二次創作小説(新・総合)
- ようこそウルトラワールドへ ( No.2 )
- 日時: 2024/10/05 09:21
- 名前: おろさん ◆cSJ90ZEm0g (ID: wXN0Dq0s)
どうも。おろさんです。と言うわけで、早速第1話です。
「メリー、メリー!!起きてメリー!!
メリー!!!」
「ん……」
蓮子に起こされ目を覚ましたメリー。
「良かった起きた!!ええとメリー、とりあえず大変な事になったんだけどとりあえずあれを見て!!」
蓮子は何だか慌てているようだった。メリーはとりあえず蓮子の指さした方向を見てみる。
「え、これって……」
それを見て、メリーはかなり驚いた。
何かのバトル大会の映像が大きなビルのビジョンに流れていたり、人間とかけ離れた見た目の存在達が当たり前のように街を歩いていたりと、自分達が知っている街並みと全く違うのだ。
蓮子とメリーは、公園の茂みで失神していたらしい。
「い、一体どういう事なの?急に街に怪人っぽいのが出たと思ったら、こんな場所に……
そ、そう言えば蓮子、ここがどことか分かったかしら?」
この状況に混乱しそうになるメリーだが、何とか落ち着こうとしてまず蓮子に1つ問う。
「私もさっき起きたばかりだからまだ調べられてない。
……ただ分かる事がるとすると……此処の時間と座標が、東京と似通ってるの。」
蓮子の言葉に、またメリーは困惑する。……彼女たちの世界では、首都機能は『京都』に移っているのが主な理由である。その世界では、東京の技術は後退している。そのため2人からすると、(ここが東京と仮定すると)此処の発展した街並みはかなりおかしいのだ。
「気になる事はあるんだけど、とりあえず色々調べた方が良さそう。そう言う事だからメリー、早速周辺を探ってみよう。」
とりあえず、早速周辺の探索を提案する蓮子。
「まあ、それもそうね。……あとそう言えば食べ物まだ食べてないし何か食べれるものを変えれば良いんだけど。」
「それは……まあ、うん;
……とにかく!、秘封倶楽部、活動開始よ!」
メリーの発言に苦笑いしつつも、とりあえず探索を開始した。
*****
「ドクター・エビテン、どうやらしくじったようですね。岡崎とやらが持っていたギアが、全て様々な所に散らばってしまったんじゃありませんか」
その頃。どこかも分からない場所にて。とある、金髪青目の青年は呆れながらそう呟く。
彼の名は『瑠璃川ダイヤ』。どうやらそれなりに上の立場の存在らしい。
「まあ、今は良いでしょう。所々で回収すればいいだけですから。それに……早速2つ回収できましたし。」
するとダイヤは、2つの『ギア』を取り出す。『壊れゆく甲冑』と『ミミッキュ』のギアだ。
「一応例のプラン自体は上手く行きましたから、このギアに手を加えれば……」
そして、もう1つ、球体のようなものを取り出す。……『トジル魂』だ。
【エクストライザー】
それを、テーブルに置いていた機械、ジードライザーに似たような機械に装着させる。
【ディスペクト・縫合】
続いて2つのギアを読み込ませ……
【スキャニング『壊れゆく甲冑』『ミミッキュ』】
「さあ、ギアに封じられし魂よ。『ディスペクター』となり、強き欲望で素晴らしき作品『エクストラ獣』となるのです!!」
最後にダイヤが、機械のトリガーを押す。それと同時に、2つのギアが、そしてその中に封じられていた並行世界の魂が、トジル魂に取り込まれ――
【ディスペクトライズ『装着縫合 ミミカッチュウ』】
*****
数十分後。
「約30分。これだけでも色々成果が得られたわね……」
「そうね……財布に入っていた硬化やお札が変化してたり、やっぱり明らかに人間じゃない存在が街を歩いてたり(しかも自ら人外だと主張)、見慣れない名前の人がビジョンや看板にわかりやすく載っていたり、その他諸々エトセトラ……」
ベンチに座り、そんなに時間が経ってないのに大分疲れた様子の蓮子とメリー。とりあえず、ここが『ウルトラワールド』と言う世界の『バトリオシティ』と言う街だと、住人から話を聞いた。
「しっかし、まさかの別世界かぁ。いや、確かにその前兆っぽい目には遭ったよ?でもこういうのって大抵は如何にもファンタジーって感じの場所に転移されない?今私達がいるのって街並み自体は令和の日本みたいな感じだし」
イマイチ、今自分たちが別世界にいるという事に釈然としていない蓮子。メリーも「まあ分からなくもないけど」と言う感じである。
「それで結局どうするの?一応お金はあるけどアテなんてないし。」
メリーにこの後をどうするのか聞かれるも、蓮子は頭を悩ませる。
「うーん、この街の人達、『他にも色んな世界が存在してる』って事を認識しているらしいけど……あれ、待ってよ?」
すると蓮子は何やら閃く。
「私達の住む場所や、幻想郷とか以外にも色んな世界があるって言うなら、行き来が出来る技術があるって事よね?
……もしかすると、帰れる方法があるかもしれないんじゃない?」
「それは確かにそうかもね。色々問題は残ってる気もするけどまぁ……」
蓮子の言葉にメリーも「確かに」と思ったようだ。するとその時……
「それなら、私に任せてもらえるかしら?」
突然誰かが、後ろから話しかけて来た。盛大に驚く2人だったが声の主の姿を見てみると……
「始めまして。私は『稗田阿求』。貴方達は?」
阿求が、2人の名前を聞こうとする。
「れ、蓮子……宇佐見蓮子よ。」
「マエリベリー・ハーンです。メリーと呼んでくれても構わないわ。」
とりあえず、名乗る事にした。
「蓮子とメリーね。……何か片方どっかで聞いた名前ね……(小声)
とりあえず、元の世界に帰りたいって言うならちょっとついて来てくれない?
……ま、まあこんな発言だと明らかに怪しい人物に見えるだろうけど信じてもらえると……」
少し心配する阿求に対し、2人はとりあえず話し合う。
「それでどうするの蓮子?何か早速チャンス到来って感じでもあるけれど……」
「うーん……嘘を言ってるわけでもなさそうだし……今は話に乗るのが良いかもしれないと思う。他に方法も思いつかないし。」
そして少し相談した後、阿求について行くことを決めたのだった。
久々一旦区切ります。
- ようこそウルトラワールドへ ( No.3 )
- 日時: 2024/10/05 09:17
- 名前: おろさん ◆cSJ90ZEm0g (ID: wXN0Dq0s)
続き
「『Q『それで?あの子達どうするつもりなの?』』
『阿求『分かってるでしょ?変な転移反応があったから調べて来た結果があの2人だって。……まあ、色々気になる事はあるけど聞こうにも完全に信頼されてるわけでもないし……』』
『Q『それもまあそうだけれど、あの2人もあの2人で何か怪しさ満点なんだよねぇ』』
『阿求『……そう?』』」
秘封倶楽部の2人を、スマブラ屋敷に連れて行こうとする阿求。
「あの人、ノートに何書いてるのかしら?」
傍から見れば、何か奇妙な行動をしている阿求をメリーは見つめる。
「というか、何か所々で髪色が変わってない?」
蓮子の言う通り、彼女の紫色の髪が所々で灰色に変わっている。
一応説明すると、この作品における稗田阿求は、滅亡した並行世界『L時空』の阿求の魂と融合している。
そして『時空融合現象完結編』のエピローグにて語られたが、色々あって阿求とL時空阿求(便宜上『Q』と言う名で分けてる)の意識を入れ替える事が可能となり、二重人格のようになっている。髪路や目の色が変わるのも、Qの意識が出ているという事。
どうやらノートに文章を書いて会話しているらしい。……傍から見れば色々と怪しいが。(かと言って意識を入れ替えて普通に話せばそれこそ怪しいので問題なし)
「あれ、まさか二重人格とかじゃないの?(byメリー」
「そう言われると何か有り得そうな気がして来るなぁ……;(by蓮子」
若干察しつつあるようだが、それと同時にちょっと引いてる2人。
「『Q『この前まで時空融合現象による転移はあったけれど、今回に関しては完全に原因不明の転移。並行世界から流れ着いたとも思いづらいじゃん』』
『阿求『それでも何か事情があるとは思うけど?……例えば、何か面倒ごとに巻き込まれてるとか。』』
『Q『まああり得ない話でもないけどねぇ。』……ん?』」
引き続きQとの会話をしながら移動していたが、そのQが何かを見つける。
「『あー、ごめん阿求、何かそれどころじゃなくなったかも。』……えっ、ちょ、Q!?どういう事――」
その瞬間、付近の銀行で爆発が。
「あー、成程。」
そして阿求は、Qの言葉の意味を察する。
「2人とも、悪いけど一旦下がって。」
「え、はい……」
阿求に言われて、後ろに下がる蓮子とメリー。……それと同時に、銀行の中から誰か出て来た。
「金……金……」
それは人間の男性だった。銀行から強奪したのか大量のお金を持っている。……そして、何だか様子がおかしい。
「金……金を……もっと金を……俺の金……
寄越せえええええええええええええええ!!!」
そしたらその男が、どす黒いオーラと、包帯とそれを縫う糸のようなもので覆われる。ちなみに包帯には、それぞれ左右半分に割った、2つのある作品を現すクレストが付けられている。
そしてその男は、変異した。
宝石っぽい見た目の人型に、『ミミッキュ』の黄色っぽいボロ布と真っ黒い腕が縫い合わされた、『壊れゆく甲冑』の黒色の甲冑を装着されたような見た目の怪人に。
名前を付けるとすればそれは、『装着獣』。
「キカカカカカカカカ!!!」
「か、怪人……!!あの時のと同じ……!!」
それを見た蓮子とメリーは、驚くと同時に少し怯える。突然京都の街に現れたソレと同じような感じだからだ。
「金!!金!!金ヨコセエエエエエ!!!」
装着獣は、刀を持った黒い腕を伸ばして周囲にやたらめったらに斬りかかろうとする。
そして、早速阿求の方にも刃が。
「おおっと!!」
阿求はそれを、『ジャスティティア』で防ぐ。
「何だか唐突に面倒そうなのが出て来ちゃったわけだけど……とりあえず倒す!!」
そう言った瞬間、阿求は自らの『E.G.O』を顕現。早速『御阿礼・E.G.Oブレイド』を取り出して装着獣に攻撃。
「グ……ガッ!!」
装着獣の攻撃をとことん避け。攻撃を与える。
「な、何がどうなってるの!?急に特撮のバトル展開みたいになったんだけど……!?」
「けど、何だか優勢みたい!」
その様子を見てかなり困惑するメリー。とりあえず蓮子は行け行けと阿求を応援する。
「キキ……」
だが、装着獣にダメージが通っていないようにも見える。
「だったら……『魔法の弾丸』!!」
阿求は、『魔弾の射手』のE.G.Oを取り出し、銃弾を放つ。
「ギッ……!!」
銃弾が装着獣にヒットした時、装着獣の様子が少し変わる。
「これって、もしかして!!」
早速また攻撃をすると、何と、ダメージが通り始めた。ミミッキュの『ばけのかわ』が剥がれたのだ。
「ギガ……ガガガガッ!!」
装着獣は若干焦るように、阿求に攻撃しようとする。
「甘い!!」
そこで阿求は『ギア』を1つ取り出し、御阿礼・E.G.Oブレイドに装着させる。
【スキャニング『メラク』】
『メラク』の使う亜空孔で、装着獣の背後へ。
「はい、お終い!!」
【『メラク』クロストラッシュ】
レイジーレーザーという技を参考に、背後からに攻撃及び斬撃を転移させて装着獣にクリーンヒットさせた。
「ガ、アアアアアアアアアアアアアアア!!!」
そのまま、装着獣は爆散した。
「すごい、あっさり倒しちゃった……」
感心する蓮子だが、メリーは……
「待って!!まだ終わってない!!」
メリーは何かに気づく。すると……
【EXライフ】
「ガアアアアアアアアアアアアアアア!!!」
突然装着獣が復活し、阿求に襲い掛かる。
「ちょっとちょっと!復活能力とかあり!?」
阿求は急いで攻撃を防ぎ、また装着獣に攻撃を与える。装着獣は後退し、先程の反撃でばけのかわも剥がれた。
「金……金……!!」
とはいえ、まだ立ち上がる装着獣。
「そうねぇ……どうせだし、また使おうかしらねぇ!!」
対する阿求は、ドライバーを取りだし、装着。
【御阿礼・イマジナルドライバーχ】
【スキャニング ライダー:メモリア】
ギアをドライバーにセット。そしてイマジナクロスショットχを取り外し……
「変身!!」
ギアを回転させ、トリガーを引く。それによって、阿求は変身する。
【Memory of World メモリア】
『仮面ライダーメモリア』へと。
「今度は変身しちゃった……」
「さっきから驚いてばかりね私達……;」
蓮子とメリーは。何かと驚きまくっている状態である。
「さぁて、一気に片付ける!!」
早速メモリアは、ギアをいくつか取り出し読み込ませる。
【スキャニング『ガンダムF91』クロスエイション】
【スキャニング『ころばし屋』クロスエイション】
【スキャニング『マリオゴルフスーパーラッシュ』クロスエイション】
【スキャニング『マッチガール』クロスエイション】
『ガンダムF91』で残像を周囲に、そのスピードで『ころばし屋』の力で装着獣を転倒させ、離れた位置から『マリオゴルフスーパーラッシュ』であるような必殺のショットを打つ。ボールは装着獣の頭上に落下し、『マッチガール』の効果力大爆発を起こす。
「グ、ガ!!アアア!!」
装着獣は大ダメージを受けていく。
「そのまま、トドメよ!!」
そしてトドメに、もう一度ギアを回転、トリガーを引く。
【スキャニング ファイナルアタック・クロスエイション】
上空に跳び上がり、装着獣に向けてキックを浴びせた。
「グアアアアアアアア!!!」
装着獣は、これで爆散した。……それと同時に、トジル魂が出て来て粉々に砕ける。そしたらその中から、『壊れゆく甲冑』と『ミミッキュ』のギアが解放され、阿求はそれをキャッチ。
「ギアを使った怪人って事なのね……あの復活能力は……まあ後で調べるとして。
……作者!!そろそろ出て来なさいよ!!」
色々察した阿求。次に、何もないところに声を放つ。
「え、どういう事?」
「誰かを呼んでるっぽいけど……」
当然蓮子とメリーは『?』が浮かぶが、すると……
「まあそう言うなって。観察は必要だったんだから。」
突然ファスナーのようなものが出てくると、その中から、青いパーカーを着た青年が1人。
「えっと、ど、どちら様で……」
蓮子が、彼が誰なのかを聞くと、
「この世界の神様」
そう何のためらいもなく言った。当然2人は固まった。
そしてその青年が喋り出す。
「初めまして。俺は『おろさん』。このウルトラワールドの管理者をやっている。
……早速で悪いが、ついて来てもらうぞ。お互いに情報交換と行こうじゃないか。」
この時2人は、色んな意味で凄い事に巻き込まれたんだろうなと思うのであった。
続く。
~あとがき~
という事で、ウルトラワールドでの日常Reboot第2章の、第1話。いかがでしたでしょうか。
地の文は中々手間取る事はありますが、とりあえず第2章では秘封倶楽部の2人を主人公の一角として扱います。
さて、阿求が前回で滅茶苦茶パワーアップしてますし、次回はやっぱり……
今回はここまでです。