二次創作小説(新・総合)
- Re: UW逃走中03~GAハイカラ☆アーティスト~ ( No.85 )
- 日時: 2024/07/08 16:19
- 名前: おろさん ◆cSJ90ZEm0g (ID: wXN0Dq0s)
エピローグ
《逃走中運営用地下施設》
おろさん「何だかんだあったが、終わったな……
しかし、まさか並行世界のスプラトゥーン世界に行くことになるとは……でもまあこれ以上は関われないだろうし、なんだかなぁ……」
ハヤテ「……あの、作者さん、さっきのメールってどういう事ですか?」
さっき送ったメールの事でハヤテが聞いてくる。
おろさん「……あー、ソレなんだけどさ。実を言うと段々限界になってて……」
ナギ「……それって書くのがか?」
おろさん「ああいや、あの、その手のメタは……無くはないけどそっちじゃなくて
実を言うとな、元々時空融合現象を探るために始めたプランだったからか、次第にバラエティで通すのが限界になって来たんだ。
……厳密に言うと、時空融合現象を探るのに何度も有名な娯楽を使うのはどうなのか、とか、重要な捜索任務とバラエティを合わせるのは流石に限界がある、とかそう言う声が出て、まあまさにその通りでもあって……」
ナギ「そういえばそう言う発言、ハイカラスクエアの方でもあったな……」
ハヤテ「でも、それだと時空融合現象の事をどう調べるんですか?」
おろさん「……いや、それなんだけど、実は今回の件でかなり進展してね。……鈴夜が破壊したジルク・ヒステリカの残骸をリコリス2人に頼んでこっそり回収して貰った。
そんで解析した結果、黒幕がいるであろう世界の目処が立ったんだ。
そして、その世界も気づかぬ間に融合が進んでいる世界だった。」
ナギ「いつの間に……」
おろさん「……とりあえず、三千院家の方には引き続きスポンサーとして協力はしてもらいたいとして、とりあえず……
……アイツの事も、そろそろ調べた方が良いな……」
そう言って作者は、阿求に持たせたデバイスのカメラ映像を見る。
主に、あの時F.Y(ファントム・イベルタル)を切り刻んだ場面に、作者はかなり疑問を持っていた。
*****
少し前。
キサラギ『へぇ、そんな人がいたんですか。』
水渕『ええ。でも急にいなくなったらしいの。交通事故で亡くなったって話になってるみたいだけど……』
……とある日の帰り道。キサラギは、幼馴染であり2つ上の先輩である『水渕』と共に帰っていた。
かつていた、同級生と同じ部のとある先輩の話を水渕がしているようだ。
水渕『当時の部長曰く、自分を庇ってトラックにはねられた……かもしれないそうよ。何だか摩訶不思議な話でもあるんだけど……まるで神隠し。』
キサラギ『……こんなこと言うのも何ですが……もしかしたら、どこかでひょんなところから出て来そうですね。』
水渕『そう言われると、何だか有りえそう。化けて出そうというか……』
キサラギ『ば、化けて?』
水渕『その先輩、当初は素行不良が目立ってたらしいんだけど、色々あったみたいで構成した上、女子の制服を着始めたって言うの。』
キサラギ『ああ、それで化けるって事なんですね……』
水渕『そう言う事……
……けど、出来るなら、私もいつか会ってみたいわね。その先輩に。』
*****
……その頃。
鈴夜「……」
……無言で、誰もいない公園のブランコに座る鈴夜。
さとり「……随分浸りますね。」
そこに、さとりが。
……あの後、キサラギ達の世界の方に放り投げられたらしく、センリツやこいしを一旦旧都に送った後に、鈴夜は付近の公園で休み、さとりの方は帰らず戻ってきたようだ。
鈴夜「あ、さとりさん。
……まあ、懐かしいよ。……課題のために、此処で虫とかやたら捕まえてたっけ。」
さとり「(どんな課題ですか……)」
……自分の故郷同然の街の風景を見て、懐かしむ鈴夜。そしてさとりはそれを眺めている。
さとり「……ところで改めて聞くのですが、美術部ってどんな部活だったんですか?」
そこで1つさとりが質問をする。それに対して鈴夜は色々話した。
鈴夜「まあ、簡潔に言えば、絵や粘土細工とか、あと模型やらとか色んなモノ作る感じかなぁ主に何やるかと言うと。
俺は普通科だったからそこまで深いところは分からなかったけど、色んな画材や用語とか知ったよ。ポスカラとかフィキサチーフとか、レンタリング、マスキング等々。そう言うのをね。」
さとり「奥が深そうですね……」
鈴夜「実際深い。美術館とかの絵でもトロンプルイユ(だまし絵)とか色んな種類があったよ。結構楽しかった。
……あと、出展制作ついでにお化け屋敷みたいな機材作ったりもしたなぁ……そんで入部時に物凄い洗礼を喰らったり、脅かす側になったらとりあえず日本人形擬き作ったり。」
さとり「わぁ」
鈴夜「とにかく色んなことやったよ。大分ドタバタもしてた。
……今頃、みんなどうしてるのかなぁ。芦原ちゃんと魚住くんも進展あったかな……」
話している途中で、鈴夜は次第に涙をこぼしていた。
さとり「……『あの頃に戻れたら』……やっぱりそう思いますか?」
さとりが問いかける。
鈴夜「……もしかして、心読んだ?」
さとり「読まなくても、なんとなくわかりますよ。」
鈴夜「そっか……
んー、まあ、正直未練は残りまくってるよ。野崎さんはそれなりに遠い大学に行ったっぽいし、野崎さんがいなくなった後の美術部の方は今どうなってるかとかも気にはなってたし。
……でも、今は別に良いんだ。今の生活も楽しいし。……あと、多分交通事故扱いになってるだろうから、その手前、来たら来たでややこしい事になるだろうし……;」
さとり「まあ、異世界なんて規模の大きそうな話になりますからね……;」
鈴夜の発言に、さとりは苦笑い。
鈴夜「それに……
あの時の事が無かったら、君とも出会えなかったから。」
鈴夜は立ち上がって、さとりにそう言った。
さとり「……えっ」
鈴夜「……フフッ♪」
……さとりは、心なしか顔を赤らめていた。
鈴夜「それじゃ、帰ろっか!センリツたちを待たせてられないし。」
さとり「ひゃっ!?ちょ、ちょっと待ってください鈴夜さん!?」
さとりの手を握り、鈴夜は一緒に走る。
さとり「……
……全く、仕方のない人です。」
さとりはそう小声で言いながら、微笑んでいた。
逃走中03~GAハイカラ☆アーティスト~
『キメラの過去と色とりどりの』
~終演~
《???》
「くそっ!!くそっ!!くそっ!!何でこうも邪魔が入るんだ!!
まあいい……それでも俺の計画は止まらない……
もうすぐだ……もうすぐ世界をあるべき姿へと変えられる……!!!」
次回、UWでの日常SP
時空融合現象完結編『偽りの仮面とQの秘密』
~あとがき~
……どうも。おろさんです。
いささか雑気味になりながらも、何とか書き終える事が出来ました逃走中03。いかがでしたでしょうか。
……さて、この後本編にて、ウルトラワールドに関する発表がございます。とりあえずそれに関してはしばらくお待ちください。
今回はここまでです。