二次創作小説(新・総合)
- Re: UWでの日常SP~偽りの仮面とQの秘密~ ( No.2 )
- 日時: 2024/07/11 14:48
- 名前: おろさん ◆cSJ90ZEm0g (ID: wXN0Dq0s)
一方、作者はと言うと。
《図書館》
アンジェラ「……今回は随分と真剣な顔のようね。」
『Lobotomy Corporation』及び『Library Of Ruina』の世界。
都市の外郭にそびえたつ巨大な塔『図書館』。館長であるアンジェラは、珍しいものを見たような表情をしながらその来客を迎える。
ローラン「確かに、バスターズグランプリだとかの時のノリノリな表情とは違うな。」
ついでにローランもいる。
おろさん「……少し、事情が変わって来たんでな。」
その来客は、まさしく作者だった。
おろさん「単刀直入に言う。『Q』を呼び出せる方法はあるか?」
『Q』。それはL時空における、ロボトミーコーポレーション(現LCχ)の職員だった人物。光の種が完遂した時には、既に亡くなっていた人物。
そしてナオキ達をはじめとした、亜空間の影響によりバグが起き復活した職員と違って唯一生き返らなかった人物でもある。
ローラン「『Q』?それって、並行世界のロボトミー職員だったって奴か。」
おろさん「ああ。色々と確かめないといけないんだが……『Q』の事が、最も重要な手がかりになるハズなんだ。」
どうやら『Q』の事を調べている。だが、ナオキ達の証言や、滅んだL時空の亜空間から回収された遺品だけでは情報が薄すぎて足りないのだ。
彼が真面目な話をしているのは分かっているのだが、アンジェラは首を振る。
アンジェラ「……多分だけど、無理よ。貴方も分かっているのでしょう?図書館はあくまでも、基本私が知る限りの情報と幻想体、主にそういったものが本として記録されているわ。あと、色々な理由で私や司書達が書いた本や、かつてゲストを本にした時の複製も多少はね。
並行世界と言うだけなら、図書館の力を応用すれば出来る事はあるでしょう。けれど、それはこの世界と似通っていればの話。
亡くなっているのはともかく、全く他所の世界から統合された、元が誰かも分からない人物を呼び寄せる……流石に限界があるわ。」
……そうアンジェラが答えた後、作者は少し黙る。そして……
おろさん「そりゃ、『図書館の力だけ』ってなりゃそうなるさ。
……けど、もしその『並行世界』の住人がいれば、少しは違うんじゃないか?」
少し笑って、アンジェラにそう聞いた。
アンジェラ「貴方、もしかして……」
ローラン「あー……なるほど。」
アンジェラとローランは、作者が何を考えているか察する。
おろさん「……そう言う事だ。お前やゲブラー達だって、制限時間付と言えど例外的に図書館以外の場所に行けたからありえない話じゃないはずだ。
とりあえず、まずは招待状を貰えるか?送り先は……LCχで。」
*****
《地下施設》
大地「……は!?アイツもう例の世界に向っちまったのか!!?」
その頃。スマブラ屋敷の地下施設に戻って来た大地。ハヤテ達から、既に阿求が最後の融合世界に向かって行った事を聞く。
ハヤテ「作者さんから情報を聞いていたのは知っていたのですが、まさか誰にも声をかけすらせず行くなんて……」
ナギ「最近は自分から進んで別世界に行くことは確かに多かったが……」
慌てて大地にその事を伝えたハヤテ。ナギは腕を組みながら、最近の阿求の様子を思い出していた。
たきな「ですが、あまりそう慌てない方が良いかもしれませんよ。」
千束「そーだよ。作者の性格考えると、こうなること分かってて融合世界の情報伝えたかもしれないし」
たきなと千束は、なんとなく作者の行動を察しているのか冷静に考察する。
大地「……まあ、そうだ。そうだとすりゃあ、現時点だと阿求には知られたくない事の可能性がある。
この頃、阿求の様子は原作から遠ざかり過ぎているしな。」
ハヤテ「た、確かにそうですね……」
リコリス2人の意見に同意した模様の大地の言葉に、ハヤテ達も納得する。
大地「……とは言え。一応阿求もヴォル・デ・トンベに狙われてるし、アイツ1人にさせるのもそれはそれでちょいと良くない。とりあえずカービィ達にも連絡は入れるが、早いところ俺らだけでも後を追うぞ。」
とりあえず、阿求を追うために行動しようとしたその時――
『緊急事態発生!緊急事態発生!』
突然、施設内に警報が響き渡る。
ナギ「お、おい、何事だ!?」
大地「もしもの時に作者が用意したって言うサイレンだ!大規模な異変が起きた時に作動するものだが、まさかっ――」
大地はコンピューターで警報の原因を調べようとする。その時、連絡が届く。
パラガス『お、おお大地か!!良いところに!!』
パラガスからだった。
大地「パラガス!?一体全体何があったんだよ!」
パラガス『順を追って話したいところだがそれどころではない!!アレを見ろぉ!!』
パラガスが通信機のカメラを向けて見せた光景。
大量のジルコン獣が、ブロリーMADの世界に押し寄せて来ていた。
大地「な、なんつー数のジルコン獣だよ……しかも種類豊富じゃねぇかオイ」
唖然とする大地。すると……
ハヤテ「た、大変です!!僕たちの世界の方でもジルコン獣が現れてるって、マリアさんが……!!」
千束「それだけじゃない!!クルミからも連絡があったけど、色んな世界からジルコン獣が押し寄せて来てるって……!」
ハヤテと千束達の方から来た連絡では、ブロリーMADの世界だけではなく、他の様々な世界で、ジルコン獣が大量発生しているらしい。
……過去に様々な件でウルトラワールドと関わった世界、または何の関りも持ってなかった世界の住人が元になった、種類豊富な、大量のジルコン獣。それが、多くの世界で出現していた。
大地「くそっ、いきなり何だこの展開は……!!
仕方ない、とりあえず各所に発生してるジルコン獣を片付けるっきゃねぇ!!」
たきな「待ってください!いくらなんでも数が多すぎます!!」
ジルコン獣殲滅に動こうとする大地だが、流石に数が多すぎるとたきなに止められる。
大地「少なくとも『あの程度の数』だったら大体の世界は何とかできる!
それに、前に阿求に聞いた話が本当なら、多分ジルコン獣の大半はかなりの劣化版だ!!その辺は現場の連中でもどうにかなるハズだしな!!」
……が、そう言って大地は、まず一直線にブロリーMADの世界に移動していった。
ナギ「あ、あの程度の数って、正気か?数えなくても500を軽く超えているように見えるぞ?」
ハヤテ「ひ、引いてる場合じゃないですよナギお嬢様。とにかく僕達も――」
「ちょっと待たんか。私達に声をかけないのは少し水臭いんじゃないのかー?」
「……というか、私に関してはれっきとした娘なのに何の声も書けないとかどうなの?全くお父さんは……」
……その時、少女が2人、部屋に入って来る。
千束「あっ、天子にうた!?」
たきな「そ、そう言えば呼んでませんでしたね……」
阿求の事に気を取られてたのか失念気味だったが、天子とうたが入って来た。
天子「呼んでなかったのは気に食わんが、まあいい。それより……」
うた「そのジルコン獣の大群の事、どうにかできるかもよ。」
呆れ気味な表情になりつつも、2人は何やら打開策を持っているようだった。
- Re: UWでの日常SP~偽りの仮面とQの秘密~ ( No.3 )
- 日時: 2024/07/12 22:56
- 名前: おろさん ◆cSJ90ZEm0g (ID: wXN0Dq0s)
……そして、『オミコシティ』にて。
最近、どことなく町の風景に違和感を感じる。
オミコシティで、みんなと一緒によさこいを踊る。それ自体に違和感や不満持っているわけでは無い。
どちらかと言うと、『町そのもの』に違和感を抱いている。毎日が夢の中にいるような感覚で、ここが本当に私が知る町なのか。そう思ってしまう――
「……なる?」
少女の名は、『関谷なる』。鎌倉のとある中学校『由比浜学園』の生徒であり、『よさこい部』の部員。
考え事をしてぼーっとしていた所を、同じ部員の『笹目ヤヤ』に声をかけられ我に返る。授業が終わり、今は放課後。というか現在絶賛部活中である。
ヤヤ「どうしたの?最近やけに浮かない顔してるじゃない。」
なる「そ、そうかな?でも確かに最近考え事ばかりしてるかも……」
そう言えばと思ったなる。どうやらここ最近、そういう時が多いらしい。
流石にその事には、4人も気づいている。
マチ「流石にこの調子だと、練習にも力が入ってないわね……」
生徒会長も務める『常盤真智』。
タミ「悩みがあるなら、言って欲しいわ。」
副生徒会長でもある『西御門多美』。
ハナ「そうデスよ。ここまで来ると流石に心配デス。何か出来る事があるなら言ってください!」
そして、なるがよさこいを始めるきっかけとなった人物である『ハナ=N=フォンテーンスタンド』。
この5人で、よさこい部。言わば『チーム"ハナヤマタ"』である。
なる「みんな……
……ええと、すっごく変な事言うかもしれないけど良い?」
ヤヤ「今更何言ってんのよ。」
なる「ええっ!?」
とにかく、なるは自身が感じている違和感の事を話した。
ヤヤ「町の違和感、ねぇ……言われてみると……」
なる「みんな心当たりあったの?」
何やら、4人も心当たりがある模様。
ヤヤの場合。
ヤヤ「ええ、まあこれを違和感って言うと少し変なんだけど……ほら、オミコシティって毎日お祭りをやってるじゃない?こう言うのって大抵慣れるハズなんだけど、そう言うわけでも無く眠れなくて、時々起きちゃったりとか……」
タミの場合。
タミ「社会……特に地理の勉強をやってると、前に勉強で覚えた所が、復習をした時にかなり内容が異なっているように感じた事があったの。まるで最近急に地形が変わったみたいな……」
マチの場合
マチ「役職上、ここの生徒の外見とかは把握してるつもりなんだけど、どうも水風船や小鳥、たこ焼き辺りの人以外の生徒を見て困惑したり取り乱しかけた事が何度か……」
ハナの場合
ハナ「何だか町の雰囲気が全体的に、ほんのりとだけど緩い気がします!!フリーランニングをしても迷惑になってないというか、むしろ『カッコイイ』って周りに言われたり『もっとやって』言われたり!悪い気はしませんが何かそれはそれで変デス!」
……と言う感じで、いざ打ち明けてみると5人は結構違和感を抱いていた。
なる「わ、私も大概だけどそんなに違和感を感じてたなら言ってよー!!」
なるは、ちょっと泣いた。
ヤヤ「ご、ごめんって。実を言うと違和感を感じて来たのって最近だし、なるはともかく周りが何も気にしてなかったから私が変なのかと思って……」
ハナ「これがいわゆる大衆心理デスか……」
タミ「ちょっと、違うかな?」
マチ「どの道、今まではそうじゃなかったのに、急にここまで街や住人に違和感を感じるのは大分妙よね……」
マチがそう言うと、考え込み始める5名。
なる「うーん……もしかして何か、凄いとんでもない事に巻き込まれてるとか……?」
ヤヤ「いやいや、流石に漫画か何かじゃあるまいし――」
最初にそう言い出したなるの発言に対し、流石にヤヤは否定しようとした時――
「ところがどっこい、巻き込まれてるんだよなぁ。」
何処からか声が聞こえた。
タミ「あれっ、マチちゃん何か言った?」
マチ「いえ、何も言って無いけど……」
タミ「じゃあハナちゃん?」
ハナ「いえ、私も何も言ってません。」
なる「私も違うよ?」
タミ「じゃあ……」
ヤヤ「いや、私が喋ってる途中で聞こえたからもっと違うわよ;」
何処からか声が聞こえて、タミは誰が喋ったのか聞こうとする。……無論、全員首を振る。
タミ「それじゃあ誰が……?」
「こっちだこっち。もうちょっと上。」
なる「上……?」
少し首を上げると、そこにいたのは……
正邪「よぉ。」
……正邪だ。フェンスより少し高い位置に、逆さに浮かんでいる。
なる「だ、誰?」
ハナ「浮かんでます……」
ヤヤ「しかも逆さ……」
タミ「角が生えてるように見えるけど……」
マチ「い、いやあなた誰よ!!というか不法侵入だし!……多分!!」
正邪「今は良いんだよそんな事。……アタシは『鬼人正邪』。天邪鬼さ。どーもはじめまして、よさこい部のみなさん?」
ひっくり返って、屋上に立つ。
ヤヤ「あ、天邪鬼……!?と言うか私達の事知ってるの!?」
どう言うわけか5人の事を知っている正邪。ヤヤが何故かと聞いたが、『ちょっとなー』と言われて流された。
なる「あ、あの、色々気になる事はあるけど、さっきの言葉って一体……?」
正邪「言葉通りだよ。アンタら、というかこの町そのものとか色々巻き込まれてる。そう言うわけだ。」
なるの質問を、何かノリノリで答える正邪。
ハナ「やけにノリノリなのはともかく、そう言われてもあんまりよく分かりません。」
ハナも含めて、そう言われてもあんまり釈然としていない模様のよさこい部5人。
正邪「まあ、前行ったハイカラスクエアの時の事を考えりゃあ、お前らの記憶も歪められてるんだろうなぁ。
……じゃあ、向こうに見えるアレも茶飯事だったりするか?」
5人「え?」
正邪が指さした方向を見てみると……
「タ・イ・ガァァァァァッ!!」
祭り真っ最中の町に、唐突として怪物が唐突に現れた。
- Re: UWでの日常SP~偽りの仮面とQの秘密~ ( No.4 )
- 日時: 2024/07/13 02:07
- 名前: おろさん ◆cSJ90ZEm0g (ID: wXN0Dq0s)
その頃。
阿求「成程ねぇ……確かににぎやかな街。『太鼓の達人』の世界なだけあるわね。」
オミコシティを絶賛探索中の阿求。所々にある、融合しかけているもう1つの世界から引っ張られたであろう建物を調べつつ、どさくさに紛れて祭りを満喫中。
阿求「とはいえ、何の世界と混ぜられたのかしら。元の場所は、多分日本で言うところの『鎌倉』なのは確かだけど……」
「『ハナヤマタ』って世界が混ぜられてるらしいニョロよ。」
阿求「ん……」
背後から、誰かに話しかけられる。しかもどう言うわけか、オミコシティ……つまり『太鼓の達人』の世界と融合させられかけている世界の事を教えている。
阿求「誰?少なくともこの世界の人じゃ無さそうね。」
ギョウ「僕は『奇成ギョウ』っちゅうもんや。よろしくなぁ」
のっぺりした白い仮面を付けた、不気味な髪形の人物『奇成ギョウ』。彼は手を差し出す。握手を求めているようだ。
阿求「そう……まあよろしく――
しゃぁらぁっ!!!!」
ギョウ「ギョギョ!!?」
対し阿求は、突然ジャスティティアを取り出し振り下ろす。ギョウは瞬時に避けて、木の上に着地。
ギョウ「ちょいちょいちょい!!握手を求める相手に対してソレは無いやないか!!」
ぷんすかと怒るギョウ。傍から見れば妥当な反応なのだが……
阿求「握手を求めるなら、その手に潜んでる虫は何かしら?」
ギョウ「ギョ……!!!」
ギョウの袖の中、毒虫が潜んでいた。
ギョウ「これは驚いたニョロ。流石に今のには驚いてもうたニョロが、まさかこんなあっさりと見抜くなんてなぁ。
流石、変貌を告げたと噂されてる稗田阿求……いや、
今のその状態は本当に『この時空の稗田阿求』なんかなぁ?」
阿求「……ん?何か言った?
と言うか何で急に木の上に移動してるのよ。」
ギョウ「ギョギョ、もう戻ったニョロか。しかも記憶にないみたいやなぁ。」
阿求「は……?」
……阿求は何故か、さっきギョウに向かってジャスティティアを振り下ろしたことを『覚えていない』。
ギョウ「呆れたなぁ。そこまで自覚と意識がないと少し心配になるニョロよ。」
阿求「どういう意味よ……と言うかそれ以前に、どうして違う世界の人が、この太鼓の達人の世界と融合してる世界の事を知ってるのよ。」
阿求はとりあえずそう聞くと、
ギョウ「もしかして気づいてないんか?世界と言ってもなぁ、世界の理とか歴史とかが似通っていれば、同じ世界みたいな扱いになって徒歩や乗り物でも簡単に世界を移動できるんや。それこそ、パズルのピースみたいな感じニョロ。」
ギョウはそう答えた。
阿求「前に作者がそんな感じの事言ってたわね……要は貴方、この世界、もしくはその『ハナヤマタ』の世界と勝手が似ている世界から来たって事ね。」
ギョウ「ま、そう言う事ニョロ。」
何となく察した阿求。だがそれはそうとして。
阿求「で、貴方やけに世界の概念とかに詳しいようだけど、どういうつもりなの?」
ギョウ「どうするつもりもあらへんで。ただ今回は、あいつが引き起こしたこのしょうもない茶番を見に来ただけや。」
阿求「茶番……?」
ギョウの言葉に少し引っかかったその時――
「ウオラァァァァァ!!!」
小柄な少女をしているような、はたまた虎のような姿をした、不気味な怪人。突如として、町中に出現した。
その怪人は、木刀と思しき武器をやたらめったらに振り回して屋台や住人を攻撃し始める。
ちょうちんうなぎ「大変でい大変でい大変でーい!!虎だか女の子だかわかんねぇ怪人が、お祭りを荒らしに来やがったー!!」
かめ「助けてほしいでありますー!!」
ちょうちんうなぎやかめが声を上げる。
阿求「あ、あれって……!?」
ギョウ「ああ、どうやら始まったみたいニョロね。」
阿求「……貴方が何を知ってるのかは知らないけど、とりあえずさっさと――」
阿求がその怪人の方に行こうとした時、ギョウが『待つんや』と言って止める。
ギョウ「まあ見とき。君が今が求めてるもんが分かるはずやから。」
阿求「はい……?」
ヤヤ「いっ!!こんな時にまた……!!」
一方、それを学園の屋上で見ていたよさこい部と正邪。
正邪「これ、やっぱり時々ある感じか。」
正邪がそう聞くと、5人は肯定。
なる「数週間くらい前なんだけど、定期的にああ言うのが出てくるようになったんです。目的も分からないけど、とにかくお祭り屋台や人をやたらめったらに攻撃してて……」
ハナ「この前なんて、何処かで見た事のあるような大きなロボットに似た怪人が出て来た事もあったんデス!!」
ヤヤ「と言うか、大体どころか全部の怪人が既視感があるのよね……」
どうやら、今回以外も色んな種類の怪人が出現していたようだ。
正邪「ふうん……で、対処しないのかお前ら。」
マチ「あんな良く分からない怪人を迂闊に攻撃するわけにも……
……って、何で私達が戦う前提なの!?」
何故か自分たちが戦っているような発言をした正邪にツッコむマチ。
タミ「けど、こういう時はすぐに事態が収まるの。」
そこでタミが、さほど心配しないでそう言う。
正邪「というともしや……」
……するとその時。虎少女の怪人の前に、何者かが現れる。
【データ→スキャン
ログイン→→→バトルモード:スタート】
それは見た目的に、おそらく『仮面ライダー』だった。
- Re: UWでの日常SP~偽りの仮面とQの秘密~ ( No.5 )
- 日時: 2024/07/13 22:14
- 名前: おろさん ◆cSJ90ZEm0g (ID: wXN0Dq0s)
虎少女の怪人「タイガァァ……!!!」
虎少女の怪人の前に現れた、謎の仮面ライダー。
ベルトの形状も変わったもので、どことなくドレッドライバーに似た形状で、ゲネシスドライバーのようなハンドルグリップが付いている。
ちょうちんうなぎ「おおっ!!来てくれたんだな仮面ライダー!!」
なまはげ「うごー!!(訳:すぐに怪人を倒してくれー!!)」
仮面ライダーの登場に、住人達は歓喜している。
阿求「仮面ライダー?急に出て来たわね……」
ギョウ「まあ、まずは見ておくんや。」
少し驚いた阿求。とりあえずギョウの言う通り、様子を見る事にした。
正邪「あいつは?」
屋上で様子を見ている一同。正邪がよさこい部に、突如現れた戦士の事を尋ねる。
ハナ「街に現れる仮面ライダーデス。」
タミ「どこからともなく現れて、ああいう怪人を倒してくれるの。」
なる「頼りになると言えばそうなんだけど……」
何故か5人は、あまり浮かない顔をしている。正邪は興味なさげな表情をしつつも、あの仮面ライダーの事を察する。
正邪「ふぅん……そんな感じの顔してるって事は……」
虎少女の怪人「ガアアアアア!!!」
虎少女の怪人は、早速その仮面ライダーに攻撃をしようとする。
データ「『仮面ライダーデータ』……参る。」
名を『仮面ライダーデータ』。彼は、虎少女の怪人の攻撃を軽々と避けていく。
データ「これより攻撃に入る。」
そして、隙を逃さず攻撃する。
虎少女の怪人「グ……
オルァァァァァァ!!!」
すると虎少女の怪人は飛び跳ねる。おそらく空中から思いっきり一撃を与えようとしているのだろう。
データ「無駄だらけだ。」
対しデータは、何かを取り出す。
正邪「(ん?あれって……)」
正邪の方は、何やらそのアイテムに既視感があった。それはまさしく、ハイカラスクエアの時にも拾った『ギア』だ。
そのギアには『マジンガーZ』が描かれている。
データはドライバーの円錐の部分をパカっと開き、そのギアを入れる。次にハンドルグリップを押し込むと……
【マジンガーZ→アクセス】
データ「ブレストファイヤー。」
……胸元に力を籠め、ブレストファイヤーを模した光線を虎少女の怪人に直撃させた。
虎少女の怪人「ガアアアアアッ……!!」
データ「終わりだ。」
続いてデータは、ドライバーに付いた左側のボタンを押す。
【フィニッシュ→データリングブレイク】
そして、落下したところに、回し蹴りを喰らわす。
虎少女の怪人「ギッ……ガアアアアアアアアアアアアアアア!!!」
そのまま、虎少女の怪人は破壊された。
そして地面には、また1つのギアが落下。それには『逢坂大河』が描かれている。それをデータは拾い、回収した。
正邪「アレ、遠くから見ても何か見たことあるような形状だったが……」
正邪はそう呟きながら、ハイカラスクエアの時に回収した『猿谷猿丸』と『ドデカバシ』のギアを取り出して見つめる。
なる「前も感じたけど、あの怪人たち……」
ハナ「何だか苦しそうデス……」
町の人は一応喜んではいるが、屋上でその光景を見てたよさこい部5人は、その仮面ライダーにも違和感を感じていた。
正邪「……ところであの仮面ライダー、どういう問題があるんだ?」
データ「……これより帰還――」
「ヌハーッハッハッハッハ!!」
データが立ち去ろうとした瞬間、また何者かが現れる。
大量のメカを引き連れたその男は『Dr.ワルルー』だ。
ワルルー「ついにこのワルルー様が、オミコシティに来てやったわ!!何故か既に若干荒れているが関係ない!!
行け!!貯めに貯めた予算で作り上げた量産ワルメカ軍団!!オミコシティをハカイしてしまえ!!」
小型機械をわらわらと生産する『アンチモン』や音程の外れた大きな音を発する『イットリウム』など、そう言った機能を持つ『ワルメカ』達。その量産型が、オミコシティを襲う。
ちょうちんうなぎ「大変でーい!!今度はメカ軍団だァ!!」
かめ「仮面ライダーさん!!お願いするであります――」
住人達は慌てるも、データは何故か何処かへと去ろうとする。
阿求「……は!?何でアイツ帰ろうとしてんのよ!?」
ちょうちんうなぎ「っておいおいおい!なんでそこで帰ろうとするんだよ!!」
阿求も住民達も流石に動揺して、ちょうちんうなぎ達はデータを引き留めようとする。が……
データ「それはヒーローの役目ではない。」
と言って、無視して帰ろうとする。
ちょうちんうなぎ「いやいやいやそれは違うやろうがい!!?」
無論、全力で止める。
ワルルー「何をしているのかは知らんが、あの憎たらしい太鼓がいない今こそチャンス!やってしまえー!!」
そうこうしている内に、量産型ワルメカ達が暴れる。
正邪「なるほどなぁ……アイツ、怪人を倒す以外の行動を一切取らないわけだ。
お前らがそんな顔してんのも、そう言う理由で何かあったからだろ?」
正邪は、何故よさこい部の5人が浮かない顔をしていたのか、完全に理解した。
ヤヤ「……前によさこいの出し物が行われた時に、さっきのみたいな怪人が現れてね。それもあの仮面ライダーが倒したんだけど、その時の二次被害が酷くなって……まあ、何とか復旧は出来たんだけど……」
ハナ「その時以外にも、今日はともかくそんな事が多かったんデス。」
ヤヤとハナ曰く、データはただただ怪人を倒すだけで周囲の事をあまり考えていない模様。
とは言え、あの怪人を倒せるのが現時点では彼のみだったために一応住民は感謝してはいる。そんな感じだそう。今回に限っては大分ぼろが出ているようだ。
正邪「なーるほどなぁ。……とりあえず、今の状況をひっくり返しに行くかねぇ。
……よし、お前らもついて来いよ。」
なる「えっ」
とりあえず暴れている量産型ワルメカを片付けようとと思った正邪は、なる達を誘う。
マチ「いやいやいやいや!!?私達そう言う戦えるタイプじゃないわよ!?」
正邪「お前らみたいなタイプだったら、ノリと勢いさえあれば案外出来るらしいぞ?」
ヤヤ「意味が分からないんだけど!!?」
マチとヤヤをはじめ流石に反対しているわけだが……
正邪「拒否権が無いと言ったら?」
……正邪は、1枚のカードを取り出し、『環嵐!ホールインワン・ヘラクレス』を召喚した。
タミ「ええと……大きなカブトムシ?」
なる「それにしては羽にプロペラみたいなものが付いてるような……」
ハナ「……ゴルフクラブ?」
正邪「そう言うわけで、れっつらごーだ☆」
清々しいほどの笑みで、正邪とホールインワン・ヘラクレスが5名に迫る。
なる「え、いや、あの……」
とりあえずホールインワン・ヘラクレスの足に掴まれたり乗せられたりして、5人は空を舞った。
- Re: UWでの日常SP~偽りの仮面とQの秘密~ ( No.6 )
- 日時: 2024/07/14 08:54
- 名前: おろさん ◆cSJ90ZEm0g (ID: wXN0Dq0s)
阿求「だーもう!!見てられないわこんな状況!!」
ロボトミーコーポレーション(ケミー)『ロボトミィ!!』
阿求はこの状況を見てられず、早速『ロボトミーコーポレーション』のケミーカードと『アブノーマルドライバー』を取り出す。
ギョウ「ああっ、待つニョロ!アイツの前でそれは――」
ギョウがどう言うわけか止めようとするが、その制止を振り切り――
【ケミースキャン ロボトミーコーポレーション】
阿求「変身!!」
【Memory and Illusion of E.G.O
アイン Create】
仮面ライダーアインへと変身する阿求。いくつもの幻想体のカードを取り出しスキャン。
【火の鳥 クリエイション】
【雪の女王 クリエイション】
【死んだ蝶の葬儀 クリエイション】
【行動矯正 クリエイション】
【貪欲の王 クリエイション】
『火の鳥』の炎で、ワルメカ『ガリウム』の放つ氷を溶かし、『雪の女王』の氷で、ワルメカ『ゲルマ』の炎を消火。
『死んだ蝶の葬儀』の棺から出てくる大量の蝶で、ワルメカ『アンチモン』の小型機械諸共大した被害も出さず停止。
『行動矯正』をワルメカ『イットリウム』に取り付けて、五月蠅い声を止める。
そして『貪欲の王』のE.G.O『黄金狂』で、ワルメカ『タンタル』や『タングステン』を思いっきりぶん殴って撃破していく。
ちょうちんうなぎ「おおっ!?何だ何だ、まさか新しい仮面ライダーか!……ん?」
住人達が盛り上がっている中……仮面ライダーデータ。彼だけは、異様に震えていた。イライラしているようにも見える。
ワルルー「ぐぬぬ……!!急に出て来ていとも容易く!!……む?」
ワルルーが悔しがっていると、仮面ライダーデータが動く。
データ「貴様ァァァァァ!!!」
【涼風青葉→アクセス】
何と、怒ってアインを攻撃し始めた!!早速ペンで描かれた雪だるま達が、ブリザード攻撃を放ってくる!!
アイン「っ!!?」
【異界の肖像 クリエイション】
アインは『異界の肖像』の効果で攻撃ダメージを量産型ワルメカ1体に押し付ける。(身代わりにされたワルメカは即粉砕された)
データ「ならば!!」
【イシュタル→アクセス】
【ミガルーサ→アクセス】
【ガスト→アクセス】
サーヴァント『イシュタル』の『天舟マアンナ』による矢の攻撃、『ミガルーサ』を大量召喚してミサイルのように放ち、マインクラフトの『ガスト』の炎の弾を連射。
アイン「ちょっとちょっとちょっと!!本当に急に何なのよここまでお構いなしって!!」
【絶望の騎士 クリエイション】
【魔弾の射手 クリエイション】
【夢見る流れ クリエイション】
『絶望の騎士』の剣数本と、『魔弾の射手』の魔弾を放ち、『夢見る流れ』の虹色の液体で出来た線に沿って剣と魔弾がデータの攻撃に直撃、切り刻んだり貫通したりしていく。
そして最後にデータに剣と魔弾がクリーンヒットした。
データ「くそっ……くそっ!!よくも!!!よくも!!!」
逆上したデータは凄いスピードで移動し、アインを徹底的に攻撃し始めた。
さっき前もって張っておいた『絶望の騎士』の加護で、ダメージを軽減していく。
アイン「いっ……何でそんな起こってるのよアンタは!!」
データ「黙れ!!」
有無を言わさず攻撃するデータ。
ワルルー「良く分からないが、これまたチャンスじゃないか?行け!量産型ワルメカ軍団!!とにかくお祭りをハカイするのだ!!」
どさくさに紛れて、ワルルーが量産型ワルメカ軍団を操って暴れる。
ギョウ「……はぁ、だから言ったのに何やっとるんや。
まあいい、ワシにも許容範囲ってモンがある。ちょっと手伝ってやるニョロ。」
様子を見ていたギョウは、2枚のカードを取り出す。それはデュエマカード。クリーチャー『龍覇 イメン=ブーゴ』と、3D龍解カードのドラグハート・ウエポン『邪帝斧 ボアロアックス』だ。
ギョウ「召喚、か~ら~の~?ドラグハート・ウエポンを装備ニョロー!」
それを上空に向けると、『邪帝斧 ボアロアックス』を装備した『龍覇 イメン=ブーゴ』が召喚された。
早速イメン=ブーゴはボアロアックスを振り回し、量産型ワルメカ達を破壊していく。
アイン「あれって、正邪のと同じ……どういう事!?」
ギョウの行動を見逃さなかったアイン。それに対してギョウは、感心したような感じでこう言い出した。
ギョウ「いやぁ、ナラティブの力とやらは凄いニョロねぇ。多少手間はかかってもそれさえどうにか出来れば、後はノリと勢いだけで本物みたいなクリーチャーを呼び出せるんやから。
……とにかく、今回は特別や。行け、イメン=ブーゴ!!」
ギョウは、イメン=ブーゴを操って引き続き量産型ワルメカを攻撃。
アイン「まあ、協力してくれるって言うならこの際細かいことは後よ!!」
【罰鳥 クリエイション】
アインは『罰鳥』の大きなくちばしで、データにカウンターを仕掛ける。
データ「くっ!!」
流石にデータは後退する。
ワルルー「ぐぬぬぬ……!!ワルメカ共めしっかりせんか!!急に出て来たへんてこりんな怪物に簡単に蹴散らされおって!!!」
ギョウ「おっさんも大概ニョロよ。」
ワルルー「誰が変なオッサンじゃ!!!ええい!!こうなったら一気に攻め込め!!!」
イメン=ブーゴにワルメカを蹴散らされてイライラするワルルー。ついでに煽ってるギョウ。
すると……
「そこまでだドン、ワルルー!!」
どこからともなく、誰かがオミコシティに駆けつけて来た。……が、その時……
ガンッ!!
ギョウ「あっ」
その誰かに、イメン=ブーゴのボアロアックスが誤爆。
「ドンギャーーーーーーッ!!!」
そのまま思いっきり吹っ飛ばされていく。
ギョウ「あーあ、突っ込むから……」
流石にミスった模様のギョウはそう呟いた。尚、ワルルーと量産型ワルメカ達は少し唖然していた。
- Re: UWでの日常SP~偽りの仮面とQの秘密~ ( No.7 )
- 日時: 2024/07/14 16:29
- 名前: おろさん ◆cSJ90ZEm0g (ID: wXN0Dq0s)
正邪「何か急激に状況が変わってんなぁ。どーしよ」
……由比浜学園の屋上から飛んできた正邪と、ホールインワン・ヘラクレス及びそれに掴まれて飛んでます状態のよさこい部の5人。
ヤヤ「あのー、せめて降ろしてもらいません?」
正邪「ヤダ」
マチ「これ下手したら誘拐って言われても文句言えないと思うんだけど」
正邪「知らん」
ハナ「ダメデス、この人ある意味無敵の人過ぎます……」
正邪「人じゃないけどな」
なる&タミ「えっ?」
有無を言わさず戦闘が起こっている場所に向かおうとする正邪だったが……
正邪「……ん?」
何かが、物凄いスピードでこちらに向かって来る。大方、ギョウのイメン=ブーゴが誤って吹っ飛ばした誰かしら。
それは、太鼓の姿をした男の子。……我らが太鼓の達人の主人公『和田どん』だった。
どん「どんぎゃー!!!!」
正邪「太鼓!?あ、やべ避けられないなコレ――」
……ホールインワン・ヘラクレスに直撃。ホールインワン・ヘラクレスはカードへと戻り、彼が掴んでいたよさこい部の5人は、和田どん諸共落下してしまう。
なる「ひゃああああああああああ!!?」
正邪「だーもうしゃーない!!!」
(普通に飛べるので問題ない)正邪は、ホールインワン・ヘラクレスとは別のカードを何枚か取り出し、なる達の方へ投げる。
『アシスター・サイネリア』、『チアスカーレット・アカネ』、『超重竜 ゴルファンタジスタ』が、ハナ、ヤヤ、タミ、マチを掴む。が……
なる「おおおおおお落ち、落ちる落ちるー!!!」
どん「助けてドーーーーーーン!!!」
なる、どんの2名をキャッチし損ねて、落下中。
正邪「オイオイオイ!!これじゃ間に合わな――」
焦る正邪だったが……
そこで、突如として長い黒い腕が出現。なるを掴んでキャッチ。
更に横から早いスピードで何者かが駆けつけ、飛び跳ねてどんをキャッチした。
なる「何!?何コレ!?」
そのまま、黒い手も、どんをキャッチした何者かも、森の方へ降りていく。
正邪「もしや……オイ、アタシ達も降りるぞ!」
正邪も、ハナ達を掴んだクリーチャーと共に森へ降りる。
どん「た、助かったドン……でも、君達は誰なのカッ?」
落下速度とか的に、先に森の方に降りた和田どん。
そして、すぐに黒い手にキャッチされていたなる、ハナ達4人を掴んだクリーチャーと共に正邪も降りて来る。
なる「た、助かった……けど、これは一体……?」
「まあ待て。すぐに分かるでござる。」
和田どんをキャッチした者がそう言った通り、茂みの方から誰か出て来る。
「ふぅ、ギリギリセーフっと。」
「フフン、こういう時に役立つのが私の能力なんだよねぇ。」
猫耳が生えた女装男子と、黒い腕が6本くらい生えた眼鏡少女。言わずもがな……
正邪「……誰かと思ったら、ハイカラスクエアの時にサトリ妖怪と一緒にいた奴か。……あと1名は知らんが」
ご存じの通り(?)鈴夜とセンリツ。そして和田どんをキャッチしていたのは、ゲッコウガだった。
*****
《ロボトミーコーポレーションχ》
ナオキ「……」
その頃のLCχ。ナオキは1人、考えていた。L時空の、かつてのロボトミー職員時代の恩人である、『Q』の事を。
以前阿求にも言及していたのだが、ナオキは目の前で、友人を掃除屋によって失った。それが相当なトラウマになっていた。
それ故かロボトミー社に入社することになった。
当初は、死体を弄る幻想体や試練に発狂することが何度もあった。……それを抑えられるようになったのが、その『Q』の存在が大きいそう。
そんな『Q』は、ある日突然亡くなった。幻想体に葬られたとかそう言うのでもなく、おそらく寿命で。
そしてオリジナルのカーレッジと呼ばれる存在によってL時空は滅び、後に色んな意味で変わったロボトミー社及び幻想体と職員達が作者によって回収された。その時、『Q』はいなかった。
ロボトミー社と一心同体に近しい扱いとなった故か、死ぬことが無くなった代わりに外に出ることは出来ない。ただただ比較的マシになった幻想体と関り、時々作者やその仲間が訪れて見た事のないものを貰ったり、遊んでみたり。
そしてある日、阿求が来た。……心なしか、初めて会ってからナオキは、彼女に『Q』に通ずるものがあると感じていた。その理由は本人も良く分かっていないようだ……
エビスザワ「ナオキ、ちょっといいか……ん?ナオキ?」
そこで、エビスザワが入って来る。
ナオキ「……あ、エビスザワ先輩。何か用件ですか?」
エビスザワ「あ、ああ。」
とりあえず、何かしらの要件のために移動。少ししてそれを終え、移動中。
エビスザワ「疲れたなぁ。肉の灯籠が割り込んできた時は流石に焦ったけど……」
ナオキ「……1つ良いですか、先輩。」
エビスザワ「ん……」
その途中で、ナオキがエビスザワに質問しようとする。
ナオキ「先輩達、やっぱり私に何か隠してませんか?」
エビスザワ「え”っ!!?」
分かりやすい反応をしたエビスザワ。なんとなく分かっていたのか、ナオキはため息をつく。
ナオキ「はぁ……まあ、多分私に気を使ったのでしょうから怒るつもりはありません。」
エビスザワ「……知ってたのか?私達が『Q』に対して、全体的に良い印象を持ってたわけじゃ無い事。」
ナオキ「ロボトミー社時代でしょっちゅう変な反応を見せてたの、大体覚えてますから。」
エビスザワ「お、おう……;;」
ナオキは少し渋い表情をして、こう話す。
ナオキ「今更ですけど、『Q』は一体何者だったんでしょうね。」
エビスザワ「そうだなぁ。確かに、結局謎だらけなんだよなぁ『Q』って。
……なあ、私とタケヤリ、ワカサが元々はフィクサーだったのって前に言っただろ?
この際言うとフィクサー時代の頃、『Q』に似た外見のフィクサーを見た事があるんだ。それもすごく階級高い方。……けどその人、フィクサーと言う割には戦闘向きってわけじゃ無いからさ、E.G.Oの有無はともかくバリバリ戦闘してた『Q』と比べると違い過ぎるんだよなー。」
ナオキ「だからやたら違和感を感じていたんですか?他人の空似も割といるとしてもそれは妙ですが……」
エビスザワ「まあ、頭脳派が急激に凄い戦闘力身に着くなんて事、そうあるわけないけど。」
その発言に、ナオキは引っかかる。
ナオキ「……頭脳派が、戦闘派に?
それって……今の阿求さんと同じような――」
タケヤリ「2人とも!!大変大変!!」
するとその時、タケヤリとワカサが駆けつけて来る。
エビスザワ「え、2人とも急にどうしたんだ?」
ワカサ「と、とりあえずこれを見て……!」
ワカサが、1枚の封筒を取り出す。赤い色の封筒。それは……
ナオキ「図書館の、招待状……!!」
それは、『招待状』。この時空における『Library Of Ruina』世界の、図書館の招待状だ。
エビスザワ「お、おい、これが私達の元に届いたって事は、もしかして作者が……」
ナオキ「……行きましょう。」
ナオキは、その招待状を手に取る。
ナオキ「私達も、前に進まなければならないのかもしれません。『Q』の事、そして……
阿求さんの事を、知らなければならない……!!」
- Re: UWでの日常SP~偽りの仮面とQの秘密~ ( No.8 )
- 日時: 2024/07/14 21:16
- 名前: おろさん ◆cSJ90ZEm0g (ID: wXN0Dq0s)
一方のオミコシティ
データ「小癪なァ!!!」
後退したデータは、またギアを沢山取り出す。
【パルシェン→アクセス】
【マグナムキラー→アクセス】
【どこでもドア→アクセス】
『パルシェン』が『マグナムキラー』をつららばりのように連射。『どこでもドア』のようなワープホールで縦横無尽にワープしていく。
アイン「ホンっっト躊躇いが無いわねぇ!!」
【宇宙の欠片 クリエイション】
【溶ける愛 クリエイション】
アインは『宇宙の欠片』の歌で全てのマグナムキラーを揺さぶり、その隙に『溶ける愛』の粘液がマグナムキラーに付着。機能停止し、溶けた。
データ「ぐっ、ぐぬぬっ……!!」
歯ぎしりをしている模様のデータ。
データ「ならば!!これで――」
すると突然、データの動きが止まる。
データ「何だ!!今は――
……帰還しろだと?チッ……
貴様……運が良かったな……!!」
データはいきなり向きを変え、そのまま姿を消していった。
ワルルー「くっ!!このままでは資金の無駄になったと同然じゃないか!!仕方がない、ここは撤退だ!!覚えてろっ!!」
量産型ワルメカを破壊されまくったワルルーも、残りの量産型ワルメカを連れて撤退していった。
阿求「何だったのよ……」
変身を解除した阿求。そこにギョウが近づいてくる。
ギョウ「いやぁ、見てるこっちもちょっとヒヤヒヤしたニョロ。」
阿求「あっそ。貴方が何を考えてるのかは知らないけど、変な事企むんじゃないわよ。」
ギョウにそう言って、阿求はそのまま、壊れた屋台を直すのを手伝い始めた。
ちょうちんうなぎ「気になる事は多いけど、カードを使ってた方の仮面ライダーがあんな可愛らしいお嬢ちゃんだなんてなぁ。……まあ声で薄々分かってたけどよ」
かめ「しかし、あの仮面ライダー……データでありましたっけ?何であの子にあそこまで……」
なまはげ「うごー(訳:どっちにしろ、ああなるともう信頼は出来ないな。)」
醜態やありえない行動を晒し、思いっきりボロがでたデータ。
ギョウ「ここまで来ると、茶番を通り越して自分の首を自分で絞めてる感じやなぁ。
こうなると多分、今まで見たいな行動は取れないとして……けど、多分もう完遂してるっぽいな。
……さて、稗田阿求はん。アンタはどっちの方向に傾くんかなぁ。
アンタの中に眠るモンが完全に表に出て来た時が……楽しみや。」
ギョウは一人でそう喋り、茂みの中に入って行った。
*****
その頃、鈴夜とセンリツ、ゲッコウガと出会った正邪、そしてよさこい部の5人と和田どん。
鈴夜「……で、記憶はどう?」
なる「んんっ……
……あっ……そう、そうだよ!!今まで何で違和感を感じてたのかが分かったよ!!
ここは私達の知る町じゃない……というより、私達の町がこのオミコシティって街に引きずり込まれたって事なんだ……!!」
なる達は、作者がやってる『記憶操作』を応用した鈴夜によって、捻じ曲げられていた記憶が元に戻った。
鈴夜「キサラギちゃん達にもやった記憶修復、上手くいったようだね。」
マチ「経緯はともかく、お陰様で……道理で今の今まで変だと思ってたわ。無機物や人外、ましてや食べ物が喋るなんて流石に現実離れしすぎだもの……」
タミ「地形が合って無かったのもそう言う事だったのね……」
ハナ「賑やかで皆いい人なのは確かデスけどね。」
ヤヤ「それはまあそうだけれど;」
ゲッコウガ「……お前はオミコシティから離れた場所にいたからか、あまり記憶に影響が無かったみたいでござるな。」
和田どんにそう聞くゲッコウガ。
どん「友達が困ってたみたいだから来たんだドン。……確かに街がおかしい気はしてたけど、ワルルーがいたからそれどころじゃなかったドン。」
とりあえず落ち着いた後、話を纏めようとする。
センリツ「いやはやしかし、こんないたいけな少女達、それも女子中学生が――」
鈴夜「センリツ?(圧)」
センリツ「アッハイ」
ゲッコウガ「き、気を取り直して、話を纏めるでござる。
……まず、和田どんが言っていた困っている事、と言うのは、この5人の言っている『怪人』というので合っているな?」
どん「多分そうだドン。友達が送ってくれた写真のを見たことあるって言ってたし……こういうのが、オミコシティに出てたらしいんだドン」
和田どんが見せた写真には、どことなく『涼風青葉』、『エンダーマン』、『ガンダムF91』、『パックマン』、『ハガネール』や『マジンガーZ』等、何かしらのキャラクターに似た怪人が映っていた。なる達に見せると、どれも見覚えがあり、仮面ライダーデータが倒していったという。
鈴夜「……そして倒された怪人は、『ギア』と言うアイテムに変わった、ねぇ。
F.Eをデュエマで倒した時のやつと同じかなぁ。」
鈴夜は、ポケットから4つのギアを取り出す。『ネオ・ジオング』、『メタリドリー』、そして『峰・理子・リュパン4世』、『キュベレイMk-II』が描かれている。
正邪「ん?アンタも手に入れたのか、ソレ。」
それを見た正邪は、『猿谷猿丸』と『ドデカバシ』が描かれたギアを取り出す。正邪がF.Zをデュエマ勝負で倒した時に、F.Zが落としたものだ。
タミ「そのギアっていうアイテム、正邪さんも鈴夜さんも持っていたんですね。」
鈴夜「うん、ちょっと敵対してる奴と戦ってね。」
センリツ「で、そのギアを、『仮面ライダーデータ』が所持、及び集めていたと……
何か変じゃない?」
センリツはそれに違和感を感じる。そしてゲッコウガは仮面ライダーデータの行動を纏める。
ゲッコウガ「多少様子を見ていたが、奴はワルルーとやらの行動を無視していたし、5人の話が合っているならば、素行そのものは良くないという事になるでござる。
極めつけには、奴は阿求殿に対しあからさまに敵意を向け、そして周りを顧みずにむやみやたらに攻撃をしていた……
阿求を手伝った仮面の男も気になるは気になるでござるが……それよりも最もあの仮面ライダーがきな臭い。ヤツの事を探るべきでござるな――」
とりあえず仮面ライダーデータの事を調べようとした時……
「ヘイヘイ、そう好き勝手されると困るんデスよねー」
突然、ジルコン獣の大群が一同の前に現る。戦闘には、何度かちょいちょい現れてたジルク・カレンが。
鈴夜「大量のジルコン獣!!前にいるのは地底の時に出て来た九条カレンの……!!」
ジルク・カレン「HAHAHA。あの時は危うくトラウマ植え付けられるところデシタが、今回はそうは行きませんヨ?」
ヤヤ「あ、ああの集団は……?」
ヤヤに対して正邪が答える。
正邪「一言で言えば、敵だよ。とりあえず余計面倒な事になる前に戦うっきゃねぇな。
……ほら、お前らもやるぞ。」
そして、戦う事を促す正邪。
ハナ「い、いやなんでそうなるんデスか!?」
どん「なる達も戦えるのカッ?」
なる「え!?いやそう言うのは本当に出来――」
正邪「こいつらが自覚してないだけで、ノリと勢いでその気になれば案外出来るぞ?」
清々しいくらいの笑顔で戦える扱いする正邪。
マチ「いやそれが出来たら多分とっくに怪人を自力で倒せてるわよ!!!鈴夜さんたちも何か――」
鈴夜「今なら信じれば意外と出来るから!!」
センリツ「遠慮なく念じちゃって!!」
ゲッコウガ「すまんが自衛くらいはして欲しいでござる!!」
普通に戦ってください発言をされて、マチは引いた。
「見つけた……見つけたぞ鬼人正邪!奴等のナラティブを頂くついでに、あの時の屈辱を晴らしてやる!!ファーッファッファッファ!!」
そして少し離れた丘で、その光景を見ていた人物が1人いた。
- Re: UWでの日常SP~偽りの仮面とQの秘密~ ( No.9 )
- 日時: 2024/07/14 23:59
- 名前: おろさん ◆cSJ90ZEm0g (ID: wXN0Dq0s)
鈴奈庵にて。
小鈴「あ、いらっしゃいませ……ああっ!!」
ナリト「やぁ。確か小鈴ちゃんだったね。」
鈴奈庵を訪れた人物。それは大地の姉である『祷ナリト』だった。
小鈴「そちらこそ、確か阿求が言ってたナリトさん。何の本をお探しで?」
ナリト「いや、すまないけどそっちが目的じゃないんだ。」
するとナリトは、1冊の本を取り出す。
小鈴「その本は……何でしょう、妖魔本とも違う感じがします。」
ナリト「フフ、ちょっと特別な物でね。
……ちょっと諸事情で、これが必要になる事が出来たんだ。……それは、阿求ちゃんの現状に繋がると思う。」
ナリトの発言を聞いて、小鈴は椅子から立ち上がる。
ナリト「やっぱり興味ある?君は阿求ちゃんの友人だし、今のあの状態の事が気になってると思ってね。この本の事を教えるというのも兼ねて、連れて行こうかと思ったんだ。
どうする?多少危険ではあるから無理にとは言わないけど。」
小鈴の答えは、ただ1つだった。
小鈴「……
レジエレキ、皆、準備するよ。」
*****
その頃。
《かぶき町》
ジルク・シャロ「今こそ好機!!破壊の限りを尽くせ!!」
様々な世界に、大量のジルコン獣が出現。かぶき町にて、ジルク・シャロをはじめとしたジルコン獣軍団が出現。
銀時「オイオイオイ!!急にジルコン獣の集団とか聞いてないんですけどォ!?」
万事屋の3人がいち早くこれに気づく。
ジルク・シャロ「執行開始!!ドクター・エビテンの命令通りに――」
……ジルコン獣が攻め込もうとしたその時、物凄い勢いでジルコン獣の大半が蹴散らされる。
ジルク・シャロ「……へ?」
先頭にいたジルク・シャロは唖然とする。
大地「他愛もないな。」
そして、それを蹴散らしたのは大地だった。
ジルク・シャロ「あ、ありえない!!こんなことあっていいわけ――」
銀時「オラァッ!!」
隙を付いて、銀時が残っていたジルク・シャロをぶっ叩く。そのままジルク・シャロは撃破された。
大地「これでいくつかの世界は何とかなったが……数が多い手前、限界超えるとちょいとマズいな……」
大地は、銀時達に何も言わずに次の世界へ向かって行った。
銀時「ったく、突然現れて何がどうなってんだァ?」
新八「大地さんの発言的に、他の世界にもああいうのが現れてるって事かもしれません。」
銀時「えっ、マジで!?」
呆れ気味の銀時だったが、新八の事で有り得ると思った。
神楽「でも大地、原理は知らないアルけどジルコン獣を簡単に蹴散らしてたネ。私達の出番無いアル」
神楽は大した心配はしなかったが……
銀時「……いや、一応ウルトラワールドの方に行ってみるぞ。タダ働きは癪だが嫌な予感しかしねェ。」
*****
大地「『コトダマン』、『勇者警察ジェイデッカー』、『ペルソナ5』他多数……ジルコン獣が攻めて来た世界の7割は対処が終わった!!とりあえず次はココア達の世界だ!!」
そして大地は『ご注文はうさぎですか?』の世界へ向かった時……
ヤミラミ達「ヤミヤミヤミ!!」
ジルコン獣「ちょっ、やめっ、Noooooooooo!!!」
どう言うわけか大量の『ヤミラミ』が出現しており、ジルコン獣に突っ込んで行く。
しかも見てみると、ヤミラミ達がジルコン獣を食べているようにも見える。
ココア「す、すごい……本当にあんな方法でどうにかなるんだ……でもちょっとえげつないというか……;」
大地「あの、これは一体どういう……」
偶然にもラビットハウスの方へ移動していた大地は、ココア達に何がどうなってるのか尋ねる。
ココア「突然、ジルコン獣っていうのが大量に出て来たんだけど……うたちゃん達から連絡があって、対ジルコン獣用の軍団送るって言ってたの。」
チノ「そういう事で、光景はともかくあっという間に……」
大地「うたが……?」
すると、大地の端末から電話が。相手は、うただった。
うた『全くもう……相も変わらず無理やり突っ込むんだからさぁ。』
大地「いつの間にあんな打開策用意してたなんてな……これは一体どういう事なんだ?」
天子『簡単な事だ。』
すると、天子の声も聞こえてくる。
天子『衣玖が偶然知った事なんだがな、ジルコン獣の身体はどうやら『宝石』と同じなんだ。
そして、『ヤミラミ』と言うポケモンは宝石を主食にする……後は分かるだろう?』
大地「あー、そういう事か。宝石同然の体質を持つジルコン獣は、宝石を食す存在にめっぽう弱いってわけだ。
……しかし、衣玖だったか?経緯は知らんがそんな弱点を見つけてくれて助かったし、後でソイツにお礼は言っておいてくれ。」
天子『ま、そうしておこう。』
うた『とはいえ数に限界はあるから、お父さんがやたらめったらに蹴散らしてくれたのもあって一気に減ったわ。あとは――』
すると突然、電話が切れる。
大地「う、うた?何で急に電話が切れて……
……いや言ってる場合じゃない。一応向かうしかねぇ!!」
急いで大地は、うた達の元へ向かう事にした。
ココア「うーん……何だろう、嫌な予感がするんだけど……」
チノ「どうします?……一応追いかけますか?」
*****
……一方のうた達。
「困りますねぇ、そのような事をされると。」
拳銃で端末を撃ち抜かれ、大地との通信を遮断されたうた。
うた「アンタもジルコン獣みたいね。見る限り、質の悪い時空犯罪者が元になったやつね。」
F.J「その通り。私は『ファントム・ジェンドル』。『F.J』と呼んでもらいましょう。」
F.Jと名乗った男は、デュエマのデッキを取り出す。
F.J「さて……今の所、少々派手に暴れるわけには行きませんのでね……ここはデュエマで貴方方を始末させてもらいましょうか。」
うた「ふぅん……デュエリストが元だからそう来るって事。」
天子「お、おい、いいのかアイツの話に乗って……」
天子はF.Jを警戒する。
うた「……どの道、ここで私達を逃がすとも思えない。やるっきゃないわ。」
それを聞いたF.Jは、笑顔でこう言う。
F.J「物分かりがよくて助かりますね。……では、始めましょうか。」
うた『歌い紡ぐ連鎖』
VS
F.J『ディスペクターを司る者なり』
デュエマ、スタート!!
- Re: UWでの日常SP~偽りの仮面とQの秘密~ ( No.10 )
- 日時: 2024/07/15 15:07
- 名前: おろさん ◆cSJ90ZEm0g (ID: wXN0Dq0s)
その頃。博麗神社にて。
霊夢「何か戦慄してるから天編地位の前触れかと思ったけど、あの大地って言う人そんなとんでもない能力隠し持ってたなんてね。」
大地にある意味ボロ負けした紫。これでも納得できるわけでもないためにとりあえず霊夢の元へやって来た模様。
霊夢「けど、下手な事をするのは良くないって思うのは私も同じよ。
この頃の阿求は様子がおかしすぎる。それは事実。……だけど、言動の変化は明らかにあいつらのせいだけど、最近の変化は何か別の理由があると思うのよ。
それに小鈴ちゃんに聞いたけど、阿求の髪色が少しだけ灰色になったって言ってた。その事で『病かも』って考えて使用人は阿求をなるべく他人に近づけさせたくない。
でも本人が自分から進んで外に出るから変な噂も増えてばかり。しかも、外に出るのに幻想体と言う怪物を利用してこっそり出てるって聞いたわ。
……少し話がずれたけど、阿求の今の状況、幻想郷だけでどうにか出来るとも思えない。そもそも阿求の身体の調子がよくなっていたのも、ウルトラワールドと関わるずっと前からじゃない。」
霊夢も、あまり紫の行動を最善とも思っていない模様。
紫「隠岐奈も、最近の紅魔館や地霊殿もそうだけど、そんなに私が間違ってるって言うの?」
霊夢「と言うより日ごろの行いで胡散臭すぎるからじゃない?」
紫「そんな理由ならここまで否定されないと思うけど?」
霊夢「そもそもそんなに阿求の事が気になるなら、式神でもアンタのスキマでも使って――」
すると紫は、何か1冊の書物……と言うか日記を取り出す。
霊夢「え、日記?何よ急に……」
早速読んでみる霊夢。
『■月■日:阿求の様子が急激におかしくなった。その事で『おろさん』を問い詰めてみたが、彼も本当に何も良く分かっていないようで謎が増えるばかりだった。
■月■日:試しに、式神の藍に頼んで、橙を稗田邸に忍び込ませてみた。
数時間後、ただただ遊んで帰って来て何の成果も得られなかった。『レティシア』と遊んだと言っていたが……
■月■日:次は藍を送った。数分後、(不法侵入呼ばわりされたらしく)顔面に膝蹴りを喰らった藍が帰って来た。
調べてみた所、藍を蹴った相手は『審判鳥』と言うらしい。……阿求、どうやら幻想体と言う存在を稗田邸に居座らせることにもう何の躊躇いも持っていないらしい。……けど、あの細い足でよく座蹴りできるわねあの鳥……
■月■日:仕方ないので、自らスキマを使って阿求の行動を観察することにした。
『白夜』と言う存在がスキマの中に入って来て滅多打ちにされた。こればかりは普通に泣きたくなって来た。
……結局、阿求の事を何一つ調べることが出来なかった。と言うか本人の方へ深入りしたら酷い目に遭いかねない。……どうすればいいのだろうか。少なくとも、阿求の今の状態をそのままにするわけにもいかない。けど……』
霊夢「これって……」
日記をある程度読んだ霊夢は、紫の方を見る。紫は、震えていた。
紫「……もう、分からないのよ。幻想郷も変わってきてしまった。異世界の存在の介入で、パワーバランスもおかしくなり始めた。
……一応、感謝している事はある。アビリティカードの流通の徹底規制、地上に湧き出て来る怨霊の抑制……幻想郷におけるややこしい異変も減っては来ている。
けど……これじゃダメなのよ。幻想郷の記憶を記すためにいる阿礼乙女の異常な変化も、異世界と言う部外者に頼ることそのものも……私は、どうすればいいの……これじゃあ『あの子』との約束が――」
そんな紫に対して、霊夢はただ、こう言った。
霊夢「……それでも、頼れば良いじゃない。
……そんな一人で抱え込み続けるなんて、ただただ苦しいだけでしょ。」
*****
また場所変わって正邪達。
ジルコン獣「ガルァァァァァ!!!」
異様に凶暴なジルコン獣が、やたらめったらに攻撃しようとする。
なる「ひゃあああ!!?こ、これをどう自分たちでどうにかしてってどうすればー!!?」
せめて自衛してほしい的な発言されたなる一行。彼女たちに早速ジルコン獣が迫る!
なる「って早速来ちゃった――」
驚いて目を瞑り、縮こまろうとした瞬間、無意識ながらなるは、何かを向ける
ジルコン獣「ギャッ!!?」
そしてジルコン獣が弾かれた。
なる「あ、あれ、今何か……あれっ?」
ハナ「な、なる……?」
なる本人と、4人は困惑気味ながら驚いていた。
なるの服装がいつの間にか変わり、手元にはそうりょのロッド。
ハナ「良く分かんないけど凄いデス!!私達もやってみましょう!!」
ヤヤ「ええっ!?……ま、まあいいわ、とにかく何か最低限自衛出来るくらいの力を――」
4人も念じる。
それと同時に衣装も変化した上で、それぞれ武器が発言。無意識にそれらによる攻撃で、ジルコン獣を弾いた。
タミ「やってみれば本当に出来るのね。」
マチ「だとしても原理が良く分かんないわ……」
とりあえず、ジルコン獣と渡り合えるくらいに力を得た故、自衛でも何でもいいので戦う事にした。
どん「なる達すごいドン!」
ゲッコウガ「ナラティブの力、まだまだ未知数と言うべきでござるか。さて……」
ゲッコウガ達は、ジルコン獣の方向を見る。どうも、やけに凶暴化している。
センリツ「鈴にぃ!このジルコン獣達、怨霊が入ってるっぽい!!」
鈴夜「旧都の怨霊が姿を消したから探してたけど、やっぱり地底から掻っ攫ったのか!!」
センリツと鈴夜が、ジルコン獣に怨霊がねじ込まれている事に気づくと、ジルク・カレンはにやけだす。
ジルク・カレン「HAHA……気づいちゃいマシタ?前の時に怨霊を操る方法はマスターしマシタから、その気になれば出来たんデスよねー。まあ1回しか出来マセンが」
鈴夜「ふーん……まあ要するに、どいつもこいつも懲りてないと。じゃあもっかい徹底的にやるか。」
鈴夜は形相を変えて、力を込め始めた。
ジルク・カレン「……ヒエッ」
鈴夜「ちょっと疲れるけど……こういう時はこれが一番でね!!」
鈴夜が地面に手を付けると、(ジルク・カレンを除いた)ジルコン獣達が一斉に凍る。そして、破壊した。
それによって、ジルコン獣に憑りついていた怨霊がじゃんじゃん出て来る。そんでもって鈴夜にビビり散らかして逃げようとする。
正邪「……ほい」
が、そこで正邪が横やりを入れるように能力発動。鈴夜の位置と逆方向に逃げるつもりが、鈴屋の方向へ強制移動。
鈴夜「センリツ、後はお願い。」
センリツ「オーケイ!!」
センリツがナノマシンの黒い腕で、一同が破壊していた分も含め怨霊全てを捕えた。
センリツ「と言うわけで強制送還強制送還っと」
『ウワー!ヤメロー!ヤメテクレー!』と言う声が聞こえたが、センリツは無視して、地底に繋がるワープホールへ怨霊を突っ込んだり投げ飛ばしたりした。
ゲッコウガ「さて、後はお前だけだ。」
一同はジルク・カレンの方を睨む。
ジルク・カレン「あ、あわわ……」
鈴夜「アイツ多分一番人間らしさはあるし意思疎通が出来る系だろうし、倒すより捕まえて色々聞きだしたほうが良さそ――」
鈴夜はとりあえず捕まえる事を提案したその時……
「ファールファルファルファー!!」
上空から、ゴルフボールのような爆発物が飛んでくる。
どん「上から何か来るドン!!」
センリツ「うわぁあっぶない!!!」
センリツが黒い腕でガード。そして全てを防ぎ切った時、一同の前にまた誰か現れる。
「ファー!!初めましての奴等は初めましてそして。久しぶりだな鬼人正邪!!」
正邪「……F.Fか。」
現れたのは『ファントム・ファルゴ』、通称『F.F』だ。
F.F「オイ、さっさとどけ。」
ジルク・カレン「は、ハイッ!!」
ただ1人残ったジルク・カレンは、すぐさま撤退した。
正邪「何のつもりだ?まあ大方、あの時の屈辱を晴らしに来たって感じだろうが。」
正邪はデュエマのデッキを取り出し、F.Fの前に。
F.F「フン、まあ他にも理由はあるが、それも一理あるし、貴様も貴様で邪魔をしに来たのは確か。
ならば、今すべきことは1つ!!」
するとF.Fは、1つ小型の機械を取り出す。
それから光が発せられると、正邪とF.Fの姿が消えていた。
なる「い、今のって……」
鈴夜「……専用のバトルフィールドに転送させる面倒な機械を使ったんだ。」
なるの質問に鈴夜が答える。
ヤヤ「それって、あの正邪って人は大丈夫なの?」
鈴夜「まあ、あの子の事だから、簡単に負けるとは思えないけどね。」
ヤヤは少し気にしていたが、鈴夜はさほど心配せずにそう答えた。
鈴夜「……とりあえず、俺とセンリツは一回さとりさん達の所に戻るよ。怨霊達がちゃんと元に戻ってるか確認するのもあるし。」
ゲッコウガ「分かったでござる。……それで、拙者は引き続き異変調査をするつもりだが、お前達は……」
とりあえず急いで旧都に戻った鈴夜とセンリツ。一方残ったゲッコウガは、和田どんと、正邪に連れてこられたなる達に尋ねる。
どん「ボクはゲッコウガについて行くドン!友達も困ってると思うし、どっちにしろワルルーがいるなら見過ごせないドン!」
どんはすぐにそう答える。
ハナ「私達はどうします?」
ヤヤ「いや、元々勝手に正邪さんに連れてこられただけだし、今無理にこの事態を探る必要も――」
なる「……行きます!!」
流石に躊躇ったヤヤをよそに、なるはやる気のようだ。
ヤヤ「え、なる!?正気なの!?」
なる「私達の記憶が曲げられてたって言うなら、家族や先生、他の皆も曲げられたままだと思うし、それに……
こう言うと何だか変なんだけど、とっても嫌な予感がしてて……」
マチ「嫌な予感……?」
ヤヤ「どういう事?」
タミ「その感覚、ちょっと分かるわ。何と言うか、放っておいたら取り返しのつかなくなるような感じがして……」
ハナ「言われてみると、さっきから何だかモヤモヤします。」
マチとヤヤは首を傾げたが、タミとヤヤは同感の模様。
ゲッコウガ「どの道、おそらく奴等はお主たちも狙っているでござる。
……とにかく、今はついてこい。」
とりあえず、どんとよさこい部の5人はゲッコウガについて行くことにした。
- Re: UWでの日常SP~偽りの仮面とQの秘密~ ( No.11 )
- 日時: 2024/07/15 23:57
- 名前: おろさん ◆cSJ90ZEm0g (ID: wXN0Dq0s)
一方の正邪。
正邪「しっかし、あのパオジアンのカードの事も含めて3回目か。こういう場所に来るのも。」
デュエマ対決をするためのフィールドへと転送された正邪。そんなことを呟いていると、F.Fが反応する。
F.F「パオジアンのカード……?
……ああ、成程。ドクター・ベノディア達がやっていた実験の1つの事だな。」
正邪「『実験』……お前、何か知ってるっぽいな。」
F.F「フン、知りたいか?」
正邪「まあどっかの誰かさんはそうだろうし、そういう事にしておくさ。」
正邪は(ある意味だが、)F.Fの知っている事を話すよう要求。そんなF.Fはゴルフクラブを取り出して振り回しながら、
F.F「……良いだろう。ただし、この俺に勝てたらの話だがな。そして、あの時の屈辱を晴らすという事も兼ねて全力で行かせてもらおう。ファールファルファルファー!!」
まずは勝負を要求する。
正邪「ま、そうなるわな。」
……そして互いにデッキを取り出し、デュエマ、スタートとなる。
正邪『反逆と逆転の色彩を見せてやる!!』
VS
F.F『ディスペクト・スーパーショットを見せてやろう!!』
*****
一方、同じくデュエマ中のうた。天子を何とかスマブラ屋敷の方へ向かわせ、うた1人が残った。
うた
シールド2
『芸魔悪狼 ヘルギャモン』
『コーボー・マジカルショッカー』
『アシスター・Mogi林檎』の能力で3マナでコーボー・マジカルショッカーを召喚し、さらに攻撃時に『革命チェンジ』を使い、『芸魔悪狼 ヘルギャモン』を呼び出す。巨大クリーチャーを早く呼び出す準備が整っているようだ。
F.J
シールド4
『突撃 バーニン-1』
『神官 フンヌ-2』
対する相手、『F.J』は、やはりと言うべきかディスペクターのデッキ。ディスタスを呼び出し、ディスペクターを呼ぶ準備を整えている模様。両方とも『スピードアタッカー』故に、うたのシールドを削っていた。
うた
・4ターン目
うた「私のターン。『宇治松千夜』を召喚。」
『宇治松千夜』 U
水 マジック・アウトレイジMAX/クリエメイト
クリーチャー コスト3 パワー2000
■このクリーチャーが出た時、このターン、自分が次に使うマジックのコストを、自分のマジック・コマンドとマジック・アウトレイジ1体につき1少なくする。ただし、コストは0以下にはならない。
出典:ご注文はうさぎですか?
うた「能力で、場にいるマジック・アウトレイジ2体で2コスト下げて、『ブルームハッター』召喚。カードを4枚引いて3枚捨てる。
そしてヘルギャモンでシールドブレイクする時、『芸魔王将 カクメイジン』に革命チェンジ!!」
カクメイジンは、シールドブレイクするごとに、マナの枚数以下のコストの呪文を使える。今は4マナであるため4コストの呪文を2枚まで唱えられる。
F.J「ここは、シールドで受けましょう。」
うた「その時カクメイジンの能力で、まずは呪文『サイバー・ブレイン』で3枚引いて、今引いた呪文で『♪突進者 英語でいえば それチャージャー』を唱えてブロッカーの『神官 フンヌ-2』を破壊、そしてチャージャー効果で1マナ加速。
呪文を唱えた事で、コーボー・マジカルショッカーの能力で手札を1枚捨てて、『マジック・メクレイド5』を発動。呪文『♪音速で 本番中に チューニング』で、カクメイジンに2回攻撃を付与させる。」
F.J
シールド4→2
シールドチェックすると……
F.J「残念ですが、2枚ともS・トリガーのようですね。
まずは『熱血 バトクロス-1』。登場時能力で、コーボー・マジカルショッカーと強制バトル。相打ちです。
続いてもう1枚は、『装着 ムドハン-2』。」
『装着 ムドハン-2』
光 アーマード・ゼノパーツ/ディスタス
クリーチャー コスト5 パワー3000
◆S・トリガー
■このクリーチャーが出た時、「S・トリガー」を持たないクリーチャーを1体選び、シールド化する。
■ササゲール2
元ネタ:ハンマーレイズバックル(仮面ライダーギーツ)
F.J「能力により、カクメイジンをシールド送りです。」
うた
シールド2→3
うた「ターンエンド。」
F.J
5ターン目
一応場数としては有利なのだが、F.Jはほくそ笑んでいた。
F.J「早いターンでここまで追い込めたのは賞賛してあげます。ですが……
勝つのはこの私です!!」
ドローしたそのカードは、『ディスペクター』だ。
F.J「『ササゲール』発動!!『装着 ムドハン-2』を破壊し、コスト5で『獄盤連結 グレンウィダイザー』召喚!!」
『獄盤連結 グレンウィダイザー』
光闇火 アーマード・デーモン・コマンド/グレートメカオー/ディスペクター
クリーチャー コスト7 パワー14000
■EXライフ
■ブロッカー
■スピードアタッカー
■T・ブレイカー
■このクリーチャーが攻撃する時、相手は自身の手札またはマナゾーンにあるカードを2枚選び、墓地に置く。
元ネタ:ウィザー(Maincraft)、グレンダイザー(UFOロボ グレンダイザー)
現れるは、『ウィザー』の左右の首2つに『グレンダイザー』の腕が付けられ、ウィザー自身が『スペイザー』にくっつけられているディスペクター。
うた「あれがディスペクター……!!」
うたは、その無理やり合体させられた存在を見て、少し冷や汗を垂らす。
F.J「では、攻撃と行きましょう。グレンウィダイザーが攻撃する時、アタック・チャンスにより呪文『聖魔王秘伝ロストパラダイスワルツ』!!
まずは互いのシールドをブレイク。では、貴方のシールド化させたカクメイジンと、私のシールド1枚をブレイク。
……私は、ロストパラダイスワルツによりS・トリガーとなったもう1体のグレンウィダイザーを召喚!
そしてグレンウィダイザーの攻撃時能力で、貴方は手札かマナゾーンのカードを合計2枚捨ててもらいます。」
厄介なディスペクターが2体出ただけでなく、手札破壊までされる。
そしてそのままシールドブレイク。
うた
シールド3→(ロストパラダイスワルツの効果で)2→0
うた「……」
シールドチェックするも、S・トリガーは無い。
F.J「どうやらトリガー無しのようですね。では、これにて――」
うた「ちょっと待ちなさいよ駄アホ短気。」
トドメを指そうとした時、うたがソレを制止。
うた「確かに、トリガーは無かった。けど……
この状況を逆転させる切り札は、とっくに仕込んであるのよ!!!」
- Re: UWでの日常SP~偽りの仮面とQの秘密~ ( No.12 )
- 日時: 2024/07/16 11:43
- 名前: おろさん ◆cSJ90ZEm0g (ID: wXN0Dq0s)
F.J「……何を言っているのですか?仮に対処法があったとしても、グレンウィダイザーにはまだEXライフがあります。何をしたとて無駄ですよ!!
もう1体のグレンウィダイザーでダイレクトアタック!!」
制止を無視して攻撃をしようとするF.J。攻撃時能力でうたは手札かマナのカードを2枚捨てる必要ありで、とりあえず手札2枚。だが、問題はない。
うた「あのさぁ……
最後まで人の話くらいは聞きなさい。」
すると、墓地に置かれた1枚のカードが、グレンウィダイザーの攻撃前にうたの手札に戻る。
F.J「何ですかそのカードは……!?」
動揺するF.Jに、うたは説明してあげる。
うた「このカードはね、シールドが0枚になった時点で墓地かマナゾーンから回収出来る。
そして手札にある事で、アンタのクリーチャーが攻撃する時……タダでこれを使えるのよ!!」
そして、そのカードのクリーチャーをうたは召喚する。
『無限の姉妹(インフィニット・シスターズ) ココア&チノ』XOR
水・火 マジック・アウトレイジOMG/クリエメイト
クリーチャー コスト8 パワー∞
■革命0・Ω:カードが自分のシールドゾーンを離れた時、このカードが手札、マナゾーンまたは墓地にあり、自分のシールドが1枚もなければ、自分の墓地かマナゾーンにあるこのカードを手札に戻すか、手札にあるこのカードを相手に見せる。このターン、このカードは捨てられず、クリーチャーが自分を攻撃する時、このカードを使ってもよい。《無限の姉妹 ココア&チノ》のこの能力は、自分の他の《無限の姉妹 ココア&チノ》がいなければ、各ターンに一度だけ使える。
■ブロッカー
■スピードアタッカー
■∞・ブレイカー
■このクリーチャーが出た時、マジックまたはコスト6以下の呪文を2枚まで、自分の墓地から手札に戻す。
出典:ご注文はうさぎですか?
うた「ウルトラワールド最高レアリティXORレア!!ココア&チノで墓地からコスト6以下の呪文とマジックのカードを回収して……早速グレンウィダイザーをブロック!!
ココア&チノのパワーはゲンムエンペラーと同じ∞!よって問答無用で破壊!!」
F.J「EXライフで、シールドを身代わりに生き残ります。
……流石に驚きましたが、ここまでです!!バーニン-1でダイレクトアタック!!」
まだ攻撃できるF.Jのクリーチャーは残っていた。だが……
うた「ここで『革命0トリガー』発動!!」
うたが見せたのは、『天々座理世』のカード。
『天々座理世』SR
水 マジック・アウトレイジMAX/クリエメイト
進化クリーチャー コスト7 パワー7000
■革命0トリガー:クリーチャーが自分を攻撃する時、自分のシールドが1枚もなければ、このクリーチャーを手札から見せてもよい。そうしたら、自分の山札の上から1枚目を表向きにする。そのカードが進化ではないマジック・クリーチャーなら、バトルゾーンに出し、このクリーチャーをその上に置く。
■進化:自分のマジック・クリーチャー1体の上に置く。
■ブロッカー
■W・ブレイカー
■このクリーチャーが出た時、相手のクリーチャーを3体まで選び、持ち主の手札に戻す。次の相手のターンの終わりまで、相手はそれらと同じ名前のクリーチャーを出せない。
出典:ご注文はうさぎですか?
山札の一番上を表向きにして、出て来たのは『桐間紗路』。
『桐間紗路』VR
火 マジック・アウトレイジMAX/クリエメイト
クリーチャー コスト4 パワー4000+
■このクリーチャーが出た時、これが自分のターンなら、このクリーチャーに「スピードアタッカー」を与える。これが相手のターンなら、このターン、このクリーチャーのパワーを+9000し、このクリーチャーよりパワーの小さい相手のクリーチャーを1体破壊してもよい。
■シンカパワー:このクリーチャーが進化する時、各ターンに一度、進化クリーチャーの下にあるこのクリーチャーを手札に戻してもよい。そうしたら、このクリーチャーを出す。
出典:ご注文はうさぎですか?
うた「桐間紗路の登場時能力で、天々座理世のパワーは上昇!!EXライフが残ってる、攻撃中のグレンウィダイザーを破壊!!
そして天々座理世の登場時能力で、アンタのクリーチャー3体全部手札に!!これでしばらくグレンウィダイザーを出すことは出来なくなったわね。
……そして、進化元になった桐間紗路をシンカパワーで手札に戻して、もう1回出すと。」
F.J「くっ……!!た、ターンエンドです……」
これでF.Jの攻撃は止まり、残りのシールドも2枚。
だが、まだロストパラダイスワルツの効果で、F.Jのコスト8以下のカードはS・トリガーとなっている。
うた
・5ターン目
うた「私のターン。ツインパクト呪文『ボルメテウス・レジェンド・フレア』を唱える。この効果でアンタのシールドを1枚墓地に。
で、天々座理世で最後のシールドをブレイク!!」
F.J
シールド2→1
F.J「ですが、まだトリガーを……なっ……!!?」
墓地に置かれたカードは、S・トリガーの『DNAスパーク』。そして、ブレイクされたもう1枚のシールドは……
もう1枚の『獄盤連結 グレンウィダイザー』。『天々座理世』の能力で、召喚を封じられているために出せない。
F.J「……見事です」
うたを睨みつつ、F.Jは渋い顔をした。
うた「ココア&チノで、ダイレクトアタック。」
Winner うた
うた「何とか勝ったわね……ん?」
すると、グレンウィダイザーのカードが、『パリン』と音を立てて割れる。
そして何故か、それぞれ『ウィザー』と『グレンダイザー』が描かれた2つのギアが、うたの足元に転がった。
うた「これって……何?」
F.J「……今回は、負けを認めてあげましょう。」
F.Jが立ち上がり、ギアを拾ったうたにそう言った。
そしてそのまま、何処かへと去って行った。
うた「……結局何だったのかしら。」
首を傾げたうただったが、するとそこに……
大地「無事か、うた!!」
大地が、どう言うわけか『上空の空間を突き破って』うたの元に。
うた「お、お父さん!?……ああそうか、通信機壊されたから……」
大地「とりあえずまぁ、無事でよかったよ。……ところでそれは何だ?」
大地も、ギアを見て?マークが浮かぶ。
うた「分かんないけど……一応持っておいた方が良さそう。」
大地「まあ、その方が良いか――」
すると、電話の着信音が。
大地「こんな時に誰だよ……え、ねーちゃん?何で急に……
……あー、あー……そういう事か。」
電話相手だった姉のナリトから話を聞いて、色々理解する。
大地「うた、これからかなり重要な事をすることになりそうなんだが……
とりあえず、まずはスマブラ屋敷に保管してある並行世界の遺品を持ってくぞ。何持ってくかとかは検討が付いてる。」
- Re: UWでの日常SP~偽りの仮面とQの秘密~ ( No.13 )
- 日時: 2024/07/17 11:20
- 名前: おろさん ◆cSJ90ZEm0g (ID: wXN0Dq0s)
一方、絶賛、VS『F.F』中の鬼人正邪。
正邪
シールド5
『アシスター・サイネリア』×2
『友兼』
『轟廻!グランドスラム・スコーピオン』
『野崎奈三子』
マナを増やし、守りを固め、巨大クリーチャーを呼び出そうとする正邪。しかし大型のマッハファイターを呼び出せず、F.Fのディスペクターを増やされる。
F.F
シールド7
『Disジルコン』×2
『越獣縫合 ワルスラフォー』×2
『足軽 カゲトル-1』×1
一方のF.Fは、場に残すと厄介なディスペクターの多い縫合ディスペクターのデッキ。マナゾーンにカードを溜めて、ササゲールにより2体のワルスラフォーを召喚、ターン開始時に3枚ドローすることが出来るようになってしまう。
F.F
・6ターン目
F.F「(もたもたすると、ヤツのあの切り札が来ることになる……)
ならば、俺の新たな切り札で徹底的に嫌がらせしてやろう!!ワルスラフォーの能力で3枚ドロー!!
……来たぜ!いつもより手札を溜められるから切り札も早く来る!来い!!『黒球縫合 マレゴルシス・ケーリッシュ』!!」
F.Fは、新たなディスペクターを1体呼び出す。どことなく電子感のある黒い存在に、ゴルフクラブやゴルフのコース場と思しきフィールドが背中に縫われている。そんなディスペクターが召喚される。
『黒球縫合 マレゴルシス・ケーリッシュ』
水闇自然 デーモン・コマンド/サイバーロード/ジャイアント/ディスペクター
クリーチャー コスト11 パワー20000
■EXライフ
■マッハファイター
■Q・ブレイカー
■このクリーチャーがバトルに勝った時、自分のシールドを1枚墓地に置いてもよい。そうしたら、このターン、自分の他のクリーチャーはすべて、アンタップしているクリーチャーを攻撃でき、バトル中のパワーを+10000する。
■自分のクリーチャーがバトルに勝った時、相手は自身の山札の上から2枚を墓地に置く。
元ネタ:アレクシス・ケリヴ(SSSS.GRIDMAN)、マリオゴルフ スーパーラッシュ
EXライフによりシールド増加
F.F
シールド7→8
F.F「早速マッハファイターのマレゴルシス・ケーリッシュで、野崎奈三子を攻撃だ!!」
野崎奈三子は正邪のマナにあるカード1枚につきパワーが上がるクリーチャーだが、正邪のマナのカードは10枚。よってパワー15000になるが、マレゴルシス・ケーリッシュのパワーは20000なので負けてしまう。
正邪「チッ、サイネリアのガードマンで野崎奈三子を守る!!」
F.F「パワー6000のサイネリアに、マレゴルシス・ケーリッシュは圧勝!!
その瞬間、マレゴルシス・ケーリッシュの恐ろしい能力が発揮される!!、貴様の山札のカードを上から2枚墓地送りだ!!」
正邪の山札が2枚削れる。……墓地送りにされた山札の中には、『世界の見方が変わる 山口如月』も含まれている。
F.F「ファー!!貴様の切り札の無力化完了!!
更に!!マレゴルシス・ケーリッシュがバトルに勝った瞬間、シールドを1枚墓地に置くかわりに俺のクリーチャーはアンタップ状態のクリーチャーを攻撃可能&バトル中のパワー+10000!!」
F.F
シールド8→7
F.F「パワーの上がったワルスラフォーで、もう一度野崎奈三子を攻撃!!」
正邪「こっちもサイネリアで防ぐ!!」
F.F「だが結果は同じ!!これもマレゴルシス・ケーリッシュの能力で、山札を3枚墓地送りだ!!
そしてこれで邪魔者はいなくなる!!もう1体のワルスラフォーで、今度こそ野崎奈三子を攻撃!!」
バトル中のパワーが17000になったワルスラフォーにより、タップ状態で防御壁となる野崎奈三子が破壊される。
そしてこれも、マレゴルシス・ケーリッシュで山札を削られる。ついでに足軽 カゲトル-1の攻撃で友兼を破壊され、更に山札を削られた。
F.F「これで、貴様の場にはタマシードに戻ったグランドスラム・スコーピオンのみ。ターンエンドだ!」
正邪
・7ターン目
正邪「私のターンだ。
まずは『チアスペース・アカネ』と『宙番龍 オービーメイカー Par001』を召喚。アカネの能力で、手札とマナを増やして、次にオービーメイカーでカードを引いて、手札を1枚シールドにして、シールドを1枚マナに。ついでに『キャディ・ビートル』召喚。
で、チアスペース・アカネでDisジルコンを攻撃する時に、『超重竜 ゴルファンタジスタ』に革命チェンジ。登場時能力でマナから『大道雅』を出す、と。
大道雅がノーコストで出た事でタップ状態に。これでアンタはコスト軽減してクリーチャーを出せなくなる。」
そのままパワーの低いDisジルコンは破壊。
正邪「自然のクリーチャーが4体以上になったことで、クリーチャーとなったグランドスラム・スコーピオンでワルスラフォーを攻撃。その時、マナゾーンから『クリーパー』を出し、即破壊。
その効果により、Disジルコンと攻撃中のワルスラフォーをマナ送りな。」
EXライフによりワルスラフォーは残る。
F.F
シールド7→6
クリーパーの能力で、山札から『アシステスト・シネラリア』が場に出る。
そして、グランドスラム・スコーピオンの攻撃でワルスラフォーが破壊。
正邪「ターンエンドだ。」
F.F
・7ターン目
F.F「すぐさまクリーチャーを展開して来たか……それに、S・トリガーを仕込んだのだろうな。
(マレゴルシス・ケーリッシュで山札切れを狙いたところだが、相手は『13番目の計画』を使った60枚デッキだ。時間をかければ奴は面倒なカードを使いかねない……)
だが馬鹿め……ここはこの手で行くぞ!!『終末縫合王 ミカドレオ』召喚!!
その能力で、山札の上から4枚を見て、クリーチャーを展開する!!」
EXライフによりシールド増加
F.F
シールド6→7
山札をめくってで出てたのは、『黒球縫合 マレゴルシス・ケーリッシュ』、『偽槍縫合 ヴィルジャベリン』、『天災 デドダム』、『葬磁縫合 セブ・シュテロン Λ』。
EXライフ発動
F.F
シールド7→8→9→10
F.F「ヴィルジャベリンの能力で、貴様のゴルファンタジスタとマナゾーンのホールインワン・ヘラクレス、手札を1枚ずつ墓地へ。」
正邪「……シネラリアのウルトラ・セイバーでゴルファンタジスタは場に残る。」
F.F「その程度では止まらん!!マレゴルシス・ケーリッシュでグランドスラム・スコーピオンを攻撃!!バトルに勝ったことにより貴様の山札を削り、俺のクリーチャーはパワー上昇&アンタップ状態のクリーチャーを攻撃できる!!」
マレゴルシス・ケーリッシュの能力により、シールドを墓地に置くことで疑似マッハファイター化&バトル中のパワー上昇。更に2体のマレゴルシス・ケーリッシュで、山札を4枚削られる。
F.F
シールド10→9
F.F「そして、蹂躙だ!!」
ジャストダイバー持ちの大道雅を除いた、正邪のクリーチャーが一気に攻撃されて破壊される。
そして山札も、(ゴルファンタジスタ、キャディ・ビートル、オービーメイカーの3体を破壊された事で)計12枚削られた。
F.F「ターンエンドだ。さあ、ここからどうするつもりだろうな。俺のバトルゾーンにはコスト8以上のクリーチャーが4体以上いる。ここで何も出来なければ、ミカドレオの能力でエクストラウィン。俺の勝ちだ。」
勝ったと思ったようにF.Fはほくそ笑む。
正邪「……ソレで勝ったつもりなのか?」
だが正邪は、諦めてすらいない。
F.F「なっ……山札がすり減ったにも関わらず、まだ手があると言うのか……!?」
正邪
・8ターン目
正邪「ま、そういう事だ。
まずは『アシスター・サイネリア』、『友兼』と『アメンボギー・ストライダー』を召喚。
アメンボギー・ストライダーの登場時能力でブロッカーのミカドレオを行動不能にした後は、G・ゼロによりソレを『終の怒流牙 ドルゲユキムラ』に進化。マナゾーンからクリーチャーを回収してと。
そして、ドルゲユキムラで攻撃する時……
反逆の『革命チェンジ』、発動だ!!」
- Re: UWでの日常SP~偽りの仮面とQの秘密~ ( No.14 )
- 日時: 2024/07/17 21:39
- 名前: おろさん ◆cSJ90ZEm0g (ID: wXN0Dq0s)
正邪が革命チェンジのより使用したカード、それは……
正邪「ハイカラスクエアの時の5人だってカード化するんなら、アタシだってカード化しても良いだろうよ!!」
『鬼人正邪』自身のカードだ。
『鬼人正邪』SR
闇・自然 ジャイアント・デーモン・コマンド/イマジネーション
クリーチャー コスト5 パワー3000+
■革命チェンジ:ジャイアント
■パワード・ブレイカー
■このクリーチャーが出た時、カードを5枚まで、自分の墓地からタップしてマナゾーンに置く。
■自分のターン中、自分のマナゾーンのカードが相手より多ければ、相手は、このクリーチャーがブレイクしたシールドの「S・トリガー」と「G・ストライク」を使えない。
■自分のバトルゾーンとマナゾーンにあるカードの合計が14枚以上なら、このクリーチャーのパワーを+1000000する。
正邪「登場時能力で、墓地にあるカードを5枚マナゾーンに。
……その中の、『世界の見方が変わる 山口如月』2枚の能力で、マナゾーンから『環嵐!ホールインワン・ヘラクレス』、『超重竜 ゴルファンタジスタ』を出す。
ホールインワン・ヘラクレスの能力で山札をシャッフルし、ゴルファンタジスタの能力でマナゾーンから『世界の見方が変わる 山口如月』を出し、そのキサラギによりマナを2枚増やす。」
F.F「山札を回復させただけでなく、マナのカードを増やしたか……!!」
正邪「それだけじゃねぇ。マナゾーンとバトルゾーンのカードの合計は20枚を超えた!キサラギの能力でアタシのクリーチャーはパワー+50000のワールド・ブレイカー兼マッハファイター!!
更に『鬼人正邪』はパワー+1000000!!まあつまり全部のシールドを一気に破壊!!」
F.F
シールド9→0
F.F「ま、まだだ!!まだS・トリガーが――」
正邪「残念ながら、アタシのマナゾーンのカードがお前のを上回った時点で、『鬼人正邪』はブレイクしたシールドのS・トリガーとG・ストライクを無効にするんだ。」
F.F「えっ」
口をあんぐりと開くF.F。つまり、これにより……
正邪「大道雅で、ダイレクトアタックだ!!!」
F.F「ファ……ファアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!!?!?」
Winner 鬼人正邪
デュエルが決着し、そして、2名はオミコシティに戻される。
正邪「さて、後は……」
正邪の推測通り、『黒球縫合 マレゴルシス・ケーリッシュ』のカードが割れて、『アレクシス・ケリヴ』、『マリオゴルフ スーパーラッシュ』が描かれたギアが正邪の手元に。
正邪「つーかまた片方ゴルフ系か……F.Fの元になった奴の趣味か知らんが……」
F.F「あ、相変わらずお前のやり方は、ある意味見事だよ……」
すると、満身創痍と思われる状態のF.Fが。
正邪「お前……」
F.F「二度も失態を犯した手前、どの道俺は消える……だがその前に、約束だ。お前……もといあの連中が知りたいであろう事を教えてやる。
今お前の手に渡ったであろう『ギア』、及びそれらを使った『ディスペクター』、そして前に『怪盗モルフォ』のある種の暴走の原因となったパオジアンのデュエマカード……あれらは全部……」
そしてF.Fは、こう言った。
F.F「全部、『並行世界の存在の魂』を使っているんだ。ある学者が行った『実験』のためにな。」
******
一方、図書館にて。
ナオキ「ここが、図書館……」
招待状により、図書館へと転送されたナオキ達4人。
エビスザワ「LCχ生活になってからと言うもの、はじめての異世界だな。」
ワカサ「そして、L時空の原点ともなった世界なのね……」
感心するエビスザワと、しみじみとしているワカサ。
タケヤリ「!!みんな、来るみたい。」
タケヤリが何か感じ取る。そして、その人物は現れた。
アンジェラ「歓迎します。ゲストの皆様。私は図書館の館長、アンジェラよ。
……それで、LCχの4人を連れて来るって話だったけど……増えたようね。」
4人「えっ?」
アンジェラはため息をつく。4人は背後を見てみると……
4人の後ろに、ある理由で作者が呼んだナリトについて行った小鈴、ナリトから連絡を受けて、作者に言われたアイテムを持ってきた大地とうたも図書館にやって来たため、人数的には2倍。(ちなみに手持ちポケモン含めたらもっといる)
ナオキ「ま、まあ、作者の事ですし色々考えて招いたとは思いますけど……」
おろさん「小鈴は流石に想定してなかったな。」
ナオキ達と、ついでに作者はちょっと苦笑いした。
大地「それはそうと、ねーちゃんに頼まれて持って来たよ。色々と。」
大地は、(ハヤテ達にも手伝ってもらって)持ってきた、並行世界の遺品のアイテムを作者に見せる。
それは、何処か特撮のアイテムを思わせるベルトや銃系のアイテム、ついでに何処かの作品のありそうなアイテム、または見た事のないアイテムが多数。
ナリト「おーおー、随分と集めたねぇ。」
おろさん「うん、L時空で回収した遺品は全部あるな。」
感心するナリトと、遺品を確認した作者。作者の言葉に、LCχの4人は驚く。
エビスザワ「え、L時空!?これ全部L時空で回収されたものなのか!?」
ワカサ「その割には……」
見た目的には、『ガッチャードライバー』『ギアトリンガー』『ドンブラスター』『ビルドドライバー』『飛電ゼロワンドライバー』『ゴセイパワー解放器 テンソウダー』、それらに関係した武器や使用アイテム等々……そう言ったものが沢山。
ローラン「なーんか一昔前の小道具みたいだな。」
アンジェラ「けどローラン、そう言ったものがL時空にあったという事になるわよ。」
ローラン「あ、それもそうか」
これがL時空から回収されたと言うが、なぜこのような物が創られたのか皆疑問を抱く。
小鈴「どこかの本で見たことあるような道具ばっかりだけど、これが今回の事と何の関係があるの?それに壊れて使えなさそうだし。」
おろさん「敬意を辿って見たんだがな。
これは全て、L時空における『Q社』で作られたそうなんだ。」
ナオキ「『Q社』……ああ、成程……」
タケヤリ「こういう感じのも作ってたんだね。」
大地「何か知ってるのか?」
ナオキ達は何やら納得した様子。その事に対して大地が聞くと、4人はすんなり答える。
ナオキ「表向きには、フィクサーや頭の勢力に前向きに武力提供をしている会社ですよ。先輩達は元々フィクサーでしたし、私に関してはQ社の巣に住んでいたため結構知ってるんです。」
アンジェラ「フィクサーが翼に入社する事ってあるの?」
ローラン「ワケあって失脚したフィクサーが転職することは無くは無いな。」
エビスザワ「Q社の技術は多少だけど使った事があるんだ。この銃みたいなアイテムで身体能力がより上がったり、安い銃弾で都市伝説級くらいは簡単に片づけられたり。まあその分高いんだけどな。」
うた「専門用語多いけど、とりあえず本来のこの世界よりある程度楽に仕事をこなせるようになったって事ね。」
ローラン「安い銃弾で都市伝説級を倒せるんならそれはそれは楽だろうな。俺の知ってるQ社とはこの時点で全然違うし。」
小鈴「けど、それと今回の事がどういう関係が?」
うたとローランは感心するが、小鈴はまだ良く分かってない。
そこで作者が本題に行こうとする。
おろさん「それに関してはこれから話すよ。まず……
まだ推測の域を出ないんだが、この『Q社』の技術に、『Q』、そして阿求の今の状態の事が関係している可能性がある。」
- Re: UWでの日常SP~偽りの仮面とQの秘密~ ( No.15 )
- 日時: 2024/07/18 17:31
- 名前: おろさん ◆cSJ90ZEm0g (ID: wXN0Dq0s)
並行世界『L時空』から回収された『Q社』の遺品。それらが、LCχの職員だった人物『Q』と、現在の色々様子のおかしい阿求の事に関係性があると考えている作者。
小鈴「あ、あの、ナリトさんについて来た私が言うのもなんだけど、話が色々見えない……」
困惑中の小鈴だったが、しびれを切らしたのかアンジェラが結論を言う。
アンジェラ「ハッキリと言うと、まずその『Q』をこの図書館へと招くという事よ。
……正確には、貴方達が持ち寄ったものを使って、過去の『Q』を再現するの。」
過去生存していた『Q』を再現し、図書館へと招待する。阿求の事を探るとすると、まずその過程が必要だそう。
ワカサ「『Q』を……!?そんな事が可能なんですか?」
ワカサが尋ねると、アンジェラは肯定。
アンジェラ「前に、ゲブラーの生前である『赤い霧』を再現したことがあるの。異世界や並行世界のものを使い、赤い霧の時と似たような過程を行えば、『Q』を呼び出すことが可能なはずよ。」
エビスザワ「じゃ、じゃあ早速――」
おろさん「待て、やるには色々と過程が必要だから。」
早まるエビスザワだったが作者に制止される。
アンジェラ「勿論、そう簡単にはいかないわ。そもそも賭けに近い行動だもの。
そもそも図書館にゲストに招待するためには、本が必要になるわ。今回に関しては、『Q』が特に求めているものを選ぶ必要がある。」
ナリト「そこでボクや小鈴ちゃんの出番ってワケだ。」
そこで(さっきから黙ってくつろいでた)ナリトが。小鈴にも見せた一冊の本を取り出す。
タケヤリ「それは?」
ナリト「L時空における独自の幻想体を封印してる本」
タケヤリ「へえ、そんなのがあるんだ――」
「えっ?」
タケヤリの質問に何のためらいもなく答えたナリト。LCχの4人と小鈴は驚く。
ナオキ「げ、幻想体を!?本当ですか!!?」
ナリト「あれ、言って無かったっけ?どこかの時空に、こんな感じの封印系の道具があってさ。失踪したままのL時空幻想体を言い肝心回収することが出来たんだよ。ほれ。」
帰還者トーマス「よぉ」
早速、本の中から幻想体『帰還者トーマス』が顔を出す。
ナオキ「WAWクラスの帰還者トーマス……懐かしいですけど……」
ナオキはちょっと引いた。
ナリト「他にも結構いるよ。TETHの『ハギーワギー』、HEの『お菓子の魔女』や『緑の悪魔』、WAWで『デザートイーグル』や『椅子の街』とか。後ALEPHの『作ってワクワク』に『サザサザザ一家』……まあ並べるとキリが無くなるね。
ちなみに、バスターズグランプリの時の『「人魚」の魔女』もボクが回収しておいたよ。」
エビスザワ「そ、そんな重大な事私達にも言ってくれよ……」
おろさん「ゴメン」
ローラン「正邪とか言うやつの時に知ってはいたが、何でこう重要な部分を言わないのかね。
……ところで、弟だって言うお前はどうなんだ?」
大地「前にちょっとあの本の事を言ってた事はあったな。その時は良く分かんなかったけど。」
呆れ気味のローランに対し、大地はそう言った。そして次にナリトに問う。
大地「そんでねーちゃん、『Q』を招待するのに、その本が必要なのか?」
ナリト「多分ね。あとついでに小鈴ちゃんが集めてた妖魔本とかも使えば出来るはず。
……その前に言と一応聞くけど、君達からして『Q』の第一印象ってどんな感じだった?」
ナリトは、LCχの4人にそう聞いてみる。
エビスザワ「え?そう言われると……」
タケヤリ「何だか幻想体に興味を持ってる感じはしたね。」
ワカサ「確かに、むしろ好かれようとしたというか……」
ナオキ「少なくとも、あまり幻想体を恐れるような雰囲気はありませんでした。」
そう聞いて、ナオキはうんうんと頷く。そして同じくの作者がこう言い出した。
おろさん「そう、『Q』はおそらく、『非現実的な存在』を求めていたんだろう。故に、現実離れした怪物の1つである『幻想体』に対し、『恐れ』というより『興味』を抱いていた。……少なくとも、根本まで知り過ぎない程度に。
となると、過去生存していた『Q』。それも、ロボトミーに入社する前の頃の『Q』を招待することが可能になる。推測が正しければ、そう言う事になるハズだ。」
*****
一方の正邪。F.Fから、ギアやディスペクター等を『並行世界の魂』を使ったと聞かされている。
正邪「並行世界、か。そりゃ、滅んだ並行世界は沢山あるって言うし、アタシのクリーチャー召喚も並行世界の力を借りたりってのもある。
……けど、『魂』を使って『ディスペクター』を作成したって言うなら、2つの魂を使うって事だろ?入れ物はどうするんだ。」
F.F「お前の言う通りだ。姿はともかく、魂だけで生物を作成するのは、ほぼ無理さ。だから、ディスペクターは元ネタであるデュエマカードの形で魂をねじ込んでいる。……お前の言うパオジアンのカードは、失敗例。ディスペクターを作れずに、片方の魂だけ何処かに行った状態だった。
けどな……ディスペクターを作られる前の遥か昔の話だ。『岡崎』という学者は、とある世界の『錬金術』に目を付け、並行世界の魂を生命体と同様に扱えるようにするための実験を行った。要は、肉体を失った存在を修復すると言うわけさ。
そして、俺達の作り主『ドクター・エビテン』と『ドクター・ベノディア』はそれに賛同した。
……だが、結果は『微妙』だった。ある1体を除いて、実体を維持することはかなり難しかったんだ。その時は魂を『カード』の中に内包しようとしたらしいが、肉体は不完全故に液体のように出て来てしまったのさ。」
ペラペラと喋るF.Fは、続けてこう言い出す。
F.F「そこでだ。魂を『無機物』に内包させる方法を、ドクター・ベノディアが思いついた。」
正邪「それが、『ギア』と言う結論か。」
正邪の発言にF.Fは肯定。
F.F「そう言う事だ。そして、最初に言った修復のために、無作為に回収していた、滅亡した並行世界の『魂』を『ギア』の中へと閉じ込めた。
……そして、事件は起きたのさ。」
正邪「事件?と言うか随分色々知ってんなお前……」
F.F「まあ、色々あってな……む……」
何気にに色々と知っている彼だが、F.Fの身体がにひびが入っていく。
F.F「おおっと……そろそろ時間のようだな……悪いが、ここからはお前らで探るんだな。」
正邪「随分と潔いな、お前。」
正邪の言葉に、F.Fは何だか笑っている。
F.F「ホント、自分でもどうしてなんだろうな。ただ、求めていたのかもしれない……全力でデュエルが出来る、そんな相手をよ……
そう言う事にしておいてくれ……お前とのデュエル、案外楽しかったぜ……」
そして、F.Fの身体は崩れていく。
F.F「それじゃあな……この時空の命運がどうなるか、せいぜい地獄で楽しませてもらうさ。ファーッファッファッファッファ!!!」
そのまま、F.Fは消滅した。
正邪「そっか。じゃあな、F.F。次会えたら、またデュエルしよーぜ。」
正邪もまた、どことなく嬉しそうな表情をして、この場を去って行った。
阿求「『並行世界の魂』……つまり、そう言う事よね……」
ロボトミーコーポレーション『……?』
そしてこの状況を、阿求は聞いていた。『ロボトミーコーポレーション』のケミーカードを見つめつつ……
阿求「となると、後は……
……仮面ライダーデータ。彼の所在……
『その見当はついてる。』」
気のせいか、目の色と、髪の色が更に変わったように見える阿求。
彼女はそのまま、何処かへと歩いて行った。
ゲッコウガ「あの気配……まさか……!!」
偶然この場に戻って様子を見ていたゲッコウガ。嫌な予感を感じ、阿求を追って行った。
物語は、終盤へ。
- Re: UWでの日常SP~偽りの仮面とQの秘密~ ( No.16 )
- 日時: 2024/07/19 18:20
- 名前: おろさん ◆cSJ90ZEm0g (ID: wXN0Dq0s)
その頃のなる達。
ヤヤ「結局……ゲッコウガさん?とも別行動取る事になっちゃったけど……」
タミ「案内されて辿り着いたここってどんな施設なのかしら……?」
ゲッコウガが一旦オミコシティの方へ戻ったため、結果的に別行動になってしまった5人と和田どん。ヤヤはちょっとだけ呆れ、タミはゲッコウガに案内されて辿り着いた施設に興味津々。
するとそこにやって来たのは千束とたきな。
千束「やっほー。君がゲッコウガの言ってた子達だね。私は千束。で、こっちがたきな。」
たきな「事情の方は聞いています。ひとまずこちらへ。ナラティブの使い方も教える必要もありますので。
……一応言いますと、少ししたら私達もオミコシティに向かうつもりです。今回の件、かなり厄介そうですから。」
なる「……。」
たきなの発言に引っ掛かるなる。自分が先程感じた嫌な予感、それに関係している気がしたから。
*****
一方の地霊殿にて。
映姫「宝石の身体を持った生物に、怨霊を入れ込んでいた、ですか……にわかには信じられませんが、異世界による介入がある手前は下手にあれこれ言えませんし、それに以前旧都に侵入していた存在の事もある。迅速に解決した以上、今は不問といたしましょう。」
四季映姫・ヤマザナドゥに怨霊の件を鈴夜が報告した後、何とか不問となった模様のさとり。
数分後、一旦体を伸ばしながら、鈴夜と会話中。
さとり「しかし、あのジルコン獣……ジルク・カレンでしたっけ?まだ懲りてなかったんですね。」
鈴夜「ハイカラスクエアの時にも現れたって聞くし、本腰を入れつる盛だったのかもしれないね。……まあ、あっちがもう殲滅したらしいけれど。F.Fってやつの反応ももう消えてるし。」
さとり「ですが、ジルク・カレンだけは逃げられたようですし……またどこかで突っかかってくる可能性はあります。」
さとりの発言に、鈴夜も同意。
鈴夜「実際、影に潜るあの能力はかなり面倒だろうし、色々と企んではいるかもね。
……とりあえず、そろそろまたオミコシティに行かないと。今回の件、時空融合現象と根深いだけあって厄介そうだし。……またどこか行ったセンリツを連れ戻してからではあるけど」
とりあえずまたオミコシティへ向かおうとする鈴夜。するとさとりは……
さとり「それなんですけど……怨霊の方も一通り何とかなりましたので、私も行っていいでしょうか?」
*****
そして、図書館にて。
「……」
やけに黙り込んでいる、何処かで見たような顔つきで、灰色メインの衣服で、灰色髪の少女。それが、図書館の入り口に佇んでいる。
「んー……」
そして、口を開く。
「変ねぇ。目を開けた瞬間、全く知らない場所にいるなんて。
……いや、知らないわけじゃあ無いけど、私が知った未来とはあまりにも違う。Warp列車の事故なわけも無いし、かと言って『紫の涙』が何かしたとも思いづらいし……どうなっているのかしら?」
そして、彼女の目の前に、アンジェラが現れる。
アンジェラ「歓迎するわ、『Q』。私はこの図書館の館長、アンジェラよ。」
アンジェラを目の前にして、その少女は少し困惑したが、すぐに納得する。
「あー、うん、そう言う事。貴方が『アンジェラ』、ね。」
その発言に、アンジェラは問う。
アンジェラ「変ね。どうしてロボトミーに入る前の貴方が、私の存在を知っているのかしら?」
「変?ああ、それもそっか。『見え過ぎた』ものだから感覚がおかしくなるわ。」
アンジェラ「『見え過ぎた』?何が言いたいのかしら。」
一応経緯を振り返ると、図書館の力を使って、作者たちは『Q』を再現し、招待した。
問題なく呼び出せたとなれば、目の前にいるのがその『Q』のハズなのだが……ナオキ達から聞いた話と比べると、言動も色々妙だ。
「それより、さっきの発言的に私は、『本物』ではないわけね?」
アンジェラ「……!!」
しかも、自分が『Q』本人でない事まで見抜く。
アンジェラ「記憶力や勘がやたらと良いとは聞いていたけど、そう言う領域を超えている気がするわね。
……なら、これから起こる事は分かるのかしら?」
アンジェラがそう聞くと、『Q』はすぐに答える。
「私は、私が求めるような本を得るために、この先にいる司書と戦う。勝利する事でその本を得、負ければ私は本になる。そうでしょ?
……まあ私を再現出来たって事は、司書以外の誰かしらがいる可能性もあるかもしれないけど。」
アンジェラ「……。大体合ってるわね。
ルールは貴方の言う通り。そして、勝てば貴方が求めているでしょう、ロボトミーコーポレーションの本、及び支部、そして幻想体の本を手に入れられる。勝てることが出来れば、の話だけど。」
「んー、確かに興味があるねそう言うの。いいわ。やってやろうじゃない。」
『Q』は、あっさり承諾する。
「……と、その前に1つ。」
すると、1つ忠告のような発言をする。
「大方、私を本にする前提で話を進めてるのは分かる。
だけど……私に勝てないのなら、貴方達が探っている事を解決する事なんて出来ない。物事はそう甘いとは思えないから。」
アンジェラ「……もとより、そのつもりではあるわ。彼らも含めて。」
そしてアンジェラはふと思ったように、こう言い出す。
アンジェラ「2つ、質問をしていいかしら?」
「いいよ。言ってみて。」
アンジェラ「まず、『ナオキ』、『タケヤリ』、『エビスザワ』、『ワカサ』……この4人の事は知っているかしら?」
「……うん。『ナオキ』にはまだ会ったことは無いけど、4人とも知ってる。他の3人は過去に会ってるからもっと知ってる。」
そして、もう1つ質問。
アンジェラ「……貴方の、本当の名前は?」
『Q』は、少し黙った後に、答えた。
「私は……
『アキュウ』よ。」
アンジェラ「……
どうか、あなたの本が、見つかりますように。」
そしてアンジェラは、『Q』を先へと向かわせてた。
- Re: UWでの日常SP~偽りの仮面とQの秘密~ ( No.17 )
- 日時: 2024/07/20 16:29
- 名前: おろさん ◆cSJ90ZEm0g (ID: wXN0Dq0s)
そして、『Q』の接待が始まった。
「で、私の相手は貴方だけで良いの?」
ローラン「話し合った結果そうなっただけだよ。」
……相手は、他の司書もおらずローラン1人。
図書館のルール上、外部の者が接待をするのは難しい。そしてどの道、ナオキ達に『Q』と戦わせるのは逆効果だというアンジェラの判断によるものだ。
「そっか。……まあ実際、私は強いと言えるかどうかってなると、今の所微妙なラインだし、人の事情とかならもっと理解できるし。
……じゃあ、早速やろうか。『黒い沈黙』。」
『Q』は大剣を取り出すと、早速ローランに襲い掛かる。
ローラン「……アンジェラの言ってた通りだな。お前、一体全体何見たんだ?」
ローランは、軽くそれを促していく。
「そいそいそいそいそい!!」
レイピアのように、大剣で突いて来る『Q』。
ローラン「ちょっ、そんな使い方ありかよ!!?」
「諸事情で、これが出来るくらいの改造施されたものでねぇ!!」
ひたすら大剣を、的確に振り回す『Q』。
ついでにマスケット銃を取り出し、銃身で叩きつけようとしたり、発砲したりもする。
ローラン「確かに、中々悪くない動きだ。けどな……」
ローランは手袋の中から、斧やリボルバーなどの様々な武器を取り出して、臨機応変に対応する。
「だったら!!」
そこで『Q』は空中に跳び上がり、細い槍を大量に投げまくる。
ローラン「うおっ!?これだけの槍をどこから……!!」
「か~ら~の~!!」
今度は大量の銃。それらのトリガーが一気に引かれて、乱射。
ローラン「今度は銃!?お前どんだけ金かけてんだよ銃弾って高いんだぞ!?」
「ツッコむところそこ?今のやつどうやったとか聞かないの?」
ローラン「今はそこまで深追いしない!!」
思った以上に激しい戦闘が行われていく。『Q』は何故だか楽しそうだった。
ローラン「お前っ、色々察してるらしいとは言え流石に楽しみ過ぎじゃないか!?」
「そう?まあ、最期くらいは楽しくありたいからね!!」
ローラン「そうかよ!!やっぱりというかお前、都市の人間としても変わってんだな!!」
そして、勝負が決まる。最後に、片方が持つ剣が、もう片方に突き刺さる。
ローラン「……」
「……
……あーあ……戦闘向きってなれば、そうなるよね。」
そして、『Q』は倒れこむ。そして……
「私の事を知りたいのなら、1つ忠告。
このままだと多分、君の仲間が洒落にならないことになるよ。」
そのまま『Q』は、『本』となった。
*****
ローラン「……なんてことを言ってたんだが。」
そして、戻って来たローラン。
おろさん「『Q』は、L時空における『稗田阿求』だった……そして、彼女が言った言葉……もしかして……」
話を聞き、作者は『Q』の忠告の事を考え始める。
ナオキ達は少し複雑な表情をしていたが、気持ちを切り替えたのかローランに話しかける。
ナオキ「それで……『Q』の本はどこに?」
アンジェラ「ここよ。」
アンジェラが、出来たばかりの『Q』の本をナオキ達に見せる。何というか、物凄く分厚かった。
大地「何か、デカくねぇか?国語辞典くらい厚いんじゃないのか?」
それを見て少し驚く大地達。本のタイトルを見ると……
『灰色の記録』。そう書かれていた。
タケヤリ&エビスザワ&ワカサ「『灰色の記録』!!?」
タケヤリ、エビスザワ、ワカサの3人は、その本の名前を見て思いっきり驚いていた。
ナオキ「『灰色の記録』……それって、フィクサーで言う『特色』って事ですか?」
ナオキが尋ねると、3人は頷く。
エビスザワ「ああ。というか、図書館に行く前に私が言ったのがその『灰色の記録』だ。
……でも、どういう事なんだ?『灰色の記録』も確かに戦闘力はあったけど、どちらかと言うと策士みたいなフィクサーだったはずじゃ……」
エビスザワはその事に関してかなり疑問に思っていた。
アンジェラ「なら、この本を読めば良いだけよ。少なくとも、『Q』……いえ、『アキュウ』に何があったのかが分かるはずだから。」
そしてアンジェラは、灰色の記録の本を開き、一同と共に読み始める。
『どうもこんにちは。分かってると思うけど、私は『Q』……いえ、アキュウよ。この時の私は『灰色の記録』。……って言いたいところだけど、ある理由でフィクサー辞める事になって、L社に放り込まれることになっちゃったけど。
とりあえず、これがどういう事なのか、貴方達が求めている事や、私の過去を含めて話してあげる。
……まず、私がこうして生きて来れたのは、『紫の涙』の目に留まったから、というのが1つの理由だった。』
- Re: UWでの日常SP~偽りの仮面とQの秘密~ ( No.18 )
- 日時: 2024/07/21 00:53
- 名前: おろさん ◆cSJ90ZEm0g (ID: wXN0Dq0s)
一方のなる達。
たきな「着きました。」
たきな達に案内され、辿り着いたのはバトルフィールドのような場所。
ハナ「ここって、闘技場ってやつデスか?」
千束「うん、5人の『ナラティブ』って力をうまく使えるようにするためにゲッコウガさんに頼まれてね。」
天子「まあ、要はお前達を鍛えるって事だ。」
ハナの発言に千束が答えた後、そこに天子がやって来る。
天子「私は比那名居天子。大地……まあ私の師匠みたいなやつに頼まれて、ここに人が来たらシステム動かすように言われてたんだ。」
そう言って天子が、何やらモニターのような物体に鍵を挿す。
天子「ええと確か、こうしてこうして……こうか。」
ちょっとその物体をいじったらシステムが機動。選択画面のようなものが出て、スイッチを押してみる。
すると、ホログラフ状のノコノコが数体。
ヤヤ「あー、シミュレーションって事?」
マチ「確かに特訓だって言うなら面白いシステムではあるけど……」
ヤヤとマチが色々察する。
タミ「なら、早速行きましょう!ちょっと面白そうだし。」
なる「う、うん!」
ハナ「行きましょう!」
やる気満々のタミと、それに一応乗ってるなるとハナ。
どん「よーし、いっくドーン!!」
同じくの和田どん。
そう言う事で、よさこい部5人(+和田どん)の特訓が開始
千束「それにしてもこれ、色んな世界のエネミーとかが記録されてるんだね。
えーっと何々?『ゾーン・ドーパント』『スコーピオン・ゾディアーツ』『キノコワルド』『天装鬼』『月と破壊と魔王と天使』『メカハナチャン』『ギャンレル』『アークワンマルガム』……」
たきな「ち、千束!!ボタン押しちゃってますよ!?」
千束「えっ?」
千束が気づかずに、ホログラフエネミーを大量召喚してしまう。
ヤヤ「えっ、あのちょっと!?最初っから色々増えてハードモードになりかけてるんだけど――」
*****
ローラン「『紫の涙』か……こんな所でもその名前聞くんだな。」
小鈴「知ってる人?」
ローラン「知ってるも何も、そいつも特色。それも、他の特色を育て上げたりしたやつ。
細かい事を除いて言うと、俺が図書館に飛ばされたのもそいつがやった。」
小鈴の質問にローランはざっくり答えた後、『灰色の記録』の本を読むのを続ける。
『私は元々体が弱かった。お金自体は、ある程度は持っていた。……けど、『人差し指』の傘下であったことが災いした。それなりに私が成長する前に両親がしくじった、要するに伝令に結果的に背いたせいで死んだという事。そう言う理由もあってまともな手術を受けれなかった。
幸い環境自体は比較的マシだったから、18歳くらいになっても生きることは出来ていた。でも何かできるかと言えば、せいぜい意味があるのか微妙な勉強と、周囲を『観察』することくらい。
そんなある日。たまたま見慣れない格好の人間が現れた。……わざわざ勿体ぶる意味も無いから言うと、特色フィクサーの『紫の涙』。
この日は、詐欺師を問い詰めていた時だった。その詐欺師は前にも見た事があって、手法や仕草、特徴や装飾等々がほぼ同じだったり、とりあえず色々的確に覚えていた。
それを偶然見ていたのか、紫の涙は私に興味を示していた。結果、私は攫われた。
それから、色々あって私はフィクサーをやる事になった。体に関しては、入れ墨や多少の改造、『K社』や『U社』の技術などで割と何とかなったため、戦闘力も、『ソフィーのアトリエ』という工房で作られた大剣を軽々と振り下ろせる程度には身に着いた。
ただ、フィクサーの仕事と言っても、私の場合は少し勝手が違った。紫の涙が買ったのは、私の『記憶力』。
紫の涙は『Q社』という会社や協会に頼んで、過去の資料……外角の怪物や、都市にある施設などの事を見せて、私は最低限の事を覚えた
この場合、『過去に片付いた事を覚えておいて何のためになるのか』ともなるのだけど、これが案外役に立つ。
詳細は今は省くけど、覚えた記録を参考にし、瞬時にどういう対処を取れば良いのか、という『策』を的確に練ることが出来るようになった。そのレベルは、都市疾病級を割と軽くこなせるくらい。時には、ギリギリではあるが『都市の星』さえ対処することが出来た。
やがてその評判はフィクサーや協会の中でも有名になり、私は『色』を付けられることになった。
それが『灰色の記録』。何故灰色かと言えば、14くらいになった時に突然変色した髪色から来ている。何で変色したかと言えば、多分体が次第に弱っていたせいなのかもしれない。
『紫の涙』が何故私をこういう形でフィクサーにしたのか、というのはそんなに気にならなかった。むしろ、早死にしてもおかしくなかった私をここまで成長させてくれたから(いやまあ、U社の技術のせいで体が成長したわけじゃないけど)、かなり感謝していた。
まあこういう話はこの辺にしてと。正直なところ、今のフィクサー生活が充実していた。
……してたんだけど、ある日、私はどうにもできない過ちを犯すことになる。
きっかけは『Q社』からの、外郭のとある遺跡の調査依頼だった。』
- Re: UWでの日常SP~偽りの仮面とQの秘密~ ( No.19 )
- 日時: 2024/07/21 22:07
- 名前: おろさん ◆cSJ90ZEm0g (ID: wXN0Dq0s)
そして一方のなる達。
ハヤテ「ゲッコウガさんから話を聞いて、とりあえず差し入れをと思ってましたが……」
ナギ「何だ、この状況。」
なる「ハァッ、ハァッ……;;;」
千束の凡ミスで、とんでもない数のエネミーと戦わされる羽目になって超絶疲労状態のよさこい部5人。和田どんはそんなことない。
千束「いや、あの、ゴメン……;;」
どん「大丈夫カッ?」
ヤヤ「ぜ、全然大丈夫じゃないわよ……そもそも戦うって言っても良く分かんないし……」
ハナ「あと結局何にも倒せませんでしたし……」
鍛えると言われても、一同は良く分かっていない。……すると、天子が5人にこう言い出す。
天子「おい、1つ良いか?
……大地が言っていた事なんだがな、戦うとか、ナラティブの力とかって言ってもそんなに難しく考える必要なんて無いぞ。
何というか、自分らがいつもやっている事と同じ感覚で捉えると案外うまく行くってワケだ。」
なる「いつも……?」
その発言に、なるが真っ先に自分たちがやっている事を思い浮かべる。
それは『よさこい』。沢山練習して、楽しんで踊る、よさこい。
なる「……そっか、そう言う事だったら――」
*****
その頃。『灰色の記録』の本の続き。
『前もって言うと、『Q社』の『Q』は『Quest』の『Q』。どこで知ったか、ありとあらゆる『可能性』から道具を作り上げる企業であり、外郭の遺跡を『探求』する事に前向きな翼。少なくとも、私の知るQ社はそんな感じ。
そんなQ社は、色んな場所からフィクサーを雇って、大規模な遺跡の調査に向かう事になった。
その時には、見知った顔や、特色も沢山いた。
私が3級になった頃にピエールのミートパイに連れて行った食人趣味のフィクサー2人組(名前は『ルーミア』と『ミホ』)、妙に仲間意識が高かった『巡ヶ丘事務所』の所長『サクラ』、外郭の文字を解読できる目を持つ『鈴色の判読眼』、運命を操るとされるくらいの能力と実力を持つ『紅い月』……他にも沢山いた。』
大地「何か、なんとなく元が誰かわかる奴ばっかだなぁ。」
小鈴「『鈴色の判読眼』ってどう考えても……」
ローラン「というか、やけに特色が多くいるような気がするんだが?都市じゃ珍しいはずなんだけどな。」
アンジェラ「全ての世界が1つの物語として成り立っている世界というならそうなってもおかしくないんじゃないかしら?」
大地と小鈴は誰が誰だか察し、ローランは特色がポコジャカいるように感じるも、とりあえずアンジェラは読み続けようとする。
タケヤリ「『巡ヶ丘事務所』……渡したとが所属してたフィクサー事務所……」
エビスザワ「サクねぇ……確かに遺跡の調査をした時に亡くなったって聞いたけど、何か嫌な予感がして来たぞ……」
ワカサ「とにかく、続けましょう。」
ナオキ「そう、ですね。」
どうやら過去に所属していた事務所の名前が出て来てタケヤリとエビスザワは少し渋い顔をするも、ワカサは読み続けるよう言う。ナオキもそれに賛同し、とりあえず読み続ける。
『この件には紫の涙も同行して、遺跡の調査はスムーズに進んでいた。
そんなこんなで最深部にまで辿りついた時だった。
遺跡には、機械のような薄い物体が浮かんであった。とりあえず後はQ社の職員が正規の手順で回収すればいいだけ。
……それだけのはずだった。その機械が光り出したと思えば、触手みたいなコードが無数に伸びた。機械に接近していたQ社の職員は、それに頭部を刺された。……私も刺された。
Q社の職員は皆、狂った矢先に爆死した。……私だけは違った。
紫の涙の曰く、これでもかというほどの大暴走を私は起こしてしまった。当時の私じゃありえないような動きをして、体を壊したはまだしも酷い被害をもたらしてた。
遺跡の調査に同行した、『サクラ』を含めたフィクサーの5割が死亡、『紅い月』含め残りの内2割が重症。『鈴色の判読眼』は失明した。
……私自身も、体のあちこちが壊れて、生きている事が奇跡だというくらいだった。
何とか回収出来た遺跡の機械をQ社が調べたところ、あの機械には『無量大数もの『可能性』』が記録されているそう。Q社の職員は膨大な記憶量に耐え切れずに爆散したらしい。
……私の場合、多少の手術を受けていた事と、そもそも記憶保持に長ける、つまりああいったものに耐性を持っていたため、生きること自体は出来た。
だが、それでも負荷は大きかった。『無量大数もの『可能性』』。それが記憶として私の頭に入り込む。
都市のような環境下とは大違いな平和な世界、逆に都市の数倍よりひどい環境下の世界、それだけじゃなく、幸福、平凡、悲惨、凄惨、理不尽、幼い子供に見せるには過激なものなど、様々な人生を送った個人個人の記憶……そして、私が、この世界が辿る末路まで。
記憶消去が施されたけど、記憶量が多すぎる故かまるでダメだった。
全面的に考えが追いつかなくなり、今までのように『策』を練る事も出来なくなった。仮に利点があるとすれば、戦いの記録から身に着いた身に着いた戦闘知識と戦闘能力だけ。
……でもそれ以前に、急激に頭に入り込んで来た記録に混乱して、私は大暴走、見知った顔を含めて大半のフィクサーを死亡または失脚させてしまった。
その責任と、さっきも言ったように『策』を練ることが不可能となった理由もあって、私はフィクサーを降格どころか辞めさせられた。……妥当な判断ではある。
これに見かねたのか、または何か理由があってか、紫の涙は、私が『L社』に就くように手を回した。
壊れた体も、手術でそれなりに戦える程度にまでには回復。折れた部分や関節部分は、U社の技術で機械人間と似通った状態になった。よって準備万端と言えばそう言う事。
……ただ、私は知ってしまっていた。この世界の末路だけでなく、私の後にL社に来るであろう、4人の少女の末路を。そして、その内の3人が、巡ヶ丘事務所が壊滅したなどの理由でL社に転職する事になった元フィクサーだという事を。
サクラを殺したのが私なのは事実。だから、事実を知った時に彼女たちは私を許さないだろう。
だからせめて、私が見た惨い末路を少しでも変えるために、償いのつもりで、彼女たちを生かすことを決めた。
もし『この時空』の運命が変わらなくても、せめて、4人が、職員達がもう少し前向きでいられるように。私は『Q』と名乗り、L社へ入る事へ決めた。』
ここまで読んだ一同のほとんどは絶句していた。
エビスザワ「『Q』が……そっか……そんな事になってたのか……」
特に、ナオキ以外のLCχ3名は、物凄く複雑な気分になっていた。
ローラン「ありとあらゆる可能性が内包された機械……それって、ウルトラワールドみたいな並行世界や、L時空に取り込まれた世界全域本来の歴史事を言ってるのか。」
大地「まあ多分そう言う事だろうな。……んあ?」
ローランや大地が、『Q』の言う『可能性』の事を話していると、よく見ると本にはまだ続きがあった。
早速読んでみると……
『ああそうそう、最後に1つ。『Q社』の事に関して伝えたいことがあるの。
『『私が住む世界におけるQ社』は、もう1つ、ある実験を行っていた。
それは、『並行世界の自分に、自分の魂を移し同化させる』、という実験。まあ言うなれば、比較的上手く行ってる人生を辿った自分の元に逃げたい……みたいな感じ。
まだ体がズタボロなままだった時に、私が得た『可能性』の記憶を使ってその実験は行われたものの、上手くは行かなかった。
……少なくとも、『私が生きている内』は。』
そして、ここで本の内容は終わった。
大地「『生きている内は実験が成功しない』……?
……オイ作者、これってまさか……」
考え事真っ最中だった作者だが、最後の文章(アンジェラが音読)を聞いて作者は反応していた。
そして、大地が一応聞くと、作者は確信を得たようにこう言う。
おろさん「……ああ、今までのアイツの様子を考えるとそう言う事になるだろうな。
『Q』は……そして阿求は……」
とその時、ナオキの端末から電話が。
ナオキ「す、すいませんこのタイミングで……
……スーザン?何ですか、今色々と立て込んで――えっ?
壱号ランさんがいなくなった!!?」
- Re: UWでの日常SP~偽りの仮面とQの秘密~ ( No.20 )
- 日時: 2024/07/22 00:43
- 名前: おろさん ◆cSJ90ZEm0g (ID: wXN0Dq0s)
そして、なる達。
ドラピオン(データエネミー)「オオオオオオ!!」
ライオンクラゲヤミー(データエネミー)「グルルルルォォォ!!」
特訓再会。データの偽エネミーのドラピオンやライオンクラゲヤミーが、5人に迫る。
なる「行くよ!!いち、に、さん、しっ、ご、ろく、しち、はち、いち、に、さん、しっ、ご、ろく、しち、ハイッ!!」
なるの提案で、よさこいを踊る時と同じテンポで、リズムに乗る。
そしたら、自然と攻撃を軽やかに避ける事が出来、攻撃もスマートに出来る。
ヤヤ「すごい、さっきより体が軽い……!!」
マチ「確かにこれなら……!!」
感心するヤヤとマチ。
タミ「フフフ、気分もとっても良いわ!」
ハナ「この調子でどんどんお願いします!!」
ノリノリになってきたタミとハナ。
どん「5人ともすごいドン!!」
一旦外野で観戦中のどん。なる達の動きに感心しているようだ。
千束「よーし!だったら遠慮なく盛り込んじゃうよー!」
たきな「ええと……千束、ここは『ボルトロイミュード』で行きましょう!」
千束とたきなが装置をいじって、データエネミーをどんどん召喚。
その状態の2人(主にたきな)を見て、天子とハヤテとナギは「凄いノリノリだなー」って思った。
そして数十分後。一通り特訓を済ませた。
ハヤテ「お疲れ様です。」
ハヤテが、差し入れを追加。これで体力回復である。
なる「ええと、天子さんでしたっけ。ありがとうございました。」
天子に礼を言うなる。
天子「む?……ああ、別に気にする事じゃないさ。」
天子は気にすることは無いという感じの事を言ったその時……
ピカチュウ「オイ!!取り込み中みたいだがマズい事になって来たかもしれねぇ!!」
そこにやって来たのはピカチュウ。何故か慧音もいる。
天子「ピカチュウ?……と、確か寺子屋の教師のやつじゃないか。突然どうしたんだ?」
天子が尋ねると、2名はすぐに答える。
慧音「阿求の姿を見ないから、多分異世界沙汰だと思ってスマブラ屋敷に来たんだが……」
ピカチュウ「俺を訪ねて来てた時に、作者から連絡が来たんだ。その阿求を放っておくとマズい事になるとかって言っててな。送られた資料見たら確かに相当マズイ内容だった。
話は追々するが、急がないと最悪阿求がぶっ壊れる!!」
一同「ええっ!?」
ピカチュウの話を聞いて驚く一同。
なる「それって……」
なるか感じていた嫌な予感。恐らく、そう言う事なのだろう。
*****
その頃。オミコシティにて。
阿求「あった……黒幕の拠点……!!」
森の奥。そこに、どう見ても自然に出来たものとは思えない、鉄製の扉が。しかもひとりでに開いた。
どう見ても罠な気もするが、阿求は何の躊躇いもなく入ろうとする。
阿求「……。
『入るなら、最悪な事にならないようにしなよ。』……ん?」
阿求は、自分に忠告するように何か言っていた。でも、やっぱり自覚は無い。
そしてそのまま、扉の向こうに入っていった。
ゲッコウガ「阿求……このまま放っておくのはマズイでござるな……」
阿求を追っていたゲッコウガも、一応扉の方に入ろうとするだが……
ゲッコウガ「むっ!!」
突然こちらに包帯のようなものが飛んできて、ゲッコウガはソレを避ける。
ゲッコウガ「……何者だ!!……と言いたいところだが、先程阿求殿に接近していた仮面の男か!!」
そして出て来たのは、奇成ギョウ。
ギョウ「ギョッギョッギョ。まあ、流石に気づかれるわな。」
ゲッコウガ「何のつもりでござるか。阿求に接近して何を企んでいる!」
対し、ギョウは仮面越しにほくそ笑む。
ギョウ「別に何も企んで無いニョロ。……ただ、ちょっとどうなるのか見てみたくてなぁ。」
ゲッコウガ「何……?」
すると、ゲッコウガの端末から連絡が入る。相手は作者から。
おろさん『ゲッコウガ!!ちょっとまずい事になりそうだ!!
細かい事はちゃんと話すが……このままだと阿求が壊れるかもしれん!!』
ゲッコウガ「なっ……!!?」
唐突な電話の内容に驚くゲッコウガ。
ギョウ「ギョッギョッギョッギョ……ようやく気付いたみたいやな。」
それを見て、ギョウはほくそ笑んでいた。
「今のうちにそーっと……」
ギョウ「……ん?今何か入っていったニョロ?……まあええか。」
どさくさに紛れて誰かが扉の方に入っていったが、ギョウは見て見ぬふりをした。
*****
「遂に来るか、稗田阿求……良いだろう……貴様をねじ伏せた時が最後。世界はあるべき姿に変わるんだ……」
ある場所で、1人佇む奇妙な男。
エビテン「……この調子だと、どちらももう保たないか。」
その姿を見ていた棒人間の男『ドクター・エビテン』は、呆れながら一旦部屋を出て行った。
- Re: UWでの日常SP~偽りの仮面とQの秘密~ ( No.21 )
- 日時: 2024/07/22 12:52
- 名前: おろさん ◆cSJ90ZEm0g (ID: wXN0Dq0s)
ゲッコウガ「くっ、ならば尚更、彼女を1人で行かせるわけには――」
ギョウ「そうは行かないニョロ。出でよ、『龍覇ザ=デッドマン』!!
か~ら~の~、『裏革命目 ギョギョラス』も来るニョロ!!」
作者からの連絡を聞いて、急いで阿求が入って行った扉の方へ向かおうとするゲッコウガ。
だが、ギョウはクリーチャーを呼び出し、邪魔をする。
ゲッコウガ「貴様っ、何のつもりでござるか!!」
ギョウ「さっきも言ったやろ。ワシはあの稗田阿求がどういう方向に傾くのか気になるだけや。
……まあこれだけじゃ分からんやろうから補足するとな。アンタ、図書館の事を知っとるなら、『ねじれ』の事も知ってるやろ?通称『Project Moon』の世界にかつて中途半端にばらまかれた光。人が、ある一定の条件下で極限状態に追い込まれた瞬間、化け物になる。そう言う現象や。」
ゲッコウガ「ソレが何か――」
クリーチャーに邪魔されるゲッコウガに対し、ギョウはそのまま話を続ける。
ギョウ「そしてなぁ、その『ねじれ』、実はある条件が当てはまれば、あの世界と本来関係が無い異世界の人間でもねじれる事があるんや。
その条件は4つや。1つ、急激に体調が良くなり、戦いに関する順応性が早くなる。
2つ、髪色など、自分の容姿自体にも影響が出る。
3つ。時々自分が行った行動に『全く自覚が無い事がある』。
そして肝心な4つ目。周囲から見ると、まるで『その人とは別の何か』が入っているように感じ取れる。」
ゲッコウガ「……まさか、」
気づいたゲッコウガ。作者が言った『阿求が壊れる』、つまり――
ギョウ「この条件を満たした上で、過度なストレスにより極限状態に追い込まれた瞬間、その人は『ねじれ』というバケモンになる。」
ゲッコウガ「貴様っ!!!」
ゲッコウガは、鎖鎌でギョウを攻撃しようとするが、彼が召喚したザ=デッドマンとギョギョラスに邪魔される。
ギョウ「まあ、それが狙いと言え割れればそうやけどな?……あ、1つ言い忘れてたニョロ。
確かに、条件下が当てはまった人間はねじれを起こす。
けどなぁ、その『ねじれ』を抑え込む事が出来れば、人はどうなると思う?」
その言葉に、ゲッコウガの動きが止まる。そしてまた問う。
ゲッコウガ「もう一度言うが……何のつもりでござるか?」
ギョウ「言ったハズや。ただどうなるか見てみたいだけやってな。」
ギョウはただ、仮面越しにほくそ笑んでいるだけだった。
*****
ワルルー「楽しい事は~大嫌い~泣けぇ~叫べ~喚けぇ~!!」
一方、連絡を受けて急いでオミコシティへ駆けつけて来たり戻ってきたりしたなる達
だがワルルーがまた出て来て、大量の量産型ワルメカに邪魔される。
どん「ワルルー!!懲りずにまた来るんじゃないドン!!」
ワルルー「知った事か!!毎日楽しそうなオミコシティなんざ破壊してやるぞ!!行けぇ量産ワルメカ軍団!!」
なる「話が全然通じない~!!」
天子「あんなのに構ってる暇は無いというのに……!!」
量産型ワルメカの足止めに苦戦する、なるや天子達。空から行こうとしても遠距離攻撃を持つワルメカに邪魔され、隙を付いて進もうとしても数で邪魔される。
千束「ちょっとちょっと!このままじゃジリ貧じゃん!」
たきな「一体どこからあれだけの数を揃えたんですか……!!」
どれだけ攻撃しても、次々と量産型ワルメカが増えるばかり。千束とたきなも、ナラティブの力による強力な攻撃を放っていくも、それでも次々増える。
慧音「ええい!!こんなところで足止めを喰らっている暇は無いんだ!!」
慧音が、突進して無理矢理突破しようとしたが。
量産型タングステン「ターングステーン!!」
慧音「ぐあっ!!?」
量産型タングステンのパワーで弾き返されてしまう。
ピカチュウ「慧音――うおっ!!」
吹き飛ばされた慧音をピカチュウとハヤテがキャッチしたが、勢いでついでに吹っ飛ばされる。
ハヤテ「っ、これじゃあキリがありませんよ!!」
かなり状況が悪い。こんなところで、状況を良く分かってない悪人キャラの足止めを喰らうわけに行かないのに全く進めない。
ワルルー「ヌハーッハッハッハッハ!!何をするつもりかは知らんが、個人的にお前達の事が気に入らないからとことん邪魔してやるのだ――」
その瞬間、上空から何かが落下してくる。それがワルメカの内1体に直撃
そしたら何と、その衝撃で、量産型ワルメカの7割が『粉々に砕け散った』。
ワルルー「・・・へ?」
それを見て、唖然とするワルルー。
ヤヤ「こ、今度は誰っ!?」
タミ「あ、新しい敵!?」
ヤヤやタミ達は突然の事に困惑するが、天子は、今のが誰なのかすぐに分かった。
天子「随分と遅い登場じゃないか、大地。」
大地「悪い。手間取って遅くなった。」
それはまさしく、大地だった。
ワルルー「な、なななななな何をしおった今ぁ!!許さんぞぉぉぉぉ!!」
ワルルーは、量産型ワルメカ軍団をどんどん投入。
大地「んじゃ、手筈通りに。」
大地がそう言った瞬間、背後から一斉に量産型ワルメカを攻撃して行く者達が。
イタコ「久々の出番!!盛り上がっていくわよー!!」
ずん子「ずんだ餅をプレゼント!!」
きりたん「邪魔者は殲滅ですっ!!」
東北イタコが、霊を呼び出して量産型ワルメカを攻撃、ずん子が『ずんだアロー』で量産型ワルメカをずんだ餅に、きりたんがガンキャノンよろしくの味噌の大砲、更に包丁で攻撃。
スティーブ「(ダイヤの剣で攻撃、更にブロック生成)」
スティーブが、周囲にブロックを設置し防御壁を作りながら、量産型ワルメカを攻撃。
ボルメテウス「話を聞いて来てみれば、随分面倒且つ面白そうなことになってるな!!」
サモーン「破壊活動する暇あるならシャケを食うシャケー!!」
ボルメテウス・ホワイト・ドラゴンがブレス攻撃(ブロックのお陰で周囲には当たらない)で量産型ワルメカを溶かし、『サモーン・シャケキスタンチン』が量産型ワルメカにシャケを食わせてショートさせる。
パラガス「先程助けてもらった分を返すぞ!行けブロリー!!」
ブロリー「任せろットォォォォォォ!!!」
パラガスとブロリーも来て、どんどん量産型ワルメカを攻撃。
ワルルー「んなっ……!?」
そして、大量の量産型ワルメカが一気に撃破された。
マチ「あ、あの人達は?何かドラゴンが混ざってるんだけど……」
天子「最初に出て来たのが、私の師匠みたいな人である大地で、他のやつはソイツの友人、あと、さっきの闘技場の上にある『スマブラ屋敷』って施設の住人だな。」
ハナ「アパートの地下にあったんデスか?あのバトルフィールド……」
うた「まあ、そうなるわね。」
するとうたも来た。更に……
小鈴「レジエレキは『サンダープリズン』!!ルガルガンは『ストーンエッジ』!!キラフロルは『ヘドロウェーブ』で、ポリゴンZは『トライアタック』!!」
ナリト「L時空幻想体大放出だよ!!『帰還者トーマス』『ハギーワギー』『「人魚」の魔女』『早瀬ユウカ』『ピンクの悪魔たち』『お菓子の魔女』『作ってワクワク』!!!」
小鈴がポケモンで、ナリトがL時空の幻想体で、量産型ワルメカを殲滅していく。
鈴夜「何だかすっごい騒がしくなってると思ったけど、タイミングは良さそうかね?」
さとり「とにかく、まずはあの機械軍団を止めましょう!!」
鈴夜達も来て、鈴夜は量産型ワルメカを凍らせ、さとりは弾幕や、トラウマを想起させる力で量産型ワルメカを行動不能に。
センリツ「写真を撮るのは後回し!まずはナンセンスな行動してる彼らをスパッと!!」
センリツも、黒い腕を使って一気に片付ける。
ワルルー「な、何がどうなっているんだ!急激に状況が悪くなっただと!!?
ええい!!こうなったら戦力全投入だ!!行けぇ!!奴等を蹴散らしちまえ――」
ワルルーが量産型ワルメカを全て投入したが……何故か、ワルルーの方に迫る。
ワルルー「お、おい何のつもりだ!オイ!!」
当然焦るワルルー。
なる「あれ、これってもしかして……?」
なるは、この状況が何なのか何となくわかっていた。
正邪「命令通りにしか動けないなら、それをひっくり返せばいい。そうなりゃ、命令するやつをぶっ飛ばすようになるって事だ。」
そして現れたのは正邪。量産型ワルメカ達のターゲットを『ひっくり返して』いたのだ。
ワルルー「お、おい何をやっている!いや、あの、ホントやめ――
ノオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!!」
そのままワルルーは派手にぶっ飛ばされた。
どん「みんな、ありがとうだドン!!」
どんが、駆けつけて来てくれた一同に礼を言う。
大地「いや、礼を言うほどじゃねぇよ。それより、阿求の事が心配だし急がないとならん。
作者はそのために色んな世界回ってるから、今はゲッコウガの端末を頼りに追うぞ。」
正邪「あー、その前に1つ良いか?」
大地達は急いで阿求の元に向かおうとした時、正邪が1つ言いたいことがあるらしい。
正邪「F.Fっつーやつを倒して、そいつが色々情報を喋ってくれたんだ。
……多分、阿求にも関係がある。」
- Re: UWでの日常SP~偽りの仮面とQの秘密~ ( No.22 )
- 日時: 2024/07/23 09:44
- 名前: おろさん ◆cSJ90ZEm0g (ID: wXN0Dq0s)
博麗神社にて。
紫「阿求が化け物になるって、本気で言ってるの!?」
突然押しかけて来た作者に、阿求の事を伝えられて動揺する紫。
おろさん「このままだと、最悪そうなるかもしれない。」
霊夢「その感じだと、嘘を言っているわけじゃないようね……
……本当だったら、色んな意味でマズい事になるわよ。細かいことは後にして行った方が良いわ。」
作者が焦っているのを見て、霊夢は紫に、作者と共に協力する必要があるという趣旨の発言をする。
おろさん「俺からも頼む。都合の良いことを言ってるかもしれないが、俺も最悪のケースだけは避けたいんだ。」
作者からも、紫に頼む。
紫は、少し黙り込んで、そして――
*****
一方。
扉の向こうの、奥の部屋。
「実験も完全に完了し、必要最低限のギアも揃った……
さっさと始めるぞドクター・エビテン!!世界をあるべき姿へと変えるのだ!!」
男は、近くで様子を見ていた棒人間の男もとい『ドクター・エビテン』にそう言い出す。
エビテン「ハァ……分かった。さっさと済ませ――」
呆れ気味ながら男の指図を受け入れて動こうとしたその時……
「しゃらああああああっ!!」
突如として、部屋の扉が粉砕され、誰か突っ込んで来る。それは言う間でも無く……
阿求「アンタ達が、時空融合現象を起こした黒幕ね!!」
阿求だ。幻想体やE.G.Oを使って、強行突破していたのだ。
「とうとう来たか……」
男は、露骨に嫌な顔をしながら阿求の前に立つ。
「まあいい、まず名前くらいは名乗ろう。
私は『オウバ・シラベ』。まあ、時空融合現象を引き起こしていた張本人という事にはなるね。」
『オウバ・シラベ』と名乗った男の次に、ドクター・エビテンも阿求の前に。
エビテン「最優先捕獲対象『稗田阿求』……初めましてか。私はエビテン。ジルコン獣の生みの親の1人、とだけは言っておきましょう。」
ドクター・エビテンも名乗った後、阿求はまず質問をし始める。
阿求「まず1つ聞くけど、なーんで別の世界を無理やり混ぜるなんて真似したのよ。」
エビテン「それは、まあ――」
オウバ・シラベ「世界のあるべき姿のためさ!!」
それにドクター・エビテンは答えようとしたが、オウバ・シラベが口を挟んでそう答える。
阿求「……はい?」
当然ながら困惑する阿求。それに対しオウバ・シラベは舌打ちをして、話を続ける。
オウバ・シラベ「まあ、お前のような劣等種風情に私の行動は理解出来んか。
だがいくつか言おう。……良いか!!『時空』は未だ腐ってばかり!!どの世界も存在同士のしがらみばかりで狭苦しく、非ッッッッ常に腹が立つ!!
故に!!この私が世界をあるべき姿へと変えるしかないのだ!!」
当然と言うべきか、妙にフワッとしてて何を言っているかさっぱりな阿求。
ドクター・エビテンも、『くだらないだろ』?とこっそり手話でそう言った。仲間の人望が無いってそれはそれでどうなのだろうか。
気づいてないのか、オウバ・シラベは続けて話す。
オウバ・シラベ「良いか?時空融合現象はな、世界をあるべき姿へと変えるための過程!!全ての世界を1つに統合することで、様々なややこしい問題も万事解決!!真実から目を背けてばかりの劣等種に粛清も出来るのさ!!」
言う間でも無く理解出来てない阿求はまた1つ聞く。
阿求「……もう1つ聞くけど、オミコシティに出て来たあの仮面ライダーは貴方かしら?」
オウバ・シラベ「当然だ。正しき世界にはヒーローが必要。私の思想に背くようなクズには制裁を下す必要があるからな。
……まあ、今まで倒してきたのは、実験用の『マルガム』だがな。」
阿求「『マルガム』……?」
また知らない単語が出て来た時に、エビテンが口を開く。
エビテン「稗田阿求、貴方は特殊なカードを1枚持っているな?」
阿求「え?……否定はしないけど。」
エビテンにそう聞かれて、阿求は『ロボトミーコーポレーション』のケミーカードを取り出す。
ロボトミーコーポレーション(ケミー)『ロボボ……!!』
ドクター・エビテンに対し、何やら敵意を向けている。
そしてエビテンは答える。
エビテン「過去に、私はとある学者の下で『クロスケミー実験』なる実験を行っていた。
それは、滅んだ並行世界に残った思念体及び魂を、『ケミー』と呼ばれる人工生物として肉体を与える実験だ。……結果は、あまり上手く行かなかった。お前が持ってるそのカードを除いて、肉体をまともに維持することが出来なかったわけだ。
そこで、私と、同僚のドクター・ベノディアは不完全なクロスケミーを別の物に錬成、『ギア』というアイテムに変える事で、魂を入れ込むことが可能となった。」
その発言で、阿求は色々と察する。
阿求「つまりアンタ達……要するにマッチポンプのソレで実験がてらの計画を行ってたわけね?」
その発言に、オウバ・シラベも肯定。
オウバ・シラベ「ドクター・ランから奪取した不完全なままのクロスケミーを、『マルガム』と呼ばれる悪意の怪人へと変え、私が『仮面ライダーデータ』として撃破。そうすることで、ギアへと再錬成を行っていたのさ。
そして、今回の『タイガーマルガム』で、こちらが持っていたクロスケミーは全てギアに変換された!今こそ、世界をあるべき姿へと変える準備が整ったのだ!!」
オウバ・シラベは、奇妙なドライバーを取り出して装着。
【データドライバー】
阿求「意味不明な思想で、世界を壊させないわよ!!」
阿求も、自身のドライバーを装着。
【アブノーマルドライバー】
そしてそれぞれ、変身に使用するアイテム……オウバ・シラベは『仮面ライダーデータ』のギア、阿求は『ロボトミーコーポレーション』のケミーカードを、それぞれのドライバーに装着させる。
【データ→スキャン】
【ケミースキャン ロボトミーコーポレーション】
オウバ・シラベ「変身……」
阿求「変身!!」
【ログイン→→→バトルモード:スタート】
【Memory and Illusion of E.G.O
アイン Create】
阿求が変身したアインと、オウバ・シラベが変身したデータ。2人の仮面ライダーの戦いが、今始まる。
ラン「蛯名君……何でこんな事……!!」
この状況を見ていたのは、LCχに匿われていた科学者『壱号ラン』。
ドクター・エビテンと、2人の仮面ライダーの姿を見て、焦っているようにも見えたが……
- Re: UWでの日常SP~偽りの仮面とQの秘密~ ( No.23 )
- 日時: 2024/08/11 11:23
- 名前: おろさん ◆cSJ90ZEm0g (ID: wXN0Dq0s)
一方のゲッコウガ。
ゲッコウガ「くっ、ここまでしぶといとは……!!」
ギョウのクリーチャーにひたすら邪魔をされているゲッコウガ。
ギョウ「んー、そろそろ頃合いやな。もうええで。」
するとギョウは、召喚したザ=デッドマンとギョギョラスを引っ込める。
ギョウ「流石にこれ以上やると本当に取り返しのつかないことになるやろうから、この辺で止めておくニョロ。
それじゃあ、後はアンタら次第や。」
そしてギョウは、一方的にそう言って去って行った。
ゲッコウガ「オイ待て!!一体全体何を――」
「ゲッコウガ!!!」
すると、大地達が駆けつけて来た。
大地「とりあえず、あそこにあるのが敵の拠点ってワケか。」
ゲッコウガ「ああ、あそこに阿求殿が1人で入っていった。急いで追いたかったのだが、妙な邪魔が入ってしまったでござる……」
大地「その細かいことは後だ。とりあえずもう少し説明した方が良い事が多いから進みながら話そう。」
とにかく、扉の中に入って急いで阿求を追った。
*****
アイン「先手必勝!!」
【審判鳥 クリエイション】
【夢見る流れ クリエイション】
アインはいくつもの幻想体のカードを読み込ませ、『審判鳥』のE.G.O『ジャスティティア』を装備、『夢見る流れ』の高速移動の力でデータに突っ込む。
データ「フン……」
【列車戦隊トッキュウジャー→アクセス】
【逢坂大河→アクセス】
データは『ギア』を取り出し、ドライバーに付け替えてギアを回転させる。
『列車戦隊トッキュジャー』の列車がアインの動きを止め、『逢坂大河』の木刀で素早くアインを叩いた。
アイン「がっ……!!」
アインは軽く吹っ飛ぶ。それに対し、データは嘲笑っている。
アイン「だったら……!!」
【熱望する心臓 クリエイション】
【地中の天国 クリエイション】
【オールアラウンドヘルパー クリエイション】
アインは負けじと、『熱望する心臓』でパワーアップ。『地中の天国』の枝を伸ばしてデータの周囲を囲み、『オールアラウンドヘルパー』の回転で突っ込む。
データ「この程度!!」
【覚醒人1号→アクセス】
【ジャンヌ・ダルク→アクセス】
【三塚井ドクロ→アクセス】
『覚醒人1号』のシナプス弾撃、『ジャンヌ・ダルク』の旗、『三塚井ドクロ』のエスカリボルグで突撃を防ぎ、それらで一気に殴り飛ばす。
アイン「つ、強い……!!?」
苦戦するアイン。アインは引き続き嘲笑っていると、こう言い出す。
データ「見くびるな!!あの時は取り乱したが、私は今の今まで、この融合世界で活動を続けて来た!!
故に!!ありとあらゆるデータを記録及びラーニング!!更に度重なるドライバーの調整により、ヒーローの名に相応しい力を得た!!
更に!!私は様々な世界の魂を封じたギアを使用しているのに対し、貴様はたった1つの世界の要素……それも、魂を封じ込めたものでもない、情報しか使っていない!!故に!!今の私に勝つことは出来ないのだよ!!」
アイン「そんな理屈でっ!!」
【静かなオーケストラ クリエイション】
【地獄への急行列車 クリエイション】
【規制済み クリエイション】
『静かなオーケストラ』の曲の攻撃、『地獄への急行列車』の突進、『規制済み』の眷属大量召喚を行うアイン。
データ「無駄だと言っているのが理解できないのか!!!」
【ARX-7 アーバレスト→アクセス】
『ARX-7 アーバレスト』のラムダ・ドライバによる一撃で、全てが弾かれる。
そのまま、アインは大ダメージを喰らい、変身を解除されてしまった。
阿求「っ……!!」
地面に倒れこむ阿求。それをデータは、阿求の髪を掴み、その顔を見てまた嘲笑う。
データ「無様だな……一人で突っ込んだ結果がコレだよ。他にも面倒そうな邪魔者はいたのに何で1人で突っ込むのやらだ。……まあ、何でそうなったかなどどうだっていい。」
阿求「お前……はっ……!!!」
阿求は、鋭い目でデータを睨む。
データ「ハッ、強がりもここまで来ると清々しいな。
……さぁ、終わりだ。世界のための礎となるが――」
「待って!!!」
データがとどめを刺そうとした時、ソレを止めるよう言う声が。
エビテン「やはり来たか。『ドクター・ラン』。」
エビテンは予想がついていたかのように、声の主及び、様子を見ていた壱号ランを見る。
ラン「蛯名君……こんな事止めて!!岡崎さんの研究をそんな事に使っちゃダメなんだよ!!」
エビテン「却下。そもそも、私とドクター・ベノディアと、貴方と岡崎の考えが食い違っていた時点で、そもそも破綻しているようなものだったんだよ。あとわざわざ本名で呼ぶな。」
ランは説得をしているようだったが、エビテンには全く響いていない。
データ「ほう、彼女がドクター・ランというわけか。クロスケミーと再錬成済みのギアを全て持ち去ったという。」
データは、壱号ランの事を既に聞いていたようだ。
エビテン「とは言えオウバ・シラベ。どの道彼女は最優先捕獲対象。殺すのはダメだ。
……ただ、少し面白い事を思いついた。ちょっと離れていろ。」
エビテンにそう言われて、阿求から離れるデータ。するとエビテンはリモコンのような機械を取り出し、阿求に向ける。
エビテン「さて……貴方に眠るその『灰色の記録』、完全に呼び覚ましてやろう」
ラン「まさかっ、止め――」
ランが急いで止めようと動くが……
データ「邪魔をするな」
【アームドチェーンアレイ→アクセス】
データが、チェーンアレイでランを吹っ飛ばす。
そして今のうちにと、エビテンはスイッチを押した。
阿求「あっ……」
そして、阿求の様子がおかしくなる。
彼女の頭の中に、何か入り込んで来る……いや、何かが、蓋が開かれたようにあふれ出て来る。
『記憶』だ。自分からすると全く見覚えも聞き覚えも無い、記憶。それが、ありえない数自分の脳内に流れ込んで来る。
阿求「あっ、やめっ――」
『無量大数もの、誰かの『可能性』の記憶……
そして、『私自身』の記憶……それを、君は……』
阿求「あっ、アッ、あ――
あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああっ!!!」
- Re: UWでの日常SP~偽りの仮面とQの秘密~ ( No.24 )
- 日時: 2024/07/23 19:32
- 名前: おろさん ◆cSJ90ZEm0g (ID: wXN0Dq0s)
一方。
怪人達「カカレ!!カカレ!!」
慧音「阿求のためにも、通させるわけにはいかん!!」
急いで施設の中へ入った一同。道中、邪魔をして来るジルコン獣や『レプリマルガム』という怪人を、慧音達が足止めする。
ゲッコウガ「L時空の住人だった『Q』及びL時空の稗田阿求……その魂が阿求殿と同化しているというのか……」
途中途中で現れる怪人を倒しつつ、ゲッコウガは大地に色々と細かく話を聞く。
大地「病弱な体から一変してまともな戦闘が出来るレベルの身体になったことや、灰色に変色していた阿求の髪色、そして一切の自覚がない行動……本で書かれた『Q』の話と、阿求の現状は所々一致するようなものが多い。
あとナオキ達から聞いたんだが、『Q』は責任感がかなり強かったらしい。当時引き起こした暴走が理由だろう。……阿求がやたら最近は1人で行動しようとしてたのも多分そのせいだ。
……L時空そのものが消失したことで、肉体を失った『Q』の魂は亜空間を彷徨う事になる。だが、肉体の有無を抜きにしても、偶然にも別の世界に流れ着くことは多々ある事だ。経緯がどうであれ、『Q』の魂が幻想郷に流れ着いたとなれば……」
怪人達「オラオラオラァ!!!」
すると、またかなりの数の怪人が現れる。
小鈴「またすごい数出て来た!!」
なる「なら……!!」
小鈴は戦闘態勢を取ろうとしたら、なる達5人と和田どんが前に出る。
ハナ「ここは私達に任せてください!!」
タミ「戦い方はある程度分かったから、アレくらいならきっと!」
ハナとタミは、早速ナラティブの力で攻撃を始める。
天子「良いのか?流石に数が多いぞ!」
天子が心配するが、ヤヤとマチは問題が無いように、
ヤヤ「色々とお世話になったから、これくらいはどうにかするわ!!」
マチ「さっきの戦闘訓練と比べればなんてことない!!」
と言って攻撃を開始。
なる「だから早くお願いします!!」
どん「その阿求って子も早く助けるドン!!」
なるとどんも攻撃を開始し、早く阿求の元へ向かうように大地達に言った。
大地「……行くぞ。こいつらも覚悟を決めてるんだから行くっきゃねぇ。」
そして大地達は、この場をなる達に任せて急いで走る。
少しして。
怪人達「見つけたぞ!!」
またジルコン獣やレプリマルガムが出現。
大地「くっそ、こうなりゃが俺が強引に――」
ナリト「待つんだ大地。」
大地が強行突破を計ろうとした時、ナリトに止められる。
ナリト「話に聞いたけど、色んな世界に押し寄せたジルコン獣を片付けてたから体力を大分浪費してるハズだ。
阿求ちゃんを助けるには、小鈴ちゃんだけじゃなくて多分君も必要になって来るだろうから。少なくとも、動けるくらいの体力は残しておいた方が良い。」
大地「じゃあこいつらどうすんだよ――」
「そう言う事なら、任せて頂戴。」
すると声が聞こえた。
そしたら、上方向に『スキマ』が発生し、そこから……
「おらああああああああああっ!!」
数々の、様々な世界の住人。それも、今まで関わって来た世界の者達が、スキマから出て来たのだ。
銀時「ったく、緊急事態だとかって大雑把な事言われて、急に違う場所にワープさせられるってどういう事だよ。」
坂田銀時をはじめとした『銀魂』から、
アリス「あわわわ!!何だかどこかで見た事のあるのがいっぱい!!?アレもジルコン獣かな……?」
忍「でしたら倒すのみですね!金髪じゃありませんし!」
アリス「……そこ?」
アリス・カータレットと大宮忍を含む『きんいろモザイク』から、
ココア「何かすっごく嫌な予感してたから来て正解だったね!!よーし!!お姉ちゃんに任せちゃってー!!」
チノ「1人じゃ無理がありますココアさん」
保登心愛と香風智乃ら『ご注文はうさぎですか?』から、
W(翔太郎)「まさかとは思ったが、こりゃ本当に阿求に何かあったらしいな。」
W(フィリップ)『様子がおかしいとは思っていたが、話だけでも興味があるね。』
『仮面ライダーW』及び『風都探偵』から、
キサラギ「あの時お世話になったので、それをお返しします!」
山口如月達『GA 芸術科アートデザインクラス』から。
主に時空融合現象を巡って共に戦った、様々な世界の存在が、駆けつけてくれたのだ。
うた「みんなッ、何でここに……!?」
まさかの登場に、うた達は驚く。
ネコ「作者と、紫って人に連れて来てもらったんだにゃ。かなりの緊急事態だから手伝ってくれって。」
苺香「先程現れたジルコン獣の大群の事も含め、かなりとんでもない事態になっていたようなので元凶を倒そうと思いまして来ちゃいました!」
その理由を、ネコと桜ノ宮苺香が教えてくれた。
大地「紫も?……ったく、あいつも何だかんだでだな……」
紫が一同を連れて来るのに一役買ったようで、少し呆れつつも笑う大地。
みほ「と言うわけで、この場は私達が何とかするから!!」
カービィ「みんなは早く行って!!」
ルーミア「そう言う事なのだー!!」
みほ、カービィ、ルーミア達も来て、怪人達を抑え込む。そして、早く阿求の元へ向かうように言う。
大地「……ま、そんなにやる気満々だってんなら俺が無理に突っ込む必要もないか。
なら、俺らは阿求の元に向かう事を優先するしかねぇな!!行くぞ!!」
この場を一同に任せて、大地達は更に進むのだった。
菜乃「大地さん達は行ったようですね。
……さてと、後々ゲブラーさん達が加勢に来るはずですし、私も行きますかね。」
様子を見ていた菜乃も、怪人達の方向に飛び込んでいくのだった。
また少しして。
大地「……!!!」
大地達に、阿求の声が聞こえて来る。
小鈴「阿求の声……だけど、発狂してる……!?」
ゲッコウガ「おそらくヴォル・デ・トンベが使う記憶操作で、『Q』の持つ記憶を復活させたんだ!!あの調子だと、本当に阿求殿が化け物になってしまうでござる!!」
小鈴達は阿求の今の状態に気づき、ゲッコウガはその理由に気づき尚更急ぐ。だが……
怪人達「通してたまるかあああああああッ!!!」
再びジルコン獣とレプリマルガムが出現。一同に立ちはだかる。
千束「もー!!もうちょっとのタイミングで来るかなぁ!!」
たきな「ですが、これくらいなら!!」
千束とたきなが特殊なゴム弾で攻撃。更にナラティブの力による魔法少女的な銃撃の攻撃も行う。
ハヤテ「下がっててくださいお嬢様。」
ナギ「ああ、存分にやれ!!」
ナギがハヤテの背後に回り、ハヤテが何やら(首都警備隊御用達の)銃を取り出し発砲(尚、弾は千束達の使う非殺傷弾)。怪人達を蹴散らす。
天子「よし、ならば私も!!ゲッコウガも行くぞ!!」
ゲッコウガ「まあ、その方が良いのでござろう!!」
鈴夜「アレくらいなら凍らせてどんどん倒す!!」
さとり「少し痛い目にあってもらいます!!」
センリツ「尊くないやつは蹴散らせ蹴散らせ!!」
天子が要石で、ゲッコウガが『みずしゅりけん』で、鈴夜が氷の能力で、さとりが弾幕と幻覚で、センリツが黒い腕で、怪人達を倒していく。
鈴夜「これくらいなら俺達に任せて!!君達は阿求を!!」
大地「お前ら……分かった!!」
後は鈴夜達にも任せ、祷大地、うた、本居小鈴、祷ナリトの4人は、阿求の元へ。
そして、間もなく――
- Re: UWでの日常SP~偽りの仮面とQの秘密~ ( No.25 )
- 日時: 2024/07/23 22:16
- 名前: おろさん ◆cSJ90ZEm0g (ID: wXN0Dq0s)
阿求「あああっ、あぐ、がっ、やめっ、ぐっ……」
ドクター・エビテンが使用した記憶操作の技術で、阿求に眠っていた『Q』もとい『『灰色の記録』アキュウ』の記憶が蘇り始める。かつてアキュウが見た、誰かの幸せな記憶、平凡な記憶、残酷な記憶、理不尽な記憶、過激な記憶、思い出すだけでも気が狂いそうな凄惨な記憶……
そう言った、『灰色の記録』の脳内に入り込んだ『可能性』の記憶、
……そして、その時アキュウが暴走して、味方を虐殺した記憶。それらが、阿求の中に介入する。
その様子を見て、ロボトミーコーポレーションのケミーカードが阿求を心配している。
エビテン「……馬鹿か。」
エビテンはほくそ笑んでいた。すると、阿求から闇のエネルギーのようなものが発生し、ケミーカードが引っ張られる。
ロボトミーコーポレーション(ケミー)「ロボッ!?ボッ……」
そのままカードからロボトミーコーポレーション(ケミー)が引っ張り出されるが、取り込まれそうで取り込まれない、その状態で止まっている。
データ「オイ、この調子だと本来ならマルガムになるハズじゃないのか?」
データが阿求のこの状態を見てドクター・エビテンに聞いたところ、
エビテン「おかしいな……あと一歩のところで踏みとどまっているようだ。」
そう彼は答えた。そして念押しにとリモコンのスイッチを押そうとした時……
レジエレキ「じじじじっ!!」
レジエレキが突如として現れ、電撃でドクター・エビテンの持つリモコンを破壊した。
エビテン「なっ……!?」
小鈴「阿求!!」
そして、阿求が壊した扉から、小鈴達が到着。
ラン「き、君達は……」
うた「貴方は、確かLCχに匿ってた……」
吹っ飛ばされて倒れ込んだランの肩を、うたが持つ。
阿求「がっじ、まっ、ぐがっ……だめ、きちゃっ……」
大地「っ、何だあのオーラ!記憶が混濁してるせいか!!」
苦しんでいる阿求を見て大地達は駆け寄ろうとしたが、強大な闇のオーラで迂闊に近づけない。
エビテン「警備で大量のジルコン獣やレプリマルガムを設置していたはずだったが、まあいい。
……それはそうとしてだオウバ・シラベ。よく考えてみればあの闇、使えるかもしれん。」
その様子を見ていたドクター・エビテンは、データ(オウバ・シラベ)に提案をする。
データ「何?……む、確かにそうじゃないか……
ならば話は早い!!早速世界をあるべき姿へと変える!!我が手にある全てのギアの力よ!!その小娘の闇で世界を!!」
すると、部屋のガラスケースに入れられていた大量のギアが引っ張り出され、阿求の周りに。
うた「正邪が言ってた、並行世界の魂を入れた『ギア』……!!」
ナリト「彼らが何を企んでるかは知らないけど、止めるよ!!」
急いで阻止しようとしたが、
データ「おっとそうは行かん!!」
するとデータはまたギアを取り出す。ギアは全て阿求の周囲に引っ張られているはずなのだが、どうやら彼が使っているのはコピー品の模様。
ナリト「こっちのセリフだよ!!行って!!」
うた「シャンデラ達も頼むわよ!!」
ナリトがL時空の幻想体、うたがポケモンを呼び出し、データに攻撃しようとする。
データ「無駄だ!!」
【上条当麻→アクセス】
【ギルガルド→アクセス】
『上条当麻』の幻想殺し(イマジンブレイカー)により幻想体は弾かれ、『ギルガルド』のキングシールドでポケモン達の技が全て防がれる。
データ「余計な邪魔をするな!!私がどれだけ、世界をあるべき姿へと変えるために苦労して来たと思っている!!」
うた「あ、あるべき姿?」
ラン「あの仮面ライダーデータ……変身者のオウバ・シラベは、全ての世界を1つに統合させるつもりなんだよ。時空融合現象はそための過程だったんだ。」
困惑するうたに説明するラン。
大地「薄々分かってたが、お前が今までの一件の黒幕か!!よくもまああんなややこしいことしてくれたよ!!」
データ「ややこしいだと?
ふざけるなふざけるなふざけるなふざけるなふざけるなふざけるなふざけるなふざけるなふざけるなふざけるなふざけるなふざけるなふざけるなふうううううううううううううううううざけるなあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああっ!!!」
大地の発言に異様なまでに切れるデータ。しかも足でガンガン地面を叩いてる。普通なら足が折れるレベルで。
データ「どいつもこいつもいつもそうだ!!真実から目を背ける劣等種ばかり!!いい加減罪というものを理解出来ないのか!!!
その阿求という小娘だってそうだ!!己がしでかした過ちを忘れてのうのうとしていた!!そんなゴミクズが――」
大地「うるっせぇんだよッ!!」
データのヒステリックに対し大地もキレて、瞬時にデータを蹴飛ばした。
データ「がっ!!?」
大地「何が罪だよ!!いや、そりゃあ視野広げれば俺もやらかした事あるから偉そうなことを言うつもりは無い!!
けど!!お前の言ってる阿求の過ちは、『灰色の記録』の過ちであって阿求とは別だろうが!!並行世界と混同させるんじゃねぇよダメ人間が!!」
データ「誰g亜lk津v、誰がダメ人間だあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ「¥@^-d0wg8y7あああ!っ、イcytvkwg07!!!」
データは大地の発言の一部だけに反応して逆上。
【ボムへい→アクセス】
【クリーパー→アクセス】
【マルマイン→アクセス】
そして、爆発系のキャラクターの力で爆発を起こそうとする。
データ「このwたあいsy私を!!rwっとう劣等種如きが!!!馬鹿にしやがてtk4fhぇぇfじ143ええ!!」
ナリト「今だっ!!」
隙だらけになったデータに、ナリトが幻想郷『帰還者トーマス』を呼び出し、突っ込ませて飲み込ませる。
帰還者トーマス「変なもん食わすなよ――」
そのまま、帰還者トーマスの中で爆発、帰還者トーマスも爆散。
ナリト「後で色々食べさせてあげるから勘弁ね。……で。」
ナリトの視界には、まだピンピンしているデータが。
データ「gxj貴様……9hmよくも……
だが、無駄だ!!間もなく全世界の融合が始まる!!お前らが何をしようと無駄なんだ!!」
そしてデータは嘲笑っていた。
阿求「あ、jr、が、うぐ……」
阿求は、未だアキュウの記憶に混乱している。
小鈴「阿求!!阿求ってば!!お願いだからしっかりしてよっ!!」
必死に呼びかける小鈴。
阿求「だ、めkっ、にげlkつ、逃げ――」
自我が無いわけでは無い。だが、まともに声が届いてない様子。
大地「チッ……シャラくせぇ……」
すると大地が阿求の元に近づこうとする。
エビテン「(何をやっているんだ?あれだけの闇の力に触れれば死ぬというのに。)」
様子を見ていたエビテンは、呆れ気味にそう思っていた。だが……
大地「……
しっっっかりせぇや駄アホがああああああああああああっ!!!」
その闇及び周囲を取り囲んでいたギアをガン無視して、大地は……
思いっきり、阿求の顔面をタイキックした。
小鈴「えっ」
ラン「へ?」
エビテン「ちょっ……」
データ「は?」
小鈴とラン、あとエビテンとデータは、まさかの行動に唖然した。
- Re: UWでの日常SP~偽りの仮面とQの秘密~ ( No.26 )
- 日時: 2024/07/24 08:31
- 名前: おろさん ◆cSJ90ZEm0g (ID: wXN0Dq0s)
データ「き、貴様っ!!ふざけた真似を!!!」
【フィニッシュ→データリングブレイク】
データが、阿求の方に突っ込もうとする。
ナリト「させるかっ!!」
対し、ナリトがL時空の幻想体を呼び出し防御。
うた「みんな!もう1回お願い!!」
うたも、自身のポケモン達と小鈴のポケモン達でデータの攻撃を防ぎ始める。
阿求が思いっきり蹴られたと同時に、周囲を囲んでいたギアが落下。ロボトミーコーポレーション(ケミー)も取り込まれるのを回避、そして闇のオーラが、自然と消えた。
阿求「あ、う……」
思いっきり大地に蹴られた故に頭がくらくらしている阿求。そして、鼻血が垂れる。
阿求「ちょっ、いや、急に、何、すんのっ……」
一応何とか正気に戻ったっぽい阿求。それに対し大地が呼びかける。
大地「で、頭は冷えたか?」
阿求「それ、は……うぐ……」
しかし、記憶そのものは失くなったわけでは無い故に、まだ不安定。だが話すことは出来るため、鼻血を拭った後にある事を話す。
阿求「私……思い出したよ。ナオキの言ってた『Q』は……今の私でもあるんだって。
ずっと前に、風邪をこじらせて倒れてた時、変な声が聞こえたの。それを何となく聞き入れてたら……
私は、元々の記憶維持能力以外の色んなものが変わった……体も健康になったり、戦いにまともについて行けるようになったり……
私と、『Q』……いえ、L時空の私の魂が混ざり合った事を思い出して……L時空の私の過去が頭に一気に流れ込んできて……
今まで記憶になかったところ……多分、『Q』に意識を持ってかれてたんだと思う……思い返すと、今まで、特にバスターズグランプリの辺りから無自覚に色んな行動してたこと思い出して……
今までの私が、本当に『私』だったのか、分かんなくなってきちゃった……」
大地「そうか。
……それで、お前はどうしたいんだ?」
阿求「え……?」
精神的に不安定な状態になっている阿求に対して、どうしたいと問いかける大地。
すると、小鈴も口を開く。
小鈴「話はやっぱり私には良く分からない。……けど、その事を思い出したなら、『阿求』は今、どうしたいの?
少なくとも、私達は何かを強要するつもりはないよ。無理に戦おうとも言わないし、逃げたって責めるつもりも無い。今まで見たいに戦うって言うならそれを否定しない。
……教えてよ。阿求は今、何のために、何をしたいの?」
阿求「したい、コト……ん……?」
2人の言葉に、阿求は、『この時空の稗田阿求』自身は何をしたいか、そう考えようとすると、どこからか声が聞こえる。
阿求「……私の、やるべきこと……?
……いえ、それは違う……それは、ただ目的を失くしたまま貴方が動き続けて来ただけ……当時の事に、ずっと責任を感じて無理してただけでしょ……」
小鈴「阿求……?」
大地「お前、もしかして……」
突然1人でブツブツ喋っている……小鈴と大地には、そういうふうに見える。
阿求「貴方は、ずっと絶望してた……経緯がどうであれ、取り返しのつかないことになったことに責任を感じ続けて来た……
私は……まあ、違うと言えば嘘になるのかもね……長く生きられず、やってみたい事も一部を除いてだけど出来なかった……どうも狭苦しかった……
けど……変われた……アンタの存在なんて関係なく……アイツらが引っ掻き回してくれたから……
どんなに凄惨な状況だって、悲しい運命を背負っていたって。自分から前に進めば、良かれ悪かれ案外変わるのよ……貴方だってそうだったはずでしょ……?
だからこそ……進むのよ。罪を背負いながらでも良い。折角出来た仲間と共に進む……
そして、そいつらに寄り添って、そいつらと共に戦い、守るの。仲間のために、そしてなにより自分のために。それの何がいけないのかしら?
……そうでしょ。何も知らなかったとしても、少なくとも、あの子たちは貴方の事をちゃんと仲間だって思ってくれてた。だからこそ、それを自分から手放しちゃいけなかった。……結果は決まってるだなんて、諦める必要なんて無かった。今まで見たいに、死ぬ運命にも抗うべきだったのよ。……抗ったから、今のあの子たちがいるんだもの。
確かに、犯した罪が消えることは無い。それでも――」
データ「おおおおおおおおおおおおおっ!!!」
阿求が喋っている最中、データが阿求に迫ろうとしていた。
ナリト「っ、駄目だ、これ以上は持たない!!」
うた「ごめん、後は頼むわ!!」
そのまま、ナリトとうた達は吹っ飛ばされる。
データ「くたばれえええええええええええええっ!!」
そして、データのキックが阿求に直撃しそうになったその時……
阿求「だから、さ。……一緒に行こう。」
阿求は閉じていた目を開いて、少しだけ笑っていた。
『そっか。そう来たか。……負けたよ、君には。
……いいよ、私もあなたに、最後まで付き合ってあげる。』
その瞬間、データは壁にまで吹っ飛ばされる。
データ「がっ!!!?」
エビテン「なっ……!!?」
それを見たドクター・エビテンは驚き、阿求の方向を見る。
阿求「どれだけ……どれだけ灰色な事実に打ちひしがれようと、私はそれを記録する。それは、御阿礼の子の役目でもあり……誰かのためでもあり、自分自身のためでもあるから。
……覚悟しなよ。偽物にも紛い物にすらもなれない、ただ道を間違えただけのカルト野郎。
お前の持論は、計画は、今日ここで崩れ去る。」
その姿を見た者達は、唖然としていた。
元に戻った紫の髪色に付けられた、鈴とギアの付いた、水色の花の髪飾り。
白夜のE.G.O『失楽園』と終末鳥のE.G.O『黄昏』。それらが混ざったような、大きめの着物と翼、右手に持つ大きな『杖剣』。それらに加えられた、浮かびあがる灰色と紫の文字。
そして、羽衣のように巻き付く、文字と絵が記された巻物。
その、阿求自身の『E.G.O』を纏った、今の阿求の姿に。
- Re: UWでの日常SP~偽りの仮面とQの秘密~ ( No.27 )
- 日時: 2024/10/05 09:19
- 名前: おろさん ◆cSJ90ZEm0g (ID: wXN0Dq0s)
大地「これって、まさか……」
阿求のその姿。それが何なのか、大地は察した。その時に、作者が現れる。
おろさん「物凄い反応が出たから駆けつけてみたら……
阿求のアレ……まさに『E.G.O』じゃねぇか……」
データ「ば、馬鹿な、こんな事有りえない!!
しかし!!この私に勝てるはずがないのだ!!」
データは問題ないと言うように阿求に攻撃をしようとする。
阿求「よっと」
阿求は早速、杖と大剣が掛け合わされたような武器で攻撃を始める。データの攻撃を武器で受け止め、データが連続で殴ろうとするのをその武器で対処。更に……
阿求「『規制済み』」
背中の方に『規制済み』のE.G.Oが顕現し、データをぶん殴る。
データ「ガッ……!!?」
後ろまで軽く吹っ飛ぶデータ。
データ「な、舐めるな!!」
ならばとコピー品ギアを取り出す。
【クロム→アクセス】
【ガンヴォルト→アクセス】
【幻神丸→アクセス】
『クロム』の天空、『ガンヴォルト』の雷の攻撃、『幻神丸』の手裏剣の攻撃を阿求に与えようとする。
阿求「『鋭利な涙の剣』『ブラック・スワン』『不調和』!!」
『絶望の騎士』のE.G.Oによる剣裁きで天空をいなし、『黒鳥の夢』のE.G.Oの傘を開いで雷をブロック、『陰』のE.G.Oの薙刀で手裏剣を促す。
阿求「今度はこっちの番よ!!『レティシア』『くちばし』『魔法の弾丸』『抜け殻』『ハーモニー』『4本目のマッチの火』『遂行なる誓い』!!」
『レティシア』『罰鳥』『魔弾の射手』『死んだ蝶の葬儀』の銃型E.G.O、『裸の巣』『歌う機械』『マッチガール』の大砲型のE.G.Oを大量に出して、乱射。
【マシュ・キリエライト→アクセス】
データ「その程度――がっ!!?」
『マシュ・キリエライト』の盾による防御で凌ごうとしたが、貫通する魔法の弾丸をもろに喰らい、よろけた矢先に他の乱射攻撃も喰らう。
大地「アイツ、もしや記憶を頼りに他のE.G.Oを生成してんのか……」
その様子を見て、まだまだ驚く大地達。
データ「くそっ……だが、まだ俺の計画が破綻したわけではな――」
追い込まれているデータ。阿求から放たれた闇を利用するのは失敗しても、まだ手はあると言う。
が、そこで突然部屋に設置されていた機械が爆散する。
データ「……へ?」
唖然するデータ。すると、機械の向こうにあった部屋から正邪が。
小鈴「姿見ないと思ったけどどこ行ってたの!?」
正邪「いやぁ、何となく換気口の方に入ってみたら変な機械があったもんでなぁ。壊してやったよ。」
小鈴が尋ねたら、へらへらと正邪はそう答えた。
データ「なっ……なんてことをしてくれたんだ!!!この機械はギアの魂を制御するためのものだったのに!!」
阿求「へぇ、だったら今浮かび始めたギアってそう言う事なのね。」
データ「あっ」
阿求の周りに落ちたギア達が、浮かんで、データの方に突撃。攻撃を与える。
データ「ぐっ!!ええい!!俺に従えよ道具如きガ――」
阿求「『懺悔』『赤い目』『リストカッター』!!」
データが無理矢理ギアを回収しようとしたのを、阿求がE.G.Oをぶん投げて止める。
そしてギア達は、阿求の元に。
データ「か、返せ!!それは私の物――」
阿求「並行世界の魂だっていうなら、物ですら無いでしょ」
データが返せと言うのを別方向で論破。
阿求「にしても、『ギア』かぁ……手を貸してくれるって言うなら使わせてもらうわ!!」
そう言うと、アブノーマルドライバーを取り出す。
データ「何を取り出したかと思えば、それはギアを使う前提では作られてないだろうが馬鹿め!!」
阿求「良いから見てなさい」
嘲笑おうとするデータを他所に、阿求はドライバーを掲げる。
すると、ケミーカードに戻った『ロボトミーコーポレーション(ケミー)』がその上空に。
ロボトミーコーポレーション(ケミー)「ロ・ボ・ト・ミィィィ!!!」
そしたらカードから光が放たれ、ドライバーが宙に浮かぶ。
更にどこからか、(というか図書館に置いたままだった)L時空産のアイテムが飛んできて、ドライバーの周りを囲む。
それらとドライバーが分解され、新たなシステムへと再構築。
そしてロボトミーコーポレーションのケミーカード、幻想体のカード全ても、形を変える。
【御阿礼・イマジナルドライバーχ】
阿求は、その新たなドライバーと、カードが変化した『ギア』を手に取る。
そして、ロボトミーコーポレーションのケミーカードだったものが変化した、『ライダー:メモリア』のギアを、装着したドライバーにセット。
【スキャニング ライダー:メモリア】
次に、ベルトに付けられたマスケット銃を取り外し、ハンマー部分代わりのギアパーツを回転させる。そして……
阿求「変身。」
トリガーを押し、弾が放たれる。それがギアの形状となり、阿求の元へ。
阿求自身のE.G.Oの形状が変化、鎧のように彼女の身を包む。
【Memory of World メモリア】
アインの時のような図書館長の外見に、阿求のE.G.Oが混ざり合ったような形の姿。胸元には、銀河のようなものが象られたギアが付いた。
データ「なっ……何だっ、何なんだよ!!何なんだよお前はぁっ!!!」
データが切れそうなのを耐えながら聞く。そして彼女はこう名乗った。
「私は、『メモリア』……
『仮面ライダーメモリア』。」
- Re: UWでの日常SP~偽りの仮面とQの秘密~ ( No.28 )
- 日時: 2024/07/24 23:25
- 名前: おろさん ◆cSJ90ZEm0g (ID: wXN0Dq0s)
メモリアが名乗ったと同時に、本のようなアイテムが顕現。ギアが全て、その中へ入っていった。
メモリア「さぁ……再開するわよ。」
【スキャニング『審判鳥』クロスエイション】
ギアを読み込ませ、マスケット銃『イマジナクロスショットχ』にギアを付け替える。
そしてトリガーを引けば、『審判鳥』のE.G.O『ジャスティティア』が。
早速ジャスティティアで攻撃。データの反撃をとことん避けながらダメージを与える。
データ「くそっ、舐めるな!!!!ギアはまだ俺も使えるんだよ!!」
【バレッタ→アクセス】
【マフォクシー→アクセス】
コピーギアを使い、『バレッタ』の銃撃、『マフォクシー』の炎で攻撃をするデータ。
メモリア「遅い!!」
【スキャニング『死んだ蝶の葬儀』『雪の女王』クロスエイション】
『死んだ蝶の葬儀』の大量の蝶で銃弾を制止。『雪の女王』の氷で炎を消した。
メモリア「さぁ、折角力を貸してくれるって言うんなら、お手並み拝見!!」
そしてメモリアは、幻想体以外のギアを取り出して、スキャン、装着。
【スキャニング『ジェイデッカー』クロスエイション】
『ジェイデッカー』のジェイバスターを発砲。データにダメージを与える。
メモリア「からの!」
【スキャニング『平沢唯』『νガンダム』『イソラ』クロスエイション】
『平沢唯』のギターで音楽を奏で、『νガンダム』のフィン・ファンネル、『イソラ』のEXSIAビットをリズムよく操作してかく乱、攻撃を命中させる。
メモリア「更に!!」
【スキャニング『夢見る流れ』クロスエイション】
更には、『夢見る流れ』のコピーアバターを召喚し、データに突っ込ませる。
メモリア「次々ぃ!!」
【スキャニング『何もない』『三塚井ドクロ』『ドッスン』『肉の灯籠』クロスエイション】
『何もない』のgood-byeの一撃、『三塚井ドクロ』のエスカリボルグでデータをぶっ飛ばし、更には真上に『ドッスン』、真下に『肉の灯籠』のコピーアバターを召喚。クリーンヒットして大ダメージ。
データ「ふ、ふざけ――」
メモリア「おまけにもう1回!!」
【スキャニング『逢坂大河』クロスエイション】
データが体勢を立て直そうとした時に、『逢坂大河』のコピーアバターが召喚され、木刀でデータの頭部を思いっきり殴った。
小鈴「す、すごい……瞬時にギアだとかを使いこなして滅茶苦茶やってる……」
おろさん「しかも素の状態でかなり強い……始まりの男か何かかよ……」
唖然する小鈴と作者。
大地「とんでもないレベルで化けたじゃねぇかアイツ……!!」
大地は、何だか嬉しそうだった。
データ「お、おのれ……おのれおのれ、おのれおのれおのれおのれおのれおのれおのれおのれおのれおのれおのれおのれおのれおのれおのれおのれおのれおのれおのれおのれおのれおのれおのれおのれおのれおのれおのれおのれおのれおのれおのれ……
おのれ貴様ああああああああああああああああああああああああああ!!!正しき存在であるっ!!この私を!!!愚弄しやがってえええええええええええええええええええええええええええええええ!!!」
【q0hふrこkph32ういお→アクセス】
データ「b\r……b\rb\rb\rb\rb\rこり9うぇ8hvじこうぇh8うしwんcvyぶrぎvbd88700んgygjgfygzんc」いmsgんwmひおうえny8ういhz、d38;「@ぽ!!!!」
データは最早冷静さどころか理性すら欠きガチギレして、自身が持つコピー品ギアを全部スキャンして突っ込んでくる。
メモリア「さて、この辺で決めるわよ。」
イマジナクロスショットχに付けているギアを『ライダー:データ』のギアに付け直す。その次に、イマジナクロスショットχを、ドライバーに近づける。
【スキャニング ファイナルアタック・クロスエイション】
メモリアは銃身でデータをぶん殴り、動きを止める。
そしてすぐさま、トドメの回し蹴り。データの顔面にクリーンヒットし……
データ「ばかんtlばかなっ、ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ”!!!!!」
爆散し、撃破された。
そして彼が使っていた『データドライバー』が壊れ、ランの足元に落ちる。彼女はそれを拾った。
ラン「はぁ……こんな悪質な改良施してさぁ……」
うた「知ってるの?そのドライバー。」
うたが尋ねると、ランは肯定。
ラン「元々はギアを作る過程で作ったものなんだけど、あいつらギアの力を無理やり力に転換させるような改造したみたい。本当なら明るい未来になるハズが……はぁ……」
そう答えて、ため息をついた。
ナリト「とりあえず、ここからどうする?ドクター・エビテンっていうのはどさくさに逃げたようだし。」
正邪「まあ、大方これで終わり――」
ナリトと正邪の会話に、するとメモリアが割り込む。
メモリア「いえ、まだそうもいかないっぽいわよ。」
メモリアが、爆散したデータの方を見る。
オウバ・シラベ「くそ……くそ……」
オウバ・シラベが、煙の中から出て来る。
オウバ・シラベ「何で誰も理解しない……時空は極めて腐っている……だからこそ、あるべき姿と、あるべきヒーローが時空には必要だの言うのになんで……何で……どうしてそうやって、どいつもこいつも真実から目を背けさせる……」
多少落ち着いたようだが、考えは変わっていないようだ。メモリアは呆れ気味にオウバ・シラベと話そうとする。
メモリア「1つ聞くけど、あなたの言う真実って何?」
オウバ・シラベ「真実は……真実だ……色々ある……それは極めて醜い物……だから……」
メモリア「答えになってないわよ。」
オウバ・シラベ「黙れ……その時点で、貴様らは目を背けている劣等種なんだ……」
この状況でも尚人を見下すような言動をするオウバ・シラベ。メモリアは呆れながら、こう言った。
メモリア「あのさぁ……
逃げてるのって、あなたの方だと思うわよ。」
オウバ・シラベ「……は?」
オウバ・シラベは、その言葉に少しキレていた。メモリアは話を続ける。
メモリア「そう言うところよ。上手く行かないとそうやってキレる。
あなたがヒーローになりたかったのは本心なんでしょう。……だけど、自分が正しいと思い続けて、人を見下すようなことをしているせいで、何もかも伴って無いのよ、冗談抜きで。」
オウバ・シラベ「ふ、ふざけるなっ!!俺のどこが間違っているんだ!!俺は――」
メモリア「悲しいわね。今まさにそう言うところが駄目なのに気づいてない。どこのダメなタイプの上司なのかしら……」
オウバ・シラベが何にも気づいていないことに、呆れを通り越して少し悲しくなっているメモリア。
オウバ・シラベ「俺は間違って無い、世界を、時空を、あるべき姿へと変えなければならんのだ、俺は;つ:。fおtrはお3俺はンr4位3音のzmj030jd、イxjもっとtrキオfkんイオmxf94良い21xhf3z」
すると、オウバ・シラベの様子がおかしくなってくる。メモリア達は、その事にいち早く気づいて少し下がる。
オウバ・シラベ「俺は、俺は、俺は、俺は俺は俺はsrおえれ俺はsふおれんいmd9d、m4じょいx4ん3いお3.cg5「45vh:h70-、。14f0,xxf、09う9,g-いg5c-925,gc
俺はあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!」
その瞬間、オウバ・シラベがどす黒いエネルギーに包まれ――
- Re: UWでの日常SP~偽りの仮面とQの秘密~ ( No.29 )
- 日時: 2024/07/25 14:41
- 名前: おろさん ◆cSJ90ZEm0g (ID: wXN0Dq0s)
ハルカス「という事は、オウバ・シラベはもう『捨て』で良いと。」
ヴォル・デ・トンベで執行者というものを務める少女『ハルカス=C=セリカアリス』。オウバ・シラベの動向を窺っていたようで、その件で誰かに電話している。少なくとも相手はドクター・エビテンではなさそうだ。
『ええ、1日で醜態をさらし過ぎた事と、元々の粗末な行動、そして最優先捕獲対象にあそこまでボロ負けした事もあり、これ以上の実験は不要だと。ここから『トジル魂』と『ギア』を使った『あのプラン』の実装を開始するようです。
……まあ、かと言ってこのまま廃棄するのも勿体ないですし、どうせなら最期に暴れさせてみましょうか。』
電話相手の人物は、ハルカスの元に何かを転送させる。それは言う間でも無く『ギア』だ。
ハルカス「『マスターガンダム』、『RoRo』、『ネクロズマ』……良いのか?ギアの中でもかなりランクの高いものだぞ」
『生憎、これらを使った作品が想像出来なかったもので。
それに、これであの者達が負けるというなら、所詮その程度だったという事ですよ。一応これらの使用許可は得ているので、遠慮なくお願いします。』
そう言って、電話は切れた。
ハルカス「そう言う事なら、そうするか。」
そしてハルカスは3つのギアを、オウバ・シラベの方向へ投げる。
*****
オウバ・シラベ「あっ、がっ……ああああああああああああああああああああ」wせgkjふぃhぬいjkl;x:k、chん78,いm@4mv3んhg87ういvpmgん5bみ、vん!!!!」
オウバ・シラベから放たれたどす黒いオーラ。その中にハルカスが投げたギアが入って来て、オウバ・シラベそのもの諸共姿が変わる。
メモリア「何……!?」
メモリア達は、それを見て一旦後退。
そして、オウバ・シラベだったものが、怪物……呼称するならば、怪魔『jrq3\r@j(マスターRoズマ)』へと変わったのだ。
jrq3\r@j「粛清……粛清粛清シュクセイ粛清粛清粛清シュクセイシュクセイ粛清粛清シュクセイ粛清粛清粛清シュクセイシュクセイシュクセイ粛清粛清粛清シュクセイ粛清粛清粛清シュクセイ
粛清ィィィィィィ!!!」
そして、周囲が物凄い風圧と爆発で破壊され、部屋が粉々に。
*****
その爆発音は、ジルコン獣やレプリマルガムを粗方片付けて集合した者達にも聞こえた。
天子「今の音、大地達が向かった部屋からか!?」
天子たちはすぐに大地達のいる場所に向かおうとする。その時……
大地「あっぶな……急に爆発って……」
大地達が、(ポケモン達と共に小鈴とランを担いだりして)こちらの元へ。見事着地。
メモリア「それにしても、あれも多分ギアかしらね……」
千束「え、どちら様……あ、阿求か」
メモリアの姿に千束たちは一瞬誰かと思ったがすぐに阿求だと気づいた模様。
ゲッコウガ「(阿求殿から感じる力……奇成ギョウはこれが狙いだったのか……?)」
ゲッコウガはそっちも察する。
慧音「(段々凄い事になってるなお前……)」
あまりの変化っぷりに慧音はちょっと引いた。
そして、早速jrq3\r@jが一同の前に。
jrq3\r@j「オオオオオオ……」
なる「あ、あれって……?」
おろさん「仮面ライダーデータの変身者、ソレが変貌した姿。」
なる「そ、そうなんですか?……ところでどちら様で……」
おろさん「あっ」
作者がなる達に説明したが、そう言えば初対面故に5人と和田どんに誰と聞かれたのであった。
jrq3\r@j「粛清……!!」
jrq3\r@jは早速、『パワージェム』で攻撃を開始。
メモリア「おっと!!」
【スキャニング『バリヤード』クロスエイション】
『バリヤード』のひかりのかべで、パワージェムを防ぐ。
メモリア「とりあえず細かい事は追々話すから、まずはアレどうにかするわよ!!」
正邪「ま、それもそうか……ん?」
すると正邪から、F.ZやF.Fを倒した時に得た『猿谷猿丸』『ドデカバシ』『アレクシス・ケリヴ』『マリオゴルフスーパーラッシュ』のギアが出て来る。
同時に、鈴夜がF.Eのデュエマ勝負に勝った時の『メタリドリー』『ネオ・ジオング』『峰・理子・リュパン4世』『キュベレイMk-II』、
うたがF.Jに勝った時に得た『グレンダイザー』と『ウィザー』のギアも、それぞれ鞄やポケットから出て来て、メモリアの元へ。
メモリア「あら、あんた達も持ってたの。」
正邪「デュエマ勝負でちょっとな。」
正邪曰くそう言う事(ホントに)
メモリア「そ、そう……
それはそうとして、頼りにさせてもらうわね!!」
【スキャニング『ドデカバシ』『峰・理子・リュパン4世』『ウィザー』『ネオ・ジオング』クロスエイション】
jrq3\r@j「ガアアアアアアアアアアアアアアア!!!」
jrq3\r@jはヤケクソにレーザーだの衝撃肌のを放つ。
対しメモリアは、『ドデカバシ』のくちばしキャノン、『峰・理子・リュパン4世』の疑似『双剣双銃』、ウィザーの爆発する頭蓋骨ですべて防ぎ、『ネオ・ジオング』のサイコシャードで反撃。
鈴夜「良く分からないまま持ってたけど、ああいう使い方だったんだ……
けど、何でそのギアがディスペクターのカードに……?」
少し唖然としつつ、そう鈴夜は疑問に思っていた。
jrq3\r@j「ググ……!!」
しかし、サイコシャードを使用しても、jrq3\r@jはダメージを受けただけだ。更に……
jrq3\r@j「アアアアアアアアアアアアアアア!!!!」
何と、巨大化して、施設を破壊。オミコシティに出て来て、遠くからでもその姿が良く見える。
ちょうちんうなぎ「どわわーっ!!?何だありゃ!?どす黒くてでっけぇバケモンだ!!」
かめ「怖いでありますー!!」
なまはげ「うごー!!(訳:誰かー!!)」
オミコシティ中は大混乱に。
jrq3\r@j「シュクセイシュクセイ!!あるべき世界のため五tlうQ!!真実を!!」
小鈴「ま、まだそういう事言ってるの……」
オウバ・シラベだった時の思想や発言が変わっていない。小鈴からすると、ここまで来ると恐怖だった。
大地「けどまあ、これで目的もはっきりしたな。」
大地は、小鈴の肩を叩いてそう言う。それに少し困惑する小鈴だったが、「あ、そう言う事」と察する。
そしてメモリアは、集められた者達の方を見る。
メモリア「理由は知らないけど、集まってくれてありがとう、みんな。
それじゃあ……行くわよ!!」
- Re: UWでの日常SP~偽りの仮面とQの秘密~ ( No.30 )
- 日時: 2024/07/25 15:11
- 名前: おろさん ◆cSJ90ZEm0g (ID: wXN0Dq0s)
そして、時空融合現象を巡る戦いに決着をつけるため、jrq3\r@jとの戦いが始まる。
jrq3\r@j「ギ、ガガガがgじえj、c!!rf4!!:d;ふぃjふ3じxmj9mf@。3ch!!!」
接近を図ろうとすると、jrq3\r@jはダークネスショットを連発する。
天子「この程度なら!!」
天子は要石で攻撃を防ぎ、その隙に一同が攻撃していく。
jrq3\r@j「がk2,d-mふぉい8c7!!」
次にりゅうのはどうを乱射。
正邪「ひっくり返す!!」
鈴夜「もしくは粉砕!!」
正邪が波動をひっくり返して縮小、または鈴夜が攻撃を凍らせ破壊。
ココア「隙だらけだよーっ!!」
銀時「ちったぁ頭冷やしやがれ!!」
ココアが剣で、銀時が木刀で横切って、攻撃。
カレン「狙って狙ってー、そぉい!!」
ネコ「にゃんこ砲発射だにゃ!!」
カレンがバレーのスパイクよろしく魔法弾をぶつけ、ネコはにゃんこ砲発射。
jrq3\r@j「lこjふぃxf、4m84う9,4chgm5y4mx、!!!!」
jrq3\r@jは今度は背後に幻影を召喚し、幻影が歌うとパワーアップする。そして、次にダークネスフィンガーで1人1人確実に潰そうとする
大地「遅い!!!」
大地が、そのダークネスフィンガーの攻撃を思いっきり蹴飛ばす。だがjrq3\r@jはもう一度ダークネスフィンガーを使おうとする。
メモリア「だったら、これで!!」
【スキャニング『ガンダムF91』『罰鳥』クロスエイション】
『ガンダムF91』の力で残像を作りかく乱、『罰鳥』の大きなくちばしでダークネスフィンガーを破壊する。
jrq3\r@j「gqwgbwくぃああ!!」
食われたjrq3\r@jの腕が再生。今度はマスタークロスとプリズムレーザーを合わせた攻撃をしようとする。
ナリト「だったらこっちだって!!」
センリツ「れっつら連携プレイ!!」
ナリトがL時空幻想体をとにかく呼び出し突っ込ませ、センリツが的確に攻撃を弾く。
メモリア「だったら、皆も出番よ!!」
メモリアは幻想体のギアをゲートのように変化させる。
規制済み「(訳:何気久々の出番!!)」
罰鳥「悪・即・斬!!」
レティシア「みんなをサポートする!!」
すると、規制済み、罰鳥、レティシアをはじめ、LCχの幻想体達が一斉召喚される。そして彼らもjrq3\r@jを攻撃していく。
かめ「み、見るであります!!誰かあの怪物と戦ってるであります!!」
ちょうちんうなぎ「ありゃなんだ!?かなりの数いるぞ!!
しかも何か優勢っぽいな!行けー!!」
オミコシティからこの光景を見ている者達が、メモリア達を応援する。
jrq3\r@j「おえwrじおk。俺が、4おもf2,ヒーローになるは・。f、ず、jんg7dhだったのksにいいいいいいいいいい:gこs!!」
すると、突如jrq3\r@jは怒り狂い始め、フォトンゲイザーを連発する。
メモリア「だったら……!!」
【スキャニング『グレンダイザー』『ガンダムサバーニャ』『ガンヴォルト』クロスエイション】
『グレンダイザー』の反重力ストーム、『ガンダムサバーニャ』のライフルビットで攻撃を弾きつつjrq3\r@jに命中させ、『ガンヴォルト』のスパークカリバーをクリーンヒットさせる。
jrq3\r@j「いぶw、c2j、、sj……A_:/l,kmsjngbdu3!!!!」
追い詰められたjrq3\r@j。すると力を溜め始める。
身体が金色へと変化し、石破天驚拳を放った。さっきの攻撃で隙が出来てしまったメモリアに向かっている。
メモリア「うげ!!これは流石に――」
「『夢想天生』!!」
「『深弾幕結界 -夢幻泡影-』!!」
と、その時。大量の弾幕がどこからか放たれて、石破天驚拳をかき消す。ついでにjrq3\r@jに更にダメージを与えた。
メモリア「今のってもしかしなくても……」
弾幕を放った人物、それは……
霊夢「まあ、これくらいはね。」
霊夢と、そして……
紫「こうなったら今は何だっていいわ!!阿求、思いっきりやっちゃいなさい!!」
紫だ。2人がスキマから出て来て弾幕を放っていたのだ。
メモリア「霊夢さんと紫さん……!!
……よし、遠慮なく!!」
メモリアが、2つのギアを取り出して読み込ませる。
【スキャニング『白夜』『終末鳥』クロスエイション】
そしてギアを装着したイマジナクロスショットχをドライバーに読み込ませ、白夜のE.G.O『失楽園』、終末鳥のE.G.O『黄昏』を顕現させると、それらが合体。阿求のE.G.Oの杖剣と同じ形状へと変化。
【御阿礼・E.G.Oブレイド】
剣を早速ドライバーに読み込ませる。
【スキャニング ファイナル・クロスエイション】
そして剣についたハンドルグリップを押し込み、ギアが回転。
【レコードENDストラッシュ】
メモリア「はあああああああっ!!」
その剣の一撃が、jrq3\r@jに当たり……
jrq3\r@j「へpmjこk!!んmvmvp!ああじmf9mx!!kjshgd!!」
『やめろ』と言うように耐えようとするjrq3\r@j。
「行けえええええええええええええええっ!!!」
メモリア「りゃあああああああっ!!」
大地達の声と共に、メモリアは、jrq3\r@jを真っ二つに切断した。
jrq3\r@j「にmfhm9cぎmほmj9g!!おmf4いf2!!」dさああああああああ¥ふぁあさあえさあああああ!!
kすおtっ、くそっ、kwf、くそっlf、ひう4!!俺は1_!l俺は」!!」lfどこで間違えたってd、言うん……だ……」
――そしてそのまま、jrq3\r@jは爆散した。
- Re: UWでの日常SP~偽りの仮面とQの秘密~ ( No.31 )
- 日時: 2024/07/25 17:18
- 名前: おろさん ◆cSJ90ZEm0g (ID: wXN0Dq0s)
jrq3\r@j、及びオウバ・シラベが完全に倒された。触媒となっていた『マスターガンダム』『RoRo』『ネクロズマ』のギアが落下してきて、メモリアはソレを回収した。
阿求「これで、ひと段落って訳ね……あう……」
変身を解除した阿求は、相当疲労が溜まっていたのかよろめく。それを、小鈴が支える。
小鈴「だ、大丈夫?」
阿求「た、多分ね……色々あり過ぎたからか流石に負荷がかかっちゃったみたい……」
するとそこに、紫が近づいてくる。
紫「並行世界の阿求の魂が融合して、体の状態や戦闘能力がその並行世界の阿求と同等になった、という事よね……はぁ……」
紫は複雑そうな表情をした後、後ろを向く。
紫「ここまでになると、無理に私1人で判断するわけにもいかないようね。仕方が無いから、現状維持ってところかしら。」
そう言って、スキマを開く。
紫「とりあえずややこしい事になる前に、貴方達はそろそろ戻っておきなさい。そう言う事だから作者、さっきのやつ良いかしら?」
おろさん「うい」
作者がスキマを加工した後、ココア達を送ってもらった。
大地「ったく、素直じゃ無ぇなぁ」
大地は、少しだけ苦笑いをした。
なる「途中から置いてけぼりになりかけてたけど、何とかなって良かった……あれっ?」
どん「えええっ!?なる達の体が透けて行ってるドン!?」
どんにそう言われて、なる達は体を見てみると、確かに透けていっていた。
ハナ「ああっ、そうデス!!私達、元々オミコシティに住んでるわけじゃないから……」
ヤヤ「町ごと元の場所に戻されるって事なのね……建物が透けてるのもそう言う事でしょうし……」
ハナとヤヤはその意味をすぐに理解した。
マチ「とりあえず、戻ったらどうする?お姉ちゃんに説明するとややこしい気もするんだけど……」
おろさん「あ、そこら辺に関しては記憶操作しておくから。」
タミ「え、何それ!?」
マチの心配にし対して作者が答えるが、内容が無いようなのでタミ達に驚かれたり興味を示されたり。
正邪「まあそう言うわけだし、ややこしい事にならないで済んだな。」
正邪は嗤ってそう言うが、元を辿ればなる達を巻き込んだのは正邪のため、「誰のせいだと」とヤヤにツッコまれた。
そうしていると、時が来る。
なる「あっ!え、ええと、とにかく色々とありがとうございました!!ま、また会えたらその時は!!」
どん「それなら次は、かっちゃん達と一緒に遊びたいドン!!楽しみにしてるドン!」
なる「……うん!」
そしてよさこい部の5人は、鎌倉の町と共に元の世界へと戻っていった。
どん「それじゃあ、ボクもそろそろ行くドン!!
次は皆も一緒に遊ぶドン!!バイバーイ!!」
和田どんも、この場を後にした。
ゲッコウガ「これで一段落でござるか……それで、これからどうする気だ。」
ゲッコウガが尋ねると。作者は表情を変えて話を切り出す。
おろさん「少なくとも、まだヴォル・デ・トンベとの戦いが終わったわけじゃないから、ギアの事含め色々調べるさ。
……あと、壱号ラン。一体全体あの連中とどういう関係があるのかはいい加減話してもらうぞ。」
(jrq3\r@jとの戦いの時から)木陰に隠れていた壱号ランを、作者は睨む。
ラン「あ、あの、いや……ハイ……;;」
観念したのか、ランは体をがっくりとさせて承諾した。
ハヤテ「それじゃあナギお嬢様、僕たちも戻りましょう。ジルコン獣の事でマリアさん達にこれ以上心配かけられませんし。」
ナギ「まあ、それもそうだな。じゃあ、また暇があれば来るからな。」
千束「じゃあ、私達ものこの辺で。あ、もし良かったらリコリコにも来てねー」
たきな「それでは、また。」
ハヤテとナギ、千束とたきなも、元の世界に帰っていく。
正邪「んじゃ、アタシもこの辺で失礼するかね。久々に針妙丸のとこでも行くか。」
天子「お、奇遇だな。異世界の土産を持ってくるついでに紫苑と行くつもりだったんだ。
……そう言う事だから、またな。」
鈴夜「さーて、帰ったら店を再開して……あと絵でも描こうかなぁ。とりあえずまた何かあったらよろしく。」
さとり「(また鈴夜さんに引っ掻き回される気がするけど、まあ、それも悪くないわよね。)」
センリツ「(おやおや、また尊そうな感じが)」
正邪と天子も、幻想郷の方へ戻る。鈴夜、さとり、センリツも、旧都へ。
霊夢「不思議ね。異世界と関わってからここまであいつら丸くなるなんて。」
紫「まあ、そこに関しては、利点と言えばそうだけど。
……ほら、貴方達も行くわよ。」
霊夢も幻想郷へ戻り、紫は阿求と小鈴を送ろうとする。
小鈴「じゃあ帰ろっか、阿求。」
阿求「そうね……」
阿求は、大地達の方を見る。
阿求「じゃあ、大地、みんな、行けたらまた明日。」
大地「ああ、またな。」
大地は、ナリトとゲッコウガ、作者(あとラン)と共に、作者が出した次元の穴に入っていき、阿求と小鈴は、紫のスキマへ入り、それぞれ元の世界に戻っていった。
*****
こうして、『時空融合現象』を巡った戦いは幕を閉じた。
けど、私の物語、そして私達の戦いが終わったわけでは無い。実際まだ色々と問題は山積みではあるし。
あ、そうそう。この件があってから、紫は多少は異世界の事を認めたみたい。変に影響を与えない程度には、関りを持っても構わないとの事よ。
それともう1つ、結構重大な事なんだけど……
《ロボトミーコーポレーションχ》
阿求?「ええと……ひ、久しぶりだねぇ……」
ナオキ「あら、阿求さん?どうしてまた急に髪色が灰色になって……
……って、待ってください、その目の色、まさか『Q』なんですか!!?」
驚くことに、私と、L時空の私(便宜上『Q』を流用)の意識を入れ替える事が出来るようになった。アンジェラと作者曰く、あの時Qの記憶が私のものとリンクした事と、E.G.Oの発現が原因らしい。
それをナオキ達に話したら、Qは色々問い詰められていた。(主に、灰色の記録時代の時にしでかした事とかをタケヤリ達に)
ちなみに意識の中でQとの会話もできる。……プライベートを覗かれてる感は否めないけど、まあ慣れておこうと思った。
ちなみにもちろん、大地も、時空融合現象関係で関わった人達にもそれを説明したら盛大に驚かれた。特にフィリップさんにはもっと質問攻めされて疲れた;
まあそれは当然ではある。実際屋敷の使用人に騒がれたし(その事に関しては使用人たちは無論記憶操作された)。
まあ、何だかんだで、私の生活はより一層変わった。……これを閻魔様に知られたらどんなことになるんだか……というのは冗談として、流石に閻魔様にもイレギュラーに対応しきれるわけじゃないからまあ現状維持せざるを得ないわけではある。
とりあえず、今が結構楽しい。まだ多少のトラブルが残っているが……まあ、何とか出来るかな。
そんな感じで、時空融合現象を巡った私の物語はここで終わり。ここからは色んな戦いが起こる。デュエマだったり、またライダーシステムを使う事になったりとか。
そう言うわけだから、ここら辺で。それじゃあまた。
『UWでの日常SP~偽りの仮面とQの秘密~』
ウルトラワールドでの日常~時空融合現象編~
終演。
そう言えば余談ではあるのだけれど、現時点で『ギア』の事について、色々分かったことがある。……のだけれど、それは次の時に話すことにする。
え、どうしてかって?だって……
時空融合現象が終わって少しした時に、もっと面倒な事が起きる事になるから。
それと同時に、更に色んな存在達と出会う事になるから、ね。
という事で、今度こそこの辺で。
*****
次、エピローグ。本編にて予告やリメイクの件の説明有。(おそらく深夜に投稿)