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二次創作小説(新・総合)
- Re: ダイたちの不思議な冒険譚 ( No.6 )
- 日時: 2024/03/03 11:46
- 名前: 日影@hikage (ID: M2UOh4Zt)
ダイとヒュンケルを探してもう一週間は経つ。
この里に来て七日目。新しい情報が入ってきた。
『ここら辺ではみないとても珍しい黒髪の奴が赤い竜のようなものと一緒に過ごしている』
という事であった。
ダイだ。マァムはそう思った。
ダイもこっちに来ている。少しは安心できた。しかし、一週間来て分かったこと。それは、この里がとても複雑であること。里自体は小さいはずだが、家や、作業場で入り組んでいる地形になっている。唯一の目印が大通りだ。有名な温泉につながる。大きな道で、人がたくさんいてとても賑やかだ。
「どうにかして合流しなければ」
マァムは最初にすべての宿を周っていった。そうすると昨夜泊まっていったというものが最後から二つ目の宿にあった。
蜜璃さんはなんかすごい柱という人の一人らしい。蜜璃さんがいれば大人数で探すことが出来たかもしれないが、あいにく長らく仕事で来れないらしい。
ダイを早く探さないと…と思ったときに大きな鐘の音がした。
そこらじゅうの人たちがどんどん大通りの下の方へ駆け抜けていく。
「お前なんで逃げないんだ。女性であるなら逃げなければ。鬼が来たぞ!」
とひょっとこの仮面に言われた。
鬼?
まったくもって理解できなかった。ただし状況はすぐに分かった。
「キャー」
と悲鳴が大通りを上った山の方から聞こえてきた。
鬼だ。鬼はどんなものかすぐ分かるほど大きかった。人の何倍もあった。
大きなピンチだと思ったマァムはすぐにチャンスに変わった。このまま人混みを進んでいけば、ダイに会えると思ったからだ。
しかし、そううまくはいかなかった。
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「ピカチュウ、ここ何処なんだよ。助けてくれー」
そう呟いだのは白髪の男の子だった。
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