二次創作小説(新・総合)
- 拝啓。引きこもり少女よ、尊くあれ その2 ( No.22 )
- 日時: 2023/05/10 23:10
- 名前: おろさん ◆cSJ90ZEm0g (ID: wXN0Dq0s)
どうも。おろさんです。
前回は量とかの都合で一旦区切ったワケですが、今回はその続き。
そして、私『おろさん』、カキコの二次創作作品において、誰もが知る『あの企画』を遂に……!!?
~前回のあらすじ~
→ある日、地霊殿で行き倒れていた『黒須羽鈴夜』と言う人物をとりあえず入れたわけなのだが、これが何とも、古明地さとりも困惑するほどつかみどころが無い人物だった。
→さとりは、鈴夜の妹分だという『センリツ』を探すついでに、3日前に起こった怨霊騒ぎの調査を(ほぼ強引に)やることに。
→そんな中突然出現した、何かのキャラクターに似た見た目のどす黒い少女。そいつが怨霊騒ぎの元凶だった!
→黒い少女は、深いところに押し込められていたままだった怨霊達を呼び覚ましたり、幽霊のように地中に潜って移動したり、弾幕や剣等で攻撃しまくってきたりと、鈴夜とさとりは大ピンチ。
→その時、黒い少女のソレとは全く別の、奇妙な黒い物体が現れて2人を助ける。そして現れたのは、鈴夜の妹分『黒須羽センリツ』だったのである!!
←←←……一方大地達は、連絡が取れなくなっていた視察部隊を探すために、幻想郷の人里で穴を掘り、無理やり地底に向かったのだが……
大地『今回もこういうあらすじの出し方なんだな。』
阿求『(言・う・な・よ)』
《旧都の離れ》
???「っ……」
…さっきの不意打ちをもろに喰らった黒い少女が体勢を立て直し始めた。
そして怨霊達も、黒い物体を突き破って上に上がってきた。
鈴夜「……あ、もう体勢を立て直してきたのかよ……
……まあいい。センリツのおかげで、スムーズに終わらせられる。……ちょっと下がってて。」
さとり「え?あ……はい……」
…鈴夜に言われ、さとりは後ろに下がる。
鈴夜「おーい!そっちの巫女さんも一旦下がっててくれないかー!?」
霊夢「え、私?ちょっと待ちなさいよ!一体全体どういう状況!?ていうかあんた達、よく見たら人里にもよく出て来てた変な2人組じゃーー」
センリツ「…すいません、お下がりくださーいなー」
霊夢「なっ、いつの間に背後に!?ていうかちょっ、ええ…」
…センリツが霊夢を背後に下がらせた後、準備はオーケーなのである。
怨霊達「ホオオオオオオ……」
???「何をするつもりデス…?まさか、1分も経たずにこの大量の怨霊を片付けるだなんて言うつもりデス?
HAHA…だとしたら非常に馬鹿げてマス。だってさっきのであんなにジリ貧だったくせにーー」
鈴夜「……馬鹿げてるかどうかは……
お前が決める事じゃないんだよ。」
……鈴夜が深呼吸をした途端、冷気が纏われ、周囲の空気が変わる。
???「ッ!?」
怨霊達「!!?」
さとり「この感じは……!!」
センリツ「きゃはー!来るよ来るよ!鈴にぃ秘蔵の大技!」←いつの間にかさとりの背後に
さとり「(……センリツさんの場合、心じゃなくて動きが読めない……;;)」
鈴夜「……怨霊が、他者に取り付いて考えや存在を歪ませ、恐怖を与えさせる『悪意』だというのならば……
ならば俺は、その悪意さえ凍てつく程の……『恐怖』を与えてやるさ。」
……にたりと笑ったかと思えば、光の速さで、怨霊の元に突っ込んで行く。
怨霊達「……!!?「ジャキィィン!!!」
……怨霊達が、見えない速さで次々と、何度も何度も切られる。……だが、ダメージを負っている様子が無い。
???「……動きは早くてもそれだけ……ハッキリ言って見掛け倒し…呆れたデーー
……ア、アレ……?」
……何か違和感を感じて、怨霊達をよく見てみたらーー
…全員動かなくなっている。……というより、何か震えているようにも見えるし、しかもさっきまでの怨霊特有の邪気すら感じられない。
鈴夜「『思念破壊の極刑』。前に出過ぎるから、もろに喰らうんだよ。」
黒い少女の背後に、鈴夜が。怨霊達を斬るのに使ったと思われる、非常に長く非常に鋭い氷のノコギリ刃を、両手に『生やしていた』。
???「!?」
鈴夜「俺は『触れたモノを伝って』何でも凍らせられる。自分の肌でも、そこら辺に落ちてる石ころでも、何かしら手に触れていれば何でも凍らせられる。
炎だろうと空気だろうと……そして、形すら無い『概念』さえも。
だから俺は今、怨霊達が持ち合わせていた『悪意』を凍らせ、『壊した』。
時間を鈍らせ、斬って、凍傷にして、凍らせて、亀裂を入れ、傷をつけ、そこを凍らせて、更に色んな意味でおぞましい、様々な種類の幻覚を見せる……物理的なダメージは入らないのに、『痛み』だけが、1秒も経たずに無限に入る。死ぬことも消えることもできず、拷問よりも恐ろしいくらいに。
これはそう言う技だ。やり過ぎると面倒だし、そもそも使うのに地形とかが関わるからあんまり使えないんだけど。
……後は君だけだけど…どうする?どうせ、そう易々と倒れないタマなんだろうから、ここで一生忘れられない恐怖を植え付けられるか、それともーー」
???「オ、オオ……ス、スミマセンデシタァァァァッ!!!」
…黒い少女は、逃げるように、先程までとは全く別の移動手段で姿を消した。
鈴夜「逃げたか……とはいえ、アレだったら二度と旧都にちょっかいかけてこないだろうな。」
さとり「(凄い……あの一瞬で、怨霊さえも鎮静化する程のトラウマを植え付けたというの……!?)」
センリツ「ひゃー!!まさに大逆転!そこに痺れる憧れるぅっ!すごいでしょ!?格好いいでしょ!?これに関心してらっしゃるかわゆき貴方も実に美しい!!尊い!!」
さとり「えーと……
(……鈴夜さんが言ってた女子中毒って、こういう事なのね…;;)「あのー、ちょーっといいかしら?」あ」
すると、下がらされていた霊夢が。
霊夢「いきなりこっちに引っ張り出されたけど、どういう事なの?あの黒い女の子もそうだけど、一体全体何が起こっているって言うのよ。」
さとり「えっと、私にそう言われましてもーー「それは、俺が解説しよう。」え?」
…すると、この様子を傍観していた大地とうたがこっちに近づいてくる。通信機から通信が入っていたようなのだが、その相手が…
おろさん『…何というか、久しぶりだな博麗霊夢。鈴夜もセンリツも無事で何より。
…そして、初めまして。地霊殿の主の『古明地さとり』さん?』
さとり「…!!」
…一旦区切ります。感想まだ
- 拝啓。引きこもり少女よ、尊くあれ その2 ( No.23 )
- 日時: 2023/05/10 23:16
- 名前: おろさん ◆cSJ90ZEm0g (ID: wXN0Dq0s)
続き。
《旧都:地霊殿》
…数分後。(無理矢理あけた穴を戻した後に)地霊殿の方に集まった。
さとり「……で、まぁ色々言いたいことも過多なのですが……
……まず、『作者』が、鈴夜さんやセンリツを伝って私にコンタクトを取ろうとしたのは、鈴夜さん本人から聞きました。
そして、コンタクトを取ろうとした目的は大方、地底の勢力にも時空融合現象の件の解決のために『協力』して欲しいというところでしょう?」
おろさん『……あくまでも『やりたいようにやれ』と言うのを前提で進めている。あと友好関係も欲しいと言えばそうだし。
それに、無理にとは言わないさ。地霊殿だけならともかく、地底の相関がいささか複雑なのは、こっちも知っているんでね。』
うた「そう言いながら、無理矢理協力にありついてたりしてなかったっけ?(小声」
大地「少なくとも、俺らの時除いても永遠亭の時だけだそういう事したの。アイツ曰く、『月の連中…それも比較的強硬派な賢者たちが、異変によって害が及ぶのを恐れて、極端な行動をとると永遠亭とて困るんじゃないのか?』…らしい。(小声」
うた「……作者が露骨に月の賢者が大嫌いなのが良く分かるんだけど(小声」
大地「例外はいるらしいけどなー(小声」
霊夢「(さっきからボソボソ言ってんのが聞こえてるんだけど……;)」←*一応同席
阿求「あうう……」←*まだ失神中なので寝かせてる
さとり「……(…通信機というものを介して会話をしているとなると、心を読まれるのを避けたいようだけど…何か隠している事でもあるのかしら…?)」
大地「(言っとくけど、作者が口下手なだけだからな?)」
さとり「(……え?今、逆に心読まれた?気のせい?)」
おろさん『…それでどうするつもりだ?間接的にでも、協力するというのなら嬉しい話だが。』
さとり「あっ……私は……」
…少し考えて、さとりはこう言った。
さとり「……良いでしょう。どちらにせよ、先程のような存在にまた騒ぎを起こされるのも面倒ですから。ひとまず、地霊殿側でサポートくらいはしてみます。」
センリツ「ふぇえええええええええい!!」
鈴夜「しゃあああああああああああああい!!」
さとり「!!!?!?」
……その瞬間に、さとりが座っていたソファの真後ろから黒須羽姉妹。ニュっと出て来ていきなり大声出すもんだから流石にビビった。
さとり「すっ、すず、す、ずやさ、すずやっさ……何故か姿を見えないと思ってたらいつの間にそんなところに…;;」
おろさん『…センリツの方が、気配とかを隠せるからな。』
さとり「そ、そうみたいですけど…
…そう言えば、センリツさんの方はどういう能力なんですか?あの黒い物体に助けられましたけど…」
センリツ「あ、私?そう言えば言って無かったっけ。
…まず一言で言えば、私は(幻想郷風に言うと)『自身の細胞全てををナノマシンする程度の能力』を持ってます。」
さとり「ナノマシン…?」
おろさん『細菌や細胞よりも小さいサイズの特殊な機械だ。
…多少説明したとは思うが、鈴夜とセンリツは大分物騒な研究施設で作られた『合成獣』でな。とにかくものっすごい数の生物や怪異と混ぜ合わされてる。
んで、センリツの方は、当時研究が進んでたって言う特殊生物とも混ぜ合わされてたようで、その結果、能力として『体細胞すべてがナノマシンになった』。だから、生物学的には生きものとは言い難くなってるって事。』
センリツ「この体になってから、何だかんだ言って便利だよ?地中に幽霊みたいな感じで潜れるし、手もゴム以上に伸びるし、背中から6本くらいは生やせるし。範囲としちゃあ半径30メートルまでが限界だけど。」
さとり「あの時の足場もそれで…じゃあ、鈴夜さんの能力も…」
鈴夜「そ。ただ、イメージが掴みづらくなるから、センリツと同様で半径30メートルが限界だけど。」
さとり「やっぱり…
…ところで鈴夜さん、あの時さらっと『自分は男だ』なんて言いましたよね?」
鈴夜「うん。」
さとり「…えっと、その、心を読んだので嘘じゃないのは分かります。ですが…その、見た目完全に女ですし胸元の…あの、結構な大きさの脂肪も…生物学的に流石に…」
鈴夜「性別の方を猫とか牛とかに引っ張られたみたい。あと鳥のコラーゲンとか、サキューー」
さとり「あ、うん……もういい;」
…かなり複雑な表情を浮かべていたさとりだったが…
さとり「…というか貴方、何でずっと、戦ってた時以外そんな、色々躊躇っていないような表情してるんですか?
…私サトリ妖怪ですよ?貴方が何考えててもお見通しなんですよ?何ならやたらと私の事『可愛い可愛い』言いまくってたの分かってますよ?」
そう言ったさとりだったのだが、
鈴夜「だから?」
さとり「え?いやいやいや、思いっきり丸聞こえだったんですよ!?それ以前に隠し事だってお見通しなんですよ!?自分で言うのもあれですけど嫌じゃないんですか」
鈴夜「全然?バレても不都合なことないし、隠す理由だって無いし。」
さとり「…えっと、もしや貴方、あれですか?温泉で女湯入って『元々男だったんだ』何て堂々と他の女性の前で言うんですか」
鈴夜「言うわけないよ?そもそも聞かれないし言っても流石に意味無いし。あと別に性別変わっていようが体が結構変化していようが何だろうが気にならないし」
さとり「あー、えーっと、うん……(???????)」
大地「……アイツ、もしかして天然の類か?」
おろさん『アイツ、色んな存在と混ぜ合わされ過ぎて羞恥心とかがちょっと欠落してるんだよ。それが天然みたいになってるんだろ。』
大地「オイ待てさらっと欠落とか言ったなお前」
おろさん『言っとくけど、合成獣に『欠落』はよくある話なんだよ……』
霊夢「…あの、いい加減喋ってもらえないかしら?そもそもメロドラマ擬き兼夫婦漫才擬きを見に来たわけじゃないわよ?」
さとり「(ちょっと待って擬き入ってたけどメロドラマ兼夫婦漫才って)」
…痺れを切らしたのか、霊夢が作者に対してそう言い出した。
霊夢「……まず、さっきさとり達を襲ってたあの黒いやつ、一体何なの?気配が明らかに人間でも妖怪でも怨霊でも無かったけど?
そもそもアンタ、時空融合の兼でまだ紫達にも話してないこと多いわよね?今の所かなり関わらせてる阿求にも黙ってるみたいだし…」
おろさん『…前に八意永琳に言ってみた事はあったんだがな。あんまり信用されなかった。隠岐奈は、前々からそれっぽい情報を持ってたみたいだから意外と聞き入れてくれたが…
疑いをもたれている以上、証拠を見ないと解ってくれないんだよ。
かと言って証拠を見せろと言われても無い。時空融合を止めたら、後は全部元通りになって無かった事のようになる。写真を撮っても、手がかりに繋がるようなモノが写っていると大体が真っ黒になるし、動画でも同様に砂嵐しか残らない。
あと少し話が脱線するんだが、ずっと前…それも大地達を引き入れる前に、『岡崎夢美』と言う学者が、時空融合の原因となった『アイテム』を回収したって言う話を聞いたんだ。で、学会に行ってみたんだが…
学者達が解析をしようとしたところ、結果はそれをする前に『自動的に分解』した。まさに証拠隠滅したようなもんだ。
…まあとにかく、意図的に隠されているせいで形に残るデータも無し。
結局永琳に問われた時には、時空融合に関するデータが無い事を言った上で、独自で調べてた月の民の件をダシにしたわけなんだが…』
霊夢「…何が言いたいの?」
おろさん『…とにかく、『自分の目、もしくは異変後以外で情報を取得する』も『言葉で説明する』も通用しないんだよ。
…この異変、時空融合現象に関しては「たっだいまあああああああああああああああああああああああああああああああ!!」……オオウ……』
…誰かが、部屋に入ってきた。というか部屋の扉を蹴飛ばした。
薄緑っぽいセミロングで、鴉羽色の帽子、緑色の瞳。さとりと同じく、球体とコードを浮かばせている。
鈴夜「えっと…大丈夫?あと扉壊してゴメン;」←扉を能力で凍らせ破壊した
さとり「え、ええ…それより、お帰りなさいの前に一つ……
……『こいし』?まず…部屋の扉を蹴飛ばさないで……;」
……彼女は、さとりの妹の『古明地こいし』。意図せず、読心能力諸共心を閉ざした少女なのだ。
一旦区切ります。感想まだ
- 拝啓。引きこもり少女よ、尊くあれ その2 ( No.24 )
- 日時: 2023/05/10 23:19
- 名前: おろさん ◆cSJ90ZEm0g (ID: wXN0Dq0s)
続き。
さとり「…えっと、こいし?お姉ちゃん達、今結構大事な話をしてたはずだったんだけど…」
こいし「はず?…まあいいや。
よく見たら何だか、巫女の他に見たことない人達が揃ってるね。」
鈴夜「この子がさとりさんの妹?」
さとり「ええ…『こいし』って言います。色々あってほんのちょっとだけ難がありますが、とってもいい子ですよ。」
センリツ「ほほう?大人びた雰囲気のさとりさんとは裏腹に、妹さんは中々子供っぽさがあり可愛らしい…これは密着取材しちゃいますか」
鈴夜「駄目だよセンリツ?」←センリツの肩を叩く
センリツ「ア、ハイ;」←能力で凍りかけてる
鈴夜「(まあ、あの子も確かに結構可愛らしいなぁ。
…ま、それでも私的にはさとりさんがタイプだけど。)(万年の笑み」
さとり「(この人、わざと言って無いわよね…?)(赤面気味」
こいし「それよりお姉ちゃん、帰り際に見つけたんだけど…」
そう言うと、誰かを引きずってきた。
お燐「あうううう…」←失神中
さとり「え、お燐!?そういえば見当たらなかったけど、どういう事…?」
鈴夜「多分、あの時俺がさとりさんを引っ張り出したから、それを追いかけようとして盛大に道に迷ったんじゃない?」
さとり「…あー……」
霊夢「…えっと、私達、もう帰っていいわよね?そろそろ博麗神社に戻っておかないと華扇にあれこれ言われそうだし。」
うた「…これ以上グダグダ居続けるのもあれだし。」
大地「同意見だ。作者もこれ以上は話すつもりは無いだろうし、阿求を乱の元に送っとくか。」
おろさん『いや、その件についてなんだが。』
大地「え、まだ通信切れてなかったのかよ。」
おろさん『いきなり古明地こいしが割り込んできただけだからな。待ってた。…で、その間にMZDやハヤテ達から、連絡が来たんだよ。』
霊夢「連絡?何の?」
おろさん『それについては、まずは今から指定する場所に来てくれ。霊夢にも聞いてもらいたいからな。
…今回は、阿求も連れてこい。一応乱もな。』
霊夢「!」
大地「(ほう…)」
…3人は、ソファから立ち上がる。
こいし「あれ、もう帰っちゃうの?」
大地「…一応一通りの話は終わったわけだからな。意味も無く、長々とこの場に居続けるわけにもいかん。」
うた「ってわけだから。バイバイ。…鈴夜とセンリツだったっけ?やることないなら『弾幕ごっこ』ってのやってみればいいよ。」
大地「(……前にバティスタが言ってたが、作者は何か、『企画』を考えていた……『上手くやれば、時空融合現象の解決に繋がる』だなんて言っていたが…
ハヤテからも連絡が来たって事は、金銭面での準備が出来たって事だろう。…そして…ようやく阿求にも、『あの事』を話すんだな…)」
そして、3人はこの場を後にした(まだ気絶したままの阿求は大地がおぶった)。
さとり「(……『企画』…?どういう事…?)」←心を読んでいた
鈴夜「ねえさとりさん。弾幕ごっこって、幻想郷とかで、戦いの代わりに行われてる遊戯なんだっけ?」
さとり「!!……ええ、そうですが……興味があるなら、うたさんの言う通りやってみればいかがですか?丁度新しくこいしの遊び相手が欲しいとも思っていましたし」
鈴夜「え、さとりさんはやらないの?」
鈴夜は、さとりと弾幕ごっこをやりたい様子。
さとり「え?いえ、私は戦いは不慣れなものでーー」
鈴夜「常時引き籠ってるからそうなるんだよ。センリツ探してもらってた時に所々で息切れしてたし、だったらこの際体力付けようよ。」
さとり「で、ですがーー」
こいし「お姉ちゃん、前にダイエットしようか考えてなかった?」
さとり「え、ちょっ、こいし!?何でそれ知って」
鈴夜「へー、じゃあ尚更だね。」
鈴夜がさとりの方を掴む。
鈴夜「それじゃあ外出ようよ!!外でやった方が健康にも良いからね!!…地底でやって意味あるのかは分かんないけど」
さとり「え、外でなくても地霊殿なら問題なくできますけど」
鈴夜「ダ・メ・だ・よ?」
さとり「はうっ!?」
…地味に圧のある、冷ややかな声で鈴夜はそう耳打ちした。
鈴夜「それじゃあレッツゴー!!」
さとり「お、おー…」←3割ヤケクソ
そして、さとりは無理やり外に連れて行かれた。
こいし「まったくもー、お姉ちゃんもお姉ちゃんで学ばないなぁ。」
センリツ「(…うーむ…気のせいかなぁ…
さっきの耳打ちでさとりさん、一瞬だけ興奮していた気が(ry)」
一旦区切ります。感想まだ
- 拝啓。引きこもり少女よ、尊くあれ その2 ( No.25 )
- 日時: 2023/05/10 23:36
- 名前: おろさん ◆cSJ90ZEm0g (ID: wXN0Dq0s)
続き。
《旧都:地霊殿付近》
…数分後。鈴夜に無理やり外に引っ張りだされたさとり。宙に浮いて大体準備は出来ている。(鈴夜は……何で飛んでるんだ??←)
さとり「うう…さっきから、まともに休めたためしがないような…」
鈴夜「さてさて早速やろうよ!やり方は前々から知ってるから手加減なくていいよ!」
さとり「…あの、言っておきますけど私そこまで弾幕勝負は得意じゃないですよ?一応多少のスペルカードは用意してますが、大体は他者の記憶にある弾幕を真似ているだけで……」
鈴夜「何ソレ!?面白そうだし参考になりそう!!」
さとり「(参考!?え、参考!?)」
……『心を読む』という事の問題点を分かっているのか分かっていないような黒須羽(姉)。
さとり「ハァ……わかりましたよ。前にこいしが私と弾幕勝負をやりたがっていましたし、そのための特訓……という事にでもしておきます。ですがちょっとだけですよ?」
鈴夜「いいよ?二か月もこの世界にいたけど、弾幕って言うのはやったことなかったからさぁ。色々試してみたいんだよな!」
かなりやる気満々な様子で、鈴夜はーー
鈴夜「……ところで弾幕勝負って言っても、具体的に何かテンプレとかルーティンとかってあるの?」
さとり「っ;(ズッコケかける)
……えっと、そう言うのは具体的にはありませんでしたね……あれ、そもそも弾幕勝負の練習試合何てありましたっけ…?」
鈴夜「ちょいちょい、言い出しっぺは俺だけどそこら辺はいいじゃん。無いなら無いで、その場の勢いで良いんじゃない?」
さとり「その場の勢いって…
……いえ、確かに案外そのようなパターンは意外とある…等と言う話は聞きますし、別にそれでも全く問題はありませんね。」
鈴夜「ならそれで突き通そうじゃないか!ってか……
その方が一番早い!!」
…鈴夜は早速、ポケットから(道端で集めていたのか)小石を取り出し、ミサイルのようにして投げてきた。
さとり「…!!(避けれた」
鈴夜「そんでもって!…模倣『ギガドリルブレイク』っ!!」
更に、小石一粒を伝って右手を、ドリルの形状に凍らせ、突っ込んで来る。これもギリギリ回避した。
さとり「…早速仕掛けますか。幸い行動する前に読めたので、何とか避けられましたが。
…しかし、何処かで見たような技を真似て弾幕で活用するとは……面白い……この際、私の方も全力を尽くしてみます。」
鈴夜「そう来なくっちゃな!どっかの真似事じゃなくても色々試してやるぜ!!」
さとり「……上等……!!」
という事で、ある意味その場の勢いで弾幕勝負をやってみることとなるのだった。
こいし「おおー、何だかお姉ちゃん楽しそう!」
センリツ「(うんうん。可愛く、そして強く!そこに痺れるゥ!)」
……これがどれくらいの時間経ったのかは良く分からないが、2人はとても楽しそうだった。
……多分、元々視察のために旧都に訪れていた鈴夜とセンリツはこれでウルトラワールドに戻ることになる。
…一日中鈴夜に引っ張りまわされたさとりだったが、振り返ってみると意外と楽しかった気もしていた。
『作者』に手を貸す以上、また会う事になるだろう。だが、2人は色々とやるべきことが多いとの事で、関われる時間はあまりないのだろう。
……故に、再びこの日みたいなことが出来たら…ちょっとだけ楽しいだろうなと、心の底で思い続けーー
翌日。
《旧都:地霊殿》
鈴夜「どうもー!!映姫(*幻想郷担当してる閻魔の1人)さんからの許諾を得て、本日から地霊殿に住み込むことになりました黒須羽鈴夜でーす!!これからよろしくお願いしまーす!!」
センリツ「妹のセンリツでーっす!!同じくよろしくぅ!!」
さとり「…;;;」←ソファごと転倒
……ていた矢先にこうなったので、盛大にズッコケるさとり様であった☆
お空「ねえ、これってどういう事?」←しれっと登場。地獄鴉with八咫烏『霊烏路空』
お燐「……地獄側が、別世界担当の閻魔たちに説得されたらしいんだよ;」
終演☆
《ウルトラワールド:とある施設》
霊夢「……作者。言われた通り来てやったわよ。」
大地「…阿求も連れてきたぞ。」
阿求「……何か目が覚めたら知らない所に連れてこられたけどどういう事?」←途中でちゃんと起きた
……作者からの連絡で、指定された施設に到着した(うたは一旦帰り、乱とは途中で合流)。
乱「何か連れてこられたけど何があるの?」
そして部屋に、作者と、サングラスをした少年……ポップンの神『MZD』が入ってきた。
おろさん「いよし、ちゃんと来てくれたな。」
MZD「よっ。初めましての人は初めましてだ。俺は『MZD』。ポップンワールドの管理してる神だ。」
霊夢「(アイツがMZD……心なしかどっかであった事があるような無いような……)」←*ラピストリア以降からポップンにゲスト参戦
すると、部屋のモニターがいくつか映る。
幻想郷の賢者で通称スキマ妖怪『八雲紫』、同じく賢者で秘神『摩多羅隠岐奈』、大乱闘の世界『スマブラワールド』の創造主『マスターハンド』……(今回は省略をするが)各勢力が勢揃い。
霊夢「って、紫!?アンタも呼ばれてたの!?そもそも何その……機能は!」←捻れなかった
紫『霊夢もいるとはね。…直で来させるとは思って無かったけど……』
隠岐奈『まあいいではないか。ようやくお前にも話してくれるようだからな。』
マスターハンド『どうやら、面白そうな話でもあるからな。
あ、初対面の者がいるから名乗るが、私は『マスターハンド』。細かい説明は今度ちゃんと話すつもりだが……まずは『スマブラ世界の創造主』と言っておこう。』
阿求「マスターハンドって……本当に名前の通り『ハンド』だったの……」
大地「ああ、まあ言って無かったし会って見ないと分からんからな。
……で、早速言わせてもらうが……ここに阿求や霊夢にも来させたって事は……」
おろさん「ああ。『企画』の準備が整ったんだ。上手く行けば、時空融合現象解決に一歩進める。」
乱「…企画?」
霊夢「それが本当ならこっちとしても嬉しいけど……企画で異変解決ってどういう意味よ?」
おろさん「まあ、当然の反応か。
……一応、時空融合現象の事を調べようとしても、どうも手掛かりがつかめなかった事は言ったよな。」
紫『ええ。まともなデータを取ることが出来てないだなんていってたわね。』
おろさん「そう。メモに書くのは例外だったが、それを除くと信憑性の高い説明が全くできなくなるレベルで方法が得られない。
時空融合現象を止めると、それが無かった事になるように元通り。逆に止める前に手掛かり掴もうとしたら、意図的に融合が強制終了させられる。
……学者『岡崎夢美』のお陰で現在、時空融合現象の調査は『どこの世界が巻き込まれるか』の予測は出来るようになった。だが、手がかりそのものが全くつかめずにいたちごっこ状態になっている。
そこで、俺は思った。『融合が起きた世界に直接行って手掛かりをつかむ』のではなく、『逆に手がかりを引き寄せれば良い』のでは、と。」
隠岐奈『ほう……では、具体的に何をするつもりだと?』
おろさん「まあ待て早まるな。……で、そう考えた俺は、岡崎夢美を始め、河童たちやプリンプ、妖魔界、ボルシャック達等大勢の協力の元に、ある『魔道具』を開発した。」
スイッチを押すと、カーテンが開いて、ガラス越しに、大きな3Dプリンター…というより、プラネタリウムで使われるような機械が姿を現す。
そして、この機械についての説明をし始めた。
おろさん「…んで、こいつと予測システムを合わせれば、今まで全く進展が無かった時空融合現象の手掛かりをようやくまともにつかめられる…って寸法さ。」
紫『あなたの持論は分かったけど…でも、やるとしても問題点が一つあるわよ?』
おろさん「『どうやって設置するか』、だろ?
…ところがどっこい、わざわざ現地で設置する必要なんかないんだ。」
阿求「必要ないって……でも、今まで現地に行かないと何も調べられなかったんじゃなかったの?」
おろさん「ああ。だから、俺はこいつをうまく活用するためにこの『企画』を実行することにした。金銭面でも当てが出来ているから問題なしだ。」
…もう一回スイッチを押すと、今度は、機械があるところの下の方から何かが出てきた。
それは、黒いスーツとサングラスと言う服装の男…それに見立てたアンドロイドだった。
マスターハンド『これは……!!』
大地「(…そういう事か…)」
MZD「お、大地とマスターハンドは分かったみたいだな。」
おろさん「そう。こいつを上手く使うために、有名なバラエティ番組を参考にしたわけだ。それこそーー
『逃走中』ってワケだ。」
『Ver.UW(ウルトラワールド)逃走中01(仮称)』
5月中に執筆予定。
~後書き~
というわけで、新しいオリキャラと地霊殿メンバー初登場回、そして新企画発表でした。カキコの逃走中小説見てカキコに興味持った頃の自分が懐かしいなぁ。
という事で次回、新しいスレッドを立てて逃走中を執筆!!
…する前に、次回はちょっとした『新コーナー』を行わせていただきます。
次回もお楽しみに。感想OK