阿求の近くで本を立ち読み中。)
小鈴「それで、何か勝手にウルトラワールドに連れて行かれる件はどうなったの?慧音さんとかみたいに全く納得できてない人もいたんでしょ?」
阿求「……あの一件で、作者が私に事情を説明してもらってからは、スマブラ屋敷に押しかけようとするのをほとんど見たことないし……
あの感じだと多分、事情を知ったりして一応納得はしたんじゃないの?」
小鈴「じゃあ、やっぱり異世界事情みたいなのはこのままなんだね。」
阿求「そんな感じね。あ、乱が付いてるお陰で、暇つぶしでウルトラワールドに行くことも出来るようにはなったわね。」
小鈴「へぇ。じゃあ、私も非番の時はいつでも行けるのかな。」
阿求「あんたの場合、そういう時は何度も勝手について来てたでしょう……;」
小鈴「てへ。」
阿求「『てへ』じゃない;;」
そう言った会話をしていたのだが、そこで……
乱「……へえ、これ結構面白いなぁ。どうなるのかな?大陸横断プロポーズが名場面だって小鈴は言ってたけど、どのあたりで……「あのー、すいません。」ん?」
……鈴奈庵にやって来たのは、黒髪の少女だった。……ただ、髪はボサボサで左目は隠れており、学生服と思われる服装もよれよれ且つ古ぼけ気味で着崩れ気味、片方が脱げかかった靴下はルーズソックスみたいなことになっている。そして、片手に持っているのは、掃除用具のモップだった。
小鈴「あ、いらっしゃーい。」
黒髪の少女「えっと……とりあえず、借りたい本があるんだけど。……あの子が読んでる『天恋』だとかっていうタイトルの。たしか26巻。」
小鈴「ああ、それならありますよ。たしかあの辺りに……」
……小鈴は付近の棚から、『天上天下・恋は独走』と言うまあ独特なタイトルの本を一冊取り出し、少女に渡す。少女は借賃を払った後に、店を後にした。
阿求「……あの子……見ない顔ね。服装は……随分と古ぼけてたけど人里じゃ見ないデザインだし……異世界から来たのかしら?」
小鈴「そうなんだって。最初来た時にあの子がそう言ってたよ。2か月前だったかなぁ。」
阿求「そうなの!?全然知らなかったわよ。言ってくれればよかったのに……」
小鈴「聞かれなかったもん。……それに、その時の阿求、なんだか妙にムキになってる感じだったもんだから言い出しづらかったし。」
阿求「ムキって……ああ、改めて言われると色々と思い当たることが……;
……にしても、見かけによらず意外とラブコメ好きなのね。あの子。」
小鈴「いや、何かお父さんが読むからって。」
阿求「お、親が!?しかも父親が!?」
小鈴「何か新鮮味と懐かしさみたいなのを感じるのと、どうも推理小説が刺さらないっていうのが理由らしいよ。あの子も時々読んだりするみたいだけど。」
阿求「いやどういう父親よ……というか、後者の理由にちょっと異議を申し立てたくなってきたんだけど「ねぇあるじさん。」ん?」
……すると、黙々と本を立ち読みしていた乱が阿求に話しかけてくる。
乱「さっきの子、これ落としたみたいなんだけど……」
……どうやら、先程の少女が何か物を落としたらしく、それに気づかず去って行ってしまっていたようだ。
…尚、落とした者はワイヤレスイヤホンのようだ。
阿求「これって……たしかイヤホンってやつだったわよね?それもワイヤーの無いやつ。」
小鈴「……もう遠くに行っちゃったみたいだし、次来た時に返すしかないかぁ……」
阿求「…異世界からくる女の子…かぁ……」
……阿求はふとこう思い始める。
……そういえば、自身のウルトラワールドでの日常において、何気に自分に接し…というかある意味絡んできている人物…『祷大地』が何者なのかを全く知らない。
何なら、乱に出会うまでは、勝手につれてこられたり言いくるめられたり等との理由があって、次第にムキになり、異世界の事を知ろうとも、幻想郷が異世界との関係を持つきっかけとなった異変『時空融合現象』の事を調べようともしていなかった。
大地とは、幻想郷と『ポップンワールド』の融合が防がれた後からの仲。
2か月に渡り色々と突っかかって来るので、次第に(無自覚ながら)彼の事を呼び捨てするようにはなっていた。
が、友人もとい腐れ縁的且つ、そこそこ長い付き合いにもかかわらず、彼自身の事は知らなすぎるため、逆に違和感を持ち始める。
阿求「うーん………あ、そうだ。」
乱&小鈴「ん?」
阿求は何か閃いたように、両手を合わせてた。
……翌日……
《バトリオシティ:スマブラ屋敷付近》
大地「あーぶーらー、あーぶーらー、だーいーたーいー燃ーえーるー」
……よう分からん歌を(もろ棒読みで)歌いながらスマブラ屋敷を出た祷大地。花壇の花に水をやっているようだ。
阿求「早速出て来た……」
小鈴「えっと……私も非番だったからついて来てみたけど……」
乱「……何で尾行?」
……その後を付けている阿求(と、ついて来てもらった乱とついて来た小鈴)。
阿求「いや……よくよく考えてみると、私って大地の事そこまで知らないからさ……2か月間で知ってるのは、ポップンワールドって言うところの出身で、ポケモンをたくさん持っていて、やたらとだる絡みしてくるってくらいだし……」
乱「だったら直接聞けばいいんじゃないの?これもこれで面白そうではあるけど。」
阿求「問い詰めようとしたこともあったんだけど、秒で『やだめんどくさい』って断言されてさ……だから、ここは彼を尾行して、ある程度は好みとか知っておこうかなーなんて。」
小鈴「なるほど……でもそれってストーカーじゃ」
阿求「ち、違うから!!あくまでも情報収集よ情報収集!!相手の事をよく知るための!!」
乱「あるじさん、それを世間一般でストーカーって言うんじゃ」
阿求「違うわよ多分!!(?)仮にそういう扱いになりそうだとしても見つからなきゃ問題なーー」
……3名の目の前に、ギターを持った女子高生が1人。……ピンク色の物体を頭に乗せ、背後には金髪赤目の少女が、こちらを見つめている。
女子高生「・・・・・・。」
阿求「・・・・・・。」
女子高生「・・・。
……えっと、警察に」
阿求「待って待って待って待って!!違うからこれでも盛大な誤解だから!!!私はあくまでも情報収集を」
女子高生「それって結局ストーカー」
阿求「違うから!!というか幼女と謎の物体連れて気配を感じさせずに現れるアンタの方が不審者(支離滅裂」
乱「あるじさん……」
小鈴「……認めよ?」
そっと阿求の肩を叩く2名。
阿求「何をよ!!?憐れむような目で見ないでって!!ねぇ!!?」
女子高生「(ー_ー;)」
謎の物体「(ー・ー;)」
金髪赤目の少女「(・-・;)」
阿求「そっちは困惑した目で見ないでよ!!?しかも錯覚かしら謎の物体までこっちを見てるしそっちの子も若干引かれちゃってる……し………ん?」
……金髪赤目の少女をよく見る阿求。……白と黒の洋服、黒いロングスカート、黄色っぽいショートボブの頭にはリボンのようなものが結ばれている。
阿求「ん?……あ、貴方、よく見たら……博麗神社の近くに住んでる人喰い妖怪…」
女子高生「え、ルーミアのこと知ってるの?…やっぱストーカーか何か」
謎の物体「…ねぇみほ、この子、阿求って子じゃない?幻想郷の記録を記してるって言う。」
女子高生「え?それって作者やMZDが言ってた…」
阿求「……(・-・)」
女子高生「……」
一同「……」
謎の物体「…一回ちゃんと話した方が良いんじゃない?」
女子高生「……たしかに……」
阿求「……そうだったわ……;;;」
金髪赤目の少女「(・ー・?)」
BGM:嵐の勇者
……数分後。事情を説明。
女子高生「……つまり、あの大地って人の事をある程度知っておこうと思って見ていたと。」
阿求「そういうことよ。だからストーカーとかじゃないから。」
女子高生「……でも、世間一般じゃやっぱりそれストーカーじゃ「違うから!!本当に違うから!!(by阿求」あーはい分かった分かりましたから出そうで出ない涙を拭いてください……;」
阿求「というかあなたこそ、人喰い妖怪と謎の物体連れてる時点でどういう状況よ!もしかしてあれ?魔物使いか何か!?」
女子高生「いや普通の女子高生です…;」
金髪赤目の少女→ルーミア「……(・・)」
謎の物体「あと、謎の物体じゃなくてぼくは『カービィ』だよ。」
阿求「カービィ?それって、大地達の仲間の……ピンクの悪魔だって聞いたからてっきりビルスみたいな見た目だと思ってた…;」
謎の物体→カービィ「わぁすっごい失礼」
ルーミア「しかもビルスじゃ破壊神だし」
阿求「それで、肝心の貴方は?」
女子高生「あ、そう言えば言って無かった。」
…それを聞いて、女子高生の方も名乗る。
女子高生→みほ「私は『みほ』。住んでるところはポップンワールド。…ラピストリアって世界にある学校に通ってて、そこでバンド組んでるんだ。」
阿求「ポップンワールド……成程、なんとなく予想がついて来たわ。
…みほ…だったわね?貴方もしかして、こっちと同じで時空融合現象に巻き込まれたんじゃないかしら?」
みほ「え、確かにそうだけど…良く分かったね。」
……唐突に質問したのがまさかの大正解だった。
阿求「…けど、合ってるんだとしても何で幻想郷の妖怪がここにいるのよ。しかも何かやけに懐いてるし…」
みほ「……;(目線を逸らす」
阿求「…ん?何で目線を逸らすの?」
みほ「いやー、何か道を歩いてたら急に、時空融合現象?だとかで幻想郷?に転移しててさぁ、それで最初に出くわしたのがルーミアだったのよ、で、何か捕食されそうになるわけよ。逃げるわけでしょ、それで追い詰められるでしょ。
……で、たまたまドーナツ持っててさ。1つ上の幼馴染にあげるつもりだったやつ。
で、とっても美味しそうに食べてさ、チャンスと思って説得してみたのよ、『他にも美味しい物一杯上げるから食べるのは止めて』みたいに。
……そしたらその後カービィが来てさ、何かルーミアと意気投合して、で、その、色々あって懐いて……」
……いきなり語り出したが、とりあえず、弁解しようとしているのは分かった。
阿求「何で途中から省略したのよ……一応言うけど、少なくともこの前までは幻想郷の住人が異世界に入ったり、異世界の住民が異世界に入って来ることについては八雲紫が猛反対してたはずよ?大体が私関係で相まっただけなんだろうけど……
……えっと……色々言いたいことはあるんだけど、貴方、あの時以降も食べ物与えたりしたことはある?」
みほ「……;(もう一回目を逸らす」
阿求「うおおおおい!!もっかい目を逸らすな!!!やっぱりどさくさに紛れて連れ出すもしくは入り込んでるわよね!!?そんで餌付けしてるわよね!!?」
みほ「いやー、その、いや、カービィが割り込んできたときにカービィが米袋とかタマゴとか持っててさ、事情を説明したらそれできりたんぽとかオムライスとか作って、ルーミアが食べたわけよ。
それもおいしく食べるわけよ。で、そこで説得したら最終的に懐いたのよ。
……その後、巫女みたいな女の人がすごい形相で迫って来てたなぁ。『お米返せって』」
阿求「ちょっと待ってシンプルな窃盗じゃないの!!!?霊夢の元から思いっきり持ち出してるわよね!!?というか今の回答さっきの質問からずれてるし!!」
カービィ「だって神社の裏側に置いてあったから『ご自由にお持ち帰りください』っていうのかと」
阿求「人の家の敷地内にそんなの無いわよ基本的に!!?」
カービィ「チップでお金は置いておいた」
阿求「そういう問題でもないから!?」
みほ「さ、最近友達だっていう妖精や妖怪達とも意気投合を」
阿求「とうとう弁解にすらなってないし!!?ていうか段々見苦しくなってきてるから!!今回の話の本題から逸れすぎてグダグダな感じが隠し切れなくなってきてるから!!!?」
カービィ「どさくさに紛れて生々しいこと言ったねー」
ルーミア「そーなのか?」
阿求「そこ!!しれっと言っちゃったことをピックアップしない!!
……ああもう!!いいから!!さっさと本来の目的に戻るわよ!!小鈴!!乱!!大地の状況は!!?」
……強引に本題に戻した阿求。(見張ってくれた)小鈴と乱に大地の様子を聞く。
小鈴「さっきからずっと花壇に水やりしてるよ。それもほとんど同じ場所に。」
乱「しかも変な鼻歌をやり続けるのが面倒くさくなったのか、端末から音楽流してたよ。結構大きめの音量で。」
みほ「あ、さっきから聞こえてたマイトガインのOP曲ってそこからだったんだ。」
ルーミア「何ソレ?」
カービィ「たしか30年くらい前のロボットアニメだったはず。」
ルーミア「そーなのか。」
乱「……あ、ようやく終わったっぽい」
乱がそう言ったので見てみると、たしかに大地は水やりを終えており、スマホで流していた音楽を止めた後に、一旦部屋に戻っていく。
……少ししたら、手提げを持って、スマブラ屋敷を後にしていった。
阿求「あっ、偶然と言うかなんというか!早いところ追いかけるわよ!!」
……小鈴と乱の手を引っ張って、大地の備考を再開…もとい開始した。
黒髪の少女「……♪」
……レコーダーで音楽を聴きながら、電車から降りたその少女。
黒髪の少女「……あれ……?」
……その視界に映った人物は、全体的にカラーリングが黒い。何かを探すように歩き回り、駅の改札を通って行った。
黒髪の少女「……新しいやつ……それも、あいつの……
ここにいるって事は、狙いはもしかして…」
一旦区切ります。感想まだ。
- 尾行とカオスとうたうたい ( No.13 )
- 日時: 2023/05/01 22:19
- 名前: おろさん ◆cSJ90ZEm0g (ID: wXN0Dq0s)
続き
……また数分後。
《バトリオシティ:公園》
大地「……。」
…公園で、ベンチで本を読んでいる大地。
尚、逆立ち且つ片手で。
阿求「見つけたのは良いけど…何あの情報過多な状態…」
乱「ベンチの意味が全然ないなぁ…;」
小鈴「何の本読んでるのかな?遠くてよく見えないよ。」
阿求「…何か、何処かで見覚えが……
……ところで……」
みほ「( ・v・)」
カービィ「( ・▽・)」
ルーミア「( ・∀・)」
阿求「……何であんた達もついて来てるのよ!?ていうか何なのその…その、曇りがあるのか無いのか分からない表情は!?」
みほ「特に今予定無いし、それに面白そうだしなんとなく。」
カービィ「同じく」
ルーミア「うん。」
阿求「あー、はい、そうですか…」
乱「(あるじさん、ツッコむのに疲れてきちゃってる…?)」
小鈴「あ、大地さん移動していくよ。…頭で」
阿求「えっ、もう!?じゃあ早く私達も追いーー
……頭で移動って何!!?」
乱「(あ、そんなことなかった(?))」
……数十分後。
《バトリオシティ:ビルダーストリート》
大地「…」
……しばらく大地を追ったが、今度は、彼は路地裏付近に向かっている。
阿求「八百屋で目利きをして、ゲームセンターに入ったと思えば数回だけで景品獲ってて、銀行に行ったと思ったら強盗犯を撃退してて……見失いそうになったけど、ルーミアが(大地が殴った強盗の、拭いきれてなかった)血の匂いを嗅いでそうならずに済んで……
で、今度は路地裏に入った?」
そして大地は、そこにある一軒家?に入って行った。
小鈴「……誰かの家に入って行っちゃった。」
阿求「むう……流石に入るわけにはいかないし、ここで待ってるしかなさそーー」
乱「ねぇ、『ご自由にお入りください』って張り紙があるけど」
阿求「じゃあ入ろう(キッパリ」
小鈴「わぁ躊躇なく。せめてまずは様子を見ようよ…」
……で、様子を見てみようと一軒家の扉を少しだけ開けたらーー
ずんだもん「遅いのだ。一体全体何してたというのだ」
大地「悪い、さっき銀行強盗を片付けてたから」
タコ「色んな意味ですっごいタイミング悪いな」
東北きりたん「20年前からずっとそんな感じですよね……よく強盗犯とかいじめグループとかをフルボッコにして、その後ワドルドゥさんに見つかって怒られてるのを見かけると妙に安心感があるというかなんというかって、姉さま達が良く言ってましたよ。
それはそうと、早く座っておいてください」
ブロリー「……」←座りやすいように椅子を引いてあげた
大地「おう、ありがと。」
乱「……友達みたいだね。それも昔からの。」
阿求「みたいね。……とりあえず、情報量多いのは今は疑問に思わないでおこうかしら……」
みほ「というかボイスロイド混ざってる事に驚いたんだけど……やっぱりこういうのって年取らないんだね」
カービィ「らしいね」
ルーミア「へー」
大地「んあ?そういや、バティスタはどうしたんだ?」
きりたん「バティスタなら独自で例の件を探ってくれてるみたいなので、姉さま達を含めて遅れて来ると思いますよ」
大地「そうか。(そうなるとずんだもんがこの場にいることに関して『あれ?』って思うが…まあいいか)……じゃ、そろそろ今回の話題を頼むよ。」
テツノブジン「ウム……(頷く」
みほ「あの機械っぽいのは誰なんだろ?」
カービィ「たしか『テツノブジン』。遥か未来に存在するかもしれないポケモン何だって。」
阿求「……」
乱「あれ?あるじさん、今度はどうしたの?」
阿求「そのテツノブジンって人…じゃなくてポケモン……スマブラ屋敷に掃除に来てくれてたおじさん…」
乱&小鈴「え」
みほ「(こりゃまたいるのかいらないのか分からない情報を…;)」
ルーミア「ところで、あれって何するのかな?」
カービィ「…大地の友達だっていうなら多分作者にも協力してると思うし……もしかしたら結構重要な話をするのかなぁ?」
…テツノブジンは、大地たちが座ったのを確認すると、スケッチブックを取り出す。
こっそり様子を見ている阿求は、大地たちが何の話をするのか、もしかしたら結構大事な話なのではと思い、ゴクリと唾を飲み込んでいた。
そして、テツノブジンがスケッチブックのページを開くと……
テツノブジン「……『今回のお題:スーパーロボット大戦、新作出たら何が参戦するかについて』。」
阿求「…ふぇ?(・□・)」
タコ「成程そう来たか」
きりたん「2021年に30周年を迎えたスーパーロボット大戦…そういえば、その次の年は追加DLCを出したからなのかゲーム機対応の作品は出てませんでしたね。」
大地「何だかんだ言ってロボット作品も、最近のものを含めて沢山あるからな。」
ずんだもん「フルメタル・パニックやレイアースのような、ロボット要素がメインだとは言い難い作品や、異世界ファンタジーと思いきやロボット系兼きわどい場面の多いクロスアンジュ、そしてスパロボ30になろうが原作のナイツマが出た今、確実に更にジャンルの垣根を越えてロボット作品が勢ぞろいするのは明白なのだ」
ブロリー「エヴァ…」
テツノブジン「『そういう事だからな。5月になって間もない。ここで話すのもまた一興だろう。』」
…と言う事らしいので、スパロボの次期参戦予想をし始めた大地達。(*しばらく自分語りみたいなソレを見ててください;)
テツノブジン「『マジンガーやガンダム、ゲッターはほぼ確実として……早速何か思いついたら言ってみてくれ。』」
きりたん「やっぱりマクロスはあり得るのではないですか?版権上の問題とかもどうにかなってるって話も聞きますし、更に今年はマクロスFが15周年なので可能性はより高いと思います。」
タコ「世界観を考えるとボトムズやエルガイムとも結びつけられそうだし有り得そうやな」
ずんだもん「Δの方もスパクロの限定参戦だったし本格参戦は希望するのだ。ていうかゼーガペインはいつ家庭用ゲーム機で出るのだ」
ブロリー「エヴァ…」
タコ「他に可能性が高いとすれば、やはり水星の魔女やダイナゼノン、あとはシンカリオンはどうだ?」
大地「十分あり得るな。水星の魔女はガンダムだし、ダイナゼノンならグリッドマンが登場した以上可能性大。シンカリオンも30のDLCで劇場版のが出たから結構希望あるし、列車繋がりでマイトガインともクロスさせられそうだ。」
ずんだもん「水星の魔女と機動戦艦ナデシコもしくはガン×ソードとかのクロス希望なのだ。あと楽園追放はまた参戦したら原作BGMの問題どうにかなってほしいのだ」
ブロリー「エヴァとバディコン……」
きりたん「エヴァとバディコンの主人公は、設定などを考えると結構仲良くなれそうです。十分有り得ますね。」
ずんだもん「そう言えばエルガイムとクロスアンジュ合わせたらすごい事になると思うのだ。両方ラスボスが(片方はある意味)女の敵だし」
大地「ナディアやヤマト、カウボーイビバップみたいに、メカは出てるがロボット作品って言えない作品も結構出てる。なら、そういう系も意外と出たりしてな。」
タコ「ジェイデッカーはマイトガインに出てくる犯罪者たちと戦わせたらどうだろうか。30だと犯罪者キャラがそこまで出なかったし」
ブロリー「鉄血…」
きりたん「原作で救われなかったキャラが救われる展開があるのもスパロボの醍醐味ですよね。」
テツノブジン「『Xでのビゾンやニアのあの展開も良かったが、30でのネイの展開等も結構良かったな。』」
ずんだもん「ナイツマは次回以降は原作もう少し再現してほしいのだ」
大地「とりあえず魔法騎士はエンブリヲと出会わせたらダメな気がするんだが」
テツノブジン「『ザンボット3やダイターン3、ダイバインもまた登場しそうだな。』」
きりたん「デモンベイン再登場はあり得るかどうか……」
ずんだもん「アルノドアゼロとヴァルヴレイヴはDDで出たから家庭用ゲーム機でも出ても良さそうなのだ」
ブロリー「ダンクーガ……」
タコ「グレンダイザーとINFINTYの世界線のマジンガーが共演したら面白い事になりそうだな」
きりたん「ナイツマのエルがシンカリオンのあのキャラ見たらどう思うのかも気になります」
阿求「……」
乱「話、すっごい盛り上がってるね。」
阿求「うん……そう、だね……;」
みほ「(ちょっと混ざりたいかも……)」
……複雑な表情を浮かべる阿求だったが…
阿求「…ああ、もう…とりあえず、話が終わるまで近くのカフェでお茶を…」
バティスタ「……」
……目の前に、ゴスロリ服を着た、赤目白髪の少女が立っている……いや浮かんでいる。あと、背中に6つの赤い刃のようなものを浮かばせている。
バティスタ「…そこの…もとい私の目の前にいる、不可思議な目と風格を持つ少女よ……その建物は、私の協力者である同志達との集合場所。…別に隠すつもりは無いため様子を見るのは構わない。だが、知らない者には非常に見つけにくい場所にあるこの施設をどうやって見つけた?」
阿求「え?あ、えーと……」
バティスタ「その様子だと、この前にも同志の内の誰か一人の後を付けていたと推測する。……となれば、何のために?」
阿求「(あ、やばい、完全に悟られてるんだけど)」
小鈴「ねえ阿求、向こうからまた誰かこっちに近づいてきてるけど」
阿求「じゃあ逃げるんだよおおおおおおおおおおおっ!!!」
乱「(そうなるんだ;)」
……半ばヤケクソで、小鈴と乱を引っ張ってこの場から離れて行った。
カービィ「…行っちゃった」
みほ「あーあ、ムキになるから…;」
ルーミア「ところで私達はどうするのか?」
みほ「…一応私もついて来た身だし、その…」
バティスタ「それについては問題ない。」
みほ「えっ?」
…ある意味取り残されたみほ達だったが、引き留められる。
…すると、一軒家の方から大地が出て来た。
大地「やっと来たかバティスタ。」
バティスタ「すまない。思いの外情報収集に手間取ってしまった。
それと、今回得た情報の一部は作者が求めていたものだったため、そのデータは送信しておいた。」
大地「おう、気が利くな。…とりあえず、ずん子さんとイタコさんの姿も見えて来たし、本題に入るにはちょうどいいか。暇つぶしでやった世間話も楽しかったんだが。」
みほ「え、えっと、あのー、すいません、本題ってどういう事で……」
大地「んあ?……ああ、誰かと思えばラピストリア学園の…丁度いい。カービィやメタナイト達にも説明するつもりだったし。
ナギ達の方には、テンコやてまりに頼んで通信繋いでもらうとして…とりあえず、ちょっと話を聞いて行ってくれ。」
みほ「へ…?」
ルーミア「?」
カービィ「……(・・ )」
大地「(阿求のやつ…案の定付けていたのを、バティスタが追いやってくれたのは丁度良かったが……
……作者は、やっぱり『その時』が来るまでは、阿求にあの件を言うのは伏せておきたいだろうしな……)」
一旦区切ります。感想まだ
- 尾行とカオスとうたうたい ( No.14 )
- 日時: 2023/05/01 23:04
- 名前: おろさん ◆cSJ90ZEm0g (ID: wXN0Dq0s)
続き
……数十分後。
《バトリオシティ:駅前付近》
阿求「ゼェ……ゼェ……」
……バレると面倒だと思ったのか、速攻で逃げた阿求。
小鈴「い、いきなり引っ張っていくからびっくりしちゃった……;;」
乱「そんなに焦らなくても別に良かったんじゃない?あの人の事だし、とっくに尾行の事バレてる気もするけど。」
阿求「まず面識のない人に問い詰められたら誰でも焦るでしょ……
……とはいえ、お陰で大地の事がもう少しだけ分かったし…それだけで十分ね。」
小鈴「わあ、さっきとは裏腹に潔い。」
乱「というより、さっきの3人に調子狂わされたのもあるんじゃない?」
小鈴「…確かに、その時ある意味聞くに堪えない会話内容だったよね…;
ところで、結果的に3人置いてきぼりにしちゃったけど大丈夫なの?」
阿求「別に良いわよ。第一印象が盛大に悪くなっただけの3バカにいちいち構ってられないし。カービィは一応大地の仲間みたいだし、見つかってもそこまで問題ないわよ。」
乱「でも、結局尾行がバレることにならない?」
阿求「うっ;……だ……だとしても、別にバレたら困る事あった気がしないんだけど」
乱「(……気のせいかなぁ、今のあるじさんがさっきの人達と同じような立場になってる気がするんだけど)」
阿求「……ま、まあとにかく、ちょうど駅前だし、時空移動用の電車で幻想郷に帰りましょう……端末のバッテリーも切れちゃったから充電しないと……」
……とりあえず、電車で幻想郷に戻ろうとする。
*異世界に行くは、専用の電車、もしくは一定の端末に搭載された転送装置を使って移動するのだ。電車の場合、所(主に電車すら存在しない世界)によっては痕跡不可視機能が作動するので、大騒ぎになることも無く結構便利。
すると……
???「……」
小鈴「あれ……?」
阿求「どうしたの、小鈴?」
小鈴「あの人……何か、こっち見てない?」
……目の前にいるのは、少女だ。気品あふれる姿で、ウェーブがかかった髪の、身長は一般の女子高生よりはそんなに無い少女。
……だが服も髪も全体的にカラーリングが黒く、目の色も青く光っている。
阿求「……?
(あの子……何だろう……人間にしては、時空融合の影響で暴走してた妖怪達と似た邪気を感じる…)」
???「…捕獲対象を確認…直ちに、見阿礼の子『稗田阿求』の捕獲を開始。尚、判読眼の少女と刀剣男士も捕獲の対象内とする。」
阿求「!?」
…黒い少女は、阿求たちに突然襲い掛かって来た。
乱「っ!!…2人とも下がってて!アイツの気配、尋常じゃない……!!」
???「刀剣男士『乱藤四郎』……お前は後回し……」
……いつの間にかファンタジー感のある服装になった黒い少女。どこからかフラスコを取り出すと、乱……というより、乱の足元に投げつける。
そしたら、風の魔法と思しきエネルギーが放たれた。そこまでダメージは通らなかったが、砂埃などで視界を眩まされる。
乱「っ!?」
阿求「乱っ!!」
???「その一瞬が、隙を生む」
阿求「ああっ!?」
……砂埃が収まった矢先、阿求の目の前に黒い少女が接近。
小鈴「阿求っ!!」
???「対象捕捉。捕獲システム発どーー」
……そして横から、また別の少女が砂埃を払い、黒い少女をモップで殴り飛ばした。
黒髪の少女「……あの感じだと、ずっと駅前をふらついてたのかしら……」
阿求「えっ……え?ええっ!?鈴奈庵に来てた女の子!?何でここに!?」
黒髪の少女「…話は後だよ。深いところは答えられないけど。
…まずはアイツを倒す。あれ、放置してるとちょっと面倒臭いのよ。」
乱「な、ならボクも…」
黒髪の少女「こう言うのはありがたいって言うべきなんだろうけど、遠慮するわ。
だから今は下がってて。あれは倒し方にちょっとコツがいるから。」
…黒髪の少女は、黒い少女に、剣みたいにモップの先端を向ける。
???「イレギュラー……2か月前の時空融合阻止者の内1名と姿が一致。排除を優先する。」
黒い少女は、黒髪の少女に対してフラスコを沢山投げつけ始めた。
黒髪の少女「……雑ね。」
……黒髪の少女はそれらを軽やかに、リズムよく避けて、2割はモップで、それも割れないように打ち返す。
打ち返した分のフラスコが黒い少女の足元に直撃し、炎の魔法が暴発する。
???「っ……!!」
黒髪の少女「……ここはあのコンボで行く。やるよ、『シャンデラ』。」
……黒髪の少女は、モンスターボールを取り出す。そしたら、中からは、シャンデリアのようなゴーストポケモンが出て来た。
黒髪の少女「『マジカルフレイム』!!」
シャンデラ「…!!」
…シャンデラがほのおタイプの技で黒い少女に攻撃。更に、その隙に黒髪の少女が背後に回って、蹴りを入れ、次にモップで野球ボールの如く上に打ち上げる。
???「がっ…!!」
黒髪の少女「型にはまった…シャンデラ、『シャドーボール』。」
…シャンデラが紫色のエネルギー弾を黒い少女に放ち、命中。
黒髪の少女「仕上げに…テラスタルを切る!!」
…『テラスタルオーブ』と言う球型アイテムを取り出し、それが光を取り込んだ後にシャンデラの元に投げる。
黒髪の少女「あとは…!!!」
…黒髪の少女は動きを止めず、打ち上がった黒髪の少女の真上にまで飛び跳ねる。
…テラスタルオーブによって結晶に包まれたシャンデラの頭上に、咲き誇った複数の花を模した『テラスタルジュエル』が発生。
黒髪の少女「シャンデラ!トドメの『エナジーボール』頼むわよ!!
ということで…せぇいっ!!」
…黒髪の少女は、モップで黒い少女を叩き付ける。
そしてシャンデラは、緑色のエネルギー弾をスタンバイ。くさタイプのテラスタルで威力が上がったエナジーボールが黒い少女にクリーンヒットし、派手な大爆発を起こした。
阿求「す、すごい…」
乱「反撃の隙も与えないで一気に攻撃した…連携もすごく良い…!!」
黒髪の少女「ふぅ…」
シャンデラ「……」←テラスタルジュエルが消えた
小鈴「すごいすごい!!いきなり出てきた良く分かんないのをこんなあっさりと!!」
黒髪の少女「…完全には倒せてないみたい……だけどね。」
???「くっ……!!」
……何と、今の連携攻撃をもろに喰らったにもかかわらず、倒れていない。
???「任務続行不可能……この場は撤退するに限る……!!」
……そう言うと、フラスコを3つほど投げて、それらをトランプで的確に破壊。
風魔法によって発生した砂埃を目くらましとして、黒い少女の姿は消えて行った。
黒髪の少女「チッ…!」
阿求「……今のは……一体何なの?それに、貴方は……」
小鈴「あ、そういえばーー」
黒髪の少女「…シャンデラ、軽めのやつお願い。」
…シャンデラが『あやしいひかり』で、阿求達を混乱状態にする。
黒髪の少女「…とりあえず、ここから離れないとね。…ん?」
…すると、ついさっき小鈴が取り出して右手に持っていた物を見る。…ケースに入ったワイヤレスイヤホン。これは…
黒髪の少女「あー、見つからないと思ってたら鈴奈庵に落としてたのね。…わざわざ届けに来てくれたんだったら、一応礼を言っておくわ。
……とはいえ、さっきのアイツ……いつか、ちゃんと説明しておくべきね……」
そして、黒髪の少女はシャンデラをモンスターボールに戻して、この場を去った。
阿求「あう…?」←小鈴と乱と共に混乱が解ける
……翌日……
《バトリオシティ:スマブラ屋敷付近》
阿求「昨日のアレは何だったのかしら…」
…紙袋を持って、スマブラ屋敷に向かっている阿求と、それに付き添う乱。
乱「あるじさん、その紙袋に何入ってるの?」
阿求「人里にあるケーキ屋のチョコケーキよ。何かあげるのも良いと思って、買ってみたの。」
乱「そうなんだ。
…じゃあ理由の内の3割は?」
阿求「尾行してたのバレてたら謝るために……」
……そして、スマブラ屋敷に到着。庭に大地の姿が見える。
阿求「お、丁度いいわね。おーい、大・・・地・・・?」
……阿求から見て、大地の後ろにいたのは……
大地「ん?阿求じゃねぇか。どうしたんだ?」
黒髪の少女「………」
阿求「え、貴方…何でいるの!?この前の!?え、ちょっ、ええっ!?」
大地「何言ってんだ?……ん?いや……ああ、成程。そう言えばお前には話してなかったな。ほら、自己紹介しとけ。」
黒髪の少女「……分かった。」
……黒髪の少女は、阿求の目前に出てこう名乗った。
黒髪の少女「私は……『うた』。
……祷大地の……お父さんの、娘だよ。」
阿求「(・□・)
…え?お父さん?娘?え?…え?
え……あ、え?……あ、あんた達……お……あ……お……
親子おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!?」
終演。
~後書き~
というわけで、祷大地とうたの親子設定を継続させましたおろさんです。大地の友人達や、いきなり出てきた黒いのに関してはまぁまた後程……
さて、次回もまた新しく色んなキャラが出て来たりそうじゃなかったり……?お楽しみにです。
今回はここまで。感想OK。