二次創作小説(新・総合)
- Re: 戦士たちの愉快な日々 リマスター版 ( No.52 )
- 日時: 2023/04/24 21:05
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
第26話「意外な来客者」
【スマブラ世界 スマブラ館】
『ピンポーン』
「こんな時間に誰だろう? クラウド。悪いけど、僕は今…手が離せないから……。代わりに出てくれるかい?」
「ああ……」
ダイが"こちらの世界"に来て数日が経過したある日、意外な人物たちがこちらに来ていた。
小さな窓から外を見渡すと、リザードマンらしきタイプのワニ男が鎧を着ていた。
こいつは一体……何者なんだ、ダイの知り合いだろうか…。
もし殺意があるならば、ダイを俺たちから奪う可能性も高いだろう。
『スッ………』
「アンタたちは一体何者なんだ? 俺たちスマブラファイターが拠点しているこの館に何の用だ?!」
「落ち着け。オレたちに殺意はない…」
「………ッ!! 人間…、か?」
「済まない。自己紹介をしていなかったな、オレの名はヒュンケル。アバンの使徒の1人だ」
「……。俺はクラウドだ……」
銀髪の短い男の言う通り、どうやら殺意はないようだな…。
しかし、この光景をダイに見せる訳には行かない。
まずはこいつらの用件を聞いて、お引き取りを願うしかなさそうだな。
これもまた、マリオと約束を交わした"あの男"の依頼でもあるからな。
「クラウド。お話ならリビングを使うといいぞ」
「そうだな。立ち話も良くないから、リビングに案内しよう」
「済まない。では、お言葉に甘えるとしよう」
「うむ、その方がいいだろう!」
「……………」
ーーーーーーーーーーーーーー
この大男め…、勝手に話を進めないでくれ。
いくら"あの男"やダイの知り合いだろうとしても、俺はアンタたちを少しも信用していないからな。
よしっ、なるべく平然を装いつつも…コイツらの話を聞くしかないな。
左端にいる銀髪の短い男の話に寄ると、大魔王バーンとやらの復活が近いそうだ。
その為、そのバーンとやらをもう1度倒す為に…こちらの世界で療養しているダイを迎えに来たと言った所だろうな…。
『ガタッ…』
「……? アイク君…?」
「アンタたちの事情はよ〜く分かった。しかし、今はダイを連れ出すことは…この俺が断じて許さん!」
「えっ?! ちょっ、ちょっとアイク君?!」
「アンタは黙ってろ、エイト!!」
「………」
「……何故駄目なんだ…?」
「ボクが近くにいたからビックリしたけど、どんな時でも…ボクはダイの側に寄り添っていたんです」
「……。まさか、悪夢をみたせいか?」
「はい…。事情までは話してくれなかったけど、かなり青ざめていたから……」
『……………』
俺も人の事はあまり言えないが、時々悪夢を見る事はたまにあったりするな…。
俺の生まれ育った故郷をセフィロスに焼き払われてしまい、そのせいで母さんを……家族を失った事があるからな。
更には幼馴染のティファまで傷つけ、幼い頃に約束した事を守れないかも知れないと怖かった事もある。
なあティファ……、あんたは今も…元気にバーを経営しているだろうか…。
あんたやデンゼルたちのいる家に帰るのはまだ先になるかも知れないが、万が一アンタに何かあったら……俺が仲間たちと共に必ず駆け付ける事を約束するよ。
27話に続きます。