二次創作小説(新・総合)
- Re: それぞれの強者たちの冒険日々 ( No.17 )
- 日時: 2023/11/20 08:20
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
第2章:次元の狭間の冒険
第11話「今後の計画」
【フィガロ城 会議室】
・リムル視点
『ペラッ』
「皆。これを見てくれ、俺たちが今まで通ったルートをナミが一夜漬けで描いてくれたんだ!」
ミュウラン「何と。しかもダイさんを失った場所まで、しっかり記されています!」
アイク「ああ。風神にあの後散々言われたからな、あの時はあまり深追いしない方がいいと重々承知していたよ」
サンジ「しかしどうすんだよ? 大事な仲間をこのまま野放しにする訳には行かないんだろ?!」
リムル「……。確かにそうではあるけど、皆はあまり疲れを取っていないからな……」
玄弥「リムル様。俺に1つ提案があります」
リムル「ああ。何でも言ってくれ、玄弥!」
玄弥「はい。動ける奴らは今後も情報提供に回り、それ以外は闘いに備えてしっかり英気を養って言うのはどうでしょうか?」
無一郎「あ〜、そう言う点もたまにはありかも知れないね!」
ポップ「その点なら俺は賛成だ。そうですよね? リムル様」
リムル「……。ああ、今回は玄弥の案でいこうと思う。俺はこの件をフィガロ王に報告するから、後の警備を含めて…気を付けて情報提供をしてくれ!!」
『はいっ、リムル様の仰せのままに!!』
とは言ったものの、あれからロックとマァムは夜中の2時辺りに戻ったらしいからな。
その後あの2人はレオナと蜜璃にガミガミ叱られていたらしいから、自業自得だぜ。
次からはちゃんと決められた時間内に、各自の部屋に戻って来いよな…2人共。
おれも時々だけど、シュナに凄く心配された事が何度かあったからなぁ〜。
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【フィガロ城 男子寮】
・ポップ視点
「……………」
ルフィ「おいポップ。その剣ってもしかすると?!」
ポップ「ああ。アイツがクレイマンって野郎の元に行く前に、俺に託して行ったからな!」
ルフィ「なあ。聞かせてくれよ? お前とダイの出会いの経緯って奴をさ!」
ポップ「……。ば〜か、これらに関しては他にも合流してない奴らが全員集まってからだ!!」
ルフィ「ちぇっ! ポップのケチ!!」
へへっ……本当に悪いな…、ルフィ。
今でも夢ではないかと、たまに疑ってしまうんだ。
俺たちが乗っていた飛空艇ファルコンがフィガロ城付近に不時着した時、それを一瞬で察したフランキーと小鉄が共同作業し始めたんだ。
確かウォーターセブンって所の社長でもあるアイスバーグ氏の話によると、『いつぞやの頃』のフランキーはロクに家族らの手伝いもしなかったらしいからな。
そんな恥ずかしい過去のトーク中に、フランキーの奴が顔を赤くしながら俺らに向かって怒ってたのもあったよな。
俺たちもいつかは訪れてみたいもんだな、水の都…ウォーターセブンって所によ!!
12話に続きます。
- Re: それぞれの強者たちの冒険日々 ( No.18 )
- 日時: 2023/11/21 08:28
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
第12話「桃姫の行方」
【フィガロ城 玉座の間】
・リムル視点
「以上が。現在の状況を含めたこれまでの報告です!」
エドガー「そうだったか。それとリムルよ、実は君にいい吉報があるんだ!」
リムル「いい吉報…、ですか?」
エドガー「ああ。以前私が結成した『あの部隊』を再び復活し、彼らに頼んだ所…1人の仲間の行方が分かったのだ!」
リムル「つまり…。ピーチ姫が?!」
エドガー「うむ。フリオニールから聞いた情報に寄ると、いつぞやの闘いでサイファーたちに襲われたと言う場所に例の仲間はいるらしい」
リムル「…………」
ちょっと待てよ、王様から聞いた内容に依ると…遺跡があった場所付近ではない事は確かだな。
とにかく、その情報を皆に教えてやらないといけないな。
中でも1番喜びそうなのは恐らく、時リンクやルキナ辺りだろうか。
実はダイと離れ離れになる寸前の道なりに、時リンクとルキナがあの辺で倒れていたっぽかったからなぁ。
回復魔法の達人と言われるバッツとティナの処置が早かったから、犠牲は免れたけどな。
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【女子寮】
『コンコンコンッ』
「はぁ〜い!」
リムル「その声はエアリスか? すぐにロックたちを招集して会議室に来てくれ!」
エアリス「分かった。レオナにも事情、離しておく!」
リムル「ああ。……後はマァムの件だけど、引き続きミュウランとヒナタたちに任せてやってくれないか?」
エアリス「要するに。『あの出来事』の後だからマァムをあまり、無理させたくないって事ね?」
リムル「ああ。……話が早くて助かるよ、エアリス!」
エアリス「分かったわ。わたしたちの方も、それ以外の仲間たちに声……掛けてみる、ね?」
リムル「分かった。焦らなくても良いからな!」
現に女子寮なら心配はないな、マァムに万が一の事があってもヒナタやミュウラン ティファやシュナが付いててくれるからな。
セリスにもすれ違いに声は掛けたけど、蜜璃と一緒にマァムを見ていなきゃいけないと言われて断られたからなぁ。
回復魔法は使えるとはいえ、ティナの様に魔力はあまり良い方ではないらしいけど…本当に大丈夫かなぁ〜。
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【フィガロ城 会議室】
「ごめん。皆に来て貰うように呼び出したのは、他でもないんだ!」
『…………ッ?!』
リンク「ではリムル様。ピーチ姫の居場所がついに分かったんですね?」
リムル「ああ。エドガー王が前もって『ある組織』を再出発しているらしくてな、その時にピーチ姫の行方を掴んだんだよ!」
ティーダ「ある組織って言えば…、ロック!」
ロック「ああ。俺が元の世界でも活躍していた『あの組織』だ!」
リムル「一旦落ち着け。今の所行方が分かったのは彼女のみだけど、エドガー王が言うには今後も彼の方から残りの仲間の捜索を担当することになるかも知れないそうだ!」
レオナ「…。つまり、現時点で見つかっていない仲間たちは……」
ヒュンケル「ブレスワイルド世代のリンクとピカチュウ……、デイジー姫とシモン ケン・マスターズを含むスマブラファイターたちのようだな…」
トワリン「だろうな。息吹やマリオさんの件もフィガロ王の命令で動いている『アイツら』がきっと、見つけてくれる気がするんだよな……」
ロイ「そうだね。それにリュウやエイトさんたちとも再会していないから、今はリムル様の言う通りにしようよ!」
ポップ「……。後俺らに出来ることは、打倒クレイマン討伐の為の体力温存のみ…か……」
リムル「ああ。精霊モーグリって奴が囚われた所と思われる場所にアイツがいるとしたら、勇者ダイもきっと……そこにいる可能性が十分に高いだろう!!」
クラウド「リムル様。その場所についてですが、クジャやジェクトに頼んで道案内をして貰うのはどうだろうか?」
リムル「成程。それは名案だな、急で済まないが2人共。その時は頼まれても良いか?」
クジャ「勿論。リムル様のご命令とあらば!」
ジェクト「へへっ。俺様たちでよければ、いつでもお使い下さい!!」
『……………(滝汗)』
な〜んかジェクトの軽い性格を見ると、俺の知り合い内にいるゴーグルを付けた『アイツ』と似たような一面があるんだよなぁ。
おれが手を出すまでもなく、ジェクトの軽い性格は無一郎が治しているからな。
それに賛同するかのように、ミリムも少しだけ怒っているみたいだけど……。
1つの案はこれで決まったにしても君たち、今は大事な会議中だって事を少しは自覚してくれよな。
それを察したのか、今まで動じなかったゾロが珍しく動き出し……無一郎とミリムの顔辺りに自分が使用している愛用の剣を向けている。
そう言えばルフィも『過去の冒険時』とやらでこんな風に、ゾロに脅されていたらしいからなぁ〜!!
13話に続きます。
- Re: それぞれの強者たちの冒険日々 ( No.19 )
- 日時: 2023/11/22 08:46
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
第13話「小さな勇者、救出」
【オペラオムニアの世界 次元の狭間 最深部】
・ダイ視点
クレイマン「もうすぐだ。この力を目の前にいる小僧に注入すれば、尖った耳が特徴の幼い勇者様でもある『あのお方』から褒美を頂ける……」
ダイ「………ッ?!」
まさか、子リンクの事を言ってるのか?!
嫌だよ、そんな事…俺は望んでなくなんかないよ!!
おれはただ、マァムやクラウドたちを守る為にクレイマンの配下になったんだ。
あの時、仲間たちの無事と引き換えにおれは後悔したんだよね。
今更は無理だよね…、結局おれは……皆に会えずに理性を支配されるんだ。
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『何を言ってるの?』
ダイ「……。魔人のフィーナ?」
『そうよ。あなたのお父さん・バランに教わった方法を使って、あなたに話しかけているわ!』
ダイ「父さんに……。そうか、思念波を使っておれに声を掛けているんだね………」
『ダイ。しっかりしなさい、あなたが諦めてしまったら光の私やあなたの恋人が悲しむだけよ?』
ダイ「……。無理だよ、今おれは……クレイマンに支配されているんだ!」
ヒム「へっ。そんな支配なんざ、俺らが消してやるよ!!」
ダイ「………ッ?! ヒム、皆!!」
アルビナス「ダイの自由を蝕む邪悪なる触手よ、消え失せなさい! ニードルサウザンド!!」
魔王クレイマン「なっ……。き、貴様らっ!!」
ガビル「クレイマン殿。済まぬが、この少年は吾輩たちが預からせて貰う!!」
アルビナス「急ぎなさいガビル。ルーラで戻りますよ!」
ガビル「はいっ!!」
もしかして、ソウエイが伝えてくれたのかな。
だけど……、逃げてもおれはアイツから逃げ切らないよ。
ジェクトやリリゼットたちがいたと言う場所まで戻った瞬間、おれの体内に変化が起きたんだ。
くっ………、これだけでは駄目なんだ……。
お願いだ皆……、おれの理性が完全に途切れてしまう前だけでも逃げて!!
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『バシュッ シュパッ』
ガビル「おぉ。お早いご到着です、マァム様!」
マァム「よかった。間に合ったみたいね!」
ダイ「マァム……。どうして来ちゃったの?」
マァム「話は後。私はねダイ……、あなたの側を離れないと決めたわ!」
ダイ「………。マァム………」
リムル「一旦下がれマァム。おれの力でダイをアイツから引き離す!!」
マァム「リムル様……。はい、分かりました!!」
マァムだけじゃない、シュナやバッツたちも一緒にいる。
おれを回復しつつ、ミュウランとシュナの行動により……おれを取り巻いていた悪しき物体は切り離されてしまった。
倒れる寸前だったおれをマァムはしっかり受け止め、ロックと一緒におれを立たせる。
やっぱり……、回復魔法じゃ駄目だったんだね。
再び倒れ掛けた瞬間、ロックに受け止めて貰ったんだ。
何だか……、兄さんがもう1人増えたみたいな感じがするよ。
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・ロック視点
「き………、貴様ら! これで済んだと思うなよ?」
ロック「それは……、こちらの台詞だクレイマン!!」
クレイマン「なっ………、何だとっ?!」
ロック「今だけは大目に見ながらアンタを見逃してやる。だがな、次に俺たちと再び合った時は洗いざらい白状させてやるから…その時は覚悟しとけよ?(ゴゴゴゴ……)」
クレイマン「くっ……。いつか貴様らは思い知る事になるのだ、この私にトドメを刺さなかった事をな…」
ロック「………。ふんっ、精々ほざいていろよ。負け惜しみ野郎が」
今はいいんだ、やっと純真な勇者様が帰って来たからな。
ヒムも言っていたように、バッツとティナがダイに回復魔法を掛け続けてくれた事が何よりの幸いだった。
あの後エドガーが真剣な顔になり、俺たちにこの場所を目指せと言い出した時は一瞬何事かと思ったよ。
帰り道はアルビナスの唱えたルーラでフィガロ城に帰還し、着いた瞬間…警備の為に残っていたトワリンとマルスがすぐに駆け付けてくれたんだ。
マァムも彼らが心配と言ってマルスたちに付いて行ったからな、後は何とかなりそうかな。
だけど。俺たちが助けに来ると信じて……本当によく持ち堪えてくれたな、ダイ!!
14話に続きます。
- Re: それぞれの強者たちの冒険日々 ( No.20 )
- 日時: 2023/11/24 08:52
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
まもなく作者が不在になるので、更新は帰ってからになります。
本日24日は、あのキャラの誕生日です。
夜辺りに、誕生日関連の更新をする予定になるので…ご了承下さい。
- Re: それぞれの強者たちの冒険日々 ( No.21 )
- 日時: 2023/11/24 22:22
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
味方キャラ一覧
・ダイの大冒険
ヒム キルバーン ミストバーン ハドラー アルビナス ノヴァ ロン・ベルク シグマ フェンブレン
・FFシリーズ
クジャ・トライバル セフィロス 暗闇の雲 アルティミシア ゴルベーザ 皇帝 ヴェイン アーデン ジャッジ・ガプラス
・転生したらスライムだった件
ミュウラン ヒナタ・サカグチ スフィア ヨウム ギィ・クリムゾン 魔王レオン 前魔王フレイ 前魔王カリオン
今は、こんな感じです。
転スラキャラであまり喋らない水色髪の魔王を知ってたら、教えて下さい。
- Re: それぞれの強者たちの冒険日々 ( No.22 )
- 日時: 2023/11/25 09:35
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
第14話「お互いの気持ち 〜ダイマ編〜」
【FF10の世界 マカラーニャの森 入口】
・マァム視点
『パスッ』
魔王クリムゾン「行って来るといい。我々は此処で待機しよう」
ダイ「でっ、でも………」
魔王レオン「こちらに関する心配は無用だ。お前たちに何かあろうと、ピンチの時は俺たちが必ず駆け付ける!」
ミリム「うむ。それ以外は私やリムルたちがしっかり見張っているのだ、だから大丈夫なのだ♪」
『…………(滝汗)』
今のミリムさんからは多分、いつ抑えていた力が発動するか分からない状況だわ。
先程まではあれだけクレイマンを睨んでいたし、リムル様も同じように怒っていたわ。
素敵ね……、森の中の筈なのに…綺麗な湖があるなんて。
そうよ、此処からは私とダイの貴重な時間でもあるんだわ!!
いつ何が起きるか分からない状況だからこそ、冷静になるのよ私!
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マァム「きゃあ〜!!」
セリス「今の悲鳴は……。さあ、皆行くわよ!!」
リムル「ああ。レオンにクリムゾン、力を貸してくれ! ミリムたちは待機しろ!!」
ミリム「わ……、分かったのだ…!」
後少しって時に、どうしてプリムの団体が来るのよ。
半分は何とか堪えていても、ダイを守りながらの戦いは少し以上にキツイわ。
せめて、せめてもう少し……仲間がいたらいいけど。
それを察していたのか、私たちのピンチに何人かの仲間たちが集まってくれたの。
でも……、初めて見る人が何人かいるわね。
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「あの、あなたは……?」
ルミナス「わらわはルミナス・ヴァンパイア、吸血鬼族の女王…とだけ言っておこう!」
リムル「マァム。此処は俺たちが引き受ける、その隙にお前たちは最深部にいけ!!」
マァム「リムル様…。はい、分かりました!」
ルミナス「案ずるな。わらわとて回復魔法も得ておる、リムルよ。あの者らにはガードが付きものじゃ!」
リムル「そうだなぁ……。マァムたちのガードに相応しいと言えば…ソウエイ、頼んでもいいか?」
ソウエイ「はっ。私の力が彼らのお力になれれば好都合でございます!」
リムル「ああ。2人の事は任せたぞ、ソウエイ!」
ソウエイ「御意!!」
まるで、ハイラル方面でも現れた森の亜空軍みたいね。
折角貴重な時間をお許しになったんだもの、無駄な闘いは避けたい所だわ。
そう言っている内に、私たちは無事に目的地でもある最深部に到着した。
いよいよね、此処まで来たからには失敗は一切許されない筈よ!!
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【マカラーニャの森 最深部】
「……。こんな筈じゃなかったのにさ、セリスや皆に応援して貰って。笑って行けると思ってたんだけどね。…頑張ってたんだけどなぁ」
「…ねえ、ダイ!」
「んっ?」
「もう…、無理に頑張るのは止めましょう? 聞いてしまったの、全部!」
「…。全部……」
「…………」
「そっか。知ってるんだ……」
「ええ…、ごめんなさい……」
「……? マァム?」
「その…、ほらっ! 私、色々言っちゃったでしょ? 『早くクレイマンや子リンクを倒そう』とか、『ザナルカンドに行こう』とか! ダイがどうなるかも分からないのに、私は……。だから……、ごめんなさい!」
「ん〜ん。そんな事ないよマァム! おれ…、今までの旅以上に楽しかったよ!!」
やっぱり、無理に笑っている気がしたわ。
そういう時は、少しだけ気を遣うべきだわ。
ティーダさんのように上手く泳げないけど、今は難しい事は考えず…この貴重な時間を過ごしたいの。
それに……、この旅こそが私自身の最初で最後の旅になるかも知れないから。
そうして過ぎていく時間を過ごしていったその時、ダイに変化が起きたの。
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「ダイ……?」
「出来ないよ……、出来ないんだよ……! いけないよ!! う う う………」
あぁ、だから耐えていたんだわ。
自分がどうなるかを初めから分かっていたから、皆に黙っていたのね。
更にダイは泣き続けてしまい、私はある行動に出たの。
ティーダさんもきっと、この世界で同じ事をしたんだろうなぁ。
たまには私からあなたに、口付けさせて!
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BGM設定:FF7よりエアリスのテーマ
「………。マァム………」
「さあダイ。あなたの気が済むまで、私と一緒に海の中を歩いて行きましょう!」
「マァム……。うん、そうだね!」
お互いが覚悟を決めていく中で、私たちは更に湖の中を回っていく。
この行為こそが、私たち2人にのみ許された最初で最後の時間その物になるわ。
湖の中を回っても、お互いが呼吸し合えるのはきっと…ティーダさんとユウナさんの教えがあったからだわ。
特に彼…ティーダさんは元ビサイド・オーラカのエースだったと、少し前にワッカさんから聞いたわ。
あの試合を兼ねて、彼らはユウナさんのガードと言う本職に集中するようになったみたい。
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ダイ「……。あのさマァム、おれ…決めたよ!」
マァム「えっ?」
ダイ「いつかさ。皆と一緒にクレイマンや子リンを倒しても…、これまで以上の旅をマァムと一緒にしたい!」
マァム「……。私に、万が一の事があっても?」
BGM設定:FF6よりセリスのテーマ(別名:ダイのテーマ 〜諦めない純真の意思〜)
ダイ「うん。ユウナがね、もしそうなってしまった時はこれをやるといいんだよって教えてくれたんだ!」
マァム「それは……、指笛?」
ダイ「うん。例えマァムがあの闘いから消えてしまったとしてもさ、おれが指笛を吹き続ければ…マァムが顔を出してくれる気がするんだよね」
マァム「……。仮に上手く出来たとしても、そう簡単に成功しない可能性だってあるわ…」
ダイ「それでも! マァムがおれの為に面と向かってそう言ってたとしても、おれは…おれは絶対に諦めたくないよ!!」
マァム「………。ダイ……」
駄目だわ、彼の…ダイの私への強い意志が此処まで以上に強くなっているなんて。
いつぞやの大戦時で大魔王バーンを倒してからも、更に強い力を手に入れようとしていたわ。
あの時はただ、ポップに先を越されたくないと思ったの。
あなたが降って来ると感じた時だって、私には受け止める資格があったのに。
それでも彼は自分の意思を曲げず、私の代わりにあなたを受け止めたんだわ。
だからダイ、今度は私をあなたがしっかり受け止めてね!!
15話に続きます。
- Re: それぞれの強者たちの冒険日々 ( No.23 )
- 日時: 2023/11/25 20:42
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
14話のネタですが、FF10のマカラーニャの森編を参考にしました。
作者は現在その原典をストップしているので、クリスマス辺りにプレイ再開を狙っています。
- Re: それぞれの強者たちの冒険日々 ( No.24 )
- 日時: 2023/11/26 09:01
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
第15話「現魔王たちの話し合いと緊急事態」
【飛空艇ファルコン 甲板】
・リムル視点
「さて。ダイとマァムの2人による『貴重な時間』とやらもあれからしっかり取れたことだろうし、俺たちは一旦砂の王国に戻ろう」
ルミナス「そうじゃな。わらわたちが不在中に、新たな動きもあったかも知れぬからな」
ミリム「うむ。しかしリムルよ、あのぐにゃぐにゃした嫌な物体は一体何だったのだ?」
リムル「プリムたちの事か? おれもあまり詳しい事は聞いてないが、当時の大会経験者でもある『アイツら』に聞いた方が何かしら得られるかも知れないぞ?」
クリムゾン「それは名案だ。確かその大会名は、スマブラXの大会…だったそうだな?」
リムル「ああ。その大会関連も含め、俺たちが拠点としている王国で今後の事も話し合わなければいけないからな!」
現に俺たちは、前魔王でもあるクレイマンを倒していないのは事実だ。
アイツが俺たちを標的としている以上、次に顔を合わせるその日が最後になるな。
何処でアイツと遭遇するにしても、今の俺たちだけでは対処は難しいからな…。
そうだ、辺りの見張りも兼ねてあの女団長に頼んでみてもいいかも知れないぞ!
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『カツカツカツカツカツ……』
「ヒナタ。来てくれたのか?」
ヒナタ「はい。リムル様が私をお呼びになる気配を重々感じたのですが、私に何か用でしょうか?」
リムル「ヒナタ。お前の力を借りたい、1つだけ頼みたいことがある!」
ヒナタ「成程。要するにこちらにいる皆様だけでなく、他の皆様と合流をしても…警備を怠ってはいけないと言いたいのですね?」
リムル「ああ。今は何もないまま帰路に向かっているけど、万が一の事もあるからな!」
ヒナタ「分かりました。そのお役目、私が引き受けましょう!」
リムル「ああ。助かるよ、ヒナタ!」
彼女も『かつて』は、別の首謀者からの依頼に従っただけだからな。
確か…おれがあった奴で、名前が中々出てこないぞ。
う〜ん、フィガロに戻るまでに難しい事を考えてても仕方ないよな。
そういえばダイとマァム、あのイベント後から顔を出してないけど…しっかり休めているかなぁ。
ちょっと心配だし、様子を見に行って来ようかな。
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「た………、たたたたた大変よリムル〜!!」
リムル「わっ?! なっ……何だよラミリス、一体どうしたって言うんだよ?!」
ラミリス「詳しい話は後。至急ルフィたちのいる世界に進路を変えろってヒュンケルが突然言い出すのよ!!」
リムル「えっ?! ヒュンケルが?!」
ラミリス「ええ。『かつての頃』からのよしみだからと言ってポップとレオナが心配で様子を見に行ったらしいんだけど…、今度はダイに代わってマァムが寝込んじゃったみたいなのよ〜!!」
『な……、何(だって/じゃと)〜っ?!』
まさかの、意外な急展開だ。
やはり、あのイベントのせいかも知れないな…。
本当はあまり長く続けさせたくなかったけど、ソウエイがもう少しだけやらせて置きましょうって言ったからなぁ。
う〜ん、此処から近い王国と言ったらサクラ王国だな。
確かその王国の王様・ドルトンって奴は、ルフィたちの事をよく知っているとベニマルから聞いていた事があったからな。
こうなったら仕方がない…。エドガー王には前もって謝って置くか、数日間は帰れそうにないって事も先に知らせなきゃならないだろうしさ……。
16話に続きます。
- Re: それぞれの強者たちの冒険日々 ( No.25 )
- 日時: 2023/11/27 08:43
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
第16話「仲間たちの説得」
【飛空艇ファルコン号 甲板】
・ルフィ視点
「リムル!」
リムル「ルフィか。その後どうだったんだ?」
ルフィ「ああ。例の目的地変更の件だけどよ、サッズが了承してくれたぜ!」
リムル「そうか。よかった……」
ミリム「うむ。ひとまずは安心なのだ! 後は……、ダイ自身が落ち込んでなければいいのだが……」
ポップ「ああ。俺もアイツが心配だと言ったんだが、此処は任せろって雷神たちに言われてしまったよ」
ミリム「へ〜。ポップにしては珍しいのだ、いつもなら自分の役割は成し遂げるのではなかったのか?」
ポップ「まあな。確かに大戦時の頃はそうだったけど、今はおれ以上に他の奴らも心配してるからよ……」
リムル「……。ポップ……」
そうだよなぁ〜、ゾロとサンジも言ってたけど。
ダイの事をよく知ってるのは、此処にいるポップやヒュンケルたち位なんだよなぁ。
レオナはミュウランと一緒にマァムの介抱で忙しいだろうし、回復魔法が使えるバッツとティナも今頃賛同している頃だ。
サンジも今は少しでもマァムが元気になるように、彼女の体調管理を気遣う料理を作っている。
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ソウエイ「リムル様、こちらにいましたか?」
リムル「ソウエイか。ダイの様子はどうだった?」
ソウエイ「はい。ダイ様の方は、今の所お変わりないとラーハルト殿が言っていました」
リムル「う〜ん。そうなるとやっぱ、頼みの綱は雷神たちのみ……って事になるだろうな……?」
『う〜む………』
確か雷神には、風神も一緒だったよな。
アイツが変な事を言わないように、風神がしっかり見張っていると思うけどよ。
それと同じ位にゾロとサンジも余計な事を、言わなければいいけどな……。
レオナたちがマァムの会報に専念している間は、上手くダイを説得してやってくれよ。
今は俺が行かなくても、セリスやワッカが代わりに行ってるから心配ないよな…。
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【バルコニー】
・時オカリンク視点
BGM設定:FF6よりセリスのテーマ
ダイ「…………」
リンク「駄目だね。ダイ君、あのイベント後から未だにあんな感じだよ」
ワッカ「くそっ! やっぱり、オレたち2人の力では無理なのか!!」
雷神「リンクにワッカ。諦めるのはまだ早いもんよ!」
ワッカ「雷神……、それにセリスたち……」
リンク「……。でも……」
セリス「雷神の言う通りよ。リンク、私たちがこうして立ち向かえたのは誰のお陰だと思うの?」
リンク「それは……、ダイ君やマァムさんが一緒にいてくれたから…」
セリス「そうよ。あの前魔王クレイマンって男と互角に戦えたのも私たちや『彼ら』がいてこそなんだわ、こんな時だからこそもう一度…私たちなりの方法でダイを立ち直らせなきゃ行けないのよ!!」
リンク「…………」
風神「リンク起立。再挑戦!」
リンク「…。うん、僕だけじゃない。皆でダイ君を立ち直らせましょう!」
セリス「リンク…。ええ、私たちはその言葉を待っていたわ♪」
ワッカ「よしっ。今度はこうして集まってくれた皆の力で、ダイを立ち直らせてやろうぜ!」
リンク「はいっ!!」
ありがとう、皆。
特にセリスさん、あなたの言葉にはいつも勇気を貰えますよ。
僕より1つ歳上なのに、彼女も『かつて』はその希望があったから辛い闘いを乗り越えたかも知れない。
それに今のセリスさんからは、何の迷いもない様子でもある。
さあやりましょう、サクラ王国に到着するまでに僕たちなりの力でダイ君を立ち直らせるんだ!!
17話に続きます。
- Re: それぞれの強者たちの冒険日々 ( No.26 )
- 日時: 2023/11/28 08:24
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
第17話「頼もしい助っ人」
【飛空艇ファルコン号 甲板】
・アイク視点
「リムルたち。あれからダイはどうなんだ?」
ポップ「アイクか。やっぱり、駄目だったみたいだ」
アイク「…。そうか……」
レオナ「…。ダイ君、多分だけどこれらは自分に問題があるって後悔しているわ」
アイク「…………」
ポップ「……。今更何を言ってんだよ、レオナ!」
レオナ「ポップ君?」
ポップ「今まで俺たちはアイツの何を見て来たんだよ? これまでの戦いだってさ、ダイが一緒にいてくれたから俺たちは生還でいられたんだ!」
レオナ「そ……、それはそうだけど……」
『ポンポンっ』
レオナ「えっ?!」
ポップ「………。へへっ!」
レオナ「ポップ君……。そうね、こういう時は♪」
アイク「…………(滝汗)」
まさか、俺が雷神たちに代わってダイを説得しろと言うのか?!
あの雷神たちでさえも無理だったんだぞ? おれが言っても結果は……いや、待てよ。
ゼルダの時もおれは彼女を立ち直らせる為に、色々と手を尽くして来たからな。
同じ勇者のよしみなら恐らく、奇跡を起こせる気がするぞ。
そこまで言うなら仕方ないな、たまには俺から行動した方が良さそうだな。
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『シュタッ』
「ではアイク殿、いよいよダイ様の元へ?」
アイク「ああ。もしかするとだが、これは俺にしか出来ない大事な役割かも知れないんだ!」
ロック「アイク…。アイツも……ダイもお前と同じ『勇者のよしみ』なら、確かにそれしかないよな?」
アイク「ああ。その間安全な航路の確保は頼むぞ兄貴、ルキア!」
ロック「ああ。……さて、俺たちは上陸の準備に入るぞ!」
朽木ルキア「うむっ!」
サクラ王国に向かう途中、一護たちを迎えに行ったんだ。
確か、ウソップの故郷・シロップ村で長く滞在していたらしい。
そして、上のクラス以上の存在でもあるギンからもこれまでの経緯を把握していた。
更に一護は恋人でもあるコハルを心配していたが、雨竜が何かしらの方法で一護のやる気を取り戻す。
取り戻すと言うより、脅しと言った方が正解だろうな…。
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【バルコニー】
「…。ごめんねマァム、やっぱりおれが無理をさせてしまったからだよね…?」
アイク「いや、そんな事はないぞ!」
ダイ「あっ………、アイク………」
アイク「付き合ってやるぞ。月夜の散歩も、たまには悪くないからな…」
あ〜、恥ずかしい。
こういう時の決め台詞は、ポップの十八番だったんだよなぁ〜。
こんな名台詞を使ってもいいのかと確認を取ったが、ポップは笑って許してくれたんだよな。
大戦時の頃はあの名台詞はかなりお気に入りだったらしいが、今はあまり使わなくなったそうだ。
要するにそれらは、此処ぞって時にのみしか使わないと言ってるようなものだぞポップ!!
18話に続きます。
- Re: それぞれの強者たちの冒険日々 ( No.27 )
- 日時: 2023/11/29 08:39
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
第18話「介抱と2人の勇者」
【サクラ王国 城内】
・チョッパー視点
『ガチャッ ギィィィ……』
「ドクトリーヌ、大変だ!!」
Dr.くれは「チョッパー?! ヒッヒッヒッ、要は患者だろ? 2年前と同じさ、治療費はいらないよ」
チョッパー「ドクトリーヌ……、ありがとう!」
流石は、ドクトリーヌだ。
俺が此処に帰って来た瞬間、レオナが背負っているマァムを見て…すぐに取り掛かったんだ。
勿論回復魔法に長けているバッツやティナも、俺たちの手伝いに抜擢してくれたからな。
俺にとってこの場所は、大切な場所でもあるんだ。
ドクトリーヌはまだまだ現役で、145歳になった今でも凄腕の医者として頑張っているみたいだ。
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一護「…。石田、そう言えばアイクとダイはどうした?」
雨竜「ああ。共に来たと思っていたんだが、今は2人きりにさせて置けって雷神君にね……」
ギン「あの2人らで大丈夫やろうか? 心配だから、ボクが2人の様子を見て来ますわ!」
恋次「待って下さい市丸隊長。俺も行きます!」
確かに、俺たちがこのサクラ王国に上陸してからアイクたちがいないのは気になっていたんだ。
ルフィやサンジも上陸してくれたけど、アイクたちは拒んでいたからな。
折角ドクトリーヌに会えるチャンスだったのに、それで本当にいいのか。
炭治郎の捜索は引き続きミリムとソウエイ ルキア ロックが担当し、一部の仲間たちのみこの国に上陸したんだ。
どんな話をしているんだろう、アイクたちは。
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・ダイ視点
『ヒュウゥゥン………』
ダイ「見て。あの小さい島がデルムリン島だよ!」
アイク「あそこが……、ダイにとって大切な故郷なんだな?」
ダイ「うん。折角だからさアイク、爺ちゃんと島の皆に会っていかない?」
アイク「いいのか?」
ダイ「うん。たまにはゆっくり羽根を伸ばして来いってゾロとフランキーが言ってたからさ、……確かにマァムの事は心配だけど…」
アイク「……。ダイ………」
皆、ごめん。
本当はおれもマァムの側に付き添ってあげたいけど、中々ない絶好のチャンスだから…たまには爺ちゃんに親孝行したいんだ。
もしマァムの容体が急変したら、その時は知らせて欲しい。
Dr.くれはって人にはすごく会いたかったけど、今はアイクにおれを育ててくれた爺ちゃんや島の皆を紹介したいんだ。
だから……、ほんの数日間だけはそうさせて欲しい。
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【デルムリン島 海岸】
「…。思い出すなぁ、この場所は」
アイク「えっ?」
「……………」
「ダイ………?」
BGM設定:FF6よりセリスのテーマ
ダイ「以前ヒュンケルから聞いたことがあったんだ。かつてアバン先生が初代の勇者だった時に、最初の魔王はハドラーだったらしいんだ」
アイク「……。その当時のハドラーは、どんな感じだったんだ?」
ダイ「……。おれは魔軍司令だったハドラーしか知らないけど、アバン先生たちにとってはかなり強敵だったみたいだって」
アイク「………………」
ダイ「ヒュンケルもクロコダインも当時は、ハドラーがリーダーだった魔王軍の軍団長の一員になっていてさ。もしおれが、クロコダインやヒュンケルを光にみちびいていなかったら多分……悪党のままだったかも知れないよ」
アイク「………。もういい………」
「なのに……。なのに2人は…、ヒュンケルとクロコダインはおれに助けられた恩があるって言って…「もういいっ!!」……えっ?!」
『がばっ………』
「……………」
ダイ「あ………、アイク………?」
アイク「もう……、いいんだ………。奴が……、ハドラーが過去に何をやったのか、大体は分かったから………」
ダイ「……。久し振りだなぁ、マァム以外の人にこうして抱き締められるのは………」
普段のアイクは、ヒュンケルみたいに冷静でいなきゃいけなかった。
ゼルダを守る騎士としては、かなり成長していたみたいだけどね。
それは、おれだって同じくらいに分かるよ。
アイク自身にとってもさ、これ以上は守られてばかりはいられないって強く感じている筈なんだよね。
だけどおれは…、あんな事を言ってしまったのがすごく恥ずかしい……。
マァム……ごめんね、君がすごく苦しんでいるのに…肝心な時に側にいてやれなくて…本当にごめん!!
19話に続きます。
- Re: それぞれの強者たちの冒険日々 ( No.28 )
- 日時: 2023/11/30 08:36
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
第19話「武闘家の不安と突然の襲撃」
【サクラ王国 医療室】
・マァム視点
「……。うっ……」
ファリス「マァム。気が付いたか?」
マァム「ファリスさん……。あれ、此処は?」
ファリス「ドラム城だ。マァムお前…、『例のイベント』の後……かなり寝込んでいたらしいから心配していたんだぞ?」
マァム「そう…、ごめんなさい!」
レナ「姉さん。キッチンにいるサンジさんに、マァムさんが目を覚ました事を知らせて来るわ」
ファリス「ああ。頼むぜ、レナ!」
レナ「ええっ!」
記憶も曖昧だけど、覚えている。
私が無理をしたせいで皆は取り乱し、急遽この島に進路を変更したんだ…。
今は交代制みたいだから、さっきまで介抱していたバッツさんとティナさんは隣の部屋で休んでいるわ。
だけど、海に落ちた時のショックで記憶を無くした筈のファリスさんが全てを知ってるのも…何となく違和感があるわね。
凄く聞きたいけど、これらに関する質問は良くなってからだろうなぁ。
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『ガチャ』
レオナ「マァム。目が覚めたのね?」
マァム「レオナ…。バッツさんとティナさんは?」
レオナ「大丈夫。彼らは隣の部屋でぐっすりよ、念の為にチョッパーと織姫が見てくれてるわ!」
マァム「……。そう………」
ファリス「姫。交代とは言ってませんが?」
レオナ「ごめんなさいファリス。じっとしていられなくて♪」
ファリス「全くもう。今すぐ私の口からポップに報告してもいいんですよ?」
レオナ「いや〜。それだけは絶対に嫌、今回だけは大目に見て! ねっ?」
ファリス「……。どうしましょうかねぇ〜」
サンジ「まあまあファリスちゃん。他ならぬレオナちゃんが此処まで頼んでるんだ、たまには王女殿下の意思に従うべきじゃねーか?」
ファリス「…。分かったよ、サンジの意思を尊重して今回は見逃します。次に同じ事をやったら、すぐに私の方からポップに報告しますからね?」
レオナ「ええっ! そこは重々、肝に銘じて置くわ!」
あのポップが、段々頼もしくなっているなんて。
それにサンジさんの言葉は、私にとっても凄くいい響きにも聞こえる。
だけど、ヒュンケルとマッシュさんも今はダイたちが戻っていない事にかなり戸惑っているわね。
いくらこの国が何も心配ないからとは言っても、襲撃が来るとは限らないわよ。
2人の頼れる勇者が不在だと知っても、奴らは知らない筈だわ!!
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『ガシャーン』
ザボエラ「キーヒッヒッヒッヒッヒッ! やはりこの城にあの武闘家娘がいるのは、本当でしたね子リンク様!」
子リン「うん。あの最年少勇者を誘き出す為にも、武闘家娘を連れて行かなきゃね!」
リンク「ふっ……。どうやら、ザボエラとつるんでいたんだね? 子リン!」
子リン「げっ?! に……、兄ちゃん?!」
トワリン「時さん。何事……って、子リンク先輩?!」
子リン「トワリンまで……。嘘でしょ? ドラム城は警備が薄い筈じゃなかったの?」
Dr.くれは「ヒーヒッヒッヒッ! お前たちのような汚い連中が来てもいい場所じゃないんだよ、あたしたちに殺されたくなければ…この国から今すぐ出て行きな!!」
子リン「くっ。此処まで来て……、今更引くものか!!」
エドガー「ほ〜う? それでも動かないと言うなら、こちらにも考えがあるぞ!」
子リン「何だって?!」
ジェシー「エドガー王。後は『私たち』に任せて?♪」
エドガー「ああ。さあ皆の衆、此処は一旦引き上げよう!」
あれから大分良くなったけど、完治するまでは寝てなきゃ行けないなんて。
ザボエラって事は、アイツのお父さんよね?
新生カオス軍にも、強力な幹部がいたことは前々から知っていたけど。
私に代わってレナさんが現場に着いた時、ジェシーさんとフリオさんの世界から来たマリアさんとの連携技が既に繰り出されていた。
その連携技名は、マイライフ・ロード。
これらを目撃したエドガー王でも、今後は2人を怒らせないようにしようって嫌という程に思い知らされたみたいね…。
20話に続きます。
- Re: それぞれの強者たちの冒険日々 ( No.29 )
- 日時: 2023/12/02 13:59
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
昨日はネタ集めの為、更新しませんでした。
20話では、バツティナメインの回を描こうと考えています。
友情出演として、リムルと雷神を出す予定です。
うっかりして、一護が変な事を言った場合はロックにポケモンのカスミポジションとして止めて貰いますw
それでは、もう暫くお待ち下さい。
- Re: それぞれの強者たちの冒険日々 ( No.30 )
- 日時: 2023/12/03 13:10
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
第20話「思い出の闘い」
【サクラ王国 ドラム城 城付近】
・バッツ視点
「……………」
リムル「…。マァム、早く良くなるといいな」
バッツ「ああ。先程のように、アイツらが襲来しないとは限らないからな!」
リムル「確かに。ザボエラたちが再び来ないとも限らないのは同感だよ、バッツ!」
バッツ「そうだな。…ティナを連れて来てくれないか? 今じゃなきゃ、話せない事があるんだ」
リムル「分かった。マァムの方は俺たちで見てるから、たまにはゆっくりしてくれ!」
今じゃリムルは、魔物たちの王様だ。
普段はスライムの姿をしているらしいが、ある人から姿を受け継いだ事で…人の姿になる事もある。
何でも…リムルも当時は仕事をしていたらしいが、交通事故にあって帰らぬ人になり…別の世界へと転生したそうだ。
初めはかなり不安な事も多かったりしたが、ゴブリン族や他の奴らと出会い…今のリムルがある。
しかも、名前を与えるだけでスリープモードって…随分なまそを持ってかれたんだな。
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「とはいえ。そんな無礼な事を言ったら、更にヤバいかもな…」
「何がヤバいの?」
「ティナ?! 聞いてたのか?!」
「うん。聞こえてしまったから…」
う〜ん、どう誤魔化せばいいんだ。
ティナの口からリムルに知られたら、俺はかなりの罰を受ける事になる。
それだけでも俺は、目の前にいる大切な恋人を危険な目に合わせたくない。
……何てカッコつけたりしたけど、ティナの前では隠し事は出来ないんだよなぁ。
さ〜てと、どうやって言い訳しようかな。
第3章に続きます……。