二次創作小説(新・総合)
- ひと夏の冒険!尊きビーチで大はしゃぎ ( No.24 )
- 日時: 2024/08/15 18:15
- 名前: おろさん ◆cSJ90ZEm0g (ID: wXN0Dq0s)
どうも。おろさんです。
という事で、念願(というのは違うかもだけど)の夏イベント話がここから始まるわけで。絵が描けたならもっと尊いけどまあそこら辺は
まあその前にちょっとね。
『ご注文はうさぎですか?』の世界である『木組みの街』にて。
「ば、馬鹿な……我が最強の軍が、こんなに劣勢になるとは……どういう事だ!!手始めにと戦いと無縁な世界を侵略するはずが……!!」
『時空侵略者』。簡潔に言えば、別世界から一方的に攻めて来る者達を指す。
どこかの世界の、魔王軍と思しき集団がごちうさ世界に攻めて来たのだが……
「残念だったな。アンタらみたいなタイプの時空侵略者なんざ相手にならん!!」
ウルトラワールドの管理者である、作者及び『おろさん』が、仲間を引き連れ迎え撃つ。というか、完全にこっちが優勢。
「街の人たちの避難は終わりました!」
「後は……残りの奴等と、あの助平そうな魔王を倒すだけか?」
ハヤテと(一応だしなのか)ナギが市民の避難を行い、
「はいはーい何かロクでも無い事企んでるっぽいけど公共の場でやろうとしなーい!!」
「まず一体全体どういう世界から攻めて来てるんですかあの怪物集団は!!」
千束とたきなが、『ナラティブ』の力で顕現した設定により魔法少女(某ソシャゲコラボ時のアレ)の力で敵を一掃、
「オンナ!!オンナヲォォォォォォ!!」
「こんなところでぇっ!!」
敵のゴブリンっぽいモンスター達は、同法が倒されても攻めようとするし、サキュバスはとにかく人を襲おうとする。
「そんなもんするよりシャケを食えシャケ!!」
「それとずんだもちもどうぞ?」
「味噌もきりたんぽも食べさせてあげましょう」
サモーンとずん子ときりたんが、食べ物をとりあえず無理矢理口に入れさせる。
「腐☆腐、綺麗な女子が沢山いるではございませんか!!うあーっはっはっはっはあーう」
「親父ィ、こう言うのってアレった後死ぬやつだYO」
「あっ」
パラガスとブロリーも応戦。
「うんうん、そっちの方が良いわどちらかと言えば(byイタコ」
「フフフ、回復もしておかないとね!」
更に、千夜が回復系の魔法で一同の身体を癒す。
「っ、どうして魅了が全く効かないの!?そもそもあなた達がそんな力を隠し持ってたなんて聞いてないわ!!」
「まあ前に色々あってな!!あまり見くびられても困る!!」
上の立場と思しきサキュバスの1人とリゼが交戦中。優勢なのはリゼ。強力なナラティブを持つ人物には、安易な術(精神に入るやつ)は通らないのである。
「お姉様!!今加勢に――」
「行かせないわよっ!!」
シャロが、同じくのサキュバスを攻撃していく。
「くっ……このままではまずい!!お前達!!撤退を――」
「逃がさないよー!!」
魔王であろう大柄な男が撤退をしようとした時、背後にココアが飛び込んで剣で斬ろうとする。
「魔王様!!」
それぞれリゼとシャロと交戦するサキュバス2名が魔王の元に行こうとすると、
「させません!!!」
チノが、魔法弾で撃ち落とした。そして……
「なっ……!!」
「とりゃああああああっ!!」
華麗にダイレクトアタック。
「馬鹿な……この私、があああああああああっ!!」
そのまま魔王が消滅した。
「そんなっ、そんな事が……」
「よっ、よくもおおおおおおおおっ!!」
残ったサキュバス2体が、ココアの方に突っ込もうとする。すると……
「邪魔だテメェ等よぉぉぉぉぉぉぉ??」
L時空幻想体『帰還者トーマス』がどこからか現れ突っ込んできて、サキュバス2体に直撃。
内1体、『お姉様』と呼ばれていた個体は壁に激突し失神。もう1体はそのまま何処かに跳ね飛ばされていった。
「大体決着はついた、って所かな?」
そして、大地の姉『祷ナリト』が。特殊な本の中に帰還者トーマスを戻し、作者らの元へ。
「おっ、ナリトか。良いタイミングで来てくれたが……」
「この様子だと、大地も、最近ウルトラワールドに住むことになった2人の女子大生とやらもいないようだけど……どうしたの?こういう事が起きた時、大地は特に時空侵略者の殲滅手伝ってるハズなのに。」
どうやら蓮子とメリー目当てだったようだが、大地たち含めて今日はいない。
「それなんだけどな、センリツが懸賞で『バカンストピア』の旅行券当てたみたいで。そんで少なくとも大地らには、ちょーっと『バカンストピアの調査』って名目で休んでもらう事にしたの。何かと手伝ってもらってばっかりだったし。」
「そうなのかい?……それならそこの4人にも行かせて良かったんじゃ?」
千束達の方を見ると、
「私達は今ハワイを拠点にしてるからねぇ。無理に行く理由が無いと言うか;(by千束」
「まあ、単純に予定が合わなかっただけですけどね……;(byハヤテ」
との事らしい。
「そう言うわけで、秘封倶楽部にはまた帰った時とかで会わせるよ。
とりあえず、今吹っ飛んで行ったサキュバスだけ見つけよう。あれだけ追い込んだんだしこれ以上変な行動は出来ないだろう。
しかもどうやら魔物の約3割……主にサキュバスは皆元々人間っぽいし、こいつらに関してはボルシャック達に頼んで専門の場所で治療させる。」
*****
「どうしよう……どうしよう……魔王様もやられた……お姉様もやられた……私の力も大分削られた……これじゃあ……」
ただ1人残ったサキュバスは、街の路地裏に隠れて息を切らしていた。
「あれが、異世界の力……技術も強さも何もかもが違う……こんなはずじゃ……」
「女体化とサキュバス化、悪堕ち等を施された元勇者、と言った所ですか……哀れですね。」
ボロ負けした事に何とも言えない感情になっていたサキュバスの背後に、瑠璃川ダイヤが。
「だ、誰なの貴方達は……まあいいわ、生気さえ吸ってしまえばせめてもう少し動けるはず――」
【エクストライザー】
エクストライザーのトリガーを押したダイヤ。するとサキュバスの動きが止められる。
「っ……!!?」
「ふむ……ふむむ……そうですねぇ、中々素晴らしい作品に出来そうです。」
サキュバスの姿を観察、そして何かを感じ取ったダイヤ。
「なにをっ、する気……よ……私はっ……」
「しかし、今時どこかのそう言うタイプの作品が元になった世界の存在が別世界に侵略しようとするとか馬鹿なんですか?舐め腐り過ぎですよ。
まあ、とりあえず。何かやるなら、その手の破廉恥な事より、もう少しラインを超え過ぎない程度で芸術的なものにしないと。そう……何といいますかね、何か綺麗に、華やかに飾る……ある種の『冒険』ですよ。
という事で、ギアはどれがいいでしょうかね。うーむ……幻想体『アルリウネ』と、もう1つは……」
「だったら、このギアが良いんじゃないデスカ?」
すると、ダイヤの影からリコードが出て来て、ギアを1つ渡す。
「おや?リコード、これは……」
「さっき拾ったんデス。案外使えそうデスヨ?」
「どれどれ……おお、確かに今回のテーマにピッタリです!!
それでは、始めましょうか!!」
そしてダイヤは、エクストライザーにトジル魂をセット、次にギアを2つ読み込ませ……
一旦区切ります。
- ひと夏の冒険!尊きビーチで大はしゃぎ ( No.25 )
- 日時: 2024/10/07 16:33
- 名前: おろさん ◆cSJ90ZEm0g (ID: wXN0Dq0s)
続き
その頃。
「青い空に青い海!!そして眩しい日差し!!あと美味しそうなバーベキューやら焼きそばやらの匂い!!」
「遂に来た!まさに常夏の国みたいな世界『バカンストピア』!!すっごく尊い世界に来たあああああああああ!!」
人々が毎日バカンスを過ごす世界……『バカンストピア』という世界にて。鈴夜とセンリツは、初っ端から物凄くはしゃいでいた。
「も、盛り上がってますね……」
さとりは、眩しい日差しに馴れない様子。
「はぁ……映姫さんに許可を貰ってるからまだ良いものの……」
「それにしても、私まで来て良いだなんてねー!」
さとりの妹『古明地こいし』(色んな理由で鈴夜が営む喫茶店でタダ働き中)。バカンストピアに連れて来てもらった事に喜んでいる様子。
「さとりさんにお世話になってるのもあるしこれくらいはね。……とはいえ帰ったらしっかり働いてね?バイト中にしでかしてるせいで弁償代嵩んでるんだから。
……まあ、とりあえずこの話はこの辺にして。まずは海にレッツゴー!!」
「おー!!」
鈴夜の発言の後、センリツとこいしはノリノリにそう言った。
「ほらさとりさんも!」
「えっ、お、おー……」
「いつにも増してはしゃいでるなぁアイツら」
「まあ、あの2人の趣味とか考えるとね」
一方、鈴夜達の様子を見ている大地とうた達。
「珍しいと言えば珍しいわねぇ。貴方達、こう言うところとは無縁な気がしてるんだけど。」
それを見る阿求。
「まあちょっと作者に頼まれごとしてさ。」
大地曰く、そう言う事らしい。
「けど、私まで連れて来てくれるなんて。最近ウルトラワールドにも行けてなかったしいい機会だね!」
貸本屋『鈴奈庵』の看板娘『本居小鈴』(尚、この作品では『レジエレキ』というポケモンをゲットしてからポケモントレーナーになってます)。そんな彼女もバカンストピアに連れて来られたわけである。
「あの人のお陰で天人様と一緒に来れたみたいだけど、良いの天人様?あの人達と面識が全然無い私まで来ちゃって……」
そして、地味に初登場、貧乏神であり依神姉妹の姉の方『依神紫苑』。
「良いんだよ。それに、別世界で釣りをやってみたかったんだろ?知らいない生き物も釣れて食料も調達できるんだから良いじゃないか。」
謙遜気味な紫苑に対して、笑顔で気にするな的な発言をする天人『比那名居天子』。ある理由で、大地に弟子入りさせられてる身。
「(滅多に話せてないあの人も来るというから総領娘様の誘いに乗ってしまいましたが……まあ休めるなら今はそれでいいかもですね。)」
(ちょっと色々あって大地に色んな意味で興味津々の模様(まあ細かい事はリメイクで(ry)の)比那名居家に仕えるリュウグウノツカイ『永江衣玖』も連れて来られたそう。
「『バカンストピア』かぁ。意外と安直な名前の世界あるのねぇ。」
「それで調べてみたけど、『キノコトピア』とか『ボクシングトピア』とか『カシワモチトピア』とか、あと『ドアトピア』とか『マンガトピア』とか色々あるらしいわよ。」
「す、すっごい種類豊富……」
そしてメリーと蓮子も、共にバカンストピアへやって来たのだ。
*****
そんなこんなで数十分後。
「それではぁ!!早速水着に着替え完了と言うわけで早速尊き水着女子をフィルムに」
「はいストッピン」
「ふぇべっ!!?」
全員水着に着替え(水着姿とかはある程度説明するつもりだけど大抵は脳内補完しといて)たわけで、センリツが欲望のままに突撃しようとする故鈴夜に冷却され止められる。
「んもう、やるとは思ったけどちょっとは弁えなってば。」
「うい……;」
そしてすぐ解除。
「まあ何となくそうなるとは思った一部始終ですね……それはそうとして……」
さとりは、鈴夜の姿を見る。フリルが何かと付いてる女性ものの水着だ。
「鈴夜さん、水着も女物で行くんですね。」
「まあねぇ、可愛いし。それに、俺的には男性ものは前々から性に合わなくて。」
「ん?何か変な話が聞こえた気がするんだけど……」
「蓮子、あの人よく見ると喉仏あるから男よ」
「えっ」
そんなこんなで蓮子とメリー達も更衣室から出て来た。
「いやぁ皆さん滅茶苦茶尊いっすなあウェヒヒヒヒヒヒヒヒ」
「はいはい良いからバーベキューの準備しなさい。バイトの3人待たせてるんだから。」
「やるにしてはまあまあ早い段階すぎないぃぃぃぃぃ(*引っ張られてる」
瞬時に冷却状態解いたセンリツを鈴夜が引っ張り、とりあえずバーベキューの準備をさせに行かせた。
「あれ、ところで大地さんは?」
「え?そう言えば……あっ」
「そう言えば……」
「そうだったなぁ……」
小鈴が大地がどこなのかと聞くと、阿求とうたと天子はそう言えばと察する。
「(・-・ )」
ヤシの木の陰にただ1人、大地が座っている。
「やっぱりこんなところにいたなぁ……そんな有り金全部溶かしたみたいな表情するな……」
そんでもって天子達がすぐ見つける。
「ええと、天人様、これってどういう事?」
紫苑が聞くと、
「コイツ、女……というかこう言う感じのイベントにあまりにも慣れてないんだよ。」
「そーいえばあったわねぇ、うっかり私が入浴してた時に鉢合わせした矢先に自決しようとしたの……」
天子と阿求曰くそう言う事である。
「(言われてみると、うっかり押し倒した時とか……)(by衣玖」
「お父さん、そんなところで座ってるならバーベキューの準備手伝いなさいよ。」
「あ、それもそうだわ」
うたの発言であっさり立ち上がった大地は、スタスタとセンリツらの元へ歩いて行った。
「相変わらず行動原理とか良く分かんない人だなぁ。(by小鈴」
「どの道あの耐性の無さは治せないものかしらねぇ……(by阿求」
「ま、まあとりあえず……全員、それぞれバカンスを楽しもうじゃないか!!」
「それはそれで同意見!」
そんなこんなで、バカンスを楽しむ事にした。
*****
「回る……回る……コンパスが回る……その先には葉が……花が生い茂る……
私、の……僕の……行先には、何が……」
とある世界を歩く者……あるエクストラ獣。5機のビーグルが合体したロボットのような風貌のソレに、花や葉が纏われて、ついでに(コンパス付属で)花が垂れ下がっている帽子が着けられている。
ソレが通った道にあった物体は花や葉で覆われ、動かなくなっていた。
一旦区切ります。
- ひと夏の冒険!尊きビーチで大はしゃぎ ( No.26 )
- 日時: 2024/08/15 18:20
- 名前: おろさん ◆cSJ90ZEm0g (ID: wXN0Dq0s)
続き
「よーし隙ありぃっ!!」
「きゃっ!やったわね蓮子!!」
バカンストピアでのバカンスを楽しむ一同。水遊びや砂遊びなどでとことん満喫している。
「みなさーん、バーベキューの準備が出来たであります!」
「カバですメェ!」
「肉も野菜も準備バッチリだわさ!」
鈴夜の喫茶店のバイト3人が一同に呼びかける。
「おっ、待ってました!」
阿求達は早速バーベキューを開始しようとそっちの方に行く。
「あれ、天子達は……ああ、釣り場に行ってるんだったっけ。呼んで来よ。」
うたは、まず天子らの元へ。
*****
「うー……全然釣れない……」
その頃の紫苑は、(天子提供の釣り竿を使って)釣りを行っている。が、今の所そこまで釣れていないようだ。
「おっかしいなぁ。ご飯の調達ついでに出来るかなぁって思ったはいいけど、結構逃してばっかり……私って釣りの才能ないのかなぁ……」
「あら、随分と卑屈ね。」
全然釣れなくて卑屈になってる紫苑。するとその後ろに、見知らぬ人物が。
「え、ど、どちら様?」
「後で言うわよ。……そうね、ちょっと手本を見せようかしら。」
黒い髪を後ろで纏め一つ結びにし、黒のトップスにデニムのショートパンツといった、動きやすさを重視した感じの姿になっているその少女。頑丈そうな釣り竿を手に、釣りを始める。
そして待つ。すると……
「来た!!」
早速獲物がかかり、釣りあげようとする。のだが……
「あっ」
バナナの皮を踏んで滑り、それと同時に釣り竿を手放してしまう。
「ああっ!!いけない――」
紫苑は慌てるが……
「能力でフォローする!!」
なんとその少女は、瞬時に右腕をタコ足8本へと変化させ、海に沈みかけた釣り竿を得物ごと掴む。
「え、ええっ!!?」
「せぇいっ!!」
すぐさま立ち上がり、そして得物を釣り上げる……というか掴み上げる。釣れたのは大きなタイだ。
「よし。」
「え、あの……えっ?」
当然ながら困惑する紫苑。「今の何」と聞いたところ……
「え?ああ、タコ足生やしたやつの事ね。私、ちょっと特殊な能力持ってるのよ。これはその一端と言った所。」
「そ、そうなの?……というかそれってそんな堂々とやって良いの?」
「まあこれくらいならどうとでもなるわよ。……それにしても変ねぇ、さっき確認した時はバナナの皮なんて無かったはずなんだけど。」
「うう……」
紫苑はかなり気まずくなる。……彼女は『貧乏神』故、こう言う不運が自分含め起こりやすい。……一応、異世界はこの手の対策はしているようなのだが
「何でそんな気まずそうにしてるかは知らないけど、ちょっとこっち来なさい。釣り方って言うのを教えてあげる。」
「え、あ、はい……」
黒髪少女に、釣りを教わる事になった。
数十分後……
「す、すごい、フォローありきとは言えこんなにたくさん釣れるなんて……これだったら当分ご飯に困らないかな……安全なところに確保してもらう上でだけど」
思ったよりも釣る事が出来た紫苑。
「途中途中でちょっと焦ったけど結構良い収穫じゃない。」
「うん……こんなに連れたの初めて……ありがとう、ええと……」
「あ、そう言えば名乗ってなかったわね。私は――」
「おーい、紫苑!!」
するとその時、天子と衣玖が。
「あ、天人様。」
「バーベキューの準備できたそうだから行くぞー。
……ん?お、結構釣れたんだなお前。凄いじゃないか。」
物凄い収穫に感心する天子。
「えへへ、ちょっとこの人に手伝って……あれ?」
紫苑が振り向くと、その少女がいなくなっていた。
「ん……?」
紫苑は何が何だか良く分からなかったが、とりあえず天子達と一緒に、釣った魚を運びながら戻っていった。
釣りを手伝ってくれた黒髪の少女。彼女とまた会う日は来るのだろうか。
*****
一方。
「おかしいな……どこを探してもいないぞ。」
吹っ飛んで行った時空侵略者のサキュバスを探す作者達だが、木組みの街中を捜しまわっても全く見つからない。
「元の世界に逃げ帰った可能性は?」
たきなが聞いてみるが、
「いや、その可能性はない。あの軍団の転移は『魔王』の能力によるもんだったし。」
「そうなると、他の世界に逃げた可能性も無いのかなぁ……」
千束達は首を傾げるわけだが……
「オイ!!これを見ろォ!!」
パラガスが何やらニュース動画を見せてくる。
「ん?これって……」
『バカンストピアにて、人々が植物に包まれ動かなくなるという事件が起こっています。
なお、被害に遭った人達は一種の昏睡状態に陥っているらしく――』
カメラに映った光景には、ピンク色の植物に覆われた街、そしてそれに覆われ昏睡しているバカンストピアの住人達が。
「これって……アルリウネの植物か!?ってことはエクストラ獣……
しかも『バカンストピア』って言いやがったぞ……大地達に連絡だ!!」
*****
「ご馳走様ー!」
その頃、バーベキューを食べ終えた一同。
「フフフ、物凄く楽しめるもんですよバカンストピア……お陰で尊き一面をバンバン集められるフフフフフフフ」
「そこら辺は程々にしなよホント。……さとりさんも可愛いしねぇ。」
「な、何でそこで私が出てくるんですか……」
センリツと鈴夜は何だかんだでご満悦。すると……
「んあ?こんな時に作者から連絡?何かあったんか――」
作者から連絡が来たので電話に出ようとすると……
「大地、後ろ!!」
「え?うおっ」
突然背後から謎の攻撃。大地は何の問題も無く避けたが、その水の攻撃が(避けた拍子に落とした)携帯に当たる。……そしたら何と、携帯が植物に覆われて機能停止。
*****
「え、ちょっ、何で切れた!?」
*****
「あ、あそこ……釣り場が植物で覆われちゃってる……それに……」
紫苑が指さした方向に、誰かがいる。というか、攻撃が飛んできた方向だ。
「まぁわるまぁわる……コンパス回る……その先には……」
そこに、1人のサキュバスが。
「あれって……え、サキュバスってやつよね?何でこんなところに……」
「いやいやいや、パターンからしてあれって……!!」
メリーは首を傾げるが、蓮子はアレがどういう事なのか察する。
「回る……回る……回り回る……その先には……何が待ってるのか……
花よ咲け……生きとし生けるものは塵に変えれ……私……僕は……ああっ……
スタンド……アァァァァァァァァップ!!!」
鉄板とビス、そして『Lobotomy Corporation』と『轟轟戦隊ボウケンジャー』のクレストが融合したものがサキュバスを覆う。
『アルリウネ』と、『轟轟戦隊ボウケンジャー』の『ダイボウケン』のディスペクター『轟花接続 アルリウケン』が憑依した『轟花獣』へと変貌した。
一旦区切ります。
- ひと夏の冒険!尊きビーチで大はしゃぎ ( No.27 )
- 日時: 2024/10/05 18:08
- 名前: おろさん ◆cSJ90ZEm0g (ID: wXN0Dq0s)
続き
突如バカンストピアに出現した轟花獣。
「ん?みなさん一体……」
そのタイミングでバイトの3人が、バーベキュー機材を片付けて戻って来たのだが……
「アタァァァァァァァァック!!ハイドロシューターァッ!!」
「のわっ!!?」
轟花獣が、ボウケンピンクが使う武器でバイトの3人を撃つ。そしたら、3人が植物に覆われ動かなくなる。
「うっそ、え、大丈夫!?」
「落ち着いてこいし、どうやら昏睡しているみたいよ……」
「塵ニ……帰レエエエエエエエエエエッ!!」
更に、ディスタス『黎明 ギモン-1』を大量召喚。市民に襲い掛かり始める。
「っ、仕方ない!俺らは避難誘導させておくからそっちは任せた!!」
鈴夜達は、ディスタスの一掃や市民の避難の方に動く。
「じゃあ、私達はエクストラ獣を倒す!!蓮子!」
「おお、いつにも増してやる気満々ねぇ!!」
「当然ながら私も!!変身!!」
そして、蓮子とメリー、阿求はそれぞれ仮面ライダーに変身。
「邪魔ヲ……シナイデヨォォォォォォ!!!」
轟花獣は先手を打つように、ダイボウケンドリルで突っ込んで来る。
ドリーマーとメモリアは、そのドリル攻撃をとにかく促す。
「ボウケンジャベリン!!」
今度はボウケンレッドの武器で攻め始める。更にまたまたディスタス『黎明 ギモン-1』を大量展開。
「そんなにメカ展開するなら分解よ分解!!G時空Q.E.Dさんから貰ったコレで!!」
【スキャニング『激走戦隊カーレンジャー』レクスターライズ】
「っしゃぁ『激走メカニックばらし』!!」
ドリーマーはスパナを取り出し、『激走戦隊カーレンジャー』の『イエローレーサー』の技でディスタスと武器を分解。
「ナッ……!!?」
「隙だらけよこのっ!!」
【スキャニング『恵飛寿沢胡桃』クロスエイション】
【スキャニング『明石薫』クロスエイション】
メモリアは『恵飛寿沢胡桃』のスコップを顕現させ、『明石薫』の念動能力者の力でスコップをぶつけまくる。
「グッ……ガアアアアッ!!」
そのままクリーンヒットして爆散。だがまだ終わりではない。
【EXライフ】
「ヨクモ……!!!」
【ササゲール】
すぐさま復活して、後ろに下がる。そして大量の『黎明 ギモン-1』をまた大量展開たと思えば力を溜め始める。
「オオオオオオ……」
「あれって……ディスペクターの片方が幻想体『アルリウネ』だとすれば、大技発動のつもりね!!」
メモリアは早速迫るわけだが、
「来イ……」
また別のディスタス『黎明 ゼンショク-1』を大量展開。
「ちょっ、別タイプのディスタス!?邪魔!!」
「オオオオオオ……」
どんどん力を溜めていく轟花獣。
「マズイわね……それなら……
此処が海なんだから海の力で!!」
ドリーマーは、『カイオーガ』のギアを取り出し……
【スキャニング『カイオーガ』レクスターライズ】
『こんげんのはどう』を敵に向けて放ち、ディスタスを一掃。
「アアアアアアッ!!!」
だが轟花獣のチャージは完了。『アドベンチャードライブ』と合わせた大技を放とうとする。
「この時を待ってたわ!!」
【スキャニング『アローラナッシー』クロスエイション】
と、この瞬間。メモリアが『アローラナッシー』のドラゴンハンマーによる一撃を轟花獣に与える。
「ドギャッ!!?」
この衝撃により、大技が解除。轟花獣が弾き飛ばされる。
「キ……貴様ァァァァァァァァ!!」
「よーし、パパッとトドメトドメ!!」
そんでもって必殺技を放つ。
【スキャニング ファイナル・クロスエイション】
【ドリーマー:ファイナルブレイク】
メモリアとドリーマーのキックが炸裂し……
「魔王……様ァッ……!!」
轟花獣はそのまま爆散。トジル魂に封じられていた『アルリウネ』と『轟轟戦隊ボウケンジャー』のギアも解放された。
「ん?一体何があっただわさ?」
「カバですメェ?」
植物に覆われた者達や物体も全部元に戻り……
「あ……う……?」
轟花獣に変貌していた……元々はサキュバスに変えられていた1人の人間(体は女性のまま)が、起き上がる。
そしてどうやら、今までサキュバスとして行った行動を思い出したようで……
「僕は……なんてことを……」
「ふむ……トジル魂の憑依元になった闇が消え失せたせいでしょうか。体は女性のままと言えど人間に戻ってしまったわけですね。
まあ、予定以上の暴れっぷりでしたしデータも大分取れた……ギアは取られましたが今回はまあもういいでしょう。帰りますよリコード。」
「ア、ハイ」
様子を見ていたダイヤ達は、そのまま帰還して行った。
*****
『とりあえず、エクストラ獣に変貌してた子はボルシャック達に保護してもらった。』
「そうか。……つーか、時空侵略者が現れたんなら連絡しても良かったんじゃ……」
『良いんだよ、どうせたかが知れてる類だったし。……とりあえず、引き続きバカンスを楽しんでくれや。』
そして作者は通信を切った。
「しっかし、ヴォル・デ・トンベも誰を狙うかわかったもんじゃないなぁ……」
「おーい大地!!ビーチバレーやるからお前もやるぞ!!」
そこに天子達が、大地をビーチボールに誘う。
「え?ああ……良いのか?俺そこら辺の歯止めまあまあ効かないけど」
「問題ないわよ。こっちも色んな方法で対抗するからさ。」
と、阿求はギアをちらつかせる。
「まともなビーチバレーにならなそうだなこりゃ……」
大地は苦笑いしながら、ビーチバレーコートの方に行った。
「いやぁ、センリツが旅行券当ててくれたおかげで色々出来たなぁ。この手の夏イベントっていつぶりだったかなぁ?」
一方、砂浜に座って夕日を眺める鈴夜。そしてさとり。
「多少トラブルは起きましたが……まあ、案外楽しいものですね。」
「でしょでしょ?たまにはこう言うのもいいでしょう?」
「それは……まあ、そうですね。」
鈴夜の言葉に、さとりは微笑むのだった。
「フフフ……ビーチバレーをやる皆の尊き一面をどんどん撮りに……(byセンリツ」
「まるでぶれないねぇセンリツちゃん(byこいし」
そんなこんなで終演。
~あとがき~
という事で、夏らしい話が滅茶苦茶久しぶりに出来た気がするお話でした。何だかんだで使えると思ったバカンストピア。
でも何気ない日常の話ってそんな得意じゃない気がする私でもあるハイ。まあ釣りのシーンとか一応あのキャラもちょっと出せたし……
さて、次回も鈴夜達が登場して活躍する話。秘封相談事務所に舞い降りて来た依頼は……
今回はここまでです。