二次創作小説(新・総合)

Re: 絆で導くそれぞれの物語 ( No.63 )
日時: 2023/08/11 17:48
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

第46話「兄貴肌・タツナの本音」

【バラムガーデン 校庭】

(タツナSide)

「……。この気配に殺意はないようだが、私に何の用だ? 桃髪の少年よ」
「俺はタツナだ。バラン。かつては超竜軍団の団長だとヒュンケルやハドラーから話は聞いたぜ」

そして、この男自身に恨みを抱いているのは大切な人を失った苦しみだ。
それだけの為に俺たち人間その物を倒す事で、亡き妻へのつぐないになるかと考えているのかよ?
ポップ…、お前はこの男に恩があると言っていたが……俺はコイツを信用出来ない。
どうする? どうしたら俺はコイツを信用する事が出来るんだ?!

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『スッ……』

「…………???」
「食べるか? 魔法使いの少年から託されたお菓子だが…私はあまり食べない主義でな」
「ああ。アンタがそこまでしていらないつもりなら。俺がアンタの代わりに食べてやるよ。」
「面目ない。さて、改めて君に聞こう。私を訪ねたのは何か理由でもあるのか?」
「実は。初めてアンタが俺やポップたちを庇ってってしまう予言を見てしまってな。」
バラン「予言…、だと……?」
タツナ「アイツの…。エクスデスって言う敵側の魔道士野郎が放って来る物理攻撃を時リンクの代わりにアンタが受けて。俺たちの前からいなくなると言う予知夢よちむだよ。」

真の占い師・メルルって女が持つ力じゃないのに、この男を前にしたら何故デジャヴが起きてしまうんだよ。
この俺にもそんな能力が開花するなんて初めてだけど、ますます野放しには出来ない。
ダイと再び会う為にも、アンタには悪いけど…此処で俺が止めなきゃいけないみたいなんだ。
分かっているんだろ? アンタもポップやヒュンケルたちのいた大戦時の頃に自分の力を息子に受け継がせたんだからな。

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「タツナと言ったな。君の気持ちは、よく分かった」
「バラン…。それじゃあ………うっ!!」
「済まない。1度君や皆から貰った大切な命だが、私にとっては此処までのようだ…」
「待てよ。アンタ…。オレに何を唱えたんだよ?」
バラン「睡眠呪文ラリホーマだ。本来なら効きにくい魔法だが、今の君になら十分効果はあるだろう」
タツナ「駄目だ…。それだけは……。それだけは絶対に駄目なんだよ…。バラン…。」

くそっ、睡眠魔法・ラリホーマをちょくで受けちまったせいで…オレの体が思うように動かない。
オレと似たような効果をしたアイツも…、ダイもこんな風に受けてしまったんだろうな……。
もし死んじまったら……、ラーハルトがどんな顔をするか分かっているんだろ?!
なあ……。バラン……。頼むから、こんな馬鹿な真似はマジでやめろよ。
時リンクやピーチを俺やアンタ以外の皆で仮に救い出せたとしてもよ、アンタがいなければ俺たち……どうしたらいいか分からなくなっちまうだろ………。

47話に続きます。