二次創作小説(新・総合)
- Re: 小さな勇者と武闘家少女の愉快な冒険日々 ( No.1 )
- 日時: 2024/01/22 08:30
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
第1話「あり得ない真実」
【デルムリン島 ダイの家】
・マァム視点
『バンッ』
「……。嘘だろ、ダイが……アイツが自らの意思で封印されたって言うのか?」
マァム「ええっ。ブラスさんに聞いた話に寄ると、これは1年前に決まっていた事みたいなのよ」
3つの種族を持つダイはその混血であり、彼のお父さん・バランから少し聞いた事があるの。
彼の夢の中で聖母竜・マザードラゴンが感知していたのは勇者ダイの死ではなく、彼のお父さん・バランの方だったと。
ある事情で2人は引き離されていたらしいけど、私はあの闘いの時…ダイと闘いたいと強く願っていたわ。
レオナには経験した事がない闘いを、代わりに引き受けて欲しかったからね。
-----
信「つまり。その闘いを乗り越えたからこそ、ダイは自分の立場を理解していたって事か…」
マァム「ええっ。これもね、私の為に決めてくれた事なのよ」
『……………』
その中でも、ある世界から来た将軍クラスの彼…信にとっては納得していない部分もいくつかある。
確か秦国の部隊を幼馴染でもあるこの人・嬴政の指示を受けて、活躍していると彼本人から聞いた事があるわ。
彼の世界でも未だに闘いは続いているのに、『この世界』に滞在してて大丈夫かしら。
勿論長く滞在する訳にも行かないみたいだけど、私は言葉を待つよりお茶のお代わりに向かおうとしたその時だったの。
-----
「マァム。実はオレたち、ある人に頼まれているんだよ」
マァム「えっ?」
信「でも、テン……」
河了貂「いいんだよ信。きっとあの人なら、香凜ならオレたちにこう言うと思う。『それがてめぇらのしたい事なら、てめぇらの好きなように悔いのない闘いをやればいいさ!』と」
信「確かにな。あの人、言い方自体は悪いけど…俺たちはその人の気持ちに従わなきゃいけないんだよな」
本当ね、やはりトップに立つ人の言葉は凄いわ。
私はその女性に会ったことはないけど、今は少しずつダイの為に出来ることをしようと思う。
まずは彼の封印を解く為に、もう少し戦力を増やそうと思う。
現にこの島には私しか回復魔法の使い手はいないけど、ダイに関する情報提供をしている時に…私とダイの知り合いと再会出来たらいいなぁ。
だからダイ、もう少しだけ待っててね。
私があなたの封印を、必ず解いてみせるから。
2話に続きます。
- Re: 小さな勇者と武闘家少女の愉快な冒険日々 ( No.2 )
- 日時: 2024/01/23 08:11
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
第2話「最強の魔導士・フリーレン」
【デルムリン島 海岸】
・信視点
「此処が、例のモンスターだらけの島か」
何だ? 見た事ねぇ奴がこの島に来ているぞ。
しかも尖った耳をしてるとすりゃあ、何かの種族に間違いない。
肝心のマァムは動く気配ないということは、もう少しだけ様子見という事だ。
テンと政には、ブラス爺さんの護衛に全力を尽くして貰わなきゃいけないからな。
するとマァムは動き出し、例の来客の元へ向かい始めた。
-----
マァム「安心して。この島のモンスターたちは危害を加えないわ!」
「確かに。不思議そうな顔はしているけど、敵意はなさそうだね」
マァム「見た所、あなたも冒険者かしら?」
「そんな所かな。後は、小さな勇者の復活に全力を尽くせとある方に命じられているからね」
マァム「…………ッ!!!」
小さな勇者……、つまりコイツもダイの復活を願っているということか。
どうやら尖った耳の魔法使いさんも、俺たちと同じ冒険者と言った感じだな。
しかも、向こうからダイの名を出した途端…マァムが反応しているぞ。
さて、もう少しだけ様子を見た方がよさそうだな。
-----
マァム「ねえ。あなたの名前を伺ってもいいかしら?」
「そうだったね。私はフリーレン、秩序を司る神・メーア様の護衛を任されてる魔法使いだよ」
マァム「マァムよ。元僧侶戦士なんだけどね」
フリーレン「成程。武闘家になったのは、例の勇者を少しでも守りたいからってとこかな?」
マァム「ええっ……」
フリーレンって、あの凄腕の魔法使いだったのか。
確か政から少しだけ聞いた事があったぞ、かつてコイツがいた世界にも魔王がいたと。
その当時の冒険者は勇者ヒンメル 僧侶ハイター 戦士アイゼン そして…魔法使いフリーレン。
その一行らでも、10年という長い旅をしていた事があったらしいな。
その魔王って奴は、どんだけ強いんだよ。
-----
マァム「凄いでしょ? この魔法陣はね、邪悪な魔物を引き寄せないようにしているの」
フリーレン「確かに。普通のモンスターたちなら、この円陣に触れる事は出来ないね」
マァム「…………」
フリーレン「マァム、どうかした?」
マァム「……。大戦時の頃、ダイを育ててくれた鬼面道士・ブラスさんはかつて…魔王の手下だったらしいわ」
フリーレン「フェルンからその話はある程度聞いた事があるよ。そっちの厄介な相手というのは、大魔王バーンの事なんだよね?」
マァム「ええっ。かなり手強かったけど、あの時…私がダイを受け止めたから」
成程、地上に落ちて来たダイをマァムがしっかり受け止めたのか。
その姿をポップやアバンは察していたらしいけど、先にダイの元へ向かったのは他でもないマァムなんだよな。
大切な末弟子を受け止めるのは、姉弟子でもある自分にしか出来ない事だと。
その闘いより前から、マァムはダイを好いているかも知れないな。
勿論バーンは倒されたが、死神・キルバーンが生きていたって言うのがかなりムカついて来るぜ。
3話に続きます。
- Re: 小さな勇者と武闘家少女の愉快な冒険日々 ( No.3 )
- 日時: 2024/01/23 18:00
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
雑談板の方に、管理人さんが立ててくれたアンチや荒らし・悪口を防ぐ為の方法が乗っています。
私もこれらで困ってはいますが、『愚痴る所』という場所で思う事を言いました。
今後もその場所で、愚痴りたいと思います。
- Re: 小さな勇者と武闘家少女の愉快な冒険日々 ( No.4 )
- 日時: 2024/01/23 18:42
- 名前: シュン (ID: evp0hpRa)
来ました。
最近忙しくてホシネガの投稿を
休止してしまい申し訳ございません_|\○_
見ていますので投稿頑張って下さい!
- Re: 小さな勇者と武闘家少女の愉快な冒険日々 ( No.5 )
- 日時: 2024/01/23 20:06
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
仕方ないですよ。
今は、1つの出来事を終えて…必ず帰って来てください。
それまで私も、頑張って進めます。
- Re: 小さな勇者と武闘家少女の愉快な冒険日々 ( No.6 )
- 日時: 2024/01/23 21:13
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
キャラ紹介
フリーレン
勇者ヒンメルらと共に旅をしたエルフの魔法使い。
彼らとの旅では覚えているけど、それ以外はあまり記憶にしていない。
好きな趣味は、魔導書を集める事。
今後も、このキャラを中心で活躍していきます。
- Re: 小さな勇者と武闘家少女の愉快な冒険日々 ( No.7 )
- 日時: 2024/01/24 08:19
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
第3話「久し振りの再会」
【デルムリン島 海岸】
・河了貂視点
「……………」
「フリーレン!」
フリーレン「あぁ……。君は確か、飛信隊の……」
河了貂「うん。オレは河了貂、宜しくな!」
フリーレン「……。マァムは?」
河了貂「此処へ来る途中に見かけたよ。マァムは森の方で果物を集めてたからな」
マァムや信の聞いていた通り、フリーレン自体に敵意はない。
オレたちとは違う種族の生き残りらしいけど、彼女の秘めている魔力はかなり凄い。
かつてはあの勇者ヒンメルたちと冒険していたらしいけど、オレたち人間にとっては『10年』は長い年月なんだよなぁ。
ん? 誰かが此処に近づいて来る気配を感じた。
少し遅れて来た嬴政もそれに気付き、マァムのいる森へ向かい始める。
-----
【森】
マァム「ふぅ。こんな所かしら」
「マァム!」
マァム「え……、嬴政さん? どうしたの、そんなに息切らして」
嬴政「話は後だ。すぐにフリーレンたちの所に向かってくれ!」
マァム「分かったわ!」
くっ、何とかフリーレンの防御魔法で結界は耐えられているけど。
相手の魔法使いも、只者じゃない。
現にオレは指揮官しか出来ない立場だけど、本当に相手は敵……なのか?
逆に敵意は全くなくて、暖かい魔力を感じるけど。
それ以前にこの状況を何とかしないと、マァムが来てしまうよ。
-----
【海岸】
「待って、2人共!」
フリーレン「邪魔をしては駄目だよマァム。今、いい所だから」
マァム「何を言ってるの。彼女は私の知り合いよ?」
『えっ?』
「まあ。似たような魔力の持ち主に遭遇していたから、私をそいつと間違えたのかも知れないわね」
フリーレン「ごめん。てっきりアウラだと思っていたから」
ゼシカ「いいのいいの。改めて自己紹介を言うわ! 私はゼシカ、ゼシカ・アルバートよ」
フリーレン「私はフリーレン。これから宜しくね、ゼシカ」
何だ、マァムの知り合いだったのか。
姿形はフリーレンとあまり変わらないけど、彼女はアルバート家の令嬢だったんだね。
魔力の方はフリーレンとあまり変わらない感じだけど、攻撃魔法だけじゃなく…回復能力もあるみたいだ。
スキルって一体何なんだろうな、後でブラス爺さんに聞いてみた方がいいかも知れないな。
オレが付いていながら、フリーレンを止められなかった事については……マァムにどう説明しよう。
-----
【ダイの家】
マァム「じゃあゼシカも、ダイの復活に全力を尽くしてくれるの?」
ゼシカ「ええっ。私の友達でもあるミーティア姫には前もって知らせてあるわ、それから……元近衛隊長の彼を宜しくってね」
フリーレン「『元近衛隊長』? 今は違うの?」
ゼシカ「ええっ。彼は今、竜神族の里で修行しているの! 少しでも、竜の力をしっかり受け入れたいって言っていたからね」
フリーレン「成程。要するにその『彼』は、人と竜神族との間に生まれた混血の勇者様なんだね」
今、凄い事を聞いてしまった気がするよ。
ゼシカのいる世界には、竜神族たちが住む里があるみたいだ。
例の元凶でもある暗黒神・ラプソーンを倒す為に、その里で力を付けなきゃ行けないんだね。
少しでも克服する為にってゼシカは言うけど、そいつの中にいる2つの血は未だに争っているのかなぁ。
以前この島に来てくれた銀髪の男…ヒュンケルって奴から少しだけ聞いたけど、あいつもあいつなりに光の力を更に強化したと言っていたな。
もっと知ろう、それがオレが出来る最善の方法かも知れないからな。
4話に続きます。
- Re: 小さな勇者と武闘家少女の愉快な冒険日々 ( No.8 )
- 日時: 2024/01/25 10:21
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
第4話「バンダナを巻いた勇者の出生」
【デルムリン島 ダイの家】
・フリーレン視点
『コトッ』
「まずは。さっき話していた『彼』の出生を少し話すわ!」
『……………(ゴクッ)』
ゼシカ自ら、バンダナを身に付けている短い髪の青年について…いよいよ明かされる時が来た。
彼女の話に寄ると、その青年のお母さんは竜神族だとか。
つまり、私の予想通り…その青年は混血ということになりそうだね。
しかし、種族を超えた愛を育むも……2人の両親は引き離されてしまったらしい。
それは間違いなく、彼の祖父・グルーノ老だった。
-----
「ゼシカ。聞きたかった事があるんだけど」
ゼシカ「何? マァム」
マァム「その人のお父さんは、どんな人だったの?」
ゼシカ「……。グルーノさんから聞いた話なんだけどね、私の好きな人のお父さんは…サザンビークの王子様だったのよ」
フリーレン「……。まさに、種族を超えた以上の愛だね……」
ゼシカ「まあね。あの人のお母さんは、持ち前の好奇心から人間界に訪れてね…そこで彼のお父さんに出会ったらしいわ」
フリーレン「つまり。祖父でもその人にとって自分の娘が心配だったから、2人は引き離されたって事になるんだね」
それでも、互いに深く愛するようになった人は最後の最後まで踏ん張ってたみたいだけど。
里の入り口で、想い人でもある婚約者が先に亡くなってしまったんだね。
その人の最期を知って泣いていたという女の人の方も周りの反対を押し切って…、息子を出産する事を決意したという訳か。
だけどそのお母さんもまた、息子を出産した後に帰らぬ人となってしまったんだね。
いつかハイターが私に言ってたなぁ、私やアイゼンとは生きる時間が違うと……。
-----
フリーレン「そして。2人との間に生まれた彼もまた、幼いまま里を追放されてしまったのか…」
ゼシカ「そう。クラビウス王から聞いた話なんだけど、亡くなった王子様はクラビウス王のお兄さんだったわ」
河了貂「つまり。逆を考えると、その人が恋人を諦めていたら…今頃はサザンビークの王様にお兄さんの方がなっていたかも知れないのか」
信「あのさ。名前だけなんだけどよ、オレ…ククールって奴から聞いた事があったんだよ」
『………ッ?!』
フリーレン「信。それって本当なの?」
信「ああ。確かそいつの親父さんの名前は、エルトリオって名前だった気がするぜ」
要するにその人は、元一国の王子様だったんだね。
まだまだ知る必要はあるかな、彼の両親の事やゼシカの事も。
あれだけ強い魔法力を秘めているなら、何の為に強化して来たんだろうねぇ。
それらを含めて、私はゼシカや信たちの事を詳しく知らなきゃ行けない気がするのは言うまでもないかな。
5話に続きます。
- Re: 小さな勇者と武闘家少女の愉快な冒険日々 ( No.9 )
- 日時: 2024/01/25 23:48
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
第5話「フェルン登場、師・フリーレンと再会」
【デルムリン島 海岸】
???視点
『しゅうぅぅん…』
「どうやら。この島で間違いないみたいですね」
成程、モンスターたちだらけなのも納得出来ます。
ゴーレムやスライムたちは私を見ても、警戒していません。
その中の長らしき人物が現れ、私を案内し始める。
もしやこの先に、フリーレン様が。
そう思いながら、私はある質問をしました。
-----
「あの。1つ聞きたい事があります」
ブラス「言わなくてもわかる。君はあの魔法使い殿のお弟子さんじゃろ?」
「はい。フェルンと言います」
ブラス「そうか。ではフェルンさん、こっちじゃ」
私が言うまでもなくこの方は、事情を理解していました。
ブラス様に案内して貰うこと数分後、目的の場所まで来ました。
勿論その中にはフリーレン様もいますけど、何やら様子がおかしいですね。
ツインテールの魔法使いがいますけど、魔力は同じって所でしょうか。
-----
【ダイの家】
「フェルン。どうして此処に?」
フェルン「フリーレン様を探しに来ました。しかし、何やら様子がおかしいですけど?」
フリーレン「ああ。ゼシカの話を皆でしていた所なんだ、折角だから…フェルンも彼女の話を聞いていくといいよ」
どうやら、話し合いのような感じでしたね。
フリーレン様に言われた通りにブラス様の家に入っていくと、例の彼女は語り始めました。
今は、出生後のお話でしょうか。
私やフリーレン様以上に、この方も大変な旅をして来たんでしょうね。
ドルマゲスは単なる捨て駒で、その後にこの方は一緒にいた冒険者たちから離れていってしまうなんて辛過ぎますよ。
6話に続きます。
- Re: 小さな勇者と武闘家少女の愉快な冒険日々 ( No.10 )
- 日時: 2024/01/26 08:53
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
第6話「不穏な動き」
【バーンパレス 大魔王の間】
・ポップ視点
「報告します。尖った耳の魔法使い一行を目撃しました」
ポップ「そうか。無惨様の指示があるまで一旦下がれ」
「はっ!!」
くそっ、敵の動きを知る為に幹部として乗り込んで見たけどよ…まさかフリーレンたちがデルムリン島にいるとはなぁ。
あの一行らの目的が、おれの親友でもあるダイの復活なら…一度忠告に向かった方がいいかも知れないぞ。
既にバーンのいない城でも、復元はしてあったからな。
今はこの方…無惨様が、バーンパレスの新たな主となっている。
-----
「大魔道士・ポップ!」
ポップ「はっ!!」
無惨「君に今回の任務を下そう。まずは、その島にいるエルフの魔法使いと闘って来るのだ」
ポップ「しかし無惨様。例の魔法使いの娘には、私以上に強い魔力を秘めています」
無惨「確かに。しかし私の最終目標は、禰󠄀豆子よりも更に魔法力の高い娘を手に入れる事だ」
ポップ「………ッ!!!」
そんな奴が、この世にいるって言うのか?!
現にあの時任務遂行に失敗した半天狗の野郎は未だにガクブルだし、皇帝陛下の野郎はかなりやる気満々だ。
要するに、無惨様の任務さえ遂行中に防げばおれは自由の身になるって事にも繋がるな。
へへっ、この任務さえ遂行しなければ無惨様はおれを手放す筈だ。
まずは、無惨様のご期待に全力で応えてみますかね。
-----
「ヒィィィ……。ぽっ……ポップ様。どうかお気を付け下さいませ!」
ポップ「ああ。ちょっくら行って来るぜ半天狗さんよぉ、相手が同じ魔法使いでもよ…格の違いって奴をそいつに見せてやらあ!!」
仮に強力な助っ人が向こうにいたとしても、無惨様の命令は絶対だからな。
あの命令からすると、その魔法使いと一線交えて来いと言う事に繋がる気がするぜ。
クロコダインのおっさん…そして、ヒュンケルたち。
済まねぇ、次にアンタらにあったらおれは敵になっちまったから覚悟してくれ。
無惨様直々の幹部であるおれ自身の為にも、今回の任務を何としてでも遂行しなければならないんだよ!!
7話に続きます。
- Re: 小さな勇者と武闘家少女の愉快な冒険日々 ( No.11 )
- 日時: 2024/01/26 18:15
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
第7話「フリーレンの強さ」
【デルムリン島 海岸】
・フリーレン視点
「……………」
信「フリーレン。何か感じるのか?」
フリーレン「うん。アウラから情報が入ってね、敵側の幹部が向かっていると」
河了貂「………ッ!!! 黄色のバンダナ……、まさか?!」
どうやら、信たちは知っているみたいだね。
その正体は、貂の言う通り…黄色のバンダナを身に付けた黒髪の魔法使いだった。
つまり彼は、私のみを狙っている。
まずは、お手並み拝見と行こうかな。
これでも私はね、かつて魔王を倒した勇者ヒンメル一行の仲間でもあるからね。
-----
『スッ……』
信「なっ……?!」
河了貂「あ、あんた……」
「此処から先は、2人だけの空間よ」
フリーレン「アウラ。『アレ』を頼めるかな?」
アウラ「いいわ。天秤で審判をしてあげるわ」
かなり強い魔法力だ、侮ると私が負けてしまうかも知れない。
そう言っている内に、相手は攻めて来た。
先制魔法はメラゾーマ、先手必勝としては悪くない攻撃だね。
だけど、私の放った防御魔法を破らないと話にならないよ。
-----
「くっ…。おれが放った魔法を軽々と半減するとはな」
フリーレン「そうだね。この魔法は君の言う通り、魔法系のダメージを半減にする効果があるんだよ」
「やはり。現役の魔法使いだけはあるわ、おれの名はポップ。カオス軍の幹部の1人だ」
フリーレン「……。その闘争の話、興味があるね」
ポップ「ふっ。話をしたいならおれを倒せたら…、だけどな?」
フリーレン「…………ッ?!」
今までのは、単なる準備運動だったと言うことか。
何かの命を受けて、私のいる『この島』に来たと言った感じか……。
仕方ないね、『この世界』のルールに免じてみるか。
油断は禁物だ、今にも第2の魔法攻撃が来そうだ。
要するに、彼…敵側の大魔道士・ポップを倒す為の攻略を私なりに考えなきゃならないと言う事だろうね。
8話に続きます。
- Re: 小さな勇者と武闘家少女の愉快な冒険日々 ( No.12 )
- 日時: 2024/01/27 09:26
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
第8話「訓練の成果」
【デルムリン島 海岸】
・フリーレン視点
「くらえ、メドローア!!」
フリーレン「……。防御魔法・フバーハ!」
炎と氷を1つにした、最強の魔法・メドローアか。
やはり、私の持つ魔法力とほぼ互角的な感じだよ。
もし戦っている側がフェルンなら、数秒辺りは無理だったかも知れないね。
思い出すんだ、ゼシカとの実践訓練を。
彼女は初対面の私に、いろんな魔法を教えてくれた恩があるからね。
-----
【回想:デルムリン島 中心部】
『はぁ……、はぁ……』
『駄目よフリーレン。これらは防御しなきゃ意味がないのよ』
『仕方ないじゃないか。今までに見たことがない魔法ばかりだから、回避するタイミングが取れなかったんだよ』
『もうっ。質問を変えるわ、今から私は炎系の呪文を使って攻撃をする。その時にフリーレン……あなたはどうやって私に対抗するの?』
『えっと…。ポケモンや他の世界の魔法で例えるなら、氷属性の魔法が有効だから…それで攻めるかな』
『その通り。今から私があなたに教える氷魔法は……、ヒャダルコとマヒャドよ!』
そうだ、メドローアに対抗するならマヒャドだ。
ゼシカとの実践訓練で、何度もボロボロになりながらも私は身に付けて来たんだ。
成功するまで繰り出し続けたら、やっと出来るようになったからね。
あの後貂に怒られたっけ、いくら成功する為とは言っても喰らいすぎだろって。
もし叱られる相手が逆にハイターだったら、貂とは逆の事を言ってきそうだよ。
「まだまだ甘いですね、フリーレン」ってね…、それだけはあの生臭坊主にだけは嫌でも言われたくないよ!!
-----
【現在:デルムリン島 海岸】
フリーレン「これで終わりだ…。相手を完璧に封じ込めよ……、マヒャド!!」
ポップ「なっ?! くっそーーーーー!!!」
アウラ「…。終わったわね、勝者・フリーレン!」
第2の攻撃も、なかなかだったよポップ。
だが、君にとっては間違いだったんだよ。
それだけの強い魔法力を持っていたにしても、私に勝てる訳がないからね。
今の衝撃を聞いたせいか、マァムと嬴政がこちらに駆け付けて来る。
嬴政からはエルフの飲み薬を私に与え、マァムからはベホイミとケアルガでダメージと体力を回復して貰っていた。
そうだったね、黒魔法の力は無くなっても……白魔法は健在だったか。
-----
「うっ………」
フリーレン「ポップ、気が付いた?」
ポップ「……。そうか、おれは今まで無惨様の暗示に従っていたのか……」
フリーレン「そうなるかな。だけど、悪くない闘いだったよ」
ポップ「へっ、おれがあいつに支配されちまうなんて……まだまだだなぁ」
フリーレン「ふふっ! それを言うなら、私の方がまだまだかも知れないよ」
アウラ「フリーレン。彼の経緯について詳しく聞きたいから、別の場所に移動しましょう?」
フリーレン「それもそうだね。信はポップを頼むよ、私も未だに…自分の力で動けそうにないからね」
信「要するに。魔法力が空になっちまったってとこか? ったくしょうがねぇな〜、テン。お前はフリーレンの方を頼むよ」
河了貂「うんっ!」
こうして、仲間の誰かに肩を貸して貰うのも悪くないかな。
あの頃シュタルクが加わって間もない頃に、フェルンが熱を出してしまった事があったなぁ。
猛吹雪の中を進んだから、バチが当たったかも知れないな。
海岸からそう離れていない距離の先にあるブラス老の家に戻り、ポップの経緯については中断になった。
先の戦いとかもあったからねぇ、お互いが完全に回復しない限りは……肝心の話が出来ないと言うのも無理はないかも知れないね。
9話に続きます。
- Re: 小さな勇者と武闘家少女の愉快な冒険日々 ( No.13 )
- 日時: 2024/01/27 10:24
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
ゲストキャラ紹介。
今回は、別の読者さんから許可を得たキャラを紹介します。
本人直々から許可を貰ったので、紹介したいと思います。
[名前]深緑廻華
[性格]優しく面倒見が良い。でも口悪い。
[身長]178cm
[種族]詩天使
[容姿]緑の短髪に緑の眼。
[能力]自然支配、神罰支配
[魔力量]300万(少なめ)
[詳細]
異犯取の3番隊隊長。
不老不死であり、初代異犯取から1章の35代目までの全ての3番隊を務めている。
1番隊になる実力は十分にあるものの、何故か3番隊にこだわる青年。
本人曰く、[俺は3番目じゃないといけない]らしい。
神罰支配とは、対象がひとつでも罪を犯していたらその対象にあった罰を下せる。
[例]
[殺人]→[殺不犯怪さっぷばんかい]
効果:行動不可
[強盗]→[盗閃害黎とうせんがいれい]
効果:全ステータス0.9倍
以上です。
頑張ってこのキャラを、本作で活躍したいと思います。
- Re: 小さな勇者と武闘家少女の愉快な冒険日々 ( No.14 )
- 日時: 2024/01/27 20:22
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
第9話「別の世界からの迷い人」
【バーンパレス 玉座の間】
・フリーレン視点
「我が幹部が…、あっさりやられてしまうとは」
半天狗「ヒィィィ……。ポップ様……、ポップ様……!!」
無惨「いや。あの魔法使いには、今後も利用する価値がある。エルフの魔法使い、私は必ずお前を倒して見せるぞ」
今頃敵の方は、幹部として現れた魔法使いの彼を再び探し出す筈だろうね。
無理もないか、幹部にまで上がれば何人かの部下たちにも信頼されるからね。
その日はアウラの提案で、各自ゆっくり休息を取る事にしたんだ。
マァムは私と一緒に同行するって言い出したから、断るつもりはないんだよね。
フェルンも一安心したのか、迷いもなくポップの介抱を続ける事にする。
-----
【デルムリン島 森】
フリーレン「………?」
マァム「どうしたの? フリーレン」
フリーレン「………。まさか、こんな所に迷い人がいるなんてね」
「お前らか。此処は一体何処なんだ?」
フリーレン「モンスターたちが住む島・デルムリン島だよ。今は『あの頃』から変わらず、全てのモンスターたちはいいモンスターたちになっているからね」
「そうだったのか。おれは深緑廻華、宜しくな」
何だろう……、殺意は全くないな。
性格からすると、かなり怖いって感じだろうか。
ザインと言うよりアイゼンタイプと言った感じだけど、それ以上の強さかも知れないな。
敵ならこの場で倒して置きたいけど、味方ならその必要はないかな。
-----
フリーレン「ねえ。廻華は此処に来る前に何処にいたの?」
廻華「別の世界さ。そこでは、お前らとは違ったやり方をしていたんだ」
フリーレン「まるで。何かの大会みたいだね…」
廻華「そうだな。こんなおれにも、数少ない仲間たちがいたんだ」
『…………?』
廻華「中でも"アイツ“だけはおれのいる目の前でいなくなってよ、それからはおれ1人で彷徨っていたんだ」
マァム「………。今までその人たちがいたから、廻華さんは強くなれていたんだ……」
マァムにとっては、同じような辛さが幾つかあるからね。
私にはそう言う感情はよくわからないけど、ヒンメルがいなくなった時に……初めて泣いた気がしたんだよね。
ヒンメルやハイターにとっては短いかも知れないけど、私やアイゼンにとっては長い年月になるかも知れないんだよね。
あの時ヒンメルは私に言っていた、「フリーレン。僕が君と出会えたのも……運命かも知れない」と……。
もしヒンメルたちに出会えていなかったら、私は人間その物に興味がなかったかも知れないかな。
10話に続きます。
- Re: 小さな勇者と武闘家少女の愉快な冒険日々 ( No.15 )
- 日時: 2024/01/28 09:46
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
第10話「今後の旅の目的」
【デルムリン島 ダイの家】
・ゼシカ視点
『コトッ』
「新生カオス軍か。厄介な奴らだな」
ポップ「ああ。おれはダイの為に……、勇者の為にそれらが叶うならなんだってやってやると確信したんだよ」
フェルン「しかしポップ様。お聞きした通りだとしますと、中でも手強いのは鬼舞辻無惨ではないでしょうか?」
河了貂「あっ。そいつに付いてならオレ、柱の1人から話を聞いた事があるよ」
鬼舞辻無惨……、炭治郎の妹・禰󠄀豆子を鬼にした張本人。
本来なら彼女を狙う事が、奴の最終目標でもある。
禰󠄀豆子以上に魔力の高い人物…、それは私クラスと言っても過言じゃないわ。
疑問があるとしたら、貂の言う柱の1人って所ね。
その人たちでも、1人の柱を任務中に亡くしているのかしら。
-----
「ゼシカ。その柱ってどんな人?」
ゼシカ「黒髪の長い人だけど、髪の毛の間辺りが変わった色だったわね」
河了貂「ああ。そいつの名は、時透無一郎だ」
フリーレン「ちょっと待って。もしかするとその人、何らかの理由で柱になった可能性が高いかも知れない」
『えっ?!』
フリーレンの言う通りだとしたら、確かに何の為に柱になったのかが気になるわね。
彼のお父さんの瞳が、炭治郎と瓜二つって事は。
無一郎の名前の由来が、無限その物になる。
その理由を明かしたのが、いなくなる前に語った双子のお兄さん・祐一郎。
気付かれる前に、彼は言っていた。
柱になれるのだって、選ばれた人間だけだと。
-----
『ガチャッ』
「な、何と酷い状況なんだ?!」
河了貂「お前は…、フェニックス海賊団のスタンセン!」
スタンセン「失礼。パズール船長を探していたんだが、何処にも見当たらなくてな…」
フリーレン「つまり。あんた以外の仲間たちの一部は生きているって事?」
スタンセン「ああ。ガイルはパプニカ王国、ジローは多分だが……安い武器屋がある村らしい」
ポップ「………ッ?! つまりそいつがいる場所は、おれの故郷・ランカークス村だ」
『……………ッ!!!』
要するに、スタンセン副船長の仲間たちを見付けなきゃ行けないって事になるわね。
仲間を探すにも、まずは船か飛空艇の確保が必要になるわ。
その一部始終を聞いていたのか、海岸の方に私は向かったの。
この飛空艇は……、私も乗った事があるわ。
まさか、『あの頃』以上の旅が再び出来るなんて夢にも思わなかったわ。
-----
【空艦バトシエ 医務室】
スタンセン「いや〜済まん済まん。寄り道になってしまうかも知れないが、宜しく頼む!」
ゼシカ「もうっ。要するにその人たちの無事を確認するまでは、安心出来ないって言いたいの?」
スタンセン「あはは。流石は姉さん、ご名答♪」
ゼシカ「いい加減にして。私たちにだって、私たちの旅の目的って物があるんだから!!」
廻華「その辺にしとけよ。まずは、これから何処に行く予定なんだ?」
フリーレン「そうだね。デルムリン島から少し先にだけど、魔の森に向かおうか」
信「成程。まずはネイル村に寄って、こいつが言っていた他の仲間たちが何処にいるのかを聞き込むって事か」
マァム「ええっ。まずはそこから始めましょう、母さんか村長なら何か知ってるかも知れないわ!」
アウラ「分かったわ。コックピットに行って、魔の森に進路を向けるように伝えてくるわ」
あの子も、魔族の1人って訳ね。
急遽私たちの旅に、別の海賊団の1人・スタンセンが迷い込んでしまったけど。
かつてフリーレンと旅をして来たと言う勇者ヒンメルなら、困っている人を見過ごせないでしょうね。
貂とポップは酒場の方で、今後の行き先などに付いて話し合っているわ。
この戦艦の乗組員の1人が情報提供してくれるから、今は凄く助かっているけど。
あの頃はレティスから急に頼まれたから、それ以前の事情は前もって言って欲しかったわよ。
11話に続きます。
- Re: 小さな勇者と武闘家少女の愉快な冒険日々 ( No.16 )
- 日時: 2024/01/28 23:15
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
キャラ紹介
スタンセン
フェニックス海賊団の元隊長。
ビガロ亡き後、後に副隊長として海賊団を纏めていく。
かつてはアッチーノファミリーの賞金稼ぎとして協力していたが、パズール船長復帰により…ファミリーらから足を洗う事になる。
仲間思いの一面もあるが、時には仲裁に入る事もある。
時には、熱血漢になって部下たちに喝を入れる事もしばしば。
以上です。
このキャラを筆頭に、他のキャラたちも活躍していきます。
- Re: 小さな勇者と武闘家少女の愉快な冒険日々 ( No.17 )
- 日時: 2024/01/29 21:01
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
第2章で登場するキャラたちです。
混沌組
マリオ
リュカ
ドンキーコング
キャプテン・オリマー
勇者イレブン
以上ですね。
名前がないキャラたちは、味方ですので宜しくお願いします。