二次創作小説(新・総合)
- Re: マリオブラザーズの冒険譚 ( No.93 )
- 日時: 2024/11/30 20:30
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
第2章:亜空の使者、再び
第21話「手加減無用の強化試合 前編」
・フリーレン視点
「う〜ん。まさか物理タイプと探索タイプが当たるとはね…」
「フリーレン。その物理タイプはもしかして、ティーダの事か?」
『えっ?!』
「そうだね。いなくなる前にリノアが言っていたけど、その彼とロックって人はかなり友好的な関係だったそうだよ? ふふんっ♪」
2人の実力を間近で見た訳ではないけど、特にティーダはかなり強くする事で便利なアビリティを習得するらしい。
そのアビリティとは、マナシードだ。
マナシードってどんな魔法なんだ? 音ゲー内にしか存在しないアビリティだからだろうか…。
しかも、使用回数が限られているらしいけど。
-----
「う〜む……」
「ゼンゼ? どうかした?」
「ゼーリエ様から言われてその若者について調べてみた所、現在はビサイド・オーラカに属しているらしい…」
「『元』らしいけどね…」
「……。何か訳ありか?」
「うん。その大会の最中に戦闘があったらしくてね、かなり奮闘していたそうだよ」
「……………」
あれ? あやふやな部分しか言ってなかったかなぁ。
ゼンゼには分かりやすく説明したつもりだけど、上手く伝わってなかったんだろうか。
困るんだよね、想いを言葉にしないと伝わらないのは…。
そう伝えたら前に「フリーレン様がそれを言うんですか…(汗)」と、フェルンに飽きられた事がある。
しかし、肝心の2人はお助けキャラを誰にするかで深刻な顔になるな。
(陽気な夢想的なポジションでもあるティーダならともかく、旅の冒険家・ロックまで悩むなんて…何かあったのかなぁ)
それ以前に、互いに緊張しているのかな。
仮に私が出てしまえば、「フリーレン。あなたではやり過ぎてしまうかと…」て数日前に、ヒナタが言っていたんだよねぇ。
彼女の言ってる事は間違いじゃないけど、何故かかなり痛いとこを付くから…後からがかなり以上に恐ろしくて怖いよぉ〜………。
後は……、肝心の本人たちがどう動き出すかだろうね。
22話に続きます。
- Re: マリオブラザーズの冒険譚 ( No.94 )
- 日時: 2024/12/01 07:01
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
第22話「新たな仲間の元へ」
【空艦バトシエ コックピット】
・ティ視点
「皆。オラとベジータで幾つか情報収集したけんどよ、ヒュンケルの話っつーと…ダイが何日か前辺りにある勇敢な武人とやらに助けられちまったって話だ」
「助けられただって? 一体誰がダイを逃したんだ?」
「安心しろティ。そいつに関しては、ウソップに頼んで奴の似顔絵を前もって描いて貰ったぞ!」
彼の特徴は赤いマントで覆われつつ、いくつかの武器を持っている武人。
要するに、ダイを助けたのはギルガメッシュって事になるだろうな。
まずは彼が何処にいるのかを、ディルク様を通じて調べて貰わないと駄目みたいだ。
今奥の酒場に残っているのは、『しっかり者のお姉さんこと』頼れる女学級委員長・テレシアと回復のエキスパート・フィーナ。
更にはルッカに負けず嫌いの些細な頭脳を持つオルデリオン出身の若き軍師、ニコル。
りんごから彼の話を『ある程度』聞いてはいたが、何事にも慎重に行動するのが彼らしい取り柄なんだろうなぁ。
ーーーーーー
「おい、ティ!」
「どうしたんだい?」
「先程玉壺から気になる情報を入手したんだが。この気配はオレとカカロットの顔見知りなんだ」
「何だって?! その戦士は今、何処にいるんだい?」
「………。ドワドキアの大聖堂だ、まずはそこ関連のクエストが届いている。話の続きはその後だ!」
「分かった。そのクエストを受けよう」
玉壺というのは、壺自体を攻撃として操る元上弦の鬼…だったんだよな。
そいつと塁、猗窩座が最近大人しいのは何かあると思っていたんだけどね。
最近猗窩座はヒュンケルやティナから強化試合を3度ほど受けているから、どんな強い敵だろうと…あの男なら何とかなる気がするんだ。
う〜ん、パーティ編成一覧に切り替えたのはいいが…悟空がかなり強いと嫌でも認識してしまうなぁ。
今回ばかりは簡単なクエストのみだから、それならばマリオブラザーズを筆頭にベジータ 猗窩座 モリーを同席しようか。
ーーーーー
【ルイーダの酒場】
「おおっ、愉快な銀髪ボーイよ!」
「あははっ。久しいなぁ、モリー! その呼び方は相変わらずだね」
「はははっ。ミスターに呼ばれて乗ってみたが、この乗り物は中々居心地がいいな!」
「ミスター……。つまり、ヤンガスのことかい?」
「そうだ! しかし、空飛ぶ船とはすごい技術じゃわい!」
「いや。ディルク殿の話によると、この船こそ我々『秩序側』の主な拠点地でもあるんだ!」
「………。猗窩座………」
「ティ。お前が俺をメインパーティに入れたのは、例のクエスト受注だからか?」
「ああ。グロリオがドワドキアにいるらしいんだ、彼に会う為にはベジータを同行した方がいいかと思ってね」
それに、現段階でカンストリーチはメーアとバッツ…ヒュンケルに悟空だ。
メイン主人公のマリオたちは既にカンスト済みで、バトル中は状況に合わせてルイージに変わる事も可能だからね。
俺もそこそこ強くなって、今は87レベルまで上がって来ているからな。
りんごは中々伸びずに、76レベルまでしか成長していない。
彼女より少し上の桁が確か……、81レベルの女学級委員長・テレシアだろうな。
ラゼルはかなり低くて、現段階だと48レベルって所だろうね…。
今後の編成時はかなり以上だけど、良く考えて組み直さないといけなくなりそうだなぁ。
23話に続きます。
- Re: マリオブラザーズの冒険譚 ( No.95 )
- 日時: 2024/12/01 17:04
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
第23話「突然の入れ替わり①」
・ヒュンケル視点
【ルイーダの酒場】
『マナマナ〜♪』
「い〜〜や〜〜〜。助けてーーー、禰󠄀豆子ちゃーーーん!!」
「ちょっと! 私はテレシア、禰󠄀豆子って子じゃないわ!!」
「初めて毒舌されました〜♪」
初めて察した、先ほどの不思議な出来事によって…大半の仲間たち(※一部は免れたらしい)がバラバラに入れ替わっている。
今禰󠄀豆子の姿をしているのはテレシアだという事は、オレは何処に引き寄せられているだろうか…。
持ち易そうな武器…チャクラム、つまりオレは今……ティの姿になっているのか?!
ーーーーー
「ヒュンケル 苦戦中。様子見 可能?」
「そうだね風神。今は、そっとしとこうか!」
「勿論だもんよぉ、フリーレン様!」
「態度。改!!」
「…………(汗)」
相変わらずの容赦ないローキックを喰らっているのは、何故かシュタルクの姿になってる雷神。
対する風神は現在、ベジータの姿になっている。
と言う事は、フリーレンの姿は時リンクになっているということだな…。
以前メーアに話を聞いた所、元の身体に戻るのには3日の有効期間がある。
残り2日の間に、何としてでも馴染めなければならないな。
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「私…、フェルンちゃんになってる…」
「分かります。私も今は、ティナ様のお姿になって戸惑っていますから!」
「つまり。それ以外は効きにくかったという感じかしら…」
「そうだな。実際私とヒナタ、ゼンゼは変わっていないからな…」
「確かにそうですね……」
「ヒナタ。誰がどの身体になってるか、分かるか?」
「はい。ある程度ではありますが…テレシアの姿になっているのは、恐らく禰󠄀豆子でしょうね。ヒュンケルの姿がティならば…後は交互に変わってもあまり危機感ないのはロックとティーダ位でしょう(汗)」
『うむ。全くその通りだな…』
これから作戦決行という『大事』な時に、まさかこうなってしまうとは何たる屈辱だ。
仕方ない、残りの2日とやらの間で元の身体に戻る為の秘策を何としてでも身に付けるべきだ。
丁度こちらに来ているのは、ティーダの姿になっているロックと…ロックの姿になっているティーダか。
先程言っていた彼女たちの言うように、あまり違和感ないという意見に関して全くの同意見『そのもの』になりそうだな。
24話に続きます。
- Re: マリオブラザーズの冒険譚 ( No.96 )
- 日時: 2024/12/02 08:17
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
第24話「謎の青年・グロリオ登場」
【空艦バトシエ 艦内】
・メーア視点
「皆。一旦集合だ!」
私はその頃、蒼炎アイクになっているゼルダとラーハルトの姿になってる蒼炎アイクと今後の打ち合わせをしていた所だった。
他に衝撃が効かなかったのは、私とラゼル アクトとレイン&フィーナ夫妻にニコル。
今ツェザールとして動いているのはクラウドで、オルネーゼの体内にはティファの魂が入ってしまっているわ。
奥から出て来た玉壺やモリーたちにも被害はなく、落ち着いて話し合いが執り行われようとしていたの。
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「ご命令通り。かのものをお連れしましたよ、リムル様!」
「ありがとうトレイニーさん。後は任せてくれ」
「分かりました。それでは、私は引き続きジュラテンペストの警護に移りますね♪」
「ああ♪」
ドライアドのトレイニー…、訳あって今はティの姿になっているヒュンケルの話によると。
森の守護神という強い肩書きがあるみたいだから、万が一の場合は任せて貰ってもいいかな。
後は、実の妹的存在のテレシアになっても…禰󠄀豆子はフェルンになってるティナとティナの姿になってるフェルンに頭を撫で撫でして貰っているわ。
本当にもうっ、あなたたち3人はほんの少し位危機感を持ちなさいったら!!
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「待たせたな。俺はグロリオ、今はリムル様とビルス様に仕えている戦士だ!」
「ああ。それでグロリオ、メーアたち以外の皆に変化が起きている事は知ってるよな?」
「はい。ベニマル様のお話によりますと、一部の変化は幻のポケモン・マナフィにあるのではないかと」
「やっぱり。マナフィが今回の件で絡んでいたのかぁ…」
「ふっ。ピカチュウの姿に突然なっているにしても、相変わらず口調は変わらないな? クリリン」
「あっ、スルドい!」
「凄いよグロリオ。良く分かったな! 実を言うと、俺でさえもあまり理解してないんだよなぁ〜」
「はぁ…。悟空の姿でその口調はあまりよくないのではないですか? リムル様!」
『えっ……?!』
つまり、今リムル陛下になっているのは悟空って事ね。
後は雷神になっているのがベジータだとしたら、シュタルクになっているのは…雷神?!
それを察したのか、ラゼルも私と同じようにかなり頭を抱えるようになってしまう。
その様子に気付いたのか、何故か子リンクになっているダイが私たちを落ち着かせている。
要するに今の子リンクは、ロックとティーダと同じように…ダイの姿になっていると言う可能性が充分に高いわ!!
一時期的に相互の意識の場所が変わったとしても彼の行動はもしかして、「大丈夫。後2日はあるから、それまでに少しでも馴染もうよ」と言う意味を込めた慰め方だと…私とラゼルは初めて思い知らされたのはその場で語るまで以上も造作そのものもないわね。
25話に続きます。
- Re: マリオブラザーズの冒険譚 ( No.97 )
- 日時: 2024/12/03 09:03
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
〜作者からのお知らせ〜
今後の更新内容ですが、2章の前半の終盤にマァム死亡イベント編に入ります。
その時の同行者予定は、ダイ(必須) レイン&フィーナ アイクorロイになります。
涙腺崩壊の可能性もあるので、無理な方は回れ右をして下さい。
- Re: マリオブラザーズの冒険譚 ( No.98 )
- 日時: 2024/12/03 19:53
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
第25話「さよなら、レオナ 前編」
【スマブラXの世界 攻城内部】
・レオナ視点
「…………」
あの字は、間違いなくあたしの恋人・ポップの字でもある。
勿論あたしの外出許可を出したのは、他でもないリムル様だった。
護衛としてベニマルとソウエイを同席しているけど、辺り一面はプリムだらけだった。
そんなの、あたしの氷系呪文で一撃よ!!
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「甘いなぁ、パプニカの女王様よぉ〜」
「あなた……、ポップじゃないわね?!」
「やはりか!!」
「レオナ様。お下がり下さい!」
「お〜と。邪魔なお前たちには休んで貰うよ…」
これは、催眠呪文・スリプル…。
今の声は、ポップ自身じゃないわ!
まだまだ駆け出しの身ではあるけど、あたし位の魔力があれば多分…出来る筈だわ。
この私…レオナが誓います、闇に染まりし光の者にどうか再び光の道を歩みたまえ!!
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「ダイヤモンドダスト・シヴァ!!」
「くっ…。氷の女王・シヴァが相手では部が悪……ッ?!」
『へっ。ようやく隙を見せたなぁ、異空神・ゼバロさんよぉ』
「黙れ…。『貴様』の出る幕ではない!」
『レオナ。『おれ』のことは気にするな、思いっきり大技を繰り出すんだ!』
「ポップ……。ええっ、分かったわ!」
これで分かったわ、今のポップ自身はゼバロに支配されている。
そしてあたしはシヴァとアイコンタクトをしながら、ヒャダルコを何発か続けて放つ。
そのお陰もあってか、数秒間眠っていたベニマルたちも動き始めた。
彼らはそれぞれ黒炎と束縛陣を繰り出し続け、本物のポップがあたしの前に姿を見せてくれたわ。
そんな彼にあたしは迷いもなく、ベホマを繰り出そうとしたその時…一瞬の出来事が起きてしまったの。
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『グサッ……』
「が……、ガハ……ッ!!!」
「レオナ!!!」
『レオナ様!!!』
何故……、このような事になったの……。
シヴァはあたふたしつつも、後に続いて来ているポップに視線を向けている。
あの視線はまるで、「ポップさん。主の処置は後回しです!」と言っているように聞こえるわ。
あたしからもお願い、今はあいつを……ゼバロを倒して……。
あたしの意識が……、少しでも続いている……間に……ッ!!!
26話に続きます。
- Re: マリオブラザーズの冒険譚 ( No.99 )
- 日時: 2024/12/03 21:11
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
主役キャラ紹介。
マリオ
本作の主人公。
お馴染みの配管工を担当する赤い帽子を被った陽気な兄。
少々ビクビク感のある弟・ルイージを支えながらも、今まで以上の冒険で更に強くなる。
しかし、彼はロックと同じく…ある諸事情によってキノコ系が苦手になってしまった。
1人称は、ボク。
「レオナ姫……。そんな……!!」
「駄目だ。ボクたちは何の為に、此処まで来たんだ…」
「あっそう。いつもありがとう……」
「仲間の仇は絶対に…、ボクたちで果たして見せるから!!」
「ポップ。戻って来て早々に悪いけど、今回ばかりは…キミの力を借りたいんだ……!!」
ルイージ
ジャンプ力の優れたちょっぴり臆病なマリオの双子の弟。
お化けなどのホラー系は大の苦手だが、プロ級の料理を振る舞う。
同じように振る舞うバッツやシュタルクとすぐに意気投合し、時には2人の背中や野菜自体を嫌うノクトの背中を押したりする心優しい一面を持つ。
1人称は、僕。
「うぅ……。何処に行ったんだよ〜、マリオ〜」
「兄さん。いつも言っていたよね、「僕たち2人がいれば、何も怖くない!」て!!」
「ノークートー。仮にも一国の王子が好き嫌いしたら駄目だよ?」
「はいはい。楽しい狩りがしたいなら、まずはご飯を残さずに食べなきゃね?♪」
- Re: マリオブラザーズの冒険譚 ( No.100 )
- 日時: 2024/12/04 08:25
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
第26話「さよなら、レオナ 後編」
【空中スタジアム】
・大魔道士視点
「何故だ…。何もかも上手く行く筈だったのに……」
「お前もそこそこ気付いている筈だ、ゼバロよ!」
「な………、に………?!」
「これが。人間と仲間たちの絆の力だ!!」
1級魔法使いにして、フリーレンと同じエルフである最高司令官・ゼーリエ。
中々表舞台に出ないと思ってはいたが、レオナのピンチを察して…此処まで来てくれた気がする。
フリーレンとフェルンのゾルトラークが…ヒュンケルのグランドクルスがゼバロその物に直撃し、闘いは無事に終わった。
しかし、本当にピンチなのはレオナの方だ。
彼女が放った召喚獣シヴァも悲しい顔をしつつ、新たな主であるフリーレンの中に入っていく。
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「レオナ姫……、嘘でしょ?!」
「…。ゼーリエ、この先からは何となくだけど。2人にした方がいいかもしれない気がするんだ……」
「それもそうだな。さあお前たちも一旦下がれ、今回ばかりはフリーレンの意志を尊重しよう……」
ありがとうよ……、皆。
こんな時に済まねぇけど、貴重な2人の時間を過ごしたいんだ。
レオナが回復するとも考えたくないまま、おれはレオナを抱き締めたまま回復呪文・ベホマを繰り出し続ける。
ほんの少しでいいんだ、皆が作ってくれた大切な時間を大事にしたい……。
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『ギュッ……』
「ポップ……君……?」
「久々だよな。レオナにそう呼ばれるのは…」
「確かに……。『かつての大戦争』以来の……呼び方になるわね……」
「ああ……。なあレオナ……、バランの野郎との闘い……覚えてるか?」
「当たり前でしょ? あの頃あたしは自覚したわ……、あたしにもっと力……あったら。キミを……ポップ君を再び……『この世』へ取り戻せた……かもしれない………」
「………。レオナ………?」
「ごめんポップ君……。何だか……、あたし……眠くなって……来ちゃったわ……」
「やめろよ……、急に寂しい事言うな……」
「あのね。最後に1つだけ……、お願いがあるの……」
「……。分かってるよレオナ、このおれがちゃ〜んと両目を塞いでやらあ!!」
「ふふっ……。あたしの最初で最後のわがまま……、聞いてくれて……嬉しい……わ……」
「…………。待ってろよレオナ、全てが片付いたら……迎えに行ってやらあ!!」
「ええっ。キミと……ティナたちが来る日を……、遠くから……待っているわ……」
この瞬間から分かっていたんだ、俺には。
幾ら回復呪文やケアル系を繰り出しても、レオナは助からない事に薄々感じていたんだ。
レオナは光になる寸前におれに持てる力を引き継いで行き、彼女はそのまま…更なる先へ旅立って行ったんだ。
レオナ……アンタの中にある『正義』の印……、上手く扱えるように頑張るわ……。
その場の空気を読んでいたのか、更に遅れて駆け付けて来たビアンカがリレミトを唱える。
-----
【空艦バトシエ 艦内】
「ごめん。暫く……、1人になるわ……」
「分かった。私たちはいつまでも待っているよ、ポップ」
「………?」
「私たちは信じてるよ。私たちの見て来た大魔道士ポップならきっと、この先の闘いでも導いてくれると……」
「……。ありがとうよフリーレン、今回ばかりは餞別だ。来いっ、ピカチュウ!」
「ポップ……、うんっ!!」
「大丈夫……、なんでしょうか? フリーレン様」
(BGM設定:FF9より独りじゃない)
「確かに。ポップが静かに泣きたいのも無理はないけど、私たちにとってはこれは…彼女のくれた光になるからね」
「そうだな。私にもそう感じるぞ、フリーレン」
「ゼーリエ……」
「これはフリーレンの言うように、私たちが更なる戦いへ進む為の道標だ!」
「要するに。後は未だに戻って来ない3人もあいつと同じように帰って来れば、反撃のチャンスを作る事が出来る…か……」
「そうだね。これは残された私たちにしか出来ない大切な役割だ。後はポップの体調が良くなり次第、次なる作戦を皆で立てよう」
今頃ポップはルイーダの酒場の中で、静かに泣き崩れている筈だ。
あの時はマリオもかなり落ち込んでいたけど、ゼーリエが設けてくれた時間の内に数秒間の内ですぐに立ち直ってしまったからね。
しかし、ポップには『それ以上』のダメージが取り残されている。
それは恐らく……、異空神・ゼバロに支配された心のダメージが通常のダメージより更に深いからだ。
このまま暫くは彼自身の治療用として1日を使い、私たちも各自で羽根を休めた方がいいかも知れないからね。
27話に続きます。
- Re: マリオブラザーズの冒険譚 ( No.101 )
- 日時: 2024/12/04 17:12
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
第27話「少女とルシス王家の若き国王陛下①」
※今回はバツティナ前提ノクト→ティナがメインです。
※友情出演として、フェルン&リュウが大活躍します。
【空艦バトシエ 武器屋&オーブ屋前】
・少女視点
「ちょいとあんた。何があったか知らないけど、少しは元気をお出し!」
「………。ありがとう………」
今はとてもじゃないけど、すぐに立ち直れないんだ。
当時私には出撃命令が下されてなかったけど、アイクに覚悟の上で聞いて見たんだ。
それは……、先の戦いでレオナちゃんが逝ってしまった事だった。
だから皆、フリーレンちゃんの意志を尊重して今日1日は各自で羽根を休めているんだね。
1番辛いのは他でもないポップだから、こんな時はどうしたらいいんだろう…。
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「こちらにいましたか、ティナ様!」
「フェルンちゃんに……、リュウさん」
「少し外の空気を吸いに行こうかと、フェルンと相談していたんだが…君も一緒にどうだ? ティナ」
「うん……、一緒に行きたい♪」
ほんの少しだけだけど、気を利かせてくれる人がいるんだ。
2人に先導されながら後に続くと、私たちはその場で腰を下ろしたんだ。
まずはフェルンちゃんのこれまでを聞こうって事になり、彼女から先に語り始める。
フェルンちゃんの世界には魔導書があって、時には知らないダンジョンの中に隠されている事がある。
それさえ知らずに宝箱を恐れもしないで開けるなんて、フリーレンちゃんらしいなぁ。
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【バトシエ停留所】
「む〜!! 第2次試験の時もそうでしたよ。赤い箱は罠だと散々言ってるのに、フリーレン様ったら『レアな魔導書』って言うんですよ…」
『うわ〜……、これは完全にフラグ成立自体が立ってるなぁ〜……』
確か宝箱の中身が青なら大丈夫だけど、赤は罠と言う事になるんだね。
まるで、カミュが唱えるインパスと言う魔法みたい。
インパスは文字通り宝箱の中身が正常なら青色だけど、危険な場合は赤色を示している。
アクセサリーや酒場って私やバッツの世界にもあるけど、お店の風景とかは違うんだろうなぁ。
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「おやおや。こちらにおいででしたか、ティナ様!」
「どうしたの玉壺、私に何か用事でもあるの?」
「いえ。私ではありませんが、黒髪の青年陛下が血相を変えながらあなた様を探していましたよ」
「もうそんな時間でしたか。リュウさん、起きて下さい! 早くバトシエの中に戻らないとロック様やヒュンケル様に叱られますよ?!」
「いかんっ。アイツらから『飯抜き命令』だけは何があっても嫌だ!!」
いつものリュウ本人なら、闘う事が全てだとばかり思っていたけど。
時には私の事を気にかけてくれたりする、優しい一面もあるんだね。
彼の上アピール時は主に『拳で語り合おう!』が凄く多いって、空喜からよく聞かされていたんだ。
半天狗から分裂されたとしても、4人の感情を持つ元上弦の鬼たちは今まで以上に私や他のみんなの事をを沢山守ってくれたから…!!
だから私はこの場で誓うの……、今度は彼ら4人や玉壺たちを…私が守ってみせるってね!!
28話に続きます。
P.S:作者です。済みませんが……残り3人の鬼たちが分かる方がいたら、コメント欄にて教えて下さい。
- Re: マリオブラザーズの冒険譚 ( No.102 )
- 日時: 2024/12/05 08:25
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
第28話「イグニスの手料理」
【空艦バトシエ コックピット】
・フリーレン視点
「イグニス。ポップの様子はどうだった?」
「今の段階では完治までかなり遠いだろう。暫くは俺が振る舞おう!」
「では。私はお前の補佐を担当する…」
「ありがとうございます!」
イグニスって軍師って呼ばれてるけど、ゼンゼやゼーリエの前ではちゃんと弁えてるみたいだ。
半天狗本人も少しだけ震えが収まっているけど、『ある主』の名を出すと震えが止まらなくなってしまうからね。
その『ある主』と言うのが、鬼舞辻無惨だ。
半天狗の分裂した鬼たちを見ると、怒り鬼や哀絶はかなり今回の事を根に持っていた。
-----
「あぁ…。我々にもっと強い力があれば、先の闘いでレオナ様をその場で救えた筈だ…」
「全くだ。しかしポップも言っていただろう哀絶、その全てを片付けるまで…ワシらの闘いは続くんじゃ!」
あれ? 意外に大人しくなっているね。
確かに怒り鬼の言う事には一理あるけど、どうやら気配がするみたいだ。
それを察したのか、クリフトとアクトも構え始めたけど。
殺意がない……、これはもしかして以前いなくなった3人が帰って来たんだろうか。
その予想は的中していて、セフィロスが例の3人を連れて帰って来たんだ。
-----
「セフィロス。彼らは?」
「無事だ。どうやら奴らはゼバロとやらに操られていたようだ」
「成程。クロノたち3人の力を言いように使った事で、先に操られていたポップが自力で正気に戻った。とすると……」
「こんな時まで『長いアレ』? つまりそのゼバロをポップが自ら倒した事で、クロノたちはその場で倒れていたと言いたいんでしょ?」
「そうだ!」
「ふっ。中々面白いなお前たちは、貴重なコンビだ」
「そう? 私はただ、何度もツッコミを繰り返してるメーアの負担を軽くしただけだよ」
どちらかと言えば、咄嗟に思い付いちゃったんだよねぇ。
セフィロスが遅れて帰還した事で、これで敵の戦力は5割に減ったと考えられる。
何日も前から遊戯の姿もないから、どうしたのかと考えていたけど。
後で杏子から聞いちゃったんだよね、暗黒魔導士とやらの念力に遊戯は吸い込まれてしまったと。
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「夕食の準備が整いました、フリーレン様」
「分かった。セフィロス、帰って来て早々に悪いけど…ポップとピカチュウ以外の皆を集めて来てもらえるかな?」
「いいだろう。まだまだ動ける範囲だったからな、2人以外は私が呼んでこよう」
「ありがとう。そう言って貰えると、凄く助かるよ!」
イグニスは更に、私の前でも言葉を改めるようになっていた。
私とクリフト アクトの3人は先にキッチンに向かい、イグニスに言われたように各自の配置に付く。
本日の夕食は、旅先で私が振る舞った事があるハンバーグだった。
オイサーストに来ていた時に、その店にヒンメルたちと来た事があったんだよね。
あれだけ自信たっぷりだった料理人の振る舞った味とはかなり違うけど、イグニスが作ったハンバーグには愛情もこもっていたんだよね。
その後に集まって来たのはフェルンとリュウ、ビアンカたちだけど。
多分だけど…ティナもかなりダメージを受けているみたいだから、今はある勇敢な王子様に任せるしかなさそうだろうね…。
29話に続きます。
- Re: マリオブラザーズの冒険譚 ( No.103 )
- 日時: 2024/12/06 16:48
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
コラボ企画内容
作者名:
概要:
こちらの作品のどのキャラと絡みたい?:(スマブラSPやFFのどちらかを選んで下さい):
この作品の作者に一言:
以上です。
応募期間は12月25日までの予定です、宜しくお願いします。
- Re: マリオブラザーズの冒険譚 ( No.104 )
- 日時: 2024/12/07 17:33
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
今後描きたい更新ルート
①ノクティナで結婚式orレオナ復活イベント(必須)
②幸せ夫婦のクリスマス
③ピカとバッツの大喧嘩
④裸族講座(あくまで予定ですw)
⑤ティナたんの魔法講座
こんなとこです。
DBの新シリーズからも1人、新たに出す予定です。
- Re: マリオブラザーズの冒険譚 ( No.105 )
- 日時: 2024/12/07 20:11
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
第29話「特別講師・ティナ先生 前編」
【空艦バトシエ コックピット】
・ルイージ視点
「まずは。姫の復活儀式を急ぐか」
「ええっ。早めに執り行わないと、ポップはこのまま…」
「確かに。普段の彼は常にクールな存在だけど、レオナ君のこともあるとしたら…」
『……………』
皆、深刻そうな顔をしているね。
ティナさんは何とか立ち直って、グロリオさんたちと話し合いをしている。
それなのに僕は……、その様子を見届けることしか出来ない。
そんな時だった、僕を呼ぶ声がしたのは。
-----
「ルイージ!」
「兄さん。どうしたの?」
「うん。今後の編成で悩んでるから、君にも手伝って欲しいんだけど」
「いいよ。今から酒場に行こうか♪」
話し合いが終わるまでは、今後どうするかを話し合った方がいいね。
そこに操さんも加わり、彼女は正しい方法を教えてくれた。
僕たちはリーダーになってるから、変更は不可能なんだね。
それなら…、たまにはティナさんと姫と……グロリオさんを加えようか。
最初はイベント内容だけど、その為にはその人そっくりの人形が必要になる事に間違いはない。
レオナ姫の復活儀式をやるからには、特別に今回はボクがやるしかない!
後でポップに叱られても、事情を話せばきっと…分かってくれる気がするんだ!!
30話に続きます。
- Re: マリオブラザーズの冒険譚 ( No.106 )
- 日時: 2024/12/07 22:51
- 名前: 月之海 (ID: CjEXmc.2)
どうも月之海です、コラボ企画内容に応募します
コラボ企画内容
作者名: 月之海
概要: 007のキャラがスマブラに参戦した世界線のストーリー(過去のスマブラに関するアンケートで、次回作にジェームズ・ボンドを出して欲しいという案があったので)
こちらの作品のどのキャラと絡みたい?:(スマブラSPやFFのどちらかを選んで下さい): ソリッド・スネーク(エージェント同士ということで)
この作品の作者に一言: 映画は日本の映画か海外の映画、どっちが好きですか?
- Re: マリオブラザーズの冒険譚 ( No.107 )
- 日時: 2024/12/07 23:16
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
ありがとうございます。
まずは、日本映画ですね。
去年のGWの時にマリオの吹き替えを映画館で見ていましたが、それ以来の海外系は上映時間が長いから…あまり好きではありませんね。
まだまだコラボ企画の募集は、受け付けてます。
- Re: マリオブラザーズの冒険譚 ( No.108 )
- 日時: 2024/12/08 22:41
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
〜作者の呟き〜
映画関連のお話です。
今年初の冬休み公開として、忍たま控えてますねぇ。
今回は、顧問の土井先生の話らしいので…ハンカチ持参で見に行ってきます。
その為に忍たまをリアタイで再度見始めました、はい。
映画版でも、鬼滅よりは短い…ですかね?
明日の忍たま、どんな内容かなぁ。
凄く気になります。
- Re: マリオブラザーズの冒険譚 ( No.109 )
- 日時: 2024/12/10 05:45
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
第30話「新たな一国の姫、パンジー登場」
【空艦バトシエ コックピット】
・グロリオ視点
「グロリオ。頼まれていた奴だが、何とか2つは集め終わったぞ」
「ああ。……後はレオナ姫そっくりの人形か」
「聞いたことがあるけど。確か…"お祭りが行われている時代“に、その姫様の人形はあるんじゃないかしら?」
『あっ………!!!』
つまり、王国歴1000年にあるってことか。
もしメーア…いやメーア様が話の内容をまとめてなかったら、本当に危ない所だったぞ。
ポヨゾー人形はルイージとマリベル、マルスに頼んで向かって貰った結果…1発で入手出来たらしい。
時の卵回収はマリオと子リンク ダイが赴いたが、こちらもすんなり回収出来たな。
いや、その人形のみで良かったかも知れないな。
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「ふぅ〜ん。この戦艦がバトシエなんだぁ」
「なっ、パンジー?!」
「ったく。酷いだろグロリオ、こんな面白そうな任務に参加してるって話を何であたしには一言もして来ないんだよ?」
「仕方ないだろ。お前にも祖国でやるべき事があるかも知れないだろうから、黙っていたんだ」
「まあね。こっちは大方片付いたから、そしたらパパにゆっくり羽根を伸ばして来なさいって言われたのよ!」
あの王様が娘を送り出すとは、要するに彼女にも『この世界』の謎を解き明かす必要がありそうだな。
これで決まったが……、後は実行メンバーをどうするかだな。
こんな俺にも、役職を与えてくれたメーア様には凄く感謝している。
しかし、どのようなメンバーにするべきだろうか。
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「ねえ。レオナ姫関連のイベントなら、魔法使いの彼は外せないんじゃないかしら?」
「ポップは……確かに外せないな。後はどうしたらいいんだ? テレシア」
「違う違う。今回はポップがリーダーだから、同行者2人を決めなきゃいけないのよ」
「……。回復と攻撃魔法が使える奴ならバッツは必須だな、残りは……ガードとして俺かリヒターが出撃する必要があるぞ!」
「ちょっと! それなら、あなたたちの『誰か』じゃなくて武闘家・ハッサンを加えなさいよ!!!」
「成程〜。確かにこの組み合わせなら、あのイベントは難なく実現出来そうね♪」
『パンジー、いつの間に?!』
くそっ、こいつの存在をすっかり忘れていた。
後はバトシエ内の警備もだが、イベントクエストが郵便屋の方から来ているかも知れないぞ。
別に新しい仲間を忘れていた訳ではないが、いきなり驚かされてしまうとは。
よしっ、今回はこの3人で姫復活の儀式をお願いしよう。
リーダー枠の件をマスターに前もって説明した結果、特別に許可を得たからな。
その後俺の指揮の元で集まって来た3人の男たちは、防寒対策をしながら目的地に瞬間移動したのは俺の口から説明するまでもなさそうだな。
31話に続きます。
- Re: マリオブラザーズの冒険譚 ( No.110 )
- 日時: 2024/12/11 05:43
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
作者です。
続きを描きたかったのですが、ネタが尽きてしまいました。
続きを楽しみにしてる読者さんには申し訳ありませんが、急遽この小説を閉じさせて貰います。
新しい小説を立ち上げますので、もう暫くお待ち下さい。
謎の女剣士。