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　第１話　序章〜プロローグ〜

『——覚悟は、良いか』
『『はい』』
『後戻りは出来ないが、それでもか』
『はい』
『それでも、決めた事は覆したくありません』
『——そうか、では分かった。…お前達に、これを伝授しよう…』

　そうして、私達の、長い物語【ストーリー】は——

　始まった。…いや、始まるはずだった。

『っ!!　何か来た！　お前達は、これを持って逃げろ！』
『ですが、師匠』
『私の事はよい！　それを奴等に奪われないよう、逃げろ！
…お前達には、もう伝授してあるから、それを使って、裏道から逃げてくれ』
『…分かりました』
『…必ず、救いに来ます』

　私達は無事、逃げ出せたが、師匠が、捕まってしまった。
　きっと、奴等のアジトに連れて行かれ、これの事を訊き出されているのだろう。
　一刻も早く救い出したかったが、それでは私達が目をつけられる。
　師匠は、自らを犠牲にして、私達を逃がしてくれたのだ。
　その思いを、誰が踏みにじることが出来るだろうか。
　私達には、出来ない。
　
　私たちに出来る唯一の方法は、暫く息を潜め、死んだと思わせてから師匠を救う事だ。
　だから、私達は、ある人の力を借りて、過去へと飛んだ。
　そして、私達の本当の物語【ストーリー】は、そこから、始まったのだった…。





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神奈「伏線的なのやってみたけど、全然出来てないよね？」
癒月「出来てるどころか、プロローグとして成り立ってない」
神奈「そこから否定!?」
フェイ「仕方ないよ、癒月。神奈はこういうプロローグを作ったことないんだから」
神奈「これを書いているのは私なのに…」
癒月「今まで伏線らしい伏線なんか作ったことないくせして、よくそんな事が言えたね」
神奈「仕方ないでしょ！　やったことないんだから!!」
フェイ（また喧嘩が始まった…）