二次創作小説(新・総合)
- Re: それぞれの強者たちの冒険日々 ( No.49 )
- 日時: 2023/12/19 21:11
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
第36話「大魔道士の決意と2人の覚悟」
【コーリンゲンの村 ロックの家】
・レオナ視点
「………………」
レオナ「ポップ君……」
ポップ「大丈夫だ、レオナ!」
レオナ「えっ?」
ポップ「あの後リムル様はおれの心に光を与えてくれたんだ。もう…大丈夫さ! 行こうぜレオナ、俺たちにはやらなければならない事がある!」
レオナ「ポップ君…。ええ、そうね!」
彼の……、ポップ君の心強い決意と共に賑やかな曲が流れ出した気がしたの。
そういえばロック君の時もこうして、エアリスと歩み始めたみたいね。
ロック君の家を後にしたその直後、ポップ君は突然歩みを止めてしまったの。
心配になって声を掛けると、彼は元いた場所に戻って行ったわ。
何か忘れ物をしたのかと思って心配していたけど、彼はフェニックスの洞窟で回収した武器や防具 アイテムをあたしに見せてくれたの。
-----
BGM設定:FF6よりロックのテーマ
『スッ………』
「ポップ君。これって?」
ポップ「へへっ。フェニックスの洞窟のお宝さ! さっ行こうぜレオナ、ザボエラを倒し…ティナとロックがいる『この世界』を平和な世界に導いてやろうぜ♪」
レオナ「……………」
ポップ「どうしたんだよレオナ? おれ、おかしい事言ったか?」
レオナ「違う!!」
ポップ「………ッ!!!」
ごめんなさい、どうしても我慢が出来なかったの。
少し前にリムル様を見送ったばかりなのに、それでもあたしの前で泣かないようにするキミを…ポップ君をこれ以上見ていられないの。
村の人たちに見られてもいい、あたしがこんなにもポップ君を凄く好いている事を見せつけてやりたいの。
まあ、ポップ君自身としてなら……その倍以上にあたしを好いているかも知れないでしょうけどね。
-----
『ギュッ………』
レオナ「……………」
ポップ「………。れ………、レオナ………(真っ赤)」
レオナ「ごめんなさい。急にこんな事をしてしまって」
ポップ「いや……。逆によ……、凄く嬉しいよ」
レオナ「えっ?」
ポップ「あの頃。レオナは俺に言ってたよな? 「あたしはまだ、キミを見直してなんかないわよ」て。それは恐らく、あの頃のおれは魔法使いとしてはまだ半人前だったんだよ!」
レオナ「そうね。あの時の事は、いつだって思い出すわ! でもね、ポップ君!」
ポップ「んっ?」
レオナ「キミはもう…。あの頃の君じゃない、今ではあたしの為に動いてくれる大魔道士様なんですもの!」
ポップ「レオナ……。今度無茶な事をしそうになったら、そん時は俺がどんな手を使ってでも止めてやらあ!!」
レオナ「ポップ君……。ええっ!」
「オッホン!!」
『…………ッ!!!』
ミリム「お〜いポップにレオナ、お互いがもっとくっつきたいと言う気持ちは分からぬ訳でもないが…。せめてだな、人目のないとこでイチャついて欲しいのだ(汗)」
『あっ………(滝汗)』
ミリム「心配したのだ。シュナからお前たち2人がファルコン号に中々戻らないからと、私とソウエイに様子を見てくるように頼んでくれたのだぞ!」
ソウエイ「そうだな。では、改めましてポップ様…。お帰りなさいませ!!」
ポップ「ソウエイ…。ああ、ただいま!」
ミリム「その代わりにレオナ! そなたは少しずつ時と場所を考えて置くべきだぞ。今回は私たちだったから良かったが、次に甘えたい時は私たちがいないとこでゆっくり甘えるべきなのだ!!」
レオナ「うっ……、ごめんなさい……」
それ以前にミリム、あなたはいいタイミングの時に現れるんだから。
確かに帰りが遅いと言うのは、自覚しているけど。
どの道次の行き先はジドールの町だから、此処から飛空艇で向かえばそんなに遠くはない筈よ。
ダイ君のいるモブリズには、その後でもいいかも知れない。
時の勇者リンク君の手がかりを得るには、ある人が描いた日記を全て読み続けておくべきかも知れないわね…。
37話に続きます。