二次創作小説(新・総合)

Re: 勇者達のワクワク冒険活動記録譚 ( No.34 )
日時: 2024/10/27 05:17
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

*第2章:真の武闘家・マァムの完全復活。

第21話「休息と小さな勇者の憂鬱」


【オペラオムニアの世界 飛空艇 甲板】


・ティ視点


「ったく冗談じゃねぇぜ!! まさか。俺様たちそっくりのイミテーションが……、そこら中にうじゃうじゃいるとはよ……」
ヒム「ああ。俺んとこの隊長も同じ事を言ってたぜ、そしたらアイツ……それらを想像したら…かなり身震いしちまってな……」
実弥「その……。お前んとこの隊長さんとやらってよ、闘う前『以前』から…かなり恐怖を抱いてんだな……(汗)」
ティ「まあ。ヒムのとこの隊長・チウの不安に関してもさ、俺には少し分かる……気がするなぁ(汗)」
実弥「……。ティ……」
ヒム「おっ。ティの若旦那、おまえさんは大したもんだぜ♪」


今はこうして、安心していられるかも知れないけど。
俺には……、そこまで闘えるような力はあまりないんだ。
俺も『こちらの世界』の事を知るまでは、伴侶はんりょとなった俺の妻・りんごと新婚生活を満喫したかったんだ……。
その理由は、少し前に遡るかな……。


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【回想:すずらん商店街 安藤製菓店】


『はいっ。毎度ありがとうございました〜、今後ともご贔屓ひいきに♪』
ティ『りんご。……少し話があるんだけど、いいかな…?』
りんご『ふふっ。あなたが何を言いたいのかなんて…何も言わなくても分かりますよ、ティ!』
ティ『えっ……?!』
りんご『確かに。私たちがこうして出会えたのも、ぷよぷよとテトリス……『2つの世界』がこ〜んな風に混ざり合った事がきっかけなんですよ。もし……、もし何もなかった日々だったら……こんな風に出会わなかったかも知れないじゃないですか……!!』
ティ『ああ。……その件に関しては、時空の番人・エックスに改めてお礼が言いたいよ!』


りんごはいつも、俺のために背中を推してくれるんだ。
もし混ざり合ったあの出来事の中でりんごに合わなかったら、俺は変わらなかったかも知れない。
りんごだけじゃない、アミティやアルルたちに出会えた事もきっと……『運命の導き』その物かも知れないと俺は思うんだ。
今は訳あって彼女と離れ離れになってしまっているが、君は今……何処で途方にくれて居るんだろうなぁ…りんご。


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【お花畑 最深部】


・ダイ視点


「………………」


何故か、嫌でも夢に出て来てしまうんだ。
オルネーゼと同じように、俺にもそっくりな自分の影がもし此処にいたら…おれはどうなっていたんだろう。
父さんからは皆を太陽へと導けと言われているのに、バッツが突然あんな事になっているから……今はそんな気分じゃないよ。
彼を本来の姿に戻したいのは変わらないけど、どうしたらいいか全然分からないな……。


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(BGM設定:FF7よりエアリスのテーマ)


『ダイ。そんなに落ち込まないで?』
ダイ「キミは……。闇の世界のマァム?」
マァムのダークイミテーション『ええ! 前にオルネーゼさんが言っていたわ。私たち『闇の世界』の人間には、あなたたちのいる光の世界には眩し過ぎるのよ……』
ダイ「……………」
マァムのダークイミテーション『………? どうしたの、ダイ』
ダイ「確かに。……キミの言っている事だってすごく痛い位に、重々じゅうじゅう理解してしまうよ……」
マァムのダークイミテーション『………。闇の世界のバッツさんは今も。光の世界のバッツさんを信じて、『私たち』の負担を軽くする為に……ボロボロになるまで戦い続けようとしているわ!!』
ダイ「つまり。エクスデスは『闇の世界』にいるバッツの感情を……?!」
マァムのダークイミテーション『ええっ。最初から容赦なく利用するつもりらしいわ、奴は……。覇王エクスデスは……その夢を実現する為に…他の闇の戦士たちを痛ぶり続けているのよ……!!』
ダイ「そんな……。飛空艇の中にいるみんなに急いで知らせなきゃ……、こうしてる間にも彼が……『闇の世界』のバッツが危ない………ッ!!!」
マァムのダークイミテーション『ええっ。さあ……『光の世界』の小さな勇者・ダイ、今は振り返らないで進みなさい! それと、それとね……』
ダイ「大丈夫。キミの事は絶対に助けて見せるよ、俺が…俺たちが絶対に……ね?」
マァムのダークイミテーション『分かったわ。それまでダイ、もう一度あなたたちに合うまで……『光の世界』の私の事を、しっかり守って上げてね?』
ダイ「うん。おれの知ってるマァムなら大丈夫だよ、彼女に何があっても…おれが必ず守って見せるからね!!」
マァムのダークイミテーション『分かったわ。その時は『光の世界の私』を連れて来てね、いつまでも私は…此処で光の世界の皆を待っているから♪』
ダイ「ありがとう。………出来たらなんだけどさ……、キミ自身が『これからどうするか』って事も。おれ的にはきちんと考えて欲しい…かな……///////」
マァムのダークイミテーション『あらあら。その点に関しては本当にごめんなさいねダイ……、うふふっ♪(クスクス)』


まったくもう……。そういう『大胆』なとこだけは、おれが知ってるマァムとあまり変わらないんだよね。
少し1人になりたいってリュウやツェザールには前もって伝えたけど、マァムにいつ異変が起こるか分からないから…早めに戻るしかないと俺の中で悟ったんだよね。
そんな時おれの前に現れたのは、雲の上を歩くダラルの王様やフェルノーク・モーリアスの王様たち。
おれが急いでいると察していたのか、マァムたちがいる飛空艇まで全速力で帰還したのは…俺の口から言うまでもないかな!!

22話に続きます。