二次創作小説(新・総合)
- Re: それぞれの強者たちの冒険日々 ( No.42 )
- 日時: 2023/12/13 08:43
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
第29話「飛空艇ファルコン、発進!」
【ダリルの墓 最深部】
・バッツ視点
バッツ「ふぅ〜。いい勝負だったな」
レオナ「ええっ。先程の戦いでマリオさんが弱点の炎系で攻めていったのがかなり良かったわ!」
マリオ「うん。何となくだけど、さっきの中ボス・デュラハンは炎属性が弱点だったからかも知れないね」
ヒュンケル「成程。今ティナとタツナたちが戦ってるプレゼンターは雷・地属性系を吸収してしまうそうだ」
バッツ「…。大丈夫だろう、ティナにはタツナたちが一緒にいるからな!」
レオナ「……。バッツ君………」
畜生、俺だってティナについて行きたかった。
ティナを守ると決めた以上、これからも守り通して行きたいのに…アイツらがガード候補を希望して来たからな。
アイツら的にも『この世界』はある意味で表世界…、かも知れないからな。
一緒にいる間だけでも、たまにはティナのガードにしてもいいかもな。
-----
『カツカツカツカツカツ……』
「皆〜。生きてて良かったよ〜」
バッツ「うおっ蜜璃。派手に服が破れてるぞ!」
蜜璃「うん。かつて闘った鬼との戦闘でも私、頑張って耐えていたからね!」
バッツ「いやいやいや。耐えるなよ……、ったく…。仕方ないな……」
ティナ「バッツ……。少しだけ怒っているのかな?」
レオナ「(負傷しているティナを回復呪文・ベホマで回復しつつ)違うわ。バッツ君はティナ、あなたの事をいつも心配しているのよ!」
タツナ「あっ! ティナだけずるい。レオナ先生。俺たちも回復を頼むぜ。」
ミソウ「ずるいずるい。」
レオナ「はいはい。慌てない慌てない、ティナを回復したら次はあなたたちの番だから!」
タツナ「本当か? やったぜ。」
ミソウ「嬉しい嬉しい。」
よしっ、こんな感じだな。
後は此処でしか手に入らないアイテムを探しに行ってるマリオたちが戻れば、先に進む事が出来るぞ。
そう言ってる内にマリオたちは無事に戻り、いよいよ奥へ進み始める。
ロックが先頭に立ち、俺たちの為に色々気遣いながら……かつて起きた『この世界』での光景を俺たちの為に見せている。
これらの光景は多分…、セッツァーの過去だろうな。
いつかアイツが言っていたな、時にはお互いに夢を語り合う親友でもあったと。
だけど……、その夢を見るまでもなく親友の…ダリルの方が先に逝ってしまったって事なんだよな。
-----
『ぽんぽんっ』
バッツ「………? えっ………?」
ロック「バッツ。すぐにでも泣きたいのは分かるけど、今の俺たちには前に進んで行くしかないんだ!」
バッツ「………。ロック………」
ロック「おっと! 俺の過去についての件なら落ちついたら話すよ。さっ皆、もう少しだ。俺にしっかりついて来な!!」
レオナ「全く……。こういう時に限って絶対何かを隠してるわね、ロック君は……」
ミソウ「確かに確かに。」
ヒュンケル「ああ。今の彼から見ても、姫の言う通り何かを隠している事は確かだな」
バッツ「つまり、さっき見せた光景以上の出来事をロックは知ってる……?」
ヒュンケル「恐らく、な……」
レオナ「……。少し位、あたしたちにだけでも打ち明けてくれたっていいのに……」
マリオ「レオナ。ロックさんも言っていたように、今の僕たちは前に進んで行くしかないんだよ」
レオナ「マリオさん……。ええっ、それもそうね!」
ロックに続いてマリオまで、どうしてそんな気持ちでいられるんだよ。
今はそんな事を聞くのは良くないだろうから、後で色々聞いてみるか。
更に奥まで進んで行くと、飛空艇の甲板に辿り着いていたんだ。
つまりさっきまでの道のりは、階段だったって事なのか。
するとロックは手慣れた手付きでハンドルを動かすと、潜っていた場所から飛空艇が浮上し始めたんだ。
-----
【飛空艇ファルコン 甲板】
「はははっ。驚いただろ?」
『…………ッ!!!』
ファリス「会いたかったぜ、お前ら!」
玄弥「全く。来るのが遅いぞ、お前たち!!」
バッツ「ファリス、それに玄弥!」
キスティス「皆。無事で本当に良かったわ!」
シュウ「キスティス先生たちまで。」
レオナ「もうっ。どうしてこの事を今まで黙ってたのよ? ファリス!!」
ファリス「ははは……。隠してて悪かったな皆。俺やキスティスたちも一時期は本当に離れ離れになっていたんだけどよ、かつて『あの方の仲間だ』って言う奴らからこの場所に前もって俺たちを導いて貰っていたんだよ!」
マリオ「何だって……ッ?!」
レオナ「じゃあ。あなたたちを導いてくれた人ってもしかして?」
セリス「ええっ。その方は『英雄一行』の1人…ソウエイ様よ!」
シュウ「ええっ?!」
タツナ「マジかよ。そんな凄い人がセリスや玄弥たちを導いたって言うのかよ。」
ミソウ「凄い凄い。」
隠密・ソウエイが生きてるって事は、オーガ族の1人……シュナやゴブタたちも無事だって事なんだよな。
だけど、セリスたち1人1人を見渡しても……リムルの姿は何処にもなかった。
やはり、あの出来事で逝ってしまったのは……夢じゃなかったんだな。
そうなるのを覚悟した上でリムルは、俺たちを守ってくれたかも知れない。
無一郎や他の奴らと無事に再会してから、俺とティナの2人でリムルの最後をセリスたちに打ち明けないと行けないからな。
よぉ〜しっ、この調子で今いない仲間たちを片っ端から探しに行くぞ!!
30話に続きます。