二次創作小説(新・総合)
- Re: クエスト任務開始 ( No.14 )
- 日時: 2023/05/30 08:03
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
第11話「小さな勇者の不安」
【デルムリン島 海岸】
パシャパシャパシャパシャッ……
「…。久し振りに帰って来たなぁ、この島に」
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この島は、おれの大切な生まれ故郷なんだ。
あの闘いの時、バーンによって…1つも残らず消滅したゴメちゃんを拾った時…夢を見ている気がしたんだ。
でも、違ったんだ。
あの時の光景を見せてくれたゴメちゃんの話に寄ると、あの光景はおれの意識の中だったんだ。
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「ダイ君。此処にいたんだね?」
「マルス、クロムさん!」
「お前の恋人が心配していたぞ。あまり、彼女を心配させてはならん」
「……。そうだね、今は今だからね…」
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どうしてかは分からないけど…、思い出せないんだ……。
最後の歴史を新しく描き変えろって父さんに言われたあの時、おれはどうやって地上に戻る事が出来たのかな……。
テランに辿り着いた時、あの時…受け止めてくれたのは多分…ポップと色違いのバンダナを身に付けていた人だった。
髪の色は茶髪で、その人は赤いバンダナを身に付けていたけど……。
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【ブラスの家】
「あ、ダイ!!」
「マァム、爺ちゃん!」
「さあ。出来たぞダイ、暑いうちに頂こう」
「うん。……マァムはおれの隣だって、ちゃんと分かってるの?」
「勿論。それに、料理は自信なかったけど…この島の皆に手伝って貰ったわ」
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確かに…、おれと同じ使徒なのに…マァムは料理その物が苦手。
前にレオナが何か振る舞うって言い出した時も、ルイージと陛下に止められてたなぁ。
おれも自信ないし、上手く出来るかも……まだ分からない段階だよ。
何故かは分からないけど、この時だけはポップやアバン先生の料理を思い浮かべてしまう気がするな……。
12話に続きます。