二次創作小説(新・総合)

Re: UWでの日常SP~アルティメットな逃走中~ ( No.2 )
日時: 2024/10/27 01:24
名前: おろさん ◆cSJ90ZEm0g (ID: wXN0Dq0s)

 早速、逃走者集めに動くウルトラワールド陣営。普段滅多に向かう事のない世界を含め様々な世界を回る。



《バーチャルトピア》


 ボーカロイドやボイスロイド、VTuberなど、ネットの世界で生きる者達が暮らす世界が1つ『バーチャルトピア』。蓮子とメリーは、最初にこの世界に訪れた。


「前にイタコさん達から聞いたバーチャルトピア、こんな形で来ることになるなんてねぇ。……あ、あのディスプレイに映ってる子見たことあるわ。」

「音楽がすごいくらい鳴り響くわね……やっぱりバーチャルなだけあって電子音楽の代表格って感じ。風景も何だかメタバースみたい。」


 周りの風景を見るだけでも何だかワクワクしてくるようなのだが、目的はあくまでも『逃走者集め』であり観光と言うわけでは無い。


「で、早速この世界から誰か良さげな人を探すって事だけど……でも最初からこの世界はハードル高くない?クロノス社の逃走中見てみたけれど、バーチャルトピアも有名どころを既に逃走者として出してるようだし。」

「その中から招いた事のない人を勧誘してって話だけど……電話でホロライブやにじさんじに尋ねてはみたけど都合合わないらしいし……あら?」


 悩みに悩んでいるその時。野外ライブが行われているのを見つける。


「野外ライブだ。……あ、歌ってるのは……


……そうだメリー、あの子はどうかな?」

「え、あの子ってまさか……あら、驚いたことに参加した記録もないみたい。もしかしていける?」


 そこで、『千本桜』を歌っている、緑髪ツインテールの少女。ボーカロイドの代表格『初音ミク』だ。

 蓮子とメリーは早速、そのライブ会場の裏側へ向かう。


 なお、普通なら警備員に止められるところ、前もって月村に渡されたカード(言わばクロノス社の特権)を見せればすんなりと通してくれた。


***


「え、逃走中!?本当に!?」


 数十分後。ライブが終わった後、ステージ裏に移動したミクに逃走中アルティメットの話を持ち掛ける。


「やるやる!今まで何かギャラが高くなるーだとか、単に予定が合わなかったーとかで全然参加できなくてさ、いつか参加してみたいなぁって思ってたの!」


 ミクに事情を説明し、アルティメットに参加しないかと言ってみた所、結構前向きに答えてくれた。


「流石に有名なだけあってそう言う問題突っかかっちゃうんだ……;(小声)」

「今回に関してはクロノス社側も大分張り切ってるっぽい手前、問題は無さそうね。(小声)」


 と、言うわけで。


「うん、クロノス社もミクちゃんの事務所も、問題なくオッケー出してくれた。幸先良く1人目ね。」

「とりあえず、110名集まるまで一旦自分の予定の方進めちゃって。終わったら連絡くるはずだから。」


「分かった!楽しみだなー!」

 ルンルンな気分になっているミクを見て、蓮子とメリーは楽屋を後にした。




「さーて、早速良いところから1人目、と。ええと今の所……あら、『2人』いるわ。」

 そして、端末で逃走者収集情報を確認する蓮子。2人が登録した『初音ミク』と、もう1人『むらびと』だ。

「『むらびと』?ああ、『どうぶつの森』の。ピカチュウさんが登録したみたい。そう言えばスマブラファイター経験者の1人って言ってたわね。」


 メリーがそう言っていると、電話が鳴る。相手は大地からだ。


「あら、もしもし?え、大地さん、どうしたの急に。」


『いや、逃走者になってくれそうなやつが見つかってな。』


「おお、それは一体どこの?」


『どこのっつーか……まあどこの世界の住人かはまだ聞いてからじゃないと分からないっつーか。』


 そう言うので「どういう事?」と聞くと、


*****


《スマブラ屋敷》


「あー、オー、報告する。先程、スペースシップ『テト号』が謎のマシントラブルを起こした後、見知らぬ世界に不時着……やけに力持ちな奇妙な成人男性に片手でキャッチされている……なお、おれ『ティ』、そして『オー』をはじめとするテト号乗組員は無事である……」


 スマブラ屋敷に不時着しかけた宇宙船を、大地がキャッチ。そしてその宇宙船の中から出てきたのは、ぴっちりした服を着た、紫がかった髪色の青年だ。『ティ』を言う名前らしい。共にに出てきた黄色い球体のような浮遊生物『オー』に、何か伝えている。


「『ティ』に、『オー』……お前ら、もしかしてテトリス世界の住人か?確か、メイドウィン『エックス』だとかの知り合いの。」


 と、今の連絡発言に大地が反応。


「ん?貴方は……エックスを知っているのか!?」

「ぴぴぴ!?」


 それを聞いて、ティとオーは驚く。


「『おろさん』って言うやつは知ってるか?この世界のメイドウィンなんだが。」


「この世界?……って事は、此処はウルトラワールドなのか!?


ええと、すまない、原因不明のトラブルで不時着するところだった。」


 大地の言葉を聞いて、ティは色々察してくれた。


「良いんだよこれくらいなら何とかなる。



……ああそうだ。そういやお前は『2代目テトリス王者』だったな。そう言う意味合いも兼ねて何だが、少し話を良いか?」


 大地はテト号を広い場所に下ろし、テト号内部で色々あった後に事情を説明。


「成程、逃走中か。そう言えば、過去、テトリス王者時代にエックスが参加したことがあるとよく言っていたな。月村サトシと言う人は仲が良かったとか。」


「なんか初耳情報聞いたけどそれはそれとして、どうだ?俺達としても、最近の異変の諸々の情報共有も含めてながら関係者を増やしたいってのもあるし、どうせなら派手にやりたいって気持ちもある。」

 大地にそう言われたティは、

「……ああ、分かった。先程の不時着で迷惑をかけた事もある。この際、参加させてもらおう。」



*****


《シェアード・サークル:秋葉原》


 シェアード・サークル該当世界の秋葉原。そこにあるアニメショップ『ゲーマーズ』。


「別世界の秋葉原!!そしてご存じ(?)ゲーマーズ!!此処にいる有名なキャラと言えば!」


 みほ、カービィ、ルーミアがそこに訪れ、近づいてみる。


「フンフフ~ン♪お店の前でお掃除にょ~♪」

 その後ろ姿は、厚手の猫手袋や白猫足の靴、(大きなリボンと鈴付きの)猫耳帽子とネコ尻尾などネコの装飾と、メイド服を着用した、緑色のショートボブの少女。


「目当ての人物発見っ!!」


 と、その少女の姿を見てみほが思いっきり指さす。


「にょ?お客さんかにょ?何か最低でも1,2名はすっごい既視感があるにょ」


 少女の、青い目を見て、


「ビンゴ!!正真正銘の『でじこ』こと『デ・ジ・キャラット』!女神メイドウィンブロッコデスが変身してる方じゃない、ちゃんと青い目の初代!!」


 妙にテンション高めにそう言ったみほである。


***


「にょにょ!?あの有名なクロノス社の逃走中かにょ!?」


 店内に入って、みほ達の話を聞くデ・ジ・キャラット及びでじこ。


「そうそう。あ、そっちはクロノス社の存在認知してる感じ?」


「勿論にょ!デ・ジ・キャラット星でも逃走中は超有名!!母様も大ファンなんだにょ。そう言えば秋葉原に来てからは別世界が関わる番組を見かけてなかったにょ。」


 カービィの質問にでじこはそう返答。


「というか別世界と言えば、お前らよく見たら何かしらのゲームで見たことあるにょ。何の作品か忘れちゃったけどにょ。」



「とりあえず、でじこちゃんも参加希望する方向でオーケー?」


「当然にょ!別世界にもでじこの魅力をアピールするチャンスにょ!!」

 相当やる気満々な模様のでじこ。



「あなただけ目立たせるわけには行かないわよでじこ!!」


 と、その時。ゲーマーズに誰か入って来る。でじこと違って、ウサギを彷彿とさせる装飾の少女。


「あ、ラ・ビ・アン・ローズこと『うさだヒカル』だ」


「ってうおおおい!!本名は……まあアニメとか見て把握してるんだという事だろうからそれはまだ良しとして、せめてちょっとくらい名乗り演出させなさいよ!!?」


 折角名乗ろうとしたのをみほがあっさりうさだの名前を言ってしまった。


「ちょっとラ・ビ・アンって言いなさいナレーション!!」


「あの、申し訳ないけど尺の都合があるので……(byみほ」


「生々しいにゅ」


 そんでもって、後ろの方からは『ぷちこ』こと『プチ・キャラット』。あと球体の『ゲマ』もいる。


「ゲマの紹介が一番雑ゲマ!!(byゲマ」


「まあ、とりあえず君たちも参加したいって事だよね?


それの事なんだけど、色んな世界から集めるって言う都合上一度にお馴染みメンバー全員参加ってわけには行かなくて。」


 と、そこでみほがそう説明。


「って事だから、くじ引きで決めてもらうことにしたよ。」


 そして、カービィが(棒タイプの)くじ引きの箱を取り出す。今回2本あり、片方は『参加券』というわけである。


「ゲマ?でじこが参加確定だって言うならわかるゲマが何で2本ゲマ?」


 でじこ除いて、この場にいるのはぷちこ、うさだ、ゲマの3名。だが箱にあるくじは2本。


「ああ、それだけど『ゲマは却下』って連絡受けて」


 と、カービィ。


「んなっ!!?何でゲマが参加却下れるゲマ!!?ずるいゲマゲマだって逃走中やりた――」


「ルーミア、食って良し」

「わーい」


「ちょっ、食って良しってどういう意味ゲマぐがほぼぼおおぼぼぼぼぼぼ」

 何か騒ごうとしてたゲマをルーミアに対処させた後、うさだとぷちこにくじを引かせる。



 結果は、ぷちこが参加権を獲得した。


「あーん!!でじこどころかぷちこにくじ運で負けたー!!」


「わーいわーい(棒)」




「じゃあ、デ・ジ・キャラットとプチ・キャラットで登録っと。……おっ?」


 2人分の参加権を登録した後、メールが3件。みほのバンドメンバーにも協力を仰ぎ、逃走者集めを手伝ってもらったらしい。


「あ、良いところに!それも3人分登録通ったみたい。



ええと、まずニットちゃんとBis子ちゃんは……え、メイドウィンの推薦で!?そう言えば逃走者募集のやつ作者が広めてたなぁ。

それで、『桜井景和』……就活生の人かぁ。推薦理由は分かんないけど……何かあるのかなぁ。


で、レナさんとメルちゃんの方は……へぇ、『大秘宝妖怪ヨーデルセン』を巡る冒険を繰り広げた冒険家の鮫妖怪。名前は『インディ・J』かぁ。で、あとはリサちゃんとホワイト・メリーちゃんの方は……」


 メールの内容を確認していくみほ。そして8人目に当たる逃走者登録されたのは……


「えーと?……うん?これは……え、和田どん……じゃなくて、何?」


 写真を見ると、和田どんっぽい見た目だがどう考えても全然違う、両手両足がムキムキの謎生物が写っていた。


*****


 とある世界の、辺境の地『ゾルタン』。それなりに離れた位置にある、『レッドアンドリッド薬草店』。


「作者の言う通りなら、この店にいるって話よね。」


 ジャスティティア装備と、オールアラウンドヘルパーと美女と野獣のE.G.Oギフトと言ういつぞやの変装と同じ格好をし、その店に訪れた阿求は、早速店の扉を開き中に入る。


「あ、いらっしゃい。」

「いらっしゃいませー!」


 そこにいたのは、穏やかな雰囲気の青年と、長い金髪の少女。


「(ん?何だ……?服装も武器も見たことが無いが……オーダーメイド品にしては何か――)」

「レッド?」


 青年の方は、阿求が持つジャスティティア装備を見て、金髪の少女の方は青年の様子を見て首を傾げるが、


「あー、初っ端から困惑しちゃってるようで申し訳ないんだけど……あら」


 と、その時。後ろの方から、身長は(金髪の少女と比べて)比較的低い少女が2人。阿求は、その2人に見覚えがあった。


「あら、貴方達に会うのも、バスターズグランプリ以来ね。



それに、何だか憑き物が取れたって感じねぇルーティちゃん。」


***


「なーるほどねぇ、この短期間でそんな事があったわけ。そう言えば兄がいる趣旨の発言ちょっと言ってたわね……」


 阿求は、薬草店の青年こと、(本名『ギデオン・ラグナソン』の)『レッド』と、金髪の少女及び『リーズリット・オブ・ロガーヴィア』から粗方の事情を聞いた。



(ルーティがバスターズグランプリに関わる前に)勇者パーティーを追い出された後、薬草店を開いたレッドの事、彼を追って来たリットの事、

 現在『ルーティ・ルールー』を名乗るレッドの妹『ルーティ・ラグナソン』が持つ『勇者』の加護による苦悩、レッドがギデオンの頃に彼を勇者パーティーを追い出した張本人『アレス・スロア』との対立等々。そう言った事情を説明された。


「何というか、部外者の私からすると大変だったのねとしか言えないけれど、とりあえず平和そうで何より。

(というか、この世界のメイドウィンは悪趣味なアーキタイプって作者が言ってたけれどそう言う事なのね……)」


 その話を聞き、阿求は何とも言えない表情をする。


「まあそれもそうなのですが、こちらからすると貴方にも色々あったようですね。」


 と、阿求にそう言うルーティの友達『ティセ・ガーランド』。ジャンピングスパイダーの『うげうげさん』もいる。


「まあ、確かに実際色々あったわ。そんで今もそれなりに振り回されたり振り回したりよ。

というか悪かったわね、急に押しかけて何が何だかだろうけど……」


「いや、良いんだ。俺達も、君が異世界人だって話を聞いて最初は驚いたけど、ルーティの知り合いだって言うなら本当なんだろうし、見慣れない武器にも何となく合点がいく。」

 と言う感じでフォローっぽい事を言ったレッド。

「それで、『逃走中』だっけ?別世界にそんな行事があるなんて、何かちょっと気になるわね。」

 すると、逃走中の話に食いつくリット。

「ええ、都合上4人全員を連れて行くのは出来ないけど、結構派手な事になるでしょうね。」

 参加するかどうかを聞くと、

「だったら、お兄ちゃんとリットが参加したらいいと思う。」

 と、ルーティがそう提案する。

「え、そんなあっさりいいのか?」

「はい、一応私たちは過去に少しながら異世界に関わったことがありますので。

それに、Qさん……いえ、阿求さんが言っていた、ジルコン獣なる黒い生物の事は私もルーティ様も気がかりでした。時折現れる奇妙な生物含めてこちらで調査しておきます。」

 レッドが聞いたのを、ティセはそう答えた。

「じゃ、レッドさんとリットさんの2人を登録しておくわ。にしても、この世界にもジルコン獣が出てくるだなんて思わなかったわね……ルーティちゃんとティセちゃんが同種のF.Oと面識があったのは幸いかしらね。すぐに敵対存在だって認識できるわけだしまあ……ん?

ねぇティセちゃん、貴方の言う『奇妙な生物』って何の話?」


*****

《スマブラ屋敷:地下施設》

『『ねこレストラン』という店の料理長が参加してくれることになった。曰く、異世界の料理に触れれば何か新メニューが閃くかもしれないとのことだ。』

『こっちは、『バッジとれ~るセンター』っていうバッジ専門のゲームセンターから1人登録出来たぞ。といっても、バイトが1人だが。』

 慧音と天子から、また逃走者登録ができたという連絡を受ける作者。

「よし、また2人増えたか。所々断られたり、シンプルにろくなことにならないの省いたりしたのはあるが今のところ順調か。」


「よぉ、作者。」

 すると、後ろから誰か現れる。

「お、誰かと思えば、鬼人正邪か。何の用だ?」


「そう、久々の正邪様さ。……それはそれとして、『逃走中』やるんだってな。ネットカフェのPCで見たぞ?募集のサイト。」

 正邪はそう言って、自身の端末の画面に映る『逃走者募集中』の要項を見せる。

「ああ、お前も見たのか。で、お前も参加したいってか?」

 作者がそう聞くが、

「いいや?アタシは参加しないよ。追われる方は正直懲り懲りなんでね。

そんで、いつぞやの件で面識のある2人をアタシは推薦するよ。つっても5人の中からあみだくじで決めたんだが」

 そういって正邪が見せた逃走者応募用のリスト。その中にある、『関谷なる』と『ハナ・N・フォンテーンスタンド』の2人の項目を見せた。

「なるほど、『ハナヤマタ』世界の2人……そうだな、時空融合の件の時はあんまり話せてなかったし、いい機会か。」

「じゃ、決定ってわけだ。」


感想まだ

Re: UWでの日常SP~アルティメットな逃走中~ ( No.3 )
日時: 2024/10/27 09:06
名前: おろさん ◆cSJ90ZEm0g (ID: wXN0Dq0s)

《ProjectMoon世界:図書館》

「というわけなんだけど……ダメ?」

 荒廃した世界の、都市の外に追いやられた施設『図書館』。千束とたきなはそこに訪れ、図書館長『アンジェラ』に誰か逃走者登録出来ないかを聞く。

「そう言われても、異世界といえどそう易々と送り出せないわ。バスターズグランプリの時のゲブラーに関しては強制参加だったからやむを得なかったけど、今回は流石に話が別よ。」

 それを聞かれたアンジェラは、流石に出来ないと言っている。

「そこをなんとか!時空融合やQの件が解決してから最近あんまり関わってなかったからさ、良い機会だと思うんだけど……」

「いや良い機会も何も、此処の世界観的にも本来そう積極的に関わっていい立場じゃないだろ俺ら……」

「そもそもQの件は普通に並行世界パラレルワールドのロボトミーも関わったものだったから手伝っただけだもの。」

 ローランとアンジェラにバッサリ切られる。

「えー、やっぱりだめかぁ……」

「仕方ありませんよ。この世界は私たちの世界以上に入り組んでますし……」

 流石にどうしようもないと、2人は帰ろうとした時。

「アンジェラ、ちょっといいかしら。」

 そこにやってきたのは、黄色めの髪の小柄な少女。自然科学の階の担当司書『ティファレト』だ。

「『ネツァク』に用があったのだけれど何処にいるか知らないかしら?」

「ネツァク?そういえば見てないわね。まあ、どうせまたどこかで酔いつぶれているのでしょうけど……」

 それを聞いてアンジェラは、芸術の階の担当司書である緑髪の男性『ネツァク』を強制呼び出し。

「ZZZ……ん……あれ、ティファレト?……ああ、アンジェラが……」

 アンジェラの想定通り、酒を飲んで思いっきり酔いつぶれている。

「ちょっとネツァク!?昨日皆で掃除しようって話になってたのに1人だけサボってどこ言ってたのよ!!!」

「あれ、もうそんな時間だったんですか……流石に飲みすぎましたか……けどもうちょっとだけ……」

「ネーツーァーク!!?お優しいことにもうアンタの階含め大体を掃除し終わったんだからせめて何か――あら?」

 その様子を見ていた千束とたきなが、ティファレトとネツァクの方を見る。

「ねぇ、あの2人は?」

 とアンジェラに聞くと、

「ティファレトはともかく……まあ、もう好きにしたら?」

 そう放棄気味な発言をして、あっさり許諾した。

「え、あの、何の話?(byティファレト」


*****

《スマブラ屋敷》

「ってことで、ボクも参加したいけどいいかな?」

「ああ、勿論大丈夫だ。」

 ボルメテウスと会話しているのは、『クッパJr.』。アルティメット参加を許諾してもらっているところのようだ。

「あ、そうそう。最近、結構気がある感じの知り合った子がいるんだけど、その子も参加させていいかな?ちょっとお金に困ってるみたいでさ。逃走中の話を聞いて参加したくなったみたい。」

 そう言って、その知り合った子から渡されたというリストを渡すジュニア。

「こいつは……まあ問題ないと思うぞ。」

「良かった。ありがとう!じゃあ始まるの待ってるから!」

 ボルメテウスが、2人分登録してくれたのを確認した後、ジュニアはこの場を後にした。

「あ、ボルメテウスさん!」

 すると、入れ替わりでハヤテとナギが戻って来る。

「お、お前ら。どうだった?」

「『インクウェル島』から1人登録出来ました。作者が言ってた、『デビル』と『キングダイス』と言う人物がジルコン獣を利用して何か企んでるなどの話をしたら協力してくれるって。」

「あまり敵が増えるのもよくないのは事実だし、協力してくれる奴等が多いに越したことは無いからな。」

 ハヤテがまた1人登録出来た趣旨の話をし、登録されたリストをナギが見せる。

「いい感じに増えてるな。……それで……今は19名くらいか――」


「いいや、20名だよ。」

 すると、そこにまた誰かやって来る。

「あれ、黒須羽さんと古明地さんじゃないですか。」

 ハヤテたちがそこに視線を向けると、やってきたのは鈴夜とさとり。


「話の方は前もって聞いてるよ。ちょっと立て込んで遅れちゃったけど。」


「そういえばお前たちにも、事前にスマブラ屋敷に月村サトシが来ることを伝えられていたな。……で、さっき『20名』って言ってたがどういう意味だ?」

 鈴夜の発言に対し、ボルメテウスがそう聞くと、さとりが。

「言葉通りの意味ですよ。……以前、とある情報をちゃっかり得ましてね。それが少し放っておけないものでして。

今、それ関連の世界にセンリツさんが向かっています。……曰く、目当ての人は『そういう事を放っておけないはずだから』、とのことです。」


*****

 とある世界。それは、巨大複合企業『皇神スメラギグループ』によって、『第七波動セブンス』なる特殊能力を持つ者たちが国の秩序の糧とされる、そんな近未来の世界。

「で、当時『フェザー』と言う武装組織に関わり、能力者を完全支配するプロジェクトを進めた『紫電』を倒した青年……ざっくり言うとそんな感じの能力者が貴方、『ガンヴォルト』って事でオケ?」

 説明口調でそう言ったセンリツの目の前には、青い服装の金髪の青年。名を、蒼き雷霆(アームドブルー)『ガンヴォルト』。通称を『GV』。

「君は一体何者なんだ?能力者ではないようだが、これは……」

 センリツから生える、ナノマシンの黒い腕を見て警戒しているGV。

「ん?ああ、コレ?過去に変な組織に改造されてねぇ。言っとくけど、これに関しては皇神スメラギとは無関係だから。

あと、私達は『貴方達』と敵対するつもりはないってことも言っておくわ。信じるかはそっちに任せるとして。」


「……。」

 GVは、まだ少し警戒中。彼は、元々宝石のような体質を持った奇妙な存在の調査を依頼されていた。人語を話したり、どこかで見たような姿をしていたりする、かなりの数の謎の宝石生物。

 そしてその宝石生物を見つけた際に、一方的に攻撃を仕掛けられた。数は多いものの敵ではなく、軽く倒していったそんな中、今目の前にいる少女が突如として、かつて戦った皇神スメラギ側の能力者のソレに似通ったワープホールから出てきた。

 宝石生物がその姿を見た瞬間に、少女にも攻撃をしようとしたところ、少女は奇妙な黒い腕で、残りの宝石生物を根こそぎ倒した。そして現在に至る。


「うん、元よりそのつもりだよ。

……状況はわからないけれど、少なくとも君は、どうやらあの宝石の生物にとって敵なのは確かみたいだ。」

 GVは一瞬1人で何か言っていたが、それはそれとして一部は理解してくれているようだ。

「まあ、そこはわかってくれたようで何より。……それで、さっきの宝石生物、私達が『ジルコン獣』って呼んでる奴らに関係する話をしたいんだけど……

……私にも『聞こえる』方が今都合よさそうだから、ほい」

 センリツは本題に入る前に、何やら自身のナノマシンを周囲に散布させる。……すると。センリツの視界に、GVの背後にいた少女の姿が浮かび上がる。

「やっぱり、時系列的にはそこら辺。やっぱりいるよねぇ『電子の妖精(サイバーディーヴァ)』の『モルフォ』、いや……」


『えっ!?もしかして、私の姿が見えてるの……?』

 その少女は、まるで蝶のような姿(しかも電子状の大きな蝶の羽がある)をした、金色がかった髪色をしている。

「仕組みはわからないが、体の粒子レベルの物質を蒔いたことで、『シアン』を君にでも視認出来るようにしたのか……」


「ついでに監視カメラとかもシャットアウトしておいたから、心おきなく説明できる。」


***

『異世界人……なんだか胡散臭いけど、そのジルコン獣が使ってた力も、あなたの体もさっきのワープホールも第七波動セブンスじゃなさそうだし割と本当なのかなぁ。』

 GVと一心同体の存在となっている『シアン』は、GVと共にセンリツの話を聞いて少し興味を抱いている。

「それである時。そのジルコン獣を使っている、ついでに言うと私の改造にかなり関与してる『ヴォル・デ・トンベ』なる組織が、この世界の第七波動セブンスを利用して何か企んでるっぽい話が耳に入ってさ。その過程で皇神スメラギと手を組まれるのもこちらとしては非常に困るというか。」


「それで、かつて皇神スメラギの計画を止めたボク達にも手伝ってほしいと言いたいのか。」


 少し渋い顔をするセンリツに対してGVがそう聞く。


「まあ、極論そんな感じ。無理にとは言わないけど、協力はしてほしいかな。

……あと、これは出来ればでもあるんだけど。」

 そう言うと、センリツは招待状らしき封筒入りの手紙をGVに渡す。

「これは……?」

「異世界にある、バラエティ番組の参加券。封筒を開いた時点で自動登録されるっていう、はたから見たらほぼウイルスメールみたいな仕組み。」

『自分で言うんだソレ……で、急に何でバラエティ?』

「そのゲームの主催者は時空で起きている問題の解決に前向きな人で。この世界に現れたジルコン獣の事含めある程度は手伝ってくれるかと。

……まあ君にも色々あったようだから、これ以上下手なこと言うつもりは無いわ。そういうわけだから、そろそろ私は戻るよ。参加してくれるの楽しみにしてるから。」

 と言って、散布したナノマシンを全て回収した後、センリツは帰還していった。


『で、結局のところどうする?まあGVの事だし……』

 シアンは、GVにそう聞く。

「ああ……あの時のように、同じような過ちを繰り返されるわけにはいかない……だから……!!」


 そして彼は、渡された手紙を開けた。


*****


《スマブラ屋敷:地下施設》

「アレックスが参加したい?ああ、良いぞ。あいつ時空に関わったことそんなになかったし良い機会だな。」

「(お辞儀をした後退室)」

 スティーブが作者に、参加希望していた者の登録を頼み、許可を貰った。これでまた逃走者が1人増えた。


「戻ったわよー。」

 それと同時に蓮子とメリーが戻ってくる。

「お、蓮子、メリー。成果はどうだ?」


「ある異世界にある学園に行ってみて、『学園内で一番強い生徒』って条件で探してみたわ。そしたらこの子が。」

 そう言ってリストを渡すメリー。

「うお、『ユミエラ・ドルクネス』!?闇魔法を使うレベル99の令嬢!マジかメイドウィンの中では結構有名だぞ」

 それを見て結構驚いている作者。

「え、そんな有名な子なの?」

 と、蓮子が聞くと、

「ああ、ユミエラが住んでる世界のメイドウィンはちょいと悪趣味なんだが……ユミエラは、意図せずそいつが仕組んでたシナリオを破った奴でもあるんだ。」

「何かよくわからないけど凄い子って事ね。あ、でも最大レベルって学園長の人が言ってたからその時点ですごいのか」


 そんな感じのことを話していると、

「戻ったわよ作者。」

 阿求が戻ってきた。


「お、阿求。どうだったか?」

 対し作者はそう聞くと、

「スポンサー『鳳凰・カグヤ・クォーツ』の推薦で、無事3人確保したわ。シェアード・サークル該当世界の住人で、どうやら『錬金術師』だそうよ。」


「む……彼の推薦となると。というか随分すんなりと許可してくれたなあっちはあっちで立て込んでたはずなのに。ともかくありがと。


とりあえずこれで25人……あ、ピカチュウ達からだ。ワリオと、フォックスとファルコを登録か。まあ最初の内はこいつらも良いかな。じゃあ28名で……ん?」


 すると、誰かからメール。正邪からだ。


「また正邪か。またどっかかに逃走中のこと持ちかけたか?


って、次は山口如月と大道雅じゃないか。また鈴夜の知らない間に彩井学園の子達が関わることに……」


*****


「それで、逃走中に参加したいって言う娘?」


「はい!!異世界の皆さんと愛し合うため!!私『アリィ』、いつの間にかこんなところにやって来ちゃいました!!」


 うたが、参加希望者がポップンワールドのポプの宮神社で待ってるという話と、ポプの宮神社に落っこちて来たという少女の話をの2つの話聞いて近所の『ポプの宮神社』に出向く。そこで出会ったのは、やたら『愛』という言葉を使ってる少女だった。


「何かバスターズグランプリで似たような子見た気がするけど別人だろうとして……で、さっきの発言はシンプルにどういう事?」


「私の友達が、過去に異世界に関わったって言う話を聞いて、言ってみたいって思っていたのですが……それである日、その友達がこの『逃走中アルティメット』参加者募集のチラシを持って来て、チャンスだと思ってその友達の力で何とか来たんです!!

その後思いっきり逸れてしまってここにいますけれど……;


まあ、要するに別世界の住人である皆さんと仲良くなりたいのです。話によれば、世界によっては荒んでるような場所もあると聞くので、出来るのならそう言う人達とも……って思ってます。」


 と、少女『アリィ』は言っている。


「まあ、立派な志で何より。とりあえず登録の方はしておくから……まずアンタの言う友達探して元居た世界に帰還しておいて。」

「そこは、一緒に探すところではないんですか?」

「こっちも忙しいのよ。」


*****


 シェアード・サークルの該当、きんいろモザイク世界。大宮家にて。


「じゃあ、2人も登録って事だね。」


「はい、お願いします!」


 みほは、大宮忍とアリス・カータレットの参加を承認、登録してもらった。


「フフフ……これで異世界の金髪少女ともっと関われますね……!!」

「予想はついてたけど隣で言わないでシノ(切実)」



「よーし、これでまた2人。ひとまずカービィ達を待とう。」


「みほー!!」

 噂をすれば、ルーミアが戻って来る。

「あ、ルーミア。収穫はどう?」

「霊夢と魔理沙に聞いたら参加してくれるって。」

「お、それはそれは。リストで見知った人多いけどまあ前半の内は問題ないとして……カービィは?」

「多分この辺り探してるとは思うけど。」


*****


「お邪魔しまーす!!……あれ?」

 お腹が空いたのか、カービィが近くにあったレストランに寄ってみた。


「アラ、カービィサンじゃないデスカ。」


 すると、横にある席にいたのは、Mr.ゲーム&ウォッチ。他にも2人いる。


「ゲムヲと、確か友達の百鬼姫と……あと茨木華扇?」


「誰かと思ったが、スマブラ仲間だというピンク球体か。」

「あうっ……」


 百鬼姫の方は初っ端からあだ名呼び、茨木華扇は、スイーツを美味しそうにほおばっていたがカービィに姿を見られて固まる。


「あ、カービィちゃんだ。いらっしゃい!」


 と、そこに出てきたのは松原穂乃花。どうやら穂乃花の家系のレストランだった模様。


「あ、穂乃花。……そうだ、ちょっといい?」


***


「へぇ、逃走中かぁ……面白そうだけど、明日以降もお店のお手伝いしないといけないから流石に難しいかなぁ。


……あ、そうだ。華扇さん達はどうですか?」


 と、穂乃花が話を華扇たち3名に振る。


「えっ!?い、いや私は」

「いいんじゃないデスカ?逃走中に1回参加してみたかったんデス」

「そうじゃな。どうせなら異世界の甘味をもっと知るチャンスでは無いのか?」


 否定しようとした華扇だが、ゲムヲと百鬼姫に言われてまた固まる。


「それなら、この手紙開けてみて。開けたら逃走者登録が自動でされるから。」


 カービィが3名に封筒を渡し、ゲムヲと百鬼姫が早速開けて登録。


「どうしたのじゃ同士。開けないのか?」

「い、いやだって」


 百鬼姫にそう言われるが、何やら躊躇ってるっぽい華扇。


「(この頃、欲望半分ながらと言えど、この2人含め私はあまりにも異世界に引っ張りまわされている……仮にも私は幻想郷の賢者でもあり、れっきとした仙人……阿求もこの頃とんでもない変化が起き、何やら未来人が現れたなどと言う噂も)」



「ところで3人とも何でこのレストランに?」

 ふとカービィが聞くと、

「この人達、よくうちに来てくれる常連さんなんだ。皆美味しそうにスイーツをいっぱい食べてくれてて何だかこっちも嬉しくなって――」


「▽○□E%UL&OVCH<‘wgも!!!!??」


 何か思いっきり慌てて、勢いで華扇が封筒を開けた。


「あっ……う……う……」


 そして震える。


「え、か、華扇さん?」



「うううううおお――」


 半泣きになり、それをごまかすかの如く店を出て走り出……そうとした時


「フニャ~ン」

「ふぎゅっ!!?」


 突然床から何か出て来て、華扇の足に引っ掛かり転倒。


「フニャ~ン、ぶつかっちゃったぁ」


 それは、青い、奇妙な生物だった。


「あれ、君は……?」


 カービィが聞くと、


「フニャ?……ボク『コブロン』!逃走中の応募の話を聞いて遠いところからやって来たよ!」




「大丈夫デスカ華扇サン」

「さっき情けない声出た……ひぐ……」

「何故感情ぐちゃぐちゃになっておるのじゃお主……」



感想まだ

Re: UWでの日常SP~アルティメットな逃走中~ ( No.4 )
日時: 2024/10/27 01:32
名前: おろさん ◆cSJ90ZEm0g (ID: wXN0Dq0s)

「こちら阿求よ。……あら、にゃんこ軍団からも参加希望。それで『ネコ』と『バトルネコ』。また2名増えたわね。……さて……」


《かぶき町:万事屋銀ちゃん》


「え、マジ?逃走中やるのかマジか」


 阿求は、万事屋銀ちゃんに訪れ、坂田銀時に逃走中の話を持ち掛ける。(新八と神楽は今不在)


「それで、この世界からも2人くらい参加させたいところなんだけど。丁度良いのいない?出来れば極力マシな方向で。」


「2人ィ?……生憎新八と神楽今いねェし、それ持ちかけられるやつそういるもんじゃないぞ。」


「一応身の回りに色んな人いるんだから誰か誘いなさいよ。」


 そんな話をしていると。


「邪魔するぞ」


 そこに誰か入って来る。珍しい事に、土方十四郎だ。


「あ?何でマヨラーが来てんだァ?こちとら脱税した覚えなんて無ェんだよ」


「大した儲けない奴にわざわざ取り立てるか。前も言ったろ。時空融合現象であの金髪少女達の世界巻き込んだ男、ソイツ始末したヤツを探してんだよこっちは。


で、たまたま稗田阿求お前が此処に入ってきたのを見て、何か情報手に入ったか聞いてみる事にした、それだけだ。」


 土方本人曰くそう言う事らしい。


「面倒臭いからこの人で良いかな」


「ってオイィィ!?何か知らないけど俺の知らない所で話進めようとしてるだろ!!?」


 阿求は無視して勝手に土方を登録しようとしているようである。


「そうツッコむんじゃないわよジョークよジョーク。で、確か意味不明な理論で人様馬鹿にしてたやつよねその始末されたのって。



……前に風都で悪事に関与していた人間を始末ついでに暴走させた娘がいるんだけど、かぶき町の件と同一人物かもしれないわ。逃走中の参加を条件に、こっちも情報話すから。」



*****


《ウルトラワールド:スマブラ屋敷》


『この度ベジータ王子を参加させてもらう事にしました。』


 パラガスが、1人逃走者を登録。


「ありがと。これで44人目……あれ?何だ何だ。いつの間にかまた1人。誰か手紙渡したのか。


って、『インポスター』?何か総合的に嫌な予感しかしないんだが……参加登録された手前は様子見か……」

 と、また逃走者を引き続き探す作者。すると、扉がガチャっと開く。

「よう!お前がウルトラワールドのメイドウィンか!!」


 入ってきたのは、大きなお腹の、ワニのような生物だ。


「お前は……『キングクルール』か!」


「聞いたぜ?特別な逃走中をやるんだってな。だったら、俺も参加してやるよ。というか参加させてくれないか?」


 と、キングクルールは参加希望。


「む……そうだな。ドンキーの所にも情報渡しておいた方が良いしそれ考えれば良い機会。問題ないと思うぞ。」

 作者は、問題なく許可する。

「よっし!!最近暇だったもんだからラッキーだ!……ところで、あと何人で始まるんだ?」


「お前で46人目だから、あと64人集まれば開始できるが。」


 そう言うと、


「まだまだいるんだな……じゃあ、こいつでもう1人行けるか?」


 するとキングクルールは、部屋の外から誰か引っ張り出してくる。緑色のカラーリングの、メイドロボットと思しき少女。


「え、コイツ『エメラ』じゃんか!!?」


「はい、ボンバーガール『エメラ』と申します。ピース」

「事故って他世界から飛ばされたのか浜辺で倒れててな。潮で錆びていたがそこに関しては独自で修理しておいた。……まあ、見た事のない仕組みだったから元の世界で直してやってくれ。」


「まあ、だな。ひとまずボンバーガールの世界に連絡しとく。あの世界ならすぐ直してくれるだろうし。」


***


 そんなこんなで数十分後


『以前のバスターズグランプリ参加者で絞った結果、トレイン=ハートネットさんとイヴさんが参加してくれるという話になりました。』

『棒人間の世界っぽいところから連絡が来たんだけど、驚くことにアメリカ政府から1人送ってくれるって話になったよ!』


 たきなと千束が、そう連絡しに来た。


「ありがと。これで3人増えたか。半分に到達するとなるとあと5人。そろそろ知り合い以外の逃走者を増やしていきたいかな。」


 そう呟いていると、


「じゃあ、これで51人目になったな。」


 するとまた、正邪が。


「シェアード・サークルとは別にあるデュエマ世界に行けたんだが、D4の『最上川イッサ』ってやつを参加してもらうことにしたよ。つか、F.Fのオリジナル『霞ヶ関ファルゴ』ってあの世界出身だったんだな。」


*****


「そろそろ寿司を食べないと死ぬぜ!!!」


 その頃。またとある世界にやって来た上白沢慧音とピカチュウ。


 何故か、周囲に寿司が落ちていた。割とサイズあるやつ。


 そして、やたら大声を上げる変な男が1人。


「クソッ!!今日も寿司が美味いぜ!!寿司!!美味すぎるだろ!反省しろ!!」


 と、道端にある寿司を謎原理で食べていく男。


「な、なあ、目当ての男はアレで合ってるんだよな?」

「あ、ああその筈なんだが……」


 その様子を見てすっごい引いている慧音とピカチュウ。


「クソッ!!何でこんなに美味いんだ!!寿司!!美味さの加減を知れ!!寿司!!美味すぎる自覚はあるのか!!?」


『寿司を愛する者よ、聞こえますか?』

 と、その時。男に元に、寿司っぽい妖精が現れる。

「誰だお前は!!(決まり文句)」

『私は、大いなる寿司の意思。今、この星、それどころか時空全体に、寿司を巻き込む脅威が迫っています。

お願いです。時空と寿司を守るため、あなたの力を貸してください。

そのためにまずは、あなたの目の前にいるあのお二方に頼んで『逃走中』への参加資格を得るのです。』

「やってやるぜ!!」



「え、あの、え?」


『寿司を愛する者』と、多分メイドウィンの『大いなる寿司の意思』の会話がトントン拍子(?)で進んで、なんだかんだでまた逃走者が1人登録された。



*****


《神部界》


『創界山』の見える、(メイドウィンとは別の)神々の暮らす世界。


「まさか天界に近いこの世界に私が来ることになるなんてなぁ……」


 天子は、そんな世界に向かう事となり、要石に乗り空を飛ぶ。


「神部界で異変が起こりつつあるって言うから、協力がてらこの世界から1人逃走者をって事だが……結構前向きに参加してくれるだろう『伝説の救世主』とやらも今はこの世界にいないし。

なにか、魔神乗りで面白そうなやつは……お?」



 すると天子は、もっと上の方向に何か飛んでいるのを見つける。というか、そっちの方から天子の元に近づいているのだ。



「あれは……鳥型の魔神か。あんなのもあるのか。

そこの、明らかに私に迫ってる鳥型魔神のパイロット!!良いところに来た!ちょうどお前みたいなのと話がしたかったんだ!!」



「何だって……?」


 天子の発言を聞き、その魔神に乗っていた男は話を聞くことにした。


***


「それで、お前の名前は『渡部クラマ』か。……鳥の姿をして、鳥型魔神に乗るとは何か不思議だな」


『渡部クラマ』の、鳥の獣人のような姿をしたその姿にそんなコメントをする天子。


「言っておくが、ある日『また』この姿になっちまっただけで俺は本来れっきとした人間だぞ。」


「あ、そうなのか?どういう経緯でそんな事になったんだ。一応、大地という私の師匠の仲間が、この手の異変解決に動く奴等でな。情報は把握してきたいんだと。」


 そう聞くと、


「いまいち信用しきれないが、まあ言っておくには越したことは無いか。……数日前、創界山の麓で穴を掘ってる変なやつがいるって話を聞いてな。

ソイツを探りに行った時に突然妙な煙を浴びて、このザマだ。結局、そう言う行動をしたやつは見つからなかったし、俺はいつまで経っても元に戻らねぇ。それで近辺を調査してたら今に至るってわけだよ。」

 多少天使の事を怪しみつつも、クラマはそう答えてくれた。


「で、お前確か天人の『比那名居天子』じゃないか?神部界でもまあまあ噂になってるぞ。成り上がりだとか、破天荒だとか、貧乏神とつるんでるとか。


まあ、弟子入りだとかのさっきの発言とか聞く限り、別の世界と関わって変わってきてるようだな。……で、そんな天人様が、わざわざ神部界まで何で来たんだ?」


 その次にクラマがそう聞くと、天子は本題に入る。

「さっきも言ったが、私の師匠の仲間、ウルトラワールドのメイドウィンは、今お前が言ってたような異変を調べている。……その際、色々あってクロノス社からこれの運営の手伝いをする事になった。」


 そう言って、天子は逃走中参加のため手紙を渡す。


「って、マジか!!クロノス社の逃走中……それもアルティメット!?神部界でも有名だぞクロノス社って。そう言えば異常現象の調査もやってたなぁあの会社。」


「って事なんだ。まあ大地には色々と恩義もあるし、私は協力してるわけなんだが。

……まあ本題を言うと、逃走中アルティメットに参加してくれないか?その分、お前が求めている情報をあいつらの方で探しておく。」


 そして、そんな条件付きでそう頼む天子。


「そう、だな。この異変で、いずれ『アイツ』もきっとまた神部界に来る。……だが、多分相当根が深そうだ。となるとやっぱり仲間は多い方が良い。


……いいぜ、やってやる。」



*****



 とある世界。その住宅街で。



「待ち合わせ場所はここのハズだけど……」

 蓮子とメリーは、逃走中に参加希望している『とある人物』との待ち合わせでやって来たのだが……


「シシシッ……」


 柵に寄りかかって、笑っている犬と、カラフルな色合いの鴨が1匹ずつ。


「ねぇ蓮子、もしかしなくても、あの犬よね?」

「そう、ね……カービィが言ってたスマブラファイターの……『ダックハント』さん。」


 2人は、その犬『ダックハント』に近寄る。


「お、来たか。お前達が、噂の未来人『宇佐見蓮子』と『マエリベリー・ハーン』か。事情は聞いてるぜ?まあなんというか、大変だったなぁハッハッハ!!」


 そんで大笑いするダックハント。


「あの、私達の事はともかく、逃走中に参加希望するんですよね?でも何でこんな住宅街に……」


 メリーがダックハントに対してそう聞くと、


「ああ。最近、面白いやつを見かけてなぁ。聞いて驚け、『釘バットを持った天使』だ。」


「釘バットを持った……」

「て、天使……」


 そう聞いて、困惑する2人。


「たまたまこの家に男子中学生と共に入っていくのを見かけたもんで。ちょっと盗み聞きしたら面白い会話してるんでなぁ興味出たわけだ。」



 そう言って、その家の方に視線を向けると、

「アハハハハッ!!何か今日はすっごく気分が良いよ桜くーん!!」

「ああっ!!ちょっと待って!!何で脈絡もなくエスカリボルグ振る舞わしてべぎゃぼっ!!」

「あ、ごめん桜君!ぴぴるぴるぴるぴぴるぴ~♪」




「な?何か面白そうだろ?」


「いや、あの、そんな笑顔で言われても;;」

「と言うか返り血一瞬付着しなかった?2階の窓に。流石にそんな易々と物騒な子呼ぶのも――」


 流石に、ダックハントの言う娘に関しては却下させるつもりだったが、


「そう言ってもよぉ、カービィに送ってもらった手紙、もうアイツに届けちまったぜ?」

 と、秒でそう言った。

「えっ?」




「あれ、ところでドクロちゃん、その手紙って?」

「ああこれ?逃走中の参加券なんだって。」

「へぇ、そうなんだ――逃走中!!!?」


 と、そんな会話が聞こえて来る。


「あの、じゃあ私達を呼んだ意味は」


「お前らの顔をちょっと見てみたかっただけだが。」

 と、ダックハント。

「諦めなさい(byカモ」


 そう言われて、もう何をどういっていいのかわからない蓮子とメリーであった。



*****


《スマブラ屋敷:地下施設》


「かれこれこれで55人突破!!あと半分だ!!」


 逃走者が半分集まって盛り上がる作者。


「でも、これほとんど知り合いの比率が多くない?」

「極力面識がある人は多く入れないようにと言われてませんでした?」

 それに対しそう言う千束とたきな。

「それはまあ……残りの半分で、接点もそうない住人を集めりゃいいんだよ。いくつか候補とかはあるから。とりあえず多少休憩挟みながら引きつづき頼むよホント。」



 そんな事を言って、とにかくまた送り出す作者であった。ウルトラワールドによる逃走者集めは、まだまだ続くのだ。



*****


《???》



「へぇ、逃走中アルティメット。クロノス社も大層な事するわねぇ。」


 ドクター・ベノディアが、ハルカスの報告を聞いて、逃走中アルティメットの事を把握する。


「とりあえず、こう言うのは強いナラティブ所持者が集まる。開始したら、徹底的に邪魔をしてあげましょう。ダイヤにも協力仰いでおきなさい。」


「承知した。……そう言えば、最近目立った行動をしていなかったアイキュー達が、何かを始めようとしているらしい。」


 すると、ついでにそんな事を言うハルカス。


「あら、アイキュー達が?まあアイツらの妨害してくれるなら上々だけど……


あ、始めると言えば。『あの件』の方はどう?」


 そうドクター・ベノディアが聞くと、


「そちらも問題なく。性格は終わってはいるが、此方の味方戦力を底上げしてくれている。」


「フフ、それは何より。



……さて、そう言うわけだし、私達も引きつづき、ね。」



 そんな感じで、敵もまた動くのであった……





逃走者集め後半に続く。

次、逃走者紹介。感想まだ