二次創作小説(新・総合)

Re: それぞれの強者たちの冒険日々 ( No.31 )
日時: 2023/12/04 08:36
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

第3章:離れ離れの仲間たち

第21話「仲間を求めて -その1-」


【FF6の世界 モブリズの村】


・ダイ視点


ダイ「………。そうか、あれから1年が経ったのか……」


少し前にザボエラと子リンクがドラム城に来た時は驚いたけど、ジェシーたちのお陰で助かったんだよね。
あの連携技、おれも出来るようになるかな。
そして俺は今、この村であの大地震後のせいで親たちを失った子供たちを見ているんだ。
それは、おれ1人じゃない……ヒナタも一緒にいる。
初めは俺以外中々懐いてくれなかったけど、テキパキと働くようになってからは信頼出来るようになっていた。


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『ガチャッ』


カタリーナ「ダイさん。ディーンがご飯出来たって!」

ダイ「うん。今行くよ、カタリーナ!」


皆が集まる少し前に、ラーハルトと再会した事があったんだ。
彼が目覚めたのは、港町ニケアの付近。
そこにはおれをよく見てくれた冒険家・ロックがレオナ達のために、荒くれ者のボスに変装していたんだって。
レオナは孤島でブラス爺ちゃんの看病をしているし、1番美味しい魚を何回かに分けて捕まえたんだとしたら…今頃爺ちゃんは完治しているかも知れないね。


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・レオナ視点


【孤島 シドの小屋】


レオナ「……? ブラスさん?」

ブラス「レオナ姫。外の世界に出なさい、仲間はきっと生きている筈じゃ!」

レオナ「ええっ。あたし行くわ、そしてきっと此処へ帰って来るわ。バッツ君や皆を連れて!」

ブラス「ポップ君も一緒に、お願いします!」


そうか、あたしの知らないポップ君をこの人は知っていたのね。
つまりポップ君は、星型に囲まれた山の中にいる事が分かったわ。
ブラスさんが徹夜で作ってくれたイカダを使用し、あたしは孤島を脱出する。
本当に辺り一面は、引き裂かれた世界そのものって事になるわね。
あら? 近くに町があるわね、何か情報を得られるかも知れないから立ち寄って見ましょうか。


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【アルブルクの町】


「おや。レオナ君じゃないか!」

レオナ「ユウ。久し振りね!」

ユウ「ふむふむ。君がこの町に来たのは、仲間の手掛かりを探す為だね?」

レオナ「ええ。今の所ポップ君の居場所を掴んだ位だから、他の皆だったら近くにいるかも知れないって思ったのよ!」

ユウ「確かに。これはユウちゃんも君に同行するしかなさそうだ!」

レオナ「ええっ。頼りにしてるわよ、情報屋さん♪」


かつては裏と表の世界が混ざりあったあの場所で、あたしたちは幾多の困難を乗り越えて来た。
あの頃はポップ君が急に教師を引き受ける事になったのはいいけど、あたしは保健室担当の先生としてほとんど活躍はなかった。
あのまま教室自体が大乱闘になっていたら、ドク先生が止めに入っていたかも知れない。
それ以降ピカチュウの震えもかなり尋常ではなくなったけど、顔見知りの仲間たちがいたお陰で段々落ち着いていったわ。
北にあるツェンの町に行けば、誰かがいる可能性が高いわね。
もしかすると、ユウと同じ世界から来た仲間かしら。

22話に続きます。

Re: それぞれの強者たちの冒険日々 ( No.32 )
日時: 2023/12/05 08:28
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

第22話「諦めない意思、レオナの覚悟」


【ツェンの町】


・レオナ視点


『ドシーン ドシーン ドシーン ゴゴゴゴ…』


レオナ「嘘っ?! 町に入ってすぐに異変が起きるなんて!!」

ユウ「………?! レオナ君、あそこ!」

レオナ「あれは…。禰󠄀豆子、ミソウ!」

禰󠄀豆子「むーむー!」

ミソウ「話は後。先に家の中にいる子供を助けてとこの女は言ってる。」

レオナ「禰󠄀豆子…。分かったわ、行きましょうユウ!」


つまり、タイムリミットは7分。
例の崩れかけた家の中に入り、ユウはお宝回収に専念する。
その間にあたしは、取り残されている子供を助けなきゃいけないわ。
いつかの大戦時で生かした力を発揮しつつ、無事に男の子を救出出来た。
よしっ、後は戻るのみだけど……どうしたらいいかしら。


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【崩れかけた家の中】


「レオナ!!」

レオナ「タツナ君、リゼ!」

リゼ「事情は分かります。今はこの家から脱出しましょう。」

タツナ「そうだな。此処らは石化攻撃の奴らが多いと、ある奴から聞いた事があるからな。」

レオナ「誰?」

タツナ「話は後だ。先に脱出するぞレオナ。」

レオナ「タツナ君…。ええっ、分かったわ!」


まさかこのタイミングで、別の顔見知りと遭遇することになるなんてね。
今はタツナ君に導かれながらも、あたしたちは来た道を戻って行ったわ。
その後別行動を取っていたユウと再会し、あたしたちは無事に脱出する。
もしもあの場でタツナ君たちに合わなかったら、あたしたちは助からなかったかも知れないわ。


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タツナ「さて。此処でのやるべきことは終わったな。これからどうするんだ? レオナ」

レオナ「まずは。ダイ君と再会しましょう、彼はモブリズの村にいるってブラスさんから聞いた事があるわ!」

タツナ「俺たちはいつかの共演時でお前とポップたちしか知らないが。アイツも強いのか?」

レオナ「ええっ。背は低いのが難点だけど、ダイ君はダイ君なりに勇者として頑張っているわ!」

ユウ「確かに。ダイ君にも一緒に来て貰えたら私たちにとっては助かるけど…」

レオナ「そうね。彼があたしたちより村の子供たちを選ぶ可能性だってあるわ!」

ミソウ「確かに確かに。」

タツナ「ああ。その考え方に関しては、間違いじゃないぜレオナ!」

レオナ「皆。目的地を変えて、まずはロック君と再会しましょう!」

『ああ(ええ)!!』


港町ニケアなら、この街を出て森の方に行くとチョコボ小屋があるわ。
1回100ギルだと思うけど、これだけの仲間がいるならすぐに辿り着ける気がするわ。
ダイ君に会うのは、もう少し後でもいいかも知れない。
サウスフィガロの町に行けばポップ君に関する情報も得られるし、他の仲間たちについても聞けるかも知れない。
これはあたしの推測に過ぎないけど…コーリンゲンの酒場にはもしかすると、マリオさんかヒュンケルがいるかも知れないわね。
タツナ君たちにとってだけど、マリオさんのことはハッキリ覚えているわ。
後はその村で、蒼炎のアイク君とクロコダイン ピーチたちに関する目撃情報も調べる必要がありそうね。

23話に続きます。

Re: それぞれの強者たちの冒険日々 ( No.33 )
日時: 2023/12/06 08:23
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

第23話「尾行開始」


【港町ニケア】


・レオナ視点


ユウ「レオナ君。以前フィガロ城の牢獄とやらで囚われた彼らの話に寄ると、今はジェフって奴が新しいボスのようだね?」

レオナ「ええ。そのジェフがロック君だとしたら、あたしたちもフィガロ城に行くべきだと思うわ!」


かつてベンガーナで乗っていた馬車とは違い、ティナの世界にあるチョコボは乗り心地良くて…とても最適だったわ。
モブリズの村にいるダイ君とはマァムと再会してから、訪れた方がいいかも知れない。
後はロック君と再会して、マァムやアイク君たちの事を聞いて回るのもいいかも知れないわ。
動き出したわ、あたしたちも後をつけて行くわよ!
何やらロック君は4人の盗賊たちを利用して、フィガロ城に入る為の近道か何かの道案内をして貰うつもりだわ。


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【サウスフィガロの町 宿屋】


「助けに行く。待ってろよ……? アンタたち、まだついて来ていたのかい?」

レオナ「キミ…。ロック君、なんでしょ?」

盗賊1「ボス。出発の準備が出来ましたぜ、行きましょう!」

ジェフ「済まないが人違いだ。諦めな!!」


やっぱり、案内して貰うまでは自分の正体を明かさないつもりみたいね。
此処まで来て今更諦めたくないわ、ロック君…キミがその気ならあたしたちだってとことんキミを尾行するわ!!
宿屋を後にし、必要な分だけ購入したアクセサリーをタツナ君から受け取る。
このエルメスの靴はこの先のボス戦でも役に立つわ、後少しよ…後少しでロック君の正体を掴めるわ!!


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【フィガロ城】


ジェフ「大丈夫か? もう少しの辛抱だぞ!」

レオナ「……………」

ユウ「ん? どうしたんだい、レオナ君。」

レオナ「ロック君が自分自身を明かさないのは、この城自身が砂漠の中に埋まって苦しんでいる彼らを少しでも助けたいからだと思うの」

ユウ「……? どういうことだい?」


BGM設定:FF7 Remakeよりティファのテーマ


レオナ「あたしたちはただ、この世界に平和を取り戻す為に闘い続ける事が当たり前だと今まで思って来た。それにあたしたちは、此処まで必死になろうとしているロック君の姿を見て更に確信したのよ!!」

タツナ「レオナ。それはつまり?!」

レオナ「ええっ。他の仲間たちの事も気にはなるんだけど、今のあたしたちに出来るのは少しでもやり遂げようとしているロック君の負担を軽くしてあげる事なんだわ!!」

タツナ「レオナ。ああ。そうだな。」

ミソウ「納得納得。」

ユウ「レオナ君。ロック君はこの城の地下に行ったみたいだ。追いかけよう。」

レオナ「ユウ……。ええっ、そうね!」


もう少し……、もう少しだけの辛抱よロック君。
あたしたちだってキミを探し求めて、此処までやって来たんだから!
どうして盗賊たちのボスとして潜入している件についても兼ねて、これまでのキミの経緯いきさつを話して貰うわよ。
そうしない限り、あたしたちは許さないんだからね!
ロック君…キミが4度もあたしたちの意思を否定し続けたかも、しっかり説明して貰うわよ!
皆…あと少しだから、頑張りましょう!!

24話に続きます。

Re: それぞれの強者たちの冒険日々 ( No.34 )
日時: 2023/12/07 08:30
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

第24話「力を合わせての勝利」


・レオナ視点


【フィガロ城 地下2階】


レオナ「まさか。これらが原因で浮上出来なかったなんて……」

ジェフ「こいつは俺が引き受ける。お前たちは先へ!」

盗賊3「ボス、危険ですぜ?!」

ジェフ「いいから、行くんだ!!」


つまりロック君は、彼らに道を譲ったんだわ。
するとそれらを見計らいつつ、更にロック君へと距離を縮めて行く。
これは多分、振り返らない…そう覚悟を決めていた時だったわ!
彼は…ロック君は自慢のポーズで、あたしたちを導いてくれたの!!


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「レオナ!!」

レオナ「えっ?!」

ロック「何をしんみりしながらボケっとしてんだよ。コイツを倒すのを、手伝ってくれ!!」

レオナ「ふふっ。やっぱりロック君だったのね♪」


なぁ〜んだ、今まではこの時の為に黙っていたのね。
それでもロック君はちゃんと、あたしたちを覚えていたわ。
前もって装備したアクセサリーの効果により、捕獲準備を受け付けなかった。
タツナ君とミソウは通常攻撃で攻めていき、禰󠄀豆子は爆血で先手必勝!!
やっぱり、同じ攻撃が来てもあたしたちをとらえることは出来なかったわね。
そしてロック君は止めのアルテマを唱え、戦いに勝利する。
これが、共に力を合わせた効果よ!!


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レオナ「もうっ! ロック君ったら、しらばっくれて!!」

ロック「ごめん。この城の人たちを助けるにも砂の中だろ? つまり、上手く助け出せるようにアイツらに前もって頼んで置いたんだ!」

レオナ「つまり。彼らを利用したって事ね?」

ロック「ああ。秘密の洞窟を案内して貰うまで、トレジャーハンターである事を隠して置きたかったんだよ!」

レオナ「ふふっ。かつては彼ら本人を牢に入れた王様の親友ね!」

タツナ「ったく。水臭いぜ。ロック。」

ミソウ「水臭い水臭い。」

ロック「……ッ!! おっとまずい、一旦隠れろ!!」


どうして、隠れないと行けなかったのかは最初はよく分からなかった。
だけど、ロック君の行動ですぐに理解したわ。
奥から4つの気配を感じていたから、あたしたちは隠れるしかなかったのね。
彼らはあたしたちがさっきの触手との闘いで敗れたと思い込みながら、地下通路を後にして行く。


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「行ったか……」

レオナ「でも良かったの? 宝は?」

ロック「お宝なんて何の価値もないさ。本当の悪はザボエラたちだからな、アイツらに罪はないよ!!」

レオナ「……。ねえ、ロック君!」

ロック「うん?」

レオナ「此処からは、あたしたちと一緒に来てくれるんだよね?」

ロック「ああ。レオナ王女殿下から直々のご命令とあらば…、受けた仕事は引き受ける!!」

レオナ「ふふっ。今後はキミの闘いを頼りにしても、いいって事ね?」

ロック「ああ。それが俺だからな、その役目に添える為にも…期待通りに勝つだけさ!!」


そうね、ポップ君の時は中々見直せなかったけど。
彼も彼でそれなりに努力はしてくれたわ、あのドラゴンたち数匹を前に……ポップ君はペダンを繰り出していた。
あの効果って、ティナの世界で例えるならクエイクって言う地属性の魔法よね。
来た道に戻りながらも、あたしたちはロック君から他の仲間に関する情報を得ていた。
蒼炎のアイク君が、モグと同じ場所にいるのね。
そしてリンクはアウザーさんの屋敷、ピーチは狂信者の塔にいる。
どうやらクロコダインは、ゾーンイーターの中の何処かにいるって事になるわね。
ポップ君に合流する為にも、少しずつ仲間たちを片っ端から見つけて行かなきゃいけない気がするわ!!

25話に続きます。

Re: それぞれの強者たちの冒険日々 ( No.35 )
日時: 2023/12/08 20:41
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

第25話「レオナの不安」


【ワールドマップ】


・レオナ視点


「…………」


ポップ君、今は何処にいるのかしら。
リンク君やアイク君たちと上手く再会しても、ダイ君のようにバッツ君もきっと…拒むかも知れない。
そう考えるだけであたし、凄く不安になってしまったわ。
バッツ君に拒まれた時は、誰かに背中を押して貰うしかない…そう思っているとしても。
今のあたしに、その重大な役目を果たせるかしら。


-----


ユウ「レオナ君。」

レオナ「ユウ、それにタツナ君にミソウ!」

タツナ「レオナ。俺たちは今のアンタを信じて此処まで来たんだ。今更後悔することなんてないぞ。」

レオナ「ええっ。だけど、ロック君や禰󠄀豆子はあたしたちを頼ってくれているけど…バッツ君の時は……もう少し仲間が必要になるかも知れない」

ユウ「要するに。落ち込んでいるバッツ君を私たちの為に説得出来る人物は、たった1人しかいませんよ? レオナせんせー。」

レオナ「…………ッ!!!」


そうか、あの闘いの時もいつもバッツ君のペースに合わせている女の子がいたわ。
あたしと同じ色の髪型に、ピンクのリボンを身に付けている高い魔力を持つ女の子。
かつては生まれた才能を持ちながらも、帝国側に操られてしまった可哀想な子だけど。
ユウの言う通り、まずはその彼女に会いに行きましょう。
きっと彼女なら…、ティナならあたしたちの力になってくれる気がするわ。


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ユウ「レオナ君。ティナ君がいるのは竜の首コロシアムって所らしいよ。」

レオナ「ええっ。もしかするとその場所に行けば、コロシアムのスタジアムにティナを出現させる為のヒントが得られるかも知れないわ!!」

ミソウ「成程成程。」

タツナ「あっ。寄り道するなら。コイツの出番だな♪」

レオナ「そうね。じゃあ目的地を変更して、この先にあるコロシアムを目指しましょう!」


確か、餞別せんべつだって言われて託されていたのを忘れていたわ。
このアクセサリーは本来ならば、特定の仲間にしか装備が出来ない貴重なアクセサリーだけど。
エドガー王もそれを理解した上で、お城のピンチを救ったあたしたちにこのアクセサリーを託してくれたんだと思うわ。
ふふっ、これならスムーズに先へ進むことが出来るわね。
さあ、タツナ君たちにとっては念願の初対面よ!!
まあ……変にミソウがティナのいる目の前で、余計な事を言わないといいんだけどね…(汗)

26話に続きます。

Re: それぞれの強者たちの冒険日々 ( No.36 )
日時: 2023/12/09 10:13
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

26話か27話はティナとの再会編です。

対立するのは、ロックと禰󠄀豆子の予定になります。
彼のバリアントナイフの2刀流攻撃なら、1パターンで決まるかも知れません。
現在、最高に強いのがロックなのでw

ちなみに、パーティ復帰時のティナは65レベルですw
つまり、バッツの方がかなり高い気がしますね。
後、他のメンバーの居場所はこんな感じです。

マリオ コーリンゲンの村 レイチェルの家。
ヒュンケル コーリンゲンの村 武器・防具・道具屋。
バッツ コーリンゲンの村 宿屋・酒場。
クロコダイン ウーマロの洞窟。
シュウ コーリンゲンの村 ロックの家。
リンク アウザーの屋敷。
アイク ジドールの町 宿屋。
エアリス ダンガンの家。
ダイ モブリズの村。
不知火玄弥 サマサの村 道具屋。
時透無一郎 ドマ城 兵舎。
甘露寺蜜璃 サウスフィガロの町 アクセサリー屋。
ピーチ 狂信者の塔。
ゼルダ 炭鉱都市ナルシェ 長老の家。
マァム 獣ヶ原の洞窟。
竈門炭治郎 ドマ城 玉座の間。
ラーハルト ゾゾ山。
ルイージ サマサの村 アクセサリー屋。
セリス マランダの町 ローラの家。
ピカチュウ 炭鉱都市ナルシェ モーグリの住処。
ポップ フェニックスの洞窟。

思った以上に、かなり多いですw
何故かポップだけ、かなり離れていますがw

引き続き、本作を宜しくお願いします。

Re: それぞれの強者たちの冒険日々 ( No.37 )
日時: 2023/12/10 08:49
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

第26話「レオナの後悔とタツナの怒り」


・レオナ視点


【ワールドマップ】


「あなたたちが…。レオナから話は聞いているわ」

ユウ「君がティナ君だね? 私はユウ、情報屋さ!」

ティナ「うん。宜しくね、ユウ!」

『……………』


あのティナまで、平然となっているなんて。
まるで彼女を出現させる方法を初めから分かっているように、ロック君と禰󠄀豆子は視線を逸らしている。
まあ、ポップ君と再合流したら洗いざらい聞かせて貰うわよ!!
それまでは禰󠄀豆子に免じて、大目に見てあげる事にしといてあげるわ。
よしっ、気持ちを切り替えてコーリンゲンに向かいましょう!


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【コーリンゲンの村】


「リゼ! タツナ、ミソウ。それにユウ!」

『シュウ!!』

シュウ「レオナ先生…。あ、この世界では『レオナ先生』じゃなくてもよかったんでしたよね?」

レオナ「ふふっ。どっちでも構わないわ、キミがそう呼びたいなら…好きに呼んでも構わないわよ!」

シュウ「じゃあ。改めて。レオナ先生。」

レオナ「ええっ。キミの体調は、今の所問題なしね!」

タツナ「レオナ先生。俺たちも見てくれ。」

レオナ「……。タツナ君は問題ないけど、ミソウは先程の戦闘で軽傷を負ってるわ」

ミソウ「別に。こんな傷。大した事ない。」

レオナ「はいはい。わがまま言わないの! ほら、背中を向けなさい!!」

ミソウ「……………」


タツナ君とミソウはお互い似たもの同士だけど、大切な身内だから…お互いに無理をするのは仕方ないわね。
かつて共闘した『あの世界』にいた時は、かなりボロボロだったわね。
あの時もあたしが回復魔法でタツナ君たちの怪我を治していたから、あの頃に比べたらまだマシだわ!
ドク先生から一部始終を聞いた時、あの騒動の元凶は間違いなく…レイ自身が招いた結果かも知れないわね。


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「姫!」

レオナ「ヒュンケル、久し振りね!」

ヒュンケル「成程。マリオから聞いていた『別の世界から来た戦士たち』というのは、お前たちの事だったのか。」

ミソウ「ねえ。聞きたいことが沢山あるんだけど。」

レオナ「何? ミソウ」

ミソウ「レオナ先生。この男。誰?」

レオナ「あっ……。ごめんヒュンケル。彼ら…、あなたとは初対面なの。簡単な自己紹介を頼めるかしら?」

ヒュンケル「分かった。確かお前はミソウ…だったな、オレは……」

ユウ「君は。元不死騎団長、ヒュンケル。」

ヒュンケル以外全員『…………ッ!!!』

ヒュンケル「何故…、その事を?」

ユウ「べ〜。ユウちゃんの『情報網』をあなどっては行けないよ。ヒュンケル君。」

ヒュンケル「……。その件に関しては少しずつ努力しよう、それから…バッツならこっちだ。今は先行してマリオが中に入っている」


良かった、探す手間がはぶけてしまったわね。
先に『この世界』へと辿りついたヒュンケルは、あたしたちを例の場所に案内する。
この村の宿屋の戸を開けても、久し振りにあったバッツ君は予想していた通り…かなり元気がないと入ってすぐに察したわ。
マリオ君の言葉でも駄目だとしたら、やはりティナの出番かしら。
マリオ君でも駄目なのに、ティナが行っても逆効果になる可能性だって考えられるわ。


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『ぽんぽんっ』


レオナ「タツナ君?」

タツナ「ありがとうヒュンケル。案内して貰って悪いが。此処からは2人きりにさせてやろうぜ。」

レオナ「何言ってるのタツナ君。ティナが説得しても、バッツ君は……」

タツナ「いいから。今は大人しく。俺の言う通りにしとけよレオナ!!」

『…………ッ!!!』


あの時共に闘った時以来……、かも知れないわ。
彼がどうしてあたしたちの為に此処までするには、ちゃんと理由がある。
それは、この村に来る前から決めていた『例の作戦』を実行する為でもあるという事。
これ以上怒っているタツナ君を見ていられず、あたしたちは彼に言われた通り…大人しく道具屋で待機する事にしたわ。
要するにタツナ君があたしに言いたかったのはきっと、此処から先はバッツとティナ…2人きりの時間だから邪魔をするなって事だったかも知れないわ。
もうっ、それならそうと先に言いなさいよねタツナ君。

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・ティナ視点


【コーリンゲンの村 宿屋・酒場】


『スッ……』

「………。へへっ………」

ティナ「………? バッツ………?」

バッツ「ティナ。君は相変わらず元気そうで…、少し安心したよ……」

ティナ「……………」

バッツ「んっ………? どうかしたかい……、ティナ………」

ティナ「………。ねえ、バッツ……」

バッツ「……………」

ティナ「バッツ。暫く見ないうちに少し、やつれてしまったね……」

バッツ「ああ…。世界が引き裂かれる前の『あの光景自体』を……、俺たち2人が決して忘れる事は出来ないからな…」

ティナ「……………」


それは、かつて起きてしまった『あの日』に少しだけさかのぼる。
私たちがドラム城の異変に気付き、どうにかしてドルトンさんやくれはさんたちを守ろうとしていたけど。
私たち2人の持てるで守り通す事は、完全に不可能だった。
そう諦めていた『あの時』、水色のロングヘアをした少し長身的な男性が私たちを安全な場所に避難してくれたの。
勿論、『彼』に助けられたゴブタ君やソウエイさんたちも私たちと一緒に転送されたの。
その日…世界が引き裂かれてからは、彼の……リムルの行方を1年掛けて探し続けていたけど。
何処に行っても、彼の足跡を探す事は出来なかったのは言うまでもなかったわ。

27話に続きます。

Re: それぞれの強者たちの冒険日々 ( No.38 )
日時: 2023/12/11 08:40
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

第27話「少女の涙と旅人の決意」


※回想シーンのみ、リムルが登場します。


・バッツ視点


【コーリンゲンの村 宿屋・酒場】


「ティナ。今は2人きりなんだ、涙が堪え切れないなら……」

ティナ「…………ッ!!!」

バッツ「俺が! 俺がこうして……、ティナを隠してやるよ」

ティナ「………。バッツ……、バッツ………ッ!!!」


あれから1年振りにこうして再会して早々、いきなりティナを悲しませるとはなぁ。
だけど、時には泣いたっていいと俺は思うんだよ。
俺も小さかった『あの頃』、母さんをその日に失ったと知った時は……受け入れるしかなかったからな。
あんなに優しく幼い俺を包んでくれた母さんの温もりは、大人になった今でも覚えている。
そうか……、俺たちがいるのは引き裂かれた後の世界だから1年が過ぎてもおかしくはないよな。


-----


・レオナ視点


【武器・防具・道具屋】


『モグモグッ』


「よく見るとこの村、初めて来た時はこんなんじゃなかったわね」

ロック「ああ。俺がかつて『この世界』で旅していた時は、村に入ってすぐの花壇があったのは知ってるよな?」

レオナ「ええ……。確かに4つ辺りはあったと思うけど…」

ロック「さっき聞いてたんだ。あの美しかった日々はもう、戻らないと……」

レオナ「……………」

ミソウ「分かる分かる。」

レオナ「ロック君。」

ロック「んっ?」

レオナ「それでも。それでもキミはあたしたちと旅を続ける事を決意した、つまりそれは…キミでも果たしたい贖罪があるからじゃないの?」

ユウ「レオナ君……」


前にキミの過去について、エドガー王から聞いていたわ。
彼が当時トレジャーハンティングをしていた頃、目標にしていたお宝が目的地だったコルツ山内の何処かにあると言う事。
その1歩を進んだ瞬間…崖崩れが起きて、キミを庇って彼女……レイチェルは落下してしまった。
無事に助けたのはよかったけど、そのせいでレイチェルは全ての記憶を失っていたと。
その後に彼は1年間も村を離れていて、やっと戻れた時には…最愛の彼女の姿が何処にもなかったということになってしまって事なのか…。


-----


『ぽんぽんっ』


レオナ「だから、ロック君!」

ロック「……………」

レオナ「あたしが考えるにはね。こんな世界だからこそ、あたしたちやキミ自身の夢を追わないと行けない気がするのよね。世界を取り戻すという夢を!!」

『レオナ………』


これまでだって、あたしたちは他の仲間たちや皆の為に幾多の闘いを乗り越えて来たんですもの。
あたしにだって、叶えたい目標があるわ。
パプニカの女王として、更に国そのものをもっと大きくしなきゃ行けないの。
そんなあたしを支えて欲しい人と言ったらそう……、ポップ君を置いて他にはいないわ。
その為の手伝いとかだと、シュウ君ならウキウキしながらやってくれそうな気がするわね。
後はティナたちのみだけど、もう少しだけ待ってみましょうか。


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・バッツ視点


【回想:サクラ王国 城門】


『リムル様!!』

『皆。此処は俺が何とかする、その間みんなは子リンクを止めるんだ!!』

『そんな……。リムル様を残していくなんて……』

『大丈夫だよ、リンク』

『えっ?』

『もしさ。もし俺が万が一いなくなったとしても……、いつかあの男が言っていたのを…思い出してみてくれ!!』

『………ッ!!! はい、リムル様!』


あの時アイツが言っていた『あの男』と言うのは、勇者ダイの父親・バランだった。
そいつの言葉をすぐに思い出した俺たちはあの頃、リムルがバランに見えた気がしたんだよな。
そのお陰もあって、俺たちはこうして生きている。
要するに俺たちは彼に……、リムルに守られたということになるだろうな。
あの衝撃的な光景もあるし、リムル自身が無事とは考えられないからな。


-----


【現在:コーリンゲンの村 宿屋・酒場】


「だけどティナ。今は君や皆がいてくれるから、何も怖くないんだぞ!」

ティナ「じゃあバッツ。これからは一緒に来てくれるの?」

バッツ「ああ。もし旅の再開を拒んだりしたら、それこそレオナに『バッツ君。君という男は、相変わらず大人気おとなげないわね!』って叱られるからなぁ」

ティナ「バッツ……。ふふっ!!」

『ゴッホン!!』

バッツ「……………ッ!!!」

ティナ「マリオさん、シュウ君……?」

マリオ「あのさ。君たち2人が今すぐイチャコラしたい気持ちも分かるけど…」

シュウ「せめてさ。せめてボクとマリオが見てないとこでやってくれないかなぁ?」

バッツ ティナ『あっ………(汗)』


はは、マリオの冷静ツッコミは未だに健在なんだよな。
今2人が此処にいるって事は、中々戻って来ない俺たち2人を心配して来てくれたかも知れない。
此処はロックの故郷でもあるからなぁ、今夜位はこの村で羽根を休めたいよ。
勿論俺の我儘は一切許されないまま、俺たちはコーリンゲンを後にする。
初めての共同作業だったけど、伝説のパイロット・シド艇長の腕は1年経った今でも健在なのが逆に凄いんだよなぁ〜。

28話に続きます。


〜あとがき〜

はい、今回のお話はバッツ再加入の回でした。
確かにマリオがあの場で軽めの咳をやらなかったら、ティナとの時間は延長していたかも知れませんねw
何だかんだ言って此処のマリオは、誰が何と言おうとしっかり者の配管工ですからねww

もしかするとですが、最終決戦前の真のリーダーは…ウチのマリオの可能性があるかも知れません。
他読者のキャラから、その座を譲れという話がかつてあった時に…マリオが適任者って感じがしたんですよね。
しかし次の話からは、あの飛空艇が復活するシリーズになりますので…引き続き宜しくお願いします!!

Re: それぞれの強者たちの冒険日々 ( No.39 )
日時: 2023/12/11 21:34
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

何か、絆の勇者を出す機会が更に減ってる気がします。
キズナちゃんは初のオリキャラで、もう1人の女主人公なんですよ。

最終章の何処かで、出せたらいいと検討しています。

Re: それぞれの強者たちの冒険日々 ( No.40 )
日時: 2023/12/12 08:36
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

第28話「恋柱・甘露寺蜜璃と再会」


【ダリルの墓】


・レオナ視点


『ドシーン』


ロック「よしっ。此処から先は毒や暗闇 ゾンビ対策が必要だ、気を引き締めて行こうぜ!」

レオナ「ロック君…。ええっ、そうね!」


ねえロック君。キミに言われるまでもなく、既にヒュンケルがアミュレットと言うアクセサリーを幾つか買って来てくれたわ。
勿論ボスが使用する魔法攻撃を反射するリフレクトリングも一緒に、幾つか購入済み。
各自がその装備を付けた後、あたしたちは先に進み始める。
中には珍しいアイテムを手に入れるために、1つ1つの墓標ぼひょうに文字が刻まれているみたいね。
その役目なら、優秀な情報屋・ユウに任せても大丈夫かも知れないわ。


-----


『スッ…』


「レオナ君。これは?」

レオナ「ええっ。ひそひ草よ、エドガー王から万が一の時はこれでお互いの連絡を取り合うといいって言われていたの!」

ユウ「分かった。ロック君。済まないが道案内を頼めるかい?」

ロック「ああ! 勿論だ、ユウ!」


バッツ君もかつて自分のいた世界で、この連絡用アイテムをサーゲイト城の王様から託して貰った事があるって以前聞いていたわ。
まさか『この世界』で、その貴重な連絡用アイテムが役に立つ日も近いかも知れないわ。
2手に分かれた後、あたしたちは何処からか戦っている気配を感じ取ったの。
鞭のように振る舞う斬撃、もしかしてこの気配の正体はまさか?!


-----


【ダリルの墓 最深部】


レオナ「蜜璃!!」

蜜璃「あっ。きゃ〜、やっとレオナちゃんと再会出来たよ〜!」

レオナ「相変わらず大げさねぇ。それよりあなた、どうして此処にいるの?」

蜜璃「うん。あれからこの世界自体が憂鬱になってしまっていてね、私は困っている人たちを助けながら皆を探して回っていたんだ!」

レオナ「……。そう、それは大変だったわね!」

タツナ「つまりよぉレオナ。今そこにいる恋柱が俺たちと共に戦えば。更に戦力は良くなるんじゃないか?」

レオナ「そうか。あのね、蜜璃…。実はあたしたち……」

蜜璃「ん〜ん。さっきの男の子の言葉で大体分かったよ、この世界でも私…皆を守るからね!!」

ミソウ「頼れる頼れる。」

シュウ「そうだね。柱の1人と再会出来ただけでも凄いよ。」

レオナ「蜜璃…。分かったわ、パプニカの時期女王としてあなたに命を下すわ!」

蜜璃「ふっふっふっ。レオナちゃんが何を言いたいのかは大体把握しているよ、勿論ポップ君や無一郎君たちと再会する為にも私…頑張って活躍するから期待しててね!!」

レオナ「えっ……、ええ……(汗)」


確か、喜怒哀楽の鬼たちが合体した後の鬼と対峙した事があるって前に無一郎君から聞いていたのを忘れていたわ。
今まであたしの背負っていた籠から姿を見せなかった禰󠄀豆子がこの時初めて顔を出して来て、蜜璃に再会のハグをする。
一刻でも早く禰󠄀豆子自身が、太陽を克服して欲しいことを願うしかないけど。
炭治郎君に以前…、こう言われた事があったわ。
鬼になってしまった者は陽の光を浴びてしまうと、耐えられるずに死んでしまうと。
そうなる運命さだめだったとしてもね…炭治郎君、あたし的には禰󠄀豆子にも希望はあるわ。
そう! これからも、あたしたちと共に闘い続けられると言う希望がね。


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『ぐいっ』


レオナ「えっ?!」

禰󠄀豆子「む〜む〜♪」

レオナ「えっ? 禰󠄀豆子? これは一体、どう言うことかしら?!」

禰󠄀豆子「む〜♪」

バッツ「もしかして…。お礼を言ってるんじゃないか?」

シュウ「………? お礼?」

バッツ「ああ。おれさ、世界が引き裂かれる少し前に刀鍛冶の里にいる鉄珍てっちん様にあってよ。その時に言われたんだ。「バッツ君。禰󠄀豆子ちゃんならもしかすると、近い内に太陽を克服するかもしれんぞ」てね」

タツナ「成程。その奇跡的な光景が見れるまでの間。俺たちがしっかり守らないと行けないって事か。」

ヒュンケル「そうだな。しかし、このまま姫に禰󠄀豆子を背負い続けるは流石に危険だぞ」

ミソウ「危険危険。」

マリオ「それならさ。これからはレオナに変わって、ヒュンケルが背負うのはどうかな?」

ヒュンケル「……。そうだな、たまにはそうするのも悪くないな」

タツナ「おっ。今度はヒュンケルが禰󠄀豆子が入っている籠を背負うのか? 大丈夫なのかよ?」

ヒュンケル「ああ。いつぞやの大戦時に、ある奴らとの闘いでピンチになったオレの『弟弟子おとうとでし』を助けに行った事があったからな…」

ヒュンケル以外全員『………。何となくだけど、心中お察しします……(滝汗)』


その弟弟子はもしかしなくても、ポップ君の可能性が充分に高いわ。
ポップ君はいつも言っていたもの、助けられなくない奴に助けられるのは…ムカつくからって。
もし彼自身が助けを求めるとしたら、それはあたしたちの事かも知れないわ。
勿論ポップ君たちの事もそうだけど、飛空艇が復帰次第あたしたちはフェニックスの洞窟へ向かわなければならない気がするの。
今ダイ君に合っても、拒まれるのは既に分かっているからよ。
だからこそなのよ、何人かの仲間たちと合流しつつ大勢を考え直す必要もあたし自身の中でちゃ〜んと考えてあるんですから!!

29話に続きます。

Re: それぞれの強者たちの冒険日々 ( No.41 )
日時: 2023/12/12 23:19
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

キャラ紹介

甘露寺蜜璃

恋の呼吸シリーズを駆使する18歳の女性。頼りになる仲間たちにキュンとしつつも、時には柱の1人として仲間を守る頼もしい一面を持っている。

何故か年齢関係なく、誰にでも「〜さん」や「〜くん」「〜ちゃん」と呼ぶ事が多い。

今回は、このキャラのみの紹介です。
引き続き、宜しくお願いします。

Re: それぞれの強者たちの冒険日々 ( No.42 )
日時: 2023/12/13 08:43
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

第29話「飛空艇ファルコン、発進!」


【ダリルの墓 最深部】


・バッツ視点


バッツ「ふぅ〜。いい勝負だったな」

レオナ「ええっ。先程の戦いでマリオさんが弱点の炎系で攻めていったのがかなり良かったわ!」

マリオ「うん。何となくだけど、さっきの中ボス・デュラハンは炎属性が弱点だったからかも知れないね」

ヒュンケル「成程。今ティナとタツナたちが戦ってるプレゼンターは雷・地属性系を吸収してしまうそうだ」

バッツ「…。大丈夫だろう、ティナにはタツナたちが一緒にいるからな!」

レオナ「……。バッツ君………」


畜生、俺だってティナについて行きたかった。
ティナを守ると決めた以上、これからも守り通して行きたいのに…アイツらがガード候補を希望して来たからな。
アイツら的にも『この世界』はある意味で表世界…、かも知れないからな。
一緒にいる間だけでも、たまにはティナのガードにしてもいいかもな。


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『カツカツカツカツカツ……』


「皆〜。生きてて良かったよ〜」

バッツ「うおっ蜜璃。派手に服が破れてるぞ!」

蜜璃「うん。かつて闘った鬼との戦闘でも私、頑張って耐えていたからね!」

バッツ「いやいやいや。耐えるなよ……、ったく…。仕方ないな……」

ティナ「バッツ……。少しだけ怒っているのかな?」

レオナ「(負傷しているティナを回復呪文・ベホマで回復しつつ)違うわ。バッツ君はティナ、あなたの事をいつも心配しているのよ!」

タツナ「あっ! ティナだけずるい。レオナ先生。俺たちも回復を頼むぜ。」

ミソウ「ずるいずるい。」

レオナ「はいはい。慌てない慌てない、ティナを回復したら次はあなたたちの番だから!」

タツナ「本当か? やったぜ。」

ミソウ「嬉しい嬉しい。」


よしっ、こんな感じだな。
後は此処でしか手に入らないアイテムを探しに行ってるマリオたちが戻れば、先に進む事が出来るぞ。
そう言ってる内にマリオたちは無事に戻り、いよいよ奥へ進み始める。
ロックが先頭に立ち、俺たちの為に色々気遣いながら……かつて起きた『この世界』での光景を俺たちの為に見せている。
これらの光景は多分…、セッツァーの過去だろうな。
いつかアイツが言っていたな、時にはお互いに夢を語り合う親友でもあったと。
だけど……、その夢を見るまでもなく親友の…ダリルの方が先に逝ってしまったって事なんだよな。


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『ぽんぽんっ』


バッツ「………? えっ………?」

ロック「バッツ。すぐにでも泣きたいのは分かるけど、今の俺たちには前に進んで行くしかないんだ!」

バッツ「………。ロック………」

ロック「おっと! 俺の過去についての件なら落ちついたら話すよ。さっ皆、もう少しだ。俺にしっかりついて来な!!」

レオナ「全く……。こういう時に限って絶対何かを隠してるわね、ロック君は……」

ミソウ「確かに確かに。」

ヒュンケル「ああ。今の彼から見ても、姫の言う通り何かを隠している事は確かだな」

バッツ「つまり、さっき見せた光景以上の出来事をロックは知ってる……?」

ヒュンケル「恐らく、な……」

レオナ「……。少し位、あたしたちにだけでも打ち明けてくれたっていいのに……」

マリオ「レオナ。ロックさんも言っていたように、今の僕たちは前に進んで行くしかないんだよ」

レオナ「マリオさん……。ええっ、それもそうね!」


ロックに続いてマリオまで、どうしてそんな気持ちでいられるんだよ。
今はそんな事を聞くのは良くないだろうから、後で色々聞いてみるか。
更に奥まで進んで行くと、飛空艇の甲板に辿り着いていたんだ。
つまりさっきまでの道のりは、階段だったって事なのか。
するとロックは手慣れた手付きでハンドルを動かすと、潜っていた場所から飛空艇が浮上し始めたんだ。


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【飛空艇ファルコン 甲板】


「はははっ。驚いただろ?」

『…………ッ!!!』

ファリス「会いたかったぜ、お前ら!」

玄弥「全く。来るのが遅いぞ、お前たち!!」

バッツ「ファリス、それに玄弥!」

キスティス「皆。無事で本当に良かったわ!」

シュウ「キスティス先生たちまで。」

レオナ「もうっ。どうしてこの事を今まで黙ってたのよ? ファリス!!」

ファリス「ははは……。隠してて悪かったな皆。俺やキスティスたちも一時期は本当に離れ離れになっていたんだけどよ、かつて『あの方の仲間だ』って言う奴らからこの場所に前もって俺たちを導いて貰っていたんだよ!」

マリオ「何だって……ッ?!」

レオナ「じゃあ。あなたたちを導いてくれた人ってもしかして?」

セリス「ええっ。その方は『英雄一行』の1人…ソウエイ様よ!」

シュウ「ええっ?!」

タツナ「マジかよ。そんな凄い人がセリスや玄弥たちを導いたって言うのかよ。」

ミソウ「凄い凄い。」


隠密・ソウエイが生きてるって事は、オーガ族の1人……シュナやゴブタたちも無事だって事なんだよな。
だけど、セリスたち1人1人を見渡しても……リムルの姿は何処にもなかった。
やはり、あの出来事で逝ってしまったのは……夢じゃなかったんだな。
そうなるのを覚悟した上でリムルは、俺たちを守ってくれたかも知れない。
無一郎や他の奴らと無事に再会してから、俺とティナの2人でリムルの最後をセリスたちに打ち明けないと行けないからな。
よぉ〜しっ、この調子で今いない仲間たちを片っ端から探しに行くぞ!!

30話に続きます。

Re: それぞれの強者たちの冒険日々 ( No.43 )
日時: 2023/12/14 08:55
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

第30話「今後の計画」


【飛空艇ファルコン 甲板】


・レオナ視点


レオナ「ファリス。あたしたちと再会する前に、何か手がかりは掴めたの?」

ファリス「ああ。どうやらピカチュウの件についてだが、流れ着いた場所からピンク色の髪形をしたオーガ族があいつを助けてくれたらしくてよ。今はそいつと一緒にアウザーの屋敷に向かっているらしいぜ!」

レオナ「ピンク色の髪形をしているオーガ族…。つまり、シュナが…?」

ファリス「ああ、そうだぜ!」

レオナ「ふふっ。感動の再会の時は、感動のハグをしようかしら♪」

ガラフ「そうじゃのぅ。ワシらにとっては初対面になるやも知れんが、ピカチュウはお主を覚えているかも知れんからな」

レオナ「はい…。確信は持てませんけど、ピカチュウはきっと……あたしたちを覚えていると思います」

ガラフ「ほっほっほ。頼りになるお嬢さんじゃわい!」

タツナ「懐かしいな。俺たちと共闘した時なんてよ。いきなりガクブルだったからな。」

レオナ「タツナ君。それに関してはキミたちに問題があると思うわよ?(汗)」

タツナ「うぐっ……。」

ファリス「まあまあ。さて、報告の続きをするぜ。次にダイの件だけどよ、今はあの女騎士が俺たちに代わって闘ったお陰で…モブリズの村に被害はなかったらしい」

レオナ「ヒナタが…、ダイ君の為に尽力じんりょくを尽くしてくれたお陰だわ!」

玄弥「ああ。だがダイは…、ティナと同じように闘う力を失ってしまったらしい。今は兄貴と煉獄さんがアイツの付きっきりに入っているからな」

ファリス「……。ダイに少しでも闘う力を取り戻すならやはり、マァムを先に見つける必要がありそうだな!」

レオナ「そうね。その時にデスゲイズと接触しなければいいけど、これらは無理な話かも知れないわ。皆、気を引き締めて行きましょう!」

『ああっ!』


よしっ、まずはマァムを迎えに行きましょうか。
世界地図を見てみると、マァムはナルシェの何処かにいることになるわね。
モーグリの住処すみかって事は、ロック君を連れて行かないと鍵の掛かった家を通る事は出来ない筈だわ。
たまにはパーティをティナ ユウ バッツ君 ロック君の4人で行動して貰いましょう、タツナ君やあたしたちはその間……少し休んだ方がいいかも知れないわ。
ヒュンケルやシュウ君たちには、この飛空艇内の警備をお願いしたいからね。


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「見えたわ。あれが、ナルシェよ!」

レオナ「………ッ!! 待ってティナ、気づかれてしまったわ!」

ティナ「えっ?!」


到着寸前に、例のモンスターと遭遇してしまうなんてね。
確か5の倍数を持っている仲間は、下に降りて貰った方がいいかも知れないわ。
先行はバッツ君、彼はイフリートを発動してデスゲイズにダメージを与えていく。
次に玄弥君、彼は覚えたての黒魔法・フレアとメテオを連続で繰り出し続けていく。
かなりの大ダメージを受けたのか、デスゲイズは反撃しないまま…一旦引き返し始めた。
要するにこういうことが起きる可能性もあるから、十分に気を付けなきゃ行けないわね。


-----


玄弥「くそったれが!! 後少しで…、後1歩の所でデスゲイズを確実に倒せたのに。あの野郎…、ちょこまかと逃げやがって!!!」

レオナ「駄目よ。今は奴との再戦よりも、先にマァムと合流するのがあたしたちの目的なんですからね? 玄弥君!」

玄弥「うっ……。確かに、それもそうだよな…」


まあ、怒る気持ちは分からなくはないけど。
あたしはマァムを迎えに行くチーム1人1人に、モルルのお守りを託していく。
全員じゃなくても、誰か1人にそのアクセサリーを身に付けて置けば…余分な戦闘をしなくて済むかも知れないわ。
さっき対峙したモンスター…、名前はデスゲイズだったわね。
あの退散からすると、まるであたしたちに捕まえて欲しいと言わんばかりのような気がしたわ。


【炭鉱都市ナルシェ】


・ロック視点


ティナ「……。やっぱり、人の気配は感じない…」

ロック「いや。かすかだけど、アクセサリー屋の裏側と1番奥にある家から人の気配を感じるぜ」

ユウ「つまり。珍しい幻獣も。時には手に入るって事かい?」

ロック「ああ。それらは後回しだ、まずはレオナの言うように…先にマァムを探しに行こうぜ」

バッツ「ロック…。ああ、それもそうだな!」


確か、俺が当時エドガー・バナン様を連れて来た時は…かなり賑わっていたんだよな。
コーリンゲンの村に来た時でもそうだけど、此処も既に……廃墟寸前にまでおちいっていたよ。
この場所でもまた美しかった『あの日々』に再び取り戻す為にも、俺たちは引き続き闘い続けなきゃ行けないからな。
済まないなエアリス、君を迎えにいくのはかなり後になりそうだよ。
マァムと再会した後は恐らく、モブリズの村 アウザーさんの屋敷 フェニックスの洞窟と続いていく筈だからかなり遅くなる可能性がある。
だけど安心してくれ、俺と君は1年間離れていても…今もお互いを愛し合っている事に変わらない事をな。

31話に続きます。

Re: それぞれの強者たちの冒険日々 ( No.44 )
日時: 2023/12/15 21:53
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

第31話「女武闘家・マァムと再会、獣王の元へ」


・ティナ視点


【炭鉱都市ナルシェ モーグリの住処】


『ガバッ』


「えっ?!」

マァム「良かった。ティナさんが無事で……」

ティナ「……。マァムちゃん、あのね……」


私は覚悟を決めながら、これまでの事を話したの。
まずは嬉しい知らせをしてから、ダイが負傷している事までを。
つまりミュウランも今は、何処かで生きているって事かしら。
万が一ロックの家の地下に、リムル様がいるとしたら……。
これらが最初で、最後になってしまう可能性もある筈だわ。


-----


『ポタポタッ……ポタポタッ……』


「……………」

バッツ「………。マァム………」

マァム「じゃあ。ダイは今も、あの孤児院にいるのね……?」

ティナ「ええ。彼を迎えにいくにはマァムちゃん、あなたの力が必要なの」

マァム「……。今まで彼は…、ダイは……何度も何度も私を守ってくれたわ。だから! 今度は私がダイを支える番よ」

『マァム(君)……』

モグ「クポ。ボクも一緒に行くクポ、モルルの分までマァムを守り通すクポ♪」

ロック「モグ……。ああ、それもそうだな!」

モグ「だからマァム。辛い時は、いつでもボクをふかふかするクポ!」

マァム「モグ……。じゃあ、お言葉に甘えるわ!」


私も沢山していたけど、モグは暖かい感触があったわ。
勿論、いにしえの精霊・モグも彼とは違う暖かさがあったけど。
今だけは、マァムちゃんに任せた方がいいかも知れないわ。
悔しいけど、今モグが見ているのはマァムちゃんだから。
こんなにも……、こんなにも差をつけられてしまうなんてかなり悔しいわ。


-----


『ポンポンッ』


ユウ「ティナ君。この都市の何処かに獣王がいるみたいだ。」

ティナ「ええっ。そこは私とバッツの2人で行くから、ロックとユウちゃんはマァムちゃんたちを見ていて欲しい!」

ユウ「ああ。分かったよ。ティナ君。」

ロック「そうだな。だがウーマロは『あの頃』以上に強いから、充分に気を付けろよ!」

ティナ「ロック…。ええっ!」


かつての大戦とは全然違うけど、ウーマロも一緒に来てくれるなら頼もしいわ。
そうすれば、いつか旅したあの時以上の絆を深める事が出来るかも知れないから。
『いつぞやの頃』に通ったその場所にある幻獣も私をしっかり覚えていて、闘わずに再び私たちに力を貸す事を誓ってくれた。
背後に入口が出来た、つまり…この先に雪男の洞窟が。
ごめんねレオナ先生、少しだけ…帰りが遅くなります!!

32話に続きます。

Re: それぞれの強者たちの冒険日々 ( No.45 )
日時: 2023/12/16 20:56
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

第32話「獣王と再会、モブリズの村へ」


・バッツ視点

【雪男の洞窟】


『スタスタスタスタスタ……』


バッツ「まずいな。この辺りは石化攻撃の奴らが多いぞ」

ティナ「そうね。でも、モルルのお守りなら…行けるわ!」


そういえば俺、此処に来るのは久々な気がする。
1人で旅をしている時以来だから、今はティナと一緒に来ている。
まあ、全ての宝を回収していったら更に時間が掛かるみたいだからなぁ。
此処らは一旦、後回しの方がいいかも知れないぜ。
なるほど、あのスイッチボタンに寄って…出て来る場所が違うのか。


-----


クロコダイン「おぉ。バッツにティナ、いいとこに来たな!」

『獣王・クロコダイン!!』

バッツ「よしっ。これなら、形勢逆転だ!」

「そこ。ティナ、いる!」

バッツ「何だ? コイツ、急に構えを解き始めたぞ!」

クロコダイン「一体、どういう事だ?!」

マァム「そうか。ウーマロは最初から分かっていたんだわ、ティナさんとは『あの時』から一緒に闘った大切な仲間だから。それ以上に戦う必要がないって事を」

バッツ クロコダイン『マァム、ロック!』

ウーマロ「ロックも、久し振り! 元気、だったか?」

ロック「ああ。またあの時みたいに、沢山暴れようぜウーマロ!!」

ウーマロ「う〜!!!」


へへっ、こんな夢見たいな光景が現れるなんてな。
何て高さなんだよ、こいつは。
俺たちよりかなり高いけど、マァムとティナを担げる位の高さそのものだ。
次は俺を肩に乗せ始めるけど、流石に高い所は……ちょっとな。
あのトラウマを少しずつ克服しなきゃ行けないから、こういうのは程々にして欲しいくらいだよ。
よしっ、これで大体は揃えたって感じだな。
次はいよいよ、勇者ダイのいるモブリズの村だ!!

33話に続きます。

Re: それぞれの強者たちの冒険日々 ( No.46 )
日時: 2023/12/17 08:19
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

第33話「ロックとエアリス」


【飛空艇ファルコン号 甲板】


・レオナ視点


ファリス「そうか。ティナたちがクロコダインとウーマロを見つけてくれたんだな」

ティナ「うん。ウーマロと闘う覚悟は決めていたけど、私を見た時…突然見知った感じがしたの」

レオナ「要するに。その場に見知った顔がいたから、返って闘いづらくなったって所ね!」


彼女たちが離れている少しの間、他の班がエアリスと合流していたの。
勿論シュナたちとも無事に合流し、後はフェニックスの洞窟のみとなったわ。
目的地に着くまでは各自温存と言って、それぞれ休息に取り掛かったけど。
あたしはこの場に残り、恋人である大魔道士の彼を考え始めていた。
まさかキルバーンがピロロだったなんて知らなかったけど、ヒムは本来の力を開花した時に…始めて髪形が変わった気がしたわ。
あれはまさに、ハドラーその物でもあったわ。


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『ザッザッザッザッザッザッ…』


クジャ「おやおや。こんな所で夜風にあたっては、皆が心配しますよ? レオナ姫」

レオナ「ええ。何だか……、眠れなくて」

クジャ「まあ。無理に部屋に戻れとは言わないけど、時間潰しには付き合ってやらなくもないかな」

レオナ「…………。何だか、眠れないの……」

クジャ「その代償はもしや、キミの恋人でもある魔法使いの『彼』の事かい?」

レオナ「ええ。もし彼なら、どんな決断をしていたのかしら……」


あたしはただ、ティナやバッツ君たちの負担を考えて各自がお互い手を取るようにと指示を出して来た。
そんなあたしを信じて、今もこうしてタツナ君たちはしっかりついて来ている。
見た目が幼くても、闘いの時はちゃんと頼りになる彼らもまた…焼きたての食べ物を見ると滅多にない表情を見せる。
確かバッツ君が言っていたわ、美味しい物が目の前にあるとミソウがミリムみたいな顔をするって。
普段はシュウ君以外懐かないみたいだけど、共に戦ったあの頃はクロコダインに懐いていたわね。
ミソウのジャンプ力をたまに見るけど、人間離れした力を幾つか身に付けている気がするわね。


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【バルコニー】


・エアリス視点


「エアリス。君とまた一緒に、こうして旅が出来て俺……嬉しいよ」

エアリス「うん。ロック、あのね…。わたし……」

ロック「おっと! 涙は、全てが終わってからだぜ?」

エアリス「えへへっ。そうだった…、ね?」


今は此処、使っていない時間だってアルビナスがこっそりわたしたちに教えてくれたの。
レオナにも散々心配かけられたからなぁ、今後は一緒に戦いながら反省しなきゃ行けない気がするの。
わたしと再会した後、一部は初対面の子達が何人かいたなぁ。
その時はヒュンケルとマリオがいてくれたお陰で、トラブルにならなくて済んだけどね。
星を救う旅とは違い、ロックたちがいる『この世界』でも平和な世界を取り戻そうと頑張っているんだ。


-----


「なあ。ロック。エアリス。」

エアリス「ん? わたしたちに、何か用があるの?」

タツナ「いや。大した話じゃ。ないんだけどよ。」

シュウ「こらタツナ。今はロックさんとエアリスさんの貴重な時間なんだから、ボク達はさっさと退散するよ!!」

リゼ「それと。こっそり抜け駆けしたこと、私の口からファリスさんにお知らせしてもいいなら今すぐ伝えますが?」

タツナ「リゼ。俺に免じて頼む。ファリスには言わないでくれ。」

リゼ「全くもう!!」

『…………(汗)』


確か、ポップから以前聞いていたけど。
リゼって他人の恋愛話、興味なかったんじゃなかったかな。
かつてわたしたちの知らない場所で、ポップとバッツたちが呼ばれたって話は聞いていたけど。
その頃の当時の元凶が、死しても人に迷惑を掛けていると言うマッドサイエンティスト…ダミ。
う〜ん、駄目な部分とかありそうだけどわたしから見ると駄目な人……じゃない気がするんだけどなぁ。
これらに付いては、機会があったら聞いてみようかな。

34話に続きます。

Re: それぞれの強者たちの冒険日々 ( No.47 )
日時: 2023/12/18 08:27
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

第34話「フェニックスの洞窟、一時的な別れ」


【飛空艇ファルコン号 甲板】


・ロック視点


『ビュンビュンビュンビュンビュンビュン……』


「ついに……。ついに来たんだな、ポップがいるフェニックスの洞窟に…」

レオナ「ええ。ロック君、今回はあたしがキミの班に入るわ!」

タツナ「俺も。少しでも体動かさないと。気が済まないからな。」

ミソウ「私たち2人の力。今こそ見せる時。」

ロック「レオナ……タツナ、ミソウ…」

レオナ「……。後は、2人位ロック君とあたしのいるチームに来て欲しいわね……」

ロック「そうだなぁ。さ〜てと、この中から誰と誰を俺たちの班に加えるとしようかねぇ〜」


そうだった、此処に到着する前は2つの班に分かれるんだよなぁ。
俺とレオナが率いる班は第1PT、バッツとヒム率いる班はは第2PTだ。
ヒュンケルとユウには、情報提供に入って貰う。
後はティナ シュウ リゼ エアリスをバッツとヒムがいる班に加え、こっちはファリスと無一郎を連れていこうかな。
また寂しい感じもするけど、今はこれが俺なりの最善の策なんだ。


-----

ロック「……………」

バッツ「ロック。どうしたんだよ?」

ロック「バッツ。上陸前にこいつを、お前に預けて置くぜ」

バッツ「ああ。そっちも気を付けろよ? ロック!」

ロック「そういうお前もな? バッツ」

バッツ「ああ。必ず最深部でまた会おうぜ、ロック!」

ロック「バッツ……。ああ、勿論だ!」


バッツに渡したのは、レオナがダリルの墓で託していたひそひ草だ。
これで互いの進行を含め、状況も確認し合う事が出来るからな。
エドガーから貰ったモルルのお守りによって、無駄な戦闘は避けれそうだ。
助かったぜエドガー、恩に着るよ!
後はバッツたちが通りやすくする為に、何とかして置くかな。


-----

【フェニックスの洞窟 ロックサイド】

「う〜ん。殆どの宝箱を調べたけど、何もなかったわね!」

ロック「つまり。俺がそうしたように、『アイツ』も俺と同じ事を……?」

タツナ「………。アイツって言えば。もしかすると。」

レオナ「そうか。ポップ君がそこまでしたい理由は恐らく、少しの時間だけでもリムル様と話をする為なんだわ!」

ロック「成程!!」

タツナ「要するにポップがいるのは。この山で間違いないって事なんだな? レオナ」

レオナ「ええ。もうすぐで最深部よ皆、気を引き締めて行きましょう!」

タツナ「ああ。行こうぜロック。レオナ。」

ミソウ「行こう行こう。」

ファリス「ははっ。変わった奴らだけど、飽きない連中だな」

無一郎「うん。この世界でなら、炭治郎と再会するのも遠くはないかも知れない…」


よしっ、バッツたちの方も順調に来ているな。
あっちは通れない火とかを何とかしなきゃいけないから、俺たち以上に苦戦はしそうだよ。
しかしティナは経験者だからな、この手のトラップは軽いもんさ。
お陰で通りやすくなり、いよいよ最深部で合流する。
道中お互い班にも、モンスターとの遭遇はなかったからな。
しかしバッツの奴、シーフのスキルを活かしながら進むとは大した奴だよ。
ごめんなバッツたち、此処から先は俺たち第1PTの役目なんだ。
ポップと再会するには、レオナを連れて行く必要があったからな。
必ず無事にこの場所に帰って来るから、それまでバッツたちはそこで待っていてくれ!!

35話に続きます。

Re: それぞれの強者たちの冒険日々 ( No.48 )
日時: 2023/12/19 08:24
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

第35話「託される願い」


【フェニックスの洞窟 最深部】


・レオナ視点


「……………」

『ポップ(君)!!』

ポップ「………ッ!! ロックにレオナ、それに皆! やっと見つけたんだ、魂を蘇らせる伝説の秘宝」

無一郎「ねえ。それが君の探していた魔石かい?」

ポップ「ああ。アルビナスから聞いた話だけどよ、フェニックスの魔石には自らを石に変えたと言う伝説があったんだ。あの話は本当だったんだな、だけど…ヒビが入っちまってる。こんなんだと、『奇跡の力』とやらを呼び起こす事が出来ないかも知れないぜ……」

レオナ「ポップ君…、リムル様を……?」

ポップ「俺はあの人を守れなかった。真実を失いかけてしまった…だけど、その真実を奇跡にするまでに俺のやる事は今も変わらない」

ファリス「行くんだな? コーリンゲンへ」

ポップ「ああ!!」


彼の叶えたい出来事の為に、あたしたちはコーリンゲンへと進路を変える。
着いて早々ポップ君が進んでいったから、あたしも後について行ったの。
元々この家はロック君の家だから、あたしは此処で待つしかないと感じたんだ。
彼に感動のハグをするのは、その後でもいい。
せめて……、せめて限られた時間だけは誰にも邪魔されたくないからあたしは待機する事にしたわ。


-----


【コーリンゲンの村 ロックの家 地下】


「ポップ………」

ポップ「リムル様!!」


BGM設定:FF6より永遠に、レイチェル


リムル「ポップ…。会いたかった、お前に一目……、会いたかったよ」

ポップ「ああ……、リムル様………」

リムル「フェニックスが少しだけ俺に時間をくれたんだ。だけど……俺はすぐに逝かなきゃいけない、だから…お前に言いたい事を今伝えて置くよ」

ポップ「……………」

リムル「ポップ…。俺、嬉しかったんだ。あの時……あの瞬間……、皆から離れる時……お前やソウエイたちを守れただけで俺…凄く嬉しい気持ちで眠りに付けたんだよ」

ポップ「………。………止めて下さい……」

リムル「だから……。俺からお前へ最後に言い忘れた言葉だ…。ポップ、ありがとう!」

ポップ「…………ッ!!! リムル様?!」

リムル「ごめん…。もう時間が来てしまったみたいだ……、ポップ……お前の気持ちは受け取ったよ。この俺の感謝の気持ちで、お前の心を縛っているその『鎖』を断ち切って下さい。お前を心から大切にしている、彼女を愛してやってくれ!」

ポップ「………。リムル様……」

リムル「……。……不死鳥フェニックスよ! 俺からの最初で最後の願いだ!! 蘇り、ポップたちの力に!!」

ポップ「………ッ!!! り………、リムル様ーーーーー!!!」


彼の大声は、あたしのいる場所にまで聞こえていた。
本当に……、限られた時間の中でしかお話が出来ていなかったのね。
あの人の……、リムル様の最後を見届けたポップ君はその場から動こうとしなかった。
今まで彼に寄り添ってくれた玄弥君とユウは代わりに立ち上がり、あたしの元に来たの。
今のポップ君は、衝撃的な事実を受け入れるまで……未だに動こうとしないと。
それでもあたしは頑張って待ち続けるわ、ポップ君ならきっと……自らの力で吹っ切れてくれる事を信じたいから。

36話に続きます。

Re: それぞれの強者たちの冒険日々 ( No.49 )
日時: 2023/12/19 21:11
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

第36話「大魔道士の決意と2人の覚悟」


【コーリンゲンの村 ロックの家】


・レオナ視点


「………………」

レオナ「ポップ君……」

ポップ「大丈夫だ、レオナ!」

レオナ「えっ?」

ポップ「あの後リムル様はおれの心に光を与えてくれたんだ。もう…大丈夫さ! 行こうぜレオナ、俺たちにはやらなければならない事がある!」

レオナ「ポップ君…。ええ、そうね!」


彼の……、ポップ君の心強い決意と共に賑やかな曲が流れ出した気がしたの。
そういえばロック君の時もこうして、エアリスと歩み始めたみたいね。
ロック君の家を後にしたその直後、ポップ君は突然歩みを止めてしまったの。
心配になって声を掛けると、彼は元いた場所に戻って行ったわ。
何か忘れ物をしたのかと思って心配していたけど、彼はフェニックスの洞窟で回収した武器や防具 アイテムをあたしに見せてくれたの。


-----


BGM設定:FF6よりロックのテーマ


『スッ………』


「ポップ君。これって?」

ポップ「へへっ。フェニックスの洞窟のお宝さ! さっ行こうぜレオナ、ザボエラを倒し…ティナとロックがいる『この世界』を平和な世界に導いてやろうぜ♪」

レオナ「……………」

ポップ「どうしたんだよレオナ? おれ、おかしい事言ったか?」

レオナ「違う!!」

ポップ「………ッ!!!」


ごめんなさい、どうしても我慢が出来なかったの。
少し前にリムル様を見送ったばかりなのに、それでもあたしの前で泣かないようにするキミを…ポップ君をこれ以上見ていられないの。
村の人たちに見られてもいい、あたしがこんなにもポップ君を凄く好いている事を見せつけてやりたいの。
まあ、ポップ君自身としてなら……その倍以上にあたしを好いているかも知れないでしょうけどね。


-----

『ギュッ………』

レオナ「……………」

ポップ「………。れ………、レオナ………(真っ赤)」

レオナ「ごめんなさい。急にこんな事をしてしまって」

ポップ「いや……。逆によ……、凄く嬉しいよ」

レオナ「えっ?」

ポップ「あの頃。レオナは俺に言ってたよな? 「あたしはまだ、キミを見直してなんかないわよ」て。それは恐らく、あの頃のおれは魔法使いとしてはまだ半人前だったんだよ!」

レオナ「そうね。あの時の事は、いつだって思い出すわ! でもね、ポップ君!」

ポップ「んっ?」

レオナ「キミはもう…。あの頃の君じゃない、今ではあたしの為に動いてくれる大魔道士様なんですもの!」

ポップ「レオナ……。今度無茶な事をしそうになったら、そん時は俺がどんな手を使ってでも止めてやらあ!!」

レオナ「ポップ君……。ええっ!」

「オッホン!!」

『…………ッ!!!』

ミリム「お〜いポップにレオナ、お互いがもっとくっつきたいと言う気持ちは分からぬ訳でもないが…。せめてだな、人目のないとこでイチャついて欲しいのだ(汗)」

『あっ………(滝汗)』

ミリム「心配したのだ。シュナからお前たち2人がファルコン号に中々戻らないからと、私とソウエイに様子を見てくるように頼んでくれたのだぞ!」

ソウエイ「そうだな。では、改めましてポップ様…。お帰りなさいませ!!」

ポップ「ソウエイ…。ああ、ただいま!」

ミリム「その代わりにレオナ! そなたは少しずつ時と場所を考えて置くべきだぞ。今回は私たちだったから良かったが、次に甘えたい時は私たちがいないとこでゆっくり甘えるべきなのだ!!」

レオナ「うっ……、ごめんなさい……」


それ以前にミリム、あなたはいいタイミングの時に現れるんだから。
確かに帰りが遅いと言うのは、自覚しているけど。
どの道次の行き先はジドールの町だから、此処から飛空艇で向かえばそんなに遠くはない筈よ。
ダイ君のいるモブリズには、その後でもいいかも知れない。
時の勇者リンク君の手がかりを得るには、ある人が描いた日記を全て読み続けておくべきかも知れないわね…。

37話に続きます。

Re: それぞれの強者たちの冒険日々 ( No.50 )
日時: 2023/12/20 08:47
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

第37話「時の勇者・リンクへの手がかり」


【飛空艇ファルコン号 甲板】


・ロック視点


マリオ「じゃあ。リンクはジドールの町にいるんだね?」

ポップ「ああ。後はピカチュウたちも探さないといけないからな」

ミリム「つまり。そこにいけば、シュナとピカチュウを見つけられるということだな!」

ロック「……。後はアイクやピーチたちの手がかりも掴めれば…」

クロコダイン「ロックよ。アイクとゼルダ ピーチは無事だ、我々が見た限りあの3人はかなり強いぞ!」

ミリム「うむ。それに私は会ってみたいのだ、獣王の言っていた2人の姫君と蒼炎の勇者とやらに♪」


そうだな、確かにクロコダインの言う通りだ。
進路をジドールの街へと変更し、順調に向かっていた。
ミリムがいつから乗っていたのかは知らないが、彼女の話に寄ると……目覚めた先はコロシアムらしい。
そこで帝国兵の生き残りから、俺たちの事を聞いて……乗車したという訳だ。
アイツ……、無事だったんだな。


-----


「意外に近かったのだな。しかし、あの街も少々気になるのだ!」

ロック「ゾゾの町だな。そこに行けば、ベニマルと再会が出来るぞ!」

ミリム「お〜。あの時私に黒い魔法を放った赤い髪のオーガだな? 楽しみなのだ♪」


ミリムにリムル様の最後を知らせるのは、その時ではないからな。
後はアイクとダイたちを見つけた後に、リムル様の事を伝えないと行けない。
倒すべき相手がザボエラであることに変わらない以上、俺たちはアイツを倒す為に更に力を強化しなければならない。
もしあいつが突然現れて、別の仲間に変身していたとしても…本物ならこんな事はしない筈だ。


-----


【ジドールの町】


「………。何というか、崩壊される前とは違ってかなり代わってはいないか?」

マリオ「確かにね。大きく代わったとしたら、世界地図がかなり代わった位かな!」

ミリム「何〜?! では……、『この世界』自体が引き裂かれる前はそれ程遠くはなかったって事なのか?」

マリオ「うん。よしっ、気を取り直してリンクを探そう!」


マリオ……、そのポジティブな所はマジで見習いたい。
あの大きな屋敷が、アウザーさんの屋敷だ。
屋敷の中に入ると、全体的に暗くなっていた。
目の前にあった階段を使って登ろうとしたが、追い返されてしまう。
あっ、机の上にその人が描いたらしき日記が置いてあるぞ。
よしっ、ここにある日記を皆で読もうか!!


-----


「どうやら。この屋敷に置いてあるランプの方はこの町の道具屋で買った物みたいだぞ。だが……、後の日記には画家に関する評価だらけなのだ!」

ロック「これらは多分だけど。コーリンゲンからとマランダから来たという、画家に関するその人自身の評価だろうな…」

マリオ「ん〜………」

ロック「どうしたんだいマリオ。難しい顔をし始めて……」

マリオ「うん。4ページか5ページ目辺りから、この日記を描いた人が調子悪くなったという記録が描いてあったんだよ」

ロック「調子が……、悪くなった?!」

ミリム「もしや。最後のページに描かれた絵とやらが原因ではないのか?」

『成程、そういう事か!!』

ミリム「よしっ。何処かに隠し部屋がある筈なのだ、展示してある絵を片っ端から調べて回るのだ!!」


後は、突然の混乱やスリップ対策も考えるべきだな。
ミリムもこの1年間、本来の力以外にも新しい魔法を覚え始めたらしいからな。
マリオも配管工としての腕もそうだが、俺と同じように仲間に関する情報力も徐々に強くなってきたからなぁ。
2人が少しずつ成長しているとはいえ、おれも立ち止まってはいられないぜ。
邪魔をしてくる敵を片っ端から倒していくと、隠し部屋を見つけたんだ。
おっ、どうやら女神様の展示があったこの場所が正解みたいだな。
その後ミリムとマリオから数分程ケチケチされたのは、言うまでもなかったけどな。

38話に続きます。

Re: それぞれの強者たちの冒険日々 ( No.51 )
日時: 2023/12/21 08:21
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

第38話「乗っ取られた絵」


・ロック視点


【ジドールの町 アウザーの屋敷 地下2階】


「……。あの先に行けば、リンクがいるのか……」

ミリム「ロック。この辺りの宝箱は回収済みなのだ、さあ行くのだ!!」

ロック「ああ。後は、マリオが戻って来るだけだな…」

ミリム「うむ。例の仲間を探すと言っていたからな、何処かで案内しているかも知れないぞ!」

ロック「そうだな。もう少しだけ待とう!」


マリオはかつて、何度も攫われたピーチを助けに行っていた事があるからな。
確かレオナから聞いた話に寄ると、ピーチは狂信者の塔にいる。
そこへ行くとしたら、リンクが必須メンバーになるな。
あの後色んなトラップもあったが、俺たちは難なく突破出来た。
ミリムの黒魔法には、少しずつ期待が高くなっている。
この屋敷に取り憑いている悪霊は、じっとしなければ出て来られないからな。


-----


ポップ「おっ。ついに最深部を見つけたんだな」

ロック「ポップ、それにバッツ!」

ポップ「よっ! 途中でマリオにあったぞ。ボス戦を控えてるって言ったらピカチュウ、震え出しちまったから……飛空艇で待っているってよ」

ミリム「やはり。ボスとやらの前では、かなりビクビクしてしまうんだな……」

バッツ「ああ。ティナから聞いたんだが、悪霊時になった場合は弱点の炎系で攻めるといいらしい!」

ロック「そうだな。女神になったら、対策を万全にしよう!」

『おう(ああ/うむ)っ!!』


やっとピカチュウに会えたと思ったが、チャダルヌークを前に戦線離脱だ。
まっ、こればかりは仕方ないよな。
ピカチュウにとっても、怖い敵がいるって事だ。
ひとまず混乱と雷系攻撃の吸収 スリップ対策は出来たからな、これなら何とか行けるぞ!
まあ……、バッツとポップは言わなくてもやる気満々みたいだけどな。


-----


【アウザーの屋敷 奥の部屋】


アウザー「おお。そなたは、ロック!」

ロック「話は後だ。皆、一気に行くぞ!!」

『ああ(分かったのだ)っ!!』


やはり、女神に取り憑いていたか…。
戦闘になり、最初の攻撃は読み切っていた。
悪霊に変わり、俺とミリムはファイガ ポップはメラゾーマで攻めて行く。
勿論奴からの反撃はサンダガだが、俺に直撃して来ても無効だった。
更にバッツはイフリートを呼んで悪霊にダメージを与えた後、女神に一旦切り替わる。
前もってカッパ対策もしてあるから、何とか行けると思うけどな。
よしっ、悪霊になるぞ! 今がチャンスだポップ!!


-----


ポップ「この一撃で決めてやらあ! 喰らえ〜っ、メドローア!!」

悪霊「お……、おのれ……。こんな筈では!!」

ポップ「か………、勝ったのか……?」

ミリム「うむ。先程のメドローアがかなり効いたみたいなのだ!」

ロック「そうだな。俺たちはやり遂げたんだ!!」

ミリム「ひひっ。やはり、私も皆と共に活躍出来て嬉しいぞロック♪」

ロック「ミリム……。ああ、それもそうだな!」


こちらの戦力を1人1人見た所、誰1人ダメージは受けていなかった。
バッツの回復魔法はかなり有利だからな、小さなダメージでも白魔道士のジョブを生かしているから何とかなりそうだ。
さっきの戦闘で見せて貰ったあの技…、確かメドローアと言っていたな。
ポップの事だ、俺やバッツたちの知らない場所で……こいつにしか使えない大いなる力を身に付けたかも知れないな。
俺が持っているミラージュダイブとバッツの魔法剣二刀流乱れ撃ち、そしてポップのメドローア。
この3つの最強の技内なら一体、誰のが最高に強いんだろうな……。

39話に続きます。

Re: それぞれの強者たちの冒険日々 ( No.52 )
日時: 2023/12/22 08:31
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

第39話「今後の経路」


【アウザーの屋敷 最深部】


・ポップ視点


『ストンッ………』


「お〜い。取り憑かれていた例の魔物は倒したから、安心して!」

アウザー「お陰で助かった。何しろ命より大切な物だからな!」

リンク「ふ〜ん。命より大事な物なんだね!」

バッツ「あのさ。何であんたはその絵を買おうと思ったんだ?」

アウザー「それはのう。色んな画家にこの絵を描いて貰ったんだが…どうもパッとしなくてのう、その時……町の子供からこの若者の話を聞いてここへ連れて来たんだ!」


つまり、リンクの絵はリルム以上に冴えているって事だな。
確かに、リンクの絵を見ると本物そっくりその物だぜ。
要するに。後少しで完成という時に、さっきみたいな感じになっちまったと言うわけか。
その原因となった例の魔石が、本棚にあるそうだ。
言われるがままに行くと、本棚に何かが挟まっていたのを俺たちは確認する。
こ……、こいつはまさか…魔石か?!


-----


『まさか、魔石が?!』

アウザー「もう…あんな目に遭うのは懲り懲りだわい。タダでやるから、持って行ってくれんか?」

バッツ「アウザーさん……」

リンク「ごめんねアウザーさん。僕も彼らと一緒に行くよ」

アウザー「リンク……。しかし……」

リンク「でも心配しないでね。この絵を完成させる為に、必ず戻って来ます! 勿論、僕の大切な恋人と一緒に!!」

アウザー「ああ……。リンクや……、いつでも待っておるからのう」


へへっ、優しい性格そのものがリルムっぽくていいな。
こいつもこいつで、この1年間は此処の主の為に頑張っていたんだろうな。
その年月を乗り越え、時の勇者リンクは俺たちと戦う事を決意する。
よ〜しっ、後はアイクたちを探すのみだ。
仲間も順調に帰って来てるが、ベニマルが近い場所にいたなぁ。
う〜ん、そんな事をしたら後でレオナに怒られるかも知れないな。


-----


【ジドールの町】


「かと言って、このままアイクのとこに行くわけには……」

レオナ「何を言ってるの? ポップ君!」

ポップ「へっ?! レオナ??」

レオナ「別に今後の進路を前後にしてもあたしは怒らないわよ。それに、あたしの言ってる事が信じられないの? ポップ君」

ポップ「いや。そういう訳じゃ……」

レオナ「さっき。飛空艇で待っている時にヒナタから強い気配を感じたって報告があったわ、その正体が……この町から少し離れた劇場から殺気を感じたの!」

ロック「つまり。封印されていた伝説の8竜が『今』になって復帰したという訳か…」

レオナ「そうね。一旦ゾゾの町は後回しね、まずはその1体に付いて…対策方法とかの話し合いをしましょう!!」

『ああ(はい/うむ)っ!!』


こればかりは仕方ねぇな、今はレオナの言う通りそいつを先に片付けよう。
勿論ベニマルがいるその場所にも、伝説の8竜の内の1体がいるからな。
これらは先に倒さなければ、後々面倒になりかねないぞ。
ジドールの町を出て、近くに停めてあるファルコン号に集結する。
先程合流したリンクも話し合いに参加し、今は代表者らで集まっていた。
さて、話し合いのお題は劇場内に潜む例の竜だな。
そいつを倒すための効果的な方法を、これからどうするかが見ものだぜ。

40話に続きます。

Re: それぞれの強者たちの冒険日々 ( No.53 )
日時: 2023/12/23 20:34
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

40話では、伝説の8竜戦がメインになります。
その内の2体を倒しつつも、仲間を探すという展開にする予定です。
ある程度揃えてから、瓦礫の塔に向かいます。
瓦礫の塔編は、49話からの予定です。

引き続き、この小説を宜しくお願いします。

Re: それぞれの強者たちの冒険日々 ( No.54 )
日時: 2023/12/24 18:45
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

本日は、クリスマスイブです。

それに関連するお話を描こうと思います、21時辺りに更新する予定なので…もう暫くお待ち下さい。

Re: それぞれの強者たちの冒険日々 ( No.55 )
日時: 2023/12/24 21:06
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

第40話「2組の一夜 前編」


【パプニカ城 玉座の間】


・ポップ視点


『ペラッ』


「……。おいヒナタ、これは何のつもりだ?」

ヒナタ「ポップ様。それらに関しては、そのままの意味でもあります!」

ポップ「……………(汗)」


こいつ…、おれの前科を知らなさすぎんだろうがよ!
元武器屋の1人息子が現在いまはこの国の新たな王様なんだぞ、これに関してはヒュンケルや無一郎からの推薦もあったらしいけどな。
未だにレオナをこのまま1人にする訳には行かないっていうのが本音で、今に至っているのは確かだろうけどな。
本当ならバッツに譲る予定だったけど、アイツはティナを見捨てたくないとかずーっと言ってたからなぁ。
仕方ねぇ、目の前にいる元女騎士団長様だけでもこのポップ様が直々にしっかり見張ってやりますかね。


-----


『コンコンッ』


「レオナか。入っていいぞ」

レオナ「あら。ご名答ね、ポップ君!」

ポップ「何か用かい?」

レオナ「ええ…。折角この国の新しい王様になったから、少しは父上のようにしっかり取り組んで欲しいけど……」

ポップ「要するに。俺自身がこの大変な職務を自ら引き受けちまった以上、この国は…更に強くならなきゃいけねぇ……」

レオナ「……。ポップ君……」


そういうのは建前だが、本当はレオナを守る為にそうした方がいいと考えたんだ。
ノヴァとも話し合った結果、彼もこの件には納得してくれた。
するとレオナが突然泣き出し、俺に抱きついたまま……子供のように大声で泣き続けた。
こればかりはヒナタも頷き、俺たちの為に一旦引き下がる事を選んだ。
たまには息抜きして来いと言ってくれた、あの女好きの王様には後程感謝しなきゃな!!
さてさて、ダイたちの方はどんな過ごし方になってんだろうかねぇ。

後編に続きます。

Re: それぞれの強者たちの冒険日々 ( No.56 )
日時: 2023/12/25 08:09
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

今回更新した前編はポプレオメインで短編っぽくなってしまいましたが、後編はダイマ&バツティナメインになるので…少し長くなります。
後は、闘いの話も少しずつ完結へ繋げないといけませんね。

そこら辺は、作者である私自身の腕にかかっています。
後編の更新は、作者が戻ってからになりますので…もう暫くお待ち下さい。
リクエスト依頼の方に、味方か敵オリキャラの応募用紙を作って置きましたので…応募したい方はそちらでお願いします。

Re: それぞれの強者たちの冒険日々 ( No.57 )
日時: 2023/12/25 17:38
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

第41話「バッツとマァム」


【FF5の世界 リックスの村】


・バッツ視点


「此処。バッツの故郷なんだね」

バッツ「ああ。少し進んで左側に、親父と母さんのお墓があるんだ!」

ダイ「分かった。じゃあマァム、たまにはバッツとじっくり話して来なよ!」

マァム「ええ。ダイの方こそ、ティナさんのボディガードをしっかりね!」

ダイ「うん。さっ行こう、ティナ!」

ティナ「ええっ!」


おれもマァムも、大切な者が近くにいるから助かるんだよなぁ。
ティナやダイに何があっても、俺たちがしっかり守ってやらなきゃいけない。
ロックも前まではティナを大切にしていたが、エアリスと出会った事で変化が起きた。
エアリスも似たような理由でザックスから離れ、今はロックの側にいてくれる。
その間おれはマァムに家の中へ招き入れ、お茶を淹れようとしたら…マァムがやると言い出したんだ。


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【バッツの家】


『ポトポトポトポトポト……』


「そっか。旅の間は、この家を長く空けていたんだね」

バッツ「ああ。此処に帰って来たのも、ほんの少しだったからな」

マァム「ねえ。色々教えて欲しいな、あなたが旅した経験とか沢山聞きたいもの!」

バッツ「分かったよ。その代わりマァムも、おれに沢山教えてくれよな?」

マァム「ええっ、約束するわ!」


おれはこの村で生まれて、3歳までは幸せな日々を過ごしていたんだ。
だが、3歳の頃……母さんの発作ほっさがかなり酷くなり…結局帰らぬ人となってしまった。
その直後に親父に連れられて、長い間色んな場所を見て回ったんだ。
その出来事もあまり続かなくなり、おれが17の時に親父は病気になっちまった。
病気になるまで親父の強さはけた違いな位に強くて、その時に言われた事をマァムに明かしたんだ。


-----


『コトッ』


マァム「成程ね…、それらの心優しい一言がティナさんを守りたいと思ったきっかけだったんだ……」

バッツ「ああ。ティナは君やダイ以上に強いとこもあるけど、過去に彼女は帝国側の人間だったんだ!」

マァム「知ってるわ。ロックさんから聞いていたもの、ほんの小さな頃から帝国に攫われて……18年間闘いの訓練をして来たって」

バッツ「そうだ。ティナには生まれながらに身につけた魔導の力があったからな!」

マァム「要はダイやポップたちが使う攻撃系や私やレオナが使う回復系呪文も含まれている、そう言いたいのね?」

バッツ「ああ。おれも色んな職業にジョブチェンジ出来るから、時には召喚魔法を使用したりするんだ」

マァム「凄いわ。バッツさんがいる『この世界』では召喚獣って呼ばれているみたいだけど、ティナさんやロックさんがいる第6世界では幻獣って呼ばれているのね…」

バッツ「まあな……。そういえば…ダイたちの帰りが遅いな、一緒に探しに行くか?」

マァム「そうね。……そこにいるのは分かっているわ、出て来なさい!」

ユウ「さっすがマァム君。私たちがいる事によく気づいたね。」

タツナ「いや。マァムからしたら俺たち。丸分かりだと思うぜ。」

ミソウ「油断油断。」

マァム「もうっ! 私たち、今からダイとティナさんを探しに行って来るから……留守番頼むわよ!!」

タツナ「分かった。バッツとマァムが留守の間。俺たちがしっかり守ってやるから安心しろ。」

ミソウ「守る守る。」


ユウは情報屋だけでなく、おれのように攻撃や回復系も使える。
タツナとミソウは武闘派だけど、時には双子にしか出来ない一面もある。
混ざり合った世界にいた頃でも、似たような事があったからなぁ。
初めはポップもそうだけど、アイクたちがこいつら2人に拷問ごうもんしていたんだよなぁ。
ポップも向こう側の仲間である白髪の少年・レイ相手に、散々な目に遭わされていたらしいから……再会した時はその時の借りを返してやらないといけない気がするよ。

42話に続きます。

Re: それぞれの強者たちの冒険日々 ( No.58 )
日時: 2023/12/26 08:22
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

第42話「現役勇者の力と頼もしい仲間たち」


【リックスの村 ドルガンとステラの墓】


・ダイ視点


「くっ!!」

???「へぇ。このボクに向かって、これだけの攻撃が出来るなんて予想外だね!」

ダイ「その声は……、子リンク!!」

子リンク「ふっ。ザボエラなら心配ないよ、ポップ…だったね。君の親友の元に行ってるから」

ダイ「何だって?!」


つまり、ユウキ・カグラザカから仕入れた情報でこいつらは動いているのか。
クレイマンを倒したから、暫くは動かないと思っていたけど。
だけど、ティナを守りながら戦うのはちょっとしんどいや!
他にも……、他にも仲間がいてくれたら!!
その時だった、素早い動きで子リンクと互角に戦える仲間が現れたのを俺は見落とさなかった。


-----


『タッタッタッタッタ……』


「ダイ?! すげぇ傷だぞ!」

ダイ「……。チックショー、こんなんじゃなかったんだけどな……」

スコール「話は後だ。ゼル、俺たちもアイツに加勢するぞ!」

ゼル「スコール……。おうよ!!」

ダイ「スコール……、ゼル………」

ラーハルト「ダイ様。ご無事で何よりです!」

ダイ「ラーハルト、最初の命令だ! スコール・ゼルたちと力を合わせて……子リンクの足止めをしてくれ!!」

ラーハルト「はっ!!」

ダイ「それから風紀委員のサイファーと雷神は俺の介抱を、風神はティナの手当てに全力を尽くして欲しい!」

サイファー 雷神『はっ! 了解しました(もんよ)、ダイ様!!』

風神「御意!!」


あれ? 確かサイファーは誰かに命令されるのが嫌な筈だったんだよね。
もしかして、おれが父さんの……生前のバランから受け継いだ力を持っているから…それに応えようとしているのかな。
たまに聞いていたけど、キスティス先生をリストに加えるって一体……何の事かなぁ。
雷神はおれが特にケガをしている箇所を見つけて、ハイポーションを掛けてくれる。
それに続いて行くかのように、サイファーはおれに物理と魔法攻撃を半減にするプロテスとシェルを順番ずつ唱えていた。
ヒュンケルから話は聞いていたけど、彼の世界では使用した分だけ所持数がへってしまうんだったね。
後は……、ティナの会報さえ上手く行けばいいけど……大丈夫だよね? きっと。

43話に続きます。

Re: それぞれの強者たちの冒険日々 ( No.59 )
日時: 2023/12/27 08:23
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

第43話「抑えきれない感情」


【リックスの村】


・マァム視点


『ガシッ』


「待ってバッツさん。そんなに急ぐことはないわ!」

バッツ「いや。早く助けに行かないと、ティナだけじゃなく…ダイまでやられてしまうかも知れない」

マァム「……。バッツさん……」


初めてこの村に訪れた時は、こんな感じではなかった。
いつものように彼は明るくて、ダイや私の為に色んな魔法を教えてくれる。
彼の家を離れる時に、ユウとタツナが言っていたわ。
早く駆けつけないと、私たちの大切な人はやられてしまうかも知れないと。
ありがとう2人共、ダイたちを助けたら必ず戻るから!!


-----


・無一郎視点


【ドルガンとステラのお墓前】


『グサッ』


炭治郎「くっ!!」

無一郎「たっ……、炭治郎!!」

ザボエラ「キッヒッヒッヒッヒッ! 流石の全集中使いのこやつに毒を与えたのは、予想外だわい!」

無一郎「………。何だって?!」

ザボエラ「………。はっ?」

無一郎「君…。ボクのいる目の前で大切な仲間に対して、こんな事をしていいと本気で思っているの?」

ザボエラ「キッヒッヒッヒッヒッ。仲間? 下らん、そんな綺麗事でワシを止められる訳がないだろう。お前より先に刃向かったあの大魔道士をワシの部下にしたのは、正解だったがな!」

炭治郎「………ッ!!? きっ………、貴様ーーーー!」

無一郎「炭治郎。無理に動いたら危険だ、今ポイゾナを!」

「おっと。彼の治療はボクに任せたまえ? 無一郎君」

無一郎「……。分かった、君も彼にはうんざりしているんだったよね? ボクと一緒に闘ってくるかな。ミストバーン!」

ミストバーン「勿論。メーア様からも、お前たちコスモス組の加勢を許可されているのでな!」

ザボエラ「なっ……。さ……、参謀長・ミストバーン様が…。何故……」

ミストバーン「ザボエラ。貴様を殺す前にこの質問に正直に答えろ、パプニカの大魔道士・ポップは何処にいる?」

ザボエラ「さっ………、サウスフィガロの町でございます! ミストバーン様」


確かに、かつてはポップやダイたちの敵だったと言う報告は間違いないみたいだ。
炭治郎には数えきれない程の恩があるから、この場で死なせる訳には行かない。
共に闘ってくれるこの人……、ミストバーンからはボク以上の怒りを感じていた。
要するに今対立しているザボエラって人と、あの幼い勇者は……子リンクは間違いなく異空神・ゼバロによって操られているって事になる。
ボクたちが倒すべき元凶がそいつなら、もっと情報が欲しい所でもあるかな。

44話に続きます。

Re: それぞれの強者たちの冒険日々 ( No.60 )
日時: 2023/12/28 08:36
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

第44話「怒りと撤退」


【リックスの村 ドルガンとステラの墓前】


・バッツ視点


「……。……イ……、ダイ!!」

ダイ「あっ…。バッツ……、来てくれたんだね」

バッツ「ああ。すぐに助けに行けなくて、ごめんな!」

ダイ「ううん。大丈夫だよ、2人が来てくれるまでサイファーたちがおれを守ってくれたからね」

バッツ「えっ……?!」

サイファー「ようバッツ。落ち着いて聞いてくれ、このお方を此処まで痛めつけたのは……ダイ様と同じ勇者をやっている尖った耳の生意気な野郎だ」


つまり、子リンクがダイを痛めつけたと言う事になりそうだな。
その頃レオナは3賢者の1人・アポロにポップの捜索をして貰った結果、ザボエラの言う通り……サウスフィガロに囚われていた。
セリスが捕まった場所に、今はポップがいる。
レオナならどんな手段を使って、ポップを助け出すんだろうな…。


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【FF6の世界 サウスフィガロの町 処刑部屋】


・レオナ視点


『カチャッ………ガバッ』


「……………」

ポップ「………。レオナ………」

レオナ「良かった。ポップ君が無事で……」

ポップ「レオナ……。どうやって……、此処まで来れたんだよ……?」

レオナ「若い方の彼が……、キミの居場所を親切に教えてくれたのよ!」

ポップ「そうか。……蒼炎の勇者・アイクが……」


少し前まで、お互いは愛し合っていたけど。
その時にザボエラが現れて、ポップ君とあたしは引き離されてしまったわ。
ポップ君はあたしを守る為に、わざと敵の傘下になるって言い出したもの。
出来る事なら、二度とこんな事はして欲しくない。
また彼がヘマをするというなら、今度はあたしも一緒にとことん敵の罠の中に飛び込んで見せるわ!!


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『タッタッタッタッタ……』


「ポップ〜、レオナ先生!」

ポップ「シュウ、それにリゼ!」

シュウ「話は後。今なら敵の気配はないよ、急いで脱出しよう!」

ポップ「ああ。……油断はするな、何処に残党がいるか分からないぞ!」

「それは……、心配ねぇよポップ殿下にレオナ王妃!」

ポップ「なっ………?!」

レオナ「玄弥君、それに蜜璃!!」

蜜璃「大丈夫。これ以上2人の行く手をはばまないように、私がやっつけて見せるから!!」

玄弥「ああ。俺たち2人がいれば問題はねぇ、こんな町からさっさとずらかるぞ!!」


どうやら、玄弥君も蜜璃もあの闘いが活かされているみたい。
玄弥君もそれなりに頑張っていたみたいだけど、君たちが挑んだ鬼は今まで以上に強かった見たい。
結局炭治郎君が禰󠄀豆子から勇気を貰い、切った先にある本体の鬼を何とか斬ったんだよね。
一瞬炭治郎君も禰󠄀豆子が陽の光を浴びて消えたと、本当にそう思っていたけど。
だけど……彼女は消えなかった、共に戦ってくれる仲間たちがいるから…必死で克服した気がする。


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玄弥「よしっ。此処まで来れば、問題はないな!」

ポップ「いや、街の外には敵の気配を感じる」

蜜璃「大丈夫だよポップ君。私がみ〜んなまとめて、しっかり守って見せるから安心して頼ってね♪」

ポップ「お………、おう………(汗)」


蜜璃は柱の1人だけあって、あたし以上頼れる存在だわ。
ティナのいる『この世界』に来てからは、新たな力を彼女たちは習得し始めたの。
玄弥君も今まで物理攻撃しかなかったみたいだけど、今は黒魔法を幾つか習得している。
それらはあたしの推測だけど、無一郎君や炭治郎君もお互いに黒魔法の才能に目覚め始めているわ。
きっと禰󠄀豆子は、飛空艇の中でヒナタたちと一緒にあたしたちの帰りを待っている筈に違いないわ!!

45話に続きます。

Re: それぞれの強者たちの冒険日々 ( No.61 )
日時: 2023/12/28 22:13
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

キャラ紹介

子供リンク

元リストラファイターの1人。
青年リンクの前に旅をした少年勇者。
今はその仲間らを守る為に、ザボエラの部下になっている。
彼の狙いは、自分より高度な力を持つ女勇者・メーアを操る事。

「ふん。ザボエラはよく頑張ったよ、だけど…お前は用済みさ!」

1人称は、僕。

引き続き、宜しくお願いします。

Re: それぞれの強者たちの冒険日々 ( No.62 )
日時: 2023/12/29 22:51
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

先に、最終章のあらすじを描いときます。

久々に再会したキズナと共に、ザボエラを撃破するダイたち一行。
正気に戻った子リンクはダイたち一行に加わることを決意し、彼らと共に最後の旅を始める。
異空神・ゼバロの手に寄って洗脳された魔法使い…ポップを救う為に、ダイたちはある決意をする。

以上が、最終章のあらすじです。

Re: それぞれの強者たちの冒険日々 ( No.63 )
日時: 2023/12/30 22:54
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

断章小説「勇者と武闘家」


【リックスの村 バッツの家】


バッツ「話があるんだろ? 俺やティナに構わず、2人で話して来いよ!」
ダイ「バッツ…。うん、ありがとう!」


何も言ってないのに、バッツにとっては初めからわかっていたみたいだった。
世界を救うのも大事だけど、こうしてゆっくり休むのも大事なんだよね。
バッツはそんな事気にしてないけど、何だか恥ずかしいや。
おれ…、ちゃんとマァムに話せるのかな。


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【ドルガンとステラの墓】


「…………」

マァム「ダイ…、あのね……」

ダイ「マァム。絶対にこの世界を救おう!」

マァム「えっ?!」

ダイ「ずっと考えてたんだ。今の俺たちに、何が出来るのかを」


その前に、この想いを伝えるのが1番怖かった。
勿論マァムとはこれからも一緒にいたいけど、おれは人間とは違う何かを持っている。
その力を暴走したら、大切でもある君を痛めてしまうんだ。
だから、ずっと言えなかったんだ。
このまま言わないまま過ぎていたら、きっと後悔するかも知れないよ。

断章②に続きます。

Re: それぞれの強者たちの冒険日々 ( No.64 )
日時: 2023/12/31 22:02
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

断章編では、スピンオフに近いストーリーになります。
最初はダイとマァム、次にバッツとティナ編になる予定です。

明日は、元旦小説を書くので…一旦断章はストップします。

Re: それぞれの強者たちの冒険日々 ( No.65 )
日時: 2024/01/01 09:36
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

第45話「初詣①」


【エルサーゼ城】


・マァム視点


『ダッダッダッダッダ…』


「待てー、ロック! 最後に食べようと残しといたおれの海老、食べただろ?!」

ロック「ごめんってダイ……ッやばっ!!」

ダイ「あっ!!」


一体何の騒ぎかと思って、炭治郎と一緒に様子を見たら…リビングの近くに置いていたふかふかモーグリをダイが持つ剣で半壊してしまったみたい。
その目撃者が私と炭治郎だったけど、更には買い出しに出ていたティナさんと玄弥が運悪く戻って来てしまったの。
どうしたら彼女は許してくれるだろうと思い、ロックさんとダイは何とか作戦を話し合おうとしたその瞬間だったわ。


-----


『ゴゴゴゴゴゴゴゴ……』


ティナ「誰が……?」

『………ッ?!』

ティナ「誰が……、壊したの……?!」

『ヒィィィ……。めっちゃ怒ってるーーー!!』

炭治郎「…。ごめんなさいティナさん、その人形は俺たちが謝って壊してしまいました!」

ティナ「いくらマァムちゃんと炭治郎さんでも、許してあげない……」


要するに、幾つかの約束を変えなきゃ行けないパターンだわ。
最初の約束は門限の延長、次に出かける時に蜜璃さんを護衛に付けないで欲しいと言う条件だったわ。
これに関してだけど、多分蜜璃さんご自身が自ら志願したんだと思うわ。
そして最後の条件は、私か炭治郎がそのモーグリのぬいぐるみを着て…代わりにティナさんを落ち着かせる事だったの。
それらを見ていたロックさんとダイにとっては、ある意味拷問ごうもんだと痛感しているみたい。
仕方ないから、今回は姉弟子である私がティナさんを落ち着かせる事にしたわ。


-----


『ガチャッ』


「マァム。あの子の為に、新しいぬいぐるみが届いたわよ!」

マァム「ありがとうレオナ。パプニカも大変なのに、無理にお願いしちゃって…」

レオナ「いいのよ。それに…、あの破れた方のふかふかぬいぐるみはどうするの? ポップ君が数日の間なら…何とか仕上げれるって言ってるけど…」

マァム「うん…。実を言うと……」

レオナ「………。要するに。ダイ君が最後に食べようと思って残して置いた海老を、ロック君が謝って食べてしまったのね?」

マァム「そう!」


今の現状をレオナに見せると、無一郎と炭治郎が頑張ってティナさんを落ち着かせているわ。
勿論シュウやタツナたちも彼らに賛同しているけど、今まで大事にして来たお人形がとても恋しいみたい。
そんな彼女のためにも、何とかして上げなきゃいけないけど。
それまでの間は、どうしたらいいのかしら。

46話に続きます。

Re: それぞれの強者たちの冒険日々 ( No.66 )
日時: 2024/01/02 00:03
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

第46話「初詣②」


【エルサーゼ城 玉座の間】


・炭治郎視点


『ボーーーーン』


無一郎「そっか。もう、新年が始まったんだね」

炭治郎「うん。今年こそ、何もない1年だといいけど」


まあ、新年早々にちょっとしたハプニングがあったけどね。
あれから、ポップ君の計らいもあって…しっかり休めと伝えてくれたんだ。
彼がパプニカの殿下になって、暫くが経過しているけど。
王様としての責務には、相変わらず追われているんだろうなぁ。


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・ポップ視点


【パプニカ城 玉座の間】


『スッ』


「殿下が溜めている責務の方、私たちが交代で手伝います!」

ポップ「セリス。気持ちはすげー嬉しいけどよぉ〜」

セリス「大丈夫。数日間は、そちらに集中して下さい!」


それだけじゃなく、暇を見ては変わった本を買いに行くんだよなぁ。
アースティックな本って一体、どんな本だろう。
前もってエイミさんが用意してくれた裁縫を使って、壊れた箇所を直していく。
あの不器用な休暇は、その為だった訳だ。
くっ、それ以前にセリスは元帝国の女将軍だった事をすっかり忘れていたぜ。

③に続きます。

Re: それぞれの強者たちの冒険日々 ( No.67 )
日時: 2024/01/02 17:43
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

第47話「初詣③」


【ベベル寺院】


・ティーダ視点


「ティーダ!」

ティーダ「わっ! どうしたんだよダイ、その怪我は」

ダイ「うん。最初はマァムたちがおれの為に庇ってくれたんだけど、あの後……バッツのファイラでおしおきされたんだ(汗)」

『…………(滝汗)』


要するに、集合時間に遅れたのもそのせいって訳か。
ロックにやられたのが腹が立って、ティナが気に入ってた人形を半壊しちまったから仕方ないよな。
その後炭治郎 マァムと合流し、寺院に案内する。
ベベルはユウナの故郷だからさ、この日だけは帰省したかったんだよ。

-----


ユウナ「マァムさんの着物姿、よく似合ってる」

マァム「ありがとう。蜜璃さんにやって貰ったから」

ユウナ「彼女。頑張る人にはキュンするって言ってたからね、羨ましいな」

マァム「そうね。逆に玄弥は実弥さねみに忠告されたみたい」


まあ、気持ちは分からないことでもないな。
今年こそは、オレたちの為に役立てろって事だろうな。
オレもユウナの為に、全力で頑張るッスよ。
互いの目標を順番ずつ言った後、オヤジが飛空艇で迎えに来た。
どうやら、バッツの家で何かあったみたいだ。
共に闘った仲間だ、絶対助けてやるッス!!

48話に続きます。

Re: それぞれの強者たちの冒険日々 ( No.68 )
日時: 2024/01/04 07:57
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

昨日は、ネタ探しの為に更新をお休みしていました。
夜あたりに、本編を更新するので…もう暫くお待ち下さい。

Re: それぞれの強者たちの冒険日々 ( No.69 )
日時: 2024/01/04 23:47
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

続きを楽しみにしている方に、申し訳ないですが。
ネタが……、完全に尽きてしまいました。
明日にでも新しいお話を描くので、今日中にこのスレを閉じます。


本当に済みませんでした!!