二次創作小説(新・総合)

Re: UW逃走中01~金髪と銀髪~ ( No.8 )
日時: 2023/05/23 00:28
名前: おろさん ◆cSJ90ZEm0g (ID: wXN0Dq0s)

【112:19】現在の賞金:46,100




霊夢「……」


……キョロキョロと周辺を見渡している『博麗霊夢』。


霊夢「この世界、やっぱり何かがおかしい気がするのよね……話は大体作者が言ってたけれど……あら?」


…すると、壁に張られていたチラシを3枚見つける。内1枚は、どうやらショップで売られているアイテムのリストのようだ。


霊夢「アイテムリスト?ショップで買えるやつみたいね。こういう感じで確認できるなんて。どれどれ…

……『自首ボックスキー』?ああ、鍵がかかってた自首用電話を開けるための鍵って事かしら。コインにボーナスが付く分、ただで自首はさせられないってわけね……で、横のポスターは…」


ポスター(2枚目)の内容『「これから」も奏でていこうよ!!『オンゲキ bright MEMORY』』

霊夢「…只の宣伝ね。…あと1つは…」

ポスター(3枚目)の内容『○月×日、幕府から重大発表あり』

霊夢「…重大発表?そんなテレビ番組の予告みたいな感じで…


…ん?幕府って…たしか…」


…ポスターに気をとられていると、近くに…



ハンターC「………」


ハンター……!!




霊夢「……何だかきな臭くなってきたじゃないの……って、やばっ!!」



ハンターC「…!!!」



見つかった…!!



霊夢「ハンター……走るってなると本当に性能が高い…!!」



果たして……!!?












ハンターC「……?」





霊夢「危なかったー…ポスターに気を取られてたままだったら絶対捕まってた…!!」

いち早く気づいたお陰で、捕まらずに済んだようだ…!





クッパ「…それなりに時間が経ったと思っていたが……もうすぐ10分経過というところか…いかんな。意識すると却って長く感じてしまうぞ。」

クッパ軍団のボス『クッパ』。足の速さはそこまで無いため、今は物陰に潜んでいるようだ。

クッパ「逃走中……ハンターの風格を見る限り簡単にはいかない……




いや、それだけではないな……この世界に来てからやたらと感じる、この異質な気配……あからさまな『悪意』が、こちらの感覚を鈍らせている…


……作者はその可能性を承知で、この世界で逃走中を開いたのだろうが…


(…『混ざり合った』と思われるこの世界に……何が起こっている……?)」





【111:39】現在の賞金:50,100
残り逃走者 23名
コイン所持数 ルイージ:30枚 ルイージ以外:20枚





……その頃。



《かぶき町:万事屋銀ちゃん》


銀時「……おお、ONE PIECE凄い展開になって来てんじゃねーか。」

何でも屋『万事屋銀ちゃん』を営む、銀髪天然パーマの男『坂田銀時』。

新八「ちょっと銀さん!!何呑気にジャンプ読んでるんですか!この前の依頼で報酬貰えなかったから今月もお金無いんですよ!?」

銀時「んなこと言ったってよォ、最近の依頼の内容の大半が『影に潜んでるやつを追っ払ってください』だぞ?

そりゃかぶき町じゃ何度も変な事件起こってるけど、みんな『陰に潜んで後ろから斬りかかって来る』とか、『どう考えても天人あまんとじゃない』って言うだけで進展すらしてないし。それが1か月で合計300回だぞ報酬貰えない以前の問題だろ」

新八「…たしかにここ最近そんな依頼多いですけど、それ以外の依頼来ても最近ヘマしてばっかりじゃないですか。

2日前に建物の修理を頼まれた時だって、結局銀さんと神楽ちゃん盛大に暴れたせいで報酬修理代に持っていかれたし。」

神楽「逆に、新八は何で何度も意味不明な依頼が来てるのにそんな元気アルか。」

銀時「んなモングラブってるからに決まってんだろ。」

新八「グラブってないし!?というか、派手に暴れられるのなら銀さんも神楽ちゃんも別にそんな疲れてないでしょ!?」

チャイナ服の少女『神楽』と銀時の発言に、的確にツッコミを入れた眼鏡の青年『志村新八』。

最近変な依頼が多発しているせいで、まともに仕事が出来ていないらしい。……元からそんな感じではあったが。

新八「……まあ、確かに何度も『影に潜む切り裂き魔』に関係する依頼ばっかり来ても、たまったもんじゃありませんね。テレビでも話題に上がってますけど、何にも進んでないみたいだし……」

神楽「そもそも私達でも何の進展も無い時点で怪しいネ。いつもだったら、大体偶然が重なってしょうもない事に巻き込まれてるはずアル。」


……ここ最近かぶき町で多発している、『影に潜む切り裂き魔事件』。突然後ろから、何かに剣で斬りつけられる事件だ。


主に夜中に起きるが、夜どころか真昼間にも起こっている。たまたまその一部始終を見た目撃者によれば、『少女の姿をしていた』、『影の中から出て来たように見えた』等と話していたのでそう呼ばれているようだ。


銀時「そもそも、依頼人の方も流石におかしいだろ。300件も違う奴が同じような内容の依頼をするどころか、『どうにかして』としか言って無ェ。しかも進展なかったらなかったで一方的に『やっぱいいや』って言ってきやがるし…」

新八「改めて思い返すと、ノーヒントでクロスワードやるのとまったく一緒ですよね…」

神楽「良く分かってないのに依頼されたらこっちもたまったもんじゃないネ!


銀ちゃん!!こうなったらその切り裂き魔とか言うのをとっとと見つけてブッ倒すのがいいアルよ!!懸賞金で一攫千金ネ!!」

新八「…神楽ちゃん?その肝心の切り裂き魔が見つからないからこの状態が続いてるんだよ?」

銀時「……いや、この際そうした方が早ェ。切り裂き魔の依頼が多発するせいでマジで余裕がなくなってる気がするし、これ以上普通の依頼の時にらしくないヘマばっかりしてたら家賃払えなくなってマジでババアに追い出される。」

定春「ワン。」


…という事で、まず外に出る3人。すると…


忍「あ、万事屋さん。おはようございます。」


銀時「ん?ああ、お前らか。珍しいな休日に朝早く。」


アリス「ちょっと友達と約束してて。」


…黒髪おかっぱの少女『大宮忍』と、金髪ツインテールの身長低め少女『アリス・カータレット』が隣の『民家』から出てきた。どうやら、友人と何かしらの約束があるらしーー



ーー……ん?



新八「……あれ、ちょっと待ってください?」

銀時「あ?いきなりどうしたんだ新八。まさかグラブる症候群か」

新八「違うし存在してたまるかそんな病気!!


そうじゃなくて!!よく考えたら何か最近江戸の町がおかしくなってる気がしませんか!?やたらと外国イギリスブームが多発してますし、あの2人もかぶき町に住んでる人でしたっけ!?(小声」

銀時「え?そうだったか?…ん?そういや、宇宙はともかく外国人とまともにかかわった事あった覚えが無ェな。(小声」

神楽「そもそもイギリスって何アルか(小声」

銀時「何って、確かかなり離れたトコだとかのーー」


…その時、3人の頭に、何か電撃っぽいのが過った。


銀時「……あれ?そう言えば……





…まずあの2人…誰だっけ!?(小声」

新八「よくよく考えると確かに…あれ?おかしいな、さっきまで名前も知ってるしある程度の面識がある程度の付き合いだった気がするのにマジで誰だそもそもかぶき町って飲食店とかはともかく石造りみたいな建物ありましたっけ(小声」

銀時「お、落ち着け新八、こう言うのはまず相手に怪しまれないように(小声」

神楽「よく考えたらお前ら誰アルか」

新八「ちょっとォォォォォォォォォ!!!?」


…どうやら、あからさまな異変に神楽が平然と、忍とアリスに『誰』と言い出した。


新八「何平然と聞いちゃうの神楽ちゃん!?」

神楽「だって本当に誰なのか知らないアル」

銀時「いやそうだけど!実際そうだけども!なのに何故かさっきまでこいつらと面識があるような認識になってーー「あの…」は、はい!?」


慌てる銀時と新八だったが……


アリス「えっと……明らかに言うのはおかしい気もするけど……」

忍「その……






……どちら様……でしたっけ?」


万事屋一行「……え」




《ウルトラワールド:逃走中運営用地下施設》


おろさん「……予想通りだな。別世界の住人を時空融合が起こってる世界に送りこんだら、段々異変に気付き始める者達が出てきた。」

八雲『……段々貴方の想定通りになって来たのね。……だけど貴方、いつからこの世界の異変に気付いたの?』

おろさん「……さっき改めて『銀魂』の世界の情報を調べてみたら、明らかに齟齬があったんだ。」

阿求「え、こっちで集めた情報は影響が出ないの?さっきは『前からそう言う世界だったという認識になる』だなんて言ったじゃない。」

おろさん「書き換えられるのはあくまで『融合を始める世界そのもの』と『認識』だけだ。情報が得られないのも『融合の最中・後』の話。外部が集めた過去の記録は影響を受けないのさ。



(……で、大宮忍とアリス・カータレット……この2人は『きんいろモザイク』の世界の住人……今回は『銀魂』の世界を軸に融合させられたようだが……この2つの世界の共通点は多分…)



……む、そういやもうすぐゲーム開始から10分経過するな……いよし、そろそろやっちまうか。」

乱「やっちまうか、って……何を?」

おろさん「何って……決まっているだろ。逃走者達をそう簡単に逃走成功させるわけにもいかないからな。




……だから、発動する。……最初の『ミッション』を!!」








次回……初ミッション、開始!