二次創作小説(新・総合)

Re: 絆で導くそれぞれの物語 ( No.50 )
日時: 2023/08/03 08:44
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

第37話「それぞれのきっかけ 前編」

【FF8の世界 バラムガーデン 校庭】

(レオナSide)

「う〜ん。ロイ君から聞いた情報によると、ティナは人気ひとけのない場所にいるって言っていたわね…」

あの一夜限りのイベントは無事に成功し、キスティス先生やスコール司令官からも高評価を頂いたわ。
中でも1番よかったのは、洋服を選ぶあたしと揉める2人のシーンみたい。
ポップ君が言うには、あの場面は以前やった経験があるロックとエドガー国王から適切なアドバイスを頂いたみたい。
要するに! 2人のいる本来の世界でも、ロックはあんな風に荒れていたのかしら…。

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「あれ? レオナさん?!」
「シュウ君、タツナ君!!」
「成程。しかし残念だけどレオナ。ティナは此処にはいないぜ?」
「えっ?!」
「うん。僕たちもティナを探してるんだけど、ヒュンケルから聞いた話によると…何か調べたい事があるって言って…図書室に向かったみたいだって!」
「図書室……。ありがとう、そこを目指して見るわ!」
「おう。それより前にロックなら見たぜ。」
レオナ「えぇっ?!」
タツナ「何か…偉そうにポップと肩を組んでさ。男2人でじっくり話せる場所はないかとかでヒュンケルに尋ねていてさ。そしたら、学生食堂なら使用する学生も少ないから大丈夫だって進めていたのを目撃したぜ!」
シュウ「ロックさん。相変わらずぐいぐい引っ張るのが上手だからねぇ…」

あのイベント以来だから、それで急展開したかも知れないわね。
本当ならポップ君だって、本来の世界からずっと一緒だったあたしと行動を共にしたかったかも知れないわ。
相変わらずピカチュウの人懐っこさは健在で、今はバッツ君やティーダ君と行動を共にしている筈だわ。
それにマルス君やロイ君も、マァムと話す機会が中々ないから…自分たちから彼女に接触したかも知れない。
後は…アイク君はマリオたちと一緒に、イベントに使用したステージの後片付けにかなり追われている姿が想像出来るわね♪

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【学生食堂】

(ポップSide)

『モシャモシャモシャモシャモシャ…』

「ん? 此処で焼いてるパン、すげー美味いッス!」
「だろ? お昼近い時間だったからさ、この時間帯なら混んでないってスコールから聞いたんだよ♪」
「そっ……、そうだったんッスね……(汗)」

それだけじゃなく、この学生食堂が誰でも出入り可能になったのは少し前の事だ。
この世界にいる時だけでも、レオナといい雰囲気になりたいけど…ロック先生はきっと俺を手放すつもりはないかも知れないな。
だからって、この人には打ち明けては行けない気がするんだ。
何らかの理由で俺たちを守る為に逝っちまった俺の親友の事を……、ダイの事を………。

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『コトッ』

「ほら。お前たちにサービスだ!」
「へっ? ドリンクなんて俺ら、頼んでねーけど?!」
「トゥリープ教官からのご配慮だ。特に魔法使い、貴様の演技は中々熱がこもっていたそうだな?」
ポップ「あはは。あの場面ねぇ、当日を迎える2日前に予行練習してた時だけど…そん時にさ。こちらにいるロック先生に演技指導をして貰ったんだよ!」
「そうなのか? ロック・コールよ!」
「ああ。かつての世界で俺も親友であるエドガーと大喧嘩した事があったからよ、その経験談をポップに打ち明けたんだよ!」
ラーハルト「ほう。いつもの貴様なら恋人であるエアリス・ゲインズブールに一直線かと思っていたが、熱血指導する一面があったとはな!!」
ロック「うっ………。その辺の言葉は一言余分だぞ、ラーハルト!!(怒+真っ赤)」

まっ、ラーハルトの言い分は悔しいけど…1つも間違いはないな。
ダイがあんな事になっちまっても、アイツやバランに対する忠誠心は変わっていないからな。
それに、ヒュンケルも言ってたんだ。
最初は冷たい事を言うかも知れないが、時には仲間を立ち上がらせる時にビシッと言う時もあるってな。
初めておれとヒュンケルがラーハルトにあった時の出来事が、今でも忘れられそうにないぜ。

38話に続きます。