二次創作小説(新・総合)
- Re: 2人の恋愛冒険 リマスター版 ( No.6 )
- 日時: 2023/05/14 21:23
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
第4話「少年との思い出 中編」
【パプニカ王国 玉座の間】
「ポップ君。頼まれていたものを持って来たけど、これでよかったかしら?」
「ああ。……少し、1人になりたいから悪いな…」
「…………」
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無理もないわ、あんな事があった後だから。
あたしは時々アポロの好意に合わせてマァムの所に行ってるけど、未だに立ち直っていないみたい。
ダイ君がいたから、ポップ君は更に強くなって来たけど。
ダイ君はダイ君で、1人で頑張っているとあたしは思うわ。
そうマァムに伝えたいけど、今のポップ君を置いて行ける訳がないもの。
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「レオナさん!」
「ルキナ……それに、ゼロサムスまで」
「あなたのお部屋にピーチさんかいます。私たちに構わず、会いに行って来て下さい!」
「でっ……、でも……」
「ほら。未来の女王閣下がそんな悲しい顔をしたら駄目でしょ? たまには、私たちの好意にも甘えるべきよ!」
「………ゼロサムス……」
そうね、ゼロサムの言うことには一理あるわ。
ポップ君がどのように立ち直るかは、彼女たちに任せるしかないわね。
ルキナとゼロサムに手を振り、あたしは自分の部屋へ足を運ぶ。
すると部屋の中から足音が聞こえ、『彼女』
が自ら顔を出したの。
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【レオナの部屋前】
がちゃっ……
ひょこっ
「あら。お帰りなさい、レオナ!」
「コラっ。何が『お帰りなさい』よピーチ、この部屋は元々あたしの部屋でもあるのよ?」
「いいからいいから。どうぞ、お掛け下さい!」
「本当に、もうっ!!」
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……な〜んって言ってみたりもしたけど、本当は嬉しかったりもしたわ。
あたしはちゃんと、自分の部屋に戻って来れたんだって…ちゃんと思えるから。
同じ王女と言う立場だけど、ピーチはあたし以上にしっかりしているわね。
特に甘いお菓子の美味なんてポップ君級以上だから、逆に憧れてしまう気分だわ。
まだまだ不慣れな点とかもいっぱいあるから、今後はピーチにお菓子とか料理などを習って見るのもたまには悪くはないわね。
5話に続きます。