二次創作小説(新・総合)

自分を魅せてけ軽音楽 ( No.49 )
日時: 2024/10/12 01:36
名前: おろさん ◆cSJ90ZEm0g (ID: wXN0Dq0s)

どうも。夜遅くながら失礼します。用語集にウルトラワールドにおける時空関連を少し更新してますおろさんです。カキコだと説明所々不足してたし……



今回は『音楽』がテーマと言うべきか。(あんま出せてない)久々の3人ご登場です。



ちなみに念のため言いますと、コメントの方はお待ちしている所存です。(以前から来なくなった故、)ただ『感想まだ』や『感想OK』のテンプレをつけなくなっただけで。ハイ。




《スマブラ屋敷:秘封相談事務所》



「へぇ、『ミュージックバトルロワイアル』……そんな番組もあるのね。」


 この日。蓮子とメリーは、たまたま訪れていた千束とたきなのリコリス2人から、とある番組の事を話してもらっていた。


 その名を『ミュージックバトルロワイアル』。年に2、3回くらい行われる番組だ。

 内容をざっくり言えば、いくつかの音楽グループが出演して、その中から審査員が一番良かったと感じ他グループを選ぶ。そして最も票が多かったグループが優勝……という感じ。


「この世界だと、秋になると大体特番でやるんだよね。色んな世界から、未来のスターが沢山参加するんだよ!」


 楽しげに千束が言う。蓮子とメリーはその話を聞いて割と気になったわけだが、たきな曰く明日にその番組が放送されるとのこと。


「中々見物ですし、明日はじっくり見る事になりそうで――」


 その時。事務所に誰か入って来る。それは、ペンギ……間違えたアヒルに近しい大柄な者、もう1人は、氷精だ。


「お前達が、話に聞く未来人か。カービィから多少話は聞いているぞ。」

「初めましてだな!」


 大柄な方は、『デデデ』。氷精の方は『チルノ』だった。


「さっきミュージックバトルロワイアルの話が聞こえて来たが……それ関係の依頼何だが、良いか。」



*****



「怪しい参加者、かぁ……」


 デデデの方から事情を聞く蓮子達。内容は調査依頼。

 曰く、異世界でカービィとルーミア達が良く交流しているポップンの少女『みほ』のバンドがミュージックバトルロワイアルに出る事になったのだが、同じく出場するグループの1つがかなり妙だというのだ。


「それで、その2人組ユニット……何が妙なの?」


「そうだな、とりあえずコレ聞いてみてくれないか。」


 デデデにそう言われて、1つの映像を見せられる。それは、件の2人組ユニットが歌っている場面なのだが……


「それで、感想どう?」


 チルノがそう聞く。


「どうって……どうって言われても、ただお世辞にも上手いとは言えないというか……ん?」


 蓮子がざっと率直な感想を述べたが、そこで何か引っかかる。


 そう、そのユニット、あまり実力や技術面が良いとは言えないのだ。ギターボーカルの子はカラオケ平均点以下みたいな歌唱力で(ギターも微妙)、キーボードの子ももっと微妙。

 ミュージックバトルロワイアルのような音楽番組となると、大抵オーディションで上手い人を選んでいる部分があるハズなのだが、この2人組は冗談抜きで微妙。とても音楽番組に出られる程とは思えないという事だ。


「やっぱりそうだよな?これを配下のワドルディ達にも見せたが、バンダナワドルディ以外の大体はこれを称賛していたんだ。」

「ルーミアがアタイらにも聞かせたんだけど、妖精仲間もそんな感じだったんだよな。

けどアタイや大ちゃん達どころか聞かせたルーミアも、プリズムリバーや鳥獣伎楽に思いっきり負けてるというかって感じしたぞ。」


 2名の感想もそんな感じ。


「どう考えてもおかしくないですか?いくら有名な音楽番組とは言え、微妙な人を連れて来る事が有りえないなんて流石に私でも分かります。」

「んー……さっき調べて(見つけた例のユニットのチャンネルの動画見て)みたけど、2人の曲を称賛してる人確かに結構いるね。


ところで、これの事はみほちゃんは知ってるの?」


 千束がデデデにそう聞くと、すぐさま頷く。


「ああ、というかカービィを通してあいつがそれの事言ってたんだよな。あいつも、あいつのバンド仲間も、この2人組に対しては『音楽をやっている身としても、あまりにも響かない、パッとしない』という評価だ。だが、学校のクラスメイトの6割くらいは好評だったと。

カービィ達も独自で調べてるわけだから、代理で俺達が依頼しに来たって事なんだが……」


 そんな、あまりにも妙なユニットの調査を頼まれたわけだが。


「そうね。折角の面白そうな番組に知り合いが出場するんだったら、尚更怪しい人達に好きにされても困る。

……行きましょうメリー、早速調査よ!!」

「……ええ!」


 2人は承諾し、早速調査をする事となった。



*****



 その頃。


「それで、どうだった?」

「こっそり紅魔館にこの曲流してみたけど、メイド妖精とかは皆感動してた。……でも、門番とか吸血鬼とかメイド長は反応微妙だったよー。」


 ピンクの悪魔及び『カービィ』と、闇を操る人喰い妖怪『ルーミア』。2名もまた、例の怪しいユニットの件で色々探っていた。


「プププランドの皆にも聴かせてみたけど、ほとんどいい反応だったよなぁ。……あ、でもメタナイトは首傾げてたし、コックカワサキや、友だちのワドルディやジャハルビート、ナックルジョーたち辺りは『悪くはないけど』って感じ。


あとラビットハウスにも言って同じ事してみたけどみんなビミョーな反応だったなぁ。でも偶然居合わせたお客さんは……


やっぱりあのグループ、ぼくら含めたごく一部にはすごくビミョーに感じるみたいだね……」


 大人数は称賛。カービィ達を含めた一部はかなり微妙に感じる。たまに普通の反応をする者もいる。といった感じで分かれている。その理由は一体何なのかと首を傾げる。


「……あ、みほからだ。」


 そのタイミングで、みほから電話が。


『もしもし、カービィ、ルーミア?』

「みほ、どうしたの突然。」

『いや、どうしたのも何も、あの同じ参加者のユニットの事調べてるんでしょ?それなりに長い付き合いなんだし、2人が何考えてるかとかわかるよ。


……まあ確かに妙ではあるんだけど、心配しすぎだよ。他の参加者が怪しかろうが何だろうが、絶対勝つんだから!!皆もやる気満々だし、とにかく明日を楽しみにしてなって。』


 そんな感じの事をみほが話して、そのまま電話は切られた。


「とは言われてもなぁ……なんか変な感じするんだよねぇ。」

「だよねー。歌がイマイチに感じるだけじゃなくて、何というか……」


 カービィとルーミアは首を傾げている。すると……


「らしくないな。」


 後ろの方から声が。その方向を見てみると、『メタナイト』だ。


「確かにやけに奇妙な音ではあったがな。仲間を信じられないお前では無いだろうカービィ。」


「あ、メタナイト……と……」

「作者?」


 メタナイトの隣には、作者が。


「事情はデデデの方から聞いたよ。ミュージックバトルロワイアルの妙な参加者の事だな?俺も、あのユニットの奏でる『音楽』には以前から気になっていたよ。


……けど今のお前らは、心配がいささか裏目に出ている感じがするな。何と言うか。友達の事、もうちょっと信じてもいいだろ。そうじゃないか?」


 そう言われて、ハッとする2人。


「……うん、そうだったね。みほ達、明日のミュージックバトルロワイアルに向けてすごく頑張ってた。」

「そーだった!!みほ達があんな、あの良く分かんない人に負けるわけないもん!!はっきり言ってただ変な『音楽』流してるだけの――」




「・・・『音楽』?」



 すると2人は、自らの言葉に引っ掛かりを覚える。

 例のユニットの曲を聞いて称賛した人達は、みんな『音楽』の方を評価していて、『歌』の方には一切のノーコメント、というか不自然なくらい気にしてない感じだったようなのだ。


「……ねぇ、かぶき町の時空融合現象の時の事って覚えてるよね?」

「う、うん、確かおかしくなった人達は、金髪に夢中になって他の事に目が回ってない感じだったよね……」




「やっぱり、そう言うことっぽいな。」


 2人の様子を見た作者。すると、彼は何か銃のようなアイテムを取り出す。どことなく、ボウケンジャーのサガスナイパーに似ているが……


「作者、それは……?」


 メタナイトが、そのアイテムが何なのかを聞く。


「現時点じゃ深い事は言えないんだが……決定的な証拠を押さえるのにはもってこいのアイテムだよ。」



一旦区切ります。

自分を魅せてけ軽音楽 ( No.50 )
日時: 2024/10/12 12:53
名前: おろさん ◆cSJ90ZEm0g (ID: z5NfRYAW)

続き。



 そして翌日……



《バトリオシティ:テレビ局『テレビ轟轟ゴーゴー』》



「セラフィムズの得点は……456点!暫定1位です!」



『ミュージックバトルロワイアル』当日。早速、数多くのバンドグループが参加し、それぞれ曲を披露していく。



「結局のところ、明確な情報は得られなかったわね。」

「確かなのは、あの曲を聞いた際に、人によって明確に反応が違うって事……それも――」



「続いては、ネットでも大人気の2人組ユニット!『ランサー×ウイング』の登場です!!」


(エキストラとして参加出来た模様の)蓮子とメリーが話している内に、例のユニットが出て来る。



「あ、あれが話に聞く……ん?」


 そのユニットのギターボーカルの少女を見るが、よく見ると持っているのはギターではなく『ベース』だ。


「え、何でベース?明らかに色々成り立ってなくない?」


 そんな事を思っている内に、早速演奏が始まる。すると……



「オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!」


 観客が、異様なレベルで盛り上がる。



「うえっ!?う、うるさいっ!!?」


 あまりにも観客が騒ぐのですごく五月蠅い。スピーカーに流される音楽もまあまあ大きくなっていくので尚更五月蠅い。

 確かだとすれば、此方からすればあまりにも、歌も楽器弾くのも微妙な事だが……



「以上!!ランサー×ウイングでした!!」


 曲の終わりと同時に、物凄い拍手。他の参加者もまた、2人組ユニットを称賛していた。


「あ、あれで何がどうなってたかわかるの?それ以前に何か……あら?」


 そしてそのユニットがステージから降りると、急激に静寂に包まれる。スタッフも、観客も審査員も、何かボケーっとしているように見える。


「え、えっ、ええ……」


 当然ながら困惑する蓮子とメリー。少しして得点も表示されるが、487点と言う高得点。暫定1位で、例のユニットは控えの方に移動していく時。



「わっ、何だ何だ!!」


 突然辺り一面が暗くなる。


「どうなってんだ?照明トラブルじゃなさそうだぞ!!」


 スタッフ達が対処に回ろうとする。……すると例のユニットの近くが強く発光、それが2回。

 その後少ししたら、暗くなったのが元に戻る。


「い、今のって何だったのかしら……」

「とりあえず、次で最後みたいだけど……って、みほちゃん達のバンドじゃない!?そんでもってラスト!!色々大丈夫なのコレ……」


「大丈夫だよ。みほ達なら、きっと勝てるからさ。」


 すると後ろの方から声が。……いつの間にか、カービィとルーミアが座っていた。


「え、あ、もしかして君がカービィとルーミア?」

「うん。そう言えば完全初対面だったね。」

「よろしくー」




「さぁ、それでは最後のグループ!『週末ガールズ軽音部』の皆さんです!!」


*****


「(さっきの人達、凄い歓声だった……)」


 一方、ステージ裏。みほ達は、先程の事で緊張が増しかけていた。


「……いやいや、弱気になってどうする私達!!折角の大舞台なんだから!!


みんな……行くよっ!!」


 バンド仲間の活気を上げ、ステージへ。


*****


「フフ……さっき何か妙なトラブルがあったけど、優勝は私達と言う事実は変わらないのですわ。」

「その通りですわお姉さま。妙な男から貰ったアレ、いざ使ってみれば効果絶大。生演奏を聴かせてみれば更に凄い!!これで音楽業界は私達の天下ですわね!!」



 例のユニットの2人がそんな怪しい会話をしている。そのタイミングで、みほ達のバンドが。



「おや、そう言えばもう1グループいたのをすっかり忘れていましたわ。」

「ですが残念、既に観客は私達の音楽に釘付け。聞き入れるわけが――」



 みほ達の演奏が始まる。

「ワン、ツー、ワン、ツー、スリー、フォー!!」


曲:そこに或るヒカリ




――それと同時に。演奏が行われていくと同時に。スタッフの、観客の、審査員の表情が変わっていく。


「……!……!!」



「周りの様子が変わった……!!」


「やっぱり、余計な心配しなくてもよかったね。」


 蓮子とメリー達は少し驚き、カービィとルーミアは安心半分嬉しさ半分。



「(な、な、ど、どうなっていますの!?あんなので審査員たちが正気に……!!)」

「(ま、マズイですわよお姉さま、これ雰囲気的にどう考えても……!!)」



 そして、演奏が終わる。肝心の得点は……『492点』!!


 見事、ランサー×ウイングを上回り……




「優勝は、『週末ガールズ軽音部』ですっ!!!」



 こうしてスタジオには、みほ達の喜ぶ声と、観客たちの拍手と称賛の声が響き渡った。


*****


「おお、ちょっと驚いたな。無事優勝しちまった。」


 テレビの生放送で、ミュージックバトルロワイアルの様子を見ていた作者、そして千束とたきな。


「先程のユニットの演奏後……そのスタジオ内の空気から一気に変わりましたね。」

「けど、さっきのって本当に一体何だろう。」


 首を傾げる千束。


「まあ、このためにカービィに『決して見逃さない~Ne manque jamais~』を貸したんだ。さて、とりあえず採取してもらったデータを調べますか。



……ああ、やっぱり間違いない。大元はあの2人組じゃなくて、そんで……ん?え、ちょ、え……





なんっっっっじゃこりゃあ!!!?」



一旦区切ります。

自分を魅せてけ軽音楽 ( No.51 )
日時: 2024/10/12 01:49
名前: おろさん ◆cSJ90ZEm0g (ID: wXN0Dq0s)

続き



 少しして。



「みほ!!みんな!!優勝おめでとう!!」


 カービィとルーミアが、スタジオを出たみほ達の元へ。


「カービィ、ルーミア!!ありがとう!!本当優勝出来ちゃったよー!!」


 みほもまた大喜びしてキャッキャキャッキャと喜んでいる。すると……



「認めませんわ!!!!」


 ランサー×ウイングの2人が現れる。


「あり得ませんわよ!!アレを手にしたこの私達が負けるなど!!」

「そうですわ!!きっと何かの細工ですわよ細工!!」


 なにやら駄々をこねているような発言をしている。


「さ、細工?何無茶苦茶な事言って……」

「下がってて……!!」

 するとカービィが、みほ達にこの場を離れるように言う。



「こうなったら仕方ありません。この楽器に備えられた凄い力で、貴方達を始末して差し上げましょう!!行きますわよ!!」

「はいお姉様!!」


 ランサー×ウイングの2人が、自分のギターもといベースと、キーボードを取り出し音を鳴らす。



 そしたら楽器が浮かび上がり、黒い瘴気を放ちつつ2人を包む。


 お姉様と呼ばれている方は、2つのライフルを所持し、ベースのような胴体と、羽のような機械パーツが付いた外見の、『楽翼混成 ウイアキダム・ゼミロ』が憑依した『楽翼獣』に、

 もう片方は、槍を所持し、キーボードのような胴体に、鎧とかが付いた外見のエクストラ獣、『楽槍接続 ランブキ・フーギ』が憑依した『楽槍獣』に変貌した。



「えええええっ!?どういう事!!?」


 まさかの展開についていけていないようだが、そんなの知った事ないと言うように2体のエクストラ獣がみほ達に攻撃を開始しようとする。



「絶対ニ許サナ――ガッ!!?」


 楽翼獣が真っ先に攻撃をしようとした時、横の方から銃撃が飛んできて命中。


「ギリギリセーフっ!!」


 その攻撃をしたのは千束とたきな。ちなみに立場上素性が明るみに出ると良くないので、いつぞやの時の狐面とローブで変装している。

「自分達から出て来てくれるとは思いませんでしたが……少しプライドがいびつなようですね。」



「え、何でエクストラ獣が2体も!?」

「ベースっぽい姿と、キーボードっぽい姿……まさかランサー×ウイングの2人……!?」

 騒ぎを聞きつけ、蓮子とメリーも駆けつける。



「ナ、何者デスノ!!?早々ニ邪魔ヲ……!!」



「邪魔も何も、お前らみたいなのを止めるのが俺達なんでね。」

 千束とたきなの後ろから、作者登場。


「ランサー×ウイング……前々から妙だとは思っていたから、何とか探らせてもらったが……



何なんだこの鑑定結果!!お前らが使ってるベースとキーボード!!強烈なナラティブ汚染作用が仕込まれてるじゃねーか!!!」


 作者は大分キレ気味で(資料見せて)そう指摘。それを聞いたみほ達は驚く。


 ちなみに知らない方に説明すると、『ナラティブ汚染』は、あらゆる世界の住人が持つ思念エネルギーの『ナラティブ』にを何かしらのエネルギーで汚染を施し、暴走させるもの。

 ただ、主要キャラやネームドキャラはナラティブが強力な者が多く、強いナラティブの所持者は汚染の影響を受けないのだ。


「動画越しでも軽めのナラティブ汚染!!だからほとんどの奴等は、汚染による精神操作を受けてお前らの曲を良く評価していた!!

逆に言えば、汚染を受けないカービィ達からすれば本来の実力がまるわかりって事だ!!道理で見慣れた奴等ばっかりが微妙な反応だったわけだよ!!」



「ソ、ソレガ何ダトイウンデスノ!!所詮少人数ノ評価ナド知ッタ事デハアリマセンワ!!」

「オ姉サマ!!話ノ無駄デスワ!!コウナレバマトメテ始末スルノミデスワ!!」


 知ったこっちゃないと言うように、楽翼獣と楽槍獣は攻撃を開始しようとする。




「正直、みほ達が君らみたいな卑怯な真似する人に負けるかもだなんて心配する必要なんて全然なかった。

だって……ハートに響く演奏が出来るみほ達が!!都合の良い道具にかまけて、努力してない君らに負けるわけが無いもん!!」

「そーなのだそーなのだ!!と言うかそもそも、折角の晴れ舞台を台無しにしようとしたお前らを許さないのだー!!」



「カービィ……ルーミア……!!」


 カービィとルーミアは、やる気満々。みほはその言葉を聞いて、ちょっと嬉しそう。


「誰ガ卑怯デスッテエエエエエエエエエエ!?」

「音楽業界ヲ支配スル私達姉妹ヲ侮辱スルナド許シマセンワッ!!」


 楽翼獣が、ツインバスターライフルによるビーム攻撃、楽槍獣が槍による突進攻撃を開始。

 対し、カービィはそのビームを吸い込んで、コピー能力『ビーム』に。ルーミアは楽槍獣の周囲を暗くして、攻撃を思いっきり外させる。



「よし!!今のうちにみほ達を避難させるぞ!!蓮子とメリーは、カービィとルーミアと共闘頼む!!」


「あ、了解っ!!」

 作者は、千束とたきなと共にみほ達を避難させていく。


「よし、手短に片づけるわよ!!」

「皆まで言わなくとも!!」


 蓮子とメリーも、ドライバーを装着して、仮面ライダードリーマーへ変身。



「どりゃりゃりゃりゃーっ!!!」

「夜符『ナイトバード』っ!!」


 カービィとルーミアが、とことん敵を攻める。


「あら、何かすごい勢いね。だったら……!!」


【スキャニング『平沢唯』レクスターライズ】

【スキャニング『田井中律』レクスターライズ】

【スキャニング『中野梓』レクスターライズ】



『平沢唯』と『中野梓』のギター、『田井中律』のドラムを顕現させ、ギターをルーミアとドリーマーが、ドラムをカービィが装備。

「お、そう言う感じで行くんだね!!」



「何ヲ脈絡ノナイ事ヲ!!」


 楽翼獣と楽槍獣が突っ込んで来る。


「いっくよー!!」


 そして、3人で演奏。それが音波のエネルギーとなり、2体のエクストラ獣を吹き飛ばす。


「ガッ……!!」



「これで行くわよ!!」


【スキャニング『轟轟戦隊ボウケンジャー』レクスターライズ】

【『轟轟戦隊ボウケンジャー』:ファイナルブレイク】


 ドリーマーはギアを付け替え、『轟轟戦隊ボウケンジャー』のサバイバスターをスナイパーモードに。


「よーし、はどうビーム!!」

「こっちは月符『ムーンライトレイ』っ!!」


 カービィとルーミアがビーム系の攻撃を放ち、それと同時にドリーマーは『クライマックスシュート』の如くサバイバスターで射撃。見事、楽翼獣と楽槍獣にクリーンヒット。



「私達ノッ、野望ガアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!!」

「オ姉サマアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!!」


 そして、そのまま爆散。


 すぐにEXライフで復活すると思ったが、ベースとキーボードが爆発した場所の方から飛んできて、真っ二つ。『秋山澪』『ウイングガンダムゼロ』『琴吹紬』『クー・フーリン』のギアが解放された。


「いよっし!!」

「大勝利なのか!!」


 ドリーマーが変身解除し、メリーと蓮子でそれぞれギアをキャッチ。

「あれ、今回もEXライフで復活すると思ったけど……」

「仮説を立てるに、依り代が別物だったから、ディスペクターとしての機能が上手く作動しなかった、と言った所かしら。」



 そんなこんなで、割とあっさり倒されたエクストラ獣2体。変貌していたランサー×ウイングの2人は、違法道具の使用と、テレビ局を荒らした事による器物損壊などの罪で逮捕されるのであった。



*****


 後日。秘封相談事務所にて。

「あの2人の言う、ナラティブ汚染作用を持った楽器をくれたって言う男の事は、こっちで探っておく。とりあえず、こっちとしてもありがとな。」


 そう言って作者は、カービィに貸していた銃型アイテムを返してもらった後にこの場を後にした。



「結局、助けられちゃったね。」


 秘封相談事務所に訪れていたみほは、少し申し訳なさそうにそう言っている。


「気にすることないよ!アレは色々特殊なパターンだし、そもそもミュージックバトルロワイアルの優勝はみほ達が正々堂々と勝ち取ったんだから!!」

「そーだよ。むしろいらない心配してたこっちが申し訳ないよ。」


 カービィとルーミアは、気にするな的な事などをみほに言う。そう言われてみほは照れるような表情をした。



「それにしても、そのナラティブ汚染を受けた人達を良く正気に戻せたわよね。」

 前日の事を思い出すメリー。すると蓮子が、

「作者の言葉を借りた上での推測だけど……

そもそもみほちゃんやみほちゃんのバンド仲間の持つ強いナラティブ、

そして何より、みほちゃん達が築き上げた実力、楽しむ事とか、そう言う熱意を伝える気持ちが合わさった事で、ナラティブ汚染をはるかに上回る力になった……そう言う事なんだと思うよ。」

「そうよね。……あの時のみほちゃん達、どんな状況でもすっごく楽しそうだった。」



 みほ達の元気そうな姿を見て、なんだか嬉しい気分になった蓮子とメリーであった。



終演。



~あとがき~
という事で、カービィ、ルーミア、みほを久々に登場させました。バンド仲間に関してはすぐに書けるわけではなかったけど、まあ、どこかで(とあるポップンカード元にしたから全員原作にいるネームドキャラですぜ)。
さて、次回はデュエマ話含みなわけで。金髪がまた来るよ(?)
今回はここまでです。