二次創作小説(新・総合)
- Re: クエスト任務開始 ( No.7 )
- 日時: 2023/05/27 06:31
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
第5話「吹っ切れない冒険家の不安」
【FF5の世界 タイクーン城 ファリスの部屋】
コトッ
「マジかよ。凄ぇ決断じゃねぇか、ロック!」
「ああ。ケフカとの闘いから暫くが経ったからさ、いつまでも『恋人』て訳には行かなかったんだよ!」
「本当におめでとうございます、ロックさん」
「ありがとうな、炭治郎!」
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とは言ったものの、本当はアイツのお陰なんだよなぁ。
俺がこの城に来る前、各自の柱がいる屋敷に顔を出していたんだ。
まずはしのぶさんの屋敷、そこに行くと医務室にいる善逸にすげープレッシャーを突き付けられた言葉がある。
アイツの言葉その物を、俺は決して忘れようとはしなかった…。
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【回想:蝶屋敷 しのぶ邸 医務室】
ぐいっ
『いいご身分だなぁロックさん、何ふざけたこと考えてるんですか?!』
『ぐえっ!! だっ、だってよ…どうしても俺はティナの事を考えてしまうんだ!』
『ハァ?! 何で前に好いていたエアリスさんを差し終えて、ティナさんを選ぶの? ますます意味が分からないよアンタ!!!💢』
『くっ……。苦しい……、息が……』
『おい。落ち着けよ、善逸!』
『うぉーーー! 離せーーー、離してくれよ玄弥ーーー!!』
『頼むからいい加減にしろ善逸。これだと彼が事情を話したくても、話せないだろうが!!』
『……………(汗)』
『…。此処は…認めたくはないが、弟に任せるしかない。まずはお館様の屋敷に来い! ロック・コール』
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確かにあの騒ぎだと、事情を話せないと分かっていたよ。
あの時の騒動を目撃していたのが、実弥と同じように傷を負っている黒髪の男・玄弥だった。
何故俺の為にあそこまで必死なのかは知らないけど、今は感謝しているんだ。
するとお館様の屋敷とやらに着いた瞬間、実弥から善逸と同じ質問を繰り返して来たと俺は見切ったんだ。
その圧に負けては行けないと悟って、俺は包み隠さず事情を説明した。
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【回想:産屋敷 柱会合の会議室】
『…。そうか、それがテメェの事情だったんだな…』
『ああ。確かにエアリスには申し訳ないとは思うけど、聞き入れてくれそうにないと思ったんだよ』
『君の気持ちは分からなくはないけどね。時には、好きな相手を別にしてしまうのは僕にとっては納得出来ないよ。ロック』
『無一郎……』
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正直に言うと、俺も同じことを考えていたんだぜ無一郎。
エアリスとティナ、この2人の女性を見ていると…昔好きだったレイチェルとは違った面影があったんだ。
エアリスは真っ直ぐな所、ティナは記憶を無くしていた頃の『アイツ』によく似ていた。
だからかも知れない、また同じように囚われるなら…ティナを幸せにするしかないと。
やっと恋という感情を知り始めたての頃なのに、ティナはそんな俺を受け入れてくれるかどうかが心配になって来たよ…。
6話に続きます。