二次創作小説(新・総合)

Re: 戦士たちの愉快な日々 リマスター版 ( No.44 )
日時: 2023/04/22 16:50
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

第22話「大魔道士との約束」

※このお話は、マリオとダイが出会う前のストーリーです。

【回想:キノコ王国】

(マリオSide)

『マリオ。もし何処かで……俺の幼馴染を見付けたら、その時は宜しく頼むわ!』
『これ…。彼の持ち物だよね?』
『ああ。先に教えて置くよ、あいつの名は……』
『……。彼の名は……?』
『………。ダイだ!』

あれは、来客者が来る少し前の出来事だった。
ボクに彼の所持品を託してくれた黄色いバンダナを付けた人はそう言って、そのまま何処かへ行ってしまった。
どうしてその人がボクの事を知ってるのかは分からないけど、よっぽど心配していたんだね。
しまったなぁ、あの人の名前…聞いて置けば良かったよ。

【現在:スマブラ世界 スマブラ館】

『トントントントントン…』

「マリオ。」
「ドンキーか。どうかした?」
「……。あいつ、此処に来てから回復の目処めどが経ってないみたいなんだよ……」
「大丈夫。それに彼は大丈夫だよ、あの人が言っていたからね」
「マリオ……」

そうだ、彼の回復能力についてはあの人も把握している。
それに任されたんだもん、彼を……宜しく頼むと。
ボクがあった人は、黒い髪に黄色いバンダナを付けていた陽気な青年だったね…。
あの人の年齢からすると…、15か16位の人かな。
それに背も高かったから、大体で言うと168cmだろうねぇ…。

【キッチン】

「あっ、マリオ!」
「代わるよデイジー。今日はボクが食事を作る日だからね」
「そう? じゃあ、後は宜しくね!」
「うん。」

よしっ、まずは下ごしらえからだね。
以前パルテナ様から教えて貰ったから、ちゃんとメモしてあるけど。
あれ? 料理メモと描いてある手帳がない。
おかしいな……、ちゃんと肌身離さず持ち歩いているのに何処に落としたのかなぁ…。

「はい!」
「あっ、ボクの料理メモ! 何処に落ちてたの?」
「リビングに置きっぱなしだったって、カズヤが言ってたわ!」
「……。後でカズヤにお礼言わなきゃ行けないね…」
「マリオ。何だか変よ? 何かあったの?」
「……。下ごしらえしながらだけど、聞いてくれるかい?」
「ええっ、勿論よ!」

今日は当番じゃないけど、デイジーは手を動かしながらボクのサポートをしてくれた。
少し前にあったあの人とのやり取りを、一部始終話す。
あの人は彼をよく知っていて、何でも兄弟子だと主張していたみたい。
きっとその人もまた、ボクたちとは違う戦いをして来た勇敢な戦士な気がするんだよね…。
ボクがその人に再び会える日もきっと、そう遠くない気がするとボクは思うな。

23話に続きます。