二次創作小説(新・総合)

Re: UW逃走中03~GAハイカラ☆アーティスト~ ( No.73 )
日時: 2024/07/03 22:48
名前: おろさん ◆cSJ90ZEm0g (ID: wXN0Dq0s)

F.Z「行け行け行けェ!!『猿嘴電融 サルドマデルバシ』!!」


正邪VSF.Zのデュエル。知らないディスペクターを使ったデッキで攻めていくF.Z。


正邪「あいつ自身が言ってたから分かってはいるが、本当にF.Fのデッキ使ってるんだな……」


それに対し、全く動揺しない正邪。


正邪「……まあ、とっくに戦った事のあるカードで今更負けるわけにもいかないし、負けるわけが無いんだけどな。



……さぁ、私のターンだ。『世界の見方が変わる 山口如月』の能力で……ジャイアント大量展開だ!!」




*****


残り時間【15:02】



穂乃花「あ、あった!これが装置だね!」


デカ・タワーの近くに偶然いた松原穂乃花。早速装置を発見する。


穂乃花「何だか思ったよりも大きいけど、どうやって動かしたらいいんだろう?


……ええっと、あ、こんなところに何か……」


思ったよりもサイズのある機械。そこで、説明文章を見つける。


穂乃花「『装置を起動させるには、装置をインクで覆う必要がある』!?」


どうやら装置を動かすには、インクを塗る必要があるらしい。


穂乃花「い、インクって、これを全部インクで!?何か持ってきた方が良いのかな……?」


困惑する穂乃花だったが、そこに誰かやって来る。


グローブくん「やぁ。一体どうしたんだい?」


何とグローブだ。


穂乃花「え、ええとどちら様で……」


グローブ「そ、そんなに困惑しなくて大丈夫だよ。話は華扇って言うヒトから聞いてるから。」


穂乃花「華扇さんから?……ま、まあここで悩んでも仕方ないから言うけど……」



事情を説明中……



グローブ「あ、あの装置をインクで?やけに大きなものがタワーの近くに現れたって言うから来たけど、そういう事なのか……


……だったら話は早いね。そういう事なら、ボク達の出番だ。」


穂乃花「あっ……!!」


……そう。このミッション、実はインクリング達に手伝ってもらう事でクリアに近づくものなのだ。


グローブくん「とりあえず、この機械の事を聞きつけて近づいてくるのは多いはずだ。」

穂乃花「その子たちに頼んで塗ってもらえば、きっと……!!」

グローブくん「そう言う事でもある、けどまずは……」



黒い物体「キキキ……」



グローブくん「アレもどうにかしなきゃ、だね……!!」



*****


……その頃。黒い物体と戦っていく鈴夜達。


そして、ファンタジーを想起させる服装を身に纏い戦うキサラギ達。


トモカネ「そこだぁっ!!」

巨大なハンマーで、派手に黒い物体を殴り飛ばすトモカネ。

ゴーグルくん「どーっ!!」

巻き添えを喰らうゴーグル。

トモカネ「あ、ゴメン;」


ノダミキ「魔女っ娘もとい魔法使いノダミキ!魔法で良く分からない黒い怪物を一掃するノダー!!……なんちゃって」

クリスタルのようなアイテムで魔法弾を放ち、黒い物体を攻撃して行くノダミキ。

ナミコさん「まさか本当にノリと勢いで出来るなんて……ええい、こうなったらなるようになれだ!!」

縦で攻撃を防ぎつつ、槍を振り回して攻撃するナミコさん。

キョージュ「なるほど、コツがつかめて来たな。」

魔法の薬剤の入ったフラスコでを投げて攻撃して行くキョージュ。

キサラギ「出来る限り回復です!」

そして、一同の疲労やダメージを回復させるキサラギ。


ゴーグルくん「おー!原理は分かんないけどみんなすごい!」←巻き添え喰らった故大怪我(どうせすぐ全快する)

ヘッドフォンちゃん「お陰で数が減って来た……!!」

メガネくん「この調子で押し切るぞ!」

ニットキャップちゃん「おー!!」


この調子で、黒い物体を次々と撃退して行くキサラギ達。


鈴夜「……よし、突破口が開けた。行こう!!」

そして鈴夜達は、F.Eがいるであろう場所に向かう。


阿求「あいつら、竜巻の場所に行くつもりみたいね。」

それを見かける阿求。

オヤ・マー博士「恐らくあそこにあの怪異がいるはずじゃ!共に行くぞルイージ君!!」

オヤ・マー博士もそれに気づいて追いかけようとしたその時……


「ぐえええええええええええっ!!?」


誰かが空間を突き破って、盛大に吹っ飛んで壁に直撃。


F.Z「こ、この俺様、がァァァァッ……」


……F.Zだ。かなりのダメージを受けたF.Zが、倒れこんでいた。


阿求「え、F.Z!?」


一応道中で出くわした敵が大ダメージを受けていたため、阿求は少し驚く。


F.Z「ア……ア……」



……F.Zは、そのまま消滅した。


そしてF.Zが使っていたのだろうデュエマのカードが1枚、地面に落ちる。

ソレがどういうわけか『パリン』問われた音が鳴り、2つの小さな歯車のような物体になった。

妖怪メダルよろしく絵が描かれており、それぞれ『ドデカバシ』と『猿谷猿丸』が。


阿求「ど、どういう事?と言うかこれって……」


阿求がそのアイテムを拾ったその時……


F.Y「イガレッカァァァァァ!!!」


その突き破って割れた空間から、怒ったF.Yが出て来る。


ルイージ「えええっ!?今度は何!?」


困惑するルイージ。それを気にせず、F.Yはデスウィングを放とうとしたその時……


阿求「……




『邪魔』」


……F.Yが唐突に、切り刻まれた。……阿求の手によって。

F.Y「ガッ……」

そして爆散し、消滅した。


オヤ・マー博士「ん?今何かおったか?まあよい、早く行くぞ!」

ルイージ「ええ!?」

気づいてなかったオヤ・マー博士が、さっさと鈴夜達を追う。

オヤ・マー博士「そこのお主もじゃ!ボケっとしてないで行くぞ!」

続けてそう阿求に言う。


阿求「……え?……え、ええ……


(変ね……さっきF.Yが出て来たような……気のせい?)」


阿求は自覚していなかった。……自分が、一瞬でF.Yを切り刻んだことを。

良く分からない顔をしつつ、阿求もオヤ・マー博士達を追って行った。


ノダミキ「……ねぇ、さっきなんか変なのが出てこなかった?」

トモカネ「え?気のせいじゃないのか?……ってか、あいつら竜巻の方向に行ってないか?追いかけたほうが良くね?」

……とりあえず、キサラギ達とブルーチームも竜巻の方向へ。



一方の正邪は。

正邪「……何か今、思ったよりもとんでもないものを見た気がすんな……」


阿求の行動を見てそう思いながら、一同を追いかけて行った。

Re: UW逃走中03~GAハイカラ☆アーティスト~ ( No.74 )
日時: 2024/07/04 17:25
名前: おろさん ◆cSJ90ZEm0g (ID: wXN0Dq0s)

残り時間【12:37】



ブラック「おやおや、また会いましたね。」

スカルくん「……」


……再びスカルと出くわしたブラック。


ブラック「ところで、オレちゃん達少し急がないとならないことが出来たのですが……あなたは何をしに?」


スカルくん「……分かってはいるだろうが、あの黒いもの件だ。


グローブというナワバリバトル仲間から連絡があってな、どうやらその黒いものを全て倒すための機械を使うのに、大量のインクが必要になるなどと言っていた。」


ブラック「機械、という事は……ミッションの機械で間違いなさそうですね。」



黒い物体「……」



ブラック「……おっと、どうやらその黒いものが近くにいますね。面倒ごとになる前に一旦場所を変えましょう。」




フェーリ「ああもう、どうしてこう面倒な事態になってるのよ……!!」


黒い物体を避けつつ逃走をするフェーリ。しかし数が多い故に全てを掻い潜るのはほぼ無理だ。


フェーリ「お陰で占いをする時間も無いワ……こんな時にレムレスせんぱいがいたら心強いのに……!!」


黒い物体「キシャァァァァァ!!!」


フェーリ「ああもう!!このタイミングで来るんじゃないわよ――」


……再び黒い物体が現れた瞬間、それらが全て瞬殺される。


フェーリ「……誰?」


そこで現れたのは、ヴィンテージをリーダーとするXブラッドのチームメンバー達だった。


ヴィンテージ「……どうやら、思ったよりも面倒な状況のようだな。」




インクリング「おい、何かタワーに変な機械があるらしいぞ!」

インクリング「何かインクで塗りたくれば動くらしいけど……」

インクリング「そいつ使えば急に湧いてきてるあの黒いのどうにかできんのか!?」


翔太郎「何かこの世界の住人……インクリングだったか?が一カ所に集まろうとしてないか?」

フィリップ「おそらくミッションと関係があるのかもしれないね。」



グローブの連絡を受けたのか、はたまた機械の事が瞬時に広まったのか、デカ・タワーに行こうとするインクリング達。

やたら出て来る黒い物体を、とりあえずブキによるインクショットなどで突破している。



永久「インクリング達がどこかに集まって来てるのか?確かあの方向ってデカ・タワーだったよな……


……となると、そういう事なのか……」





何だかんだでミッションクリアへと近づいて行く。




ハンターA「……」



ハンターB「……」



ハンターC「……」



ハンターD「……」



しかし、エリア内には4体のハンター、そして大量の黒い物体。

決して油断は出来ない……!!




残り時間【09:44】


逃走者 残り5名

アイテム状況
ブラック コイン20枚 スプラッシュボム
他:コイン20枚

Re: UW逃走中03~GAハイカラ☆アーティスト~ ( No.75 )
日時: 2024/07/04 22:59
名前: おろさん ◆cSJ90ZEm0g (ID: wXN0Dq0s)

残り時間【09:41】



黒い物体「キ……ギャ……」


エンペラー「フン、数は多いが、大したこともないな。」


黒い物体を(チームの面子と共に)粗方片付けていたエンペラー。


エンペラー「さて……あれが件の機械か。」


インクリング達が、どんどん機械に集まっていく。



穂乃花「す、すっごい集まって来た!これなら……!!」



ライダーくん「ナイトビジョン達のメールで俺達だけでも来たが……」

ハチ「お、思ったよりも大きな機械だね……」


すると、早速試しにと機械を塗り始めるインクリングが出て来る。そして連鎖的に塗るインクリングが続出。


ライダーくん「……あの様子だと、本当にインクで塗れば良いのかもな。この調子でさっさとやるか。」



この調子で、どんどん塗っていくインクリング達。


永久「……案外すんなりと終わりそうな感じがするが……」


フェーリ「……



……いいえ、まだよ!!」


フェーリがそう言うと同時に……




黒い物体「キシャァァァァァ!!!!」



上空から、今以上の数の黒い物体が降って来る。



グローブくん「あ、あんなに……!?」



永久「っ、機械の事を察したのか!?」

フェーリ「多分違うワ。……どこか、普通じゃいどうできない場所に何か――」



黒い物体「フォオオオオオオオオオオオオオギュアアアアアアアアアアアアアアアッ!!!」


……黒い物体が合体し、巨大な1つの生物になる。


思いっきり奇声を上げ、付近にいた者達を吹き飛ばす。



永久「んなっ!?」

フェーリ「っ……!!!」



そして……



ハンターC「……」


近くにいたハンターが、フェーリと永久をキャッチした……



フェーリ 永久 確保 残り3名



フェーリ「サイアク……」

永久「……仕方ない、とにかくまずはあの巨大化した物体だ……!!」



ライダーくん「チッ……もうちょっとの所でこれかよ……!!」


グローブくん「まだ塗れていないのは真上……幸いインクを取り除く術をあの黒い物体は持ってないみたいだけど、その真上にいるし、このままだと近づけない……!!」



*****



その頃。



「フハハハハ……フハハハハハハハハハ!!!」



……竜巻の元にたどりついた鈴夜達。


竜巻の中、その真下に、何かがある。絵だ。額縁に入れられた絵だ。


キサラギ「あれは……絵ですか?絵から、竜巻が?」


キサラギ達は困惑するが、オヤ・マー博士が大声を上げる。


オヤ・マー博士「おお!!あれじゃ!!あれこそ、彩井学園に隠されていた封じられし美術品『少女レリス』!!」


ヘッドフォンちゃん「な、何ですかソレ?」


ヘッドフォンがオヤ・マー博士に聞く。


オヤ・マー博士「かつて、あまりにも力を暴走させてしまったせいで、絵の中に封印された少女!それがあの彩井学園の地下に封じられていたのじゃ!」


ノダミキ「そんな特急呪物がうちの地下に!?」

キョージュ「今回の件で、封印が薄れた、という事か。」


オヤ・マー博士「そう言う事になる!

……だが少しマズいぞ!誰かがその力を利用させようとしてるようじゃ!!」


鈴夜「……って事は、F.Eが!!」

鈴夜はすぐに気づく。どうやら、F.Eがジルク・ヒステリカのエネルギーをその絵に入れ込んだようだ。

だが……


「ぐっ……理不尽にも封印された身にも関わらず、意地でも抗うというのか……ええい、小賢しい!!」


どうやら、あまり上手くいっていないらしい。力を我が物に出来ず、暴走しつつあるという感じのようだ。


ルイージ「は、博士、何か方法って……」

ルイージが尋ねるが、オヤ・マー博士は少し首を傾げる。

オヤ・マー博士「うーむ……見る限り、力をうまくコントロール出来ずにいる状態。迂闊に近づけば自分自身の身体が分解されるどころか、却って悪化、または暴発させる可能性があるのじゃ……」


ナミコさん「ぶ、分解……!?」

トモカネ「ど、どーすんだ!?要するに方法が分からないって事じゃねーか!」


ナミコさんとトモカネをはじめとして慌て始める一同。


さとり「鈴夜さんの能力ならいけるのでは……?」

鈴夜「いや、それでも難しいよ。力で強引に止めればさっきオヤ・マー博士が言ったような事になる。」

さとり「そんな……」

さとりが鈴夜に提案してみるも逆効果のよう。最早術が無いのかと思われたその時……



鈴夜「行けるとすれば、竜巻に力を与えずに、中にいるF.E自体を取り除けば……とは思うけど、それじゃあ……」


「だったら、これなら行けるんじゃねぇのか?」


……後ろから、誰かがそう言って来る。……正邪だ。


阿求「せ、正邪!?」

トモカネ「お前急にいなくなったと思ったらどこ行ってたんだよ!?」


正邪「文句は後で聞く。……それより、こいつを試してみたらどうだ?」


そう言って正邪は、小型の不思議な機械を取り出す。


キサラギ「ソレは一体……?」

首を傾げるキサラギ。そして正邪はすぐに説明する。


正邪「さっきブッ倒したF.Zってのが持ってたんだが、どうやら物事をデュエマで解決できるようにする機械だそうだ。

この装置を上空に掲げるだけで、移動させたい相手を特殊なフィールドに転移させることが出来るんだとか。」


阿求「……なんか胡散臭いんだけど」

正邪「アイツ本当にそういう事やってたんだよ。……とにかく使って見ろ!時間無いんだろ!?」


そう言って正邪が装置を差し出す。


阿求「貴方はやらないの?」

正邪「体力もそれなりに消費するようだから、さっきのF.Zとのデュエルでちょっときつい。」


鈴夜「……だったら俺がやる。」


鈴夜が、その機械を取る。


さとり「鈴夜さん!?だ、大丈夫なんですか……?」

鈴夜「俺も一応デュエマは出来るし、他に方法が無いんならこれに賭けるしかないでしょ!」


そして、鈴夜は竜巻の方へ走る。


センリツ「あっ、鈴にぃ!!」

センリツとさとりも、鈴夜を追う。



「何だ?害虫が私の元へ行こうなど――」



鈴夜「勝負だ、F.E!!」



……鈴夜がその機械を掲げると同時に、周囲が光に包まれる。そして――




絵画から排出されていたディスコード・フェイザーの竜巻が、消滅した。同時に、鈴夜、そしてさとりとセンリツの姿も見えない。


メガネくん「ほ、本当に出来たのか……?」

オヤ・マー博士「……そこのところは、本人に任せるしかあるまい。それより……」

反応に若干困っているも束の間、オヤ・マー博士はこう言い出す。

オヤ・マー博士「こっちはこっちでぶっつけ本番のようじゃぞ!!」

ナミコさん「え、それってどういう――」


その時、地面に落ちていた絵画が浮かび上がる。


「アハ……アハハ……力がッ、あふれて、止まらないッ……


逃げてエエエエエエエエエ!!!!」



白く長い髪の少女が描かれた絵……封じられし美術品『少女レリス』。その暴走が始まった。

Re: UW逃走中03~GAハイカラ☆アーティスト~ ( No.76 )
日時: 2024/07/05 23:39
名前: おろさん ◆cSJ90ZEm0g (ID: wXN0Dq0s)

一方。


F.E「な、何だここは……何故私はこんな場所にいる!そしてそこにいるのは……!!」


……F.Eは、謎のコロシアムのような空間に転移していた。そして、目の前に立つは鈴夜。


鈴夜「……。」



F.E「そうか……貴様、さてはドクター・ベノディアの言っていた装置を使ったな!!おそらくF.Z辺りから奪ったのだろうが……そんな事はどうでもいい……




貴様!!!良くもやってくれたな!!!折角あの美術品の封じられた力を手にすることが出来ると思ったというのに!!!腹が立つ!!!腹が立つぞ黒須羽鈴夜ああああああああ!!!」


色々察し、ヒステリックを起こすF.E。


鈴夜「計画が破綻すると余裕がなくなるその感じだけは本物エンブリヲと同じなのかな。


……とにかく、デュエマで決着つければいいんでしょ?……さっさと終わらせるよ。」

鈴夜は冷静にそう言いながら、デッキをF.Eに向ける。


F.E「くっ……まあいい……こうなったのであれば、私が勝って貴様ごと消し去ってしまえば良いだけの事だ……」

そして、F.Eもデュエマのデッキを取り出す。



さとり「……」

……観客席のようなエリアに転移し、鈴夜を見守るさとり。少し心配そうな顔をしている。

センリツ「鈴にぃを、信じよう。」

そこで、隣に座っていたセンリツがそう言った。

さとり「……そう、ですね。鈴夜さんなら絶対……!!」



黒須羽鈴夜『殲滅のセラフィム少女達』


VS


F.E『調律者たるディスペクターの力!』



鈴夜は、メカ・クリーチャーの召喚コストを下げられる『佐月マリ』や『タンクリオ-L8』、更に『光喜神官 ジョナス』という『ハイパーモード』を持つクリーチャーを活用し、小型クリーチャーを復活させつつクリーチャーを大量展開していく。


鈴夜
シールド7
『光喜神官 ジョナス』
『佐月マリ』
『アシスター・アルデ』×2
『才羽ミドリ&モモイ』
『タンクリオ-L8』
『早瀬ユウカ』




F.E
・6ターン目



F.E「私のターンだ。


ササゲールの効果を持つディスタスクリーチャーを破壊し、『砕慄接続 グレイトフル・ベン』を3マナで召喚。登場時能力は使わず、続いてグレイトフル・ベンの能力で『無頼 ブロンズ-1』をタダでマナゾーンから出し1マナ加速。

更にもう一度ササゲールにより、グレイトフル・ベンをもう1体。これも登場時能力は使わず、能力で『腐聖 ブラッドウ-2』を出す。


そしてターンエンド時に、『祈跡連結 ミルザビ・ミラ』の能力で、破壊した全てのディスタスを墓地から復活。」



対しF.Eは、ディスペクターを展開、EXライフでシールドを増やしつつ、見た事のないものを含めたディスタス・クリーチャーを展開しつつていく。


F.E
シールド6
『砕慄接続 グレイトフル・ベン』×2
『祈跡連結 ミルザビ・ミラ』
『賢樹 エルフィ-1』
『腐聖 ブラッドウ-2』×2
『無頼 ブロンズ-1』×2
『足軽 カゲトル-1』×3
『切断 イロス-2』



『足軽 カゲトル-1』
闇・自然 アーマード・ライダー/ディスタス
クリーチャー コスト4 パワー3000
■このカードは、4枚より多くデッキに入れることができる
■ササゲール1
元ネタ:黒影トルーパー(仮面ライダー鎧武)

『切断 イロス-2』
自然 ジャイアント・インセクト/ディスタス
クリーチャー コスト5 パワー6000
■W・ブレイカー
■ササゲール2
元ネタ:カイロス(ポケットモンスター)



クリーチャーでは、現在F.Eが有利のようだ。


鈴夜
・6ターン目


鈴夜「……俺のターン。

……タンクリオ-L8を破壊し、更にアシスター・アルデ2体の能力で『シェケダン・ドメチアーレ』を1マナで召喚。登場時能力で、光のクリーチャーが計7体だから7枚ドロー。


続いて『山脇・ボン・イヴァール』召喚!その能力で、クリーチャーを4体破壊する必要があるから……ミルザビ・ミラとグレイトフル・ベン2体を破壊するよ!」


EXライフの効果によりディスペクターは場に残るものの、残りの1回分でグレイトフル・ベン1体を破壊する。

F.E
シールド6→3


鈴夜「続いてツインパクト呪文『ドメスティック・アイ』により、もう1体のグレイトフル・ベンを破壊!

その次に、山脇・ボン・イヴァールをタップして、光喜神官 ジョナスのハイパーモードを解放して、そのまま攻撃!

登場時能力で、『パトファール-P4』を手札から、タンクリオ-L8を墓地から出して、パトファール-P4の登場時能力で早瀬ユウカを無敵状態に!そのままW・ブレイク!」


F.E
シールド3→1


さとり「この勢いなら……!!」

さとりは鈴夜の勝利を確信しそうになった時……



F.E「……S・トリガー『マスター・スパーク』、そして『九番目の旧王(ザインティ・ザイン)』。マスター・スパークにより貴様のクリーチャーをすべてタップ状態にし、私はカードを1枚。

九番目の旧王により、早瀬ユウカのパワーを-12000。これならパトファール-P4の能力も意味を成さない。」


2枚ともS・トリガー。クリーチャーに動きを止められてしまった。


鈴夜「……ターンエンド。」





センリツ「お、惜しいなぁ……」

さとり「……この流れ、少々マズくなりますね……」

さとりは先程の表情から一変、少しだけ嫌な予感を感じていた。センリツも、その発言の意味をすぐに察する。


F.E
・7ターン目


F.E「……フン、ここまで進めたのは褒めてやろう。だが……惜しかったな。」


F.Eはほくそ笑む。……そして、カードをドローして……


F.E「フフ……フハハハハハ!!!来たぞ!ヤツの作ったものを借りるのは少々気に食わないが、利用出来るものは利用するのみ!!


まずはササゲール発動!!『賢樹 エルフィ-1』と、『腐聖 ブラッドウ-2』2体、『切断 イロス-2』を破壊し、コスト5で召喚!!


来い!!『機械接続 メタリオ・ジオリーグ』!!!」



……天から現れるは、1体の巨大なディスペクター。

巨大な赤い兵器に、プテラノドンのような風貌をしたサイボーグが取り付けられた感じの風貌をしている。




F.E「コイツが来た時点で!!黒須羽鈴夜……貴様の敗北は決定したのだ!!!」




続く。

Re: UW逃走中03~GAハイカラ☆アーティスト~ ( No.77 )
日時: 2024/07/06 16:26
名前: おろさん ◆cSJ90ZEm0g (ID: wXN0Dq0s)

一方の阿求ら。


「アハハ……アーッハッハッハ!!!」


……絵画が暴走を開始。絵の中からエネルギーがあふれ、竜巻だのレーザーだのが乱射される。


トモカネ「のわあああ!!思ったよりも洒落になんねぇぞ!?」


一同はまず全力で避けているが、攻撃できる隙が無い。


ヘッドフォンちゃん「どこか、攻撃できるスペースを確保出来れば良いんだけど……」

ゴーグルくん「こ、こうなったらウメボシで何とか」

メガネくん「何か今回そればっかりじゃないかお前!?」

ニットキャップちゃん「……あれ?」


……するとブルーチーム。真下にワープ空間のようなものが。……絵画が放ったレーザーによるものであろう。


ゴーグルくん「・・・。


どわー!!!!」


そのまま落下して転送されていった。


キサラギ「ええっ!?何か落ちていっちゃいましたよ!?」

阿求「あれは……た、多分大丈夫!!」

ナミコさん「んな雑な……;」



ルイージ「あ、あれを止める方法は何か……」

オバキュームを持って戦うルイージだが、打開策が分からない。

オヤ・マー博士「むむ……何か策は……



強力な癒しの力をアレにぶつける事は出来るなら、おそらく――」






正邪「だったら、やってみたいことがあるんだが。」

オヤ・マー博士の発言にそう答えたのが、正邪だった。


……その手に持つのは、自分がよく切り札として使うデュエマカード……『世界の見方が変わる 山口如月(アンリミテッド・ワールドメモリー・キサラギ)』のカードだった。




*****


そして鈴夜サイド。F.Eが見た事のないディスペクターを召喚し、F.Eは勝利を確信するように高笑いをする。


『機械接続 メタリオ・ジオリーグ』
光・闇・自然 メカ・デル・ソル/アーマード・ワイバーン/ディスペクター
クリーチャー コスト12 パワー19000
■EXライフ
■マッハファイター
■Q・ブレイカー
■このクリーチャーが出た時、相手のマナゾーンまたは墓地から、クリーチャーを1体選んでもよい。そうしたら、相手はこれをバトルゾーンに出す。そのクリーチャーが出ることによって起こる効果はすべて無視する。
■自分のディスタスすべてに『マッハファイター』を与え、バトル中のパワーを+4000する。
■自分のターンの終わりに、このターン、自分のクリーチャーが6回以上バトルに勝っていれば、このターンの後もう一度自分のターンを行う。
元ネタ:メタリドリー(メトロイド)、ネオ・ジオング(機動戦士ガンダムUC)


F.E「さぁ、破壊を開始しようじゃないか。まずはEXライフによりシールドを増やし……更に登場時能力により、貴様のマナゾーンから山脇・ボン・イヴァールをもう1体出してもらおうではないか。」


F.E
シールド1→2


F.E「……メタリオ・ジオリーグのマッハファイターにより、今引っ張り出したを山脇・ボン・イヴァールを攻撃!

その時、アタックチャンスにより、呪文『零獄王秘伝 ZERO×STRIKE』を発動!!2つの選択肢の中から、指定したディスタスかディスペクターを呼び出す能力を使おう。

その効果により……『強盗接続 ミネキュリコレイMk-VI』を4体だ!!」


『強盗接続 ミネキュリコレイMk-VI』
光・闇・自然 メカ・デル・ソル/アーマード・エンジェル・コマンド/ディスペクター
クリーチャー コスト7 パワー7000
■EXライフ
■マッハファイター
■W・ブレイカー
■自分のディスタス・クリーチャーはすべてのバトルに勝つ。
元ネタ:峰・理子・リュパン4世(緋弾のアリア)、キュベレイMk-II(機動戦士ガンダムΖΖ)

EXライフの効果で、『強盗接続 ミネキュリコレイMk-VI』4体分のシールドが増える。

F.E
シールド2→6


鈴夜「ディスペクターとシールドが増えた……!!」



F.E「まずは、その山脇・ボン・イヴァールを破壊し……更に、今出したミネキュリコレイMk-VIと、破壊しなかったディスタス、そしてミルザビ・ミラでタップ状態のクリーチャーを総攻撃だ!!」





さとり「どういう事?鈴夜さんのクリーチャー全てを破壊するには、相手はパワー負けしているクリーチャーが多いはずなのに……」


さとりは疑問に思ったが、それはすぐに解決する。


F.E「『強盗接続 ミネキュリコレイMk-VI』の能力により、私のディスタスはすべてのバトルに勝つ!!これならばパワーなど関係はない!!」

その能力により、鈴夜のクリーチャー計8体が一掃されてしまった。


鈴夜「っ……!!」



F.E「そしてターンエンドだ。ミルザビ・ミラにより、メタリオ・ジオリーグを呼び出す際破壊したディスタスを全て復活させ……


……その時にも!!メタリオ・ジオリーグは能力を発揮する!!


私のターン中に、私のクリーチャーが6回以上バトルに勝つ事で、私は追加ターンを獲得するのだ!!」

メタリオ・ジオリーグの能力により、F.Eはもう一度行動できるようになってしまう。


F.E
・追加ターン


F.E「さぁ、このままふざけた存在である貴様を捻りつぶしてやろう!!


まずは呪文『ロスト・Re:ソウル』により、手札を全て捨ててもらおうか!!」


クリーチャーを全て除去され、更に手札まで無くなってしまう鈴夜。


F.E「行くぞ……まずは『強盗接続 ミネキュリコレイMk-VI』3体で、シールドを全てブレイクする!!」



鈴夜
シールド6→4→2→0



センリツ「トリガーが出なかったら、鈴にぃの負け……!!」



そして、シールドチェック。

鈴夜「(この盤面をひっくり返すには……あのカードが来れば……!!)


……!!」


……トリガーは、1枚も無かった。


F.E「フハハハハハ!残念だったな黒須羽鈴夜!!!メタリオ・ジオリーグで、ダイレクトアタッ――」



メタリオ・ジオリーグのメガ粒子砲が鈴夜の方向に放たれた時、それが――




……弾かれた。


F.E「なっ……!?


どういう事だ!!勝負はついたはずだぞ!!さっさと――」



鈴夜は、ほくそ笑む。


鈴夜「残念ながら、まだ終わってないよ。」


鈴夜は、シールドから加わった手札の内1枚を捨てた。

そのカードは、『XOR(クロスオーバーレア)』。


『茅森月歌』 XOR
光 セラフ・メカ・スチューデント
クリーチャー コスト10 パワー13000+
■自分のセラフ・メカ・スチューデントが5体以上あり、他の《茅森月歌》がいなければ、このクリーチャーの召喚コストを5少なくしてもよい。
■自分のシールド1枚につき、このクリーチャーのパワーを+1000する。
■ブロッカー
■パワード・ブレイカー
■このクリーチャーが出た時、自分の墓地にあるカードを5枚まで、裏向きにしてシールド化する。その後、相手のクリーチャーをすべてタップする。それらは、次の相手のターンのはじめにアンタップしない。
■自分がゲームに負ける時、かわりにこのクリーチャーを破壊、または手札から捨ててもよい。
■このクリーチャーが山札以外のゾーンから墓地に置かれた時、次の相手のターンのはじめまで、自分はゲームに負けず、相手はゲームに勝てない。
出典:ヘブンバーンズレッド


鈴夜「『茅森月歌』を墓地に置いた瞬間、このターンに俺はゲームに負ける事はない!」


『茅森月歌』の能力により、鈴夜は敗北回避。それを聞いた瞬間、F.Eの顔が思いっきり歪む。


F.E「ぐっ……た、ターンエンドだ……だが!!その程度であれば、次の私のターンで私の勝ちが決ま――」


鈴夜「いいや、そうは行かない。」


鈴夜
・7ターン目


鈴夜「俺のターン。……来た!!呪文『戒王の封』!!能力で、墓地から『和泉ユキ』を出す!!」


『和泉ユキ』 SR
闇 セラフ・メカ・スチューデント
クリーチャー コスト8 パワー6500
■シンパシー:セラフ・メカ・スチューデント
■W・ブレイカー
■このクリーチャーが出た時、コスト10以下の、メカまたは進化クリーチャーではない闇のカードを1つ、自分の墓地から使ってもよい。そうしたら、このターン、自分の他の《和泉ユキ》のこの能力は使えない。
出典:ヘブンバーンズレッド


鈴夜「登場時に、墓地からメカのカードを1回だけ出すことが出来る。出すのは勿論、『茅森月歌』!!

登場時能力で、墓地からカードを5枚シールドにして……更にF.E!お前のクリーチャーをすべてタップ!!……まあ、後はこれでターンエンドだけど。」

鈴夜
シールド0→5


F.E
・8ターン目


F.E「くっ……厄介な敗北回避能力を持っていようが、このターン中にその茅森月歌を破壊すればいいだけの事!マッハファイターを持つクリーチャーを出せば、ミネキュリコレイMk-VIの能力で――


……対処できるカードが、出ない……!!」

先程までのターンで、F.Eは手札を切らしてしまっていた。故に、何もできずにターンエンド。


鈴夜
・8ターン目


鈴夜「さーてと、とりあえず邪魔なシールドをどうにかしないとねぇ。ええと、こういう時は……

まず、『ドラン・ゴル・ゲルス』を召喚。その能力でシールドを1枚ブレイクして、その後コスト3以下のメカ『アシステスト・アルデッド』を出す。


で、ブレイクしたシールドでS・トリガー、呪文『蓄積されたハンド』。自分の墓地にある『蓄積されたハンド』+1、相手のクリーチャーを破壊できる。


元から墓地に溜めてたり、さっき捨てられたりしてたのもあるから、合計4体破壊できるね。という事で、ミネキュリコレイMk-VI全てのEXライフを削るよ。」


F.E
シールド6→2


鈴夜「それで、もう1体のアシステスト・アルデッドを召喚して……さぁ……ブロッカーもいないし、シールドもブレイク圏内……行くよ!!和泉ユキでシールドブレイク!!」


F.E
シールド2→0


これで、F.Eのシールドは0枚。だが……


F.E「まだだ……調律者である私が……此処で負けるわけが無い!!!!


S・トリガー、『デーモン・ハンド』、そして『ナチュラル・トラップ』!!!」


また2枚ともS・トリガー。だが……

F.E「これで茅森月歌を――」


鈴夜「……無駄。アシステスト・アルデッドのウルトラ・セイバーで、どっちも凌ぐよ。」


鈴夜は、既に対策済みだった。


F.E「そんなっ、そんな事があってたまるか!!私は、私は――」


そして、決着がつく。


鈴夜「茅森月歌で……ダイレクトアタック!!!」



F.E「あ、ああ……ああああああああああああっ!!!」



Winner 黒須羽鈴夜

Re: UW逃走中03~GAハイカラ☆アーティスト~ ( No.78 )
日時: 2024/07/06 23:16
名前: おろさん ◆cSJ90ZEm0g (ID: wXN0Dq0s)

センリツ「見事逆転勝利!!やったね鈴にぃ!!」

観客席のエリアから降りて来たセンリツとさとりが駆け寄る。

さとり「少し冷や冷やしましたよ……でも、良かったです。」

センリツは目を輝かせ、さとりは安心したような表情をした。

鈴夜「流石に焦ったけど、無事に勝利。さてと、あとは――ん?」


すると、倒れたF.Eから、彼が使っていたディスペクターのカード、『機械接続 メタリオ・ジオリーグ』と『強盗接続 ミネキュリコレイMk-VI』のカード。


それらが、砕けたような音が鳴ったと同時に、計4つの歯車のような物体に変わる。

……それぞれディスペクターの元になったキャラクターが描かれている絵が付いている。

それを、鈴夜は拾う。


鈴夜「これって……『ギア』ってやつ?何でカードが急に……」






「認めん……認めんぞ……」



……すると、F.Eが立ち上がる。


さとり「……まだ立ち上がるんですか……!?」


F.E「見くびるなよ……この程度で倒れるように私は出来ていないのだよ!!


故に!!このような結果を認めてなるものか!!!私は調律者だ!!貴様らのような低俗な存在に敗北を喫する事など有り得ないんだ!!!」


完全に往生際の悪いF.E。


鈴夜「……大概にしなよ。この空間の形式的にも、事実としても、お前は負けたんだよ。」


鈴夜は冷たくF.Eにそう言った。だが……


F.E「いいや……まだ勝負はついていない……私にはまだこれがある!!!」


すると、どこからか小型の機械、及びジルク・ヒステリカが出現。F.Eはその肩の部分に飛び乗った。


F.E「こうなれば貴様ら諸共破壊してやる!!」


……歌を歌い、『ディスコード・フェイザー』を発動。鈴夜達の方向に発射させる。


鈴夜「っ……!!」


鈴夜はそれを、自身の能力で凍らせ、破壊する。だが……



F.E「この程度は想定済みだ!!行け!!!」



様々な方角から、ジルク・グレイブとジルク・ピレスロイドが大量発生し、鈴夜達に突っ込もうとする。

鈴夜「センリツっ!!」

センリツ「りょーかい!!」

センリツが、自身の黒い腕でそれらを受け止め、分解していく。

センリツ「……あ、だめ、思ったより多くて吐きそう……」

が、物凄い数いる故に、センリツが一度に分解出来る量を上回りかけている。


さとり「(私も何か対処を……彼の心を読めば――)うっ!!!?」


……さとりがF.Eの心を読んで打開策を見つけようとしたが……どういうわけか、上手く行かない。

というよりは、強力な『何か』で、読心能力を阻害しているような感じだ。


鈴夜「さとりさん!?……おうっ!!?」


さとりを気にかけようとする鈴夜だが、それと同時にディスコード・フェイザーの勢いが増す。



F.E「人様の心配をしている暇があるのなら、己の心配をするのだなゴミクズが!!!」


F.Eは猛攻を止めることは無い。どこからか現れるジルコン獣の兵器も無限に湧いてくる。


センリツが活動限界になりそうなのでさとりも弾幕を張るが、全部は防ぎきれない。


鈴夜「マズイな……何か隙さえ出来れば……!!」


万事休すな状態に陥った鈴夜達を見て、F.Eは嘲笑う。


F.E「フハハハハハ!!!このままくたば――」


F.Eは、自らの勝利を確信していた。





「てええええやあああああああっ!!!」

「ダァァァァァァァァァァッシュ!!!」



……突然背後からバイクが飛び込んできて、自らの顔面にクリーンヒットするまでは。



*****



阿求「こ、今度はどういうつもりなの?それにそれって、作者が作ったウルトラワールド産のデュエマカードじゃ……」

正邪が何故かデュエマカードを取り出した事に困惑する阿求。

正邪「まあ見てろよ。ちょいと実験も兼ねた……賭けだけどな!!」


正邪がカードを、キサラギの方向に向ける。


……すると、カードから光が放たれ、それがキサラギの方向へ。


キサラギ「……え?ええっ!?突然なんですか――」


そして光に包まれるキサラギ。眼鏡が外れ、衣装が変化し――


キョージュ「如月殿?一体何を……?」

トモカネ「……って、それはそうとまたでっかいのが来るぞ!!」


4人はキサラギに何が起こったのかと思ったものの、絵画がまた竜巻やらレーザーやらを乱射し始める。


「アハッ、アッハハハハハハハハ!!!全部消え去――」


……その時だった。光に包まれたキサラギの方から、何故か大量の折り鶴が発生。絵画の周りを飛ぶ。

そしたら何と、絵画が放とうとした攻撃が、全部光となって消えたのだ。



ナミコさん「こ、攻撃が消えた?」

ノダミキ「……あっ、如月ちゃんが光から出て来た!!」



そしてノダミキの言う通り、キサラギが光の中から出て来る。

眼鏡が外れ、衣装もさっきのものと変わってお花がいっぱい。


キサラギ「何だか良く分かりませんが、力があふれてきます……


……皆さん、行きましょう!!あの子を絶対に止めます!!」


キサラギの目は、とても活気に溢れていた。



ノダミキ「……キサラギちゃん、だよね?」

トモカネ「その筈……なんだけどなぁ……」

ナミコさん「何でだろう、眼鏡をかけていない状態に慣れていないせいか、はたまた衣装がガラッと変わったせいか……」

キョージュ「如月殿、そっちは味方の方向だ」


尚、4名(の内1人は違うけど)は小声でそんなことを呟いていた。

Re: UW逃走中03~GAハイカラ☆アーティスト~ ( No.79 )
日時: 2024/07/07 12:33
名前: おろさん ◆cSJ90ZEm0g (ID: wXN0Dq0s)

どういうわけか、パワーアップしたキサラギ。それを見て、正邪は『上手く行った』と言う感じの表情をする。


阿求「……い、一体全体何をしたのよ?」


阿求はまだ困惑気味。……すると、絵画がまた攻撃を放ってくる。今度は阿求らの方向に。


正邪「……ま、とりあえずコレも見てみろ。」


正邪はその攻撃を待っていたかの如く、また別のカードを取り出す。『首領竜キャプテン ゴルファンタジスタ』のカードだ。それを天にかざすと……


首領竜 ゴルファンタジスタ「フンッ!!」


……ゴルファンタジスタが召喚される。ゴルフクラブを回転させて、攻撃を難なく防いだ。


正邪「……原理は知らんが、どっかのデュエリストは実際にクリーチャーを呼び出せるらしくてなぁ。んで、どっかの世界の存在キャラクターを元にしたカードなら、その存在キャラクターをパワーアップさせることも出来る……ってことみたいだ。」

正邪はキサラギにやった事と、今やったゴルファンタジスタの召喚の事をそう語る。

阿求「……い、いつの間にそんな術を身につけてたの?」

正邪「……お前、L時空とか言う滅んだ並行世界ってのから流れ着いた施設と最近よく関わってるんだろ?

……そいつらにこっそり幻想体とかの技術を借りたり、あと図書館って場所に行ってそこの館長……アンジェラと交渉したりしてな。」

阿求は未だに困惑しているが、正邪はその質問にそう答えた。

阿求「い、いつの間にそんな……けど、それとデュエマがどう関わって……いや私、幻想体元にしたデュエマカード持ってるけども、それでもどういう事よ。」

正邪「……そのL時空に、何かのデュエリストが元の幻想体がいたようでな。そいつの力を応用して、クリーチャーを呼び出す感じで私が使えるよう、色々やってアンジェラに変換してもらったのさ。」

阿求「ちょっと待って、L時空特有の幻想体は全部失踪してるって話じゃ……」

正邪は簡単に答え、阿求の疑問がやたら増える。……そして正邪はこう答えた。

正邪「お前知らないのか?いるんだよ。作者の仲間の内1人、それも多分とっくに出会ってるであろう人物が、L時空特有の幻想体を回収してるんだよ。」

阿求「……へ?」

正邪「そりゃいるだろ。そもそも、妖怪以上に面倒なのが世界に溢れたら今頃全世界が洒落にならない事になってるだろ?」

阿求「ば、バスターズグランプリの時にそれっぽいのを利用してたやつはいたけど……


……いや、それはそうとしてそんなこと言われてないし、そんなハードそうな事簡単にやってのけるとか――」

正邪「……



……それ、お前が言う?」

阿求「……はい?」


阿求が色々ツッコもうとしたが、あまり人の事言えてないと正邪。

……だが、阿求本人は全く自覚していなかった。さっきF.Yを簡単に切り刻んだことや、バスターズグランプリの時の事などを。




ナミコさん「き、キサラギ、何でパワーアップしたのかはともかくとりあえず行けそうか?」

キサラギ「はい、何故眼鏡が何処かに行ったのかは別として、何だか感覚?で誰がどこにいるのかちょっとだけわかりますので。」

ナミコさん「いやそれもそうなんだけど」

姿が変わって、パワーアップ状態のキサラギ。


「ぼさっとするなあああああああああああ!!!!」


……絵画の方は攻撃の手を止めない。


ノダミキ「ああっ!そうこう言ってる間にまた来たよ!!」


とりあえず避け、体勢を立て直す。


オヤ・マー博士「おお……原理はようわからぬが、おそらくその力なら行けるぞ!!」

いつのまにやらキサラギ達の方にいたオヤ・マー博士(とルイージ)。

キョージュ「『行ける』?という事は……」

キョージュの発言に頷くオヤ・マー博士。

オヤ・マー博士「うむ、どうやら強力な癒しの力及び魔力……それが……ええと、名前はなんじゃったか?」

キサラギ「え、や、山口如月です……」

オヤ・マー博士「キサラギ君じゃな。……とにかくキサラギ君、その凄い力を今の君は持っておる!!それをあの絵画にぶつければ、暴走しているあの力を消滅させられるぞ!」

どうやら、勝機が見えて来たようだ。

ルイージ「けどまずは、あの絵画に近づかないといけないし、フォローは何とかする!」

ルイージがオバキュームを持ち、やる気のようだ。


トモカネ「ちょっと待った!!如月にそういう重大な事任せるって言うなら俺達もフォローするぞ!」

ノダミキ「そーだよ!ここまで来たらそうするしかないでしょナミコさん!!」

ナミコさん「何で私に振るんだ……まあこうなりゃ同意見なんだが!」

キョージュ「うむ。」

4人もやる気の模様。


キサラギ「皆さん……」



「キ、キガ……アハハハハッ、アハハハハハハハハハ!!!」


……絵画は、再び暴走を始める。



ノダミキ「そう言えばあの絵画の子……何かすっごく苦しそう。」

……キサラギ達は、絵画から聞こえる少女の声、それが、かなり苦しそうな感じであることに気づいていた。

オヤ・マー博士「……『レリス』と言う少女は、生まれつきの力を暴走させた故に、一方的に強力な封印を施された存在だという。それ故、自らの力をコントロール出来ずにいるままだったのじゃろう。」

オヤ・マー博士曰く、そういう事らしい。ただ一方的に封印されただけ。なので、中で自分の力をコントロール出来るようになったというやつも無い。

故に、F.Eに強制的に解放された結果、酷い暴走を起こしているのだ。



キサラギ「……行きましょう、皆さん。


そして……レリスさん、でしたよね。……貴方を、絶対に止める……助けます!!」

Re: UW逃走中03~GAハイカラ☆アーティスト~ ( No.80 )
日時: 2024/07/07 19:44
名前: おろさん ◆cSJ90ZEm0g (ID: wXN0Dq0s)

一方。



……突然現れたバイクが、F.Eの顔面にクリーンヒット。そしてそのバイクに乗って来たのは……


こいし「お姉ちゃん、店長、センリツちゃん!!無事ー!?」

ゴルドダッシュ「ダーッシュ!!!」

こいしだ。ゴルドダッシュに乗って、駆けつけて来たのだ。


その瞬間、ディスコード・フェイザーが止まり、遠隔操作していたのであろうジルコン獣の兵器動きも停止した。

ついでに物凄い物騒な音が鳴りながら、地面に叩きつけられるF.E。そしてゴルドダッシュに乗ったこいしが鈴夜達の元へ。


鈴夜「助かったは助かったけど……」

さとり「こいし!!?何でここに……」


何とか助かった3名だが、こいしの乱入に驚く。


こいし「だって、何かスケールの大きそうな事してるらしいから、手段得てゴルドダッシュと一緒にハイカラスクエアに来てみたんだけど……

変な黒い柱みたいなのがあったから、そこに全速力で突っ込んだら何かここに来た!」

ゴルドダッシュ「ダーッシュ」


要するにどうやら、フルスピードで飛んできたためなのかこの空間にまで飛んできたらしい。


鈴夜「バイトすっぽかしてるのはともかく、今はナイスタイミング……」


……無理に攻撃を防いでいたため、鈴夜はよろける。


さとり「だ、大丈夫ですか鈴夜さん……」

それを、さとりが支える。

鈴夜「な、何とかね。ありがとう……」

さとり「い、いえ……」


センリツ「……あの、何でさとりさんが赤面してるかはともかくとして何か飲み物無い……?」


……センリツも大分無理して防いでいたため、息を切らしている。


こいし「飲み物なら持って来たよ!最近暑いし。」

そんでもってこいしが、その場で買ったのかペットボトル飲料を渡す。

さとり「タイミング良いわね……」




F.E「き、貴様っ、よくも……」


すると、F.Eが立ち上がって来る。そしてジルク・ヒステリカに搭乗。



こいし「……ところであの人誰?凄い勢いで轢いちゃった気がするのに凄いピンピンしてるんだけど」

鈴夜「ちょっぴり因縁がある人擬き。」

こいしの質問にそう答える鈴夜。


F.E「舐めるなよ!!私は不死身なのだ!!あと人擬きとは何だ人擬きとは!!



……絶好の機会だったというのによくもやってくれたなガキが……許さんぞっ!!!」



余計キレ始めたF.E。再びジルコン獣兵器を遠隔操作し直し始める。


センリツ「……何か異様にしぶといけど、どうする鈴にぃ?」

鈴夜「しぶとい……?


待てよ……あっ、そうか!!」

センリツの言葉に、鈴夜は何か気づく。

鈴夜「……ねぇ、ちょっとアイツの弱点っぽいので気づいたことがあるんだけどさ……


……ちょっと作戦に乗ってくれない?特にさとりさん」

さとり「え、私ですか?」

鈴夜「……良い?説明する暇が無いから順を追ってやるんだけど。……念のため言うと少なくとも犠牲とかそう言うのじゃない。」

覚悟が決まったような目をして、鈴夜はそう言う。

さとり「……ええ、そうですね。乗りましょう。とりあえずまずはどうすれば?」

そしてさとりをはじめ、一同は頷いた。



F.E「何をごちゃごちゃと!!」


F.Eがジルク・ヒステリカのビームライフルを乱射。



鈴夜「おっと、そろそろ動かないとね。……とりあえずさとりさん、まずは乗って!!」

さとり「はい!」

鈴夜はそう言ってゴルドダッシュに乗り、その後ろにさとりが乗る。

ついでにセンリツが鈴夜の持つトランシーバーの中に潜る。そんでもってそのトランシーバーをこいしが所持し、こいし自身はさとりの背中を掴む。


鈴夜「あぁてそれじゃあ……突っ込むよ!!」

ゴルドダッシュ「ダダダダァァァァァッシュ!!!」


そして、ゴルドダッシュを発進させ、F.Eに突っ込もうとする。


F.E「何ッ!?」


動揺するF.E。だが思い通りにはさせまいと、ジルク・グレイブとジルク・ピレスロイドを突っ込ませようとする。


センリツ「まあ来ると思った!多少回復したから……」

こいし「センリツちゃん&私こいしちゃんのコンビネーション!!」


それに対し、こいしが弾幕を放つ。弾幕をセンリツがナノマシンを使って操作、強化し、ジルコン獣の兵器を貫いて行く。


F.E「くっ、ならば――」


さとり「そうは行きませんよ。」


さとりも弾幕、それも赤い槍に近い物体を高速で飛ばし、ジルク・ヒステリカにぶつける。それにより、F.Eの行動を阻止。そして――


鈴夜「突撃だーっ!!」

ゴルドダッシュ「ダーッシュ!!」


ゴルドダッシュがジルク・ヒステリカに突進。……その勢いにより、空間が割れて行き――



*****


その頃のハイカラスクエア。



黒い物体「キシャァァァァァ!!!」



……合体して巨大化し、ミッションの機械の上に往生し始めた黒い物体。



ライダーくん「チィッ……!!あとちょっとの所で邪魔しやがって……!!」

グローブくん「あまりクールじゃないね……!!」



奇声を上げ、一同を遠ざけていく黒い物体。すると……






ゴーグルくん「どわーっ!!!!?」


何と、黒い物体の真上から、ブルーチームが落ちて来る。


ハチ「えっ、ゴーグルくん!?ブルーチームの皆……!?」

エンペラー「どこから落ちて来たのだ……?」




黒い物体「キエエエエエエ!!!」



メガネくん「って、ええ!?何か大きくなった黒い物体がいるんですけど!!?」

ヘッドフォンちゃん「た、食べられる!?」

ニットキャップちゃん「わー」

ゴーグルくん「……ん?待てよ……



そうだ!!」


ゴーグルは、体制を変えて何かをしようとする。


メガネくん「あっ!!そうか、スペシャルがあった!!」

ヘッドフォンちゃん「そのまま行って!!フォローはするから!!」

ニットキャップちゃん「行っけー!!」


ゴーグルくん「よーし……!!!」



……スペシャル『スーパーチャクチ』を、黒い物体にクリーンヒットさせる。



黒い物体「ギャッ……」



……巨大化した黒い物体が貫かれ、分解。

そしてその勢いで、機械の頭部が青いインクで覆われる。



穂乃花「き、機械全体がインクで覆われた……!!」


翔太郎「って事は、これなら……!!」


ブラック「カカカッ!!これまた鬼ヤバな展開ですねぇ!!」






次回(または次々回)、最終ミッション及びドラマパート完結。

Re: UW逃走中03~GAハイカラ☆アーティスト~ ( No.81 )
日時: 2024/07/07 23:33
名前: おろさん ◆cSJ90ZEm0g (ID: wXN0Dq0s)

一方のキサラギ達。絵画及び『少女レリス』を助けるためのバトル開始。


彼女の暴走を止めるためには、原因となっている力を消す必要がある。


そのためには、正邪によってキサラギが得た力をぶつけなければならない。よって、絵画に接近することが勝利条件だ。



正邪「って事だし、こっちも動かないとな?」

阿求「……まあ、それはそうね。」

正邪の言葉に阿求はうなずき、そして『アブノーマルドライバー』を取り出す。


阿求「変身。」

【Memory and Illusion of E.G.O

アイン Create】


阿求は『仮面ライダーアイン』へと変身した。


トモカネ「……うおっ?阿求って人が何か特撮ヒーローっぽい姿に!?」

ノダミキ「まさか噂の仮面ライダーっていうやつ!?」


……この場面を見たトモカネとノダミキは妥当な反応をした。



「きgさ、きゃはk津、キャハ八ッ、あはh89うbwrtj!!!」


そうこうしていると、絵画の暴走が進み、段々呂律とかそう言うのが回らなくなっている。


オヤ・マー博士「いかん、暴走が進んでおる!!急いで止めなければ恐らく大爆発するぞ!!」


やや焦り気味にオヤ・マー博士がそう言う。


キョージュ「ならば急いだ方がいいな。所謂ぶっつけ本番だ。」

キサラギ「……はい!!」


……キョージュの発言と、キサラギの勢いの良い『はい』をトリガーとして、VS『少女レリス』が開始する。


「いgyしゃっふwぢhくぃ¥¥¥12ふ93!!!!」


早速、絵画が再び広範囲攻撃の乱射と、黒い物体の大量召喚を開始。一同はソレを避けたりする。


アイン「……避けてばっかりともいられないから……っと。」

アインが、幻想体が記された1枚のカードを取り出す。

【ポーキュバス クリエイション】

【蒼星 クリエイション】

『ポーキュバス』による遠距離無効能力で、ある程度の攻撃を無効化。

更に蒼星の力で、全てとはいかなくとも黒い物体を吸い込む。


正邪「……よっと。」

正邪も、攻撃をひっくり返して変な方向に曲げる。



「グッ、ぐぐぐふhch34h9cr!!!」


すると、絵画が動き始める。


ナミコさん「げげっ、何か逃げようとしてるんだが!?」


ナミコさんの言う通り、絵画が逃げるような動きをし始める。


キョージュ「不利を察して場を変えるつもりか?……ならば回り込まなければな。」

アイン「だったら……!!」

【憎しみの女王 クリエイション】


キョージュの案に対し、アインは『憎しみの女王』のワープ能力を使用。その位置にいた黒い物体を蹴散らしつつ、絵画が移動しようとした先に移動。


「!!?


……ぐ、gbhjせwz9うs、kdじゅh!!!」


今度は、絵具状のレーザーの雨を降らせ始めた。


正邪「まあどうにでもなる。」


……が、それを正邪はひっくり返し、雨がこちらに振らないようになる。


「~~~~”W!¥miw1okp1!3ふぃk1ぽjひ1!!!!」


余計キレて、今度は黒い腕を7000本くらい生やして来た。


トモカネ「いや多い多い多い!!?」

ノダミキ「簡単に対処されてヤケクソ状態……ってコト!?」



ルイージ「でも、これはこれでチャンスかもしれない!!」

ルイージは、オバキュームで黒い腕のいくつかを吸い込む。


アイン「ええ、お陰様で隙だらけ!!」

【夢見る流れ クリエイション】

【審判鳥 クリエイション】

【肉の灯篭 クリエイション】

黒い腕を、夢見る流れの突進で破壊、審判鳥の締首台のロープで拘束、肉の灯篭で捕食。


正邪「もういっちょっと。そんでもって、よっと。」

正邪は黒い腕をひっくり返そうとして黒い腕を絡ませたり、ジャイアント・クリーチャーの召喚で対処。


キサラギ「これなら……行けます!!!」


これらの対処により出来たその隙を逃さず、キサラギは絵画に迫る。


「じ、mwsじおうい!!!」


絵画が、すぐに黒い腕を生やしてその隙を埋めようとする。



ノダミキ「そうは行くかーっ!!」


……それを、ノダミキ達が防ごうと全力で攻撃。風やら火やらの属性付きの攻撃を何度も使用し、黒い腕を破壊していく。


ナミコさん「今だ如月!!思いっきりやれ!!」

トモカネ「勢いでやっちまえーっ!!」

キョージュ「……(ガッツポーズして後押し)」

ノダミキ「一撃やっちゃえ!!」



キサラギ「……はい!!」

4人の後押し。そして、キサラギは絵画の元に辿り着く。



「ギッ……k0じゅひs2じぎ……!!」


心なしか怯え気味で、逃げようとしている絵画もとい『少女レリス』。


キサラギ「……大丈夫ですよ。傷つけたりはしませんから。」


……そして自らが持つ魔力を、感覚で全開放。それを絵画に当てる。



「でいj……3j2……



あっ……」



……そして、少女レリスの暴走の原因となってた力が、消滅する。




それと同時に、この奇妙な空間が、崩壊し始めた。










次回(こそ)、ミッション&ドラマパート完結……出来るハズ()

Re: UW逃走中03~GAハイカラ☆アーティスト~ ( No.82 )
日時: 2024/07/08 10:49
名前: おろさん ◆cSJ90ZEm0g (ID: wXN0Dq0s)

……一方、彩井学園。



宇佐美「山口さん達は見つかりましたか!?」

笹本「いや、どこいっても全く。」


息を切らしながら1年の副担任である宇佐美が、笹本共に山口達を探していた。校内をほかの教師と共に探してもらっているのだが見つからない。


外間「あの黒い柱も分からないが、何が一体どうなって――」


同じくキサラギ達を探す外間。宇佐美達と合流した途端――



「どりゃあああああああああああああああああ!!!」


突然、黒い柱の方から、何かが出て来る。


笹本「あれは……やっぱ見覚えがあるけど黒須羽!?」


笹本は、薄々黒い柱から出て来た者の内1名が誰か気づいていた。


……鈴夜だ。ゴルドダッシュに乗ってジルク・ヒステリカを押し飛ばしている鈴夜達だ。



F.E「ばっ、馬鹿なっ!!あの空間を通り越して、無理矢理地上に出てきただとっ……!!?


……だがっ、そんな事をしたところで――」

F.Eはまだ余裕の表情をギリ保っている。

鈴夜「……最終回まで原作クロスアンジュ見た事のある俺が、お前のカラクリに気づかないとでも?」

そんな彼に、鈴夜はほくそ笑む。


F.E「何を……っ!!」


……鈴夜の後ろに乗っていたはずの、さとりがいない。


F.E「ま、まさかっ!!」




さとり「見つけたわよ。本体。」


F.E「しまっ――」

……彩井学園の屋上。……そこに、F.Eがもう1人いた。

さとりが、それを見つけた。


さとり「元ネタのエンブリヲと違って、本体以外は真っ赤な偽物……さっきあのF.Eの心を読めなかったのも、そう言う事なんでしょう。


……さよなら」


……赤い槍の弾幕を、F.E(本体)にぶつける。



そしてそれが、ジルク・ヒステリカの方向へ飛んで行く。



F.E「馬鹿な、本体がっ……止めろ……止めろっ!!私は調律者だぞ――」


本体をぶつけられ、取り乱すF.E。


鈴夜「……お前は調律者なんかじゃない。


そして、お前はエンブリヲですらない。誰かの姿を真似する事しかできない、ただの紛い物だよ。


じゃあね、F.E。……感謝は微塵もしないから。」


……ファントム・エンブリヲ。彼の手により、黒須羽鈴夜と言う人間は消失し、黒須羽鈴夜は彩井学園から切り離された。

……だが、あの時の事が無ければ――


F.E「う……うわああああああああああああああっ!!!」


そしてF.Eは、一刀両断された。



……それと同時に、彼が持っていたトジル魂が粉々になる。

その瞬間、周囲が光に包まれた。




*****



キサラギ「あれ、ここは……」

……キサラギが目を開けると、そこは彩井学園。

ノダミキ「んー?……あれ、ここって彩井学園だよね?さっきまであの変な空間にいたはずなのに……」

ノダミキ達も、近くにいて起き上がる。

キョージュ「絵画の暴走を止めたから、あの場所からはじき出されたと言うべきか……?」

トモカネ「と言うか、街並みも戻ってないか?」

あの空間は絵画が創られたものだったのだろうとキョージュは推測。

そしてトモカネの言う通り、ハイカラスクエアのものと思われる施設は見えない。

ナミコさん「……って事は、元に戻ったのか!」


……世界が元に戻ったようで、ナミコさんは安堵する。


キサラギ「……ところで、他の皆さんやあの絵は……?」


キサラギが周囲を見渡してみると、阿求達も、絵画も、あと阿求達が入った黒い柱も無い。

ノダミキ「世界が元に戻ったから、ここと関係ない人達は元の場所に戻されたのかな?」

トモカネ「あー、融合世界あるあるみたいなやつか……まだまともな会話そんなにしてなかったけどなー」

ノダミキとトモカネが少し残念そうな表情をする。すると……


外間「お前ら、何やってるんだ?」


そこに担任の外間が。


キサラギ「あっ、外間先生!!」

ナミコさん「そ、そう言えばあの空間に飛ばされた時って授業中だった……」


慌てる5人。だが……


外間「……何言ってるんだ?今は昼休みだから、授業はこの後だぞ?」


キサラギ「えっ?」


……外間はきょとんとした表情をしている。昼の時間にはなっていたようだが、5人が突然疾走した事にはなっていないようだ。


外間「まあそろそろ授業ではあるから、遅れないようにな。」


そう言って外間は教室に戻って行った。


ナミコさん「……ええと、これって……」

トモカネ「融合世界あるあるその2!!」

ノダミキ「世界が元に戻ったら記憶は消失する!!」

困惑するナミコさん。……と、察してノリノリでそんな発言をするトモカネとノダミキ。

キョージュ「……では何故私達の記憶は消えてないのだ?」

キョージュがそう問うと、

ノダミキ「そこまでは……」

トモカネ「分かりません;」

若干小さい声で2名は呟いた。


キサラギ「……って、本当にそろそろ授業が始まる時間じゃないですか!?急ぎましょう!!」

携帯の時計を見て慌てるキサラギ。とりあえず大慌てで、次の授業の教室に向かって行った。




おろさん『ややこしい事になりかねなかったから、彩井学園の奴等には記憶操作を施しておいた。……強力なナラティブのせいか、あの5人にはやっぱり効かなかったけど』

作者が、阿求の通信機を通してそう伝えた。

阿求「……まあ、どうも。」

茂みに隠れていた阿求は、通信を切った。

阿求「それで、その子はどうするつもり?」

絵画を回収したオヤ・マー博士に阿求は尋ねる。


オヤ・マー博士「まずは、封印されたままの少女を解放することから始めておこう。おそらくオバキュームのダークライトで絵の中から出せるはずじゃ。

……そう言う事だから、もう少し手伝ってもらうぞルイージ君。」

ルイージ「まあ、言われると思ったよ……;」

オヤ・マー博士にもう少しこき使われることが確定して、若干疲れ気味のルイージさん。

そんなこんなで2人は、ワープホールに入って帰って行った。

……絵を描いている銀髪の少女が描かれた、そんな絵を担ぎながら。



阿求「さて……


ところで、鈴夜達はどうしたのかしら……?」






阿求はそう言えばと思ったが、そこはゲーム終了時に……

尚、正邪はいつの間にか姿を消してました。(蛇足)