二次創作小説(新・総合)

Re: 絆で導くそれぞれの物語 ( No.39 )
日時: 2023/07/28 07:12
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

第3章:雷嫌いのお転婆少女

第31話「学園生活の主なルール」

【女子寮 マァムとティナの部屋】

(マァムSide)

「話はスコールから大抵の事は聞いてるわ。あなたたちもあなたたちで、色々大変だったみたいね」
「あの…。私…、あなたとは初めて顔合わせするんですけど…」
「自己紹介が遅れたわね。私はあなたたち2人の指導を担当するキスティス、キスティス・トゥリープよ!」
「私はマァムです。こちらはティナと言います」

凄い、新人教師でもある彼女と"この世界"で初めてお会い出来るなんて。
それにこの人の制服姿を見ると、教師限定の制服みたいだわ。
キズナやゼシカさんたちとの部屋割りは離れてしまったけど、仕方ないよね。
ファリスさんやエアリスさんは大丈夫だと思うけど、大切な私の親友でもあるレオナが心配だわ…。
私たちは今日から担当指導官でもある彼女…キスティス先生の指示に従いながら、この世界での規則正しい学生生活を過ごす事になる。

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「そうだわ。2人はSeeD試験の方は初参加だったわね、何か質問はある?」
「あの…、キスティス先生に確認して置きたい事があるんですけど!」
「何かしら? マァム!」
マァム「その……、SeeD試験に参加するには…特定の幻獣を倒さないと行けないみたいですけど。その幻獣を倒すには…何かコツはないんでしょうか?」
「幻獣…ね。その質問に対する答えならこれよ?」
『えっ……?』
「まず。あなたたちがいる"この世界"では召喚獣の事を、G.Fと呼ばれているらしいわ!」
「つまり。ガーディアン・フォースって事ですね?」
キスティス「ええ。そしてG.Fを倒すコツについてだけど、これから私と一緒に向かう炎の洞窟には…名前の通り『炎属性』の敵しか出没しないのよ!」
『……………』

要するに、ダイから授けられたメラやギラ系は吸収されるって事ね。
逆にティナさんの魔法内には、氷属性も含まれているわ。
まずは試験に参加する為の資格を得ないと行けない最初のミッションを、今からクリアしなきゃ行けなくなるわ!
他にも同席者がいてもいいけどって悩んでいた時に、後ろからノックする音が聞こえて来たの。

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『コンコンッ』

「お取り込み中にごめんなさい。そちらにマァムはいらっしゃいますか?」
「ええ。入って来ても大丈夫よ!」
「はいっ、失礼します!」
「どうぞ!」

『ガチャッ』

「マァム……。ハァ……ハァ……ハァ……」
「どうしたのゼシカさんにミソウさん、そんなに息を切らして……」
「大変なんだマァム。キズナが…。決められた部屋に着いた途端。高熱を出してしまったんだ!!」
『何ですって?!』
「キズナさんが…? マァム、今回のみ特別に許可を出すから…あなたは彼女の側に付いてて上げなさい!」
マァム「でっ………。ですが先生! 私が抜けたら、SeeD試験参加資格のミッションは誰が代わりに行くんですか?」
キスティス「その点は心配しなくても大丈夫よ。今回はあなたたち生徒の"サポート"として私も一緒にいるから、それにミソウ……あなたやゼシカの2人にも大活躍する絶好のチャンスでもあるのよ?」
ミソウ「チャンスチャンス♪」
ゼシカ「キスティス先生……、ありがとうございます」

悔しいけど、仕方ないわね。
キズナをよく知っているのは、一緒に闘った事がある私やレオナたち位なだけだもの。
何故キズナが高い熱を出したのかと聞いたら、同じ部屋になったピカチュウからこれまでの経緯いきさつを含めた一部始終を彼女たちに知らせてくれたみたい。
そういえばあの子。ミラドシアで再会した時から…かつての顔見知りでもある"あの世界"の案内人のピンク色ドラキー・ピラちゃんみたいにキズナの事を、やけに気にかけていたわね。
逆に炭治郎は男子寮で、玄弥や無一郎と同じ部屋って感じは大体想像は付くけれど。
その3人編成を聞いた時、1番に反対したのは多分だけど…ラーハルトのみかも知れない気がするわね。

32話に続きます。

Re: 絆で導くそれぞれの物語 ( No.40 )
日時: 2023/07/28 10:15
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

第32話「貴重な2人の大切な時間 〜主ゼシ編〜」

【FF8の世界 バラム・ガーデン 1階 校庭】

(ゼシカSide)

「…………。私…、ティナやキスティス先生たちの役にちゃんと立てれるかしら…」

本来ならあの子…、キズナも私たちと一緒に最初のミッションを受ける筈だった。
だけど、私やエイトの知らない数々の闘いとかも沢山あって…あまり休んでいなかったから……そのせいかも知れない気がするわ。
それにキズナがいたミラドシアの世界、少し気になるわね。
今は別の仲間たちが復興支援とかで頑張っているみたいだから、そこに向かうのは"その時"じゃないかも知れないわ。

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「ゼシカ!」
「あらエイト、此処に何か用なの?」
エイト「うん。ボクが君を探しながら学園内を歩いていたらね、ガーデン内を警備してるラーハルトさんが教えてくれたんだ。「勇者エイトよ。貴様の恋人なら少し前に、この薄紫うすむらさきのレール側に向かうのを目撃したぞ」てね。」
ゼシカ「…。元陸戦騎・ラーハルト…、か…」

かつての頃はバランの配下の1人として、ポップたちとは敵対していたみたいだけど。
彼とヒュンケルに敗れて1度は死んだものの、バラン自身に宿っているドラゴンの血を実の息子同然でもある彼……ラーハルトに与えたんだわ。
だけど…、彼以外の部下たちはよみがえれず……結局は失敗に終わってしまったみたいだけど。
あの人…ラーハルトにも、バランやこの世にいないダイって子に何か恩があるんだわ。
そしてホワイトガーデンに現れたラーハルトは、バランの残した遺言に従い…あの子にも忠誠を誓うようになっていたのね。

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『タッタッタッタッタ……』

「あっ! いたいた、エイト〜!」
「ティーダさん、ヒュンケルさん!」
「どうしたんだよ? アンタが約束の時間をすっぽかすなんてさ…」
『えっ………?』
「スコールが血相を変えながらも心配していたぞ。俺やティーダたちの為の基本操作などを指導する時間になっても、アンタが中々教室に戻って来ない…とな」
「ごめんなさい。僕……、彼女のゼシカの事がどうしても心配になって来てね………」
「……。エイト……」
「…………」
「ん? どうした、ティーダ!」

BGM設定:FF7 Remakeよりティファのテーマ 〜セブンスヘブン〜

「……。なあ、ヒュンケル!」
「何だ?」
「他でもないエイトがオレたちの為を思ってあそこまで言うんだからさ、俺たち的にも…それらは仕方ないかも知れないッスよ?」
「………。確かに…、お前の言う事にも一理はあるな……」
「だろ? だからさ。折角の時間を有効に使わないと……後でエイトやゼシカが後悔するかも知れないからさ!」
「……。ティーダさん……」
ゼシカ「…………」
「………それもそうだな……。エイト、スコールにはオレたちの方から前もって上手く伝えて置くから心配はするな。」
「2人共……。ごめんね、こんな時に……」
ティーダ「別にいいんだよエイト。それにさ、目の前で困ってる大事な仲間を俺たちが放って置ける訳ないだろ?! なっ? ヒュンケル!」
ヒュンケル「ああ。無事に大事な用とやらが終わり次第……俺たち男性軍がいる2階の教室に来てくれ!」
エイト「済みません。本当に…、本当にありがとうございます!」

本当に凄いわねぇ、ティーダって人は。
私たち2人の時間の為に、そこまで考えてくれるなんてね。
確かに貴重なお話とかって、今の内にしなきゃ本当に後悔してしまうもの。
ティーダも別の世界から来た英雄の1人だけど、時にはこうして…私とエイトの為にその人自身が思っている事をその場でぶつけてくれる頼もしい仲間。
気の抜けている部分とかも。少しだけ私たちと同じ世界から来ている仲間の1人……、ヤンガスに似ていたりもするのは…当の本人の前で公害しないようにしましょうか!!

33話に続きます。

Re: 絆で導くそれぞれの物語 ( No.41 )
日時: 2023/07/28 23:35
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

更新状況です。

3章では、本編の何処かに雷苦手な女の子・リュックを出す予定です。
ユウナも出したいですが、その前にアーロンとジェクトも出す予定なので…宜しくお願いします。

Re: 絆で導くそれぞれの物語 ( No.42 )
日時: 2023/07/29 09:10
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

第33話「初めてのミッションと頼もしい助っ人・登場」

【FF8の世界 炎の洞窟 入口】

(ティナSide)

「よろしい。皆、無事に揃ったみたいね!」
「……。まさか、この世界にもイフリートが…」
キスティス「ええ。ティナの世界にもイフリートはいるみたいだけど、この世界のイフリートはその当時の彼ではないのよ?」
ティナ「そう……、なんだ……」
ゼシカ「確か。私たちが闘うべき相手その物が炎の魔人だとしたら、炎属性は吸収されるみたいだけど…寒い魔法系ならその相手にはかなり効果がありそうね?」
ミソウ「効果あり効果あり♪」

そっか、ブリザドやヒャド系なら何とかなるかも知れない。
私の秘めている魔法の中には、寒い魔法もいくつか含まれているからね。
スコールやキスティス先生たちのいる世界なりのルールだから、1度使ってしまった魔法はある程度追加しなきゃ行けないんだよね。
私が他の事に真剣になっていたのか、キスティス先生は私の名を呼んでくれたの。

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「ふ〜。何とか間に合ったぜ!」
「ポップ、それにアイク!」
「先生。スコール司令官の伝言だ、「こんな地獄のような洞窟を別世界の英雄1人と、かなりのジャンプ力の高い幼女に実践するのはまだ危険だ…」との言伝ことずてですよ!」
キスティス「そうね。私としても少しだけうっかりしてしまったわ、ごめんなさいねポップ!」
ポップ「いいんですよ。それに俺も氷系の魔法は得意分野ですから、初経験のアイクにも…悪くないかなって考えていたんですよ♪」
アイク「ポップの言う通りです。スコール司令官からも、アンタたち2人で先に行ってるティナたちの役に立ってくれと…我々2人におっしゃっていました!」

それって、ゼシカさんやミソウちゃんにとっては…かなり危険が高いって事なのかしら。
スコールもその事を理解した上で、ポップとアイクをこちらのメンバーに抜擢したのね。
だけど……、アイクはいいとしても…ポップに万が一の事があったら…きっと怒られてしまうわ。
レオナさん、大切な恋人でもあるポップの事になると…面と向かってぐいぐい言うタイプだからなぁ。
流石に嫌だなぁ、それだけは何としても阻止したいよ!

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「ちょっと! ティナさんやポップたちのサポートはキスティス先生1人じゃなくても、いいんじゃないの?!」
『……………ッ?!』
「えっ……?! てっ………、テレシア!」
「ふふっ。まさか、"この世界"でお会い出来るなんてね…ポップとアイク!!」
ポップ「…………。いやぁ、それ以前に俺ら2人がお前さんそのものにビックリしてんだけど……(汗)」
アイク「………。確かにそうだな………(汗)」
キスティス「確かにそうね。これだけいる仲間たちに、私1人で助言を言うのは厳しいと前から思っていたわ」
テレシア「大丈夫です。私も元の世界にある士官学校の生徒だった時期では、『闘う学級委員長』と呼ばれていましたからね♪」
『………。いやいやいや、それだと逆に「熱血学級委員長」になりかねない気が…(滝汗)』

私と同じポニーテールなのに、これから始まるミッションに参加してくれるなんて。
結局ゼシカさんやミソウちゃんは後から来たセシルとタツナが連れて行っちゃったみたいだし、一緒に執り行うメンバーが急遽変更になってしまったけど。
だからって、後の事を考えるんじゃなくて…まずは目の前の事に集中しなきゃ行けないわ。
私が氷の女王・シヴァを唱える間、テレシアちゃんたちには魔法をストックして欲しいの。
そうすれば此処の奥にいる番人・イフリートはきっと、私の仕掛けた行動その物にかなり驚くだわ!!

34話に続きます。

Re: 絆で導くそれぞれの物語 ( No.43 )
日時: 2023/07/29 23:02
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

いや〜、まさか最新話でDQH2からテレシア初登場です。
私、原典では彼女でプレイしてました。
しかも、テレシアの声優が…武井 咲氏だったので…凄く嬉しいです。

続きは、明日更新します。
更新まで、暫くお待ち下さい。

Re: 絆で導くそれぞれの物語 ( No.44 )
日時: 2023/07/30 10:16
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

第34話「イベント開催 前編」

【FF8の世界 バラムガーデン 2階 司令室】

(バッツSide)

「…。何っ?! ティナの世界でやったあのイベントをこのガーデンでか?」
「ああ。現時点でロックやレオナが俺たちのいるバラム・ガーデン側にいるって事はさ、レジスタンスのメンバーとしてエアリスがその組織に加担してるって事になるだろ?」
「確かに。エアリスの負けず嫌いな性格は、俺の恋人でもあるリノアにも少しばかり影響しているからな…」
タツナ「だろ? なあスコール司令官。今回ばかりは滅多めったにない機会だからさ。頼むよ!!」
「……………」
バッツ「スコール!!」
スコール「…。分かった、他でもないアンタたち2人がそこまで言うなら仕方ない。学園長には俺から事情を話して置こう!」
『よっしゃ。やったぜ!!』

タツナも言ってたが、スコールのいる"この世界"にだって…何らかの理由がないと中々来れないからなぁ。
するとスコールはすぐに司令室を後にし、3階にある学園長室に向かう!
よしっ、開催の企画は何とか話せたぜ!
う〜ん、問題は洋服イベントを執り行えそうな会場なんだよなぁ。
俺とタツナもスコールと同じように司令室を出て、話し合い結果を恐る恐る待ちながら……1階のフロアに専用のエレベーターで降りていく。

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【バラムガーデン 1階フロア】

『チーン…… ドォォォォン……』

「おお。バッツにタツナ、探していたもんよ!」
タツナ「なんだなんだ?」
バッツ「雷神に風神。どうしたんだよ、こんな所で!」
「へへっ。少し前にゼルがオレたちがいるこのフロアに来てよ。いい場所を見つけてくれたらしいもんよ!」
『えっ………?!』
「伝言!!」
雷神「ゼルから聞いた言葉はこうだ。『実はオレもその階にいた時、丁度バッツたちが司令室の方でスコールとイベントの件について話しているのを偶然聞いてしまったんだ! それならよ。以前ダンスホールとして使っていたあの場所なら、例のイベント開催にピッタリだと思うぜ!』との事だもんよ!」
風神「ゼル…。盗聴とうちょう、否!」

確かに、風神も言うように盗み聞きはあまりよくないよなぁ。
まさかこんな時に、『物知りゼル』が発動してしまうなんてよ。
その後俺とタツナは雷神や風神と共に、そのイベントに参加する為のメンバー編成に取り組んでいたんだ。
今は何人かの仲間がSeeD試験参加に備えてのミッションを行いに、ガーデンから出ているからなぁ。
出来ればティナやキスティスたちにも、立ち会いとして見て欲しいんだけど。

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『タッタッタッタッタ……』

「バッツ、タツナ!」
「悪ィ。今は俺たち…取り込み中なんだよ。ティーダ!」
「済まない。だが、作戦会議を一旦止めてくれないか?」
『…………??』
「さっきヒュンケルのスマホにさ。スコールから連絡が来たんだよ!」
「何だって?! それで…それでヒュンケル、結果は……?!」
「ああ。クレイマー学園長もその件に関しては1発でOKを出したそうだ、現にスコール司令官が自らキスティス教官に電話で事情を説明しているそうだ!」
「じっ………、じゃあ任務中のティナたちも?!」
ティーダ「ああ。他でもないトゥリープ先生の事だからさ、彼女なりに『皆。ミッションは一時中断するわよ!』って言うかもしれないッス!」
ヒュンケル「確かに。あの女性教官なら、絶対にその言葉を言う筈だ!」

まさかとは思ったけど……。此処とは違う別世界で共闘していた猫耳の博物科学者、ヤ・シュトラの影響えいきょうがティーダたちに入っていたなんてな。
ヒュンケルは元魔剣戦士にしても、情報交換や敵に関する攻略法の知識はかなりの優れものだ。
頭を使う場面はポップやテレシアに負けてないけど、ハドラーにもそう言う知識があったんだろうか…。
アイツはこの世界ではない何処かで目覚めているとしたら、一度はあって見たいかも知れないぞ。
後はそのイベント開催までに、絆の勇者として使命を背負った陽気な女の子・キズナの容体が完治してくれるといいけどな…。
なあキズナ、マァムやレオナたちだって心配しているんだ!
早く……、早く元気な姿を俺たちに見せてくれよ!!

35話に続きます。

Re: 絆で導くそれぞれの物語 ( No.45 )
日時: 2023/07/31 08:42
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

35話と36話のあらすじ紹介です。

35話はワッカを筆頭に、別行動をしていたクロコダインが駆け付けます。
勿論マリオもラーハルトと共にワッカの作業を手伝いながら、イベントの準備に取り組むと言う話になります。

36話は当日編で、役割はこうなっています。
ゼルの食事ディナーをワッカが指摘・指導し、洋服編ではレオナとシュウが活躍します。
多分ラストは、この小説のみしか見せる事が出来ないポップとティーダの大喧嘩も含まれています。
スコールとミソウはその頃レオナの近くに行っていて、バッツとクラウドはシュウの近くにいると言う設定です。
※これらの構図は、以前読者の1人であるシュウさんとコラボしたお話からその後になっているので…ご了承下さい。

作者が戻り次第、このような感じで描こうと考えていますので…宜しくお願いします。
それでは、本編更新まで…もう暫くお待ち下さい。

Re: 絆で導くそれぞれの物語 ( No.46 )
日時: 2023/07/31 22:51
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

こちらも、テーマにあった短編を描こうと思っています。

テーマは:夏

ジャンルはほのぼの、恋愛のどちらかを選んで下さい。
勿論、リクエストも受け付けていますので…>>0に描いてある作品内のキャラなら大丈夫ですよ。

それでは、皆さんからのリクエストをお待ちしています。

Re: 絆で導くそれぞれの物語 ( No.47 )
日時: 2023/08/01 08:27
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

第35話「演技指導と共同練習」

【FF8の世界 バラムガーデン ダンスホール会場の跡地】

(ロイSide)

「ロイ君。あたしは此処から言えばいいのかしら?」
「はい。姫なら、スラスラと読めますから!」
「成程。要するにあたしの活躍はワッカさんの後って事ね、やってみるわ!!」

えっと、レオナ姫が任された役割は洋服の場面。
ゼルさんが食事のマナーをワッカさんから叩き込まれている時、中々上達しないと言うシーンの後だ。
先にワッカさんはマルスを練習相手に氏名し、一緒に発声練習をしている。
マルスも苦戦しているんだよねぇ、今回のイベントはほとんどの仲間たちが初参加だから。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

『バンッ』

「…………ッ!!!」
「マルス駄目だ駄目だ。手で料理を食べるなと何度言ったら分かるんだ?!」
「そ……、そんな事言われても……」
「『そんな事言われても』じゃない! 返事は『ハイ』だ!!」
マルス「はう!!!」
ワッカ「……………」

凄い、かなり役に熱がこもっているね。
でもマルスはあまりの恐怖に勝てず、返事が変わってしまった。
まさかとは思っていたけど、本当にあのイベントを再現しているんだね。
えっと、次は全員が移動していくんだよね。
確かこのシナリオは、レオナ姫とシュウがゼルさんに似合う為の洋服を着るシーンだ。
レオナ姫が真剣に発生練習しているから、もう少しだけ様子を見てみようか!

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「ねえねえ。この服なんてどうかしら? ゼル君にはピッタリだと思うわよ! う〜ん、これじゃない方の服もあたし的には捨て難いわねぇ〜」
「いやいやいや姫。そこまで選んだら、ゼルだってそんなに着れませんよ?!(ボソッ)」
レオナ「…………ッ!!! 何か言ったかしら? ワッカさん!(激怒)」
ワッカ「い………いや………、何も………。お〜怖っ!!」

うん、この辺りのシーンも完璧だ!
レオナ姫が真剣に練習している姿なんて、あまり見られないからね。
当日はシュウにも参加して貰う予定だけど、カチコチになってないかが逆に心配なんだよねぇ。
それ以前にレオナ姫自身も見抜いていたんだよね、ワッカさんが自分たちより一回り位違うって事に。
その近くではクロコダインとマリオ、アイクが例の会場の設置に全力で取り組んでいた。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「ふう〜。情報収集調達の為とはいえ、まさか我々3人が力仕事を任されるとは想定外だ!」
「弱音を吐くのはアンタらしくないぞクロコダイン。これは大切なイベントなんだ!」
「うぅむ……。しかしな………」
「確かに焦りは禁物だ。かと言って俺たちがこの場で諦めてしまったら、神羅に囚われているゼルダを助けるチャンスを逃す事に繋がるんだぞ!」
「………確かにそうだな。奴らがゼルダ姫を監視しているとは言え、オレたちがこの場で諦めてしまったら…奴らの思う壺になってしまう!!」
アイク「そういうことだ。それに、俺やアンタだって"この世界"に来ることもあまりないんだ。今はしっかり…思う存分に満喫してやろうぜ? クロコダイン!」
クロコダイン「ワッハッハッハッハッハ。それもそうだなアイクよ、今は思いっきりスコールたちの世界を共に満喫した方がよさそうだ!!」

アイク……、まさかこんないい一面を持つようになっていたなんてね。
マルスと初めてあったあの大会の頃は、任務を遂行する為のみだったかも知れない。
あの無愛想なアイクを変えたのは、ゼルダ姫本人しかいないだろうなぁ。
僕や子リンがDX大会のみの参戦でストップしちゃったけど、そんな僕にも久し振りに招待状が届いたんだ。
初めて会って……、そんなに経っていたんだね。

36話に続きます。

Re: 絆で導くそれぞれの物語 ( No.48 )
日時: 2023/08/02 08:12
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

第36話「本番当日」

【FF8の世界 ダンスパーティの会場】

(バッツSide)

「おっ! ついに出来上がった感じだな?!」
ユウ「バッツ君。これは一体、何の騒ぎなんだい?」
バッツ「ついに始まるんだとさ。ポップやレオナたちが練習した成果のある、あの大イベントが!!」

かと言って、当の本人たちがかなりギクシャクしてなきゃいいけど。
あのワッカがマルスを練習相手にしながら、かなり猛特訓したからなぁ。
おっ、最初はあの小屋からのスタートだな。
いよいよ来るぞ、念願の食事マナーシーンが!!

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

『バァァン…』

「駄目だゼル。手で食べてはいかんと何度言ったら分かるんだ?!」
「いや〜、そんな事を言われても……」
「『そんな事を言われても』じゃない! 返事は『はい』だ!!」
ゼル「はっ………、はう!!」
ワッカ「………………」

すげぇ、元ビサイド・オーラカを従えていた頃の顔付きとは違うな。
結局ワッカ自身も、その場で観念したみたいだ。
これ以上ゼルに何を言っても、らちが開かないと。
おっ、此処からは更なる期待が高そうだな!

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「ねえ。この服なんてどうかしら? ゼル君にピッタリだと思うわ! う〜ん、あたしとしてはあっちの服も捨て難いけど……」
「いやいや姫。そこまでは流石に着れませんよ(ボソッ)」
レオナ「…………ッ!!! 何か言ったかしら? ワッカさん?!(激怒)」
『いっ………いえ、何も………お〜怖っ(汗)』
「どれにしようかな。あっ! この服も素敵だけど…、でもゼルさんにはどんなのが似合うかなぁ?」
『やれやれ……。全く…、もう……』
シュウ「…………ッ!!! 何ですか? ワッカさん!(激怒)」
ワッカ「いっ………、いや……別に!!」

ワッカの奴、どちらの威嚇いかくには相当耐えられていないな。
その後雷神自身が予想外な事をしたけど、結局はボツになっちまったらしいよな。
そういうセンスの無さは、カイエン譲りって事だろうぜ…雷神。
そして今度はサイファーも負けじと参戦し、自分の服を予備にオーダーしてゼルに着せようとする。
あっ……、これはこれで危ない奴だ(汗)

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

『キョロ…キョロ…キョロ……』

「へへっ。やはりこれが1番ッスよね! タキシードでビシッと決めて…シルクハートを被り。ゼルの口に薔薇をまいて……」
「やり過ぎだティーダ。それだけじゃ駄目だな! やはり此処は、俺のバンダナを巻いて…」
「……………」
「あははは。バンダナの何処が立派な格好なんだよ!」
「…………ッ!!!」
「う〜ん。やはりポップには、最初はなっから品性は全然物足りないッスね?!」
「(ぶちっ)あ・ん・だ・と・〜?! てめぇティーダ、言わせて置けば好き勝手言いやがって!!(超激怒)」
ティーダ「えっ………?! ま……待て、待つッスよポップ!!」
ポップ「問答無用だ! 覚悟しろ、ティーダ!!」

おいおい、折角の貴重なイベントの最中なのに…マジで大喧嘩すんなよポップとティーダ。
まぁ、余計にポップを怒らせたのは…ティーダのせいなのは分かっていたけどな。
そういやぁロックもこんな感じで、エドガーに悪く言われたって前に愚痴をこぼしていたっけ!
それでもポップがこれ以上暴走しないように、レオナとタツナが抑えているみたいだけど。
ポップ自身にとっては、ティーダに関してはかなり許せないらしいな。

37話に続きます。

Re: 絆で導くそれぞれの物語 ( No.49 )
日時: 2023/08/02 21:32
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

リクエストを募集します。

テーマは夏なので、このお題にあったリクエストなら何でも構いません。

名前:
出して欲しいキャラ:
恋愛はいるorいらない:
概要:

以上が、応募用紙になっています。
宜しくお願いします。

Re: 絆で導くそれぞれの物語 ( No.50 )
日時: 2023/08/03 08:44
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

第37話「それぞれのきっかけ 前編」

【FF8の世界 バラムガーデン 校庭】

(レオナSide)

「う〜ん。ロイ君から聞いた情報によると、ティナは人気ひとけのない場所にいるって言っていたわね…」

あの一夜限りのイベントは無事に成功し、キスティス先生やスコール司令官からも高評価を頂いたわ。
中でも1番よかったのは、洋服を選ぶあたしと揉める2人のシーンみたい。
ポップ君が言うには、あの場面は以前やった経験があるロックとエドガー国王から適切なアドバイスを頂いたみたい。
要するに! 2人のいる本来の世界でも、ロックはあんな風に荒れていたのかしら…。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「あれ? レオナさん?!」
「シュウ君、タツナ君!!」
「成程。しかし残念だけどレオナ。ティナは此処にはいないぜ?」
「えっ?!」
「うん。僕たちもティナを探してるんだけど、ヒュンケルから聞いた話によると…何か調べたい事があるって言って…図書室に向かったみたいだって!」
「図書室……。ありがとう、そこを目指して見るわ!」
「おう。それより前にロックなら見たぜ。」
レオナ「えぇっ?!」
タツナ「何か…偉そうにポップと肩を組んでさ。男2人でじっくり話せる場所はないかとかでヒュンケルに尋ねていてさ。そしたら、学生食堂なら使用する学生も少ないから大丈夫だって進めていたのを目撃したぜ!」
シュウ「ロックさん。相変わらずぐいぐい引っ張るのが上手だからねぇ…」

あのイベント以来だから、それで急展開したかも知れないわね。
本当ならポップ君だって、本来の世界からずっと一緒だったあたしと行動を共にしたかったかも知れないわ。
相変わらずピカチュウの人懐っこさは健在で、今はバッツ君やティーダ君と行動を共にしている筈だわ。
それにマルス君やロイ君も、マァムと話す機会が中々ないから…自分たちから彼女に接触したかも知れない。
後は…アイク君はマリオたちと一緒に、イベントに使用したステージの後片付けにかなり追われている姿が想像出来るわね♪

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

【学生食堂】

(ポップSide)

『モシャモシャモシャモシャモシャ…』

「ん? 此処で焼いてるパン、すげー美味いッス!」
「だろ? お昼近い時間だったからさ、この時間帯なら混んでないってスコールから聞いたんだよ♪」
「そっ……、そうだったんッスね……(汗)」

それだけじゃなく、この学生食堂が誰でも出入り可能になったのは少し前の事だ。
この世界にいる時だけでも、レオナといい雰囲気になりたいけど…ロック先生はきっと俺を手放すつもりはないかも知れないな。
だからって、この人には打ち明けては行けない気がするんだ。
何らかの理由で俺たちを守る為に逝っちまった俺の親友の事を……、ダイの事を………。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

『コトッ』

「ほら。お前たちにサービスだ!」
「へっ? ドリンクなんて俺ら、頼んでねーけど?!」
「トゥリープ教官からのご配慮だ。特に魔法使い、貴様の演技は中々熱がこもっていたそうだな?」
ポップ「あはは。あの場面ねぇ、当日を迎える2日前に予行練習してた時だけど…そん時にさ。こちらにいるロック先生に演技指導をして貰ったんだよ!」
「そうなのか? ロック・コールよ!」
「ああ。かつての世界で俺も親友であるエドガーと大喧嘩した事があったからよ、その経験談をポップに打ち明けたんだよ!」
ラーハルト「ほう。いつもの貴様なら恋人であるエアリス・ゲインズブールに一直線かと思っていたが、熱血指導する一面があったとはな!!」
ロック「うっ………。その辺の言葉は一言余分だぞ、ラーハルト!!(怒+真っ赤)」

まっ、ラーハルトの言い分は悔しいけど…1つも間違いはないな。
ダイがあんな事になっちまっても、アイツやバランに対する忠誠心は変わっていないからな。
それに、ヒュンケルも言ってたんだ。
最初は冷たい事を言うかも知れないが、時には仲間を立ち上がらせる時にビシッと言う時もあるってな。
初めておれとヒュンケルがラーハルトにあった時の出来事が、今でも忘れられそうにないぜ。

38話に続きます。

Re: 絆で導くそれぞれの物語 ( No.51 )
日時: 2023/08/04 07:10
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

第38話「ピカチュウの不安」

【バラムガーデン 保健室】

(ピカチュウSide)

「あれ? ピカチュウの兄貴!!」
「あっ……、ピチューにニャース……」
「にゃ? おミャーさん…、いつも一緒にいる2人はどうしたんだニャ?」
「…………」

ニャースは悟っていたんだ、ボクが1人でいる事に。
それにピチューは今、カドワキ先生の助手として医者のマリオと一緒に頑張っている。
今キズナを見ているのは、ワッカさんだった。
医者のマリオから聞いた話に寄ると、キズナは大分良くなって来たみたい。
やっぱり……、あの戦い以降だったから疲れていたんだね。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ピチュー「兄貴……、ピカチュウの兄貴!!」
「えっ?!」
「ニャーたち。今から足りなくなった包帯や絆創膏ばんそうこうの補充に行って来るから、お前さんは此処にいるあの人間の側に付いているニャ!!」
「でっ……、でも!!」
ニャース「にゃははは。ニャーだって自分の過ちはしっかり覚えているでニャース! でも、此処の人間たちは皆…そんなニャーたちを差別なんかしないニャ!」
ピカチュウ「……………」

確かに、いい人間もいれば悪い人間もいるけど。
かつてのニャースはロケット団の一員として、ボクのような強いポケモンを手に入れようと何度か仕掛けて来た事があった。
今は顔馴染みとしてこのバラムガーデンで暮らしているけど、どうしてニャースを信頼しているの?
ニャースが今まで何をやったのか、カドワキ先生は知らないんだ!!
それを悟られずに居続けるなんて、もっと嫌だよ!!

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

『ドンッ』

「あっ! ごっ………、ごめんなさい……」
「いや。俺も悪かった……、少し考え事してたから………」
「…………」
「ん? どうかしたのか、ピカチュウ!」
ピカチュウ「………ッ!!! ろっ………、ロック先生!」
ロック「わっ!! どっ………、どうしたんだよ?! ピカチュウ!!」

ごめんなさい、今は……今はあなたの腕の中で思いっきり泣かせて下さい。
そう思いながらも、気付いたらボクはロック先生に支えられながら泣いていたんだ。
少し前にニャースが語っていたのは、嘘偽りのない真実だったんだね。
確かに彼の言うように、このバラムガーデンで暮らしているバッツさんや他の皆はいい人たちなのは間違いないけど。
中には仲間に変装して、ボクやピチューを狙う悪い奴だっているんだ!
そいつはスパイだって、雷神から聞いた事がある。
そのスパイが何処に潜んでいるのかを、ボクの両頬に溜めている電気袋で感知して見せるから!!

39話に続きます。

Re: 絆で導くそれぞれの物語 ( No.52 )
日時: 2023/08/04 09:58
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

第39話「いつぞやのリベンジ<1>」

【バラムガーデン 1階フロア】

(ピカチュウSide)

『タッタッタッタッタ…』

「あ〜〜〜、やっと見つけたよロック!」
ロック「リュック?! それに、ルールー先生まで」
「ロック。あなたこんな所で何し………? ピカチュウ、どうかしたの?」
ピカチュウ「ニャースが……、あのニャースがかつての顔色から足を洗っていたなんて……」
「ピカチュウ。あたしたちがその話を聞く前に、まずはガーデンの外に出よう?」
ルールー「そうね。近くのフロアに半魔の人がいる筈だから、私が直接行って…彼に事情を話して来るわ!」
リュック「うん。ありがとう、ルールー!」

確かティーダさんが言ってたけど、彼女……リュックさんもかつての世界にいた時は何かに恐れていたのかな?
今はその姿自身、この場で見ていないけど。
彼女も何らかの原因で、『アレ』に嫌気が差しちゃったのかなぁ。
ルールー先生から待機を言われて15分位が経過した時、早足でこちらに向かって来た。
この足音はきっと、ルールー先生だ。
僕の顔周りにある両頬がビリビリしていないってことは、ルールー先生は本物だという事に間違いはないね!

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「ロック!!」
「どうしたんだよヒュンケル、そんなに息を切らして…」
「済まない。今から外出しようとしている所申し訳ないが、すぐに訓練施設の方に来てくれ!」
「訓練施設に? 何かあったんですか?!」
「ああ。おれがこちらに来る途中…雷神が一部始終を知らせてくれてな、エアリスたちが別の敵を相手にかなり苦戦しているそうだ!」
ロック「何だって?! つまり、つまり……エアリスやタツナたちが対峙しているのは?」
「ああ! アルゲオダイノスと言う全身赤色が特徴の恐竜だ。風神から聞いた話に寄ると、奴は寒さが苦手らしい!」
ロック ピカチュウ『……………』
ルールー「いいわ! 私とロック先生がエアリスたちの援護に行くわ。それで、折言って頼みたい事があるんだけど…」
「ふっ……。アンタの言いたいことは分かるさルールー、要するに俺が代わりにピカチュウとリュックの側にいた方がいいんだろ?」
リュック「そ。だからお願い、ヒュンケル!」
ヒュンケル「……。分かった、ラーハルトやヒムには折り返し俺から経緯いきさつを含め…これまでの事情を話して置こう!」

ロック先生……、無事に戻って来てくれるかな。
エアリスさんがピンチだって話をヒュンケルさんから聞いた時、僕と話していた頃の優しい顔付きじゃなく…何かに怒っている表情だった。
そういえばマァムさんも似たような事を、以前僕に話してくれた事があったね。
いつぞやの大戦時の頃、生前のダイが別の友人を助ける為に…ロック先生と同じような表情をしていたって。
確かその頃って……、斬り込み隊長ことフレイザードって人がポップの恋人でもあるレオナを凍り付けにした後辺りだった気がするなぁ。

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【緑のフロア 訓練施設 出入り口】

(ロックSide)

BGM設定:FFVII Remakeよりエアバスター

『ピカーン……』

「ロック……。私がついていながら………、こんなみじめな姿のままで……ごめん……ね……?」
「全く……。説教ならこの闘いを終わらせた後、だからな? エアリス」
エアリス「えへへっ……。は〜い!」
「タツナ、シュウ! 奴の戦力はどう?」
「はいルールー先生。今タツナがライブラを唱えた所に寄りますと、アルゲオダイノスの残りの体力は訳24000になるかと…」
「要するに。大体の数字で言うなら…、アルゲオダイノスの現在の戦力は23900って事になるわね……?」
シュウ「はい。そうです!」
ロック「ちょっと待った!! 俺たちが此処に来る途中…ヒュンケルから聞いたんだけど。このアルゲオダイノスには、氷属性の魔法が有効らしいぜ!」
タツナ「成程。誤ってこちらに攻撃が来ないように。ブラインを前もって唱えて置けば良いって事だな?」
ルールー「ええ。暗闇状態なら確かにこちらへの攻撃を避ける事は出来ても、油断はしない方がいいわよ!!」
『……………ッ!!!』

チッ、宙返りっぽい攻撃がアルゲオダイノスのカウンターに来るって事になるのかよ!!
現にこちらの戦力で1番危険なのは、エアリスの方だ!
そうだ、俺が持っている回復魔法・リジェネとリレイズを今の内にエアリスに唱えて置くか。
するとタツナは作戦通り、アルゲオダイノスに向けてブラインを繰り出す。
エアリスはその間シヴァを詠唱えいしょうして貰いながら、俺とシュウとルールー先生たちは奴が持っている魔法を何回か補充していく!
青いケージが全て消えたタイミングに寄り、エアリスは氷の女王・シヴァをこの場で発動する!
結局炎の洞窟には何らかの理由で行けなくなっちまったらしいけど、前回やった大イベントが予想以上の高評価だったから…それにたたえて彼女が……エアリスがジャンクションする事になったんだろうな……。

40話に続きます。

Re: 絆で導くそれぞれの物語 ( No.53 )
日時: 2023/08/05 00:46
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

エアリスサイドで、ジャンクションしてる召喚獣を載せて置きます。

シュウ=イフリート ディアブロス
ロック=リヴァイアサン トンベリ
タツナ=ケルベロス アレクサンダー
エアリス=シヴァ
ユウ=セイレーン ブラザーズ
ルールー=ケッツァクァトル バハムート

こんな感じですね。
相性的には、エアリスはシヴァと抜群で…シュウは炎の魔人や闇の使者を従えた方が面白いと感じましたね。

全体の体力は、作者的にこんな感じです。

シュウ HP:6824 Lv.71
ロック HP:5983 Lv.82
タツナ HP:8529 Lv.86
エアリス HP:5392 Lv.76
ユウ HP:7590 Lv.89
ルールー HP:7296 Lv.74

以上です。
タツナは以前コラボした方のゲストキャラですが、体力が高い為…この数値にしました。

Re: 絆で導くそれぞれの物語 ( No.54 )
日時: 2023/08/05 09:37
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

第40話「忘れられない過去 ロック編①」

【FF8の世界 バラムガーデン 訓練施設】

(エアリスSide)

「…………ッ!!!」
「エアリス!!」

『ガバッ……ザシュッ……』

「がはっ!!」
「ろっ………、ロック!!」
ルールー「エアリス。後はこちらで時間を稼ぐから、その間に彼の治療を!」
「で………、でも……ルールー。皆?!」
シュウ「大丈夫。僕たちはそんな簡単にやられたりしませんよ!」
ユウ「それに。いざとなったらエアリス、君の本当の技を繰り出して貰うかも知れないからね!」
エアリス「………。わたしの……、本当の技……」

そうだ、皆が身体を張ってまでわたしとロックを守ろうとしているんだ。
よくよく見ると、コマンド入力とかはスコールたちの世界ポジションなのに…いつの間にかリミットケージが追加してあった。
確か……、キスティスから少し前に聞いた事があるんだけど。
ロックが本当にわたしの元に駆けつけるのは、カウンター攻撃を仕掛ける時のみだって。
それってつまり……、つまりロックもわたしも…お互いを意識しているからって事になるんだ!!
ごめん…ごめんね、わたし…こんなにもロック…あなたを慕っている事に気付いていなくて!

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

『ギュッ………』

「………? ロック………?!」
「………。まったく………、本当に気付くのが遅過ぎんだよ、馬鹿エアリス!」
「ロック………。わたし…、わたし……!!」
「それによエアリス。俺はある人から……レイチェルから最後の言葉を聞いたんだ…『あなたの心の中に現れるその人の事をロック、あなた自身が愛してあげて!』ってな」
「ねえロック。レイチェルって人はもう……」
ロック「……。ってしまったよ、俺の……俺を縛っていた鎖を断ち切った後…。最後の力を振り絞りながら、不死鳥・フェニックスをよみがえらせた後にな……」
エアリス「……………」

さっき…、もの凄い顔でわたしを赤い恐竜から守ってくれた時…ほんの少しだけ以前の恋人だったザックスと重なっていた気がしたの。
当時の体験談を少しずつだけど…、ロック自身に打ち明けながら今までの経緯いきさつを話したんだ。
彼……ザックスの前向きな一面を目の前にいるこの人…ロックに、受け継がれている気がするなぁ。
キズナのいるミラドシアでは中々会えなかったけど、ロック…あなたと久々に再会出来た時は本当に嬉しかった!!

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

シュウ「敵がひるんだぞ。エアリスさん、今です!!」
「シュウ、皆!!」
タツナ「へへっ。例の寒い魔法を俺とルールー先生で何発か放ったらかなり効いてな。奴の…アルゲオダイノスの残り戦力は1900位にまで減って来たぜ。」
「………。もうっ!! それだったら…、どしてわたしとロックに声…掛けてくれなかったの?!」
『いやぁ〜。今のお2人さんの光景を邪魔したら…後で俺(僕/私)たちがな〜に言われるか、分からなかったので……』
ロック「なっ………//////////」
エアリス「もっ………、もう………/////////」

それって、最初から最後まで見てたって事になるんじゃないの?!
う〜ん、かつてわたしが星の一部になった時…ティファやバレットたちを見守っていた気がするんだよなぁ。
その前にナナキは言っていたの、こんなわたしに子供扱いされて悔しかったって!
だって……、あの子の……ナナキの毛並みはすっごく気持ちよかったんだもん。
だからわたし、ティファたちを最後の最後まで守る為に…ちゃんと帰るつもりだったかも知れないなぁ。
だけどあの世界に呼ばれた時は、何か変だと思っていたの!

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

『ポンッ……』

「……………」
「ろっ………、ロック……!」
「大丈夫だ。今は……、今は自分自身の心に従うべきだぜ? エアリス!!」
「…分かった。その代わりにロック、ちゃ〜んとわたしを支えてくれないとわたし、怒っちゃう!!」
「おいおい。大好きで……、1番大切な人でもある君に『怒られる』のはちょっとな……」
「ふふっ。皆、お待たせ! この渾身の力を込めて発動するから…少しだけ離れてて?!」
タツナ「よしっ。聞こえたか皆。今は2人を…。ロックとエアリスの絆を信じようぜ。」
シュウ ユウ ルールー『うん(ああ/ええ)っ!!』
エアリス「力…、解き放つよ! 星の力を…吹き抜ける風に乗せて。運んで? わたしの想い!」

タツナたちが、此処までの為にかなり時間を掛けていてくれたなんてね。
最初に闘い始めた時は……、わたしの見破るで見た所…7万近い戦力だった。
多分だけどその時、わたしの頭の中に星になってしまったあの子の…ダイの声が聞こえて来たの。
いつぞやのクロコダインも言っていたけど、あの子の……ダイの言葉1つ1つには強い想いが沢山あると実感したんだ。
だからあまり効果がない雷魔法・ライデインをタツナやシュウたちがいる前で初めて繰り出した時、3600のダメージを与える事が出来たの。
そして今は恋人でもあるロックの他に……、ダイとマァムのお父さん・ロカさんがわたしの背中を押している。
わたしの渾身の力によって、アルゲオダイノスは徐々にわたしたちの前から消えていったんだ。
あぁ……、長いか短いかの分からない位のドキドキな闘いだったなぁ……。

41話に続きます。

Re: 絆で導くそれぞれの物語 ( No.55 )
日時: 2023/08/06 21:40
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

今日は、更新出来そうにありません。
明日までに考えがまとまり次第、更新します。

最新話の更新まで、暫くお待ち下さい。

Re: 絆で導くそれぞれの物語 ( No.56 )
日時: 2023/08/07 08:33
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

第41話「マァムとスコール」

【FF8の世界 バラムガーデン 学生食堂】

(マァムSide)

「うん。美味い美味い♪」
「良かったわ。そうだわミソウ、私…少し食欲ないから。代わりに食べてくれるかしら?」
「食べる食べる♪」

今でも信じられないと、私は思っている。
破滅寸前のミラドシアでダイとピーチ姫にあった時、変わり果てた姿だったわ。
だけど彼は……、最後の最後に自力で正気に戻ってくれたの。
そういえばロックも確か、かつて恋人だったレイチェルさんが死の間際に記憶が蘇っていたみたいね。
彼とレイチェルさんに何があったのか、落ち着いたら聞いてみようかしら。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

『ピンポンパンポーン…』

「生徒のお呼び出しをします。ネイル村からお越しの武闘家マァムさん、至急司令室にお集まり下さい! 繰り返します、ネイル村からお越しの武闘家マァム、至急司令室にお集まり下さい!!」
「えっ……、私?!」
「行きなさい!」
「ミソウ?」
ミソウ「私…。本当ならシュウやタツナたち以外の人間に心を開くタイプじゃない。でもマァム。あなたやティナたちは他の奴らとは全然違うわ!」
マァム「……。初めてあった時、かなり警戒していたけど。あなたやタツナは甘い物や美味しいものには釣られやすいってクロコダインから話を聞いていたわ!」

何でもポップやクロコダインたちも、ある日に表と裏の世界が混ざった場所に呼ばれたことがあったみたい。
私とダイ、ヒュンケルやヒムたちは知らなかったみたいだけど。
そこは私たち以外の仲間たちが3日間の学校生活を送る事になっていた、でもそれは…間違いだったわ。
お互いがお互いの世界に戻る本当の理由が、その混ざり合う世界をおびやかす存在が私たちの世界にいるクッパをモチーフにしたロボットを作り出したと言う事だった。
確かその頃の元凶が、シュウたちにとってかなり因縁のある人物だったみたいだけど。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

【3階 司令室前】

「……。よく来たな、武闘家マァム」
「サイファー・アルマシー、風紀委員のリーダー!」
「入りな。中でスコールがアンタを待っている」
「…。1つだけ聞いてもいいかしら?」
「何だ?」
「サイファー。あなたもそこそこ強い筈なのに、どうして私やゼルたちの味方になってくれるの?」
「……。あの頃の俺は、操り人形だったんだ。時間圧縮の更なる奥で…普段は片言した話さなかった風神がその時のみ。初めてアイツ自身が溜めていた想いを当時の俺に本気の覚悟でぶつけて来たことがあったんだよ」
「………。彼女の溜めていた想い?」
サイファー「ああ。風神は俺たちとりまき風紀委員の紅一点のような存在でな、お前たちに何かあっても…冷静にソイツが何処にいるのかを気にしてくれるんだ!」
マァム「…………」

そういえばヒムの大戦時の時、遅れて駆け付けて来たクロコダインたちに似たような本音を言っていたのを思い出したわ。
そして私も、シグマを倒した時…シャハルの鏡をダイの体に装着するといいって教えて貰った事があったもの。
あの時ポップとレオナは、どんな思いで大魔王バーンに挑もうとしていたのかしら。
ヒュンケルによって敗れた筈のラーハルトが再び私たちの前に現れた時、彼の口からこんな出来事を聞いた事があったわ。
それは……ラーハルトのみに示されたダイのお父さん、バランの思いが沢山詰まっている1通の手紙。
その手紙こそが、バランの遺言そのものかも知れないわ。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

『タッタッタッタッタ…』

「此処にいたのか、サイファー!」
「どうしたワッカ? 今はマァムと大事な話しの最中なんだぞ!?」
ワッカ「呑気に過去の思い出にしたってる場合じゃねぇ。リンクが……、時の勇者・リンクがいなくなってるんだよ!!」
「何だとっ?!」
「待ってサイファー。私も一緒に行くわ!」
サイファー「お前さんは駄目だ。マァム、お前さんにはスコールとちゃんと向かい合って話をするんだ!」
「で、でも…………ッ!!!」
「サイファーの言う通りだ。俺が何の為にマァム、アンタを俺のいる司令室に呼び出したのかを…考えてはくれないだろうか?」
「スコール……。だけど、私………」
「アンタのその性格を見ればよく分かる。だがなマァム、何故サイファーはあのように言ったのか分かるか?」
「えっ………?」
スコール「………。こうして……、こうして滅多にないアンタや俺の貴重な時間を作る為なんだ。それに…俺たち2人までがかなり焦ってしまっていても、何もいい事など1つもないんだぞ?!」
マァム「………。分かったわ、2人共! リンクをガーデン内の中で探すなら近くにティーダやヒムたちもいると思うの。私に言えるのはただ1つ! 私とスコール以外の皆の力で、何が何でも大切な仲間を……時の勇者リンクを見つけ出して来て!!」
『ああ、分かったぜマァム!』

確かに、スコールの言葉には1つも間違いはないわ。
ワッカさんはそうだけど、サイファーさんは普段なら「俺様に指図するな!」て言う筈なのに…この時は素直に頷いてくれるのね。
折角キズナがやっとの思いで完治したばかりなのに、今度は時オカリンクがいなくなってしまうなんてね。
これらは単なる私の推測かも知れないんだけど、既にリンクがガーデンからいないとしたら……まさか…あの場所に?!
だけどあの場所は、クラウドやティファがいる世界にしかない筈よ?!
仮にもしそうだったとしても、どうやって私たちがそこまで行くのかが難題だわ。

42話に続きます。

Re: 絆で導くそれぞれの物語 ( No.57 )
日時: 2023/08/08 08:30
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

第42話「時リンクの居場所」

【バラムガーデン 案内所前】

(レオナ視点)

「雷神、風神!」
「おぉ、ティーダだもんよ!」
「状況。有利?」
「駄目ッス。ヒムやバランたちにも探して貰ってるけど、今の所…いい状況じゃないんだ」
「そんな事で諦めたら、あたしたちの活躍は水の泡になるわよ? ティーダ君!!」
『……………ッ!!!』

本当はマァムにもお願いしたいとこだけど、ゼル君自身があたしとポップ君にあんな事を言って来たのは初めてだった。
確かにそれってつまり、今じゃないと話が出来ないって事になるのかしら。
キズナはルールー先生に支えて貰いながらも、こちらに来ているけど。
あなた…、やっと良くなったばかりなのに…無理に動いたりしたら危ないわ!!

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

『ぐいっ』

「………ッ!!!」
ポップ「レオナ。ボサッとするな、とにかくこの階の全フロアを俺たち2人でくまなく探し回ってみようぜ!」
レオナ「ちょっ……、ちょっとポップ君?!」
「………。ポップ……、レオナ姫……」
「ティーダ。オレたちの方も2階のフロアに向かうもんよ!」
「うん、分かったッス!」
風神「……。クラウド?」
雷神「そうだ。クラウドやバッツたちはどうしたもんよ?」
ティーダ「……。ロックを部屋に寝かせてるッス、エアリスがあの場から離れられないから各フロアの警備をどうするかとかで話し合いをしているからなぁ」

確かに、現にロック先生は安静にって言われたばかりだから学生寮で休ませるしかないわね。
現にエアリスが彼のいる部屋の前で対応しているなら、必死でクラウドたちを止めている姿が想像出来るわ!
流石に……、こんだけ探しているのに…緑の勇者は何処に行ったのよ。
ん? 何が忘れている気がするけど、今日って確か8月8日よね。
あっ……、バッツ君の誕生日……3日前だったわ!!

【校庭への道】

(バッツSide)

『ぺたん』

「レオナ?」
「………。これだけ広いのに…何処をくまなく探し続けても時リンク君がいないなら、やっぱりあの場所にいるんだわ!」
「あの場所……、もしかして古代種の都って所か?!」
「ええっ。だけど、その中に入るには貴重なアイテムを発掘しなきゃ行けないわ!」
「………。眠りの森を目覚めさせると言う伝説の楽器…ルナ・ハープか……」
「ええっ、その通りよポップ君!」
クラウド「いや。そんな事をしなくても、俺なら案内出来るぞ!」
「クラウド、それにバッツとティナ!」
「ええ。ティファさんとはボーンビレッジで合流する事になってるから、後は2手に分かれて行動した方がいいと思うわ!」
ポップ「それだったら話が早いぜ。俺とレオナはもう少しだけこのフロアをくまなく探して見るからよ、クラウドたち3人はコックピットにいるキスティス教官の元に急いで向かってくれ!!」
ティナ「分かったわ。レオナも、ポップの側を離れないようにしっかり頼むわね?」
「ええ。ありがとう、ティナ!」
「なあ。あのエレベーター、また使う事になるのか?!」
レオナ「馬鹿ねぇ。大切な仲間の一大事なのよバッツ君、高い所の克服を少しでも覚悟しながら向かいなさい!!」
バッツ「はっ……、はい………」

畜生、こう言う時のレオナには勝てないんだよなぁ。
いつまでもガキみたいに、高い所を怖がっていたら…今度はティナに嫌われちまうよ。
それをまえて、あえてレオナは俺の為にあそこまで必死で言ってくれたんだ。
だっ………だったらよ、ポップ程じゃないけど俺も俺なりに覚悟を決めないと行けないよな。
いつも何があっても、おれはティナを手放さないと決めた以上…最後までつらぬき通さないといけないからな!!

43話に続きます。

Re: 絆で導くそれぞれの物語 ( No.58 )
日時: 2023/08/09 16:46
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

第43話「捜索と救助と護衛と」

【バラムガーデン 3階 コックピット】

(キスティスSide)

「じゃあ。ゼルダ姫を助けない限り、私たちに平和は来ないのね?」
「そう。かと言って、時勇者の坊やも探さなきゃ行けないと言う事は…」
「……。誰がどちらの班になるかはキスティス・トゥリープ、あんたの判断次第という事になる……」

確かに、キルバーンやミストバーンの言葉に間違いは1つもない事は確かね。
するとスコールとマァムがこちらに来て、どの班で行くのかの話し合いに参加する事になったの。
クラウド・エドガー国王陛下には、リンクを探して貰うことになるから…リーダーは決まったわ。
その中で冷静に指示を出せる人物、ゼルをリーダーにしましょう。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「そうなると、私はガーデンで待機をしなきゃ行けないわね…」
「そうだな。本当ならマァム、あんたにも頼みたいとこだが…ダイの力を未だに使いこなせていないだろう?」
マァム「……………」
キルバーン「彼の言う事にも一理あるよ。それに、そちらのお嬢さんの護衛はスコール君…キミが適任ではないかね?」
スコール「……。確かにそうだな……」

スコールがこの所、性格が以前より変わったのはリノアに合ってからだわ。
幼い頃から彼をよく見ていたけど、私はスコール…そんなあなたを尊敬していた事もあったのよ。
同じような出来事があったあの頃、私は彼の指導教官になっていたけど。
引き取られた場所で上手くいかなくて、10歳の頃にガーデンに来たわ。
私がガーデンに来てからもスコールとサイファーはよく喧嘩をしていたし、世話の掛かる弟たちみたいな存在になっていた事もあったわね。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ポップ「水臭いッスね。何で俺とレオナは呼ばなかったんですか? キスティス先生!」
「ポップ?! それに、レオナまで!」
レオナ「そうですよ。あたしたち2人にだって、作戦会議に参加する資格はあるじゃないですか!」
キスティス「…………。ごめんなさい、すっかり忘れていたわ!」
キルバーン「おやおや。今回ばかりは見誤ってしまったみたいだねぇ? トゥリープ教官」
ミストバーン「…よせ、キル……」

あら? 普段は滅多に喋らない彼が…、こうして同胞の人に制止をするなんて見た事がないわ。
キルバーンは元暗殺者だけど、今は私たち秩序側の味方だわ。
するとミストバーンはポップとレオナを待機し、私は下に降りていく。
3つの班に分かれる事になるとしたら、護衛にはラーハルトやアルビナス ヒム 雷神たちに残って貰った方がいいかも知れないわね。
残るは2つの組み合わせだけど、シュウたち側からも2人程派遣しようかしら。
捜索組にはシュウとユウに行って貰い、戦闘組にはタツナとミソウの兄妹が適任ね。
問題なのは、捜索組と救助組のリーダーを誰にするか自体なのよね…。

44話に続きます。

Re: 絆で導くそれぞれの物語 ( No.59 )
日時: 2023/08/09 21:32
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

次の44話は、マァムサイドの話になります。
未だにダイから引き継いだ力を使い切れていない彼女の前に、魂となった存在の小さな勇者・ダイが現れる。

しかしマァムは、ダイを守れなかった事を後悔してしまう。
そんな彼女を見て、ダイは同じような事があったと打ち明ける。
彼の話を聞いているうちに、マァムは再びダイに出会えるその日を信じて…マァムは立ち上がる決意をする。

以上が、44話のあらすじです。
引き続き、宜しくお願いします。

Re: 絆で導くそれぞれの物語 ( No.60 )
日時: 2023/08/10 08:35
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

第44話「立ち上がれ、慈愛の使徒・マァム 前編」

【FF8の世界 炎の洞窟 ボスの部屋】

(レオナSide)

『そなたたちなんじらの力。ワシに見せてみよ!』
「イフリート…。それを待っていたぜ!」
「ええっ!! 行くわよポップ君、皆!」

辺りを見渡していても、流石は炎の洞窟って呼ばれる事はあるわ。
イフリートとの前座戦闘になり、あたしはまず召喚獣・シヴァで対抗する。
その間ポップ君とクラウド タツナ ユウにはドローと呼ばれるシステムで、サポートを頼みたいわ。
青のケージが消えたその時、あたしは氷の女王・シヴァを呼び出す事に成功したの!!

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

『ぐっ!! この女子おなご、シヴァを従えていたのか?!』
「女子って失礼ね。あたしはレオナ、ある祖国の女王になる者よ!」
「凄い。レオナのあの力を見て。炎の魔人さんはかなり慌てているみたいだ。」
レオナ「タツナ君、彼にこちらを攻撃できないようにブラインを唱えて!!」
タツナ「よしっ。その言葉を待っていたぜ。レオナ先生!」

"この世界"では、あたしはキミやポップ君たちと同じバラムガーデンの生徒なんだけどなぁ。
そう言えばキルバーンが言っていたわ、マァムが今回同席を希望しなかった理由…。
それは…、ダイ君が使っていた力を彼女は使いこなしていない。
マァムならきっと大丈夫よ、あたしは大戦時の頃…彼女の為に面と向かってビシッと伝えた事があるんだから!
するとクラウドが瀕死になってしまい、何とか回復魔法を繰り出そうとしたその時だったわ。

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「クラウド! しっかりしろ、クラウド!」
「くっ。本来なら奴の攻撃は避けられる筈だ…」
「待って。今ケアルガを…」
クラウド「レオナ。アンタはシヴァを唱える事に集中しろ、俺なりの推測だが…イフリートの残る戦力はおよそ1200だ!」
「そうか。あたしがシヴァを再び召喚すれば、イフリートはあたしたちを認めてくれる」
「ああ。クラウドの事は俺とタツナ任せろ、レオナはクラウドが言ったようにシヴァを呼び出す事に専念してくれ!!」
レオナ「……。分かったわ、ポップ君。彼を…クラウドを宜しく頼むわよ!」
ポップ「よしっ。タツナ、俺のMPが少し切れかかっている。エリクサーで全回復してくれ!」
タツナ「ああ。分かったぜ。ポップ。」

そう言えばトゥリープ教官が言ってたわ、どうしてもエリクサーを使いたい時は…此処ぞって時に使用しなさいと。
パワーはあまりないけど、魔力に関してならあたしやバッツ君たちに負けてはいないわ!
召喚獣を唱えてるこの状態では、いつ倒れるか分からない…ヘイストがあったら…楽に発動出来るんだけどなぁ。
それを見切っていたのか、ユウがあたしにヘイストを唱えてくれたの。
ありがとうユウ、これなら行けそうだわ!!
行くわよイフリート、ダイヤモンドダスト・シヴァ!!

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『ぐうぅ。シヴァが相手では分が悪い、よかろう。ワシの力…そなたらに託そう!!』
「イフリートが、負けを認めた……?!」
ユウ「そのようだね。クラウド君のキミに対する助言は当たっていたみたいだ」
レオナ「……。此処に用はないわ、帰りましょう。あたしたちが拠点としている兵士育成学校・バラムガーデンに!!」
『ああっ!!』

これで、スコール司令官にいい報告が出来るわ。
あたしたちにイフリートと特訓して来いって依頼を出したのは、他でもない彼直々からだもの。
帰り道って聞くと……、このまま此処にいたら高熱を出してしまう可能性があるわね。
それ以外の戦闘を避けつつ、あたしたちは帰路きろに向かっていたの。
すると出入口の方で、キルバーンとゼル君があたしたちが来るのを待っていたわ。

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「お帰りレオナたち。最初の課題を無事にクリアしたんだな?」
「当たり前でしょ。…まあ、何度かは駄目だって諦めかけていた事もあったんだけどね…クラウドがあたしにアドバイスをしてくれたの!」
「成程。簡単に言うなら、瀕死の彼をキミに代わって治したのは…タツナ君とポップ君って事になるみたいだねぇ」
タツナ「いや。オレはポップを全力でサポートしただけだ。実際クラウドにケアルガを唱えたのはポップだよ。」
ゼル「でもよ。いいコンビネーションだったぜ、あんたたち!」
レオナ「ありがとう…、ゼル君!」
キルバーン「さあレオナ姫たち。ボクらと共に帰ろうか、我々の拠点地・バラムガーデンへ!」

今のキルバーンからは、敵意は感じられない。
ミラドシアで中々再会は出来なかったけど、ゼバロをゼル君以外のみんなで倒したから…ポップ君を取り戻す事が出来た。
キルバーンの言う通り、今はバラムガーデンに帰ることを優先しないと行けないわね。
その拠点地に戻れば、小休憩後に各班の移動が開始されるわ。
多分だけど、ポップ君とあたしはきっと…ゼルダ姫を助ける班に抜擢されてる気がするわ。
勿論行動力抜群のタツナ君・ミソウ兄妹もきっと、あたしたちと同じチームの筈だと考えているから!!

45話に続きます。

Re: 絆で導くそれぞれの物語 ( No.61 )
日時: 2023/08/10 16:53
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

〜プロローグ〜

ある1人の女勇者・キズナによって、各世界の英雄たちが君臨する"この世界"。
もう1つの世界と呼ばれるミラドシアが崩壊になったある日、怪物島・デルムリンで過ごして来た少年勇者・ダイは想い人である慈愛の使徒・マァムを始めとする戦士たちを守る為に、キノコ王国の王女・ピーチと犠牲になる決意をする。

しかし、異空神・ゼバロはキズナたちによって破れるも…狂った道化師であるケフカ 暗黒魔導士エクスデスは蘇り…近い内に再び暗黒神・ラプソーンが復活を遂げようとする。
そんな3人を倒すべく、キズナを含む数人の英雄たちが今…立ちあがろうとしていた。
平和な世界を導く事を夢見て、キズナたち光の戦士の闘いは…まだまだ続いていくのであった。

Re: 絆で導くそれぞれの物語 ( No.62 )
日時: 2023/08/11 07:41
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

第45話「4人の一時的な別れ」

【バラムガーデン ロックの部屋】

(ロックSide)

「そうか。ゼルダ姫を助けに行く事になったのか!」
「ああ。ルールー先生が編成を考えてくれてさ。俺とミソウにも来て欲しいって頼まれたんだよ。」
「楽しみ楽しみ♪」
エアリス「ミソウ。ポップたちと同じ戦闘組だからって言って、あまりヘマはしないで?」
「………。私強いぞ? そこは問題ない。」
ロック「いや。万が一の場合もある、その時は恐らくだが…ポップが身体を張ってお前たち2人を守るかも知れないぞ!」
タツナ「確かに。ポップならそれ。絶対にやりそうだな。」
ミソウ「あり得るあり得る。」

ポップはかつての大戦時、ダイを救う為にメガンテを放ってしまった。
あの頃のダイはバランによって記憶を消去されるも、勇者として徐々に目覚めていたからな。
レオナを助ける時も、ダイが最後の力を振り絞って…魔弾丸にベギラマを投入し……無事に助け出す事が出来た。
倒れ込むレオナをポップが受け止めたけど、マァムは魔弾丸にお礼を言ったんだよな。

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『カツカツカツカツカツ……』

(タツナSide)

「全く。エアリスもエアリスで心配しすぎだろ。」
「タツナ。」
「ん? どうしたんだよ、ミソウ。」
「私。ロック先生やエアリスの言葉。間違っていない気がする。」
「…………」
「ロック先生も言っていた。万が一の場合はもしかすると…。共に共闘した時以上にポップが私たちを守るかも知れないと。」
「まさか。ポップにとって俺たちは仲間以上の存在なのか?」
「分からない。かと言って私たちもそこまで甘えるわけには行かない。」
タツナ「そうだな。現に俺たち4人はポップやバッツたちとこうして再会出来た、そして新しい仲間も出来た。だったらさ…今度こそ俺たちでポップたちに恩返しをしよう。」
ミソウ「タツナ…。ええっ。やりましょう。」

ミソウも言っていたけど、俺たちはそこまで弱くはないんだ。
あの時混ざり合った世界で共に共演した時、緊張感を出しただけでピカチュウがかなりビクビクしてしまったんだよな。
結果的に心を開いたのは、本来なら一緒にいるアイクたちとシュウのみだけどな。
あの頃レオナは言っていた、友人を食べてはいけないと。
何故彼女はそうまでしていったのか、俺には未だに分からないけどな。

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「あっ! タツナ、ミソウ」
『シュウ!』
「そうか。私たちはバラバラで行動をする事になったんだねぇ」
シュウ「うん。このガーデンはスコール司令官やゼルたちの大切な場所だからね、戦闘の訓練だけじゃなく…表世界には色々な出来事があると改めて実感したよ」
「そうだな。特に時リンクはもしかすると、完全に早とちりをしてしまうかも知れない」
「私たちと一緒に闘った時の時リンクはあんな感じじゃなかった。何がアイツをそこまで苦しめているんだ?」
ユウ「……。情報屋である私の推測だけどね、彼を…時リンク君を苦しめているのは……彼自身を束縛しているプレッシャーそのものだよ」
タツナ「そのプレッシャーが最重要とかどうとか以前の問題じゃない。そもそもピーチを生き返らせるには、アイツ自身の力が俺たちにとってら必要なんだよ」
ミソウ「必要必要。」

後は、時リンクの奴をどうやって説得するかが1番の問題だな。
既に古代種の都とやらに1人で先走って行ってしまったなら、捜索組の方が早く見つかるかも知れない。
発掘が出来ると言うボーンビレッジと言う場所で、ティファと合流する事になっているらしいな。
いや……、悲劇は再び起きようとしているのか?
これは俺なりの考えだが、もし…もし神聖なるその場所に敵軍もいるとしたら……。
ダイの親父…バランが俺たちや時リンクたちを守る為に、犠牲になる可能性もあるぞ。
いくらあの場にダイがいなくても、アンタまであの世に行く事はないんだぞ…バラン!!

46話に続きます。

Re: 絆で導くそれぞれの物語 ( No.63 )
日時: 2023/08/11 17:48
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

第46話「兄貴肌・タツナの本音」

【バラムガーデン 校庭】

(タツナSide)

「……。この気配に殺意はないようだが、私に何の用だ? 桃髪の少年よ」
「俺はタツナだ。バラン。かつては超竜軍団の団長だとヒュンケルやハドラーから話は聞いたぜ」

そして、この男自身に恨みを抱いているのは大切な人を失った苦しみだ。
それだけの為に俺たち人間その物を倒す事で、亡き妻へのつぐないになるかと考えているのかよ?
ポップ…、お前はこの男に恩があると言っていたが……俺はコイツを信用出来ない。
どうする? どうしたら俺はコイツを信用する事が出来るんだ?!

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『スッ……』

「…………???」
「食べるか? 魔法使いの少年から託されたお菓子だが…私はあまり食べない主義でな」
「ああ。アンタがそこまでしていらないつもりなら。俺がアンタの代わりに食べてやるよ。」
「面目ない。さて、改めて君に聞こう。私を訪ねたのは何か理由でもあるのか?」
「実は。初めてアンタが俺やポップたちを庇ってってしまう予言を見てしまってな。」
バラン「予言…、だと……?」
タツナ「アイツの…。エクスデスって言う敵側の魔道士野郎が放って来る物理攻撃を時リンクの代わりにアンタが受けて。俺たちの前からいなくなると言う予知夢よちむだよ。」

真の占い師・メルルって女が持つ力じゃないのに、この男を前にしたら何故デジャヴが起きてしまうんだよ。
この俺にもそんな能力が開花するなんて初めてだけど、ますます野放しには出来ない。
ダイと再び会う為にも、アンタには悪いけど…此処で俺が止めなきゃいけないみたいなんだ。
分かっているんだろ? アンタもポップやヒュンケルたちのいた大戦時の頃に自分の力を息子に受け継がせたんだからな。

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「タツナと言ったな。君の気持ちは、よく分かった」
「バラン…。それじゃあ………うっ!!」
「済まない。1度君や皆から貰った大切な命だが、私にとっては此処までのようだ…」
「待てよ。アンタ…。オレに何を唱えたんだよ?」
バラン「睡眠呪文ラリホーマだ。本来なら効きにくい魔法だが、今の君になら十分効果はあるだろう」
タツナ「駄目だ…。それだけは……。それだけは絶対に駄目なんだよ…。バラン…。」

くそっ、睡眠魔法・ラリホーマをちょくで受けちまったせいで…オレの体が思うように動かない。
オレと似たような効果をしたアイツも…、ダイもこんな風に受けてしまったんだろうな……。
もし死んじまったら……、ラーハルトがどんな顔をするか分かっているんだろ?!
なあ……。バラン……。頼むから、こんな馬鹿な真似はマジでやめろよ。
時リンクやピーチを俺やアンタ以外の皆で仮に救い出せたとしてもよ、アンタがいなければ俺たち……どうしたらいいか分からなくなっちまうだろ………。

47話に続きます。

Re: 絆で導くそれぞれの物語 ( No.64 )
日時: 2023/08/12 09:12
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

第47話「ピーチの支えと時の勇者、覚醒」

【FF7の世界 忘らるる都 祈りの祭壇】

(リンクSide)

「………………」

ピーチ姫…、あなたと共に闘った"あの世界"のことは今でも覚えていますよ。
突然とは言っても、あれ程の楽しい学校生活はないですからね。
でも……、ボクの物語は……この場で終止符を打ちたいんです。
今のボクがあるのは姫、あなたがいたお陰なんですよ。
なのに…、やっと姫に会えたと思ったミラドシアで……あなたはボクを守る為に犠牲になってしまいました。
そんなヘマをする行動をするなら、ボクもそうさせて貰いますよ? ピーチ姫!

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(BGM設定:鬼滅の刃 刀鍛冶の里編より竈門禰󠄀豆子のうた(※後半のクラウドたちが来る展開からのBGMは、FF14より「天より降りし力」に切り替わります))

『ピカーン……』

「こっ……、この優しい光は…まさか?!」
『もうっ。まだその事をずっと引き摺っているつもりなの? リンク!』
「えっ……?! ぴ………、ピーチ姫?!」
『ふふっ。リンクならそんなリアクションをすると思っていたわ、実はね…あなたに言い残した事があるってダイたちに伝えたら。「勿論。『俺たち』に構わず…リンクに会いに行って来てください、ピーチ姫!」てダイらしくもない言葉を貰えたのよ?』
「あはは。確かにダイ君らしくもない言葉ですね」
『いつかマァムがポップに言っていたでしょう? ダイに切り替える前の彼女は、ポップの存在その物が弟のような存在にしか見えないって』
リンク「……。だからポップ君、それ以降レオナさんを大切にするようになったんですね……」

憂鬱になりかけていたのに、こんなに気持ちが晴れていくのは久し振りの気がしたんだ。
幻影だけでもいい、姫と…ピーチ女王陛下にこうして会えただけでもボクの不安は消えて行っているんだ。
すると姫そのものの光が消えかけていると察したのか、ボクは…俺はその時だけ意外な行動に出てしまったんだ!
駄目だ……逝っては駄目なんですよ、ピーチ姫!!

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『ガバッ』

「えっ……? ぴ……、ピーチ姫?!」
『ごめんなさいリンク。もう"あの場所"に逝ってしまう時間になってしまったみたい……』
「あの場所にって……。待って、ボクを置いて逝かないで下さいよピーチ女王陛下!!」
『だから。私の持てる力を今の内にリンク、あなたに託していくわ!』
「…………ッ!!! 暖かい…、これなら……。これならいつでも何処にいても、ピーチ女王陛下を感じられます………」
『私は……、今後あなたの心の中に生き続けているわ! もしも…もしも本当に不安があった時はリンク、その時は私を頼りなさい!!』
リンク「ピーチ女王陛下……。はい、分かりました!」

そういえば、こうやって誰かの力を継承する人は他にいた気がしたなぁ。
中でも祖国の時期女王陛下になるクルルさんもこうして、最愛の祖父・ガラフ前国王陛下のアビリティーを引き継いだと聞いた事があります。
そうか……、ボクも…俺もこうして同じ事をして来たんだな…。
俺が真の時勇者として目覚められるように、ピーチ姫は空の上から俺を見ていたかも知れない。
今も彼女の声は聞こえているんだ、近くにエクスデスが迫って来ていると!!

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「ほう? 気配を消した筈だが…、やはり気づいていたとは……」
「まあね。アンタが俺を殺しに来る事はかなり前から気づいていたよ、だけどなエクスデス……それ以前にアンタ自身が筒抜けみたいだぜ?」
エクスデス「何………?! ま………、まさか?!」
「ああ。簡単に解釈するならエクスデスさんよ、あんたは俺たちの作戦に最初はなから引っ掛かっていたんだよ!!」
ガラフ「ほほほ。久々に腕が鳴るわい!」
「クラウド、皆!!」
「くっ……、小癪こしゃくな真似をしおるわ!!」
「時リンク。今はあんたを説教したいとこだが後回しだ、その為にもまずは……」
「あのさ。クラウドの話は初めから長くてまどろっこし過ぎるからパス!! 要は俺たち皆で目の前にいるエクスデスを倒してから、俺に言いたい事が山程あるってあんたは言いたいんだろ?」
クラウド「ああ、その通りだ!!」
リンク「よ〜っし。バッツ…いや、バッツ先輩の因縁を俺たち皆の持てる力で終止符を討ってやりましょう!!」

多分だと思うけど、一部の仲間たちからすれば…何処かでこの場にいない仲間の面影を重ねていると勘付いているかも知れないな。
実は此処へ来る前に、ある勇敢な女親衛隊長さんから助言を貰ったんだよ。
「クラウドの台詞の何処かで、アクトと似た感覚が彼の中に出るかも知れないから…その時はかつて私が使った"この一言"をリンク、あなたの口から言って欲しい」とね。
ありがとうメーア隊長、あなたの言葉をこんなボクの為に使わせて頂けるなんて…とても光栄ですよ!
だからピーチ姫、あなたを迎えに行くまでは最後の最後までボクと一緒に闘って下さいね!!

48話に続きます。

Re: 絆で導くそれぞれの物語 ( No.65 )
日時: 2023/08/13 21:07
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

第4章では、レオナが昏睡状態になります。
エクスデスを倒した直後、眩しい光がレオナを包み…エクスデスは彼女の意思に従ってその場を離れる。
するとレオナは倒れ、マリオが駆け付けたその時…風神が一時期だけしっかりとした言葉を語りだす。

しかし、何度もレオナを呼びかけていたマリオがハッとし…ポップに事実を伝える。
そんな感じで、第3章を終わらせようと思いますので…宜しくお願いします。

Re: 絆で導くそれぞれの物語 ( No.66 )
日時: 2023/08/14 08:29
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

第48話「いい知らせと悪い知らせ」

【バラムガーデン 3階 コックピット】

(キスティスSide)

「以上が。今の状況となります、キスティス先生」
「ご苦労様。その前にノヴァ、1つだけ聞きたかった事があったんだけど…聞いてもいいかしら?」
「はい。ボクで分かる範囲内の質問でしたら、何でも聞いて来て下さい!」
キスティス「あの女の子…。確かマァムと言っていたわね、彼女やダイたちとは何処で知り合ったの?」
ノヴァ「オーザム内にあるボクの生まれ故郷・リンガイアです。あの大戦時でボクは自分こそが、真の勇者だと思い込んでいましたが…逆にポップたちや当時の敵だったヒムというものに教わった事が幾つかありましたからね!」

なるほどね、最初にそこへ来てくれたダイたちを認めなかったのも納得がいくわ。
サイファーも当時のノヴァと同じように…結局は永遠のSeeD候補生として、何も変わらなかったもの。
中でもあのSeeD試験に合格したのは、スコール ゼル セルフィ ニーダの4人。
合格後にダンスパーティとか行われていても、あの頃のスコールはダンスに乗り気ではなかったわ。
だけど、リノアとの出会いがあったから…スコールは彼女の生き方に動かされていったんだわ。

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『タッタッタッタッタ バァァン』

「お取り込み中に失礼します。キスティス教官にご報告があって、急遽きゅうきょ参上いたしました!」
「グレイグ将軍。一体何があったの?」
「はっ。我が主君・マルティナ姫様から聞いた話によりますと、ハイラルの王女・ゼルダ姫を無事に救出出来たとの知らせがたった今…私の耳に届きました!」
ノヴァ「良かった…。ポップたち、上手く行ったんだな!」
「ああ。本当に大した若造たちだよ、アイツらは!」
「それでグレイグ将軍。もう1つのいい知らせとかはないのかしら?」
グレイグ「はい。クラウド・エドガー国王率いる捜索班の方ですが、時の勇者・リンクが覚醒して彼らの班に復帰したのはいいですが…暗黒魔道士・エクスデスとの戦いにかなり苦戦をしているとの事です!!」
キスティス「………………」

暗黒魔道士・エクスデス……、イミテーションにも大樹と呼ばれているみたいね。
ポップたちの現在の体力を考えていたとしても、あの程度の任務では彼ら的にとっては準備運動にしかならない筈だと察しているわね。
現に警備組としてこのガーデンに残っている元魔王軍の一部隊である百獣魔団ひゃくじゅうまだんの団長・クロコダインなら、リンクたちの救援に向かわせてもいいかも知れないわね。
すると、私が何を考えているのかを初めから見切っていたのか…私とこうしてよく働いてくれるマルチェロが自ら行動を取るようになったのは予想外だったわ。

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(マルチェロSide)

『バンっ』

「キスティス教官の代理として、此処からは私が君たちに指示を出そう」
「えっ……、マルチェロ隊長?!」
「おや。私が自ら君たちに指示を出すのは不満なのかい? ノヴァ君」
「いっ………、いえ………。別にそうではないですけど……」
「グレイグ将軍よ。君には1階フロアで警備をしている元獣王・クロコダインと共に、時の勇者・リンク殿たちの救援に向かって貰いたい」
グレイグ「しかし隊長。私に命を下すのは、キスティス教官の指示でなければ駄目だとマルティナ姫様からキツく言われているので…」
キスティス「いいえ。私も今はマルチェロ隊長と同じ考えよ、その間はマルチェロ…あなたたち聖堂騎士団にはこのバラムガーデンの全フロアの警備を命じます!!」
「はっ。キスティス教官のご指示とあらば、何なりと!!」
ノヴァ「隊長……」
マルチェロ「北の勇者・ノヴァよ。暗黒神ラプソーンの復活は近い。恐らくだが…、奴が何処であの姫君の…ゼルダ王女の体内に行くかは分からんぞ!」
『えっ………?!』

現に私もいつぞやの闘いでは、あの者に……暗黒神・ラプソーンに好き放題されていたのでね。
あの時は弟・ククール率いる勇者一行が奴を倒してくれたから、平和な日々を過ごす事が出来たんだ。
そして…、この世界にあるバラムガーデンにかつての部下たちと共に呼ばれた時は正直に驚いていたよ。
我々の知らない育成学校が、このような場所だった事自体に…言葉を無くしていたからな。
そんな我々の腕を見込み、私たち聖堂騎士団は今後とも彼女だけでなく…若き指導者でもあるスコール司令官の命令に全力を尽くそうと最初から考えていたのだ。
だから安心したまえ、君たちに万が一のことがあっても…この私自ら君たちや姫君たちの元へ駆け付けて行くことをお忘れなく!!

49話に続きます。

Re: 絆で導くそれぞれの物語 ( No.67 )
日時: 2023/08/15 21:20
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

次章で活躍するキャラたち一覧です。

〜主役キャラ〜
ティーダ
タツナ
ミソウ
ポップ
竈門炭治郎
不知火玄弥
時透無一郎

以下が、主役キャラです。
引き続き、宜しくお願いします。

Re: 絆で導くそれぞれの物語 ( No.68 )
日時: 2023/08/16 22:02
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

続きを描きたいのですが、ネタが切れてしまいました。
楽しみにしていた方には申し訳ありませんが、この小説をロックしたいと思います。

新しいお話で、またお会いしましょう。

謎の女剣士