二次創作小説(新・総合)
- 駄菓子喰らいしカース・イーター ( No.31 )
- 日時: 2024/10/05 09:34
- 名前: おろさん ◆cSJ90ZEm0g (ID: wXN0Dq0s)
何だかだでどうも。おろさんです。
今回も色々といざこざがあるわけですが、ある作品のキャラが新登場のようで……
《???》
「粗方データは取れましたが……どうやらあの悪意人形、エクストラ獣化した後に倒されると元の人間に戻ってしまうようですねぇ。」
「まあ、元々F.Cに悪意を増幅させられたものだ。悪意が無くなればそうなる可能性だって想定出来る。」
前回の甘詰の件を話し合っているダイヤとエビテン。
「まあ、ギアの力を追加する事も成功しましたし、敵も一応は追い込めた。今回はそれを成果としておきますが……」
「どの道、悪意人形にした個体はどいつもこいつも救いようのない人間が大半。そいつらの末路などどうだっていい。
そうだな。……あ、そう言えば何だが。ドクター・ベノディアがその悪意人形で少し試したいことがあるそうだ。多分ディスペクターも使えると思うが。」
「ほう?なら、折角ですし……」
そしてダイヤは、エクストライザーとトジル魂、ギア2つを取り出す。
【ディスペクト・接続】
【スキャニング『アリサ・イリーニチナ・アミエーラ』『V2ガンダム』】
「少々ちょっかいをかけますか。」
【ディスペクトライズ『翼喰接続 VA2イリサルト・アスタエーダム』】
*****
「見つけた。お前が『たたりめ堂』店主の『よどみ』だな?」
ベノディアに頼まれたのか、『たたりめ堂』という施設を訪れるハルカス。
「あ?急に来て何だい……
……って、アンタ、何だいその妙ちくりんな気配は。まさか話に聞く『異世界』ってやつの存在じゃないだろうね。」
「残念ながらそうなんだよな。」
「ケッ……まあいい、何しに来たんだい。用件は手短に済ませな。」
『よどみ』という、見た目は子供に近いが声はおばさんのようにしゃがれている人物。何故たたりめ堂を訪れたのかと聞けば、
「単刀直入に言おう。可能な限りお前の作る駄菓子をくれないか。」
「……何?」
「実は最近、悪意や欲望関係である実験を行っている奴がこっちの陣営にいてな。そこで、悪意がたっぷり込められたお前の駄菓子を使ってみたい。
なぁに、お前にとっても悪い話じゃないさ。銭天堂が手を出していない『異世界』に菓子を売り込めるわけだからな。」
「そんなんであたしが首を縦に振るとでも思ってんのかい?
そもそも、なんであたし達が異世界に介入しないか分かってんのかい?異世界となると、かなり高い確率で菓子や道具の効果をおかしくしちまう。たちの悪いトラブルに繋がるから、紅子も異世界の介入を避けてるんだよ。」
「その紅子と再び会い、今度こそ復讐を果たすという考えは?自分の店の駄菓子のせいで縁を切られたと聞いたが。」
「そう考えた事もあったよ。ただ、異世界を誤って1つ壊して、その結果存在すら抹消された店があったっていう前例があってね。流石にそう言う目に遭うのはあたしだってゴメンだよ。
どの道、私のやり方にも合わないんだ。さっさと帰りな。」
「まあ、そうなるか。……なら、こうしよう。」
用件を承諾しないよどみに対し、ハルカスは何か取り出す。
「ん?何だいその人形。」
「まあ見ていろ。……そろそろ来るからな。」
すると、たたりめ堂の中にトジル魂が現れる。ハルカスは、そのトジル魂に、取り出した『悪意人形』を投げる。
「ウ……オオオオオオオオオオオ!!!」
その瞬間、たたりめ堂にある駄菓子を吸い込み始める。
「なっ、何するんだい!!ウチの駄菓子が勝手に――って……!!」
すると悪意人形から物凄くどす黒いエネルギーが出て来る。
それと同時に、ビスと鉄板、『ゴッドイーター』と『機動戦士Vガンダム』を現すクレストが悪意人形を覆った瞬間。大きな赤い剣のような胴体で、背中に『く』の字の形をしているイメージのウイングバインダーが付く、更に色々な武装が組み込まれたエクストラ獣『翼喰獣』が誕生した。
「マダ……マダマダマダマダ!!マダマダ食イ足リナアアアアアアアアアアアアアアアイ!!!」
「転送っと。」
ハルカスがエクストライザーのトリガーを押せば、翼喰獣が転送された。
「思ったより凄い事になりそうだな。
……あ、お題はあのエクストラ獣の悪意って事で良いか?」
清々しいほどの笑みを浮かべるハルカスに対し、よどみは冷や汗を垂らしながら睨む。
「アンタ……何が狙いなんだい。」
「狙い?……そうだな。私は違うが……
『願い』だ。」
*****
「『どす黒い外見の、カギ爪の男』……?」
その頃。この日蓮子とメリーは、作者から昨日の甘詰の件の話を聞いていた。
『ああ。曰く、急に部屋に入り込んできたようでな。自分の事を過ち含めて肯定するような発言をしたと。彼の目を見た瞬間以降……大方9か月間の記憶が全くないそうだ。
多分、あいつの『欲望』やら『悪意』やらが増幅させられたって事だろう。秋穣子の時と同じソレかと。……どす黒いってなるとなんとなく見当がついてる奴等がいるが……断定出来ないんだよなぁ。
とりあえず、引き続き俺も調査しておくよ。』
ここで、通信が終わった。
「欲望の増幅、かぁ……こうなると尚更厄介な事になるわよねぇ……」
「こういうパターンって、作者や阿求さん達の知り合ってる人達もそうなる可能性――」
「蓮子、フラグ立てちゃダメ」
そんなこんなで道を歩く2人。
「ふぅ……そろそろお腹空いて来たわね……そろそろレストランかチェーン店でも探して食べる?」
「そうねぇ。何だかラーメンの気分だし近場のラーメン店に行きたいわ。担々麵の!」
「お、いいわね。じゃあ決定!」
何だかんだ充実してるっぽい2人の現生活。ちなみに蓮子とメリーの世界だと食材は全て合成食品故に、現代の食べ物にハマりやすいという事だろうか。
*****
数十分後……
「ご馳走様でした!」
ラーメン店に行き、一通り食事を終えた2人。
「おう!お嬢ちゃん達、良い食いっぷりだな!」
そう店主のThe タンタン漢。
「とは言え、少し量多かったかなぁ。明日辺りにジョギングとかしておこう」
しばらくして、帰路につこうとする。
「うおおおっ!?何だテメェ!!」
とその時、さっき行ったばかりのラーメン店から騒ぎが起きる。
「あれ、何か嫌な予感!!」
一旦区切ります。
- 駄菓子喰らいしカース・イーター ( No.32 )
- 日時: 2024/08/19 18:25
- 名前: おろさん ◆cSJ90ZEm0g (ID: wXN0Dq0s)
続き
「モット!!モットモット!!寄越セエエエエエエエエエエ!!」
戻ってみれば、エクストラ獣『翼喰獣』が出現しており、店の食品をとことん食い尽くしていた。
「コレジャ足リナアアアアアアアアアアアアアアアイ!!!」
「どわっ!?何を――」
しかも、胴体の形状が変わって、客も店主も取り込んでしまった。
「モット!!モットオオオオオオオオオオオ!!!」
「うわっ!!またエクストラ獣!?」
「形状は違うけど前回のと似たようなタイプねぇ……とにかく蓮子!!」
「オ前ラモ食ッテヤルウウウウウウウウウ!!!」
「っと!!」
翼喰獣が襲い掛かるのを避けて、蓮子がドライバーを装着。2人は融合した後、『仮面ライダードリーマー』へと変身。
「被害が出る前に迅速に――」
「足リナイ足リナイ足リナアアアアアアアアアアアアアアアイ!!!」
急いで攻撃しようとした時、翼喰獣のウイングバインダーからエネルギー状の翼が放たれたと思えば、ドリーマーの方と逆方向に移動する。
その翼に当たった物体は、どんどん翼喰獣に取り込まれていく。
「え、ちょっ、眼中に無い!?待って待って待って!!」
急いで翼喰獣を追いかけるドリーマー。
「ええい、だったら撃ち落とすっきゃない!!」
早速ギアを取り出し、ドライバーにスキャンさせる。
【スキャニング『メラク』レクスターライズ】
【スキャニング『シエル・アランソン』レクスターライズ】
『メラク』のワームホール能力で、翼喰獣の真下に移動。
そして『シエル・アランソン』の神機によるスナイパーの弾丸を、翼喰獣にクリーンヒットさせた。
「ガァッ……!!邪魔アアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!」
キレた翼喰獣は、ビームキャノンやらビームサーベルやらで攻撃しまくる。
「っ!!まあ攻撃先が変わっただけまだ良いって事で!!反撃反撃!!」
【スキャニング『ガンダムF91』レクスターライズ】
『ガンダムF91』の力で残像を作り出す。
「ヴ、ヴヴ!!?」
「ヴェスパーッ!!」
残像に戸惑っていたところを、上空から射撃。
「ガッ!!?」
当たり所が良かったのか、撃破。
「オオオオオオオオオオオ!!!」
だがすぐさまEXライフにより復活。翼喰獣は更にキレて、再びウイングバインダーからエネルギー状の翼、それも最大パワーを出そうとする。
「って、とうとう手段選ばなくなったわね……だったらもう1回これで!!」
【スキャニング『シエル・アランソン』レクスターライズ】
再び『シエル・アランソン』の神機を顕現させ、今度は突っ込む。
「あっちも捕食するならこっちも捕食よ!!」
「ガッ……!!?」
ゴッドイーターの、アラガミを喰らう神機の力。翼喰獣の出す光の翼を無理やり喰らい、破壊した。
「ンナッ……!?」
「よっし!ヤケクソ半分でやっちゃったけど上手く行った……!!そんでもって!!」
【『シエル・アランソン』:ファイナルブレイク】
光の翼を喰らった後、翼喰獣に神機を突き刺す。……そして、『地獄の螺旋』という技を与える。
「マダ……食ベタリナイ、ノニ……」
そして、翼喰獣を完全に撃破。トジル魂に封じられていた『アリサ・イリーニチナ・アミエーラ』と『V2ガンダム』のギアも解放された。
「あれ、ここは……?」
翼喰獣に捕食されていた街の人々や建造物も元に戻り、変貌していた本人の『女郎蜘蛛』というモンスターの少女が起き上がる。
「お腹すいたなぁ……」
そして女郎蜘蛛の少女は、そのまま何処かへ去って行った。
「か、勝った……けど……」
「無茶しすぎたから脇腹が痛い……;;」
食事を済ませた後に派手な運動をしたゆえに、脇腹を痛めた蓮子とメリーであった。
*****
「全く、確かに物凄い悪意の塊が手には入ったけどさ……」
路地裏。翼喰獣が爆散したタイミングで落下して来た、黒い物体を回収したよどみ。
「流石にあたしだって存在抹消はゴメンだね。もう二度と来るんじゃないよ。」
そして、背後いたハルカスにそう吐き捨て、元の世界へ戻っていった。
「まあ、アレが店の菓子を喰らい尽くしてしまったのは詫びておくが……
こっちもお陰で、良い事が思いついた。」
ハルカスは、通信機を取り出して誰かに連絡する。
「ドクター・ベノディア。私だ。
……少し前に、新しく並行世界を見つけたんだが。それに関して少しやってみたいことがある。……なぁに、悪い話じゃないさ。」
続く……
~あとがき~
という事で。まあまあ短くはなりましたがゲスト登場な話でした。……いつかまたやりたいなぁコラボとか(ry
さて、次回はまた新たな並行世界へ!?何か異世界らしい時空へレッツラゴー。
今回はここまでです。