二次創作小説(新・総合)

取り返しつかず、暴走のメタル ( No.28 )
日時: 2024/10/05 09:33
名前: おろさん ◆cSJ90ZEm0g (ID: wXN0Dq0s)

こんな時間帯ながらどうも。スレ上げ小話やろうかどうか。どうしようか。おろさんです。



今回もまた鈴夜達が登場するわけです。なおデュエマ話にしようかとも思ったけど内容的に変更した。故に鈴夜のデュエルはもう少し後なのであるハイ



《???》


「うーむ……少々困りましたね……」


 少々悩んでいるダイヤ。今まで発生させたエクストラ獣7体を何かと倒されているし、何なら今までメモリアとドリーマー達を追いこんだ記憶が無い。


「しかも、デュエマでも倒されるという問題点もありますし、何かもう少し……あっ」


 すると何やら閃いたようで、部屋を移動する。


*****


「何?以前保存した悪意人形を?」


 そしてドクター・エビテンに1つ頼み始める。


「ええ、F.Cが勧誘した人間……その中で、悪意を膨張させすぎた故に消滅しそうだったのを人形にして封じ込めてるのでしょう?ソレ、エクストラ獣に使えるのではないかと思いまして。


一応『実体』があるわけですし、性格は終わっているとしても、かなり強力な個体が出来ると思うのですが。」


「ふむ……そうだな。その手もあるな。だったら、試しにコレを使うと良い。」


 そう言ってエビテンは、保管していたその『悪意人形』を1つ取り出す。


「9か月ほど前に保管した個体だ。どういう人物だったかは覚えていないが、性格はマシな方だったはずだ。」

 そしてそれを、ダイヤに渡す。

「どうも。では早速行かせていただきましょう。」


 ダイヤはエクストライザーを取り出し、トジル魂と、ギアを2つ取り出す。


【ディスペクト・連結】

【スキャニング『シエル・アランソン』『メルメタル』】


「実験開始です!!」


 そしてトリガーを押し……


【ディスペクトライズ『鉄喰連結 メルエル・アランタル』】


「さぁ、行きなさい!」


 ディスペクターが入ったトジル魂が、その悪意人形に入り込み……



「アアアアアアアアアアアアアアアアア!!!」


 ジッパー状の物体、『ゴッドイーター』と『ポケットモンスター』のクレストが悪意人形を覆い、変貌。

 液体金属のマッシブな身体に、右腕には大きな武器が付けられ、胸元に女性の像(下半身はその金属の身体及び胸元に、両手はその肩の部分に沈んでいる)があるエクストラ獣『鉄喰獣』が誕生した。


「アア……?」



「うんうん、上手く行きましたね。さて、早速一暴れしてもらいましょうか――」

「今ハ……何月ダ……?」

 すると、鉄喰獣が1つ質問をしだす。


「何月?……8月ですが。貴方が人形に閉じ込められてから9か月は経ってますね。」



「8月……?8月……ア、アア……


何デ教エテクレネェンダヨ何デ教エテクレネェンダヨ何デ教エテクレネェンダヨ何デ教エテクレネェンダヨ何デ教エテクレネェンダヨ何デ教エテクレネェンダヨ何デ教エテクレネェンダヨ何デ教エテクレネェンダヨ何デ教エテクレネェンダヨ何デ教エテクレネェンダヨ何デ教エテクレネェンダヨ何デ教エテクレネェンダヨ何デ教エテクレネェンダヨ何デ教エテクレネェンダヨ何デ教エテクレネェンダヨ!!!


内定ガ!!内定ガ!!9ヶ月!!?取リ消シドコロジャネェ!!ソレドコロカ……何デ……クソガクソガクソガクソガクソクソクソクソクソクソクソクソクソクソ!!何デ何デ何デ何デ何デ何デ!!アア……アアアアアアアアアアアアアア!!!!」

 突然、鉄喰獣が暴走を開始。


「おっと。転送!!」


 この場で暴れる前に、ダイヤはエクストライザーのトリガーを押して、鉄喰獣を強制転送させた。


「全く……随分と荒んでますねぇ。相当間抜けなミスでも犯したのでしょうか。」


「哀れだな。F.Cに悪意を膨張させられて、あそこまでになるとは。



ああなると、最悪取り返しのつかないことになる。駄目だった時にハルカスに処分してもらう事も視野に入れるか……」


 エビテンはそう呟いて、とりあえず鉄喰獣の動向を窺う事にした。


「では、私も行きますかね。」


 するとダイヤは何処かへ行こうとする。


「ん?どこに行く気だ。」


「どこって……あのエクストラ獣の転送先ですよ。ちょっともう1つ試してみたいことがありまして。」


 そう言って、ダイヤはギアを1つ取り出し、ちらつかせた。……そのギアは、『阿慈谷ヒフミ』の魂が封じられているものだ。


*****



「それで……甘詰さんでしたよね。『息子を探してほしい』との事でしたが……」


 その日。蓮子とメリーはある世界に移動し、ある女性から依頼を受けていた。9ヶ月に行方不明になった自分の子供を探して欲しいとの事。


「しかし、9ヶ月から行方不明にとは……あの、こう言うのも何ですが……警察に探してもらったと仮定しても、一体全体何が?」


 メリーが聞いてみたところ……


「実は……恥ずかしい話、息子の事で夫と大喧嘩してしまいまして……


息子は成績優秀で、3年生の内に内定も取れたんです。それもあって大学の方でも頼りにされてたのですが……」


「卒業が近い時期に、単位が足りてなかった事が発覚した、と……」


「はい……大学に問い合わせて見たところそのようでして。それで、その電話している最中に息子が突然姿を消したんです。帰ってから部屋に閉じこもっていたはずなのに……


もう、息子が消えてから……というか卒業単位が取れてないという事が発覚してから、夫とも喧嘩してばかりだしもう滅茶苦茶と言いますか……とにかく恥を忍んでお願いします!!せめて、息子に帰って来てほしいんです!そしたらちゃんと話し合いたいんです……!!だから、どうか……!!」


 土下座しそうになってまで、甘詰という人物は息子探しを頼み込んで来た。


「分かりました。息子さんを絶対に見つけます!」


 そして蓮子とメリーは、その依頼を承諾した。


「ああっ、ありがとうございます……!!」




一旦区切ります。

取り返しつかず、暴走のメタル ( No.29 )
日時: 2024/08/18 01:44
名前: おろさん ◆cSJ90ZEm0g (ID: wXN0Dq0s)

続き



「ええと……ここら辺かなぁ。」


 鈴夜が、さとりを連れて地図を頼りに何処かに向かっている。


「鈴夜さん、外界まで引っ張り出してきてどこに行くつもりなんですか?」


「まあ待ってなって。……お、ここだここだ。」


 そして辿り着いたのは、とある大学。


「ここは……大学?」

「そ。本当なら俺が通う事になるはずだった大学。そこの美術学科に入るつもりだった。」

「という事は……」

「うん、野崎さんもいると思う。大方下宿してるかな。


……まあ、いつまでも未練たらたらってわけにもいかないし、ちょっとは進まなきゃとは思うけど」


 鈴夜は、何やら足がすくんでいた。


「何でだろうねぇ……怖いのかな。足がすくんで動けないや。」

「鈴夜さん……」

「いささか飛躍しすぎたかなぁ……彩井学園の後輩とも会える勇気が無いというか。だーもう!!なんでそう上手く行かないかなぁ!!」

「というか、彩井学園の方はともかくそもそもこのままだと不法侵入では?」

「あっ


うー……どの道出直すかぁ。やっぱ色んな意味で怖くて躊躇い過ぎだ。」


 仕方ないので、ウルトラワールドに戻ろうとしたが……



「ん?何だアレ……」


 上空に、何か現れたのを見つける。


「イヤな予感して来た……!!」


「え、鈴夜さん!?堂々と入るのはそれはそれでどうなんですか!!?さっき足がすくんでた人と同一人物とは思えない!!」




*****



 甘詰の息子探しのために調査を始める秘封倶楽部。そんなこんなで数時間後。

「それで、どうだった?」

 蓮子は甘詰の息子が通っていたという大学に行き、そこで色々確認したメリーからの話を聞く。

「甘詰さんの言う通りね。卒業単位が足りなくて卒業出来なくなったって。しかも、それを知った時酷く逆上してたらしいわ。そっちは?」

「内定先だった会社に聞いてみたけど、卒業出来なくなった事は知らなかったみたい。こう言うのって伝えるべきだとは思うけど、どうやら変にプライドが高かったようね……」


 何かと調査してみるが、甘詰の息子本人の手掛かりはつかめていない。


「んー……そもそも密室にいたのに失踪したって事だし……なーにか超常現象っぽいものが関係するかなぁ。」

「また作者にも連絡してみましょう。9か月前に行方不明になったって言うなら、テレビ報道みたいな何かしらの情報もあると思うし。」


 とりあえず作者の方に話を聞こうという判断になったその時……


「オオオオオオオオオオオ!!!」


 すると突然、大学の敷地内に何かが降って来る。


「ヴヴヴ……」


 エクストラ獣『鉄喰獣』が出現した。


「何デ教エテクレネェンダヨ何デ教エテクレネェンダヨ何デ教エテクレネェンダヨ!!留年ニシヤガッテエエエエエ!!!屈修システムゴミスギィィィ!!!何トカシロ何トカシロ何トカシロオオオオオオ!!!」


 鉄喰獣はやたらめったらに暴れていく。


「うわぁ、何だコイツ!!?」

「に、逃げ――」


 学生たちが急いで逃げようとするが……


「捕食!!捕食!!ノウノウト生キヤガッテエエエエエエエエエエ!!!」


 右腕の武器の形状が変化し、ハサミとも違う感じに。それが学生達の元に迫り、捕食、取り込んでしまう。


「何トカシロヨ!!何トカシロヨ!!何トカシロヨオオオオオオ!!!」



「ちょっ、こんな時にエクストラ獣!!?」

「つべこべ言う前に早く片付けるわよ!!」


【秘封・夢幻ドライバーχ】


 駆けつけた蓮子とメリーは、早速変身。


【解明、Lady ドリーマー Access】


 まずはキックで攻撃するが……


「イッ!?思ったより硬い!!」


「邪魔スルナ!!部外者アアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!」


 鉄喰獣は、『ダブルパンツァー』による連撃で攻撃し、ドリーマーを弾き飛ばす。


「何デ教エテクレネェンダヨ何デ教エテクレネェンダヨ何デ教エテクレネェンダヨ!!9ヶ月!!?9ヶ月モ経ッタノカ!!?マジデ言ッテンノカ!!?内定取リ消シッテレべルジャネェンダヨオオオオオオオオオオオ!!!」


 何やらギャーギャー騒ぎながら、ドリーマーを攻める鉄喰獣。


「何か発言が引っ掻かるけどとりあえずコレ!!」


【スキャニング『インクリング』レクスターライズ】


『インクリング』の能力で、イカ状態になって攻撃を避ける。


「次にこう!!」


 瞬時に元の状態に戻って、アイテム『クイックボム』を投げつける。


「グオ……!!」


「更にバレルスピナー!!」

 バレルスピナーで鉄喰獣に連続射撃。


「グググ……!!」



「そんでもって!!」


【スキャニング『ヒスイジュナイパー』レクスターライズ】


『ヒスイジュナイパー』の技『3ぼんのや』で、鉄喰獣にダメージを与える。


「インクリングのインクで更にダメージアップよ!!」



「グ……ガ……ギッ……!!」


 かなりダメージを受けた鉄喰獣。すると……


「ガ……あ……内定が……ドウシテ、くれるんだ……」


 鉄喰獣への変貌が一旦解けたと思えば……


「何とかしろよ……何とかしろよ何とかしろよ何とかしろよ……」



「あ、あれって……甘詰さんの、息子さん……!!?」


 それは、行方不明になっていたはずの甘詰の息子。依頼の時に見せられた写真と一致しているのだ。



「何か良く分からないけど、この感じって穣子さんと同じ……!!」





「っと、どうやら少しながら追い込まれているようですね。


でしたら、良い機会です。」


【スキャニング『阿慈谷ヒフミ』】


「実験パート2開始!!」


【『阿慈谷ヒフミ』:プラスオーダー】


 様子を見ていたダイヤがエクストライザーにギアを読み込ませ、トリガーを押す。すると……



「何で教えてくれねぇんだよ何で教えてくれねぇんだよ何で教えてくれねぇんだよ何で教えてくれねぇんだよ!!!何デ教エテクレネェンダヨ何デ教エテクレネェンダヨ何デ教エテクレネェンダヨ何デ教エテクレネェンダヨ何デ教エテクレネェンダヨ何デ教エテクレネェンダヨ何デ教エテクレネェンダヨ何デ教エテクレネェンダヨ!!!アアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!」


 そのギアが、甘詰の息子の背中に入り込む。そして再び鉄喰獣へ変貌。更に『ブルーアーカイブ』のクレストが背中に入り込み、『阿慈谷ヒフミ』のものを思わせるリュックが装着された。


「ぱ、パワーアップしちゃった……?」



一旦区切ります。

取り返しつかず、暴走のメタル ( No.30 )
日時: 2024/08/18 01:58
名前: おろさん ◆cSJ90ZEm0g (ID: wXN0Dq0s)

続き



「デコイ・ペロロ、大量設置!!」


 鉄喰獣に着いたそのリュックから、独特な見た目のニワトリっぽいぬいぐるみが大量に出て来て、あちこちに設置される。


「え?な、何コレ。とりあえず!!」


【スキャニング『轟轟戦隊ボウケンジャー』レクスターライズ】


「ハイドロシューター!!」


『轟轟戦隊ボウケンジャー』のボウケンピンクの武器『ハイドロシューター』で攻撃しようとした所……


「ククッ……」


 何と、設置されたぬいぐるみの方向に弾が屈折。


「えっ、だ、だったら!!」


 近接攻撃のキックを試みるが、


「うっそでしょ」


 何故か体が自然にぬいぐるみ及びデコイの方へ。



「発砲!!」


 鉄喰獣の武器の形状がまた変わり、銃撃を放つとドリーマーにヒット。


「っ!!だったらデコイを薙ぎ払う!!」


【スキャニング『シャルロット・デュノア』レクスターライズ】


『シャルロット・デュノア』のIS『ラファール・リヴァイヴ・カスタムII』の武装で、デコイにとにかく乱射。


「このまま全部――」


「デコイ追加ァ!!」


 が、またデコイのぬいぐるみが。


「ですよねぇ……じゃあこう!!」


【スキャニング『アローラナッシー』レクスターライズ】


 今度は『アローラナッシー』のウッドハンマーで、デコイを全部薙ぎ払うが……


「隙アリ!!」


 隙をつかれてダブルパンツァーをもろに喰らう。


「内定!!内定内定内定内定内定!!!内定クラァァァッシュ!!!」


「きゃあっ……!!!」

 そしてさらに攻撃を喰らい、思いっきり吹っ飛ばされた。


「ただでさえ厄介だったのに急激にこんな……!!」



「トドメ!!ペロロ・ミサイル発射ァ!!」


 更に、ぬいぐるみ状のミサイルを連発してきたその時。


「ちょーっと待ったぁ!!!」


 横から氷の銃弾が飛んできて、ミサイルを全部弾いた。



「ああもう!!何でこう言う時に限ってエクストラ獣が出るのさ!!地味に3回連続な気がするんだけど!!」


 氷の銃弾を放ったのは、鈴夜だ。


「え、鈴夜さん!?何でまた……」


「こっちのセリフですよ!とりあえず立てますか?」

 さとりも来て、ドリーマーを何とか立たせる。






「ちょっとちょっと……騒がしいと思ったら一体何コレ。」

 離れた位置で、一部始終を見ている女子大生が1人。

「え、どういう事?これ何て言えば良いのかなぁ……あれっ、というか、何処かで見たような顔が……ん?」

 するとその女子大生の鞄から、何が出て来る。言わずもがなと言うべきか、ギアだ。

「この前拾った変なギア……って、えっ!?」

 そのギアが、その戦闘が起きている方向に飛んでいく。




「何デダヨ何デダヨ何デダヨ何デダヨ!!!何トカシロヨ何トカシロヨ何トカシロヨ!!!アアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!」


 鉄喰獣の方は、かなりヒステリックを起こしている。


「デコイ・ペロロ乱射――」


「シャラップ!!!」


 その一瞬で、鈴夜が鉄喰獣の胸元を凍らせて貫く。


「ガアアアアッ!!?」


「なぁに大学に迷惑かけてるんだよコラァっ!!」


 そのまま爆散するが……当然ながら『EXライフ』で復活


「マダダ……マダ、チャンスハアル……!!アアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!」


 そんでもってまたダブルパンツァーの攻撃をしていく。


「っと!!何がどうしてそんな荒んでるのさ!!」


 鈴夜はその攻撃を避け、とりあえずドリーマー達の方へ。



「内定!!内定ガアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!」



「内定……?就職活動で変なヘマしでかしたのアレ?まだ8月なのに?」

 困惑する鈴夜だが、

「あの、詳細は後で話すんだけど、あの人9か月前から行方不明になってた人で……」

 そうドリーマーは説明。

「尚更良く分からないけど……まあ、正気に戻して本人から聞き出せばいいってワケだ!!ちゃちゃっと行くよ!!」




「今度コソノデコイ・ペロロ!!」



 鉄喰獣は、またもデコイのぬいぐるみを大量設置。



「またあのデコイ!!」

「む、攻撃を吸収してしまうらしいですよあのぬいぐるみ。」

 どさくさにドリーマーの心を読んださとり。

「だったらこの手の対処法は知ってる!!」

 そんでもって鈴夜は、地面に手を付ける。そうすると、設置されたデコイが全て除去される。



「ナッ……!!?……アアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!」


 あっさりとデコイの戦法を無意味にされた鉄喰獣は、またダブルパンツァーを仕掛ける。


「はい隙だらけ!!」


 そして鈴夜は、左腕をガトリングに変化させて氷の弾丸を撃ちまくり、怯ませる。


「グ、グ……!!」




「この隙にトドメ行かないと!!」


 とりあえずトドメを刺そうとする時、何処からかギアが飛んできた。


「あれ、新しいギア?……急に何でとかは分からないけど、使ってみようじゃない!!」


【スキャニング『白洲アズサ』レクスターライズ】

【『白洲アズサ』:ファイナルブレイク】


「Vanitas vanitatum et omnia vanitas.」


 銃弾を手に取り、顕現した銃にセット。そして、撃つ。


 その銃弾が、鉄喰獣の頭部に命中。


「ア……アアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!!」


 そのまま、撃破。トジル魂も破壊され、『シエル・アランソン』と『メルメタル』、そして『阿慈谷ヒフミ』のギアが解放された。



「やった!!」

「何とか勝てたわ……!!」



 そして、甘詰の息子含め、吸収された学生達や破壊された建造物も元に戻る。


「あ……う……俺の人生、めっちゃくちゃ……」




「さて、帰ろっか。」

「えっ、は、はい……」

 その様子を見届けた鈴夜は、さとりを引っ張って帰って行った。




「とりあえず、依頼は完了って事でいいかしらね。ギアも新しく4枚手に入ったし。」

「まあ息子さんは見つかったし。とりあえず甘詰さんと、あと警察に連絡っと。」


 そして、とりあえず依頼人の甘詰と警察に連絡して、秘封倶楽部の2人は一旦大学を後にした。




「一体全体流石にどういう事なのかなぁコレ……



それに、あの猫耳が生えてた同年代っぽい子って、やっぱりそうなのかな……」


 この様子を見ていた女子大生は、首を傾げながらその様子を見続けていた。






 彼女は、『野崎のざき風二子ふじこ』。かつての彩井学園の生徒及び美術部部長であり、黒須羽鈴夜にとっては大恩人の同級生なのだ。



 彼女と鈴夜が再会する日。それはまだ、もう少し先なのだろう……





終演。




~あとがき~
という事で、遅い時間ながら投稿しました今回の話。わざわざデュエマにしなくてもまとまるなぁ(そもそも重要そうな要素入ってたし)
さて、次回はとある作品のキャラが登場して、それ関連を巡り何がが起こるようで……
今回はここまでです。