二次創作小説(新・総合)

Re: クエスト任務開始 ( No.10 )
日時: 2023/05/28 10:58
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

第8話「1人の少女を守るフードの戦士」

【モブリズの村】

シュッ

「アンタは…、魔人フィーナ!」
「クラウド。貴方は分かっている筈よ、私が此処に来た理由は…あの子に用があるからなのよ」

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本当にそうなのか…? かつてはヘス側最強の戦士と呼ばれる女だ。
未来から来たレインを慕っているらしいが、光のフィーナが好いているのは若い頃のレイン。
もしそうだとしても、アンタを止めて見せる。
そう思った瞬間、背後から聞き覚えのある声がしたんだ。

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「待って!」
「駄目ですお嬢さん。彼女に近付いたら危険です」
「そうだ。だからティナ、あんたは部屋に戻っていろ!」
「本当に聞き分けがない人たちね。少しだけ、眠って貰うわ!」
『ぐっ……。スリプル……か……』
「クラウド、アバン先生!!」
「僕とレイン殿下が2人を見てる。こっちは大丈夫だ」
「うんっ!!」

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本当に駄目だ…、アイツの力はそんな物じゃないんだぞ。
少しでも対抗しなければ、ティナはあのフードを纏っている女の思い通りになってしまう。
他ならぬティファからの依頼なんだ、この村で過ごすティナのガードを頼むと……。
何故だ……、何故俺の体は言うことを聞かない……。

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「だから言ってるじゃないか。彼女に敵意はないと…」
「………。いえ、あなたたちは騙されています……」
「ああ。そこを通して貰うぞレイン、エース!!」
「………。いい加減に、しろっ!!!」

ドバキッ……(2人同時に、アバンとクラウドに拳骨を振る舞う音)

『………………』
「じゃあ2人共。後は頼むわね!」
「ああ。後の事はボク達に任せてくれ、魔人フィーナ」

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別に攫われるとか、そんな感じじゃないんだよ。
本当に魔人フィーナちゃんは、私に用があったんだから。
だから場所を変えて、落ち着く場所に移動する。
もしかしなくてもこれは、アレかも知れないかな。
彼女のテレポによって到着したのは、竜神族の里。
この里から少し離れた場所にいる竜神王様に会って、これからの事を話したい。

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【竜神族の里 グルーノの家】

「お〜い、魔人姿の姉ちゃん!」
「ヤンガスにククール、あなたたちもこの里に来てたのね?」
「ああっ。明日の最後の試練に備えてな、それに…」
「………???」
「奴の攻撃は君が戦って来た今までの奴らとは桁違いだからね。だが、約束するよ。君に万が一だろうと何があろうとも、俺は君だけを守る騎士になる」
「えっ……、えっと………」
『…………(心:いやいやいや、それ以前に死亡フラグ確定過ぎるでしょ(がしょ)……(汗))』

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う〜ん……、何だかデジャヴを感じるな…。
竜の試練かどうかは分からないけど、このクエスト任務(?)が終わったら…トロデーン国にいるミーティアちゃんにメールで報告しましょうか。
あなたの大切な騎士様はあなた以外の小鳥同然でもある私に、心を惹かれていたと。
エドガーと初めて合った時も、いきなり手の甲にキスして来たんだよなぁ。
それらを悟っていたのか、家の外からかなりの殺気を2つ程感じるの…。
この気配の主は多分だけど、ロックとファリス船長に違いないなぁ……。

9話に続きます。