二次創作小説(新・総合)

ずんだ密猟not愉快!!秘封相談事務所設立!! ( No.12 )
日時: 2024/08/03 23:21
名前: おろさん ◆cSJ90ZEm0g (ID: wXN0Dq0s)

どうも。当時狙ってたキャラは当たらないのに、もういいかなって思って大分経った頃に当たるのどういう事なんだろうおろさんです。


今回は幻想郷に向かう事に。思えば秘封倶楽部って東方関連なのに(ry

あと若干人を選ぶかもしれないです(極力抑えてますが)





 前回、専用の部屋(元空き倉庫)を手に入れた蓮子とメリー。そのアレコレから次の日。



「『相談事業所』……?」


 作者に呼び出され、「相談事業所をやって欲しい」と言われる。


「ああ。昨日でいきなりエクストラ獣が3体出現したわけだし、下手すると定期的にエクストラ獣が出現する事になる。

何ならエクストラ獣以外の事でも、時空に関するトラブルは何かとある。……だが、昨日の慧音と霊夢みたいに、俺らがいない時となるとかなり困る事になるし。



……となると。異世界沙汰で困っている人達の依頼を引き受けるような場所が必要と考えたんだ。」


「それが相談事務所?」


「そゆこと。色々引っかかりかけてるお前らを済ませる手間、流石に何かしてもらいたいし」


「ソレは確かに……」


 作者の発言に納得する蓮子とメリー。


「うーん……何気にここ以外の世界の事を見るいい機会でもあるし、そうしてみる?」

 ふとそんな事を言ったメリー。

「あ、そう考えるともっと良さそう。


……まあ、面倒な扱いされるよりその方が良いし、やってみるわ!!」

 そして、その相談事業所をやってみるのを決めた蓮子。


「いよし。承諾って事で。



……だったら早速コレ。」


 そこで作者は、封筒を渡す。

「あれ、これって……」


「慧音達が昨日、俺達に頼むつもりだった件のやつ。お前らが昨日のビビり散らかしてるエクストラ獣を追っている時に、慧音が話纏めて作ったらしい。天狗に撮ってもらった写真もある。」


「ほほう、どれどれ……」


 早速確認してみる蓮子。それには、『枝豆畑の被害状況』と書かれている。


「枝豆……どういう事かしら?野生の生き物が作物を食べてるってところだとは思うけど……

あ、これが写真。」


 メリーが写真を手に取り、見て見る。



 その写真には、(暗くて見えづらいが、)畑を荒らしていると思われる生き物……妙にもちもちした、緑色と白色の奇妙な生物が数匹写っている。


「ええっと……妖怪の一種?」


「いや、幻想郷にこういう生物はいない。多分異世界から流れて来ちまった存在だと思う。



それにコイツ、暗くてよく見えないが多分……」


 作者は、その生物が何か察しているようだ。



 そんな時、誰か部屋に入って来る。


「お邪魔するわ。」


 どうやら阿求のようだ。


「あら、それって。そう言えば慧音さんと霊夢さん達が昨日用があったらしいんだったわね。ちょっと写真見せて」


 ということでメリーが見ていた写真を阿求も見て見ると……



「ん?あれ?これって……」


「何か知ってるの?」

 メリーが聞いてみると……


「んー……ちょっと待ってて」


 すると阿求は『罰鳥』のギア(本来のギアと別物なため便宜上『Lギア』と呼称)を取り出し、罰鳥を呼び出す。


「悪いんだけど、ずん子さん連れて来てくれない?多分今スマブラ屋敷にいるだろうし。……後でさきいかあげるから。」

「仕方ないな」


 罰鳥に頼んで、東北ずん子を呼んでもらう事に。



「え、どういう事?」



 流石に良く分かっていない蓮子とメリーだが、阿求は答える。



「この生物なんだけど……



多分野生の『ずんだもん』よ」


「ず、ずんだもん……?」


 流石に2人は困惑していた。



*****



 数分後。



「あら、確かに野生のずんだもんね。」

「幻想郷にいるなんて随分と珍しいのだ。」



 理由は知らんが大地の友人の1人となっている『東北ずん子』。……そしてその相棒であり、擬人化も出来るずんだの妖精『ずんだもん』。


「あ、あのー……何が一体どういう事なんですか?」


 無論何がどういう事かさっぱりである蓮子とメリー。ずん子がとりあえず説明してくれる。


「何でかは分からないけど、色んな世界に大量発生するようになったの。それで、枝豆が生えてる森によく生息してるのよ。繁殖力も高いし日本語も話せるし、大抵穏やかな性格なんだけど……

枝豆が主食でね、その都合上畑の枝豆を採取するせいで農家からすると良いイメージが無いの。」


「あー、要は、この生物に枝豆畑荒らされてるから頼みに来たって事ね……」


「まあそう言う事だろうな。」

 蓮子の推測を肯定する作者。


「じゃあ、今ここにいるのは?」


「ボクはそもそも出自が違うというか、そもそも元々『ずんだもん』はボクだけなのだ。ミーム化の影響かは知らないけど急に繁殖してああいう事になったのだ。まあ、あっちはボクと違って人間の姿になれるわけでもないみたいだしけど。」


 メリーがずん子と共にいるずんだもんについて聞いたが、そもそも元々は某古代または未来のドンみたいに沢山いる個体ではないし(ウルトラワールドでは多少異なるらしいけど設定はある程度なぞらえてるつもりなので)そもそも勝手が違う。


「しかも前に元の姿でずん子と一緒にいたら、物凄い形相で農家の人に睨まれたのが軽くトラウマなのだ。そのせいで元の姿でいづらいのだ(byずんだもん」

「怨嗟よ……(by阿求」




「まあ、どっちにしろ迷惑かけちゃってる手前、こういう時は捕まえて正規の保健所に渡すのも手だけど……ちょーっと最近問題が起きてね……」


 すると、苦い顔をするずん子。どういう事なのかと聞くと……


「そのずんだもんなんだけど……一定量の水を飲ませると、良質なずんだシェイクが取れるのよ。」


「ず、ずんだシェイク?何で急にそんな。」


「ずんだもんの生態って、割とニワトリに似通ってるらしいの。卵を産むわけじゃないけど。」


「……ん?」

 何故かずんだシェイクがずんだもんから取れる、と言う発言。色々察する蓮子とメリー。


「ずんだもんには総排泄腔と言う」


「わか、分かったから!!こんな時に生命の神秘の事説明しなくて良いから!!


……それで、それがどういう事よ。まあ何となく察しがつくけど……」


 とりあえずずん子の話を一旦止めて、ずんだもんからずんだシェイクが取れるという事が何を意味するのかを聞く。


「さっき言った通り、ずんだもんは枝豆農家から快く思われてないから……それに目を付けた面倒な集団がずんだもんを密猟企んだりするの。ソレで一儲けって事ね。」


「み、密猟かぁ……色々入り組みそうね……」




「どっちにしろ、早いところ向かってくれ。あいつ繁殖力地味に高いし、慧音の話によればかなりの数いる。流石に生態を変化させるのはマズイから、全部手短に幻想郷から出すんだ。」


 とにかく、作者は幻想郷に繋がるワープホールを作り出す。


「なら、私も幻想郷に戻らないと。元々私達に頼んでた事だし。」


 阿求が早速ワープホールに。


「私も一応行くわよ。ほら、ずんだもんも!」

「まあ付き合うのだ。」


 ずん子とずんだもんも同じく入っていった。


「幻想郷、か……何だか複雑だけど……」

「やるっきゃないわね……!!」


 蓮子とメリーも早速、幻想郷へ向かって行ったのだった。



 そして、1人残った作者。

「『秘封倶楽部』……未来の世界で、大昔の幻想郷に干渉していた2人組、か……そいつらが何で現在のウルトラワールドに……



……まあ、今考えても仕方が無いし、今は即席で設置した家具を良い感じに並べ替えておきますか。」



一旦区切ります。

ずんだ密猟not愉快!!秘封相談事務所設立!! ( No.13 )
日時: 2024/08/03 23:24
名前: おろさん ◆cSJ90ZEm0g (ID: wXN0Dq0s)

続き。


 そして、幻想郷の人里及び少し離れた畑地帯に到着。早速慧音と出会う。……のだが。


「ああ、お前達……来てくれたタイミングですまないのだが……」


 何だか複雑な表情をしている。


「あれ、どうしたんですか?……まさか、資料で言ってた枝豆畑に何があったとか?」

 蓮子が尋ねてみる。

「いや、そういう方じゃないんだ。ただ……ちょっと来い」


 慧音がある場所に案内し、物陰に隠れる。視界の先には、枝豆畑に誰かがいる。



「いやぁ!ありがとうございます!こんなよくわからない害虫をあっさりと……」


「いえいえ。まだ終わっていませんよ。今日で根こそぎ捕まえる必要がありますから」



 農家の男性が、明らかに人間ではない、ニワトリみたいな二足歩行の何かに感謝している。


 そしてそのニワトリ的なのの共にいるのが、白ネズミ的なのと多分人間。親と子含めた大量のずんだもんを捕まえた檻持ち運んでいる。


「今日はいままでに出ない収穫だ。何でこんなところにずんだもんが大量にいるのか知らんけどこれなら大儲けだ」


「ずんだ……ずんだ……フーッ、フーッ、」


 何か多分人間の方が禁断症状を起こしている。

「な、何だお前!!気持ち悪い!!というかさっさとここから出せ!!」

「怖い!怖い!!パパずん……ママずん……どこ……!?」

 そして、ひっ捕らえられたずんだもん達が怒ったり怯えたり。



「マトゥオ!!帰ったら存分にずんだを食っていいから落ち着けェ!!


すみませんねぇ。アイツこの頃ずんだを食べてなかったもんで限界寸前なんですよ」


 ニワトリ的なのがとりあえず禁断症状起こした多分人間を止めた後、「じゃあ引き続きひっ捕らえるんで」と言って、森の方に入っていった。


「あれって……見た目もこの世界の存在じゃ無いし、どう考えても密猟者じゃない。どういう事?」

 阿求はどういう事か聞く。

「朝に突然現れたみたいでな……そのずんだもん?だとかを捕まえるために来たって言って、この数十分で本当に片っ端から捕まえに行っている。


当然、里の人達は最初は見た目の事もあって怪しまれたが……奴等が変な機械を取り出したら、急に態度を変えて……」

「となると、違法の催眠道具で認識操作してるようね……回りくどいし、これはちょっと良くないわ。」

 そう聞いた阿求も渋い顔をする。

「蓮子、これってもしかして……」

「ええ、里の人はあの独特なのが密猟者だって事に気づいてないし、そもそも今まで畑の枝豆盗んでるのが相まって、下手に逃がしたりなんてするとトラブルになりかねないわ。」

 秘封倶楽部の2人もこれに関して色々察して、どうすればいいか戸惑う。


「ちょっとちょっと。悩まなくても解決できるわよ。」


 そこでずん子が、解決策があるという。


「密猟もずん虐もさせないわ!だからまずちょっと耳かして?」


*****



「おいち!おいち――あれ、何だか眠く……」


「ものの見事に引っかかるよなぁ。学習能力が無さすぎん?


ニワトルィ!そっちはどうだ?」


「大量だぜニェズミ!……ってオイ、マトゥオ!!それはずんだもん捕まえるための睡眠薬入りずんだ餅だからマジで食べるなってば!!」


 密猟者達が、引き続きずんだもんを捕えている。……約1名の様子がおかしいが。


「それでこれで何体捕らえたんだ?3桁超えてる気がするぞ。」

「そうだなぁ……ん?」


 その時、空に何かが浮かび上がる。




 物凄く大きな、ずんだ餅だ。



「え、な、何アレ?」

「どこからどう見たってずんだ餅……


……あああああっ!!ニェズミ!!大変だ!!」



「おっきなずんだ餅なのだ!!」

「美味しそうなのだ!!」

「皆で飛んでいくのだ!!」


 何と、ずんだもんが全て、その大きなずんだ餅の元に飛んでいく。眠らせたばかりの個体もすぐに起きて、檻に入れてのもその檻が何故か全部開いて、大きなずんだ餅の方へ飛んでいく。


「ええええええええええ!!?嘘やろ!!?像でも最低4時間は眠る睡眠薬と、専用の鍵が無いと開かない特製の檻だぞ!!?」

「しかもさっきまで掴まえたのまで飛んで行ったぞ!!?何で!!?」


 それに対して慌てる密猟者達。すると……


「ずんだ……大きなずんだ餅……」


 多分人間の密猟者の様子がさらにおかしくなってくる。


「ま、マトゥオ?」


「ずんだ……ずんだ……食べたい……食べたい……ずんだ……」



 彼の背後に接近するのは……トジル魂だ。




*****



「うんうん、姉さんときりたんがいないから多少手段は違ったし、ちょっと疲れたけど何とかなりそうね……!!」


 大きなずんだ餅を作って浮かばせたのは、ずん子だ。ずんだもんが変身する『ずんだアロー』で周囲の木の葉をずんだ餅に変え、合体させ大きくしたようだ。


「んじゃ、引き続き!」


【スキャニング『空虚な夢』『大島五十鈴』クロスエイション】


 そして阿求がギアを使って、『空虚な夢』の力で眠ったずんだもん達を起こし、『大島五十鈴』の力で檻を開錠させたのだ。




「のだ!のだ!!」

「美味しそう!!美味しそう!!」


 大きなずんだ餅目掛けて飛んでいくずんだもん達。


「幻想郷にいるずんだもん達はあれで全部のようね。あとは全部がずんだ餅にしがみついたら、人が困るような被害のない場所に送る。これで作戦はバッチリって事よ――」


 ずん子が自信満々にそう言った瞬間……


「ズンダアアアアアアアアアアアアアアア!!」


 突然謎の渦潮が大きなずんだ餅の元に向かって、それを吸い込んでしまう。


「わああああ!!?」


 その渦潮に巻き込まれたずんだもん達が、落下、またはその渦潮の方に引き込まれる。


「えっ!?どういう事!!?」

 そして慌てるずん子。阿求、蓮子とメリーはそれが何なのかを気づく。

「まさか……森の方に行くわよ!!」

 そして3人は森の方へ。


「えっ、オイ待て!!」

「良く分かんないけど、追いかけるのだ!!」

「そうね!!あの子達大丈夫かしら……」

 慧音とずんだもんとずん子達も、3人を追いかけていった。



一旦区切ります。

Re: ウルトラワールドでの日常Reboot第2章 ( No.14 )
日時: 2024/10/05 09:32
名前: おろさん ◆cSJ90ZEm0g (ID: wXN0Dq0s)

続き


「ズンダ!!ズンダ!!ズンダ摂取シタアアアアアアアイ!!今ノジャ足リナアアアアアアアアアアアイ!!」


 その姿。『カイオーガ』の大きな胸ヒレと爪みたいなヒレ、テニスラケットで頭部を形成、胴体はテニスウェアに、同じくカイオーガの尾ヒレが模様みたいになっている。両腕もテニスラケットだ。

 ディスペクター『球海電融 カイオニスエース』が憑りついたことで誕生した『球海獣』である。



「ちょ、待て待て待てぇ!!マトゥオが化け物になりやがごぼがぼごぼぼぼおぼぼ」


 球海獣が『こんげんのはどう』を放ち、他2名の密猟者に海水を無理やり飲ませて失神。


「な、何がどうなってるんだ!!」

「怖いのだ!!絶対無理やり水飲まされるのだ!!」



「ズンダシェイク作レエエエエエエエエエエ!!!」


 怯えるずんだもん達にもこんげんのはどうを放とうとする球海獣。



「ちょっと待ったァァァ!!」

【スキャニング『雪の女王』クロスエイション】



 そのタイミングで阿求達が駆けつけ、『雪の女王』の力で、こんげんのはどうを急いで凍らせた。



「ズンダ摂取ノ邪魔ァァァァァ!!」



 球海獣は怒りはじめて、今度は両腕のテニスラケットで、水の弾幕をテニスボールの如く撃ち始める。



「何でテニス!?まあとにかく!!」


 阿求と、蓮子(装着と同時にメリーと融合)がそれぞれドライバーを装着し、早速メモリアとドリーマーに変身する。


「あの2人、本当に融合してるんだな……っと、ここはずんだもん達を逃がすべきか!!」


 慧音は、ドライバー装着時の蓮子とメリーの状態に驚きつつもとりあえずずんだもん達の避難を促す。だが……


「ニ・ガ・サ・ン!!」


 球海獣が周囲に渦潮を作り出し、逃げられないようにする。



「わああああああ!!助けて!!助けて!!」

「と、とにかく避難経路を見つけるぞ!!あんな良く分かんない連中に構うな!どうせ捕まるぞ!!」


 しかもずんだもん達が怯えたり維持張ったりで大混乱。


「ヨコセヨコセヨコセ!!」


 そして酷く暴走を起こしている球海獣。そのずんだもん達にまた迫る。


「そうは行かないわ!!」


【スキャニング『小鳥遊ホシノ』『朝倉可憐』レクスターライズ】


『小鳥遊ホシノ』のスキルによるシールド展開でこんげんのはどうを防御、『朝倉可憐』の使う鎌型セラフを投げて攻撃する。



「ズンダ!!ズンダ!!ズンダヨコセ!!ズンダ摂取サセロ!!俺ノ腹ガ!!ズンダ以外受ケ付ケナイゾ!!」


 だが、回転して鎌の攻撃を弾いてしまう。


「わーっ!!鋭い鎌か何がこっちに来るのだ!!」


 しかもずんだもん達の方向に。


「っと!!」

 そこは慧音がギリギリ弾いた。


「あ、危なかった……周囲のずんだもん達を守りつつってなると厳しいわね……仮に一回倒してもEXライフで復活するから長期戦になる可能性も――」


「ん?ちょっと待って。」


 ドリーマーの言葉に、メモリアがふとある事を思いつく。


「ねぇ、ちょーっと思いついたんだけど。」





「さっさとズンダシェイク出セエエエエエエエエエエ!!!」





「じゃ、手筈通りに!!」


「わ、分かった!!」


 球海獣が迫る中、ドリーマーがギアを1つ取り出す。
 

【スキャニング『壊れゆく甲冑』レクスターライズ】

【『壊れゆく甲冑』:ファイナルブレイク】


『壊れゆく甲冑』の刀の形をしたE.G.O『決死の一生』を顕現し、瞬時に球海獣に斬りかかった。


「ガッ……!!」


 そして、爆散。だがその時。

【EXライフ】


 復活する、その前に……


「今よ!!やっちゃって!!」

「1個しか出来ないけど、やるしかないわね!!」


 メモリアの掛け声と同時に、ずん子が魔力きれ気味ながらずんだアローを放って、木の葉1枚をずんだ餅に変換。


「そんでもって!!」

【スキャニング『ビッグライト』クロスエイション】


『ビッグライト』の光で、ずんだ餅を巨大化させる。すると……



「ああっ!!大きなずんだ餅!!今度こそ!!」

「あんな大きなサイズ、食べたくないわけないだろォッ……!!」


 その巨大ずんだ餅を目にした瞬間、ずんだもん達が一直線に飛んでいく。渦潮に当たることなく、ずんだ餅にしがみつく。



「復活……ッテ、アアアアアッ!!サセルカ――」


「隙だらけだ!!!!」


 球海獣が復活したと同時に、慧音が突っ込んで吹っ飛ばす。


「今のうちに頼む!!」


「もちろん当初の予定通り!!」

 メモリアが機械を作動させて、ワープホール作成。……ずんだ餅と、それにしがみつくずんだもん達、追いかけるずんだもん達がワープホールへと入っていった。



「ア……ア……ソ、ソンナ……コノ日ノタメダケニ我慢シテタノニイイイイイイイイイイイイイイイイイ!!」


 そして球海獣が盛大に取り乱す。


「ズンダ!!ズンダヨコセ――」


「あの、1つ言わせてもらうけど……」


 ドリーマーが『ギアショット・レクスバスター』を取り出し、ギアをセット。


【スキャニング ファイナルショット・レクスターライズ】


「そんなにずんだが欲しいなら……買えばいいでしょうがっ!!!」


 ギアを模した銃弾が、球海獣を貫く。



「ア……ア……ソウダッタァァァァァ!!」



 そのまま球海獣は爆散した。憑りついていたトジル魂も粉々になり、『カイオーガ』と『マリオテニスエース』のギアも解放された。


「俺、何であんなにずんだに執着してたんだ……?」


 密漁者の暴走した欲望が消えうせ、正気に戻ったようだ。






 そんなこんなで、密漁者達は(他の2人はともかく)大人しく逮捕された。そして、転移されたずんだもん達はと言うと……



*****



 後日。


『それでLCχにずんだもんがあんなに押し寄せて来たんですか……』


 ナオキが呆れながら、阿求達と会話中。


「ウルトラワールドにある森に転移させたつもりだったけど、ミスってLCχ付近の区域に飛ばしちゃったみたい……」


 どうやら、あの時ずんだもん達をLCχに転移させてしまったようだ。


『まあ、何だかんだで仕事を手伝ってくれますし、付近には枝豆なんてやたら採取出来ますし……要するにWinWinって感じなので良いですよ。たまにヒヤヒヤさせられますが』


『ナオキさん!脱走した貪欲の王をトンネルか何かと思ってるやつらが30匹くらい入ろうとし始めてます!!(by職員ザビエル』


『ってまたですか!?すぐにタケヤリ先輩呼んできます!!……すみません、とりあえずまた後で!』

 そして通信が終わった。


「ま、まあ元々の依頼も達成できたから結果オーライって事で……」


 苦笑いする蓮子。そこにメリーが。


「蓮子、作者が出したサイトから依頼がいっぱい来てるわ。とりあえずきな臭いのはピックアップして、探し物とか事件性あるのは警察の方に送るわよ。」


 作者が、秘封倶楽部が行う相談事業所のサイトを製作したようで、1日で届いた大量の相談や依頼をまとめた資料やらをメリーが机に置く。


「わぁお……一日でそこまで来るの?」

「大抵は個人個人の問題ばっかりだけどね。」


 2日前は適当に設置していた家具などを作者が移動させ、今では如何にも『事務所』という雰囲気の飾りつけになった。


「それにしても、こう言う感じの場所にいると探偵になったみたいだねぇ。」


 この雰囲気に浸りノリノリな蓮子。


「それは……確かに。」


 同意見で、フフッっと笑うメリーだった。






 外に出た阿求は、その倉庫だった場所……『秘封相談事務所』の立札を見る。


「『秘封相談事務所』、かぁ。……悪くない名前ね。」



「あ、阿求ちゃん、ずんだ餅作ったけど食べる?」

 そのタイミングでずん子とずんだもん(本来)が。


「あ、じゃあ3個くらい。」


 阿求は、(普通に『いただく』というと何度も食べさせられることになるのを知っていたため)そう言った。



「というかボクこれから『(本来)』の表記つけられるのだ?(byずんだもん」



終演。





 蓮子は、そう言えばとこう言い出す。

「でも結局、どうして幻想郷に大量のずんだもんが紛れ込んだんだろう?」

「そういえば、そこは何もわかってないわね……」




 その頃の幻想郷。


「あー……生えてるわ……」


 慧音とは別で、作者達に頼みたいことがあった霊夢だったが、一旦独自でその件を調べていた。


 そんな時、明らかにおかしな現象が、人里で発生し始める。


「ずんだもんという生物の発生……この大きな木が生えてくるのと同時期に起こってたけど……



これ……確か『ヤシの木』よね?……まず何で森に生えている上に、何で紅葉みたいな色してるの?」




 一体なぜ、幻想郷にずんだもん達が迷い込んでいたのか。



 その答えは、今幻想郷で起きている事と関係があるのだろう……






~あとがき~
という事で、ずん虐が起きないよう極力抑えた結果ほんのりと内容短くなったわけですが、秘封相談事務所設立も兼ねた話でした。探偵じゃないよ相談事務所だよ。探偵だと別の二次創作だよ(ry
さて、次回は久々(?)のカードゲームバトルも兼ねますお話。夏なのに紅葉、山奥の里なのにヤシの木。何でだろう
今回はここまでです。

追伸:後日、用語集を更新し、エクストラ獣に関する説明を追加予定です。