二次創作小説(新・総合)

Re: それぞれの強者たちの冒険日々 ( No.44 )
日時: 2023/12/15 21:53
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

第31話「女武闘家・マァムと再会、獣王の元へ」


・ティナ視点


【炭鉱都市ナルシェ モーグリの住処】


『ガバッ』


「えっ?!」

マァム「良かった。ティナさんが無事で……」

ティナ「……。マァムちゃん、あのね……」


私は覚悟を決めながら、これまでの事を話したの。
まずは嬉しい知らせをしてから、ダイが負傷している事までを。
つまりミュウランも今は、何処かで生きているって事かしら。
万が一ロックの家の地下に、リムル様がいるとしたら……。
これらが最初で、最後になってしまう可能性もある筈だわ。


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『ポタポタッ……ポタポタッ……』


「……………」

バッツ「………。マァム………」

マァム「じゃあ。ダイは今も、あの孤児院にいるのね……?」

ティナ「ええ。彼を迎えにいくにはマァムちゃん、あなたの力が必要なの」

マァム「……。今まで彼は…、ダイは……何度も何度も私を守ってくれたわ。だから! 今度は私がダイを支える番よ」

『マァム(君)……』

モグ「クポ。ボクも一緒に行くクポ、モルルの分までマァムを守り通すクポ♪」

ロック「モグ……。ああ、それもそうだな!」

モグ「だからマァム。辛い時は、いつでもボクをふかふかするクポ!」

マァム「モグ……。じゃあ、お言葉に甘えるわ!」


私も沢山していたけど、モグは暖かい感触があったわ。
勿論、いにしえの精霊・モグも彼とは違う暖かさがあったけど。
今だけは、マァムちゃんに任せた方がいいかも知れないわ。
悔しいけど、今モグが見ているのはマァムちゃんだから。
こんなにも……、こんなにも差をつけられてしまうなんてかなり悔しいわ。


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『ポンポンッ』


ユウ「ティナ君。この都市の何処かに獣王がいるみたいだ。」

ティナ「ええっ。そこは私とバッツの2人で行くから、ロックとユウちゃんはマァムちゃんたちを見ていて欲しい!」

ユウ「ああ。分かったよ。ティナ君。」

ロック「そうだな。だがウーマロは『あの頃』以上に強いから、充分に気を付けろよ!」

ティナ「ロック…。ええっ!」


かつての大戦とは全然違うけど、ウーマロも一緒に来てくれるなら頼もしいわ。
そうすれば、いつか旅したあの時以上の絆を深める事が出来るかも知れないから。
『いつぞやの頃』に通ったその場所にある幻獣も私をしっかり覚えていて、闘わずに再び私たちに力を貸す事を誓ってくれた。
背後に入口が出来た、つまり…この先に雪男の洞窟が。
ごめんねレオナ先生、少しだけ…帰りが遅くなります!!

32話に続きます。