二次創作小説(新・総合)
- Re: 絆で導くそれぞれの物語 ( No.54 )
- 日時: 2023/08/05 09:37
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
第40話「忘れられない過去 ロック編①」
【FF8の世界 バラムガーデン 訓練施設】
(エアリスSide)
「…………ッ!!!」
「エアリス!!」
『ガバッ……ザシュッ……』
「がはっ!!」
「ろっ………、ロック!!」
ルールー「エアリス。後はこちらで時間を稼ぐから、その間に彼の治療を!」
「で………、でも……ルールー。皆?!」
シュウ「大丈夫。僕たちはそんな簡単にやられたりしませんよ!」
ユウ「それに。いざとなったらエアリス、君の本当の技を繰り出して貰うかも知れないからね!」
エアリス「………。わたしの……、本当の技……」
そうだ、皆が身体を張ってまでわたしとロックを守ろうとしているんだ。
よくよく見ると、コマンド入力とかはスコールたちの世界ポジションなのに…いつの間にかリミットケージが追加してあった。
確か……、キスティスから少し前に聞いた事があるんだけど。
ロックが本当にわたしの元に駆けつけるのは、カウンター攻撃を仕掛ける時のみだって。
それってつまり……、つまりロックもわたしも…お互いを意識しているからって事になるんだ!!
ごめん…ごめんね、わたし…こんなにもロック…あなたを慕っている事に気付いていなくて!
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『ギュッ………』
「………? ロック………?!」
「………。まったく………、本当に気付くのが遅過ぎんだよ、馬鹿エアリス!」
「ロック………。わたし…、わたし……!!」
「それによエアリス。俺はある人から……レイチェルから最後の言葉を聞いたんだ…『あなたの心の中に現れるその人の事をロック、あなた自身が愛してあげて!』ってな」
「ねえロック。レイチェルって人はもう……」
ロック「……。逝ってしまったよ、俺の……俺を縛っていた鎖を断ち切った後…。最後の力を振り絞りながら、不死鳥・フェニックスを甦えらせた後にな……」
エアリス「……………」
さっき…、もの凄い顔でわたしを赤い恐竜から守ってくれた時…ほんの少しだけ以前の恋人だったザックスと重なっていた気がしたの。
当時の体験談を少しずつだけど…、ロック自身に打ち明けながら今までの経緯を話したんだ。
彼……ザックスの前向きな一面を目の前にいるこの人…ロックに、受け継がれている気がするなぁ。
キズナのいるミラドシアでは中々会えなかったけど、ロック…あなたと久々に再会出来た時は本当に嬉しかった!!
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シュウ「敵が怯んだぞ。エアリスさん、今です!!」
「シュウ、皆!!」
タツナ「へへっ。例の寒い魔法を俺とルールー先生で何発か放ったらかなり効いてな。奴の…アルゲオダイノスの残り戦力は1900位にまで減って来たぜ。」
「………。もうっ!! それだったら…、どしてわたしとロックに声…掛けてくれなかったの?!」
『いやぁ〜。今のお2人さんの光景を邪魔したら…後で俺(僕/私)たちがな〜に言われるか、分からなかったので……』
ロック「なっ………//////////」
エアリス「もっ………、もう………/////////」
それって、最初から最後まで見てたって事になるんじゃないの?!
う〜ん、かつてわたしが星の一部になった時…ティファやバレットたちを見守っていた気がするんだよなぁ。
その前にナナキは言っていたの、こんなわたしに子供扱いされて悔しかったって!
だって……、あの子の……ナナキの毛並みはすっごく気持ちよかったんだもん。
だからわたし、ティファたちを最後の最後まで守る為に…ちゃんと帰るつもりだったかも知れないなぁ。
だけどあの世界に呼ばれた時は、何か変だと思っていたの!
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『ポンッ……』
「……………」
「ろっ………、ロック……!」
「大丈夫だ。今は……、今は自分自身の心に従うべきだぜ? エアリス!!」
「…分かった。その代わりにロック、ちゃ〜んとわたしを支えてくれないとわたし、怒っちゃう!!」
「おいおい。大好きで……、1番大切な人でもある君に『怒られる』のはちょっとな……」
「ふふっ。皆、お待たせ! この渾身の力を込めて発動するから…少しだけ離れてて?!」
タツナ「よしっ。聞こえたか皆。今は2人を…。ロックとエアリスの絆を信じようぜ。」
シュウ ユウ ルールー『うん(ああ/ええ)っ!!』
エアリス「力…、解き放つよ! 星の力を…吹き抜ける風に乗せて。運んで? わたしの想い!」
タツナたちが、此処までの為にかなり時間を掛けていてくれたなんてね。
最初に闘い始めた時は……、わたしの見破るで見た所…7万近い戦力だった。
多分だけどその時、わたしの頭の中に星になってしまったあの子の…ダイの声が聞こえて来たの。
いつぞやのクロコダインも言っていたけど、あの子の……ダイの言葉1つ1つには強い想いが沢山あると実感したんだ。
だからあまり効果がない雷魔法・ライデインをタツナやシュウたちがいる前で初めて繰り出した時、3600のダメージを与える事が出来たの。
そして今は恋人でもあるロックの他に……、ダイとマァムのお父さん・ロカさんがわたしの背中を押している。
わたしの渾身の力によって、アルゲオダイノスは徐々にわたしたちの前から消えていったんだ。
あぁ……、長いか短いかの分からない位のドキドキな闘いだったなぁ……。
41話に続きます。
