二次創作小説(新・総合)

Re: That’s Your Choice ~貴方が選ぶ物語~ ( No.10 )
日時: 2023/12/11 06:41
名前: マーキー・F・ジョーイ ◆Pehab0fcX2 (ID: 4fZ9Hn2K)

Your Choice is...

A:>50%<
B:0%
C:>50%<
D:0%
(票数:2)

One more Choice

A:>50%<
B:0%
C:>50%<
D:0%
(票数:2)

【Reason Judge】
特に意見なし

【Opinion】
Cもストレートに怪しい位置なので今回は譲って結末を見てみたい(By Aへ投票した人の意見)



Your Choice is 【C:藤井好機】







刑事「藤井…あの落ち込んだ感じの男性かい?」

穴田野「はい」

刑事は穴田野に対して少し掘り下げた質問をしながら、その理由を問うた。
穴田野は確証こそ持っていないが、彼の怪しい点などを淡々と答えていった。

刑事「フム…そうかそうか…わかった。ありがとう。参考にするよ」

刑事は穴田野に一礼すると、穴田野を退出させ、捜査を再開した。



暫くして、刑事が現場の皆を呼び集めた。

刑事「さて、諸君には大変迷惑をかけたね。犯人を見つけたので報告させてもらうよ」

穴田野たちは息を呑んで刑事に注目した。

刑事「犯人だが………藤井好機さん、貴方だね?」

藤井「…え!?わ、私ですか!?」

慌てた様子の藤井に対して、刑事は睨みを利かせながら続けた。

刑事「貴方はブレーカーの位置を知っていた。つまり、暗所でも犯行することができるということになり得るのです」

藤井「なっ…!?」

刑事はギョッとした表情を見せる藤井の肩に手を置いた。

刑事「良いんですよ。無理しなくても」

藤井「いや、私はただブレーカーを治していただけで…」

刑事「ああ。続きは署で聴いてやるからな」

藤井「ま、待ってください!!!私は本当に知らないんです!!!」

抵抗する藤井だったが、刑事は「はいはい。わかったから」と投げやりに返すだけで半ば押されるように特別展示室を退場していった。







事件から1か月後…

穴田野は何事もなかったかのようにテレビの電源をつけた。
もうすっかり美術館での事件については覚えていなかった。

穴田野「やっぱりアルセナルは強いなあ…マスターシティでも追いつけないなんて…」

テレビ『では続いてのニュースです。○○町で夫婦の遺体が見つかりました。遺体は藤井好機さん32歳とその妻の飛知さん22歳で…』

穴田野「藤井って………えっ!!?」

穴田野は驚いた。あの時万屋を襲撃した犯人だと言われていた藤井が亡くなったのだ。
どうやら2人で無理心中したとの報道だった。
また、遺体の近くに遺書らしきものが見つかっており、そこには『あらぬ冤罪をかけられ、会社もクビになり、生活ができなくなってしまった。あの時居た人たちを亡霊になっても許さない』という旨の文言が書いてあったらしい。

穴田野「そ、そんな…僕は…」

ショックを隠し切れない穴田野は震える手でテレビのリモコンを手に取ると、そのままテレビの電源を消した。
しかし、次の瞬間、ガタガタッと大きな音がしたかと思うと、本棚の本が数冊床に落ちていた。
穴田野は不思議そうな本を元の場所に戻したが、何かに引っかかっているのか、上手く本が収納できないでいた。

穴田野「なんでだろう………!?」

穴田野が引っかかっている場所を確認しようと本棚を覗き込んだ瞬間、突然足を何者かに引っ張られるような感覚と同時にバランスを崩して転倒してしまった。

穴田野「いたた…今のっていったい………!?」

痛めた足を擦りながら原因を探そうとしていたが、突然本棚がぐらつき、上から本がまた数冊落ちてきた。
また、運の悪いことに一冊の本の角が穴田野の頭に強くぶつかった。

穴田野「いっ…!!?」

落ちてきた本を見る間もなく、頭を抑えながら上を見ると穴田野の目の前に飛び込んできたのは倒れかかってきている本棚だった。

穴田野「に…逃げ…!!!」

穴田野は逃げようとしたが、転倒した時に足を痛めてしまい、身動きが取れなかった。

穴田野「あ…ああ………」

そしてそのまま本棚の下敷きになると、穴田野は意識を手放してしまった。

本棚に潰れた彼の骸の近くには、角が血で赤くなった『メカニック入門編』の本が彼を嘲笑うかのように転がっていた。

【DEAD END 心中しんじゅう察死さっしいたします】







語り部「おやおや…貴方はどうやらミスリードに乗っかってしまったようですね」
~ストーリーテラー おばけギャルソン(『怪談レストラン』)~

語り部「彼の工場では殺人事件を起こした挙句に無理心中が発生したようですが、まさか自分が無理心中するとは思っていなかったでしょうね」

語り部「ですが全てを失った人、追い込まれ過ぎた人ほど無敵になってしまい、とんでもない行動を起こしてしまうのは割とよくあるのかもしれませんね」

語り部「特に真面目な人間ほど、壊れた時の反動は大きいのです」

語り部「貴方を襲った事故は果たして偶然か、将又彼の復讐か…それは死してもなおわかることは無いでしょう…」

語り部「無論、死んでしまっては考えることすらできなくなるかもしれませんがね…」

語り部「では、またのご視聴、お待ちしております」







【GAME OVER】

~ENDING LIST~
PERFECT END:正しき幸せ者
GOOD END  :トラウマを乗り越えて
BITTER END :紅い濡れ衣
BAD END  :勘違いの代償とオカルトカルト
BAD END  :鈍色の後悔
BAD END  :道徳も捨てた男
DEAD END  :心中お察死いたします ←☆今回の結果☆



☆蛇足なまとめ…?☆
第一章は、惜しくもバッドエンドとなってしまいました…他のエンディングなどについては要望等あればお見せしていこうかなと考えております。
なにせこの話は書き貯めてあるものですから、新章の全パターンの書き貯めが出るまで更新する内容が殆どありませんからね…

ちなみにですが、今回は【条件によってはグッドエンドを越えるパーフェクトエンドのチャンスもありました】。
…まあ、正直に言うとこの票数と票の割れ方から【このデッドエンドよりももっと残酷な千日手エンド】も書こうかと思いましたが、流石に八つ当たりは良くないですからね…
皆様、投票していただき、誠にありがとうございました。

また新章が出来上がれば、更新等していきたいと思いますのでお楽しみに…!

では、That's Your Choice 第一章でした!


※コメント等OKです。