二次創作小説(新・総合)
- Re: クエスト任務開始 ( No.1 )
- 日時: 2023/05/23 08:18
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
第1話「こっそり計画」
【ランカークス村 ポップの実家】
ガチャッ
「ようアイク。あんたなら来てくれると信じていたぜ」
「こちらこそ声を掛けてくれて感謝する。上がってもいいか?」
「ああ。さ、どうぞどうぞ!」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
確かに、田舎というより…小さな村のようだな。
俺の方はミストに事情を話して置いたから心配はないが、マリオたちの間にいた時は…ゼルダがかなり心配していたな…。
マルスとイレブンが支えていたから、何とかなったと思っていい気もするが……。
ポップの先導に付いて行きつつも、辿り着いたのは彼の部屋だった。
【ポップの部屋】
ガチャッ
「おっ! 君も来たのかい、アイクさん」
「ノヴァ。リンガイアにいなくていいのか?」
「大丈夫だよ。それに先生も息抜きして来いって言ってたから、丁度良かった…」
『……………(心:この証言、パルテナ様やレオナなら絶対にやりかねないぞ…(汗))』
確かノヴァの師匠というと、この村より少し離れにある家に住んでいる魔族だったな。
名前は確か、ロン・ベルクと言ったか。
以前この小さな村に訪れた事があるというマリオやエイトから聞いた話によると、気に入った人間じゃなければ口を聞かないらしい。
魔王軍に戻らないのもまた、あの人なりのプライドかも知れないな…。
何故そこだけ変なこだわりがあるかは、別にしてみるか…。
「じゃあポップ。ボクはこの辺でお暇するよ」
「ああ。しっかり修業して来いよな、ノヴァ♪」
「プレッシャーが掛かるみたいな言い方は止めてくれ、ポップ!」
「…………(汗)」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
確かに先ほどの言葉は、間違いなくプレッシャーそのものだな…。
だが俺はそれ以前に、"この世界"で起きた出来事自体知らない…。
あの時の大会で新たに現れた2柱の神との闘いも、マルスたちと共に協力しながら倒したからな。
その内の1人は…ダーラ、アイツの放った僕が中々手強かったという記憶は今も覚えているぞ。
2話に続きます。
- Re: クエスト任務開始 ( No.2 )
- 日時: 2023/05/23 21:17
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
第2話「女子会」
【セブンスヘブン】
ばんっ
「もうっ。ほんっとに鈍感なんだから、ポップ君は!」
「う〜ん。そこも彼らしくていいとおねーさんは思うんだけどなぁ、レオナ!」
「そんなんじゃ駄目よエアリス。仮にキミの大切な人がもしも、もしも別の女性を慕っていたりしたら、キミはどう責任を取るつもりなの?」
「…………(汗)」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
それはそれで困る気もするけど、確かレオナは未成年よね。
祝祭の時も国のトップらしい一面はあっても、お酒には弱いなんて…。
それだけじゃなく、ダイとマァムも同じ位に鈍感だと思うけどなぁ。
どうしてかなぁ、せっかく女の子同士の恋バナが聞けると思っていたのに。
コトッ
「はい、どうぞ!」
「ありがとうティファさん。ごめんなさい、私までご馳走になってしまって…」
「いいのいいの。今日みたいな日は女の子同士、何か不満をぶつけてもいいわ♪」
『……………(汗)』
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
あの大戦の後、私は面と向かってダイに気持ちを伝えたけど。
一度だけだったかしら、ヒュンケルやクロコダインが私とダイの為に時間を作ってくれた事もある。
その見守りとして、アポロさんやエイミさんが私たちの近くにいたのよね…。
3賢者の2人が近くにいるとは言っても、どう言葉をかけたらいいか…分からなかったわ。
バタンっ
「れ、レオナ?!」
「……。う〜ん、ポップくぅ〜ん…ZZZZZZ…」
「……。レオナったら……」
「仕方ないなぁ。わたし、ティファのお部屋にレオナを休ませてくる!」
「ごめんねエアリス、後はお願いするわ!」
「ええっ!」
「……………」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
まだ、あの時の返事をダイから貰っていないわ。
私にとってダイは小さな弟と言うより、大好きな人でもあるから…。
武闘家になる決意をする前でも、ダイは私に言ってくれたわ。
またあの時みたいに、自分をガツンと殴ってもいいって…。
本当は痛くて悔しかった筈なのに、ダイは私の為に耐えていた気がするわ。
だから伝えなきゃ、私が思っている本当の想いをダイにちゃんと伝えるべきなんだわ!
3話に続きます。
- Re: クエスト任務開始 ( No.3 )
- 日時: 2023/05/24 08:12
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
第3話「迷える女武闘家」
【セブンスヘブン】
「マァム。レオナの事だけど、わたしが1日だけ彼女に付き添うわ!」
「済みません…何から何まで、お願いします!」
「だからマァム。あなたは、あなたの心に従って…?」
「………ッ!!!」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
いつから、気付いていたのかしら。
そう確認しようとする前に、エアリスさんはレオナの所に戻って行った。
今のままでは私…、あの人の期待に応えるしかない気がする。
これまでの闘いの中で、ダイを休ませたりとかもして来たけど…。
それは本当に、ダイへの想いを本当に見ていただけだったのかしら。
「マァム…?」
「私も同じなんです。大事な時に、自分の気持ちを上手く伝える事が出来なかったんです」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
そう…、5つの印を示す時だって…私だけ光らなかった時があったわ。
レオナから時計回りにと言われた時、どんなに足掻いても…私の持つ印だけ光らなかった。
その私の命をザボエラが襲い掛かって来て、もう駄目だと思った時…代わりにノヴァが受けてくれたの。
その時に彼が私に告げた言葉は、この一言だったわ。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
【回想:カール王国 処刑場】
『ボクは大丈夫です…。さあマァムさん、本当に好いている者の名を…あなたの口から聞かせて下さい……』
『ノヴァ…。そ、そんな……ッ!!!』
『大丈夫です。マァムさん…、あなたは必ず…5人目の光になりますから……』
『私…。私は……、ダイが好きなのよーーー!!!』
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
そうだ…、あの時はノヴァが力を貸してくれたから…。
だから私は自分の気持ちをあの場で伝えて、私自身に宿っていた5つ目の光を照らす事が出来たんだわ。
それ以前に意外だったのは、ポップがレオナの手を取った時に…当たり前のように光っていたこと。
それはつまり、ポップの中に秘めていたのは…勇気の印だったからなんだわ。
レオナは正義 ポップは勇気 ヒュンケルは闘気、そしてダイは純心ということは…最後に秘められた私の心は慈愛だったのね。
落ち着いたらでいいわ、あの時のお礼をノヴァに伝えるのはその時でも構わないから。
4話に続きます。
- Re: クエスト任務開始 ( No.4 )
- 日時: 2023/05/24 22:32
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
第4話「眠れない夜」
【天秤荘 201号室】
ガチャッ……
「あ、マァム…」
「レオナの事が、心配になってね…」
「ティファ、何か言ってた?」
「『私は大丈夫だから、エアリスたちに付いてて上げて』と、彼女は言ってたわ」
「もうっ! そういうとこだけは、頑固なんだから!!」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
確かに…、無理してる様子はあったわ。
私の知らないあの人を、エアリスさんは沢山知っている。
私も少し前にティファさんと出会って、すぐに打ち解けてくれたわ。
武術は勿論、スタイルも抜群な彼女には欠点がある。
表向きは元気のいい女性だけど、本当は臆病な性格かも知れないわ。
【セブンスヘブン】
「ティファちゃん。何であまり仲良くない人たちにエアリスちゃんを任せたりしたの?」
「最初はついて行こうと思ったけど、私にはやる事あったから…」
「…。本当は気になるんでしょ? 自分の恋人の事!」
「……。うん、私には…そんな資格はないから…」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
それでも蜜璃さんは手を休めず、私の話を聞いてくれる。
彼女は柱の1人である前に、大切な友達でもあるわ。
特にキュンキュンする話が好きで、私とクラウドのきっかけとかも聞きたいみたいだけど。
少しフラついた瞬間、私を支えてくれたのは禰󠄀豆子だった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「ありがとう、禰󠄀豆子」
「む〜む〜♪」
「やっぱり。かなり疲れているじゃん、後は私がやるわ!」
「でも、私の役目なのに……」
「む〜……」
「禰󠄀豆子ちゃんも、無理はしないって言ってるよ?」
「………………(汗)」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
確かに、しっかり休まなきゃ行けない気がする。
今私の部屋には、エアリスたちがいる筈よね。
今日の分は此処までにして、明日は開店前の準備に取り掛かろうかな。
う〜ん、皆が食べられる料理とかも悪くはないけど…何を作ったらいいかなぁ。
5話に続きます。
- Re: クエスト任務開始 ( No.5 )
- 日時: 2023/05/25 21:22
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
今更ですけど、登場作品を描いておきます。
・ドラゴンクエスト ダイの大冒険
・鬼滅の刃
・ポケットモンスター(アニメ版も含みます)
・スマブラシリーズ
・FFシリーズ
・DQシリーズ
・クロノ・トリガー
・キングダム
以上です。
引き続き、宜しくお願いします。
- Re: クエスト任務開始 ( No.6 )
- 日時: 2023/05/26 17:24
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
コラボを募集します。
何でもいけると言う方がいましたら、宜しくお願いします。
- Re: クエスト任務開始 ( No.7 )
- 日時: 2023/05/27 06:31
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
第5話「吹っ切れない冒険家の不安」
【FF5の世界 タイクーン城 ファリスの部屋】
コトッ
「マジかよ。凄ぇ決断じゃねぇか、ロック!」
「ああ。ケフカとの闘いから暫くが経ったからさ、いつまでも『恋人』て訳には行かなかったんだよ!」
「本当におめでとうございます、ロックさん」
「ありがとうな、炭治郎!」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
とは言ったものの、本当はアイツのお陰なんだよなぁ。
俺がこの城に来る前、各自の柱がいる屋敷に顔を出していたんだ。
まずはしのぶさんの屋敷、そこに行くと医務室にいる善逸にすげープレッシャーを突き付けられた言葉がある。
アイツの言葉その物を、俺は決して忘れようとはしなかった…。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
【回想:蝶屋敷 しのぶ邸 医務室】
ぐいっ
『いいご身分だなぁロックさん、何ふざけたこと考えてるんですか?!』
『ぐえっ!! だっ、だってよ…どうしても俺はティナの事を考えてしまうんだ!』
『ハァ?! 何で前に好いていたエアリスさんを差し終えて、ティナさんを選ぶの? ますます意味が分からないよアンタ!!!💢』
『くっ……。苦しい……、息が……』
『おい。落ち着けよ、善逸!』
『うぉーーー! 離せーーー、離してくれよ玄弥ーーー!!』
『頼むからいい加減にしろ善逸。これだと彼が事情を話したくても、話せないだろうが!!』
『……………(汗)』
『…。此処は…認めたくはないが、弟に任せるしかない。まずはお館様の屋敷に来い! ロック・コール』
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
確かにあの騒ぎだと、事情を話せないと分かっていたよ。
あの時の騒動を目撃していたのが、実弥と同じように傷を負っている黒髪の男・玄弥だった。
何故俺の為にあそこまで必死なのかは知らないけど、今は感謝しているんだ。
するとお館様の屋敷とやらに着いた瞬間、実弥から善逸と同じ質問を繰り返して来たと俺は見切ったんだ。
その圧に負けては行けないと悟って、俺は包み隠さず事情を説明した。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
【回想:産屋敷 柱会合の会議室】
『…。そうか、それがテメェの事情だったんだな…』
『ああ。確かにエアリスには申し訳ないとは思うけど、聞き入れてくれそうにないと思ったんだよ』
『君の気持ちは分からなくはないけどね。時には、好きな相手を別にしてしまうのは僕にとっては納得出来ないよ。ロック』
『無一郎……』
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
正直に言うと、俺も同じことを考えていたんだぜ無一郎。
エアリスとティナ、この2人の女性を見ていると…昔好きだったレイチェルとは違った面影があったんだ。
エアリスは真っ直ぐな所、ティナは記憶を無くしていた頃の『アイツ』によく似ていた。
だからかも知れない、また同じように囚われるなら…ティナを幸せにするしかないと。
やっと恋という感情を知り始めたての頃なのに、ティナはそんな俺を受け入れてくれるかどうかが心配になって来たよ…。
6話に続きます。
- Re: クエスト任務開始 ( No.8 )
- 日時: 2023/05/27 09:38
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
第6話「意外な来客者」
【モブリズの村】
サァー………
ザッザッザッザッザッザッ……
「素晴らしいです。この村の復興は何とかなっていますけど、やはり悲しいんですね? ティナさん」
「あ、あなたは…しのぶさん!」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
様々な蝶を従う、柱の1人か…。
胡蝶しのぶ……、それが来客として現れた彼女の名前だった。
おれがその名を口にした途端、クラウドとアバンが見事なシンクロでお茶を吹き出してしまった。
近くで護衛をしていた若きアルドールの王・レインと0組メンバーのエースが駆け付け、2人の元に向かう。
性格は別とは言え、声自体が違い過ぎるのも納得がいかないのは何故だ…?
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「コホンっ。さて皆さん、私たちは彼女たちの会話の『お邪魔』になるでしょうから…一度部屋を代えましょう!」
「ああ。……アンタはどうする? 冨岡」
「俺は此処に残る。勿論、槍見習いの者と共にな」
「……。そうか……」
「まあ。パルテナ様も時々仰っていましたが、こういうのも知るべきではないですかね?w」
「アバン。アンタは少し、周りの空気を読む事自体を考えた方がいいぞ…(汗)」
『……。どっちもどっちでかなり苦労しているんだな、お互いに(汗)』
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
確かにアバンの言う事にも一理あるが、クラウドの言うことにも少し納得だな。
ティナと胡蝶しのぶの時間を邪魔してはならない、それは間違いではないからな。
レインと0組メンバーのエースもアバンたちに続くように、別の部屋に移動し始める。
かつて敵しか考えていなかった俺が此処まで変わる事は、あまりなかった気もするよ。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「どうぞティナさん。カナヲがあなたの為に腕を振るいました、手作りのおむすびです♪」
「美味しそう…。頂きます!」
「……。散々な事になりましたね、この村も…」
「……。一通り見たかも知れませんが、あの日のことは時々思い出します……」
「…。三闘神と呼ばれる3つの神々がバラバラになった事で、『こちらの世界』自体がその神々によって引き裂かれた…そう仰いたいんですね?」
「はい……」
「ティナさん!」
「…………」
「無理に語る必要はありません。少しずつ…少しずつでも構いませんから、当時の状況を私に教えて頂けますか?」
「…少し長くなりますけど、それでも構いませんか?」
「はい、大丈夫です!」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
それならば、俺たちもその資格はある。
そう言いかけようとしたが、冨岡に止められてしまった。
この行動の意味は恐らく、「もう少しだけ、彼女たちを見ていろ」と言う合図かも知れない。
これもまた、俺が『知るべき事態』でもある出来事の1つかも知れないからな。
勿論、ティナの出生も…同時に気になる所だな…。
7話に続きます。
- Re: クエスト任務開始 ( No.9 )
- 日時: 2023/05/28 07:11
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
第7話「誰かを想う心 ティナ編①」
【モブリズの村 ティナの部屋】
「私。当時は魔導戦士だったんです…」
「つまり。剣や短剣、魔法が使えたんですね?」
「はい。全ての始まりは、『あの日』からです…」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
その繰り返される戦争はあの頃、1000年の月日が経っても続いていました。
魔大戦が続いていく中、ある男はその強大な力を世界その物を壊す為に使おうとしていました。
そして私もまた、その男の指示によって…魔導アーマーに乗っていた兵士50人を3分で焼き払ってしまったんです。
そんな私を優しく受け入れてくれたのは、リターナー側の1人・ジュンでした。
「魔導アーマー?」
「殺戮兵器とも呼ばれる機械ですが。当時の私はあの頃…操りの輪によって、制御出来なかったんです」
「まさか。あなたはそんな恐ろしい兵器に乗っていたなんて…」
「はい。操りの輪は、人の意のために従わせると言う…呪われたアクセサリーなんです…」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
あの日、元帝国の人間だった私を匿った事で…ナルシェのガードたちに追われる事になりました。
それでも私は必死で逃げたけど、洞窟の奥深い場所で逃げきれなくなった時でした。
更に後退りをして、別の場所に私は落下してしまったんです。
また、あの頃の悪夢が蘇ってしまったんです…。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「…まさか、その時からケフカは自分の心その物を壊していたなんて……」
「……。帝国から何とか逃げ出しましたけど、操りの輪を身に付けたと同時に私は記憶を全て無くしていました…」
「……ッ!! もしや、記憶喪失か?」
「はい。あの時私を助けてくれたジュンが私にこう言っていました、「大丈夫。何も思い出せなくても、時間が経てば記憶も戻るじゃろう」と…」
「…。済まない、取り乱してしまったな…。続きを聞かせてくれ」
「はい。後、質問や意見に関しては私の話が終わってからですよ? ヒュンケルさん」
「……。面目ない……」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
薄暗い洞窟の中で、嫌な記憶を思い出したあの頃…私は何も出来ずに気を失っていました。
その一方で、ジュンの家では何かが変化していたんです。
当時の『彼』はある物を探し続けて旅をしていた冒険家さんで、彼にも後悔している事があったんです。
それは、大切な人を死なせてしまった事です。
冒険家……ロックにはその当時、結婚を約束していた素敵な女性がいたんです。
だけど私はそれ自体気が付かなくて、ケフカの命に逆らえず…私はその"女性"にまで手に掛けてしまったんです。
【回想:炭鉱都市ナルシェ】
『此処まで来ればもう大丈夫だな。君大丈夫かい? 立てるかい?』
『私…、助かったの?』
『ああ。俺と一緒に戦ってくれたモーグリたちに感謝しなきゃな♪』
『モーグリ……。うっ…、頭が…痛い……』
『大丈夫か? そうだ、お互い…自己紹介がまだだったな』
『………?』
『俺はロック。反帝国組織「リターナー」に与する者だ』
『反帝国組織……? リターナー……?』
『あ〜…何も知らないか。要するにリターナーは、帝国に立ち向かう為に戦う反連邦組織なんだよ』
『………………』
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
そのまま私はロックと言う陽気な青年に導いて貰いながらも、砂漠の国を目指して進んでいました。
道中は初めて見るモンスターも沢山いたけど、記憶自体なかった私には初期の黒魔法・ファイアがあったの。
いつから会得していたのかも私自体は知らなかったけど、それを悟ってくれたのは…フィガロから脱出した時だったわ。
何も知らない『この力』の事を……、ロックと砂漠の国を束ねる方は「魔導の力」と言っていたわ。
その力の正体を知っている人が、反帝国組織の本拠地でもある『リターナー本部』にいると当時同行していた2人の仲間から教えてくれたんです。
②に続きます。
- Re: クエスト任務開始 ( No.10 )
- 日時: 2023/05/28 10:58
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
第8話「1人の少女を守るフードの戦士」
【モブリズの村】
シュッ
「アンタは…、魔人フィーナ!」
「クラウド。貴方は分かっている筈よ、私が此処に来た理由は…あの子に用があるからなのよ」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
本当にそうなのか…? かつてはヘス側最強の戦士と呼ばれる女だ。
未来から来たレインを慕っているらしいが、光のフィーナが好いているのは若い頃のレイン。
もしそうだとしても、アンタを止めて見せる。
そう思った瞬間、背後から聞き覚えのある声がしたんだ。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「待って!」
「駄目ですお嬢さん。彼女に近付いたら危険です」
「そうだ。だからティナ、あんたは部屋に戻っていろ!」
「本当に聞き分けがない人たちね。少しだけ、眠って貰うわ!」
『ぐっ……。スリプル……か……』
「クラウド、アバン先生!!」
「僕とレイン殿下が2人を見てる。こっちは大丈夫だ」
「うんっ!!」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
本当に駄目だ…、アイツの力はそんな物じゃないんだぞ。
少しでも対抗しなければ、ティナはあのフードを纏っている女の思い通りになってしまう。
他ならぬティファからの依頼なんだ、この村で過ごすティナのガードを頼むと……。
何故だ……、何故俺の体は言うことを聞かない……。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「だから言ってるじゃないか。彼女に敵意はないと…」
「………。いえ、あなたたちは騙されています……」
「ああ。そこを通して貰うぞレイン、エース!!」
「………。いい加減に、しろっ!!!」
ドバキッ……(2人同時に、アバンとクラウドに拳骨を振る舞う音)
『………………』
「じゃあ2人共。後は頼むわね!」
「ああ。後の事はボク達に任せてくれ、魔人フィーナ」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
別に攫われるとか、そんな感じじゃないんだよ。
本当に魔人フィーナちゃんは、私に用があったんだから。
だから場所を変えて、落ち着く場所に移動する。
もしかしなくてもこれは、アレかも知れないかな。
彼女のテレポによって到着したのは、竜神族の里。
この里から少し離れた場所にいる竜神王様に会って、これからの事を話したい。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
【竜神族の里 グルーノの家】
「お〜い、魔人姿の姉ちゃん!」
「ヤンガスにククール、あなたたちもこの里に来てたのね?」
「ああっ。明日の最後の試練に備えてな、それに…」
「………???」
「奴の攻撃は君が戦って来た今までの奴らとは桁違いだからね。だが、約束するよ。君に万が一だろうと何があろうとも、俺は君だけを守る騎士になる」
「えっ……、えっと………」
『…………(心:いやいやいや、それ以前に死亡フラグ確定過ぎるでしょ(がしょ)……(汗))』
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
う〜ん……、何だかデジャヴを感じるな…。
竜の試練かどうかは分からないけど、このクエスト任務(?)が終わったら…トロデーン国にいるミーティアちゃんにメールで報告しましょうか。
あなたの大切な騎士様はあなた以外の小鳥同然でもある私に、心を惹かれていたと。
エドガーと初めて合った時も、いきなり手の甲にキスして来たんだよなぁ。
それらを悟っていたのか、家の外からかなりの殺気を2つ程感じるの…。
この気配の主は多分だけど、ロックとファリス船長に違いないなぁ……。
9話に続きます。
- Re: クエスト任務開始 ( No.11 )
- 日時: 2023/05/29 08:23
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
第9話「久方振りの再会」
【草摩本家】
「…。レナ、あんたは分かっているんだな。おにぎりが透の大好物だと」
「透さん。あなたに出会うまで色んなことがあった見たいですから…」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
確かに、表向きは一国の女王という肩書きである彼女の言うことに否定はしない。
逆にアイツを問い詰めちまったのは、俺なんだ。
天候が悪いあの日、俺の想いはアイツに届く事はないと思っていたけど。
あの頃のアイツと同じ位に、レナもまた…気持ちの整理が付いていないだろうからな。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「おい、夾…」
「何だよ、馬鹿鼠!」
「久しぶりの再会だからと言って、あまりレナ姫を怖がらせるなよ?」
「うっせぇ。そんなヘマを……、俺がするか!」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
いや、あの頃は必死だった。
透の奴が当時の次期当主になる槏人に一歩踏み出そうとした時、崖崩れが起きた。
先に駆け付けたのは馬鹿鼠こと、由希だ。
例の崖崩れによって、透がぐったりしている姿を見た時……俺はコイツの気持ちを考えようとしていなかった。
その後透は病院に搬送されたが、俺は見舞いに行くのが怖くて…1人で逃げ出したくなった事もある。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
スー……(障子が開く音)
「夾…。迎え、来てるぞ…」
「何っ?! こんな俺に迎えだと、一体誰なんだ?」
「多分透。あの車の音は……、はとりの車だ…」
「………ッ!!!」
「どうして、分かるんですか?」
「この音…。僕は見間違えたりしないから、それに…僕にとっても……懐かしい気配でもあるから」
『………………』
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
いつもの癖で走ってしまったが、そこにいたのは……透本人だった。
少しだけ離れていただけなのに、俺はこいつに会いたくて仕方なかった。
中々来ることがない本家に立ち寄ったのも、初めて本家に来たレナに透の事を教えるつもりだったからな。
あの崖崩れの時……、すぐに駆け付けなくてごめんな…。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ギュッ……
「きょ、夾くん……」
「ごめん。今は、このままでいてくれ……」
「はい。私も今は……、夾くんに甘えたいです……」
「………。嫉妬する位、仲良しなんですね…」
「ああ。僕にとって透は……、聖母のような存在だから……」
「……。確かに、聖母って言ったら……当の聖母的存在の『彼女』も今の本田さんみたいに負けてないんじゃないか?」
『あっ………』
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
確かにマァムって武闘家娘も、透と同じポジションなのは否定出来ないな。
透は俺の腕の中でキョトンとしているが、こっちの話だと俺から言い聞かせる。
こうやって抱き締めても、俺は変身しない。
透に出会い……、少しずつこいつと過ごしてからは…俺も変わり始めたからな。
だがあの日は、馬鹿由希に釘を刺されなかったら……今の俺は変わらなかったかも知れないな。
10話に続きます。
- Re: クエスト任務開始 ( No.12 )
- 日時: 2023/05/29 21:33
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
第10話「変わらない恋人」
【草摩本家 客室】
「…。久し振りだね、透」
「はい。ご無沙汰してます、槏人さん!」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
あの雨の日、僕は他の十二支たちから離れてしまう気がしたんだ。
中でも先に『あの呪い』が解けてしまったのは紅野、次に紅葉と続いてしまったんだ。
夾も由希も…、撥春たちも…あの頃に誓った約束を忘れていた。
お父様の時代から今まで守って来たこの呪われた絆は、何があっても断ち切っては行けない気がしたんだ。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
スッ………
「あ、槏人さん……?」
「あの時の傷。まだ痛い?」
「……。はい、少し…少し痛いです……」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
そうだよね……、あの雨の日……透を傷付けたのは…此処にいる僕なんだ…。
だから柴呉たちのいる別荘に初めて顔を出した時、僕は透を傷付けるような警告をしてしまったんだ。
その日までに夾や由希たちの呪いを解かないと、本当に危ないと悟ったのは透本人だ。
柴呉 利律…楽羅……、それぞれには呪われた姿があったことも隠していた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「透…。本当に…、本当にごめん……」
「槏人さん……」
「………。例の呪われた絆を守っていたのは、遠い記憶の頃からだったんですね…」
「ああ。その当時の神様が……、俺たちを招待したんだよ。由希や綾女たちは十二支の中に入っていたけど、俺は入っていなかったんだ…」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
もういい……、もう…いいんだ…夾……。
僕も透も……、今はこんなに幸せなんだ。
だから夾……、お前はお前のやり方で透を導いて欲しいんだ。
あんな事を繰り返さなくて済むように、『ちゃんとした人間』としてのやり方で透を守ってくれ。
それが今の当主である、僕のたった1つの願いなんだ。
今後は『ただの僕』として、少しは透のように……女らしく生きて行く事を…この場で誓うよ。
11話に続きます。
- Re: クエスト任務開始 ( No.13 )
- 日時: 2023/05/29 23:13
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
コラボについてのお知らせです。
・鬼滅の刃
・ダイの大冒険
・スマブラシリーズ
この3つを知っている方と、コラボをして見たいと思います。
特にメインCPのダイマ ポプレオ アバフロ ヒュンエミ ヒムメルが好きな方でも、大歓迎です。
勿論、初めての方でも…参加は可能ですので…宜しくお願いします。
主なジャンルは、恋愛と冒険を予定しています。
皆さんからの参加、お待ちしています。
- Re: クエスト任務開始 ( No.14 )
- 日時: 2023/05/30 08:03
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
第11話「小さな勇者の不安」
【デルムリン島 海岸】
パシャパシャパシャパシャッ……
「…。久し振りに帰って来たなぁ、この島に」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
この島は、おれの大切な生まれ故郷なんだ。
あの闘いの時、バーンによって…1つも残らず消滅したゴメちゃんを拾った時…夢を見ている気がしたんだ。
でも、違ったんだ。
あの時の光景を見せてくれたゴメちゃんの話に寄ると、あの光景はおれの意識の中だったんだ。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「ダイ君。此処にいたんだね?」
「マルス、クロムさん!」
「お前の恋人が心配していたぞ。あまり、彼女を心配させてはならん」
「……。そうだね、今は今だからね…」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
どうしてかは分からないけど…、思い出せないんだ……。
最後の歴史を新しく描き変えろって父さんに言われたあの時、おれはどうやって地上に戻る事が出来たのかな……。
テランに辿り着いた時、あの時…受け止めてくれたのは多分…ポップと色違いのバンダナを身に付けていた人だった。
髪の色は茶髪で、その人は赤いバンダナを身に付けていたけど……。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
【ブラスの家】
「あ、ダイ!!」
「マァム、爺ちゃん!」
「さあ。出来たぞダイ、暑いうちに頂こう」
「うん。……マァムはおれの隣だって、ちゃんと分かってるの?」
「勿論。それに、料理は自信なかったけど…この島の皆に手伝って貰ったわ」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
確かに…、おれと同じ使徒なのに…マァムは料理その物が苦手。
前にレオナが何か振る舞うって言い出した時も、ルイージと陛下に止められてたなぁ。
おれも自信ないし、上手く出来るかも……まだ分からない段階だよ。
何故かは分からないけど、この時だけはポップやアバン先生の料理を思い浮かべてしまう気がするな……。
12話に続きます。
- Re: クエスト任務開始 ( No.15 )
- 日時: 2023/05/31 08:40
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
更新は少し遅くなりますが、作者が戻り次第描くので……もう暫くお待ち下さい。
そろそろ作者が不在になるので、ごめんなさい。
- Re: クエスト任務開始 ( No.16 )
- 日時: 2023/05/31 21:07
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
第12話「主役代理<1>」
【パプニカ王国 玉座の間】
「ダイに、主役を?」
「ええっ。これからはマァム、あなたがダイ君を導いて欲しいの」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
レオナから呼び出しがあったから、急いで来たのはいいけど。
その依頼内容が、オペラ劇場で主役を演じる事だった。
当時の経験者に演じるコツを教われば、私でも出来るかも知れないわね。
後は、誰にダイを攫って貰うかだけど…。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「なあお嬢ちゃん。そいつを攫う役はもう、決まっているらしいぜ?」
「えっ?!」
「ああ。レオナ女王殿下からの直々の願いだからさ、オレが喜んで引き入れたんだよ♪」
「ジタンが…。確かにあなたなら、上手く出来るかも知れないわね」
「後は。このお嬢ちゃんに同行するメンバーなんだよな…」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
この時点で、私とダイは確定しているわ。
確かにハッサンの言う通り、私たちに同行するメンバーが決まっていない。
本来ならレオナが提案すると思っていたけど、彼女にはこの国でやるべきことがあるわ。
まずは……竈門兄妹か、あるいはノヴァかしらね。
あの劇場内だと、舞台裏とかなら暗いから何とかなるけど…それまでは背負う事になる。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「レオナ女王殿下。道中はこのグレイグが、お嬢さんたちの盾になりましょう!」
「そうね。炭治郎君やマァムたちを守りながら戦うのは確かに悪くないけど、マァム自身の答えが気になる所ね…」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
いいえ、これは行けるかも知れないわ。
炭治郎はヒノカミ神楽が使えるし、禰󠄀豆子は血気術や爆血が使えるもの。
グレイグは自分中心に攻撃を向ける事が使える、構えを持っているわ。
武闘家になっても、回復魔法は使えるわ。
この初任務……、『私たち』の力で必ずやり遂げてみせるわ!!
13話に続きます。
- Re: クエスト任務開始 ( No.17 )
- 日時: 2023/06/01 08:20
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
私の小説内に出てる竈門兄妹の設定です。
・竈門炭治郎
長男。
料理の腕はそこそこ良く、生前の弟たちの面倒を良く見ていた。
仲間内で喧嘩になる2人を止めたり、叱ったりすることも。
鬼殺隊の1人でありながら、ダイとマァムを見守る心優しい少年。
・竈門禰󠄀豆子
長女。
鬼になってから兄を守ろうとする一面もあり、それだけじゃなく…女の子とは意気投合になる。
鱗崎の暗示により、仲間たちを守る優しい一面がある。
時には1番仲良しの蜜璃やダイ、マァムたちに頭を撫でて貰う事も。
こんな感じです。
引き続き、宜しくお願いします。
- Re: クエスト任務開始 ( No.18 )
- 日時: 2023/06/02 09:39
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
第13話「主役代理<2>」
【ジドール 宿屋】
「………………」
私とダイはともかく、他の仲間たちも『この世界』に派遣する事になるなんて。
仕方ないと言えば仕方ないけど、あんな真剣な顔をするレオナは初めて見たわ。
かつて共に戦った使徒のレオナではなく、パプニカの女王という顔付きだったもの。
どっちかって言えば、私もダイも……お互いに何処か似ている部分があるんだわ。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「マァムさん。何か考え事ですか?」
「ええっ…。レオナの事を……」
「気にすることはありません。あの顔立ちは、真剣にも見えましたから……」
「しのぶさん……」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
蟲柱のトップでありながら、医者関連を身に付けている。
様々な蝶を操りながらも、お姉さんの仇を討つ為に…彼女は自らの感情を殺しているんだわ。
いつも満面の笑顔なのもきっと、何処かで怒っているせいでもあるわ。
カナエさんと言う大切なお姉さんの仇を討つ為に、彼女自ら私たちの旅に同席する事になったかも知れないわ。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「おい、武闘家娘!」
「私?」
「どっかの屋敷内で騒動が起きている。竈門が何とかその場を抑えているが、何処まで持つか分からない状況だ!」
「……。騒動の原因は、心当たりがあるわ…」
「あんたが不在の間、俺たち柱でこの町全体の警備を強化している。頼む。アンタの持てる力で竈門の助けになってくれ!」
「……。分かりました、行ってきます!」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
蛇柱のトップ・伊黒さんの言う竈門と言うと、炭治郎の事だわ。
彼から聞いた問題の屋敷に入ると、かなり大惨事と言ってもいい位のレベルその物だったわ。
この有様だと、いつ…次の依頼が来るか分からないわ。
本当は私の大切な恋人でもあるダイに暴力を振りたくはないけど、仕方ないわ!
ごめんなさいダイ……、あなたの暴走を止めるにはこの方法しかないの!
そしてもう1人は炭治郎の頭突きで何とかなり、私と炭治郎は急いで宿屋に戻る。
間髪入れずって訳には行かなかったけど、後の始末はバレットたちの組織・アバランチに任せるしかなさそうね!
14話に続きます。
- Re: クエスト任務開始 ( No.19 )
- 日時: 2023/06/02 21:54
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
第14話「経験者からのレッスン 前編」
【ジドール アウザーの屋敷】
「………。おい嘴平、いくら食い物をダイって野郎に取られたにしても…此処までする事はねーだろ…?」
「ぐっ……」
「仕方ねぇな。後はオレたちアバランチで何とかするから、お前さんたちは別のとこに行ってろ」
「……。済まねぇ、バレットのおやっさん!」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
今回は、無料サービスで執り行ってくれるみたいね。
後は……、この屋敷自体の修理費用だけど……。
駄目だわ、私の持ってる金額で何とか出来そうにないわ。
こんな緊急事態に、私の力が役に立たないなんて最低ね。
背後からその様子を一部始終見ていたのか、別の人が私の右肩に手を置いたの。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「大丈夫だ。武闘家少女よ」
「あの…。他にも『武闘家』はいますけど…(汗)」
「おぉそうか。うっかりしていた、すまんすまん!」
「……………(汗)」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
あれ…? この煉獄って人、前の任務とかで命を落としてしまった筈じゃなかったの?
本来ならこの場にいる柱全員と、炭治郎たちが悲しい気持ちになる筈なのに。
まるで、「死んでない事になっている」みたいになっているわ。
つまり、炎柱の人だけじゃなく…猗窩座って人は『この世界』の中では仲良しって事になるのかしら…。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「若い娘よ。どうやら青いバンダナを身に付けている若者がお前に用があるそうだ」
「若い娘って……。私には、『ちゃんと』した名前があるんですけど(汗)」
「そうだったな。では改めて聞こう、お前の名は何と言う?」
「……。マァムよ、本来なら『あの人』を殺害した貴方に名を言いたくはないけど…」
「そうか。マァムと言うのか…、よい名前だ」
「……………ッ!!!」
「まあまあ。落ち着きなよダイ、アイツからの殺意は全くないんだからさ…」
「………。うん、確かにそうだね……」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
そうよダイ、猗窩座は何もしないわ。
いつもマスターハンドが言っていたわ、『この世界』にいる間は仲良くしなさいって。
創造神・マスターハンドと、破壊神・クレイジーハンド。
特に左手の姿をしているクレイジーハンドは、あの時ダイが闘っていたバーンよりかなり強いみたいね。
双子みたいな関係だけど、兄弟…でもあるのかしら…。
気になる事は沢山あるけど、今は任務に集中しなきゃ行けない気がするわ!
15話に続きます。
- Re: クエスト任務開始 ( No.20 )
- 日時: 2023/06/03 20:31
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
第15話「武闘家と主役の1人とポケモンと」
【ジドール 道具屋】
「えっと。この店での買い物リストは……」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
少し前に、猗窩座が言っていた例の青年に会ったのはちゃんと覚えているわ。
彼の身長からすると、ヒュンケルと3cm位違うわね…。
その人はかつて旅をしていた頃、一体どんな闘いをして来たのかしら…。
レオナから聞いた話に寄ると、その人自身がティナと再婚するかも知れないって雰囲気が出ているみたいだけど…。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「ちょっと待って! それだけでも、完璧に危ないわ!」
「マァムさん、何かあったの?」
「………ッ!!! ぴ、ピカチュウ…。それに、リコ……」
「あの〜。買い出しを頼まれてたみたいですけど、何か買えましたか?」
「……。まだ、何も補充していないわ……」
『………。やっぱりね……(汗)』
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
いやいやいやいやいや、だからってその青年に心変わりしては駄目よ。
ティナがいるこの世界に来た事は、私の知らない物語や闘いを経験しなきゃ行けないわ。
いつまでも鈍感でいる訳には、行かないもの!
少しでも私はダイの隣にいるような人間になる為には、私自身がもっとも〜っと力を付けなくちゃ!
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「済みません。ポーションを17個と、テントを20個お願いします!」
「そう言うだろうと思って、念入りに準備をしていたんだ!」
「あっ、テリーさん!」
「意外な組み合わせでの来店だな。アイツは元気にしてるか? ピカチュウ」
「元気ですよ。たまに、「無理なんだよ。幾ら頑張っても、高いとこは無理〜!!」て駄々を捏ねたりしてますが(汗)」
「………。この先が思いやられそうで不安になるわ、私…」
「分かりますよマァムさん。私も今は、あなたと同じ意見ですから…」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
まさかとは思ってたけど、あの"さすらいの剣士・テリー"がこの道具屋の店員になっていたなんてね。
目の前にいる彼は相変わらずで、"賑やかそのもの"があまり好きじゃないみたいだけど。
こういうのも、たまには悪くないんじゃないかしら。
そしてコツを掴むのよ、どうしたらあの青いバンダナを巻いている『彼』のように上手く"あの役"を演じる事が出来るのかを徹底的に聞き出さなきゃ!!
16話に続きます。
- Re: クエスト任務開始 ( No.21 )
- 日時: 2023/06/04 20:19
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
名前のみの出演ですが、キャラ紹介です。
バッツ・クラウザー
本来の旅の中では、苦手を克服しようと負けずに取り組んで来た心優しき青年。
20歳になった今でも、高所恐怖症は健在。
そんな彼を支えるピカチュウは良きパートナーであり、いつも安心させてくれる。
しかし、似たような理由で両親を亡くした2つ下の恋人…ティナを完璧に支えられるようになる為に。苦手克服を少しずつ進めている。
1人称は、俺。
CV:保志総一朗
- Re: クエスト任務開始 ( No.22 )
- 日時: 2023/06/06 07:31
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
ごめんなさい。
皆さんに、大切なお知らせです。
作者の都合により、続きを連載する事が出来なくなってしまいました。
急遽前に完結した最初の作品を、久々に執筆しますので…宜しくお願いします。
謎の女剣士。