二次創作小説(新・総合)

Re: 葬送の大冒険~暗黒魔導士エクスデスの甦生 ( No.1 )
日時: 2024/04/22 08:27
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

第1話「落ち着きのない夜」


【ムーアの森】


・ダイ視点


「…。森が、再生しようとしている…」
マルス「ダイ。まずは仲間を探そう、この近くで近い場所なら古代図書館に向かったほうがいい」
ダイ「そうだね。まずは、そこに行こう」


先に合流出来るのは、ヒュンケルとポップかな。
フリーレンやフェルンたちの事も気になるみたいだし、今は彼らを探そう。
目的の場所に付くと、ポップがそこにいたんだ。
あの闘い以来なのに、陽気な所は相変わらず変わらないね。
そこが、彼の…親友のいいとこでもあるんだけどね。


-----


BGM設定:FF7よりバレットのテーマ


「…………。何か…、かなり緊張して来ちまったな…」
アイク「大丈夫だポップ。落ち着いて話せばいい」
ポップ「ああ…。俺たちはあの時初めてエクスデスと闘ったが、あの魔法力はかなりの高度な威力その物だったぜ」
ダイ「うん。カオス軍の戦士でもあったから、それだけその人に因縁があったかも知れないね」
暁アイク「確かに。俺にもそんな感じはしたな」
マルス「そうだね。あの時はフリーレンさんたちの防御魔法のおかげで何とか倒せたけど」
ダイ「うん。あいつは…、あれくらいじゃ死なないよ!」


旅に出てた時は、時間を見てマァムから漢字の読み書きをして貰っていたりしていたけど。
後は、回復魔法の特訓をメルルとしてた事もあった。
キアリーとポイゾナって、どう違うのかなぁ。
たまにアイクから特訓の誘いもあったけど、おれがフリーレンから教わった魔法で攻めた時は驚いていたよね。
その魔法を編み出したのは、クバールって強敵らしい。
その敵ともいつかは、闘う日が来るんだろうね。


-----


ダイ「バッツ!」
バッツ「……。俺に話があるんだろ? いいぜ、こっちに来な」


そうだね、今はマルスたちがいるから話しづらいのも納得が行くけど。
人目に付かない場所に案内して貰うと、そこは最初に来たムーアの森だった。
ガラフって人が命を掛けて、バッツたちを守る為に闘って逝ったと言う話を初めて聞いたんだ。
出会いはタイクーンの隕石だけど、その時は名前以外の記憶を欠けていたらしい。
まあ、俺だって似たような経験があったから…他人事ひとごとじゃないんだよね。

2話に続きます。

Re: 葬送の大冒険~暗黒魔導士エクスデスの甦生 ( No.2 )
日時: 2024/04/23 08:38
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

第2話「旅人と小さな勇者」


・バッツ視点


【リックスの村 ドルガンとステラの墓前】


「…。親父がいなくなる時、おれに言ってくれたんだ」
「何て?」
バッツ「『おれが死んだ時、母さんと一緒に埋めてくれ』てな。……旅をしていた時の親父は、凄く強かったよ……」
ダイ「いいお父さんだったんだね。料理も彼から習ったの?」
バッツ「まあな。フリーレンやサンジ程じゃないけど、おれの手料理を食べてくれた事があったんだ」


あの光景は、20歳になった今でも忘れられない。
最初で最後だと知った時、俺は悲しかった。
修行を付けてくれた時も、厳しい時も何度かあったけどな。
誰かが困っていたら、手を差し伸べろって親父に言われた事があった。
俺もフェルンと同じように、あの頃は1人で生きて行く力を身に付けたかったかも知れないからな。


-----


ダイ「静かな村だね。いい所だよ」
バッツ「ああ。俺の…大切な故郷だからな」


よしっ、早く戻らなきゃな。
あまり長居してると、マルスが心配するからな。
村を離れて飛空艇に乗って、皆がいる場所に戻って行く。
しかし、戦闘が繰り広げていた。
こいつは…、まさかメリュジーヌか?!
あの時はレナの体の中にいたけど、今度はヒュンケルの中にいたとは。


-----


「万物よ尽きよ! インテグレーション!!」
『………………』
「ヒュンケル!!」
ヒュンケル「ダイ…。タイクーンが……、闇に飲み込まれてしまった…」
ダイ「いいんだ。君が無事で……、本当に良かった……」
「バッツ殿。私は飛空艇のメンテナンスをしているので、何かあればお呼び下さい」
バッツ「ああ。分かった」


あの威力、かなり強かったな。
軽傷はマリオとアイクだけど、他は重傷だな。
メリュジーヌは弱点を変えることがあるから、ライブラや見破るがないと何に有効なのかが分からない。
さっきの女の子が守っていたから、マリオたちは何とか無事だったんだな。


-----


ダイ「バッツ? どうかしたの?」
バッツ「いや。何でもない」


黒いショートに、騎士団の格好をしている。
名前聞けなかったけど、何で俺やダイのことを知っているんだろう。
まずは、マリオたちの手当てが先だな。
おれは回復魔法を唱える構えをしていたが、その必要はなかった。
メルルとティナが駆け付けて来て、2手に分かれて手当てをし始める。
少し疲れたから、おれはこのまま休むことにするよ。
目を覚ましたら、さっきの女の子にお礼も兼ねて…誰なのかを聞いてみるしかないな。

3話に続きます。

Re: 葬送の大冒険~暗黒魔導士エクスデスの甦生 ( No.3 )
日時: 2024/04/24 08:15
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

第3話「2人のリンクと再会」


【飛空艇ラグナロク 甲板】


・マリオ視点


「これでよしっと!」
「ありがとう、マリオさん!」


とにかく、息吹と時リンが無事で本当に良かった。
ほとんどはボクの役目なかったけど、彼女たちの回復魔法は凄く綺麗だ。
その後何日か掛けて、フリーレン一行と無事に再会をする。
まだまだ、見つかっていない仲間は沢山いるからね。
そろそろ、会議が始まりそうだ。


-----


ダイ「まず。エクスデスを倒すには、12種類の武器を解放する必要がある」
ポップ「ああ。砂漠で手に入れたこいつは最初の石板だ、何処かに通じる場所が…」
フリーレン「それなら、まずは封印城クーザーを目指そう」
マルス「そうだね。エクスデス側の誰かがそれに気付き、こちらに来るのも時間の問題だからね」


やっぱり、トワリンとピチューは敵になっちゃったんだね。
X大会の時にトワリンはボクを助けてくれたけど、それ以降から共に行動している。
ピカチュウはすっかりティナさんのふかふかが好きになっているから、今は様子を見たほうがいいね。
封印されている12種の武器、各場所にある"何か"を手に入れない事には始まりそうにないね。
エクスデスが無の力を手に入れる前に、石板はボク達が手に入れるべきだ。


-----


フリーレン「ねえ。エクスカリバーとアポロンのハープは絶対に必要だと思うんだけど」
ダイ「そうだね。エクスカリバーはバッツでも持てるからね」
バッツ「ああ。後1つだな、問題は」


剣やハープだけじゃなく、伝説の武器は沢山あるんだ。
竜王と呼ばれるバハムートに挑むにも、今の戦力では叶わないかもしれない。
解放するお目当ての武器は2つ決まっているけど、残りの1つでかなり悩んでいるね。
それなら、バル城に行こう。
そこに行けば、何か解決策が見つかるかも知れないからね。

4話に続きます。

Re: 葬送の大冒険~暗黒魔導士エクスデスの甦生 ( No.4 )
日時: 2024/04/25 08:38
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

第4話「不安」


【飛空艇ファルコン 甲板】


・マリオ視点


「子リン!!」
子供リンク「あっ、マリオさん…」


ポップから、子リンの事を任されたんだ。
彼は過去の大会で共に闘った戦友でもあり、大切な仲間だからね。
時リンクと合流しても、彼は何処か不安を感じていたんだ。
ダイは恋の悩みで、どうしたらマァムに面と向かって言えるかと言う悩みだった。
本当にダイは好きなんだね、その彼女の事が。


-----


「そうだ。暇つぶしにボクと闘って見るかい?」
「えっ?」
マリオ「少しは体を動かすのも、バチは当たらないと思うんだよ。悩んでメソメソするより、体を動かした方が少しはスッキリ出来るんじゃないかな?」
子供リンク「マリオさん…。うん、それもそうだね!!」


巡回しているメンバーには、少し出掛けて来ると伝える。
彼を連れて向かった先は、ポケモンスタジアム2。
ボクはフシギバナを呼び出し、子リンはリザードンを呼び出した。
先制攻撃は彼から始まり、フレアドライブを支持する。
対策としては、間違ってはいないみたいだね。


-----


【飛空艇ファルコン】


「アイク。マリオはどうした?」
アイク「子リンを連れて出かけたぞ。今頃、鍛えているかも知れないな」
バッツ「…。アイツ、何か悩んでいるのか?」
アイク「さあな。その為にバッツ、アイツにはマリオがついているんだよ」


ふふっ、未来の勇者様だけあって中々強いね。
ボクは最初の手持ちを失い、次はライチュウで対抗する。
すると子リンはリザードンをボールに戻し、地面タイプのゴローンを呼び出した。
確かに相性にとっては、相手の方が有利だね。
相手の地震攻撃により、ライチュウは倒れてしまった。
いや、何とか持ち堪えたと言ってもいいかな。

-----


「ライ、ライライ!」
「そうだね。今こそ解放せよ、テラクリスタル!!」


ボクは彼と再会するまで、いろんな場所を歩き続けたんだ。
テラクリスタルの事を研究する為に、フリード博士やライジングボルテッカーズの皆に協力して貰った事も沢山ある。
弟だけじゃない、アイクや皆を守る為にボクは更に強くならなきゃ行けないんだ。
だから子リン、その迷いをボクにぶつけて欲しい。
その為ならボクも、どんな事でも付き添ってみせるからね。

5話に続きます。

Re: 葬送の大冒険~暗黒魔導士エクスデスの甦生 ( No.5 )
日時: 2024/04/26 23:21
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

第5話「嫉妬」


・マァム視点


【飛空艇の停留所】


マァム「…………」


私、何か馬鹿みたい。
ダイの力になりたくて、此処まで来たのに。
今ダイの隣にいるのは、私じゃない。
先に合流したポップや、ヒュンケルが彼に付いててくれる。
この気持ちを、どう話したらいいのかしら。


-----


「マァムさん。此処にいましたか…」
マァム「ヒナタさん…」
ヒナタ「隣、いいでしょうか?」
マァム「ええ…」


いつかダイまで、彼女によって倒されてしまうかも知れない。
そう思ったらなんだか、怖くなって来たわ。
ダイにはフレイザードとの闘いの時に、沢山助けて貰ったもの。
ロモス王国の時も、私はダイを守り通したわ。
あの額はきっと、誰かが危ない時に光出すかも知れないのね。


-----


「私はかつて。シズ先生の教え子でした」
マァム「えっ?」
ヒナタ「先生には魔法をいくつか教えて貰い、その後西方生協会に入って…私自身を強くすると決めました」
マァム「………。そう……」
ヒナタ「私から言える事なら。今は、ご自身の気持ちに従うべきという事です……」


私の想いを、ダイに伝えればいいって事ね。
4つ歳下だけど、あの時私はダイを止めたかったわ。
何であんな事を言ったのかは、私にも分からないけど。
今のままでは、真の勇者に慣れないと宣言しているように感じたの。
もう、そうならないように私が側にいるべきなんだわ。
今度はダイ、私があなたを守る番だから…何も怖がる必要なんてないわよ!!

6話に続きます。

Re: 葬送の大冒険~暗黒魔導士エクスデスの甦生 ( No.6 )
日時: 2024/04/27 13:22
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

第6話「悩む選択」


【セブンスヘブン】


・ティファ視点


「ティファ。足りない食材を買い足しておいたよ」
ティファ「ありがとう。あ、ロック!」
ロック「待て。此処だと駄目だ、場所を変えようか」


私が言いたかった事を、彼は察していたわ。
それは、凄く助かっているの。
その前にロックは誰を選ぶのかしら、それが私には怖くて言える勇気がなかった…。
レイチェルの事もあって、ティナと別れた事も凄く気にしている。
セリスが言っていたわ、これは彼なりのケジメだと。
セリスはもう、新たな一歩を進んでいるわ。


-----


「ティファになら俺、話してもいいかも知れない」
ティファ「何?」
ロック「俺さ。今後はエアリスのガードに専念しようと思うんだ!!」
ティファ「……。そう…、なんだ……」


レインだって、あの闘いがあったから…今はフィーナのガードとして頑張っているもの。
時にはアルドールの王様として、責務に集中しなきゃ行けない時もあるわ。
ラスウェルはヘスの王様として、民を導かなきゃ行けない立場でもある。
そんな彼らを、私たちは英雄として助け合って行ったわ。
クラウドもこの所、帰って来る日が少なくなっているけど。
それはそれで、寂しいと感じてしまうこともあるわ。


-----


「ロック。後は俺に任せてくれるか?」
ロック「クラウド…。そうだな、じゃあ…お言葉に甘えるわ」
クラウド「ああ、店にもまた立ち寄ってくれ」
ロック「ああ。またな、クラウド」


私は…、私はどうしたらいいの。
セフィロスを倒す前の夜、私は勇気を出して言ったじゃない。
想いを伝えるのは、言葉だけじゃないよって。
その時から私、何も変わっていないわ。
このままだと私、全然成長していない事になってしまうわ!!

7話に続きます。

Re: 葬送の大冒険~暗黒魔導士エクスデスの甦生 ( No.7 )
日時: 2024/04/29 08:14
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

第7話「集結〜エクスデスの元へ」


【封印城クーザー 正門】


・ダイ視点


「気のせいかも知れないんだけどさ…」
ダイ「何? リムル」
リムル「次の石板はさ、そう簡単に行かない気がするんだ…」


確かに、その可能性はあり得るね。
エクスデスの方では恐らくだけど、トワリンが動き出したかも知れないからね。
そんな難しい事を考えてると、更に頭を痛めてしまったんだ。
こう言うのは、ヒュンケルの得意分野なんだけどなぁ。
まずは、皆の所に戻ることにしたんだ。


-----


【飛空艇ラグナロク コックピット】


ダイ「次元城の入口は、消えたタイクーン城にあるんだ」
フリーレン「つまり。そこへ乗り込む為のメンバー編成と言う事になるんだね?」
ダイ「うん。両方の事が出来るバッツとティナは外せないから、後2人を選ぶことにするよ」


あの後、色んな場所を見て回ったんだ。
中にはまるで、そこでしか生活していない人たちに会ったこともある。
バーンパレスとは違った大冒険だけど、エクスデスは石化攻撃をする可能性もある。
その為には、金の針を大量に買う必要があるんだ。
確かポップが初めてだから、此処は同行した方がいいかな。


-----


ダイ「後1人だけど。チーム・スマブラ組から選びたいんだ」
『………………』
ダイ「じゃあ…。今回はゼルダ姫、あなたにお願いしたい」
ゼルダ「分かりました。ダイさんのご期待に添えるよう、全力を尽くしますわ!」


トワイライト世代のお姫様だけど、知恵のトライフォースはかなり強力なんだ。
俺が使う、アバンストラッシュよりも数倍の威力がある。
ノヴァは旅支度をテキパキとしつつ、全員分の準備をしてくれた。
ラストエリクサーは貴重なアイテムだから、使う所を間違えないようにしないとね。
その背後からマァムに抱き締められたのは、予想外の展開だったね…。

8話に続きます。

Re: 葬送の大冒険~暗黒魔導士エクスデスの甦生 ( No.8 )
日時: 2024/04/30 20:32
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

第8話「平和な未来」


【飛空艇ラグナロク】


・マァム視点


「行ってしまいましたね、ダイさんたち」
フリーレン「そうだね。私たちが行っても、足手まといになるだけだ」


かつて、勇者一行だったから…分かっているんだわ。
私は村に残して来た母さんの負担を軽くするために、ダイの力になる事を選んだけど。
ミーナや村の皆がいるから、安心して母さんの事を任せて置けるわ。
でも、私は不安になるのよ!
あの暗黒魔導士が相手だと、バッツさんたちだけで不利な気がするわ。


-----


『ギュッ…』


マァム「…。レオナ……」
レオナ「大丈夫。彼らにはバッツ君とティナがいるわ!」


私の回復魔法は、2人とは違うかも知れない。
だけど、レオナより威力の高い英雄たちだから…納得が行くわ。
そんな時、アンジェロがこちらに来たの。
大丈夫だと言ってるように、私の足をスリスリして来たわ。
ダイ…。無事に……、無事に帰って来てね。


-----


【瓦礫の塔】


・バッツ視点


「あのダンジョンに行くかと思ったら、ティナの世界にワープしちまうなんてな」
ティナ「ええ。この辺りは地属性吸収の対策が必要よ、早速準備しましょう!」
『うん(はい/ああ)っ!!』


確かに、この世界にもヘビーモスはいるんだよなぁ。
かなりデカいやつだけど、俺には召喚獣があるんだ。
更に奥へ順調に進むと、最短距離でエクスデスの元に到着したんだ。
その隣にはトワリン、そしてクバールがいる。
こいつは魔王軍の魔法使いだと、フリーレンから聞いていたからな。


-----


「助けて…、助けてくれ……」
バッツ「トワリン…。待ってろ、すぐに助け出してやるからな!!」


まずは、トワリンを助け出そう。
編成は俺 ティナ ポップのPTだ、ポップにはベタンがあるから頼りになる。
しかし戦闘とはいえ、使用曲がシャドウのテーマだ。
普通にトライフォースラッシュが来るけど、前もってプロテスとシェルを繰り出しているんだよな。
だから、攻撃対策は半減になる。
少し痛手を負っているティナを、ポップがベホマで治している。
よしっ、これで決めてやるよ!
だからトワリン、もう…、苦しまなくていいからな!!

9話に続きます。

Re: 葬送の大冒険~暗黒魔導士エクスデスの甦生 ( No.9 )
日時: 2024/05/05 11:57
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

第9話「終幕〜お帰りバッツ、ティナ①」


【パラデイアの世界 アルドール城 玉座】


・ダイ視点


レイン「ダイ…皆、俺たちは祈り続けるぞ」
フィーナ「私たち2人の力、存分に使って欲しい!」


ありがとうレイン王、フィーナ王妃。
そうだな…、俺たちには大切な仲間たちがいるんだ。
次はヘスからラスウェルとファイサリスが顔を出して、回復魔法はファイサリスが担当する。
更に元六騎衆のシドたちまで、俺たちに力を貸してくれる。
今こそ使う時だ、クリスタルの光よ…俺に力を貸してくれ!!


-----


ゼルダ「エクスデス自体を…、無の力が飲み込んでいる……」
ポップ「どうやら、最終形態として現れたようだぞ」


何か、雰囲気その物が別世界だけど。
俺は初めて、バッツと連携技を繰り出したんだ。
その連携技の名は、魔法剣二刀流ストラッシュ。
バッツが使う魔法剣二刀流乱れ打ちと、おれのアバンストラッシュを合体したんだ。
しかし、石化耐性をしていないバッツとティナが動かなくなってしまった。
だけど、残った俺たちでやるしかない!!


-----


「これで決めようポップ、ゼルダ姫!」
ポップ「ああ。出来るさ…俺なら出来る! 喰らえ〜、メドローア!!」
ゼルダ「知恵のトライフォースよ…、私に力を!! 聖なる光の弓矢を!」
ダイ「父さん。力を貸して…、全てを抹殺せよ。ドルオーラ!!」


おれたち1人1人の想いは届き、無事エクスデスを倒すことに成功した。
その後ゆっくり目を開けると、おれたちはラグナロクに移動していた。
やっぱり、嘘じゃなかったんだね。
バッツとティナは、俺たちを守る為に…あの闘いで犠牲になったんだ。
無事に帰って来た時に、これまでの感謝を言えばよかったなぁ。


-----


【グラナト卿】


フリーレン「懐かしいね、この場所は」
フェルン「はい。あの出来事が…、とても忘れられません!」


そっか、北を目指す為に此処を通ったんだね。
此処のお偉いさんでもあるグラナト伯爵も言っていたけど、あの時のフリーレンの判断は間違っていなかったみたい。
再び蘇ったアウラは此処で、罪滅ぼしの為に働いている。
要するに彼女はもう、魔王じゃなくなったんだね。
ゆっくりしたいけど、俺たちには時間がないや!


-----


【ラグナロク コックピット】


ソウエイ「ダイ様。次はどちらに?」
ダイ「報告したいことがあるから、リックスの村に向かって欲しい」
ソウエイ「御意!!」


操縦席には、シュナとミュウランが座っていた。
リックスまでの道は遠いから、最短ルートで向かってもかなり時間がかかってしまう。
今の内に体力温存出来る人は休んで貰って、残った何人かのメンバーは巡回を担当する。
此処に戻って早々、フリーレンは静かに泣いていたからね。
おれだって今は、君と痛い位に同じ気持ちなんだよ。

10話に続きます。

Re: 葬送の大冒険~暗黒魔導士エクスデスの甦生 ( No.10 )
日時: 2024/05/07 08:31
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

第10話「戻らない2人の仲間」


【無の世界】


・バッツ視点


「ティナ。俺たちは…、決して離れることはないぞ」
ティナ「バッツ…。ええ、そうね!!」


あの闘い後、ダイたち3人は地上に戻る事が出来たけど。
エクスデスの放つグランドクロスによって、俺たちは身動き出来ないでいたんだ。
だけど、こう言うのはいい。
こうして、ティナと一緒に世界を見守る事が出来るからな。
さて、次は何処を見てみようか。


-----


バッツ「おれの……、村?」
ティナ「確か。『報告したい事がある』ってダイ君、そう言ってたわ」
バッツ「きっと、俺たちの事だろうな…」
ティナ「そうね。私たちが無の世界から出られるのは…、いつになるかしら……」


どっちでもいいさ、おれはティナがいてくれればどうでもいい。
こんなにも好きになったのはティナ、君が初めてなんだ。
だからティナ、もう…おれの手の届かないとこには行かないで欲しい。
親父もそうして、母さんを目の前で失ってしまったんだからな。
俺たちはもう、お互いの両親を失った者同士だからな。


-----


『馬鹿者共が!!』
バッツ「ガラフ?!」
『何を言っておるんじゃ。お前さんらはまだ生きておるぞ』
バッツ「でも。やっと親父やガラフたちに会えたのに、俺たちは結局……」
『それでもなバッツ。地上ではお前たちを心配している仲間たちがいるんだぞ!』
ティナ「ドルガンさん……」
『お嬢さん。バッツを宜しく頼む、少々荒いとこもあるが…多めに見てやって欲しい』
バッツ「おいケルガーにゼザ、おれの何処が荒っぽいんだよ!!」


全く、人の気も知らないでよく言うよ。
幼いおれは確かに、遊び盛りだったからな。
あんな高い場所に上らなかったら、見つけてくれたかも知れない。
でも、あそこしかいい場所はなかったんだ。
駄目だよな、早く皆に会いたいって気持ちが強くなって行くよ。
ごめんなポップ…みんな、おれたちはまだ……皆のとこには戻れそうにないかも知れないよ。

11話に続きます。

Re: 葬送の大冒険~暗黒魔導士エクスデスの甦生 ( No.11 )
日時: 2024/05/08 08:22
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

第11話「帰還と新たな門出」


【ムーアの大森林跡】


・マァム視点


「フリーレン!」
フリーレン「ダイたち。あの時以来だね」
ダイ「えへへっ。そっちも変わらず、魔法収集の旅を?」
フェルン「はい。ヒンメル様やハイター様にご報告も兼ねています」
フリーレン「だからごめんって、フェルン!」
『???』


長い髪を乾かさないで寝た事、かしら。
こんなフリーレンさんは、あまり見た事がないわね。
確かフリーレンさんは、大魔法使いフランメさんのお弟子さんだったわね。
私でさえも引っかからないなんて、凄い魔力の持ち主だわ。
でも私は、元僧侶戦士だから回復魔法しか出来ないけど。


-----


「何だよ、皆も此処に来てたのか!」
ダイ「ファリス、ハッサン!」
ハッサン「おう小さな勇者様。あの闘いからも旅をしているのか?」
ダイ「ううん。ネイル村で頑張っているよ、少しでもマァムの負担を軽くしたくてね」
ファリス「そいつはいい。その気持ちがあれば充分だよ、ダイ!」
ダイ「ファリス……。うん、そうだね」


やっと、他の皆に会えても…嬉しくない。
バッツさんたちはもう、帰って来ないのかしら。
すると辺り一面がお花畑になり、私たちは驚きを隠せなかったの。
これはきっと、ガラフさんたちがやったんだわ。
そして、その花畑に2人の仲間が降臨して来たの。


-----


BGM設定:FF8よりLove Grows


「うっ………、此処は?」
ダイ「バッツ、ティナ!!」
バッツ「ダイ…皆、久し振りだな!」
リムル「何が『久し振り』だよ。俺たち、あれから散々手がかりとか探し回っていたんだからな」
ヨウム「そうだぜバッツの旦那。少しはオレたちの事も考えてくれよ」
バッツ「あはは、悪ィ悪ィ!!」


やっと、全員が集まったって感じがしたわ。
レオナとポップはパプニカの方が忙しいからと言って、来ていないけど。
アポロさんやマリンさんたちは、安心しているわ。
レオナなら、ポップを変えてくれる気がするもの。
そして2人の結婚式の招待状は、後日に各仲間たちに送られる事になったわ。
パラディアだけじゃなく、色んな世界の人たちを招待し…盛大に執り行おうとしている。


-----


ダイ「あのね、マァム!」
マァム「何よダイ、急に改まるなんてダイらしくないわ!」
ダイ「うん。今だからバッツや皆の前で伝えたい! 俺…、マァムが大好きなんだ!!」
マァム「!!!」
リムル「えっ?! あの頃以上にって事か?」
ダイ「うん。マァムには初めてあったあの時、おれにベホイミを掛けてくれた恩があるからね!」


確かに、魔の森で私はダイとポップにあったわ。
あの森は当時、獣王クロコダイン率いる百獣魔団のテリトリーでもあったわ。
ネイル村の用心棒をしていたのは、私だけだったわね。
あの頃のポップは情けなくて、強い奴を見る度に逃げてばかりだった。
でも…ダイは違う、彼は真の勇者になることを決して諦めていなかったんだわ!
その為に私は…、私はダイを支えたいと思ったのよ!


-----


『ギュッ…』


ダイ「マァム?」
マァム「ダイ…。私もよ!」
ダイ「えっ?」
マァム「私もダイ、あなたが1番大好きよ!」
ダイ「ちょっと。バッツたちがいるこの状況で何堂々とおれに言ってるんだよマァム、それはそれで何だか恥ずかしいよ…/////////」
『あはははははwwwww』


そう、私たちの旅はこうして幕を閉じたんだわ。
それから数日後、パプニカから結婚式の招待状が送られて来たの。
ゼルダ姫はアイクのいるクリミアで過ごしていて、ティナさんはバッツさんと暮らしている。
リムルさんはジュラテンペスト連邦国を更に大きくする為に、厳しい難題に取り組まなきゃ行けなかった。
その代理として、侍大将を任されたベニマルさんと隠密担当のソウエイさんが代わりに出席する事になったみたい。
すっかり神父様の板についているわね、ラーハルト。
これならきっと、あの世にいるガラフさんたちも喜んでいる頃だわ。

12話に続きます。

Re: 葬送の大冒険~暗黒魔導士エクスデスの甦生 ( No.12 )
日時: 2024/05/09 08:46
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

第12話「大魔道士の溜息」


【パプニカ 控室】


・ポップ視点


「よく似合ってるわよポップ君、キミにとってはこの格好が素敵よ!!」
ポップ「レオナ。ちゃんと他の奴らには招待状送ったのか?」
レオナ「勿論よ。まあ、ロック君はエアリスと旅に出てるから…連絡来なかったけどね」


共にエクスデスを倒した後、おれはレオナに受け止められていた。
ゼルダ姫はアイクが受け止めていたけど、あの中にバッツたちはいなかった。
リムルから見つかりやすい方法で、手がかりを探そうと提案した時は驚いたよ。
それでも絶対に、バッツたちを見つけるしかないと悟っていたんだろうな。


-----


「レオナ姫。そろそろ時間ですよ」
レオナ「分かったわ。行きましょう、ポップ君!!」
ポップ「ああ。そうだな、レオナ!」


恋人関係になってからも、レオナには毎回名前で呼んで欲しかったらしい。
ダイとマァムは一瞬で切り替えるから、流石に凄いと痛感したわ。
フレイザードを倒した後、ダイは自分の不甲斐なさに気付いていたんだよな。
真の勇者になる為に、強くなろうとしていたからな。
その後レオナが、変わった賭けをしていたんだよなぁ〜。


-----


【バルコニー】


「ねえポップ君、キミはどっちだと思うの?」
ポップ「要はあれだろ? 上手くいったかどうかの決め方だよな?!」
レオナ「流石ポップ君。話が分かる〜♪」


あの顔は間違いないけど、面白半分で言っていたかも知れない。
どれだけダイを困らせていたのか知らないけど、あまりやり過ぎる事じゃないぞ。
金輪際、そうならないようにおれがしっかり見ていないと駄目だな。
この機会は中々ないから、たまにはお役に立ちましょうかね!!

13話に続きます。

Re: 葬送の大冒険~暗黒魔導士エクスデスの甦生 ( No.13 )
日時: 2024/05/10 23:58
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

明日、更新出来たらします。
まだまだ、ネタがきまっていないので…ごめんなさい。

Re: 葬送の大冒険~暗黒魔導士エクスデスの甦生 ( No.14 )
日時: 2024/05/13 08:14
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

第13話「その後の仲間たち」


【ネイル村】


・ダイ視点


「ダイお兄ちゃん! おめでとう」
ダイ「マァム…。よく頑張ったね……」


あれから皆と別れた後、無一郎の提案でおれはこの村に移り住むことになったんだ。
マァムとゴールインしたのが1年前だけど、旅をしている頃でもマァムはおれを沢山守っていたからね。
2人目の子供が無事に生まれ、名前はソアラにしたんだ。
1人目は男の子だったから、マァムのお父さんの名を取ったんだ。


-----


「ダイ。あれから皆、どうしてるかしら?」
ダイ「うん。少し前にアバン先生が来てくれたんだけど、ハッサンはタイクーンで暮らしてるんだって」
マァム「大工は一旦お休みかしら?」
ダイ「どうかなぁ。お城での生活が落ち着いたら、またファリスと一緒に色んな所を旅して回るんじゃないかな」


それまで、自身の趣味はお休みになってしまうけどね。
長老の木に向かったヒュンケルとラーハルトの方は、少しずつ再生して来ているみたい。
だけど、ガラフたちは帰って来ないなんて。
おれも暫くはマァムを支えなきゃ行けないから、旅は暫く中止になるかな。
レイラおばさんやミーナたちの負担を、少しでも減らさなきゃ行けないからね。


-----


【ジュラテンペスト連邦国】


・リムル視点


「う〜ん。未だにモブリズは酷い状況みたいだなぁ」
ソウエイ「はい。パプニカの国王陛下が直々にその村へ向かっているとの報告がありました」
リムル「ポップが?! じゃあ、レオナも一緒に行ってるのかなぁ」
ソウエイ「はい。その可能性は高いでしょう」


初めて彼女にあった時に、散々名前で呼んでと言われたことがあったんだよなぁ。
逆にシュナやミュウランはすぐに打ち解けたけど、ベニマルとリグルはかなり苦戦しているみたいだ。
時々ヒナタがこの国に来るけど、敵意はなかった。
初対面の時に比べてかなり変わっているけど、未だに引っかかるんだよなぁ。
誰が糸を引いているのか、その謎が全然掴めていない。


-----


【ドォォォォン】


「全く。相変わらずの登場だなぁ、ポップ」
ポップ「ははは。そう言うなよ、リムル!」
リムル「それで、モブリズの方はどうなんだ?」
ポップ「ああ。レオナの指示に寄って、ノヴァとアポロが支援伝達 マリンさんたちは回復の方に専念しているそうだ」


要するに、復興も近いって事か。
バッツたちは言うまでもなく、気長に旅をしているに違いない。
今は1年振りにシュタルクと再開している頃だろうから、今更呼び止めるのは良くないよ。
中々出来なかった新婚旅行だからな、折角だからたまには2人きりにしてやった方がいい。
後はあのエクスデスが再び、復活しないとも限らないんだよなぁ。

14話に続きます。

Re: 葬送の大冒険~暗黒魔導士エクスデスの甦生 ( No.15 )
日時: 2024/05/14 08:35
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

第14話「ティファの誕生日 前編」


【飛空艇ラグナロク コックピット】


・レオナ視点


「ふふん。急遽、女子たちだけの作戦会議を開きたいと思う!」
『……………』


これに関してはあたしだけじゃなく、一部の女性たちがそう思っていた。
特にフリーレンは1人旅が殆どだったから、仕方ないけど。
今回のお題は、ティファの誕生日。
日付は過ぎてしまったけど、たまにはやらなきゃ駄目だってマリンが言ってたわ。
あたしはやっぱ、飲食店を経営していたからエプロンかしらね。


-----


「ねえ。シュナならティファに何を贈るの?」
シュナ「はい。拳で攻撃するそうなので、新しい武器を提供したいと思います」
ミュウラン「たまに回復してくれるから、それを消費する半減のアイテムを渡そうかなと…」
『あ〜、確かに!!』


それらの意見は、誰もが納得するものだった。
ティファに渡すものとしたら、大抵は料理類よね。
確かシュナの所に、ドワーフ三兄弟の誰かが得意って聞いたことがあるわ。
勿論男性軍の方も、秘密の会議をしているわね。
その中心にはいつも、リムル様がいるんだもの。
ふふっ、会議ならあたしたちだって負けないわよ!!

中編に続きます。

Re: 葬送の大冒険~暗黒魔導士エクスデスの甦生 ( No.16 )
日時: 2024/05/15 08:05
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

第15話「うなされる悪夢」


【夢の中】


・ダイ視点


『ディーノ…いやダイよ。これからお前は愛するお嬢さんの側で支えて行くのだ』
『父さん……』
『忘れるな。私の魂はいつでも、お前を見守っている……』
『嫌だ。待って、父さん!!』


そうだ……、こんな夢を見たのはあの時以来だ。
父さんはいつも、おれに期待しているような言い方をするけど。
未だにおれは、父さんのように凄くはない。
その後他の仲間たちと合流して、今は色んな場所を回っているんだったね。
バッツの世界には、ギルを使って魔法を買う習慣があるんだね。


-----


「ダイ様。このような夜分にどうなされましたか?」
ダイ「ラーハルト…。ううん、父さんの夢を見ただけだよ」
ラーハルト「ダイ様……」


ラーハルトは元、父さんの配下だったからね。
今はおれの部下として、いつも側にいてくれる。
それはきっと、父さんの遺言でもあるんだ。
これからはおれの言うことをよく聞いて、人間たちを知っていって欲しい。
何てカッコいいことなんて、おれの口から恥ずかしくて言えないよ。


-----


『ピョンッ』


「ピカ!!」
ダイ「あはは。ピカチュウ、またバッツの目を盗んで来ちゃったの?」
ピカチュウ「ピカチュウ!」
ダイ「駄目だよ。おれが心配なのは分かるけど、今頃バッツが探しているかもしれないよ」
ピカチュウ「ピカピ……。ピカ、ピカピカチュウ!!」


おれには、ちゃんと伝わったよ。
「バッツさんが……。うん、そうだね」とピカチュウは、そう言ってる気がしたんだ。
結局寝付けないまま起きてしまい、フェルンやシュナに怒られてしまったけど。
2人に案内されながらもおれは本来の場所に戻り、マァムと背中合わせで眠ることにしたんだ。
それを察したのか、マァムが背後から抱き締めて来た気がしたのは気のせいだよね…。
大丈夫だよマァム、俺はもう…君を置いて何処にも行かないから安心してね。

16話に続きます。

Re: 葬送の大冒険~暗黒魔導士エクスデスの甦生 ( No.17 )
日時: 2024/05/16 08:42
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

ごめんなさい。作者が出勤間近なので更新は今日の夜か、明日の朝になります。
それまでに何とかネタを纏めて置くので、引き続き宜しくお願いします。

Re: 葬送の大冒険~暗黒魔導士エクスデスの甦生 ( No.18 )
日時: 2024/05/19 10:58
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

更新は、帰ってからか夜に描きます。
それまで、もう暫くお待ち下さい。

Re: 葬送の大冒険~暗黒魔導士エクスデスの甦生 ( No.19 )
日時: 2024/05/21 08:14
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

第16話「イベント開催」


【リックスの村】


「マァムのリサイタル?」
レオナ「ええっ。前の日に開こうって蜜璃が言ってたんだけど、実弥君が少し経ってからでもいいと提案してくれたの!」
バッツ「そうだな。次に俺たちは旅に出るまでに、やりたいことを優先するのもいいかもな」
レオナ「でしょ? 後は…、少しは高い所に慣れるために風船イベント実施をアポロが計画しているの♪」
バッツ「…………(汗)」


今ピカチュウはこの時間、ティナを手伝っているからなぁ。
新しい家族として、リザードンとルカリオ ゲッコウガを招き入れたのは少し前だ。
ルカリオには警備を依頼し、ゲッコウガには水の提供を頼んだ。
進化前はゲコガシラだったと、シュナから聞いた時は想像すらしなかったよ。


-----


「バッツ、レオナ! ティナを見てないか?」
レオナ「ティナなら花を摘みに行くって、出掛けてるわよ!」
ポップ「だけど、心配なんだよ…」
『…………………』


確かに、ポップの不安もよく分かるぜ。
俺もその倍以上に、ティナが心配だ。
俺には攻撃と回復魔法、2つの力がある。
するとピカチュウがこちらに来て、一緒に行くと言ってるようだ。
そうだな、ピカチュウも心配なんだよな。


-----


「バッツ君!」
バッツ「アポロ……」
アポロ「君たちが戻るまで、村は私たちに任せてくれないか」
バッツ「でも………」
レオナ「大丈夫。あたしとポップ君もアポロをサポートするから、心配しないで!」
アポロ「ああ。私たちも負けずに、この村を守って行くよ」


3賢者の1人でありながら、俺にとっては兄貴みたいな人でもあるアポロ。
フバーハを使える位だからな、更におれは不安になってしまうけど。
するとゲッコウガは肩を優しく叩いて来て、まるで「此処は、アポロ殿に免じるでござる」と言ってる気がしたんだ。
アポロがそこまで言うなら、仕方ないな。
分かった、後は任せるよみんな!


-----


【村の外】


バッツ「……。この辺りからティナの気配がするな……」
ピカチュウ「ピカピカ!」
「ブイ〜!!」
バッツ「あの声は、イーブイ?!」
ピカチュウ「ピカ、ピカピカ!!」
バッツ「そうだな。急ぐぞ、ピカチュウ!」
ピカチュウ「ピッカ!!」


まるでイーブイは、助けてと言っている気がしたんだ。
野生のイーブイを守っているのは、ティナだろうな。
声がした方向に向かうと、ティナは闘っていたんだ。
ナッツイーターとゴブリンに囲まれながらも、彼女は頑張って闘っている。
よしっ、今助けてやるからな!!


-----


「うぅ……」
「アウラ様。彼女の傷が更に深い……」
アウラ「仕方ないわ。もう少しだけ、持ち堪えるわよ!」
燦然さんぜんと輝け!!」
リーニエ「この魔力探知は…、敵じゃない」
アウラ「ええっ。味方だわ、助かったわ!」


初めてみる魔族だけど、敵意は感じないな。
今はこの状況を打開しながら、事情を聞いてみよう。
アウラとリーニエはディルク王に頼まれて、『この世界』に来たと言うことか。
以前はグラナト邸にいたらしいが、それは何か理由があるんだろうな。
フリーレンの事を知ってるみたいだろうし、色々教えて貰おうかな。

17話に続きます。

Re: 葬送の大冒険~暗黒魔導士エクスデスの甦生 ( No.20 )
日時: 2024/05/22 08:17
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

第17話「囚われたティナ」


【風の神殿】


・バッツ視点


「貴様、バッツ・クラウザーか?」
バッツ「ミストバーン? 何で此処に」
キルバーン「実は彼。ハドラー君に操られているんだよ」
バッツ「何だって?!」


よく見ると、先に先行しているロックやソウエイもやられている。
ハドラーは以前の闘いで、共にエクスデスを倒してくれたけど。
大魔王バーンはいなくなっていても、そいつの魂は無限って事だろうな。
するとキルバーンが前に出て、この場は自分に任せると言う。
勿論アウラもキルバーンを補佐する為、残ると言い出した。


-----


「バッツ。この先からハドラーの魔力探知を感じる」
バッツ「まさか。最上階の前にいるのか?」
アウラ「そのようね。ここは大丈夫よ、私たちで何とかするわ!」
バッツ「分かった。頼んだぞ、2人共!!」


ある日、リザードンからティナがいないと知らせてくれたんだ。
俺がピカチュウと寝ている間に、攫われてしまうなんて。
その後エアリスとリムルが駆け付けて来て、ロックたちの傷を回復していたんだ。
一方の俺は最上階の前で、ハドラーと再開していた。
やはり、超魔生物になってしまったのは本当らしいな…。


-----


【風の神殿 4階】


「久しいな、バッツよ…。あの闘い以来か?」
バッツ「そうだな。できれば、アンタと戦いたくない。ティナを返して貰おう!」
ハドラー「それは出来ぬ。バッツよ、俺には時間がないのだ!」
バッツ「まさか、1対1で闘えと言うのか?」
ハドラー「その通りだ。さあ、俺と戦え!!」
バッツ「…………。それは、出来ない!」
ハドラー「何っ?!」
「ハドラーよ。既に彼は気づいているんだよ」
ハドラー「ま、まさか……お前は?!」
バッツ「………。バラン!!」


これは、意外な再会と言うべきだな。
かつて彼は息子であるダイと共闘し、ハドラーと闘った事がある。
こいつが魔法を使えるようになったのは、確かピロロから理由を聞いたことがあったな。
魔族の姿を捨てる事で、今の状態になっても魔法を使う事が出来ると。
要するにコイツを助けるには、本気で戦わないと駄目と言うことになるのか…。
そこへクロコダインとラーハルトが駆け付け、ハドラーとの闘いが今…始まろうとしていた。

18話に続きます。

Re: 葬送の大冒険~暗黒魔導士エクスデスの甦生 ( No.21 )
日時: 2024/05/23 08:43
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

近々イベントの内容を、更新します。
その時に、追加するキャラとかで出して欲しいキャラがいたら応募して下さい。

選択するジャンルは、以下の通りです。
・葬送のフリーレン
・転生したらスライムだった件について
・薬屋のひとりごと
・忍たま乱太郎
・ONE PIECE
・ポケットモンスター(アニメ版)

以上です、宜しくお願いします。

Re: 葬送の大冒険~暗黒魔導士エクスデスの甦生 ( No.22 )
日時: 2024/05/24 07:21
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

第18話「今後の計画と対応」


【パプニカ 玉座の間】


・ポップ視点


『コンコンッ』


「敵意はない。入れ!」
「ふふんっ。すっかり王様の板に付いてるね、ポップ国王殿下!」


この声には、聞き覚えがあった。
かつて勇者ヒンメルたちと共に戦った魔法使い・フリーレンは、俺たちとは違ってかなり長生きしている女性だ。
故郷でもあったエルフの里が滅ぼされて以降、彼女は師匠でもある大魔道士・フランメと共に旅を続けている。
これらに関しては、ディアブロから少し前に報告を受けているからな。
そして今の彼女は、俺たち人間を知る為に頑張っている。


-----


「少し休憩を取ってくる。後は任せたぞ、ディアブロ!」
ディアブロ「はっ! お任せ下さい」


以前アバン先生がこいつを連れて来た時、何て巨大なオーラを隠しているんだと思っていた。
かなり頼りになりそうだし、今後もこの国の為に役に立ちそうだな。
そう言えば、バッツはどうしてるかな。
俺が王様として忙しくして以来、あまり会ってないからなぁ。
レオナからも救援要請が来たら、一緒に行くって約束しているからな。


-----


「ポップ。かなり忙しい日々を過ごしているんだね」
ポップ「まあな。おれはこの国を更にいい国にすると、決めているからな」
フリーレン「そっか。君たちは結婚していたんだったね?」
ポップ「ああ。ガビルたちには警備を任せているからな」
フリーレン「そうだね。私がここへ来た時も、彼は私をすんなりと通してくれたからね」


ふっ、アイツは分かっているんだろうな。
フリーレンはちゃんとした理由があって、この国に来ている事に。
リムルがアイツの名前を上書きしたから、かなり平和になっているな。
後の役目は多分、腐敗の元老・クバールの討伐辺りだろうか。
エクスデスはかなり前にバッツたちが倒したから問題はないけど、今はある問題が起きている。
それは、ハドラーが操られていることだ。
そろそろ、救援要請が来そうな予感がするぜ。

19話に続きます。

Re: 葬送の大冒険~暗黒魔導士エクスデスの甦生 ( No.23 )
日時: 2024/05/27 08:16
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

第19話「今後の作戦」


【飛空艇ラグナロク 客室】


・リムル視点


「う〜ん。ティナは何とか助け出したから良かったけど、まさかハドラーがなぁ…」
ベニマル「はい。奴が何の理由でティナ様を攫ったのか、原因を突き止めなければなりませんね!」
リムル「ああっ!」


今は、バッツに任せたからいいけど。
あいつも少しだけ、悔しいと思っている筈だろうな。
自分が彼女の側に付いていながら、ティナを危険な目に合わせてしまったと実感しているんだ。
問題は、ソイツに指示を出した黒幕が誰かなんだよな。


-----


【カオス軍の本部 混沌の果て】


「ハドラー。君は情けないよ」
ハドラー「申し訳ありません。後少しの所でしたが、思わぬ邪魔が入ってしまいました」
ユウキ「まあね。敵側は仲間を救う為に必死だからね、後は警備も厳重だったし」
炭治郎「何とかして、奴らからティナさんを奪わないと」
ユウキ「うん。何としてでも、エクスデスを蘇らせるんだ…」


敵軍でもあるカオスの戦士たちは、エクスデスを復活する為にティナを攫う事に集中していた。
クレイマンはオクタグラム開催中に、おれが叩き潰したからな。
しかも、元凶がまさかのユウキ・カグラザカだったなんてな。
おれはあいつを敵としてみなし、今後俺たちの方も本気で考えないと行けなくなったんだ。


-----


【パプニカ城 玉座の間】


「おれのとこからも、護衛を?」
アポロ「ああ!」
ポップ「ハドラー、あんまりだよ。お前と再び戦わなきゃ行けないとはな…」
フレイ「聞いていたけど、その彼はあなたたちの師匠を亡き者にしたそうね?」
ポップ「ああ。ダイに厳しい修行をさせていたけど、おれには太刀打ち出来なかったからな」


今じゃ、元スカイクイーンのフレイが新たなガードとして加わっている。
本当にあの時の会議で、ミリム側に付いていたとはな。
そんなミリムは今、城門の警備をカリオンと共に行っているらしい。
訪れている来客内に刺客がいた場合、真っ先に報告しないと行けないからな。
さ〜て、後は俺たちの方がどう対処するかを決める番だな。

20話に続きます。

Re: 葬送の大冒険~暗黒魔導士エクスデスの甦生 ( No.24 )
日時: 2024/05/28 08:37
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

第20話「迷う選択肢」


【飛空艇ラグナロク コックピット】


・セリス視点


「じゃあ。今回はこの町で食料や武器の補充を頼むぞ」
「うん、任せて!」


道中モンスターに注意しろよと言われながらも、彼はエンカウントなしのアビリティを装備している。
私より1つ年下の勇者様だけど、今回彼に同行しているのはヒュンケルとソウエイの2人。
エスタ・エアステーションには、機械に目を通すだけで足りないものを買う事が出来るのね。


-----


【エスタ・エアステーション】


「あっ、愛犬通信なんて売ってるんだね」
ヒュンケル「値段は悪くないが、それらはティンバーで買うのが得じゃないか?」
クロノ「確かに。行動次第でギルは増えるってスコールから聞いていたよ、後はある試験をクリアし続けると更にアップするからね」
ソウエイ「もしや、SeeD試験ですか?」
クロノ「うん。敵の目的はエクスデスの復活だ、完璧に復活する為には…ティナが秘めている魔導の力を奴に注入しなきゃ行けないからね」


嘘よ……、エクスデスは私たちが倒した筈なのに。
そんな事の為に、ティナを狙い続けているなんてあり得ないわ。
私はあの子の友達でもあるから、ティナは私が守る番なんだわ。
最近のティナはふかふかに弱いし、ピカチュウやブースターに構ってばかりいるからね。
勿論、あの子たちに悪気はないのは分かっているわ!!


-----


ソウエイ「リムル様から伝令です、一度ラグナロクに帰還せよとの指示がありました」
クロノ「そうだね。何か進展があったかも知れないし、一旦戻ろうか」
ヒュンケル「そうだな!!」


私にだって、簡単な回復魔法はあるけど。
ティナはどんどん、新たな魔法を覚えて行くわ。
魔力はそれ程ない私にだって、彼らを回復する事は出来るんだから。
元帝国の女将軍であっても、過去の過ちさえ変えていけば何とかなるわ。
今はとにもかくにも、あの子を守ることに集中するべきなんだわ!!

21話に続きます。

Re: 葬送の大冒険~暗黒魔導士エクスデスの甦生 ( No.25 )
日時: 2024/05/29 08:25
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

第21話「今後の話し合い」


【ジュラテンペスト連邦国】


・クロノ視点


「実はな。大抵の話はガゼル王から聞いているんだよ」
クロノ「確か、リムル様の兄弟子…ですよね?」
リムル「そうだ。妙なとこで兄貴風吹かせるからなぁ、その兄弟子が言うには…ヴェルドラを早めに復活しないと行けないらしいんだよ」


成程、ティナを守りながら闘うにも…かなり消耗が激しくなるのは確かだからね。
ボクは1年前に幼馴染の発明家・ルッカと結婚したんだ、結婚式にはロボやカエル エイラたちを招待したけど。
その日だけマールは多忙で欠席だった、彼女は旅の時に散々城出を何回か続けていたからね。
ボクにとって彼女は、友達以上でしかない。
機械とかにはあまり詳しくないけど、此処にはカイジンさんたちがいるから頼りになるかな。


-----


「ルッカ様。頼まれていた最強の武器です」
ルッカ「これは! 太陽の石を原料にしたの?」
ソウエイ「はい。ヴェスター殿の依頼で我々は各時代に行き来し、ついに復活を遂げました」
リムル「ああ。その太陽石をソウエイたちが持ち帰って来て、俺からカイジンに最強の武器を作ってくれと頼んどいたんだよ」
ルッカ「……。凄い……」


銃はルッカにしか持てないからね、僕には日本刀があるけど。
虹と言う名前の武器が、僕の頼もしい武器だ。
ラグナロクで移動する範囲も、ドワーフ3兄弟の力で増えていったんだ。
時にはすずらんに行くこともあって、ティとりんごの様子を見に行ったりするからね。
更に、ポップはパプニカで久々の休暇を貰ったみたい。
今度ティナの誕生日だけど、彼の休暇期間は夏までらしいんだ。


-----


「なあ、クロノ!」
クロノ「何でしょうか?」
リムル「ミリムがさ。バッツとティナの結婚式を知りたがっていてさ、実行するのもまだ分からないと言っても…諦めてくれないんだよ」
ロック「多分だけど。フリーレンの言うように、面倒事を早めに終わらせてからの方が開催出来るからな」
リムル「ロックは、それで本当にいいのか?」
ロック「少し前までは許せなかった。でも、エアリスが言ってたんだよ! これからはティナの分まで、自分が俺を支える…とな!」
『…………。エアリス…………』


彼女は、そこまでロックの事を考えているんだね。
レオナさんだってポップの力になろうと、祖国でもあるパプニカで頑張っているんだ。
きっと彼女なら、ポップの負担を軽くしてくれる気がする。
時々はご挨拶に伺いますので、それまでお待ち下さい。
今そちらに行くのは、もう少し先になりますので…ご了承下さいませ。

22話に続きます。

Re: 葬送の大冒険~暗黒魔導士エクスデスの甦生 ( No.26 )
日時: 2024/05/31 10:57
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

第22話「一時的な別れと救出」


【飛空艇ラグナロク】


・アイク視点


『しゅうぅぅん…』


「馬鹿だ。何故俺は、あの判断しか出来なかったんだ…」


何日か前に、恋人でもあるゼルダが行方不明になったと言う話があったのはかなり前の事だ。
覚悟を決めて宇宙に向かったのは、俺とリムルだ。
宇宙空間の中で俺はゼルダを捕まえたが、その後ゼルダはエスタの奴らについて行ってしまった。
やっとゼルダを取り戻せたと思ったのに、俺は本当に情けないな。
しかし、魔女アデルの封印をゼルダが解いてしまったのは間違いなく事実だ。


-----


『しゅうぅぅん…』


「アイク。お前は確かに騎士見習いだ、勿論表向きは蒼炎の勇者」
アイク「サイファー……」
サイファー「いつまでもへこんでねぇでさっさと行くぞ! 魔女公民館へ」


やはり、あんたには敵わないよサイファー。
あんたは元敵でも、こうして背中を押してくれる。
するとラグナロクが動き出し、俺たちはコックピットに向かった。
俺やサイファーだけでなく、雷神まで疑いの目をすると…操縦していたのはポップだった。
まさか、飛空艇の操作を自己流で極めたのか?!


-----


【コックピット】


ポップ「飛んじまったよ〜!」
レオナ「凄いでしょ、ポップ君!」
アイク「飛ばせれるのか?」
ポップ「いや。前に操縦経験があるって言うゼルとセルフィから基礎を学んでその通りにやったら、上手く動かせたんだよ」
レオナ「ええっ。無駄に落ちる心配はないってとこね!」
雷神「流石パプニカ夫妻だもんよ。頼りになるもんよ!!」
アイク「ポップ。魔女公民館へ向かってくれ、ゼルダ救出作戦だ!!」
ポップ「よ〜っし、任せておけ!!」


俺より2つ下だが、頼もしい所はある。
前もって俺はベニマルとソウエイに、別の依頼を頼んだんだ。
俺たちがエアステーションにある大統領邸に着いたら、その補佐を頼むと。
その前にまずは、ゼルダを迎えに行かなければならない。
スコールからも、彼女を助けるなら俺の武器を使えと…アイツ自ら言ってくれたからな。
勿論、使わせて貰うと言うと…アイツは俺の武器をその時まで預かると言ってくれた。
見えて来たな、あそこが魔女公民記念館か…。


-----


【エスタ魔女公民記念館】


「待て! お前たちは仲間の見送りか?」
アイク「いや。俺たちは仲間を…ゼルダを迎えに来た」
バッツ「そう言うだろうと思ったよ。よしっ、通っていいぜ!」
リムル「えっ? いいのかよ、2人共」
ティナ「うん。気をつけてねアイク、皆」
アイク「ありがとうバッツ、ティナ」


上手く見張りのエスタ兵に馴染んでるな、バッツは。
流石は元の世界で沢山のジョブをマスターしただけの事はある、あんたらの気持ちは決して無駄にしないさ。
更に奥に進み、俺は思っている事を語った。
警報音がなり続くが、サイファーとリムルが俺を行かせてくれたんだ。
その先には囚われたゼルダがいた、スコール…あんたの剣を此処で使わせて貰うぜ。
最初は素手で壊せなかったが、スコールの武器・ガンブレードによりガラス玉は壊れた。
俺はゆっくりと倒れ込むゼルダを受け止め、ゼルダは俺に優しく抱き締めてきた。


-----


アイク「ゼルダ……」
ゼルダ「アイクさん……」
アイク「何だ?」
ゼルダ「わたくしが……、私が知恵の力を持つ魔女でも…いいんですか?」
アイク「ああ。知恵の力を持つ魔女であっても、俺にとってゼルダはゼルダだよ!!」
リムル「アイク!! ゼルダ姫!!」
アイク「皆が待ってる。行くぞ、ゼルダ」
ゼルダ「はいっ、アイクさん!」


俺とゼルダはもう一度互いを抱き締めあった後、急いでリムルたちの元に駆け付ける。
彼らは数体のエスタ兵に囲まれていたが、そこから現れたのは…変装したベニマルの姿。
つまり、俺たちにこの先を通ってもいいと言うことか……。
だが、俺たちの作戦は今も続いているんだ。
此処からは何としても、油断せずに遂行しなければならないからな。
まずは、第1段階を無事にクリアしたから…結果的にはよしとしよう!!

23話に続きます。

Re: 葬送の大冒険~暗黒魔導士エクスデスの甦生 ( No.27 )
日時: 2024/06/05 08:29
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

第23話「平和な世界」


【長老の木】


・リムル視点


「…。これで、これで俺たちの役目は終わったんだな」
ダイ「そうだね。あの闘いも多分、夢だった気がするんだよ」


タイクーン城が消えたと言う次元の狭間で、俺たちはクバールとクレイマンを倒す事が出来た。
そいつらによって洗脳されていたラプラスや元魔王ガザリーヌ…、そして炭治郎たちが無事に帰って来たんだ。
ラプラスたちはもう少し傷が言えるまで、ミリムの故郷で過ごすらしい。
ダイの言う通り、アイツらとの長い戦いももしかしたら夢そのものかも知れないな。


-----


【バラムガーデン 学生寮】


アイク「助かったよスコール、これを返しに来た」
スコール「良かった…。少しでもコイツがあんたの役に立てて安心した……」
リムル「提案なんだけど。このガーデンを更に改良しないか?」
スコール「しかし、学園長の許可が無ければ……」
サイファー「その学園長から許可は降りた。好きなようにやればいいってよ!」


やはり、とりまき風紀委員は今も継続のようだな。
今このバラムガーデンには、新たなルールが決められている。
それは、スコールの恋人・リノアに関係する事だ。
リノアが安心してガーデンで暮らせれるように、スコールたちは今日も奮闘している。
さてと、次の場所に向かうとしようかな。


-----


【イングラシア王国 自由学園】


「また、此処に帰って来ることになるなんてな…」
リムル「此処で初めて会った時、かなり警戒されていたからなぁ」
ユウキ「仕方ないですよ。あの時はリムルさんを敵か味方かを区別したかったからなぁ」
リムル「それでどうなんだ? 俺は味方か敵か…はっきりしたか?」
ユウキ「ええっ。あなたは味方です、あのクレイマンとのぶつかり合いを見て…更に目を覚ました気がします」


それは、今の俺みたいに強くなることだ。
しかし、現実はそう甘くはないんだよな。
1つの闘いに終止符を打ったにしても、更なる闘いが待っているかも知れないからな。
時を待たずにクレイマンが、復活する事もある。
その日が来るのはきっと、そう遠くないだろうな…。
ラプラスたちをこの王国に送り届けた後、次はクロノとルッカの世界へ向かったんだ。
本当に『この世界』だけは、まさに時間を旅する世界そのものだ。


-----


【トルース町 ルッカの家】


クロノ「短い旅だったけど、皆と闘えて良かった」
リムル「ああ。稽古したかったら、いつでもテンペストに来てくれよ?」
クロノ「うん、そうする……「帰って来たかルッカ、クロノ!」あっ、お義父さん!」
タバン「暫く見ない内に、随分と男らしくなったもんだ! これならジナも、天国で浮かばれるだろうよ……」
クロノ「うん、そうだろうね……」


ソウエイから大抵の話は聞いていたけど、まさか本当だったとはなぁ。
クロノの母・ジナは結婚式の前日に体調が悪化し…、完治しないままこの世を去ってしまったんだ。
かなり泣き崩れているようなショックを受けるクロノを救ったのが、ルッカの父・タバンだ。
彼とルッカは正義の発明家を目指す親子で、基礎的な知識を娘に叩き込んだんだろう。
フリーレンも言っていたように、人間の寿命は短いんだろうな…。

24話に続きます。

Re: 葬送の大冒険~暗黒魔導士エクスデスの甦生 ( No.28 )
日時: 2024/06/06 08:22
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

第24話「2人の決意 前編」


【エルサーゼ】


・引き続きリムル視点です。


メーア「帰って来たわ、このお城に」
リムル「これからどうするんだ?」
メーア「まずは巡回。親衛隊の仕事を今まで休んでいた分、しっかり勤めないといけないから」


そうだったな、彼女はいつだって負けず嫌いだ。
時には、優しい一面もある。
次の場所に行くまで少し時間が空いたから、ここで起きた事を語り出した。
ヘルムードの行動により、魔物たちは正気を失った事。
しかし、メーアとアクトが幼い頃から一緒だったと言うホミロンだけは…何とか切り抜けたらしい。


-----


ソウエイ「リムル様。そろそろ出発します!」
リムル「分かった。じゃあまたな、メーア!」
メーア「はい。リムル様たちも元気で」


勿論、アクトとホミロンも一緒だ。
メーアの氷系攻撃は、かなり強かったからな。
氷結斬ひょうけつぎりにダイヤモンドダスト、メーアが本気で怒りそうになったらマジで容赦なく繰り出しそうだから……気を付けて判断するしかないな。
クラウドとティファはセブンスヘブンで下車し、ファリスとハッサンもそこで降りたんだ。
もう少しだけ、クラウドたちと一緒にいたいからと…彼女らしくもない言葉だった。


-----


フリーレン「次はコーリンゲンだ…」
ロック「………。いよいよか………」


そうだったな、今俺たちはいろんな世界に寄っているんだよな。
ロックとエアリスはコーリンゲンで下車し、そこから新たな生活を送るだろう。
エアリスは今までの闘いでも、ロックを支えて来たからな。
すると、意外な声が聞こえて来たんだ。
その声は恐らく、アイク本人だった。


-----


アイク「親父と誓ったんだ。少しは兄貴たちの役にたって、大切な人をしっかり守れと」
ミュウラン「グレイルさんはもう、いないんですね…」
アイク「ああ。漆黒の騎士はかつて親父の弟子だった、俺は胸騒ぎがして親父の方へ向かったけど…ただ見ていることしか出来なかったからな」


-----


そうか、その理由なら俺から言う事はないよ。
この村がいい村になれるように、2人をガードに任命する。
アイクたちが側にいた方が、少しは負担も軽くなる気がするよ。
コーリンゲンに到着後、ロック エアリス アイク ゼルダ姫とは此処でさよならをしたんだ。
また会える日が来るまで、その時を楽しみに待っているよ。
後は、バッツとティナ フリーレンたちだけだな。
さてと、どっちから先に送り出すのが早いだろうか…。

25話に続きます。

Re: 葬送の大冒険~暗黒魔導士エクスデスの甦生 ( No.29 )
日時: 2024/06/10 08:22
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

第25話「暫しの別れ」


【ヴィレ地方 リーゲル峡谷】


フリーレン「じゃあ。私たちは此処で」
リムル「ああ。元気でな、3人共」
シュタルク「ああ。またな、リムル殿下!」


そう言えば、シュタルクは分かっていたんだよな。
俺がテンペスト連邦国の盟主であり、街の代表者でもある事に。
あの日…オルタグラムで俺は、クレイマンとぶつかり合ったんだ。
アイツには、何もかもが許せなかったからな。
大切な友人でもあるミリムをあんな無様にした事は、決して許されないことなんだよ。


-----


リムル「さて。かなり遠くまで来ちまったが、そろそろリックスに向かうか!」
ポップ「そうだな。頼むぜ、ソウエイ!」
ソウエイ「はっ!!」


おれは、元の世界で通り魔に刺されていなくなった後…スライムとして転生されたんだ。
初めはスライムのままで、各スキルを習得し続けていたけど。
ある時、シズさんに出会った。
彼女を苦しめているイフリートを封印し、シズさんの願いを叶える為に…俺は人の姿を得たんだ。
それからリグル達に出会い…ベニマルたち、ガビル……色んな奴らと出会って来たんだ。
そして大きな闘い後、ジュラテンペスト連邦国が誕生したんだ。


-----


ディアブロ「リムル様。目的地であるリックスには、明日の未明に到着するとのことです」
リムル「分かった。じゃあポップ、今日は俺と巡回するか?」
ポップ「ああ……じゃなかった、はい!!」
レオナ「皆。それまで、しっかり体力を回復するのよ!!」
『はいっ!!』


本当に、色々な事があったなぁ。
前オークキングだったゲルドは俺が倒し、その称号を今のアイツに受け継いだんだよな。
確かベニマルが言っていたけど、フリーレンは大魔法使い・フランメって人の1番弟子だったんだよな。
今度会った時に、彼女との旅やフェルン シュタルクとどんな旅をしたのかを聞こうかな。
そうすれば、これ以上大切な思い出を忘れる必要はないと俺は思うんだよな。

26話に続きます。

Re: 葬送の大冒険~暗黒魔導士エクスデスの甦生 ( No.30 )
日時: 2024/06/12 08:49
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

今後の活動予定です。

第1章は、エクスデスを倒すまで続きます。
第2章は、エクスデスを倒してからの日常やその後をメインに執筆します。
最終章ではロックとエアリス バッツとティナがどうするかを、頑張って執筆しようと思います。

引き続き、この小説を宜しくお願いします。

Re: 葬送の大冒険~暗黒魔導士エクスデスの甦生 ( No.31 )
日時: 2024/06/13 08:23
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

第26話「お互いの誓い ロクエア編」


【コーリンゲンの村 ロックの家 地下】


・エアリス視点


「……………」


どうしたのかな、わたし。
少し前までは、ロックやリムルたちと色んな所を旅して回ったけど。
時には、ダイを失った光景もあったんだよね。
あの時はシュナだけじゃなく、ミュウランやマァムもかなり泣いていたからね。
彼女たちの涙はもう、見たくないんだ。


-----


「エアリス!」
エアリス「ひゃい?!」
アイク「今後に必要な奴とかを買って来るって、兄貴に伝えてくれるか?」
エアリス「うん…、分かった……」


アイクは…、故郷のクリミア国に帰らず…わたしたちと一緒に過ごす事を決意した。
今のクリミアには、ミストやエリンシア王妃がいるんだよね。
英雄でもあるアイクがいなくても、クリミア国の警備はしっかりしている。
後は、ゼルダ姫との出会いも聞きたいな。
どんな場所で出会って、今に至るかを今度聞いてみようと思う。
あの時シュナからシチューのレシピを貰って、そのレシピ通りに上手く出来た。


-----


『ギュッ』


「おっ? 今日の晩飯はクリームシチューか♪」
エアリス「うん。少しでもロックの負担、わたしなりに軽くしたいから頑張っちゃった♪」
ロック「ありがとうな。そうだ! なあ、エアリス」
エアリス「な〜に?」
ロック「今度イファルナさんの命日だろ? リムル様たちに話したい事があるんだ」
エアリス「わたしと、別れるの?」
ロック「違うよ。俺は今でもエアリス、君を愛している。闘いの間ハクロウの爺さんに言われたんだ、たまには苦手なキノコを少しずつ克服しないと…エアリス様に愛想尽かされますぞってな!」
エアリス「あははっ。うんうん、流石はハクロウだね♪」


オーガの戦士たちであっても、彼らはリムルから託された名前がある。
ベニマルは侍大将、ソウエイは隠密 ハクロウは指南役 シオンは秘書と護衛。
クロベエも最近はカイジンと息ぴったりで、彼から鍛冶屋としての技術を学んでいる。
あれだけ沢山いたオーガの軍勢をすぐに、減らしてしまうなんて…。
もしかしなくても多分、エクスデスが目覚めるのは遠くない筈だもん。


-----


ロック「エアリス?」
エアリス「ねえ、ロック!」
ロック「んっ?」
エアリス「今までの…、今までの『わたし』をちゃ〜んと覚えていて、ね?」
ロック「エアリス?!」


そう、こんなんじゃいつまで経っても駄目なんだ!!
わたしは今まで以上に、守られてばかりは駄目なんだと初めて思ったの。
ロックが初めに身に付けていたダガーを手にし、わたしは人気ひとけのない場所に向かう。
長く纏めていたわたしのサラサラ髪をバサリと切り、わたしは…新しい『わたし』へと変わり始めるんだ。
ガーネットも多分だけど、愛する人に今までの自分を覚えていて欲しいと思ったかも知れないな。
だからわたしも、ガーネットと同じようにそうしてみたいの!!

27話に続きます。

Re: 葬送の大冒険~暗黒魔導士エクスデスの甦生 ( No.32 )
日時: 2024/06/13 23:04
名前: シュン (ID: evp0hpRa)

お久しぶりです、、、シュンです。
最近復帰しましたが絶賛テスト期間で大変なので不定期投稿です、、、
投稿が早くて尊敬です、、、!!
陰ながら応援していますので頑張って下さい!(๑ •̀ω•́)۶

Re: 葬送の大冒険~暗黒魔導士エクスデスの甦生 ( No.33 )
日時: 2024/06/15 05:51
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

お久しぶりです。
そんな事になってしまったんですね。

分かりました、無理せず休んで下さい。
こちらの方もオリキャラ、何人か出そうと思っていますので…宜しくお願いします。

Re: 葬送の大冒険~暗黒魔導士エクスデスの甦生 ( No.34 )
日時: 2024/06/16 07:59
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

第27話「再会、再び戦場へ」


・バッツ視点


【リックスの村】


『キュッ……』


「じゃあバッツさんたち、気を付けて!」
バッツ「ああ。留守は任せたぞユウキ、ラプラスたち!」
ラプラス「了解しましたで!」
ティア「任せといて! 何かあったら、アタイらがいつでも力になるからね」
ガザリーヌ「おい。少しは落ち着け、ティア」
ティナ「ふふっ。賑やかな人だね、ティアちゃん♪」
ガザリーヌ「全く…。ではお気を付けて、お2人に神のご加護があらんことを!」


こうして、俺とティナは旅に出たんだ。
色んな旅をリムルたちとして来たけど、俺たちには失った仲間もいる。
ゼザにガラフ…そして、ケルガー……。
無理してまでおれとタイマン勝負したから、更に容体が良くなかったかも知れない。
ケルガーが最後の力を振り絞って、おれたちに力を貸してくれたからな。


-----


【飛空艇ラグナロク コックピット】


「おっ、無事に乗車したな♪」
ティナ「はい。また、宜しくお願いします!」
リムル「ああ。こちらこそ宜しくなバッツ、ティナ!」


今はクロノにルッカ、ルイージたちが乗っている。
息吹リンクはメンテナンスをしていて、ミュウランたちは見学中だ。
たまに黒いピットとピットが揉めるため、制裁はフェルンの役目だ。
お前らなぁ…、フェルンを怒らせたらどうなるかをちゃんと学習しとけよな!!


-----


「来たか。少しばかりだが、私も制裁を手伝っていてな」
ティナ「要するに。フェルンちゃんの機嫌を損ねたのは…2人のピット君が原因って事ね?」
ぜーリエ「そうだ。私は回復魔法が得意だ、怪我した時はいつでも私を頼ってくれ!」
ティナ「はいっ!」


悔しいけど、仕方ないよな。
次は、ロックたちだな。
アイクとゼルダは前日にクリミアに帰ったらしいから、後で向かう事になっている。
ゼーリエの放つ回復魔法は、おれが持っているケアルガ以上の威力だからな。
さてと、ロックたちのとこに着くまでにフェルンの機嫌が良くなってるといいけどな。
原因はピットたち、お前たちだからな!!
ロックたちのとこに着くまでに、仲直りして置けよ!!

28話に続きます。

Re: 葬送の大冒険~暗黒魔導士エクスデスの甦生 ( No.35 )
日時: 2024/06/16 16:08
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

第28話「満身創痍まんしんそういのティナ」


【飛空艇ラグナロク内】


・レオナ視点


ポップ「……………」
レオナ「ポップ君……」


どうしよう…、こういう時はそっとした方がいいかしら。
フェルンの機嫌を良くしようと今まで頑張っていたけど、彼にまでキツく当たってしまった。
あたしはポップ君の負担を少しでも軽くする為に、彼の側にいる事を選んだけど。
そう言えば、ガルディア城での出来事を以前経験したルッカきら聞いた事があったわ。
当時の王様を助ける為に、虹色の貝殻がどうしても必要だったのよね。

-----


フリーレン「あれは?! デスゲイズ!」
レオナ「弱点は火……、ティナ! ダイ君!!」
ティナ「分かったわ。さあ、ダイ君!」
ダイ「うんっ!!」


初めは、お約束のレベル5デスからだったわ。
リムル様とマァムがやられてしまったけど、すぐにクラウドとティファの蘇生魔法・アレイズに寄って復活する。
イフリートの他にフレアとメラゾーマで攻めて行くと、エアロガを繰り出して来た。
今度はティナが瀕死になるけど、切り札である必殺技・ライオットソードを仕掛ける。
するとデスゲイズは倒れ、奴の口からバハムートの魔石が落ちて来たの。


-----


『ガバッ……』


バッツ「ティナ……」
ティナ「………。少し疲れちゃったから私…、休むね……」
バッツ「ああ……。後は頼むぞ、皆!!」
フリーレン「分かった!」
リムル「シュナ。バッツを手伝ってやってくれ」
シュナ「はい、リムル様!」


少し飛空艇にも支障が出たから、あたしたちは一旦コーリンゲンで休息を取ることにしたの。
ティナは高い熱を出してしまった為、他の仲間たちの元にはそれ以外のメンバーで向かうことになった。
元魔王ミリムとフレイ カリオンの3人は村の警備、シュナとミュウランはバッツ君の補佐を担当。
そしてあたしは覚悟を決めて、ロック君に今起きた事を説明する。
決戦までは数日あるから大丈夫だけど、それまでにティナが完治する事を祈るしかないわ!!

29話に続きます。

Re: 葬送の大冒険~暗黒魔導士エクスデスの甦生 ( No.36 )
日時: 2024/06/17 08:23
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

第29話「目覚めたエクスデスと今後の対策」


【次元の狭間 ラストフロア】


・クレイマン視点


クレイマン「さあ。反撃のチャンスですよ、エクスデス様!」


宴は、こんな物では終われない。
あの胸糞悪い光の戦士たちよ、今の一時を存分に楽しむがいい。
いつまでも怠けつつ、ゆっくりと羽根を伸ばしているといいだろう。
その間はこの私自ら、お前たちの大切な人材を少しずつ奪っていくからな。
くくく……、ハーハッハッハッハッハ!!


-----


【カール城跡地 ザババ】


・リムル視点


『シュンッ』


「報告がございます、リムル様!」
リムル「何だ? 何かあったのか?」
ソウエイ「はっ。エクスデスが復活したそうです、こちらへ来るのも時間の問題かと…」
リムル「………。クレイマンめ、一体何を考えているんだ…」


ミュウランもまた、アイツの配下にいた位だからな。
クレイマンがエクスデスを蘇らせたと言うと、俺たちとの再戦も遠くない筈だ。
無の力…と言っていたな、あの力を使って…俺たちに関係のある街や世界を無くしていくんだ。
トルース村やデルムリン島 ランカークス村 ネイル村、そして……コーリンゲンが。
まずいぞ、コーリンゲンにはティナたちがいる筈だ。無に飲み込まれる前に、何とかしないと!!


-----


【コーリンゲンの村】


「よしっ。安全な場所へ、私の魔法で連れて行ってやろう」
バッツ「ゼーリエ。一体何処へ行くつもりだ?」
ゼーリエ「北側諸国にあるオイサーストだ。既に他の奴らにも事情は伝えて置いたから、暫くはそこを拠点にするぞ!」


バッツたちも今頃、移動を開始したみたいだな。
オイサーストは確か、一級魔法使いの試験会場だった場所だな。
フェルンは旅立ちの前に試験を受けて合格して、3級になっている。
フリーレンは何の称号も取っていないから、仕方ないかも知れないな。
それに、俺のいる国も何とか被害に合わずに済んだけど……念の為に警備は強化した方がいいな。


-----


【リックスの村】


ルミナス「魔王リムルから直々の命だ。中央都市・リムルの警備に誰か加わってくれないか?」
カザリーヌ「いいでしょう。私とティアが警備にあたりましょう!」
ティア「そうだね。リムルたちもいつ戻るか分からないから、此処はアタイと隊長の出番だね♪」
ルミナス「案ずるなティアよ。勿論、妾も警備に加わるつもりじゃ」


うんうん、あっちにはルミナスがいるから何とかなりそうだぞ。
エクスデスの前にいるのは、間違いなく魔王クレイマン本人の他にいない。
既にアインザームは、フェルンが倒しているからな。
しかし、そうすんなりと上手くは行かないだろう。
その配下にいるのが俺の考え通りだとしたら、亜空軍でお馴染みの奴らが待ち構えている可能性があるからな。
ミリムを指名したいけど、アイツはおれが着いてないと力を暴走するかも知れないからなぁ。

30話に続きます。

Re: 葬送の大冒険~暗黒魔導士エクスデスの甦生 ( No.37 )
日時: 2024/06/18 08:46
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

第30話「ティナの不安」


【北川諸国 オイサースト】


・ティーダ視点


『ペラッ』


ティーダ「色々な本があるッスね。この都市にある本を片っ端から読んでもいいッスか?」
ゼーリエ「ああ。お前たちはフリーレンやフェルンをよく知っているからな、後で私がお前たち2人に食堂を案内しよう」
ユウナ「はい。宜しくお願いします!!」


当時この諸国には、大きな試験が行われていた。
最初の試験内容はチーム戦で、シュティレと言う鳥を捕獲した後…終了までにしっかりキープする事が試験通過への条件だった。
オレはそう言う試験はよく分からなかったし、その頃はユウナと一緒にシンを倒す長い旅をしていたからな。
そのシンはオレの親父で、オレはただアイツに……強くなったと認めて貰いたかった。
そのシンを倒してオレは消えたけど、今はこうして一緒にいるんだ。


-----


「♪迷い込んだ森の奥で 密かな鈴の音を聴いた。導かれるまま進んで 辿り着いた夜の宴♪」
ゼーリエ「中々いい歌だな。なんて言う曲なんだ?」
ティナ「バッツに教えて貰った曲で、タイトルは『遥かなる故郷』です」
ゼーリエ「そうか。不安な時はその歌を歌えば少しは紛れるだろう、また聴かせてくれ」
ティナ「はい!」


俺も、ティナを見習わなきゃいけないな。
中には歳上の仲間もいるから、礼儀をわきまえろって旅の間ワッカに何度も言われていたんだよな。
俺はそういう堅苦しいのは、どうしても苦手なんだ。
現に今は『ブリッツボールのエース』じゃなく、ユウナの『ガード』だからな。
確かドラートが言っていたな、この北側諸国には強力な防御結界が貼られていると。
要するに、魔王クレイマンに狙われる心配は今の所大丈夫って事なんだろうな。


-----


【食事処】


「んっ。美味しい♪」
フリーレン「よかった。私もヒンメルたちと旅をしていた時に此処へ来たけど、味は結局変わってしまったよ…」
バッツ「そうだよな。あれだけ変わらないって信じても、時が経つと変わってしまうんだよな……」
フリーレン「1つ。どうしてもバッツに聞きたかった事があったんだけど、今聞いてもいいかな?」
バッツ「何だ?」
フリーレン「あの子…ティナの事は、いつから好いていたの?」
バッツ「一緒に行動した時からさ。初めて共演した大きな大会で俺たちは混沌の神・カオスを倒した、次の大会でティナとクラウド ティーダはカオスになってさ…この時だけ離れ離れだったんだよ」
シュタルク「なあ。その時に離れるなって、言ったりしたか?」
バッツ「始まる前に何度か言ったよ。でもティナもティーダも…、それだけは出来ないって面と向かって言っていたからな……」
『……………』


今思うと、すげー後悔したかも知れない。
オレはただオヤジを倒すためにカオスに呼ばれたのに、思い出の場所でユウナと再会する。
だけど、あの時のオレはユウナの事を忘れていたんだ。
勿論ティナやクラウドも、バッツとティファの事を忘れていたからな。
もしユウナを皇帝の奴から守らなかったら、オレは完璧に消えていたかも知れない。
なのにアイツが……、親父が自身の力をオレに託してくれたんだ。
次の闘いでオレたち3人はコスモス側になり、長かった闘争を終わらせる事が出来たんだよな。


-----


ティーダ「アイツの言いなりなんて、アンタらしくないっつの!!」
ユウナ「……。ティーダ……」
アウラ「確かに。自分の身内が他の奴にいいようにされるなんて、息子のあなたから見たらいい気分じゃないのは理解出来るわ」
ティーダ「………。アンタ、『七崩賢』のアウラか?」
アウラ「『元』ね。今は違うわよ、ティーダ」


そうだったな、当時は敵だった彼女も今はオレたちの頼もしい仲間だ。
どんな敵にも天秤に互いの魔力を置くことで、勝者がソイツに指示を出す事が出来る。
シュタルクはリーニエと闘い、フェルンは魔族組のリーダーでもあるリュグナーと闘った。
フリーレンはきっと、奴らをシュタルクたちが倒すと信じていたから…彼らに任せたかも知れないな。
その当時の経験とかも、いつか落ち着いた時に聞いてみたいと初めて実感したのは言うまでもないだろうな!!

31話に続きます。

Re: 葬送の大冒険~暗黒魔導士エクスデスの甦生 ( No.38 )
日時: 2024/06/19 08:45
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

第31話「女勇者と学級委員長」


【空中スタジアム】


・メーア視点


メーア「行くわよ、テレシア!」
テレシア「はいっ!」
『ギガスラッシュ!!』


ふふっ、私は氷系が使える女勇者だけど。
彼女は幼馴染でもあるアクトと同じ、炎系が得意な学級委員長。
7つの大国ね…、私の知らない大国も沢山あるって事かしら。
アリーナやゼシカたちと、いっぱい戦いたかったんだけどなぁ。
こればかりは、文句を言っても仕方ないよね。


-----


「修行の方は、いかがですかな?」
メーア「うん。威力はまずまずだけど、少しずつ技を強化して来てるみたい」
リュグナー「それは良かったです。もうすぐ決戦が始まりますので、早めに切り上げて下さい」
メーア「うん、分かったわ!」


今リュグナーたちは、私たちの頼もしい仲間になっているんだよね。
配下であったアウラが当時フリーレン様たちの敵だったけど、アイツがあの方に敵うわけがないと分かっていたわ。
魔力をキープしている事も、アウラにとっては知らなかった筈よ。
あの天秤の服従は…、強い者が有利になるとその人の指示に従う事が出来るのね。
私もあの時は、アクトが闇に染められた時にかなり後悔していたもの。


-----


【飛空艇ラグナロク】


「よしっ。集められる仲間は、こんな物かな!」
「はいっ、リムル様!」
リムル「オルネーゼは良かったのか? ゼビオンに残っても良かったのに」
オルネーゼ「大丈夫です。私がいなくても、ラゼルの護衛にはクレティアやジャイワール軍の兵士たちがいます!」
ツェザール「そうだな。テレシアも今は同席しているから、アイツの分までラゼルには王としての責務に取り掛かって貰わなければなりません!」
リムル「成程な。こちらからはガゼル王とラミリスに事情を話したから、今は問題ないよ」


そうよね、テレシアが同行している時はラゼルに一任するしかないよね。
ザラームの恐ろしさは多分だけど、ヘルムードの倍以上なのは間違いないわ。
アイツは大した事ないけど、闇竜シャムダはかなり強かった。
それでも私たちは、諦めずに戦えたから世界を救えたのよね。
だけど今回の旅は、それ以上になるかも知れない気がするわ。

32話に続きます。

Re: 葬送の大冒険~暗黒魔導士エクスデスの甦生 ( No.39 )
日時: 2024/06/20 08:42
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

第32話「次元の狭間へ」


【飛空艇ラグナロク】


・ポップ視点


「あそこが、次元の狭間……」


レナはこのピンチに気づいて、何とか危機を脱したらしいけど。
エクスデスの放った行動によって、タイクーン城は消えてしまった。
民たちを救うにはやはり、エクスデスを倒さないと行けないらしいな。
ファリスやハッサンもそれを理解して、今回も同席してくれる。
そうか、港町サンマリーノにはレインとフィーナ夫妻がいたんだったな。


-----


「……。無事に着いたな、俺たちの目的はエクスデスだ!」
ポップ「ああ。アイツは無の力を手に入れているからな、石化や毒対策の為にも装備しとけよ!」
テリー「成程。確かにそれらの対策があれば、奴を倒す事は出来るな」
アウラ「皆。此処が入口よ!!」


既に奴の支配下は以前の闘いで倒したから、何も出て来はしない。
まずは図書館に行き、フロアを変換する。
要するに、この本がスイッチ代わりと言う事になるな。
後は雑魚敵を防ぐエンカウントなしをスコールに装備すれば、軽々と先に進む事が出来る。
ギルガメッシュとは、最深部で落ち合う事になっているからな。


-----


「よしっ。此処までは順調だな」
ポップ「ああ。このフロアを抜けたらいよいよラストダンジョンだ、気を抜くなよ皆!」
『おう(ええ)っ!!』


それに、道中には魔王クレイマンがいる。
リムルやミリム、ミュウランにとっては因縁の相手で間違いないな。
ミリムならきっと、俺たちにこう言うはずだ。
クレイマンは自分たちに任せ、俺たちはエクスデスを倒すことだけを考えろと。
そうだな、バッツの因縁の相手は俺たちで何とかするしかないからな。
勿論ハドラーとキルバーン、ミストバーンはミリムたち側の護衛を任せている。
分かった、そっちの方はお前たちに任せたぜ!!

33話に続きます。

Re: 葬送の大冒険~暗黒魔導士エクスデスの甦生 ( No.40 )
日時: 2024/06/24 08:44
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

第33話「久々の顔見知りたち」


【次元の狭間 ラストフロア】


・バッツ視点


「ようバッツたち、久し振りだな!」
バッツ「ドロッチェにルイージ、それにタツナたちまで。一体どうしたんだ?」
タツナ「ああ。シュウから連絡を貰ってな。お前たちがエクスデスを倒すと聞いたんだ」
ミソウ「それに。仲間は多い方が敵を滅しやすいと言っていたぞ。」
ミリム「う〜ん。確かにその通りだけど、お前たちは一体誰だ?」
タツナ「あぁ? そういうお前こそ誰なんだよ?」
ミソウ「誰だ誰だ。」


これ以上続いたらキリがないからな、歩きながら話すよ。
今までの状況を俺はタツナとミソウ、ドロッチェとルイージに分かりやすく話す。
魔王クレイマンの事や復活したエクスデスについてなど、順序よく話した。
するとユウの方から、かなりの殺意を感じた気がしたんだ。


-----


ユウ「へぇ〜。エクスデスが復活したって事かい。そのクレイマンとやらの力でね。」
タツナ「ああ。敵なら完璧に倒すまでだ。」
ミソウ「倒す倒す。」
ドロッチェ(ネルさん次元)「確かに。エクスデスって野郎ならお前たちが加わっても行けるが、魔王クレイマンを甘く見ない方がいい」
リムル「ああ。ドロッチェの言う通りだ、アイツは過去にミリムに暴力を振った、それだけでは許されない!!」


親交の証だと言って、黒いペンダントをミリムに付けたら…彼女は操られていたからな。
しかし、あのペンダントごときで元魔王ミリムが洗脳されるとは考えにくい。
操られた振りをしたのも、リムルを脅かす為に過ぎないからな。
ティナもそうだ、カオス側にいた時もヴァンが道を示してくれたから…正気に戻るようになった。
そのケフカはもう、この世にはいないけどな。


-----


ファリス「着いた。此処から先は2手に分かれるぞ」
リムル「ああ。バッツたちはエクスデスを頼む、アイツの強さはバッツやファリスがよく知っているからな」
ファリス「そうだな。アイツは石化攻撃の他に魔法も使ってくる、支援としてゼーリエとルイージに同行して欲しい」
ゼーリエ「なるほど。要は状態異常の回復も必要と言うことか、言いだろう!」
タツナ「俺たちもそっちに行く。そんな因縁なんて終わらせたいからな。」
ミソウ「終わり終わり。」


そうだな、長い因縁続きにも終止符を打つ事が出来るからな。
俺の班にはゼーリエと別次元のルイージ タツナ ミソウ ポップ レオナ ベニマル ソウエイがいる。
ティナはリムルたちの班に入れたけど、彼女の護衛にはファリスとハッサン レイ ユウが付いているからな。
ミリムとドロッチェは俺の班だけど、リュグナーとドラートはリムルの班だ。
リムル、ティナの事を宜しく頼むぜ!!
さ〜て行きますか、お互いの因縁が待つ最深部のフロアへ。

34話に続きます。

Re: 葬送の大冒険~暗黒魔導士エクスデスの甦生 ( No.41 )
日時: 2024/06/25 08:50
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

第34話「お互いの誓い ポプレオ編①」


【次元の狭間 ラストフロア】


・ポップ視点


ベニマル「バッツ様からの命により、この辺りは大丈夫とのことだ。お前たちも力を蓄えるといい」
ポップ「分かった、そうさせて貰うよ!」


本当に元オーガなのかよ、この2人は。
タツナとミソウは初めて共演した『あの世界』で、俺の為に戦ってくれた事もある。
瀕死寸前だった俺はレオナのベホマによって、完全復活したからな。
レイはシュウを好いているみたいだが、シュウ自身はどうなんだろう。
しかし、此処へ来るのも最初で最後にして欲しいぜ!!


-----


「レオナ!」
レオナ「ポップ君、あっちから音が聞こえるけど…向こうってティナたちがいる方向だわ」
ポップ「そう……、らしいな……」
レオナ「今からでも間に合うわ。あたしたちもティナたちに加勢しましょう!!」
ポップ「……。駄目だ……」
レオナ「ポップ君……。そうね、あたしたちにはエクスデスを倒すという大仕事が待っているんだったわね……」


分かってくれよ、レオナ。
この時間帯その物は、中々取れないからよ。
だからバッツもそれを察したから、各自英気を養っているんだ。
まあ、バッツの方はタツナやミソウと懐かしい思い出を語っているみたいだけどな。
そんな俺たちの元にギルガメッシュが来たけど、殺意はなかった。
本当にクレイマンって奴は、文字通り最低な野郎だったんだろうな。


-----


「レオナ。」
レオナ「何? ポップ君」
ポップ「万が一の場合、俺の手を取ってくれないか?」
レオナ「えっ?」
ポップ「あの時……。ダイを守る為にメガンテを使った事あっただろ、それでもヒュンケルやレオナはおれを止めてくれたのに…。俺は……俺は……」
レオナ「馬鹿っ!!」


『バシーン』


BGM設定:FF8よりThe Oath


ポップ「レオナ?」
レオナ「それって、「俺の分まで、バッツたちを守って欲しい」そう言いたいんでしょ? そんなの嫌よ!」
ポップ「なっ………」
レオナ「あたしが1番好きなのは……、1度は失敗したけど。2度と失敗しないと誓うキミ自身なのよ!!」
ポップ「………ッ!!!」
レオナ「何度も言わせないでよポップ君。あたしはね、初めてキミと行動した時は確かに頼りないとこもある。でもね、色んな闘いの中で君はあたしを沢山見るようになってくれたの」
ポップ「レオナ……」
レオナ「ベンガーナで一緒だった時、キミはあたしを認めてくれたもの!!」


そうだ……、レオナの言う通りだ。
俺はレオナの勇敢さを見たから、人の上に立つ存在は違うと言った事もある。
何か言いかけたその時、レオナは意外な行動に出たんだ。
それは、かつてダイが記憶を消された時と同じようなやり方だった。
普段は俺からキスをしている事だけど、たまにはレオナからキスをするのもいいと思ったんだよな。
俺も同じ位にレオナ、あんたが1番好きだぜ。

35話に続きます。

Re: 葬送の大冒険~暗黒魔導士エクスデスの甦生 ( No.42 )
日時: 2024/06/29 15:09
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

第35話「立ち上がる戦士たち」


【ラストフロア 無の中】


・レオナ視点


『ピキィン……』


「少年よ、目を覚ますのだ!」
ポップ「この声、まさか?!」


そうだ、あたしたちは今エクスデスと遭遇して……。
結局一部の村に、被害が出てしまったんだったわ。
そして、あたしたちまで無の中に囚われているけど。
そこには、バランと暁の戦士たちがいたの。
もう、あなたたちしか頼りになる人はいないんだわ!!


-----


ポップ「やるぞ皆。ガラフたちが無の力を抑えている間に決着を付けるぞ!!」


いよいよ、世界の命運を賭けた最後の闘いが今始まった。
相手の放って来たホワイトホールは名前の通り、石化する魔法だけど。
あたしたちには、断じて通じないの。
ポップ君がメドローアを繰り出すまでに、各自で何とかするしかないわ!
するとアウラが服従の天秤を繰り出し、お互いの魔法力を乗せる。


-----


エクスデス「貴様。わしの魔法に何を?!」
アウラ「見ての通りよ? そんな生半可な魔法力では私やフリーレンたちを超えることは出来ないわ」
エクスデス「ならば。夢の力を解放せねばな!」
『…………ッ!!!』


無の力を…、取り込むつもりだわ……。
エクスデスはそのまま無の中に行き、ついに本性を表したの。
コイツが……、コイツがネオエクスデス。
しかも今まで闘った奴らまで手中に収めるなんて、何て恐ろしい姿なのよ!!
またあの攻撃が繰り出されるも、ポップ君には通用しなかった。


-----


「何故…。何故私の攻撃が効かない?」
ポップ「それはな………、バランの魂が俺に力を与えているんだ…」
ネオエクスデス「何っ?!」
レオナ「バランだけじゃない。此処にいない仲間たちや、あたしたちの帰りを待っている皆の祈りも『その中』に込められているのよ!!」
ミリム「クックック。今のお前ならば、私が出るまでもないのだ!!」
ネオエクスデス「くっ!!!」
ポップ「皆、どけ! これが……、これが俺の渾身の必殺技だ!!!」


するとあたしはデストロイになったミリムに守られながらも、ポップ君を見ている。
まるで、ゼルダ姫の放つ知恵のトライフォースによく似ているみたい……。
彼の渾身の攻撃により、エクスデスはゆっくり倒れていく。
今度はフロアその物が揺れ出すも、あたしたちは間に合わなかった。
すると既にクレイマンと決着を付けたリムル様たちと再開し、あたしたちは再び集結したの。


-----


BGM設定:FF15よりノクティス


フリーレン「まるで。今までの闘いが夢だったかも知れないね」
レオナ「ま、あなたらしい意見でもあるけど。あたしたちは無事、2つの宿敵を倒す事が出来たわ!」
フリーレン「よしっ。さあ皆、胸を張って地上に帰ろうか!」
『ああ(おお/ええ/はい)っ!!』


するとそこに、飛竜と飛空艇がこちらに来たの。
一部は飛竜に乗って行き、残りは飛空艇に乗車し始める。
本当に、長い道なりだったわ。
その後月日は経過し、ポースから連絡を貰って言われた場所に赴くと…信じられない光景を目にしてしまったの。
そう、光の球の中に…勇者ヒンメルと僧侶ハイターがいたの!


-----


【光の祭壇】


「皆。ボク達がいない間、大切な仲間を守ってくれてありがとう」
ポップ「いや。あなた程でもないですよ…」
ヒンメル「君は確か…ポップだったね。先の闘いは、じっくり見せて貰ったよ」
ポップ「……………」
ポース「さあ。地上に帰還してください、仲間たちは英雄たちの帰還を待っている筈です」
フェルン「はいっ。じゃあ皆さん、地上に帰りましょう!!」


リムル様の放った転移魔法により、あたしたちは無事にテンペストに帰還出来た。
アポロやノヴァ マリン エイミの他に、シュタルクくんたちにも歓迎されていたの。
リムル様の提案により、今夜は夜通しで宴をすることになったわ。
その夜……、ポップ君の姿がない事に気づいたあたしは彼を探しに向かう。
こんな夜更けに、彼は何処へ行ってしまったのかしら。
するとバルコニーから話し声を感じ、あたしはそこへ急いで駆け付ける。


-----


【ジュラテンペスト連邦国 バルコニー】


ポップ「そうか。バッツと旅を続けるのか…」
ティナ「うん。ずっとしてみたかったの、彼と沢山旅をして……皆に沢山の冒険を話したいから」
ポップ「……。少し前にロックからも聞いたよ、あの人は新たな旅を2人でするそうだ」
ティナ「そう……。やっぱり、エアリスさんを守る為なのね……」
ポップ「ああ。俺だって休んだ分の仕事が山積みだからよ、少しでもレオナの負担を軽くしなきゃ行けないんだ」
ティナ「………。ポップ………」
ポップ「この長い宴会が終わったら、それぞれの門出かどでを皆に祝って貰いますか!!」
ティナ「ポップ……。うん、そうだね……」


何よ、ポップくんらしくもない言葉じゃない。
そんな所も、あたしは好きなんだけどね。
ようやく、本当の平和に戻れたわ。
闘いが終わるまでの間、数えきれない位沢山あったわね。
流石に後で盗み聞きしたなんて言ったら、流石のポップくんに怒られるのが目に見えてるわ!!
こんな時でも、彼はあたしを想っているだけで凄く安心するのは言うまでもないんですけどね♪

36話に続きます。

Re: 葬送の大冒険~暗黒魔導士エクスデスの甦生 ( No.43 )
日時: 2024/07/01 08:44
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

第36話「アウラの決意①」


【ジュラテンペスト連邦国】


・ポップ視点


「そうか。もう行ってしまうんだな、ポップたち……」
ポップ「はい。パプニカに戻り、私は私のなすべき事をやります!」
リムル「ああ。ポップならパプニカを更にいい国に出来るよ、俺たちも時々は遊びに行くからさ」
ポップ「リムル様……」
レオナ「はい。その時をお待ちしています、リムル様」


これで、本当に終わったんだな。
相変わらずリグルドは号泣しているけど、ミリムやスカイクイーン・フレイがしっかり支えている。
先にリュグナーたちを降ろさないと行けないから、まずは彼らから行こうかねぇ。
数分も掛からない内に自由学園に到着後、フットマンたちが出迎えてくれたんだ。
何だよ、結局お前らは昨夜の宴会には出なかったみたいだな。


-----


「じゃあ、彼らの事は僕に任せてくれ」
ダイ「うん。グラナト伯爵はくしゃくにも似たような事を言われたよ、此処で暫く反省するしかないってね」
ユウキ「そうだね。彼らが以前やった事は確かに許せないけど、此処には僕やフットマンたちがいるんだ」
ティア「そうだよダイ。コイツらはアタイらで見張って置くからさ、心配しないで!」
ダイ「うん。ありがとう、ティア!」
マァム「ねえ。アリスたちは元気?」
ユウキ「ええ。今は元気に頑張っていますよ」


かつて、リムル様が行った頃はかなり警戒されていたんだよな。
すぐに敵じゃないと察したのか、警戒心が消えていく。
いずれダイも此処に通うから、送迎はノヴァやマァムが担当することになるな。
未だにアイツは、勉強自体に慣れてねぇみたいだからよ。
自由学園を後にし、次に向かったのはバラムガーデンだ。


-----


【バラムガーデン】


「そうか。エクスデスを目覚めさせたのが、クレイマンだったなんてな」
ポップ「まあな。かなりの強敵だったけど、そいつはリムル様たちが倒してくれたぜ」
スコール「そうか。アウラ様も見ていましたか?」
アウラ「ええ。リムルたちの魔力は私たちの倍以上にあったわ、あれは…かなりの"まその量“その物かしらね」


ミリムが初めてテンペストに来た時も、かなり強かったらしいからなぁ。
あれは本当に、挨拶だけだったのか。
魔王軍の配下の1人がいないのに、妙に落ち着いているのも何か変だぞ。
仕方ない、今日は此処で英気を養うか。
明日もまた、クラウドたちやバッツたちを送って行かなきゃ行けないからよ。

37話に続きます。

Re: 葬送の大冒険~暗黒魔導士エクスデスの甦生 ( No.44 )
日時: 2024/07/03 20:39
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

少し早いですが、此処までが1章です。次の回は残念ながら、早めの最終章に入りますので…ご了承下さい。
コラボとか、受付してますよ。

Re: 葬送の大冒険~暗黒魔導士エクスデスの甦生 ( No.45 )
日時: 2024/07/05 09:00
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

もう少しで、作者が不在になります。
戻り次第、最終章に入る予定なので宜しくお願いします。

Re: 葬送の大冒険~暗黒魔導士エクスデスの甦生 ( No.46 )
日時: 2024/07/07 15:44
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

追加キャラ一覧です。

【薬屋のひとりごと】

小蘭しゃおらん
梅梅めえめえ

【キングダム】

・信
・嬴政
・河了貂

【忍たま乱太郎】

・摂津のきり丸
・皆本金吾
・加藤団蔵
・立花仙蔵
・善法寺伊作
・食満留三郎
・潮江紋次郎
・中在家長次

以上です。
本日7月7日は、七夕の日です。
ナミ誕2024は、次回作に描こうかと考えています。