二次創作小説(新・総合)
- Re: 終わらない二柱の闘いの日々 ( No.1 )
- 日時: 2023/10/22 08:22
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
第1話「闇と化した仲間たち」
【DFFの世界 秩序の聖域】
・ロック視点
『カツカツカツカツカツ……』
「新たな創造神・メーア様。冒険家ロック、ただいま巡回から戻りました」
「お帰りなさいロック。その後のみんなはどんな様子だった?」
ロック「はい。以前からバラムガーデンを警備しているヒムの話に寄りますと、セルフィが近々に感動の再会パーティを開く予定だそうです」
メーア「……。セルフィらしいわ、そんな企画を考えられる人は」
確かに、彼女の言っている事にも一理ある。
これ以上調和の神としてやれないと言った先代の創造神・コスモスは自分自身の療養を兼ねて、アルビナスが彼女のボディガードを担当する事になった。
今コスモスはアルビナスの計らいにより、かつて自分自身がいた世界を案内している。
大魔王バーンを最年少の勇者・ダイが倒した事で、ポップやみんなの世界は平和な日々を送っているんだ。
しかし………その平和な日々が再び、ある長き闘いへと導かれそうになる。
-----
「ロック殿、こちらにいましたか?」
「ようシグマ。久し振りだな!」
「ロック殿も。お元気そうで何よりです」
ロック「ああ。……そういえば、俺に用があったんだよな? 何かあったのか?」
シグマ「…………。申し訳ありません、この私……疾風の騎士たるシグマが付いていながら一部の仲間の行方が全く掴めません!」
『…………ッ!!!』
「いや。それだけじゃねーんだよ、ロック!」
シグマ「ヒム。キミは確か、バラムガーデンの警備を任された筈だろ?」
ヒム「ああ。後はフェンブレンとディルク様に任せて来た、勿論風気委員の雷神と風神にも捜索を依頼してあるぜ!」
メーア「…………。いったい……、一体どうして……。こんな事に…………」
『………………』
つまり、風紀委員のリーダー・サイファーも様子がおかしいかも知れないな。
そんな俺たちの元に、伝説のパイロット・シドがこちらに来てくれたんだ。
彼から聞いた情報によると、ポップだけでなく……ダイとバッツ ラスウェルまでもが異空神・ゼバロの言いなりになっているらしい。
するとシドは気を利かせるかのように、後は自分とシグマに任せろと言ってくれた。
ありがとうよシド、恩に着るぜ!
まずは、他のみんながいる世界を見て回ろう!
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【デルムリン島 海岸】
『しゅうぅぅぅぅん…………』
「此処が……。此処がダイの故郷・デルムリン島か」
「ああ。今じゃオレやアルビナス シグマたちは新たな創造神でもあるメーア様の忠実なる部下だ、この島にはブロックと片目を怪我している黒髪の男がこの島のガードになってるらしいぜ!」
「黒髪の男……。じゃあ、伝説のガード・アーロンもこの島にいるのか?!」
「おう。何日か前にあるチームのコーチをしてたおっさんが黒髪のお嬢さんと共にこの島に来てよ、行方不明になっている勇者ダイが戻る"その日"までマァムのガードに専念するって聞かねーんだわ!」
「…………。そうか、ワッカとルールーがこの島に来ているんだな?」
ヒム「そうだ。まっ、お前さんにとっては顔馴染みらしいからよ。オレがそこまで案内するぜ♪」
ロック「ヒム…………。済まない、恩に着るぜ!」
それなら、この島自体は安全だから問題はないな。
ワッカもかつてはビサイド・オーラカのコーチとして、長年間頑張って来た。
初めてもう1つの世界で知り合った時は、その当時から変わらない頼もしさが幾つかあったよ。
2人にとって召喚士のユウナは大切な家族でもあるけど、ある日……夢の都市・ザナルカンドから来た18歳の青年…ティーダとその時に再会したらしい。
背丈は俺やライトと旅したことがある女戦士・ファングと同じ位だけど、レインズって奴が率いる軍隊に拾われてからも……ファリスと同じような性格は未だに健在だろうな。
この事実は"いつかの世界"で共に闘ったティナには悪いけどさ、事実が明らかになる"その時"までに何としてでも伏せて置かなきゃいけない気がすると俺はその場で確信したのは言うまでもなかったんだ。
2話に続きます。
- Re: 終わらない二柱の闘いの日々 ( No.2 )
- 日時: 2023/10/22 12:25
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
第2話「魔法少女たちの不安と思わぬ奇襲」
【FF5の世界 リックスの村 バッツとティナの家】
・レオナ視点
「………………」
「…………。ティナ…………」
いつぞやで起きていた闘いでも、ポップ君とマァムがこの状態だったのをあたしは忘れていない。
それ以前にティナはポップ君と同じように、他の仲間たち以上に傷付き安い女の子だとすぐに分かったわ。
あたしがいくら優しい言葉を掛けても、それこそ返ってティナを更に傷つけるだけだわ。
だけど、このままこの状態でいる訳にもいかないのも納得がいくわ!!
どうやって? どうやってあたしは、ティナを"いつもの明るいティナ"に戻せるのかしら。
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『ガチャッ』
「だからって。何もしないよりはマシでしょ?」
「…………。何が言いたいの?」
「慰めに来たのではないわ。ティナさん、私たちはあなたの笑顔を取り戻しに来たのよ」
「……………」
「…………。ティナ…………」
「無理よ………。例えあなたたちの優しい言葉があったとしても、私は……私は……」
レオナ「……。ティナの言う通りよ、今は……今だけは2人きりになりたい!」
やちよ「いいわ。気が向いた時だけでいい、その時は遠慮なく私たちに声を掛けて!」
『私たち』って事は、彼女の他にも仲間がいたって事かしら。
先程の彼女とは違い、黄色いツインテールをしている女の子もあたしと同じようにティナを心配している。
勿論、色違いのツインテールをしている女の子もさっきの子と同じ表情だったわ。
だけど、それはきっと無理な話かも知れないわ。
今起きている事自体を、言えないでいるのも我慢の限界だわ!!
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『ばんっ』
「へへっ。探したぜ〜? 元帝国の魔導戦士さんよぉ!」
「ポップ君?! ど、どういうつもりなの?」
「ごめんな。でも、今は"あの方"の指示なんだ! 魔力の高い娘を、必ず連れて来いってな!!」
「ポップ君……。こんな事……、こんな事をするなんてポップ君らしくないわ!!」
ポップ「くっ!! だったらレオナ、代わりにアンタが俺と一緒に来るって言うのかよ?!」
レオナ「……………ッ!!! そ…………、それは…………」
だからって、やっと会えたあたしの好きな人に好き勝手な事はさせないわ!
あの頃のポップ君は、あたしを見直したと言ってくれた。
勿論あたしにだってポップ君、キミの力を証明した事は沢山あるわ!
あたしを守りながら、ヒュンケルを助ける時だって…………ポップ君はしっかり前を向いてくれたの。
でも………、今のポップ君はかつて大活躍していた頃のポップ君自身じゃない!
彼の瞳そのものが、ゼバロに寄って支配されているもの!!
『バンバンバンバンバンバン………』
ポップ「くっ!! こ、この銃弾は……まさか?!」
バレット「てめぇポップ! どの面下げてオレたちのとこに来たんだよ、あぁ?!」
ポップ「なっ……?! バレット、それにゾロ!」
ゾロ「おっと! 用件を済ませたいらしいが、そうはいかねぇぜ!」
ポップ「…………。一時休戦だ、今はおれに掴まりな!」
レオナ「………。バレットさん、ゾロ君………」
バレット「レオナ。アイツの事はオレたちに任せろ、そして……お前さんはそれまで後ろにいるお嬢ちゃんを安心させてやりな?」
レオナ「バレットさん……。えぇ、分かったわ!」
こんな時だからこそ、あたしにもあたしにしかやらなきゃいけないことがあるんだわ。
いつもそうよ、少しはあたしも前を向くべきなんだわ!
例えポップ君がゼバロに支配されようとしても、その時が来たらあたしの力でポップ君……キミを止めて見せるわ。
この選択があたしにとって最初の最後であったとしても、あたしの後ろにいるティナだけは………最後の最後までしっかり守ることがあたしにしか出来ない大切な役目でもあるんですもの!!
3話に続きます。
- Re: 終わらない二柱の闘いの日々 ( No.3 )
- 日時: 2023/10/22 23:05
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
世界観紹介
・デルムリン島
アニメ版 ダイの大冒険で登場する主人公・ダイの第2の故郷。
打倒ハドラー討伐の為、兄弟子であるポップと共に島を離れることもあった。
貴重な材料集めのため、一時帰還した事も。
現在は、エルサーゼの国王・ディルクと真空系魔法を得意とするフェンブレンがガードとして派遣されている。
・秩序の聖域
2代目の創造神・メーアが住んでいる秩序側の拠点地。
冒険家ロックの物語も、この場所からスタートし始めた。
・リックスの村
FF5の世界にある主人公バッツの故郷。
何らかに寄って敵になってしまったバッツの代わりに、第6世界から来ているティナが暮らしている。
以上が世界観の紹介です。
今後の更新次第、このように紹介して行きますね。
- Re: 終わらない二柱の闘いの日々 ( No.4 )
- 日時: 2023/10/23 08:38
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
第3話「救出と妨害」
【FF7の世界 神羅カンパニー 68階】
・クラウド視点
『ガチャッ』
「ダイ。バッツ、敵の本体が来る前に俺たちと一緒に脱出するんだ!」
「…………。無理だよ………」
「ダイ…………」
「いいえ。無理なんかじゃないわ!」
バッツ「ティファ……?」
ティファ「バッツ、それにダイ! あなたたち2人がこの作戦に乗ったのも私たちを守る為なんでしょ? それにね、これ以上は……そんな事を私たちの為にする必要はないんじゃないかな?」
ダイ「だけど。今更君たちについて行ったら、俺たちは……」
ティファ「ゼバロがどんな奴かは分からないけど。だからって、これ以上彼の思い通りには行かないでしょ?」
ダイ「………。ティファ………」
サンジ「おうティファちゃん。さっきクソマリモから連絡があったぜ、バッツの故郷でも奇襲があったらしい!」
ティファ「奇襲……。まさか、ポップが?!」
『……………ッ!!!』
そうか、レインやフィーナからも少し前に報告があったぞ。
未来から来たと言うレイン……いや、アクスターから聞いた話に寄ると…アイツの弟子も今はゼバロの言いなりになっているそうだ。
俺もそれまではただ、ティファの為に出来ることをするだけでいいと思っていたけど。
それでも……、バレットやマァムたちが俺やティファを信じて背中を押してくれる。
先にバッツとダイを助け出して脱出するだけになったと思いきや、突然カンパニー内から警報が鳴り響き始める。
-----
『ピーピーピーピーピー………』
「馬鹿な。それでは、"かつてのミッション時"と同じじゃないか?!」
ダイ「あのさ。出来たらなんだけど、やっぱりバッツだけでも逃がしてくれないかな?」
バッツ「おい、ダイ!!」
ダイ「だ、だってさ……」
クラウド「いや。絶対にそうはさせない! ティファ、サンジ。まだまだ行けるか?」
サンジ「おうよ。道中のクソ雑魚どもはこの俺の蹴り技で十分だ!」
ティファ「ええ。私もサンジに加勢するわ、だから安心して!」
???「それは、どうだろうな?」
『まさか、ラスウェル?!』
くっ………、こんな形で再会する事になってしまうとは。
俺たちが剣を抜こうとしたその時、黒いフードを被った女が目の前に現れた。
まるで、こいつは自分に任せろと言っているようだ……。
だが、俺的には彼女の事は一切忘れもしないぞ……。
その瞳………、その姿は恐らく……闇の姿の魔人フィーナその物だ。
そうだな、あのラスウェルと対等に戦えるのは魔人フィーナ……アンタを置いて他にいないよな。
済まない魔人フィーナ、今はアンタに任せるよ。
それにアンタなら、ラスウェルを助け出す事も可能な筈だからな。
4話に続きます。
- Re: 終わらない二柱の闘いの日々 ( No.5 )
- 日時: 2023/10/24 08:31
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
第4話「再会と今後の活動内容」
【飛空艇ハイウィンド オペレーションルーム】
・レイン視点
『パサッ』
レイン「いいか。今俺たちはこのハイウィンドに乗車している、恐らくだけど……ゼバロが復活した事で。何人かの仲間たちにも影響が出る可能性が高い!」
マァム「つまり、チウにも影響が出るって事?」
フィーナ「ううん。これはね……、"あくまで"の推理だから」
マァム「…………。ダイ……、チウ………」
確か、その格闘家ネズミはマァムの兄弟子だったな。
昔から幼馴染だったラスウェルが今、ゼバロとやらの言いなりになっている。
その対峙している場所が、クラウドたちがいる神羅カンパニー内だ。
あの後マルチェロから聞いた報告に寄ると、この飛空艇はそこの最上階に向かっているらしい。
コックピットには陽気な団長・アイクと、ハイラルの若き王女・ゼルダ姫も一緒にいる。
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【コックピット】
「………ッ!!! マルチェロ団長、神羅カンパニーの最上階から仲間の気配が」
マルチェロ「よしっ。そこに向けて舵を取るぞ、アイク殿!」
アイク「了解っ!」
きっと、クラウドたちだな。
よくは分からないけど、今はゼバロに支配されているラスウェルを魔人フィーナが止めようとしているんだったよな。
ラスウェルが何で、そっちに行ったのか自体納得いかないけど。
クラウドたちと合流した後に、これまでの経緯を聞いておく必要があるな。
少しだけ揺れると言いつつも、俺はフィーナをしっかり支え……マァムはスノウが支えている。
どうやら、例の目的地に辿り着いたようだな!
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『シュッ………シュッ………シュッ………』
マァム「ダイ!!」
ダイ「わっ! 大胆過ぎるよマァム……、無事でよかった……」
マァム「ええっ、ダイも無事で安心したわ」
ダイ「………。マァム………」
2人「うえぇぇぇぇーーーーーん!!!」
クリリン「ちょっとちょっと。折角の再会なのに、何も泣く事ないじゃないっすか?!」
ティファ「クリリン。今だけはそっとしときましょう、落ち着いてから会議を再開すればいいもの!」
クリリン「確かに。今回ばかりはティファさんの意思を尊重しますよ……」
ティファ「ふふっ!」
ベジータ「………。無事だったのは貴様たちだけか、他の奴らはどうした?」
クラウド「ああ。そこは大丈夫だ、先程魔人フィーナから連絡があり……ティナたちは戦艦ハルバードで迎えに行くそうだ」
ビルス「……。やはり、いくら平和な日々でも避けられない闘い…、か………」
孫悟空「なあビルス様。まずは現段階の敵情報からまとめていくべきだろ?」
ビルス「そうだね。クリリンとティファは引き続き彼らの様子見を頼むよ、それ以外の奴らはボクに付いてくるんだ!」
『はいっ!!』
あれ? 確か破壊神様にはもう1人お付きの神官がいたよな。
今はその彼が代わりに、今後の活動をどうするか考えている可能性もある。
こういう頭を使った会議は、流石に疲れてしまうな。
ビルス様の計らいでダイたちはクリリンとティファが見守る形になったけど、これはこれで安心してはいけない気がするんだ。
こちらの動きが少しでも鈍くなると、新たな敵の刺客が俺たちの前に突然現れる事も考えられるからな!!
5話に続きます。
- Re: 終わらない二柱の闘いの日々 ( No.6 )
- 日時: 2023/10/25 08:43
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
第5話「受け入れない事実」
【戦艦ハルバード】
・レオナ視点
「……。そう、ゼバロが目覚めていたのね」
男ルフレ「異空神・ゼバロ、かつては君たちとも対をなして来たらしいね?」
レオナ「ええ。キズナと出会ったもう1つの世界・ミラドシアでも、ゼバロの配下になっている奴らがたくさんいたわ!」
ルキナ「では。キズナさんを探さないといけませんね!」
ルフィ「探すって言ってもよぉルキナ。こんな広い世界の何処から情報を得る必要があるんだよ?」
ルキナ「そうですね……。でしたら、まずはコーリンゲンに向かいましょう」
レオナ「そうね。今その村にはフォックスたちがいる筈だわ!」
ティナはあの後、医者のマリオが連れて行ったわ。
今まで以上のショックもあったから、暫くは動かさない方がいいかもしれない。
それに、いくらあたしを守る為とは言え……ゼバロに支配されるなんてあんまりよポップ君。
その後クロコダインたちの話に依ると、ポップ君は一時期見逃してくれたみたい。
あたしたちを………あたしを手元に置くつもりなら、彼自身にも考えがあるって事かしら。
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【次元の狭間 カオス軍の拠点地】
・ポップ視点
ゼバロ「それなりに君、かなり手負いを負っているな……」
ポップ「まあな。おっさんやバレットのおやっさんの強さは"あの頃"以上の桁違いだったからな、それに…俺にその気があったらあんな村ごと俺のメドローアで滅ぼせたけど………」
ノクティス「いや。流石にそれはやり過ぎだ!」
ポップ「ノクト! 惨めだと思うだろ? かつてのよしみに、此処まで追い詰められたんだからよ!」
ノクティス「別に。俺はそこまで否定はしねーよ、それに……奴らは気付いていないんだわ。例の女勇者様が此処にいる事を……、な………」
ポップ「なっ……。き……、キズナ………」
成程、レオナを誘き出すなら絆の勇者を囮にするっか!
ゼバロ様もゼバロ様で、中々気が利いた事をしてくれるわ!
次の出撃依頼が来るまでは、俺は待機を命じられたんだ。
特にバッツと同い年だと言うこいつの考え方は、俺以上に冴えてる可能性もある。
やはり、あの闇の人形を受け入れた後からだろうな…。
6話に続きます。
- Re: 終わらない二柱の闘いの日々 ( No.7 )
- 日時: 2023/10/26 08:34
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
第6話「囚われた絆の勇者」
【飛空艇ハイウィンド チョコボの飼育小屋】
・ゼルダ視点
『サァァァァァ………パラパラパラパラパラ…』
「……。えっ? キズナさんがカオス軍に囚われているんですか?」
ヒム「ああ。オレたちもあの姉ちゃんには沢山助けられたからよ、今度はこっちが恩返しをする番だ!」
ゼルダ「………。キズナさんを助け出すにも、どうやって敵の本拠地に行くかですわね」
初めて彼女にあったあの時、その近くには敵対する前のポップさんが沢山気にかけていました。
現にマァムさんは今、ダイさんの側に付きっきりですので……今は邪魔をしない方がいいでしょう。
とは言うものの、私にもこちらの役目がありますから……流石に動けませんわ。
そう諦めていた時でしたの、あの人がこちらに来て下さったのは。
セシルさんや私のように長い髪形をしていますが、この方からの殺意は全く感じられませんわ。
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殺生丸「交代だ、ゼルダ王女!」
ゼルダ「せ………、殺生丸様?!」
邪見「安心して下さいゼルダ様。あなた様の分まで、こちらの工房はこの邪見が必ずお守り致しますぞ!」
ゼルダ「で………、ですが………」
殺生丸「案ずるな。貴様の身に万が一何かあっては、私が青い髪の優秀な騎士に叱られてしまうからな!」
ゼルダ「あっ………」
一護「確かに。アイクって人はこちらのお嬢さんにぞっこんなんだよなぁ〜」
雨竜「黒崎。少しは空気を読む事を覚えたらどうなんだよ、君は!」
殺生丸「………。貴様なりにいい助言だが、この娘に話をしているのは私の方だ…。石田雨竜!」
雨竜「済みません。ほら行くぞ黒崎、ボク達にはボク達のすべき事があるだろ!!」
一護「お………、おい石田!!」
『………………(汗)』
確かに、先約の方がいる事を前々から知るべきでしたわね。
するとヒムさんもこの工房に残り、邪見さんたちにエサの与え方を説明し始めました。
私も少し前に教わり始めましたけど、たまには選手交代でも悪くはありませんね。
まあ、選手交代ってジュリエッタさんの口癖みたいな物ではありますけど。
コックピットに到着するも、私は突然愛する人に抱き締められました。
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【コックピット】
『ガシッ』
「ゼルダ!!」
「きゃっ!!」
「ゼルダ……、無事でよかった!!」
「アイクさん。私なら大丈夫ですわ」
アイク「駄目だ。ゼルダに何かあったら、俺が断じて許さん!!」
ゼルダ「ふふっ、アイクさんったら♪」
犬夜叉「おいおい。ただ単にアイク、おめーはゼルダ王女から一時足りとも離れたくねーだけだろうが!」
アイク「なっ………?! いつからそこにいたんだよ、犬夜叉!」
犬夜叉「さっきからよ。それにロックやシグマが言ってたぜ、例の女勇者は必ずあいつらが突き止めるから……その間はしっかり英気を養って置けってよ…」
アイク「あ………、兄貴とシグマが……」
七宝「そうじゃ。現にあいつらは何の疑いもないまま……わしらをこの飛空艇に受け入れてくれたからのう、たまには『この世界』その物をわしらが旅して回るのも悪くはないわい!」
かごめ「うん。それに、作戦会議には弥勒様が行ってるから。決まり次第皆を集めるかも知れないってバレットさんが言ってたわ!」
珊瑚「そうだね。キズナちゃんを助けに行くとしても、いきなり突っ込んだら敵の思う壺だからね」
アイク「かごめ……、珊瑚………」
犬夜叉「アイク。見張りなら俺らがやっとくからよ、おめーは暫くの間……ゼルダ王女と過ごしていろ!」
アイク「………。何故、分かったんだ?」
犬夜叉「俺や七宝が気付いていた訳じゃねぇ。アイク、お前の親友でもあるマルスって奴や此処の奴らがお前たち2人を心配してんだよ!!」
アイク「……………ッ!!!」
確かに、犬夜叉さんの言ってることは1つも間違いはありません。
こうして役割分担をする事で、警備を交代しながら執り行うことが可能になりますわ。
たまには私たち自身もしっかり英気を養うべきだと、彼らなりに気を遣っているかも知れませんわね。
初めて犬夜叉さんにお会いしましたが、あそこまで軽くなったのはおそらく……1人の子供の父親としてでしょうか。
以前せつなさんからお話を聞いた時、自分たちの物語の前に奈落を倒すと言う長い戦いがあったと言っていましたわ。
そちらの物語の事についても、時が経つ"ある日"に聞いて見るしかありませんわね!!
7話に続きます。
- Re: 終わらない二柱の闘いの日々 ( No.8 )
- 日時: 2023/10/26 21:29
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
第7話「別世界のマリオ、襲来」
【デルムリン島】
・アーロン視点
『カキンッ……カキンッ……』
「…。降参だ、負けを認めるよ!」
アーロン「ほう。物分かりのいいスライムだな」
しかし、こんな日に転生者が来るとは想定外だぞ。
どうやらある国の王・リムルの話に依ると、近々こちらに暴走したマリオがやって来るらしい。
成程、だからこの俺に強いかどうかを見極めに来たと言うことか。
すぐ近くにいたユウナの合意に免じ、俺はこの男を許すと誓った。
-----
『ピカーン』
リムル「えっ? 回復魔法……」
ユウナ「アーロンさんの事は、どうかお許し下さい!」
シオン「ですが。その方がリムル様を止めてくださらなかったら、私たちは無傷では済まされなかったですし……」
ユウナ「いいえ。シオンさん、あなたもあなたでリムルさんを止めようとしていたのは事実でもあります!」
シオン「………。ユウナ様……」
ブラスカ様、あなたの娘は少し天然があるぞ。
いくら召喚士としての素質を持っているにしても、いつ攫われるか分からないからな。
ならば俺がガードとして、今後ユウナを守る盾になろう!
その方が、少しはアイツの……ティーダの負担を軽くする事が出来るからな。
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【デルムリン島 ブラスの家】
・ティーダ視点
ティーダ「ふぅ〜ん。それが、リムルとミリムの出会いか…」
ミリム「そうなのだ。クレイマンの水晶に強そうな奴の姿が映っていてな、早速私がリムルの所に行ったのだ♪」
ティーダ「凄いッスね。だけど、オレはたださ……大っ嫌いなアイツに認めて欲しかっただけなんだよ!」
ミリム「……。アイツ、とは?」
ティーダ「オレの親父さ。アーロンにとって親父はさ、頼もしい親友でもあったんだよ!」
ミリム「成程。ティーダにも、苦労をかけた物語があったのだなぁ」
本当に、苦労をかけたみたいな感じだったよ。
いろんな場所を旅してやっと会えたと思ったら、オヤジはシンになっていた。
正気の内にオヤジを止めるんだったら、息子であるオレが止めなきゃいけない…そう思っていたんだ。
シンを倒したのに、更にはエボン=ジュが現れたせいで……事態はかなり最悪だったよ。
-----
『カツカツカツカツカツ………』
「ルイちゃん……。ルイちゃん……!!」
ミリム「あ……。あの赤い帽子は、もしやお前と共闘したという者ではないか?」
ティーダ「ああ。確かにそうだけど、様子がおかしい!」
ブロック「ティーダサマ。シジヲ!」
ティーダ「よしっ。ブロック、オレとミリムを連れてマリオのとこに急ぐッス!!」
ブロック「リョウカイシマシタ、ティーダサマ!」
ミリム「ほう。この物が元ハドラー親衛騎団とやらなのだな?」
ティーダ「ああ。ヒムが言うには、あの頃はアルビナスが代わりに代弁をしてくれたみたいなんだよ!」
それに、ヒムたちの新しい主はメーアって女の子だからな。
俺たちが仕えていた初代の創造神・コスモスはこれ以上続けるのはキツイって言ってたから、メーアに引き継いだらしい。
現にフェンブレンもオレの大切な仲間たちを守っているし、この世界で得た新しい魔法を幾つか習得したんだ。
後は傭兵は今、非戦闘時のみ本体を見せているけど…普通の戦闘では傭兵として戦っているんだ。
要するに、別世界の戦士・ドロッチェやドロシア嬢が助太刀に来るのも時間の問題になりそうだろうな。
8話に続きます。
- Re: 終わらない二柱の闘いの日々 ( No.9 )
- 日時: 2023/10/27 20:20
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
第8話「ミリムの不安」
【デルムリン島 ブラスの家】
・ブラス視点
ドロッチェ「ん〜。何という美味な味だ、実に美味いぞ!」
ブラス「いやいや。そこまで褒められると、照れるわい!」
ダイ……、あれから無理なく旅を続けているかのう?
疲れた時は疲れたで、たまには帰って来なさい。
あの頃の闘いより少しは軽くなったかも知れんが、あまり無理をするでないぞ。
ワシが言わなくてもダイよ、お前さんには支えてくれる仲間たちがいるんじゃ。
時には、仲間たちに甘えるのもいいぞ。
-----
『ザザザザーーーーッ』
「これはブラス殿。ご無事で何よりですぞ!」
「うむ。してガビルよ、アーロン殿たちはどうしたんじゃ?」
ガビル「はっ! 吾輩はその一部始終を近くで見ていました、何でも別の世界から来たと言う有名人・マリオがルイージを求めてこちらへ来ていると!」
ブラス「やはりそうか。しかし、それが相手の望みであろうと…ワシらの知るルイージを合わせる訳には行かんのじゃ!」
じゃが、幾らブロックがガードとしてこの島にいるとは言っても……ダイは無理に動こうとするだろう。
これ以上、あの子が無茶をしないように…しっかり支えてくれる者がいればワシも安心じゃ。
ワシの見立てだと、やはりダイの妻に相応しいのはダイと同じ位力がある武闘家のお嬢さんじゃな。
ポップ君はそのお嬢さんを、マァムと呼んでおったのを思い出したよ。
-----
・ミリム視点
【海岸】
ティーダ「浴びときな、おまけだ!!」
ネル次元のマリオ「ごふっ!!」
ミリム「うむ。今のはエナジーレインなのだ!」
ユウナ「凄い。彼の技を一目見ただけで当てるなんて!」
ミリム「えっ? 違うのか?」
ユウナ「ううん。全然違ってないッスよ!」
ミリム「ユウナ。所々でティーダの口癖が当たり前のように板に付いてきている気がするんだが、私の気のせいではないのか?」
ユウナ「あっ……、恥ずかしい……」
まあ、そう言う一面も可愛らしいから今回は大目に見てやるのだ!
だが、私も戦いたくてウズウズはしているが…。
かつての城下町では、マブダチに散々叱られたのだ!
自分の許可なく、勝手に暴れてはならんと何回も言ってるだろうっと。
あの時は仕方なかったのだ、マブダチの子分でもあるリグルドに手を挙げたアイツが悪いから…文句を言うなら私じゃなくてアイツに言って欲しいのだ!!
9話に続きます。
- Re: 終わらない二柱の闘いの日々 ( No.10 )
- 日時: 2023/10/28 21:22
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
9話ですが、今作者が稼働中のアプリ・ディシディア オペラオムニアの第3部の2章を元に更新します。
〜9話の見どころ紹介〜
最初はゼバロによって支配された筈のノクトが先に目を覚まし、マァムやエアリスと離れ離れになった最年少の勇者・ダイと再会します。
これまでの贖罪を兼ねてダイと共に進むノクトの元に、リムル 雨竜 無一郎 カミュ ハッサンらと合流を果たす。
この時点ではマァムがロックポジションで、エアリスがヴァンポジションになっていると言う設定にしています。
エアリスも後半からロックを含め、レオナや蜜璃たちに説教を受けますからね。
ソウエイがこの章に初登場なので、更新までもう暫くお待ち下さい。
- Re: 終わらない二柱の闘いの日々 ( No.11 )
- 日時: 2023/10/29 11:44
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
第9話「目覚めた1部の戦士たちと捜索に向かう者たち」
【DFF OO(オペラオムニア)の世界 孤島】
・レオナ視点
「………。うっ………」
ノクティス「おい。大丈夫か? レオナ!」
レオナ「ノクト君…。それにポップ君! あれ? 此処は一体?!」
ポップ「分からない。俺とノクトは確かにゼバロに支配されていた筈だった、その俺らを助けてくれたのが……」
セリス「……。もう1人の親衛隊長・アクト、私の推測だけど。アクトは今……『光の戦士』の彼と共に旧世界に捕まっているわ!」
レオナ「つまり。あたしたち以外の皆にも、影響が……」
「いいえ。私たちの仲間内のごく一部よ!」
『フローラ様!!』
セリスにとっては初対面だけど、ポップ君やあたしにとってはあの時以来の久しぶりの再会だった。
アクト君がいなくなる寸前の時、光の羅針盤と呼ばれる貴重なコンパスをそれぞれの仲間たちに託していたわ!
本来ならセリスはルイージ君と一緒にいるんだけど、当時の彼は……この島には来ていない。
するとセリスが突然、光の羅針盤を使用し始めたの。
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セリス「この近くに……3人、いえ5人の仲間たちの姿があるわ!」
ポップ ノクティス『何だとっ?!』
レオナ「ねえセリス。マァムはその中にいたの?!」
セリス「残念だけど。マァムはいないわ、去る前にダイと何らかの話をしていたみたいよ!」
『何ですって?!』
ポップ「……。つまり……、つまりよ……」
レオナ「ポップ君……?」
ポップ「………。……要するによ、今のマァムはロックのように『別の何か』とやらに取り憑かれてるって事なのかよ?!」
セリス「その可能性は……、十分にあるわ!」
ポップ「……。うんマジかよ……、マァムの奴!!」
レオナ「ポップ君。真相を突き止める為にも、今はダイ君たちと合流しましょう!!」
ポップ「レオナ……。ああ、そうだな!」
レオナ「大丈夫。今は離れ離れになってるラーハルトやヒムに代わって、あたしとセリスたちがポップ君……キミを守り続けるわ!」
そう、あの時以上の力は残ってはいないけど。
バッツ君やダイ君たちと再会するその時までは、あたしがポップ君を守らなければ行けない。
セリスはルイージ君と再会する為に、ノクト君……ノクト陛下にはルナ王妃と再会する事を目標にしている。
お互い猫好きでもあるけど、2人はどうやってゴールイン出来たのかしら。
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【ダリルの墓 中心部】
・エアリス視点
マァム「……。奇妙な場所だけど、何だか切ない感じがするわ!」
エアリス「マァム! どうかしたの?」
マァム「エアリス……」
エアリス「ロックが心配してたよ。自分自身の心が不安だからって、ダイにあそこまで言うことはないとおねーさんは思うなぁ?」
マァム「……。それでも、私はダイを守ると決めたわ。いつも私は彼に守られてばかりいる!」
エアリス「ね。その不安、取り除けるまでわたし…あなたと一緒にいるわ!」
マァム「危険だわ。あなたをこんな危険な場所に巻き込む訳には!」
エアリス「だーかーらー! 1人で先へ進むより、わたしがいた方が少しは安心、出来るって言ってるの!!」
マァム「………。もうっ、付いてくるのはいいけど。後悔しても知らないわよ!」
エアリス「………。やっぱりマァム、無理に笑顔、作ろうとしている気がする!」
ロックもこんな感じで、彼女の倍以上に苦しんでいたかも知れない。
何てカッコつけながらわたしはマァムと歩み出しているけど、わたしたちに迫って来るのは色んな世界からきている雑魚モンスターの数々。
そんなわたしたちを守るように、1人の女戦士がわたしたちの前に現れたの。
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ファング「成程な。今度は自分自身の持てる力で、勇者ダイを導きたいってか!」
エアリス「うん。わたし1人だけの力じゃマァムを見ていられない、だからファング! わたしと一緒にマァムを見張って?」
ファング「……。そんなことはよ、聞くまでもないんだ!」
エアリス「えへへっ、良かった!!」
ファング「ああ。それによ、この場所の最新部にディルク様とサッズが先行してよ。今は例の『飛空艇』とやらの最終チェックを執り行っているそうだ!」
エアリス「あっ! ロックやティナたちの飛空艇、ファルコン号?」
ファング「いや。セッツァーが言うには、その飛空艇の名は『かりそめの飛空艇・ファルコン号』って言うらしいぞ!」
『……。成程………』
ポップやアクト程ではないけど、要するにセッツァー自身にとってもこの場所は……忘れてはいけない『大切な場所』そのものって事になるんだね。
あの闇のクリスタルコア事件の一件以降、別の世界から来たマリオも此処とは違う何処かに飛ばされてしまったみたい。
勿論カービィやアイク、ゼルダやドロッチェたちもこの場所ではない違う世界にいる可能性があるとわたしなりに考えているの。
もしかすると近い内にティーダとユウナが、この場所付近で彷徨っている気がするんだ。
だから2人共、私たちが行くまで頑張って耐えてね!!
10話に続きます。
- Re: 終わらない二柱の闘いの日々 ( No.12 )
- 日時: 2023/10/29 23:50
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
〜ゲームプレイ日記 インフィニティストラッシュ編〜
購入時は先月の終盤ですが、長女の旦那さんがやりたいと言っていたので……今回はそのゲームメインでやっていました。
現在はヒュンケルが仲間に加わり、今からヒュンケル1人での戦闘です。
目標レベルが19なので、も少し上げようと思っています。
まあ、控えにいても経験値は入るので……ヒュンケルが24レベルになるまで鍛えようと考えています。
あ〜、早くクロコダインを操作してみたいです。
- Re: 終わらない二柱の闘いの日々 ( No.13 )
- 日時: 2023/10/30 08:45
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
オペラオムニア編での、今後の心境まとめ。
第2章でも、オペラオムニアネタになります。
現在作者は第3部の4章まで進めていますが、ストーリーにいない仲間を集めながら進める予定です。
断章クエストはアラネア姉さん編のみやっていますが、次はクイーン ストラゴス クァイス グラディオ ナイン ジャックの順で進めていく予定です。
勿論4章も、やる予定です。
今後はダイの大冒険と両立しながらの、稼働になりますね。
引き続き、宜しくお願いします。
- Re: 終わらない二柱の闘いの日々 ( No.14 )
- 日時: 2023/10/31 08:29
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
第10話「今後の情報提供」
【DFF OOの世界 孤島 最深部】
・ロック視点
リムル「成程。要するにレオナたちはその光の羅針盤とやらに従いながら、俺たちを見つけてくれたって事か」
レオナ「ええっ。セリスが言っていたんだけど、その中には一部の仲間たちが映っていなかったの」
ロック「つまり。マァムがかつての俺のように、何かを求めて彷徨っていると言うことか…」
リムル「ああ。現に俺の専属秘書でもあり護衛のシオンもこの世界にはいないって事は、ライトかティーダたちのいた世界にいる可能性が高い!」
フローラ「ええっ。ノヴァや一護たちも、そのどちらかにいる可能性が充分に高いでしょう!」
リムル「……。こんな時、大賢者みたいにナビゲートしてくれる仲間がいるといいんだけどなぁ〜」
ロック「ん? 墓の辺りからバッツとダイ……青い鬼みたいな奴の気配を感じるぞ!」
リムル「青い鬼……。まさか、ソウエイか?!」
???「はい。その者で間違いありませんわ、リムルさん!」
『ゼルダ姫!!』
良かった、辺りを探しに行こうとしていたけど無事だったんだなゼルダ姫。
彼女は道中フェンブレンとガビルに守られていたようだな、本当に無事で良かったよゼルダ。
だけど、俺の手にしている羅針盤を見る限り…ダイの姿はそこにはなかった。
もしかすると、ダリルの墓内にいるアイツはヒムと一緒に先へ行ってる可能性があるな。
まずはアイクの恋人でもあるゼルダ姫と再会し、俺たちは先に進んでいく。
その間ヒム、俺たちが行くまでダイの事をしっかり頼むぜ!
-----
【ダリルの墓 中心部付近】
・ダイ視点
ダイ「ふぅ〜。なかなかの強敵だったね、ヒム!」
ヒム「おう。アンデッドなだけあってよぉ、オレのオーラナックルがまさかヒットしちまうとはなぁ」
ダイ「………。よく分かんないけどさ! 幽霊とかそのアンデッドには、聖なる光属性や回復系魔法が弱点らしいよ!」
ヒム「何だって?! おいダイ、その攻略情報は誰から聞いたんだよ?」
ダイ「……。水色のワンピースを着ている黒髪の女の子からかな、おれが目を覚ますまで側にいてくれたみたいなんだよ!」
名前……、聞けなかったなぁ。
おれを助けてくれたお礼に名前を聞こうとしたけど、彼女は大切な人を探しに行くと行って去ってしまったからなぁ。
だからって、引き留める資格はおれにはない。
ねえマァム……、君は今………何処まで行ってるの。
やっと会えたと思ったのに、こんな別れ方をするなんてあんまりだよ!
更に落ち込んでいると、ヒムが慌て始めてしまったんだ。
その背後から敵が迫っているとも、知らずに!
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『カキィン カキィン……グサッ』
「真の勇者たるお前が考え事をするとは、あまり良くないな? ダイ!」
ダイ「ヒュンケル、アーロンさん!」
アーロン「無事だったか、ダイよ!」
ダイ「はい。ヒムが来る少し前まで、この女の子に会いました!」
ヒム「……。ダイの持つ羅針盤の先には……、エアリスたちが映っているぞ!」
ダイ「うん。おれも今すぐマァムたちを追いかけたい所だけど、マァムは多分……おれの話には一切振り返らない気がするんだ」
ヒュンケル「だが。マァムもお前も、互いを守り通しているんだろ?」
ダイ「えっ?」
ヒュンケル「実はな。オレたちの他に、お前の安否を気にしている者がいるんだ!」
???「ダイ様。この元陸戦騎ラーハルト、主君であるあなた様の元に……ただいま見参致しました!!」
ダイ「ラーハルト! 生きてたんだね?」
ラーハルト「はい。経緯などに付いてはこちらにいるヒュンケルやアーロン殿から大抵のことをお聞きしました!」
ダイ「そうだったんだね……。じゃあ、かつての時のように命令するね! 俺の持っている羅針盤には、ヒュンケルたちが来る少し前に再会した仲間がいるんだ」
ラーハルト「仲間……、ですか?」
ダイ「うん。ポップと同じでその仲間も遠距離攻撃が得意なんだけど、実はその彼女……以前はある組織の姫君でもあったらしいんだ」
アーロン「……。ある組織のレジスタンスだとすると、その者は『森のフクロウ』の代表者という事になるな!」
ラーハルト「成程。恐らくダイ様がオレに指示をするとしたら、その娘を探せという事になるだろうな」
アーロンさん、相変わらず勘が鋭過ぎるよ〜。
この先は注意しながら進まなきゃいけないみたいだからと心配していたら、黄色いポケモンが俺の所に来てくれたんだ。
その背後には時リンクとマルス ロイもいて、今後俺はこの3人と行動を共にする事になる。
ヒュンケルたちは此処に残って、リムルやロックたちと合流次第出発すると言ってくれたんだ。
俺……マァムを探しに行って来るよ、だから……最深部で必ず会おうねヒュンケル!!
11話に続きます。
- Re: 終わらない二柱の闘いの日々 ( No.15 )
- 日時: 2023/11/01 08:20
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
第11話「お互いの本音」
【ダリルの墓 最深部】
・エアリス視点
『ピカーン』
「………。そうか、私にとっての守るべき人は……」
「………。他の誰でもない、勇者ダイって事なんだろ?」
マァム「そうね。だったら今の私の気持ちを、ダイに面と向かって言わなきゃ!」
ファング「ああ。今はそれでいいさ……、マァム」
エアリス「………。ねえ、ファング!」
ファング「ん? どうした、エアリス!」
「あのね。今からなんだけど、わたしたちはヒュンケルたちの所に行こう?」
ファング「そうだな。今は…、そうした方がいいかも知れねぇしよ!」
エアリス「そ。後は経緯を話さなきゃいけないし、今後ポップたちがどうするかも聞いてみなきゃ!」
ファング「ああ。行くぞ、エアリス!!」
エアリス「ええっ!」
デュラハンはアンデッドでも、中々手強かった。
私の得意技でもあるホーリーを繰り出さなかったら、わたしとファングには勝機は見えていなかった。
マァムを残して来た道を戻って行くと、ダイが血相を変えながら向かって行くのを目撃する。
だからわたしは提案したの、この先からは本人たちの時間だから邪魔をしてはいけないと。
-----
【ダリルの墓 中心部】
『ギュッ』
「エアリス……。本当に…、本当に良かった」
エアリス「ロック。わたしも信じていたよ、あなたならきっと…わたしを探しに来てくれるって」
ロック「ああ。俺はこれからも、エアリスのガードでいる事をこの場で誓うよ!」
エアリス「ふふっ。その辺は凄く嬉しいけど、ユウナの言葉の受け売りかな?」
ロック「いっ……。いいだろ、別に///////」
とにかく、無事で良かった。
もう少しだけこのままでいたいけど、さっきからポップとレオナに咳き込んでる気がするんだ。
ロックの方は羅針盤に従って、わたしたちを探しに来てくれたって事かも知れない。
あの光に触れたことで、ポップやレオナ マァム ヒュンケル ヒム ラーハルトたちにも記憶が戻って行ったんだ。
そういえばあの時、モグを導いてくれたのは一体……誰だったんだろう。
-----
【ダリルの墓 最深部】
・マァム視点
BGM設定:FF6よりセリスのテーマ
「ダイ………」
「怒ってはないよ。だけど、やっと会えたのに……何でおれにあんな事を言ったの?」
「巻き込みたくなかったからなの。だから私は、1人で此処へ行くと決めていたわ!」
「要するにおれを守る為に、そうしたんだね?」
「ええっ。やっと、全てを思い出す事が出来たわ! これからもダイ、私の隣にいてくれる?」
「うん。勿論だよマァム、この先もずっと……俺はマァムの側にいたいから!」
「……。ありがとう、ダイ」
ロイ「邪魔しちゃ悪いから、この場は離れようか?」
マルス「そうだね。今邪魔したりすると、僕たちが後でダイ君たちに何を言われるか分からないからね」
ロイ「確かに! 特にダイ君なら、「せっかくの時間なんだから、邪魔しないでよ!」て言うかも知れないね!」
マルス「あはは。確かに言いそう言いそう!」
リンク「……………」
マルス「時リンク。さっきから難しい顔をしてるけど、どうかしたの?」
リンク「……。この先からか分からないけど、ソウエイさんとバッツの気配が近い。今はこの吉報をポップ君たちに知らせましょう!」
『うんっ!!』
そうね、今私たちは2人きりの時間を過ごしたいんですもの。
きっとロイやリンクたちだってそれを理解して、私たちの為に気を遣っているかも知れないわ。
彼らが去った後、お互いに言えなかった想いを伝え合ったの。
本当はねダイ、あの魔宮の門に向かうって言い出した時…私も一緒に行けば良かった気がしたの。
そうすれば、少しでもダイの負担を軽くする事も容易いのは当たり前でもあるわ!!
12話に続きます。
- Re: 終わらない二柱の闘いの日々 ( No.16 )
- 日時: 2023/11/02 23:50
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
第12話「再会」
【ダリルの墓 最深部付近】
・バッツ視点
「ソウエイ、バッツ!!」
「リムル様!」
何だ? 俺やベニマルたちの前だとタメ口の癖によ。
要するに、目上の人には敬語って奴か。
良かった、ティナにも会えた。
遅れて到着したリムルたちに経緯を話しながら、今後について会議をし始める。
今の所は俺とソウエイで終わりらしいが、他の奴らが別の場所にいると言う事だ。
-----
リムル「…………」
ソウエイ「いかがですか? リムル様!」
リムル「ああ。リルムやシュナたちは別の場所にいるみたいだ!」
レオナ「ねえ。辺りにエボンの寺院か何かが映し出されなかったかしら?」
リムル「寺院らしき施設じゃないけど。何処かの城下町にオレンジの髪形をした陽気な女の子とシオンが一緒にいる姿が見えたよ」
レオナ「ヴァニラだわ。城下町ということは、ジタンの世界って事ね!」
ポップ「だな。その前にシュナとカイエンを見つけよう、2人はザナルカンド付近にいるはずだ!」
レオナ「ポップ君…。ええ、そうね!!」
これで、更なる手掛かりを掴めた。
そこへ向かうにも、先にシュナとカイエンを探さなければならないな。
アーロンがかつての出来事みたいに無理しねぇように、しっかり監視しなきゃ行けないからな。
よしっ、それならポップと俺が見張り役として行動をしよう。
後はダイたちがこちらに来次第、出発になるかもしれないからな!!
13話に続きます。
- Re: 終わらない二柱の闘いの日々 ( No.17 )
- 日時: 2023/11/04 22:21
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
こんばんは。
残念なことに、ネタが尽きてしまいました!
続きを楽しみにして下さってる方には申し訳ないけど、この小説を終わりにします。
今後ともオペラオムニアを筆頭にプレイするので、新しい小説でも宜しくお願いします!
P.S:次回作ではマギアレコードのみ出ないので、ご了承下さい。
謎の女剣士