二次創作小説(新・総合)
- Re: クエスト任務開始 ( No.9 )
- 日時: 2023/05/28 07:11
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
第7話「誰かを想う心 ティナ編①」
【モブリズの村 ティナの部屋】
「私。当時は魔導戦士だったんです…」
「つまり。剣や短剣、魔法が使えたんですね?」
「はい。全ての始まりは、『あの日』からです…」
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その繰り返される戦争はあの頃、1000年の月日が経っても続いていました。
魔大戦が続いていく中、ある男はその強大な力を世界その物を壊す為に使おうとしていました。
そして私もまた、その男の指示によって…魔導アーマーに乗っていた兵士50人を3分で焼き払ってしまったんです。
そんな私を優しく受け入れてくれたのは、リターナー側の1人・ジュンでした。
「魔導アーマー?」
「殺戮兵器とも呼ばれる機械ですが。当時の私はあの頃…操りの輪によって、制御出来なかったんです」
「まさか。あなたはそんな恐ろしい兵器に乗っていたなんて…」
「はい。操りの輪は、人の意のために従わせると言う…呪われたアクセサリーなんです…」
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あの日、元帝国の人間だった私を匿った事で…ナルシェのガードたちに追われる事になりました。
それでも私は必死で逃げたけど、洞窟の奥深い場所で逃げきれなくなった時でした。
更に後退りをして、別の場所に私は落下してしまったんです。
また、あの頃の悪夢が蘇ってしまったんです…。
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「…まさか、その時からケフカは自分の心その物を壊していたなんて……」
「……。帝国から何とか逃げ出しましたけど、操りの輪を身に付けたと同時に私は記憶を全て無くしていました…」
「……ッ!! もしや、記憶喪失か?」
「はい。あの時私を助けてくれたジュンが私にこう言っていました、「大丈夫。何も思い出せなくても、時間が経てば記憶も戻るじゃろう」と…」
「…。済まない、取り乱してしまったな…。続きを聞かせてくれ」
「はい。後、質問や意見に関しては私の話が終わってからですよ? ヒュンケルさん」
「……。面目ない……」
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薄暗い洞窟の中で、嫌な記憶を思い出したあの頃…私は何も出来ずに気を失っていました。
その一方で、ジュンの家では何かが変化していたんです。
当時の『彼』はある物を探し続けて旅をしていた冒険家さんで、彼にも後悔している事があったんです。
それは、大切な人を死なせてしまった事です。
冒険家……ロックにはその当時、結婚を約束していた素敵な女性がいたんです。
だけど私はそれ自体気が付かなくて、ケフカの命に逆らえず…私はその"女性"にまで手に掛けてしまったんです。
【回想:炭鉱都市ナルシェ】
『此処まで来ればもう大丈夫だな。君大丈夫かい? 立てるかい?』
『私…、助かったの?』
『ああ。俺と一緒に戦ってくれたモーグリたちに感謝しなきゃな♪』
『モーグリ……。うっ…、頭が…痛い……』
『大丈夫か? そうだ、お互い…自己紹介がまだだったな』
『………?』
『俺はロック。反帝国組織「リターナー」に与する者だ』
『反帝国組織……? リターナー……?』
『あ〜…何も知らないか。要するにリターナーは、帝国に立ち向かう為に戦う反連邦組織なんだよ』
『………………』
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そのまま私はロックと言う陽気な青年に導いて貰いながらも、砂漠の国を目指して進んでいました。
道中は初めて見るモンスターも沢山いたけど、記憶自体なかった私には初期の黒魔法・ファイアがあったの。
いつから会得していたのかも私自体は知らなかったけど、それを悟ってくれたのは…フィガロから脱出した時だったわ。
何も知らない『この力』の事を……、ロックと砂漠の国を束ねる方は「魔導の力」と言っていたわ。
その力の正体を知っている人が、反帝国組織の本拠地でもある『リターナー本部』にいると当時同行していた2人の仲間から教えてくれたんです。
②に続きます。
