二次創作小説(新・総合)
- 黒き悪夢、染まりし天国 ( No.43 )
- 日時: 2024/10/04 07:54
- 名前: おろさん ◆cSJ90ZEm0g (ID: wXN0Dq0s)
どうも。8月にムキになって課金したせいで貯金が当時より半分くらいすり減ってるおろさんです。
今回は、デュエマ話も交えたお話。内容が少しタチの悪い依頼が来たというかなんというか……
《バトリオシティ》
それなりに天候の良い日、夕方ごろ。そんな時に、悲鳴が響き渡る。
「ガアアアッ!!ガッ……!!」
両腕のモーターから伸びる、大量の赤い枝とケーブルが巻き付いた、コンセント型の頭部のエクストラ獣『雷天獣』が出現したのだ。
雷天獣の体中から、赤い枝とケーブルが縦横無尽に伸びていく。それらが刺さった通行人は雷天獣に取り込まれていく。
「ッアッ!!」
更に、逃げる通行人たちの目の前にワープ。そして通行人に枝とケーブルを突き刺し吸収。
「ガガ……アアッ……!!」
「エクストラ獣……こんな時に唐突に現れるなんてね……!!」
騒ぎを聞きつけて、阿求が駆けつける。早速ドライバーを装着し、変身……しようとした時。
「ア……ググッ……っ……」
何と、雷天獣の様子がおかしくなったと思えば、変貌前の姿に戻る。その人物は、半開きの目で、ワンレングスの長い黒髪の少女。
阿求はその少女に、見覚えがあった。
「えっ……嘘、貴方って確か……!!?」
*****
《スマブラ屋敷》
同時刻。スマブラ屋敷に誰かがやって来る。
「ええと……あの、ここって『スマブラ屋敷』で合ってますか?」
彼女は『山口如月』。以前の時空融合現象関係で阿求達とは面識がある、彩井学園の生徒。秘封相談事務所の方から出て来た蓮子とメリーに、ちゃんとここがスマブラ屋敷なのかを聞いたのだ。
「ええ、合ってるけど……もしかして何か依頼?」
そう聞く蓮子に対し、キサラギは頷く。
「はい、実は少し相談事がありまして、それで手段を得て何とか来たのですが……
……ところで、お2人は初めて見る方ですね。私は山口如月です。以前、異世界の人たちにお世話になりました。」
「ああ、作者たちが言ってた時空融合現象の関係者って事ね。
……そう言う事なら話は早いわね。それで相談事って何かしら?私達そう言うの引き受けてるんだけど――」
蓮子が何の相談なのかと聞こうとした時だった。
「相談内容って、多分この子の事でしょ?」
阿求がスマブラ屋敷に戻って来る。誰か背負っているが……
「あら、阿求じゃない。……その背負ってる子は?」
その子は誰なのかとメリーが聞こうとした時、キサラギは驚いた表情をする。
「きょ……キョージュさん!!?」
*****
《スマブラ屋敷:地下施設》
「確かに、『大道雅』にトジル魂……ディスペクターが憑りついてやがる……」
地下施設に連れて行った後、作者に頼んでキョージュこと『大道雅』の様子を調べる。
「こう言うのって、エクストラ獣になった時にすぐに倒せばいい……とは思うけど、何か状態が不安定なのか……」
蓮子が対処を考えようとするが、そこで阿求が。
「そう簡単には行かないわ。不安定なのもそうかもしれないけど、今回のが相当厄介な特性を持っているっぽいのよ。」
そう言った阿求にどういう事かと聞くと、作者が答える。
「阿求が言ってた外見と、この反応を考えるに、今回のエクストラ獣及びディスペクターの合成元は『エレキブル』と『地中の天国』。
……問題なのは『地中の天国』だ。地中の天国は、誰かの視線を養分にしている幻想体。誰の視界にも映ってない時に枝が伸びて被害を出す。」
「逆に言えば、誰かしらの視界に映っていると何もできない……というかこの場合だと、変身が解けてしまうのよ。」
そして阿求がそう答えた。
「えっ、そう言う能力なの?」
「って事は、真正面から戦おうとすると、姿が視界に映るから元の姿に戻ってしまう……ってワケね。」
「そうなるな。まともに戦うとなると、エクストラ獣の状態でないとトジル魂の抽出は不可能だし……ったく、地中の天国の管理方法がこんな厄介な仕様になるなんてな……
……鈴夜がこの場にいなかったのは幸いというか何というか(小声)」
作者はかなり渋い顔をする。
「とりあえず、一体何があったのか聞いた方が良いな。……蓮子とメリーは、山口如月の方から事情を聞いてくれ。」
*****
《???》
「F.I!F.Iはいるか!」
その頃。どこか知らない場所。ハルカスは、誰かを呼んでいた。
「なんだい?こう見えてボクも忙しいんだぞ。」
ハルカスの声を聴いて、カラーリングの黒い青年が現れる。……デュエマの『意地悪清盛』が元にされたファントムシリーズ『F.I』だ。
「って、誰かと思えばハルカスじゃないか。もしかしてドクター・ベノディアからの使いかい?」
「そんなところだ。ならば、話の内容は分かるよな?」
睨み気味な表情を変えずに、ハルカスはF.Iを見る。
「まーね。大道雅の事だろう?
……君がこの前作ったメリダール・ナイトアイのエクストラ獣……結構面白い能力持ってただろう?その時偶然拾っちゃったんだよねぇ、『不発弾』!」
「ソレを大道雅に撃ち込んだという事か。メリダール・ナイトアイの力で見せる夢は、相当強烈な悪夢を見せるからな。まあ、大抵の奴はすぐにその事を忘れるが……」
ハルカスは、それを聞いて少しニヤっとする。
「そう言う事さ。試してみたら、ビンゴだったよ☆」
F.Iもまた、ニヤッとした表情をしたのだった。
「ナイスだF.I。コレを参考にすれば、強力なナラティブ所持者でも安定したエクストラ獣ヲ作れるはずだ。」
一旦区切ります。
- 黒き悪夢、染まりし天国 ( No.44 )
- 日時: 2024/10/04 07:57
- 名前: おろさん ◆cSJ90ZEm0g (ID: wXN0Dq0s)
続き。
《スマブラ屋敷:秘封相談事務所》
「じゃ、じゃあ、朝の時点でエクストラ獣になってた時の雅ちゃんを見てたって事なの?」
蓮子とメリーは、キサラギから元々の相談内容とかを含め事情を聞いていた。
「はい、バス停を降りて友達と合流した辺りで、その……エクストラ獣の姿になってたキョージュさんを見かけまして。
姿をなるべく見続ける事で元の姿に戻る事はなんとなく分かったので、それで放課後まで何とか頑張って、あの姿にならないようにしてたんです。」
「それで、作者達に頼もうと……でも、阿求が運んできたってなるとどこかで見失っちゃったって事よね?」
メリーがそう聞いたところ、
「この世界に行こうとした時に、煙幕みたいなものが周囲を覆って、それで……」
との事らしい。他3人(友兼、野崎奈三子、野田ミキ)はキョージュを探し、キサラギは先にウルトラワールドに相談に行ったという形の模様。(尚、すぐに連絡はしたのでしばらくしたら駆けつけてくるそう)
「けど、何がどうして雅ちゃんがエクストラ獣に……そっちは何かわかる?」
「はっきりとは分からないのですが……その、どうやらキョージュさん、最近――」
*****
《スマブラ屋敷:地下施設(医務室)》
「悪夢……」
「ああ……少し前に酷い悪夢を見てな……それがくっきりと記憶に残っているんだ。」
阿求は、キョージュから事情を聞いていた(作者はカメラ越しに様子を見ている模様)。何やら相当ひどい悪夢を見たそう。
「ええと、内容を一応聞いてもいいかしら?無理にとは言わないけれど……」
「そう、だな……」
キョージュは、自身が見た夢の事を語ってくれた。
それは、『誰からも見えなくなる夢』……だそうだ。
「親からも、友だちからも、誰にも私が見えない。そんな夢。それどころか、最初からいなかったかのように扱われるような感じでもあった。
夢である手前、普通こんなことはあり得ないと分かってはいるのだが……どうもあの悪夢の内容が忘れられない。それくらい、私からするときつい夢だったという事だろう。
……そのせいか、定期的に同じ夢を見てしまってな。更に昨日の夜になって悪夢の内容が悪化して、えらく動揺してしまった。そして朝になんとか家を出た辺りに、あのような姿に切り替わるようになった。」
「そのタイミングで憑かれたって考えた方が良さそうね。
にしても『見えなくなる』……それで視認繋がりの『地中の天国』って……」
話を聞いて、阿求は顔をしかめる。
「んー、何というか、こう言っちゃうのもなんだけどこの上なく厄介というか……
……そうねぇ、何か手っ取り早く元に戻す方法は……あら?」
何か方法はないかと考える阿求。そう言えば、秋穣子の時は別の方法で元に戻したという話を聞いた事を思い出す。
「何か、方法があるのか?」
そう聞くキョージュ。
「ええ、確か前例があるらしいから上手く行くはずなんだけど……」
すると阿求はデッキを取り出す。
「……ねぇ、雅ちゃんは『デュエルマスターズ』ってカードゲームの事は分かるわよね?」
「デュエルマスターズ?……ああ、名前だけならば、ハイカラスクエアの件で聞いた事はある。一定の人物にとっては特殊な力を発揮するんだったか?」
「まあ解釈は間違って無い……かな?とりあえず作者にアレを――」
*****
「おーっとっとっと。そう言えばもう1つの解決方法の事をすっかり忘れていたねぇ。
そう簡単には行かせないさ。邪魔な連中を潰せるチャンスを逃すわけが無い……
見せてやるよ、面白い事を。見せてやるよ、意地悪清盛以上の意地悪をォ!!」
ウルトラワールドの何処かの建物の上にいるのは、F.I。彼は電線に向けて枝切りバサミを――
*****
その瞬間。『プツン』と音が鳴る。
「ん?あれ、電気が切れた?」
秘封相談事務所の方で待機していた蓮子とメリー、そしてキサラギ。
「テレビもつかない……って、ええっ!?」
メリーが窓の外を見てみると、電線が切れているのを見つける。
「うっそ、電線切られてる!?誰がそんな事を……ん?」
蓮子は、何か嫌な予感を感じる。
「ね、ねぇ、そう言えばスマブラ屋敷の地下施設って、電力何処で担ってたっけ?」
「え?予備電源で太陽光発電とは聞いてたけれど……あっ」
蓮子の質問にメリーが答えたが、察する。
*****
「ま、真っ暗!?何で!?……って、コレこのままじゃ――」
「っ……!!?」
阿求がライトを点けようとしたが間に合わず――
「っ、くっ……逃げっ――アァッ……!!」
包帯と縫い合わされた糸、そして『ポケットモンスター』と『Lobotomy Corporation』のクレストがキョージュを覆う。
『雷天縫合 エレキゴク』が憑依したディスペクター『雷天獣』に変貌してしまった。
「ガッ……!!!」
「あ、ちょっ、危なっ!!」
暗くて視認出来ないせいで枝とケーブルが縦横無尽に伸びてしまう。阿求は間一髪、ジャスティティアで防御。多少吹っ飛ぶだけで何とか済む。
そのタイミング。予備電源が起動したようで部屋の明かりが戻るが……
「い、いない……」
その直前でワープをしてしまったようで、キョージュ及び雷天獣の姿が無い。
「阿求!!……どうやら遅かったか……!!」
それと同時に、作者が部屋に。
「とりあえず、早く追いかけないと!!」
「ああ、場所は俺が特定する!……あ、コレ例の装置な!」
作者は、(色々あって多少の生成に成功した)装置を阿求に渡し、医務室を出る。
阿求も、急いで地上の方へ出て、キョージュを探すのだった。
一旦区切ります。
- 黒き悪夢、染まりし天国 ( No.45 )
- 日時: 2024/10/04 13:44
- 名前: おろさん ◆cSJ90ZEm0g (ID: DAMSs7I3)
続き。
《バトリオシティ》
「ん?どうしたキサラギ……ええっ、何だって!?」
その頃。地図を頼りにスマブラ屋敷に向かおうとしている少女が3名。話の流れ的になんとなく分かるとは思うが、キサラギとキョージュのクラスメイトである『野崎奈三子』、『野田ミキ』、『友兼』の3人だ。
「え、どうしたのナミコさん!?キョージュに何かあった!?」
「それが、アクシデントでキョージュがあの変な姿の状態で外に行っちゃったって……」
「オイ嘘だろ!?冗談抜きでマズイんじゃ――」
「うわあああああああっ!!!」
叫び声が聞こえる。その方向に3人が向かうと、赤い枝やケーブルがやたらめったらに伸びて周囲の通行人を襲っている。中心部には、雷天獣及びキョージュがいる。
「ガ……ギッ……!!っ……!!」
3人が雷天獣の姿を視認し続け始めたため、再び元の姿に戻ろうとし始めたが……
「そうはいかないもんね~」
そんな声と共に、何処からか弾幕が放たれて、物凄い量の煙が。
「ゴホッ、ゴホッ、急に何だ、煙!?」
「……って、ああっ!!しゃがんでしゃがんで!!」
野田ミキが2人を掴んでしゃがむ。それと同時に、煙で見えなくなった雷天獣の枝とケーブルが伸びていく。当たることはなかったがスレスレである。
「あ、あっぶな……」
「ッ、ギッ……」
雷天獣が、3人のほぼ目の前にワープ。それと同タイミングで、またケムリ玉が放たれ煙が。
「ちょっ――」
当然視界が遮られるため、再び枝とケーブルが伸び始めるが――
「待った待った待った待ったぁぁぁ!!!」
【スキャニング『メラク』クロスエイション】
【スキャニング『イオタ』クロスエイション】
その間際、阿求が駆けつけて来る。『メラク』のワームホールを伝って、『イオタ』の能力で高速移動。3人を担いで枝とケーブルを避けた。
「あっぶない……」
「あ、阿求さん!?」
「ガ……」
再びワープする雷天獣。運よく阿求の目前。
「今だっ!!」
小型の装置を取り出し雷天獣に向け、そして起動させる。
それと同時に、阿求と雷天獣が転送された。
「え、あれ、キョージュと、阿求さんは……?」
煙が晴れ、野田ミキ達が周囲を見回す。転送された故に誰もいない。
と、そのタイミングでドローンが現れ、壁に映像を映す。それは……
*****
「ここ、は……?」
キョージュが目を開けると、特殊なバトルフィールドにいる。
「へぇ、バトルフィールドとは言うけどこんな感じなのね。」
そして目の前には、阿求。
「これは……そうか……」
自分の身体を確認。阿求に見られている事で、雷天獣の姿からは戻っているようだ。
『ギギ……』
「っ……!!」
しかし、負荷はかかっているようで、それ故か若干よろけたり、背後に雷天獣もとい『雷天縫合 エレキゴク』の幻影が浮かび上がったりしている。
そしてその幻影が、何処からかデュエマカードを集めてデッキに形成。キョージュの手元に。
「ふぅん、新設設計って言うべきかしら?このフィールドのか、そのディスペクターのかはともかく。
……さあ、雅ちゃん。準備はいい?」
阿求もまた、デッキを取り出す。
「……ああ。よろしく頼む。」
稗田阿求『新生・深淵の幻想タイム』
VS
雷天獣(大道雅)『黒く染め行く真っ白なキャンバスw@er^[hs』
阿求
シールド5
『罰鳥』
『レティシア』
『熱望する心臓』
『謀遠 テレスコ=テレス』
阿求は、アビス系統のカードを使用したデッキに対し……
雷天獣(大道雅)
シールド3
『アクア・ティーチャー』
『アクア・ビークル』
『絆のファミリア コブル』
『無記のイザナイ ウェンディゴ・アパッチ』
『The ラー漢』
キョージュの方は、俗に言う『バニラ』のクリーチャーを活用したデッキのようだ。
雷天獣(キョージュ)
・5ターン目
「(憑りつかれた影響か……ルールが手に取るようにわかる……だが……)」
(雷天獣に身体を操作されているらしく)黙々と進めている。すると、ディスタス・クリーチャー『秘宝 クレパト-2』を召喚する。
『秘宝 クレパト-2』
水・自然 ディスタス/ドリームメイト/マジック・コマンド
クリーチャー コスト5 パワー4000
■このクリーチャーが出た時、自分のパワー1000以下のクリーチャー1体につき、カードを1枚引く。
■ササゲール2
元ネタ:クレクレパトラ(妖怪ウォッチ)
その能力により、合計3枚ドロー。『謀遠 テレスコ=テレス』が持っている、強制手札破壊の効果を埋め合わせていく。
阿求
・6ターン目
「私のターン……そうね……使ってみましょう『ヨビニオン・フレイムバーン』!」
『ヨビニオン・フレイムバーン』という火のクリーチャーを召喚。『ヨビニオン』という効果により、山札から『オ:ンータイ』が呼び出される。
「シールドの数的に、スピードアタッカーのフレイムバーン込みでブロッカーも何とかなりそうね……このまま決める!!」
阿求は、攻撃が出来るクリーチャー5体で、キョージュの残りのシールドをブレイクしようとする。(その途中で、ブロッカー持ちの『アクア・ティーチャー』も破壊。)
雷天獣(キョージュ)
シールド3→2→1→0
「テレスコ=テレスでダイレクト――」
すると、キョージュの最後のシールドから、スーパー・S・トリガーの『戒王の封』が。
その効果で、墓地からコスト8以下の闇クリーチャーが場に、スーパー・ボーナスにより、攻撃していないテレスコ=テレスと、レティシアが破壊される。
墓地から出たのは、『絶望の騎士』。
『絶望の騎士』VR
闇 アビス・アブノーマリティ/ナイト/ガーディアン
クリーチャー コスト7 パワー10000
■ブロッカー
■W・ブレイカー
■自分の、能力が書かれていないクリーチャーはすべて、「ブロッカー」を得、バトルに負けた時以外離れず、パワーが0以下にならない。
出典:Lobotomy Corporation
「……ターンエンド。」
阿求はやむなくターンエンド。少しマズイ状況になっているようだ。
一旦区切ります。
- 黒き悪夢、染まりし天国 ( No.46 )
- 日時: 2024/10/18 12:10
- 名前: おろさん ◆cSJ90ZEm0g (ID: II6slNHe)
続き
雷天獣(キョージュ)
・6ターン目
「(どうやら阿求殿が不利な状況になっているな……
そして、こちらが今引いたカードは……)」
ササゲールにより、『秘宝 クレパト-2』が破壊され、6コストでディスペクターが召喚される。
その姿は、『エレキブル』の両肩やケーブルなどに、『地中の天国』の赤い枝が生えているような見た目だった。
『雷天縫合 エレキゴク』
闇・自然 ディスペクター/アビス・アブノーマリティ/ドリームメイト
クリーチャー コスト8 パワー13000
■EXライフ
■マッハファイター
■T・ブレイカー
■各ターン、このクリーチャーがはじめてバトルに勝った時、バトルしたそのクリーチャーよりコストの1大きい、自分のクリーチャーを1体、墓地またはマナゾーンから出してもよい。
■各ターンに1度、相手のクリーチャーが攻撃する時、可能ならこのクリーチャーを攻撃する。
元ネタ:地中の天国(Lobotomy Corporation)、エレキブル(ポケットモンスター)
EXライフによりシールド増加
雷天獣(キョージュ)
シールド0→1
早速マッハファイターの能力で攻撃。まず最初にアタック・チャンスで呪文『連結秘伝アンビバレンツリンク』。それによりクリーチャー全てのパワーが-3000され、罰鳥と熱望する心臓、オ:ンータイが破壊される。
エレキゴクがヨビニオン・フレイムバーンを攻撃し、破壊(これにより阿求のクリーチャーが全滅)。能力によってマナゾーンから『ナメナメ・ナメコー』が出される。
ナメナメ・ナメコーは出たターンにバニラクリーチャーのパワーを+5000&ブレイク数1枚追加を付与させる。故に、阿求のシールドを全て割った際に、攻撃出来るクリーチャーが2体くらい残る(これがまあまあ重要)。
そのまま、『絶望の騎士』『アクア・ビークル』『無記のイザナイ ウェンディゴ・アパッチ』でシールドブレイクされ……
阿求
シールド5→3→1→0
「(このままでは阿求殿の負け……何か逆転の一手は……)」
身体を操作され続けているキョージュは、表情を変えずに阿求を見る。そして……
「スーパー・S・トリガー『冥王の牙』!これで『絶望の騎士』を破壊!!」
阿求は最後のシールドから出た『冥王の牙』により、『絶望の騎士』を破壊(『絶望の騎士』の能力により、バニラクリーチャーが耐性を得ているため)。
そのスーパー・ボーナスで、墓地から闇のクリーチャーを1体。
それはまさしく『地中の天国』だ。
『地中の天国』VR
闇・自然 アビス・アブノーマリティ/デーモン・コマンド
クリーチャー コスト6 パワー7000+
■パワード・ブレイカー
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、このクリーチャーをタップしてもよい。
■相手が自分のクリーチャーを選ぶ時、このクリーチャーを選ばなければ、相手のクリーチャーを2体破壊する。
■バトルゾーンに、自分の他の《地中の天国》ではないクリーチャーがいなければ、このクリーチャーのパワーを+9000し、相手に選ばれない。
■相手のクリーチャーが攻撃する時、可能ならこのクリーチャーを攻撃する。
出典:Lobotomy Corporation
『地中の天国』の能力で、ダイレクトアタックを阻止する事に成功した。
「そして!!」
ターンエンドとなると同時に、『流星のガイアッシュ・カイザー』がバトルゾーンに。このターンに雷天獣(キョージュ)がノーコストでナメナメ・ナメコーを出したために、ガイアッシュカイザーは手札から出てくるのだ。
阿求
・7ターン目
「さぁさぁ、このまま派手に行かせてもらうわ!!まずは呪文『フェアリー・ギフト』!!
そして次に、ツインパクト呪文『ブドウ味のアメ』を唱える!!」
『夢見る流れ』VR
闇 アビス・アブノーマリティ/ゴースト
クリーチャー コスト7 パワー5000
◆S・トリガー
■このクリーチャーが出た時または攻撃する時、相手のクリーチャー1体を破壊するか、「ジャストダイバー」を持つ相手のクリーチャーをすべて破壊する。
『ブドウ味のアメ』
闇 アビスの誘い
呪文 コスト1
■このターン、自分のアビス・クリーチャーを1体、自分の墓地から召喚してもよい。
■このターン、自分が次に使うアビス・クリーチャーのコストを1少なくする。ただし、コストは0以下にはならない。そのクリーチャーが出た時、このターン、そのクリーチャーは相手プレイヤーを攻撃できる。このターンの終わりに、そのクリーチャーを山札の下に置く。
出典:Lobotomy Corporation
「フェアリー・ギフトとガイアッシュ・カイザー、今唱えた『ブドウ味のアメ』のコスト軽減を合わせて合計『8』少なくなる。これで『白夜』を召喚!!
白夜で早速、エレキゴクを攻撃!!その効果でアビス・メクレイド8!!山札を3枚見てその中から『ア:ニーオ:マクア』を召喚!!
更に、アビスが出た事で白夜の能力その2!!相手クリーチャーのパワーをすべて-3000し、更に破壊した時も-3000!!これで全部片付いた!!」
「……!!!」
まさかのコンボで、無理くり12コストの白夜を4コスト召喚することが出来た阿求。雷天獣側のクリーチャーをすべて破壊した。
そして、エレキゴクが除去された事でEXライフが消失。シールドが0となり……
「『地中の天国』で……ダイレクトアタック!!!」
そのまま、ダイレクトアタック。
「……面白いな。」
キョージュは、少しだけ笑っていた。
*****
「ガ……ギ……ガ……」
雷天獣もとい『雷天縫合 エレキゴク』がキョージュから引きはがされ、爆散。
粉々になったトジル魂から、『地中の天国』と『エレキブル』のギアが解放。そして、吸収されていた市民達も元に戻った。
「っ……」
キョージュはよろけたが、すぐに阿求が支える。
「大丈夫?」
と、阿求。
「ああ……ありがとう。」
キョージュがそう言ったタイミングで。「おーい!!」と声が聞こえた。
「だ、大丈夫ですか!?さっきの停電で大変な事になってましたが……」
キサラギ達が、(野田ミキ達と合流して)キョージュの元に。
「あ、良いタイミングで来たわね。大丈夫なはずよ。ギアの方は取り出せたから。」
4人に阿求はそう言った。それを聞いて、半泣きだったり、安心したり、抱き着いたり等ですぐにキョージュに触れる。
そしてキョージュもまた、少しだけ申し訳ない気持ちをあらわにしつつも、ちょっとだけ笑っていた。
「とりあえず、依頼達成って事よね。」
「ええ、そうね。何とかなって良かったわ。
……けど、あの時電線が切れたのって……偶然……なのかなぁ……?」
あとから駆け付けた蓮子とメリー。……だが、蓮子は何か引っかかっているようだ。
*****
「ちぇっ、これが限界か。
……まあ、お陰で良いデータは取れたし、前よりはエクストラ獣の作成もスムーズになるか。」
様子を見ていたF.Iは、渋い顔をしつつもこの場を去る。
強力なナラティブを持つ存在のエクストラ獣化。それは、身近な人物にでさえ起こりうる、という事だ……
終演。
~あとがき~
というわけで、朝っぱらから失礼しますおろさんです。
それなり久々にデュエマ含みのお話を書きました(本来なら鉄喰獣の時にも書く予定だったけんど)
さて、次回は久々(?)鈴夜の話。漫画を巡る妙な戦いが……?いつか出て来たあの妖怪少女も出たり(!?)
今回はここまでです。