二次創作小説(新・総合)
- Re: 勇者達のワクワク冒険活動記録譚 ( No.44 )
- 日時: 2024/10/30 20:47
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
第24話「小さな勇者・ダイの決意」
【飛空艇 停留所】
・ダイ視点
「オーホッホッホッホッ!」
「この声…、ケフカ・パラッツォか?!」
ケフカ「お〜怖い怖い! でも大丈夫ですよ〜、目の前にいる貴方さえ僕ちんのお役に立ててくれれば〜♪」
ダイ「………。まずは、話だけでも聞こうか…」
この男…、何か企んでいるみたいだけど。
その悩みを解決するなら、おれが敵側のスパイとしてコイツの計画に参加するのも手だ。
もしそうなったりしたら、おれは皆と……マァムと闘うことになってしまう。
かと言ってコイツの監視も最重要だ、最重要なんだけど…どうしたらいいんだ。
そんな時、強烈な殺気を解放する心強い味方がおれの目の前に現れたんだ。
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「貴様……。汚らわしい手でディーノ様に触るな!!」
ケフカ「ふんっ。大した戦力でもない奴には用はないですよ〜だ!」
ジレン「なっ……、貴様!!!」
ダイ「ジレン。今は怒りを抑えて欲しい」
ジレン「ですが、ディーノ様……」
ダイ「お願いだ。此処はおれが何とかしたい……」
ジレン「……。わかりました……、ディーノ様のご命令とあらば!!」
元第11宇宙の戦士であっても、今の彼の強さはケフカの言うことに一理ある。
かと言ってバッツは未だに『あのまま』だ、勿論マァムだって完全に記憶が戻っている訳でもない。
まあ、難しい話は後で聞いても遅くはないかな。
とにかく今は、ケフカの目的を聞いてみよう。
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ダイ「ケフカ。お前がおれに言いたいのはこうだ、「いかに竜の騎士様とはいえ、目の前で困っている仲間を見過ごせないでしょう」てね?」
ケフカ「そうですよ〜。僕ちんに強力してくれるなら〜、生意気な暗黒魔導士様にだって勝てますよ!」
ダイ「お前……。その為におれをわざわざ利用するつもりなのか? ふざけるのも大概にしろ!!!」
ケフカ「別にふざけてませんって〜。だけど、今そちら側にいても…あなた様はただ……回復を待つばかりじゃないですか〜?」
ダイ「………ッ!!!」
ジレン「ダイ様。奴の言葉に耳を傾け……ぐはっ!!」
ケフカ「やっかましいですねぇ〜。用のない部外者は黙っていなさい!!」
ダイ「ジレン……。き………、貴様ーーーーー!!!」
この場であの姿を……竜魔人を覚醒するのは、初めてだけど。
おれの殺気を気付かせてくれたジレンはただ、おれを守ろうとしてくれただけなのに。
これ以上ジレンが傷付くのは嫌、それは分かっているけど。
それを悟っていたのか、ジレンは意識を朦朧としながらも…おれの方に視線を向けている。
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(BGM設定:FF6よりセリスのテーマ)
ダイ「ジレン……ジレン! お願いだから、しっかりして!!」
ジレン「ダイ様……。私に構わず…、そこにいて下さい………」
ダイ「………。ケフカ…、その手を離してくれるかな?」
ケフカ「いいでしょう。では、僕ちんの計画に参加することを決意しましたか?」
ダイ「ああ。その代わり、これ以上仲間を痛ぶるのはやめてくれ!!!」
ジレン「ダイ様……。いけません………」
ダイ「ごめんジレン。此処で君を助けるには、こうするしかないんだ……!!!」
ジレン「………。分かりました……、ダイ様がそれをお望みとあらば……。奴らやダイ様の想い人に他言無用することをお約束しましょう………」
ダイ「うん。後の事は任せたからね、ジレン」
ジレン「………ッ!!! 『偉大なる』未来の勇者様に敬礼っ!!」
ありがとうジレン、そう言ってくれて嬉しかった。
おれが皆を守る為にパーティから離れたのは、ケフカの監視をする為だ。
コイツの目的が暗黒魔導士・エクスデスを倒す事なら、おれは少しでもコイツの為に全力を尽くしたい。
このままバッツの回復を待つよりケフカの作戦に乗った方が、他の皆やマァムの負担を少しは軽く出来る気がするからね。
ごめんねメーアにテレシア、暫くの間だけおれはケフカに仕える事にするよ。
25話に続きます。