二次創作小説(新・総合)

目覚めし秘封の戦士、エンジン全開ディスペクト!? ( No.4 )
日時: 2024/08/11 11:19
名前: おろさん ◆cSJ90ZEm0g (ID: wXN0Dq0s)

どうも。デュエプレで異様なレベルの通信切断(厳密にはある種の操作不可状態)に遭ったおろさんです。ホント何で


と言う事で、前回ウルトラワールドへと迷い込んでしまった宇佐見蓮子とマエリベリー・ハーン。阿求と作者に連れられて、2人が行きつくのは……



「よりにもよってあんなことになるとは……」


 少し愚痴を言いながら、とある場所の路地裏を歩く『ドクター・エビテン』。


「む、あ、ようやく見つかりましたよ。吸い込まれた拍子にギアに戻ってしまったようですね……」

 そして、彼はギアを見つける。『炎神戦隊ゴーオンジャー』と、ひだまりスケッチの『ゆの』のギアだ。


「さて、仕方がありませんしもう1度。」


【エクストライザー】


 ジードライザーみたいな機械もとい『エクストライザー』なるアイテムを取り出し、トジル魂を装着させ、ギアを読み込ませる。


【ディスペクト・電融】

【スキャニング『ゆの』『炎神戦隊ゴーオンジャー』】


「目覚めなさい、ディスペクター!!」


【ディスペクトライズ『日炎電融 ユノジンオー』】


 そしてトリガーを押すことで、ディスペクターが生み出される。……ただし今のその状態は、トジル魂に入った霊体。そのトジル魂に入った霊体ディスペクターは、何かを探し彷徨っていくのだった。


「準備は整った。あとは、あのドライバーを回収出来れば……」


 そう呟きながら、彼はまたどこかへと行った。




*****


《バトリオシティ:スマブラ屋敷》


「よーし、到着だ。」


 作者と阿求に連れられ、秘封倶楽部の2人が辿り着いたのは『スマブラ屋敷』。


「お、やっと来たなお前ら。……そんで、こいつらが例の。」

「見た感じ、大学生ね……」


 そこに、『祷大地』と娘の『うた』がお出迎え。そして、蓮子とメリーの姿を見て、転移して来た身だという事を察する。



*****


 スマブラ屋敷の地下にある施設。最終的に2人はそこに連れて来られた。


「さて……とりあえず色々話す必要性があるから、まずはそこら辺の椅子でゆっくりしておいてくれや。」


 そう言われて、蓮子とメリーは椅子に腰かける。阿求がお茶を用意してくれたのでついでに飲む。


「ええと……それで、これって一体全体どういう事なの?」

「私達、気が付いたらこんなところに迷い込んでしまったんだけど……」


「ああ、まあその事なんだけどね……」


 蓮子とメリーが質問をすると、作者は少し苦い顔をして……


「まず君ら、このままだと逮捕されるね。」


「えっ」


 逮捕されるとはっきりと言われて、2人は固まった。


「ちょ、ちょっと待って?逮捕って……」


 流石に阿求もどういう事なのかと聞くわけだが、


「そりゃ無理も無いだろ。冷静に考えてみろ。こいつら転移者っつったって完全に正規の手段でこの世界に来たわけじゃないんだぞ。」


 大地が答えた。世界の移動にも色々規律があるのだが、蓮子とメリーは(経緯がどうであれ)ソレをガン無視してこの世界に辿り着いてしまっているのだ。

 当然ながら『時空融合現象』に関しても、下手をすれば巻き込まれた世界の方が罪に問われる可能性もあった模様。


「で、どうする気なの?このお姉さんたち自分から進んできたわけでも無さそうだし。」

 うたがまた1つ質問。

「それに関しては、ボルシャック達にも手伝ってもらって丸め込むよ。時空融合現象の時もそれで何とかしたし……つか何が管理局だよあのアホクズBAKA共腑抜けすぎてろくなことしてないのに偉そうにしやがって錬金連合かよこの■■■■■■■■■■■■■」

「作者語彙!!」

 そう聞かれた作者。「絶対疲れる事になる」と言うように怨嗟混じりに答え、途中で規制入るレベルの発言したから阿求に止められた。


「とにかく!あの2人をまず元の世界に返した方が良いんでしょ!?じゃあまずちゃちゃっと――」

「あー、その件も何だが……」

 阿求が蓮子とメリーをまず元の世界に戻そうと言うも、作者はまた苦い顔をする。


「大変申し訳ないが……お前ら帰れない。」


「ええっ!!?」


 まさかの帰れません発言。どういう事かと聞いてみると……


「まず1つ。異世界に行った存在が元の世界に帰る時、その際のブランクを埋めるためにそいつは、異世界へ移動した瞬間の時間に戻される。

2つ。時空において、時間の進みそのものはあくまでも全世界同時進行。仮に世界が封印なんてことがあって後に開放されるって事があっても、その時のブランクを埋めるためにその世界の時間は『封印される前』に戻る。

3つ。異世界への移動、それは要するに『過去のピックアップ』。ウルトラワールドみたいなクロスオーバー前提の世界から異世界に行くとかはある程度例外として、『未来からの介入』が不可能なわけだ。


故に、いきなり未来から大人に成長した人が来たりするという事態は起こることは無い。ドラえもんのタイムマシンも異世界じゃ使えないし。」


「えーと、勿体ぶらずに言うとつまり?」


 阿求が聞くと、作者はまず1つ聞く。


「宇佐見蓮子とマエリベリー・ハーン。まずお前らはどんな世界から来た?」


「え?……まあ言うしかなさそうだし言うと……」


 蓮子が言うには、首都機能が京都に移ったり、自動車が古い乗り物扱いとなり、月面旅行が可能になったりするくらいには技術が進んだ日本から来たと説明。


「やっぱりな。そんで、つまりどういう事かというと。




お前ら未来の世界から割り込んで来たことになるから、少なくともこのままじゃ帰れない。」


 そう作者にハッキリ言われた。


「え……」







\ええええええええええええええええええっ!!!?/




一旦区切ります。

目覚めし秘封の戦士、エンジン全開ディスペクト!? ( No.5 )
日時: 2024/07/30 21:24
名前: おろさん ◆cSJ90ZEm0g (ID: wXN0Dq0s)

続き


 数分後。蓮子とメリーを落ち着かせ、話を聞く。


「なーるほど、唐突に謎の怪人の出現、そしてギアみたいなゲートに吸い込まれたと。


んー、その怪人ってなると、さっき阿求が交戦したのと同じタイプっぽいな。」


 ウルトラワールドに飛ばされる前の話を聞いたわけで。作者は、先程の『装着獣』と勝手が同じだろうと推測。


「しかも、ギアを利用してたらしいのよ。ハイコレ」


 阿求は、装着獣を倒したことで得た『壊れゆく甲冑』と『ミミッキュ』のギアを作者に見せる。


「ギア……って事はもしや『ヴォル・デ・トンベ』か?」


「それって何ですか?……墓荒らし?(*フランス語でそう言えるらしい」


 メリーが『ヴォル・デ・トンベ』が何者なのかと聞くと作者曰く、


「俺達が今戦ってる連中だ。前は『時空融合現象』っていう別世界同士を混ぜ合わせて歴史改変計ろうとしてたが、実行犯を阿求が倒したから路線変更したっぽいな。

となるとあの怪人、多分デュエマの時のディスペクターの応用か。」


「え、じゃあ何で私達の世界にその怪人が?未来からの介入は出来ないんじゃ……」


「平然と歴史や記憶を改変させられるやつにそんなの関係あるか?」


 蓮子の疑問にそうきっぱりと答える作者。……蓮子とメリーは当時の事を知らないので納得しづらかった。(阿求と大地とうたは納得した。)

 すると、阿求がそう言えばと聞く。

「そう言えばあの怪人、人間が変貌してたけどどういう事?……あと、幻想体のギアがどうしてあるのかしら。私も持ってるハズなんだけど……」

「後者に関しては、お前が持ってるのは元々L時空の幻想体を召喚したり、それらを模した力を使うためのアイテムだったから、勝手が別なんだ。


……前者に関しては、既に情報収集済みだ。」

 そう言うと作者は、モニターを起動させる。

「まず、今回その怪人になったのは新手の銀行強盗だ。……倒した時に元に戻って、警察に事情聴取させてもらったんだが……借金が積み重なり過ぎて金に飢えていたらしい。


恐らくあの怪人になる条件は、強い感情と欲望だと思われる。ヴォル・デ・トンベの連中が前もって作ったディスペクターを彷徨わせて、欲望を抱いた奴に憑りつく……筋書きはそんな感じかな。今回は金に飢えた男の欲望に憑りついた感じだろう。」


「並行世界の魂ってなると、肉体を持ってない霊体で彷徨ってるっぽいな。……どこの戦隊モチーフの怪人だ?」

 その話を聞いた大地は少し呆れる。

「でもそれ、ちょっとまずいんじゃないの?時空にはそう言う強い欲望持ってる存在なんてしょっちゅうだし……」


 うたの言葉に、作者は同意する。


「ああ……時空融合現象以上に厄介な事になるかもしれねぇ。万物、大体は誰しも欲望を抱いている。だからこそ……」




*****



「仕事……仕事……」


 とある街道にて。ある男が、路頭に迷っていた。

 何も悪い事はしてないのに仕事はクビにされるわ、転職しても会社が潰れたりリストラされたりするわで、まともに職に就くことが出来ていないのだ。

 しかも最近は機械やAIを使う仕事も多いので、新しい求人がなかなか見つからない。そんな感じの状態になっている。


「誰か……誰か、仕事を……」

 すると。男の元に近づいて行く物体が。……『トジル魂』だ。そのトジル魂が、男の中に入り込み……


「俺に……俺に仕事をくれええええええええええええええええ!!!」

 左右半分がそれぞれ『炎神戦隊ゴーオンジャー』『ひだまりスケッチ』を現すクレストが付いた、放電しているエネルギーが男を覆う。

 そして、姿が変化する。スポーツカー、RV、バスの3つの車を順番に積み上げたような見た目。右腕が絵筆となり、左手にパレットのついた、そんな怪人に。

『日炎電融 ユノジンオー』に取り付かれたその男は、エクストラ獣『日炎獣』へと変貌した。


「オオオオオ!!!仕事!!仕事ヲオオオオオ!!」



「な、何だ何だ!!?」


 日炎獣が暴れはじめると同時に……


「仕事サセロオオオオオオオオオオオ!!!」


 物凄いスピードで駆け回り、辺り一面に排気ガスをばら撒く。それを吸った通行人たちは倒れ込み、日炎獣の右腕の絵筆に取り込まれる。


「俺ヲクビニシヤガッテエエエエエエエエエエ!!!」

 そして、一定のビルに絵の具を振りまくと、ビルが爆散していく。


*****


 一方、地下施設のサイレンが鳴る。


「まさか……!!」


 作者がモニターにカメラの映像を移すと、日炎獣が暴れている様子が。


「この怪人、あの時の……!!?」

「間違いないよ!!排気ガスばら撒いてるし絵具で建物が爆散してるし!!」


 日炎獣のその姿を見た秘封倶楽部の2人。サイズは違うが、あの時現れた者と同じだという事を確信する。


「よりにもよってまた来たのか……急いで向かってくれ!!」


 作者に言われて、阿求達は現場に向かう。


「私達は流石に待っていた方が良いわよね……」

 流石に戦えないので、メリー達は待機しようとしたが……


『少女達よ……共に……』


「あ……」


 何か、声が聞こえた。


「ん?え、あれ!?蓮子とメリーはどこ行ったんだ!!?」


 そしてどう言うわけか、2人が消えた。部屋には、作者1人が残っていた……


「え、ちょっ、一体どういう事だ……?」



一旦区切ります。

目覚めし秘封の戦士、エンジン全開ディスペクト!? ( No.6 )
日時: 2024/10/05 09:25
名前: おろさん ◆cSJ90ZEm0g (ID: wXN0Dq0s)

続き




「エンジン、ゼンカァァァァァァァァァァイ!!!」


 やたらめったらに突っ走り、排気ガスを撒く→通行人を絵具のようにし吸収→特定のビルにばら撒き、ビルが爆散という行動を繰り返している。


「仕事!!誰カ俺ニ!!仕事オオオオオオオオオオオ!!!


俺ヲ!!俺ヲナンデクビニシタアアアアアアアアアアアアアアア!!!」


 何だか発言と行動が滅茶苦茶な状態の日炎獣。


「早速見つけたけど、何か一貫性ないわね……」


 そして早速たどり着いた阿求達。かなり派手に暴れているため、急いで止めようと動く。

「街の連中の避難はこっちが請け負うから阿求はアイツを頼む!!」

 大地達はとりあえず逃げている通行人たちの避難に動き、この場を阿求に任せる。

「了解!……変身!!」

【スキャニング ライダー:メモリア】

【Memory of World メモリア】


 阿求はすぐさまメモリアに変身し、日炎獣の元に。


「仕事ノ邪魔ヲスルナアアアアアアアアアアアアアアア!!!」


 日炎獣はメモリアの姿を見ると、排気ガスをばら撒き始める。


「おっと!!」

【スキャニング『蒼星』クロスエイション】

 メモリアは『蒼星』のギアを読み込ませ、ハート型の物体で排気ガスを吸い込む。


「色々やり過ぎなのよ。少しお灸を据えてあげるわ!!」


【スキャニング『ヒスイダイケンキ』『絶望の騎士』クロスエイション】


 ガスを吸い込み切った後、『ヒスイダイケンキ』と『絶望の騎士』の剣で攻める。


「グググ……俺ノ速サヲッ、ナメルナアアアアアアアアアアアアアアア!!!


仕事ハ!!スピードガ命ィィィィィィィィィ!!」


 日炎獣は対抗するようにスピードを上げ、縦横無尽に移動し攻撃。


「っと……油断したつもりは無かったけど。じゃあ、速さなら早さよ!!」


【スキャニング『夢見る流れ』『野上葵』『ガンヴォルト』クロスエイション】


 またギアを読み込ませ、『夢見る流れ』のフルスピードと『野上葵』のテレポートで日炎獣の周りから縦横無尽に突っ込み、『ガンヴォルト』の雷の力をぶつける。

 その速さは、日炎獣の速さより勝り……

「ナンテッ、的確……ナンダ……!!」


 そのまま日炎獣は爆散して撃破された。だが……


【EXライフ】


『EXライフ』により、日炎獣が、早々に復活。


「『EXライフ』……実際に戦うってなると余計面倒ねぇ……でも攻略法は分かってるんだからこのまま攻めるだけ!!」


 そして、もう1度日炎獣に攻撃をしようとした時……



【ディスタス・オーダー】



「『阿求!!後ろ後ろ!!』え?……って、ひゃあっ!!?」


 突然何かが背後から奇襲。Qの言葉でそれに気づいたメモリアは攻撃を避ける。


 そして、突然謎の集団……『黒影トルーパー』のような戦闘兵が大量出現。メモリアの前に立ち塞がる。


「阿求!!周囲の連中の避難終わったぞ……って、何だ何だ!?」


 大地達が戻って来たが、その戦闘兵達に立ち塞がれる。


「急に戦闘兵!?どういう事よ……」



「困るんだよ。『エクストラ獣』をそうサクっと倒されたりしたら。まあ調整が必要という事でもあるが」

 すると路地裏の方から、誰が棒人間が1人……『ドクター・エビテン』だ。


「ドクター・エビテン……!!あなたがやったのね!?……そんでエクストラ獣って名前なのアレ……」


「その通り。ちなみにこの戦闘員は『ディスタス』。ディスペクターを支える戦闘兵だ。ちなみに今回は『足軽 カゲトル-1』。」


 阿求の言葉に、ニヤニヤしながらそう答えたドクター・エビテン。


「さあ日炎獣、今のうちに暴れておけ。ちなみにディスタスは使えるぞ。」


「ヴ……!!」


【ササゲール】


 日炎獣は、『ササゲール』の力により何と足軽 カゲトル-1を何体か吸収。パワーアップしてくる。


「仕事ハ、迅速ニイイイイイイイイ!!!」


 日炎獣のスピードが上がる。さっき以上の速さと威力で、メモリアに突っ込み、隙を与えない。


「いや、ちょっ、急激にパワーアップした!?」


 突然劣勢に追い込まれるメモリア。すると……


「コノスピードニッ、追イツケルカ――」


 日炎獣の真上に、何かが落下してきて直撃、地面に叩きつけられた。ちなみに落ちて来たのは……


「い、いたた……もしかしてまた転移した?」

「あれ、でも阿求さんたちがいるけど……ん?」


 蓮子とメリーだ。……日炎獣を下敷きにしているのに気づき、急いでどく。

「む、あの2人は……」

 ドクター・エビテンは、2人の姿を見て何か引っかかったが……



「邪魔、シヤガッテエエエエエ!!」


 そんなことより日炎獣はキレて、攻撃の矛先を2人に変更してしまう。


「ああっ!ちょっ、好きにさせるわけには……ああもう!!数が多くてギア取り出す暇もないってどういう事!!?」


 メモリア達は急いで止めようとするも、大量のディスタスに阻まれる。


 ターゲットにされた2人も逃げようとするも、同じくディスタスに阻まれる。


「れ、蓮子……!!」

「怯えたらダメだよ、気をしっかり持つの……!!」

 2人は、怖さを和らげるため互いに手を握る。


「ブットバアアアアアアアアス!!!」


 日炎獣が、2人の方へ突っ込もうとした瞬間――


「ガッ!!?」


 突然、また何かが飛んでくる。……その瞬間、日炎獣は弾かれ、蓮子とメリーは光に包まれた。






『――聞こえてる?もう一回言うけど聞こえてるかな?2人とも。』


 2人が目を開いた時、謎の空間にいた。しかも妙な声も聞こえる。


「えーと……もうまた転移だとか言うつもりは無いけど……まず誰?どこかで聞いた声な気もするけど……」


 似たような状態がこれで3回目なので流石に呆れて来た蓮子とメリー。とりあえず蓮子は、謎の声が何者か問いただそうとする。


『え?……うーん、そうだねぇ。君達を導く存在……的な?』


「・・・。」


 黙る2人。


『あ、あの、そんな目で見ないで?こっちもこっちで切羽詰まってるし本当に今そう言う立場だから……;;』


 複雑な心境っぽい天の声?(と呼称する)だが、さておきメリーが1つ聞く。


「ええと、まあいいけど、もしかしなくてもそう言う事よね?」


『何かもうちょっと……まあ、ああいう時代だとそりゃそうなるのかな……


とにかく!!お察しの通りなんだけど君らにも戦える力を授けたい……と言うのは少し違くて、エクストラ獣を使い始めたヴォル・デ・トンベを止めるのを手伝って欲しいんだ。』


 真剣な感じで2人に頼み始める天の声?。


『細かい説明は今は出来ないけど……ちょっと事情があって、彼らを止めたい。……私は今、ソレが出来ない状態だ。こうして君達と話すのも、多分暫くできなくなる。



頼む。君達を巻き込む形にはなるが……私はどうしても、彼らを止めなければならないんだ。』


 天の声?はかなり困った様子だった。それに対し、蓮子とメリーは……


「そっか。……良いわ。手伝ってやろうじゃない。」

「そうね。あのまま、帰れない上に何も出来ないで終わる私達じゃないし。付き合ってあげる。」



『2人とも……ありがとう。


君達を巻き込んでしまった事は流石に申し訳ないと思ってる。……これから色々驚くことになると思うけど、まずはこの力を使いこなせることを祈ってるよ。』










 そして、2人を包んだ光が消えていく。


「い、一体何が起こったの?……って、えええっ!!?」


 ディスタスをとにかく払いのけたりするメモリア達だったが、光から出て来た者を見て、盛大に驚いた。



 その少女。蓮子とメリーが、1つに融合したような1人の人間の姿をしているのだ。


 そしてその右手には、新たなドライバー。


【秘封・夢幻ドライバーχ】



「あ、あれはまさか……!?」

 ドクター・エビテンは、まさかと言うように、彼女が手元に持っているアイテム含め何か知っているように驚いていた。



 そしてその少女はドライバーを装着。更にギアを1つ取り出し……


【スキャニング ライダー:ドリーマー】


 ギアをメダルのように入れてセット。そして、銃のリボルバーみたいな円盤状のパーツを回し、ギアを回転させ……


「……変身!!」


【解明、Lady ドリーマー Access】


 そしてトリガー部分を押し、変身。とある巫女、超能力者、そしてスキマ妖怪が合わさった風貌で、黒と紫のカラーリングの装甲が装着。……『仮面ライダードリーマー』へと変身したのだ。



一旦区切ります。

目覚めし秘封の戦士、エンジン全開ディスペクト!? ( No.7 )
日時: 2024/08/11 11:20
名前: おろさん ◆cSJ90ZEm0g (ID: wXN0Dq0s)

続き




「さぁ……始めましょう?」

 ドリーマーはそう言って、日炎獣に迫っていく。


「ツ、追加業務ハナイダロウガアアアアアアアアアアアアアアア!!!」

 日炎獣はまた猛スピードで突っ込もうとする。しかし……


「ハッ!!」

 その突進を受け止め、反撃のパンチ。


「せいっ!!」


 続けてパンチとキックを繰り返す。


「ギッ、ガアアアアアアアアアアアアアアア!!!」


 日炎獣は、周囲に絵の具をばら撒きまくって爆発を起こそうとする。


「そろそろ行かせてもらう……!!」


 ドリーマーが念じると……


「え、あれっ!?」


 メモリアが所持しているギアのいくつかと、どうやら周囲に散らばっていたらしいギア数個が飛んできて、ドリーマーの手元に。


 そして、早速ギアを1つ付け替えて、ドライバーに付けたブレスを押して読み込ませる。


【スキャニング『パピヨン』レクスターライズ】


 武装錬金の『パピヨン』の力で、周囲に火薬で出来た蝶を張る。それらが絵具にヒットして、爆発。残りの数体が日炎獣に命中しダメージを与える。


「ギギギギギギギ!!」


 日炎獣は猛スピードで攻撃を開始する。


「続いて!!」


【スキャニング『ジャンヌ・ダルク』レクスターライズ】

【スキャニング『ハッサム』レクスターライズ】

【スキャニング『レイレイ』レクスターライズ】



 対しメモリアは、サーヴァント『ジャンヌ・ダルク』の力で日炎獣の攻撃から身を守りつつ、『ハッサム』のバレットパンチに合わせて、キョンシー『レイレイ』の袖から大量の武器を出してぶつけまくる。


「ガ、アアア……!!!」


 追い込まれていく日炎獣。


「へぇ、向こうも中々やるじゃない……!!」


 ディスタスを何とか片付けて、様子を見ていたメモリア達派感心している。



「それじゃあ、トドメ!!」


 ギアを付け戻し、もう一度ブレスを押し込む。


【ドリーマー:ファイナルブレイク】


 放物線を描くように飛びあがり、そのまま日炎獣の脳天にキックを与えた。


「ガ……ギャ……!!コノ仕事ッ、全然合イマセンデシタアアアアアアアアアアアアアアア!!!」


 そして、日炎獣は爆散。撃退された。


 そのまま、トジル魂が壊れ、『炎神戦隊ゴーオンジャー』と『ゆの』のギアが解放。ドリーマーがキャッチした。

 更には、絵具に変わっていた通行人と、爆散したビルが元に戻る。

「あおうっ!?い、一体何が……なんかすごく疲れたぞ……

とりあえず、自分が出来そうな仕事を見つけるかな……」

 日炎獣に変貌していた男も、元に戻ったようだった。



「チッ……結局か……!!」

 その様子を見ていたドクター・エビテンは、すぐに姿を消した。



「ふぅ……」

 そして、ドリーマーは変身解除。同じく変身解除した阿求と、大地とうたも駆け寄る。


「何が何だか分からない部分はあったけど、中々やるじゃない。」


 そう言ってかなり感心している。なのだが……


「ところでお前、蓮子とメリー……なんだよな?」


 大地がそう聞くと、


「え?どういう――」


 その少女……もとい、蓮子とメリーが何故か融合している、窓ガラスに映った自身の姿を見る。


「え?……え、蓮子?メリー?え、アレ?



……ちょ、ちょちょちょちょっと待ってちょっと待ってどういう事!!?何で融合してんの!!?」


 突然慌てだす蓮子とメリー。


「い、今まで自覚すら無かったの?」

「……蓮メリ?」


 若干反応に困った阿求と、何か名前つけようとしている大地。


「え、あれ!?これ元に戻れ――」


 すると『ボンッ!!』という音と同時に煙が発生し、蓮子とメリーは元の2人に戻っていた。


「あ、も、戻った……」

「びっくりした……」



「んー……何か良く分からないけど、Wとは別口の『2人で1人の仮面ライダー』って事ね。」


 阿求はまだ反応に困りつつも、少し感心していた。


「とりあえず事態は解決したから、一旦戻るわよ。話はそれから。」


 困惑真っ最中の蓮子とメリーの服を引っ張って、うたはスマブラ屋敷に戻ろうとする。


「まあ、それはそうね……」


 阿求と大地も、とりあえずうたの後について行って、スマブラ屋敷へと戻るのであった。



「ねぇ、メリー……」

「な、何かしら蓮子……」

「あの声、確かに色々驚くことになるとは言ってたけど……


私達、結構とんでもない契約結んじゃったのかもね……;;;」

「あ、あはは……;;」

 複雑な表情をする蓮子に、メリーはただ苦笑いするしかなかった。





終演。




~あとがき~
という事で、新たなウルトラワールド産のライダーが誕生しました。何かしっくりくるのよな……
さて、次回は自己紹介をしたりまたまたトラブルが起こったり。そして秘封倶楽部の新たな活動とは……?
今回はここまでです。