二次創作小説(新・総合)
- Re: 戦士たちの愉快な日々 リマスター版 ( No.58 )
- 日時: 2023/04/27 21:46
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
第29話「ミオリネの想いと闘う覚悟」
【パプニカ城 ベランダ】
「………いつからおかしくなったのよ、スレッタ…」
もしも、もしも私やクソ親父をスレッタに助けて貰わなかったら…私自身は何も変わらなかったかも知れない。
アイツは水星の魔女で、私は次期統領になる令嬢。
大切な地上を守る為に政略結婚を前提に、私たちは勝手に決めつけられたわ。
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パプニカ王国での暮らしは、今までになかった経験を積む事が出来る。
夢見た光景をこんな風に感じるなんて、かつての私なら信じられなかったかも知れないわ。
そんなアイツがある日、敵に堕ちてしまったの。
スレッタが私に残した言葉は今も、今も覚えているわ。
【回想:カール王国】
『……。分かり…ました…、その代わり! 条件が…あります…です!』
『スレッタ! 何考えてるのよアンタ、そんな事をしたらアンタだって!』
『だからです! 私は……、私のやり方でミオリネさん…貴方を守りたいん…です…!!』
『スレッタ……』
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ガンッ…… ガンッ……
「馬鹿! スレッタの、馬鹿……」
「……。そっとしとこうぜ、アポロさん…」
「…。そうだね……」
あの子……ダイって男の子もこんな風に、誰にも見られたくないと感じているわ。
あの頃……スレッタと初めて会った時、ウザいと何度も思った事もある。
だけど……、だけど…それは間違いだったりもした。
親父の経営している会社を立ち上げ、更にいい環境を築きたいとしか頭にない私に光を見せてくれた気がしたの。
だから、今度は私がアンタを解放する番でもある。
『ギュッ』
「逃げたら1つ……進めば2つ……。それなら私にだって、アンタと闘う覚悟を私自身の中で決めて行くしかないわ!!」
そうよ、これは…これこそが私にしか出来ない事その物よ!
アイツ自身の光を取り戻す為なら、私は何だってやり遂げて見せるわ!
花婿であるアンタを変えるのも、花嫁である私自身の役目でもあるんだから!!
スレッタ、今のアンタに負けないように…私が少しずつアンタに近づいて見せるわ!
30話に続きます。