二次創作小説(新・総合)
- Re: 勇者達のワクワク冒険活動記録譚 ( No.36 )
- 日時: 2024/10/28 17:55
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
第22話「目覚めたエルフの少女」
【飛空艇 医務室】
・エミリア視点
「…………? 此処は……?」
エキドナ「目覚めたかい? 此処は『飛空艇』と言う所だよ」
「ひくう………てい………」
おかしいな、確か私……大きな会社みたいな場所が建っていた場所に倒れていた筈なんだけど。
私が気を失っている間に、誰かが私を此処まで運んでくれたのかなぁ。
どうやら辺りを見渡していると、此処は別世界のようだね。
エキドナに支えられながらベッドから上半身のみを起こすと、そこへタイミングよく黄色いバンダナを巻いた黒髪のショートヘアをした男の子が来てくれたんだ。
う〜ん、この子の性格的を私なりに言うと…私の知ってるガーフィールと少しだけ似てる気がするけど……何かが違うんだよねぇ。
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「おっと。今起きたばかりだからよ、もう少し安静にしてな?」
「ねえ。私を助けてくれたのって、あなたなの?」
ポップ「違う。多分俺じゃねぇけど……、後でアンタを助けた2人組を連れてきてやるよ♪」
エキドナ「分かった。例の2人組が来るまで、ボクが彼女をしっかり見ているよ」
ポップ「そうか。自己紹介がまだだったな! おれはポップ、宜しくな♪」
エキドナ「ボクはエキドナ。こっちは氷結の魔女・エミリアだ、こちらこそ宜しくねポップ」
ポップ「ふ〜ん。メーアやゼシカと同じ氷使いのエルフかぁ……、へへっ。仲良くしようぜ♪」
何だろう、凄く安心感がある不思議な人だなぁ。
私……、そんなに寝てしまっていたのかなぁ。
確かに彼…ポップの言う事は間違いじゃないけど、かと言って私を助けてくれた2人にお礼もしてないよ。
このままじっとしてられないから、今すぐにでも起きたいの!!
それを察してしまったのか、私はエキドナに静止されてしまったんだ。
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「エキドナ……、どうして………?」
エキドナ「エミリア。焦る気持ちは分かるが、今はポップの言う通りにするんだ」
エミリア「でも……」
エキドナ「エミリア。何故彼がもう少しだけ休んでいろと言ったか分かるだろ? 要するに、彼が『例の2人』とやらを連れて来るまでは起きるなと言う事だ!!」
エミリア「…………」
エキドナ「何か口にした方がいいよ。食べられそうかい?」
エミリア「うん……。お腹……空いてきちゃった♪」
エキドナ「仕方ないなぁ。今回だけは特別だよ?」
エミリア「えへへっ。は〜い♪」
私の知ってる世界にいた時は、私を憎む程に羨ましがっていたけど。
『この世界』に来てしまったからには、いつまでも仲の悪い姿を見せたくないな。
今は私たちだけみたいだけど、この飛空艇って所には私たち以外の人とかもいるのかなぁ。
さっき此処に来てくれた黒髪の彼……ポップみたいに、話が分かる人だったら私は嬉しいな。
もしこの世界の何処かにラムやレムも来ているなら、私の事を…凄く心配してくれているんだろうなぁ。
23話に続きます。