二次創作小説(新・総合)

絵を描く合成獣と悩むサトリ妖怪 ( No.173 )
日時: 2024/03/10 23:24
名前: おろさん ◆cSJ90ZEm0g (ID: wXN0Dq0s)

どうも。最近(今更ながら)スプラ3に手を付けましたおろさんです。ラクトデコ塗りやすい



……前回笑いに振った話をやろうと考えましたが、やっぱり予定変更。旧都でのお話を1つ。



そして、この話は……




《旧都:喫茶キャノン・ド》




鈴夜「フーンフンフフンフーン♪」



喫茶キャノン・ドにて。上の部屋で、鈴夜が景色を眺めながら何かをしているようだ。



……絵具や絵筆、カンバスなどなど……



絵だ。絵を描いているのだ。



鈴夜「絵を描くのも久しぶりだなぁ……よし、下塗りも良い感じ。とりあえず乾くまで待つとして……」





さとり「鈴夜さん……?」


すると、たまたま店に寄ろうとしていたさとりは、鈴夜の姿を見かける。




鈴夜「(……あ、さとりさんだ。)」




数分後……



さとり「……絵を描いてるなんて、どういう風の吹き回しですか?」

鈴夜「そんなんじゃないさ。ただ久々に描きたくなっただけ。」

さとり「久々……前に描いていたんですか?絵を。」

鈴夜「……わざわざ聞かなくても、心を読めばわかるんじゃないの?」

さとり「それは……




(いつからだっただろうか。彼の心を読まなくなったのは。


当初は心を読むと度肝を抜かれるような事を考えていたというのもあったけど……それは接しづらいという意味合いの話。


……最近は……どうしてだろう。


まさか怖い?……いやいやいやいや無い無い無い無い。私はサトリ妖怪としての能力に誇りを持っている。

というか、そのために他者との関りを拒んだはずなのに……



……なのに、この気持ちは何なのだろう。彼の事を考えていると……)」



鈴夜「……あ、そろそろ絵の方に戻るよ。一旦店番お願い」


ぴょんこ姫「わかっただわさ。」

カバまろ「カバですメェ」



さとり「……「スッ」


すると、コーヒーが一杯。


ラビット大佐「サービスであります」


さとり「あ、どうも……」



ラビット大佐「……何やら随分と悩んでいるようでありますね。」



さとり「悩んでる?……そんな事は……」



ぴょんこ姫「そう言う人ほど大抵何か悩んでるだわさ」

カバまろ「カバですメェ。」



さとり「……あ、貴方達には関係はないですよ」



ぴょんこ姫「いいや!!そんなのが関係ないだわさ!」



さとり「ええ……」



ぴょんこ姫「……さとりさんの悩み……そう、それは……



つまり『恋』だわさ!!!」



さとり「ブォッフォッ!!!?(コーヒーを吹く)


……いやいやいや!!そんなわけないですよ!?何でそう言う発想に至るんですか!!?」



ぴょんこ姫「いやいや、それは自分に嘘をついてる人の発言だわさ。恋する乙女の気持ちは良く分かるだわさからねぇ。



……私も愛しのジョニー様の事を考える度に、夜も眠れないし、胸が張り裂けそうだわさ……」


さとり「な、何ですかそんな……」


ラビット大佐「……どの道、あまり自分の感情を押し殺さない方が良いと思うでありますよ。じゃないと精神的に疲れるでありますから。」

カバまろ「カバですメェ」


さとり「そんな事は……



(こ、恋だなんて……そんな事あるわけないじゃない……私は人との関わりを拒んだサトリ妖怪……そんな事があって良いわけ……




……ないはず、なのに……そもそも誇りのために、他者との関りを拒み続けていたはずなのに……



……どうしてだろう。胸の奥が……少し苦しい。)」






下塗りが乾き、絵を描くことを再開する鈴夜。


鈴夜「♪白く白く広い広い、カンバスに、どんな色を重ねてみようカナ~♪」


マスキングやスパッタリングなど色々使ったり行ったりして……


鈴夜「♪青い蒼い空を切り取ったような

いつか絵が描きたい~♪」



……出来上がった絵は、旧都の風景画だった。



鈴夜「いよーし、完成!久々に描いたけど良い感じだねぇ。「プルルルル……」ん?」


すると、電話が鳴る。


センリツ『もしもし鈴にぃ?』

鈴夜「あ、センリツ。そう言えば今日見かけなかったけどどうしたの?」

センリツ『それなんだけど、『逃走中』のこと知ってるよね?』

鈴夜「ああ、作者がやってるとは聞いてるけど。何なら前にこいしを出させてもらったし。それが?」

センリツ『実は……



近日中に『逃走中03』を行う事になったみたいで、私達も逃走中の舞台に来ても良いって作者が言ってたの!!』

鈴夜「へぇ、それは面白いじゃん。」

センリツ『諸事情で逃走者としては出られないみたいだけどね……でも、あんまりいった事のない異世界に行けるいい機会だし行ってみよ!』

鈴夜「オッケー!!



……あ、この際だし、さとりさんも連れて来よう!」

センリツ『悪くないんじゃない?もしもの時は私が無理にでも連れてけばいいし。』

鈴夜「出来れば自分の意思で来てもらいたいんだけどねぇ……


……ところで、今回の逃走ステージってどこなの?」




*****




さとり「……


(私は……鈴夜さんの事を何も知らない……その気になれば、過去くらいは知ることが出来るはずなのに。


……何故だろう。やっぱり本当に怖いのか。いや、そんなはずはない。認めたくはない。



……でも……)」











「キサラギ、どうかしたの?」

「え?……いえ、多分気のせいだと思います。」






『逃走中03~GAハイカラ☆アーティスト~』



後日投稿予定












~あとがき~
という事で、逃走中03の予告も兼ねて、旧都のちょっとした話でした。話の内容、大分予定変更しちゃったけど……;;
さて、近いうちに逃走中03がスタート。お楽しみにです。
今回はここまで。感想OK