二次創作小説(新・総合)
- Re: 冒険家と花売りのドキドキ物語 ( No.1 )
- 日時: 2024/12/11 06:55
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
※今回の第1章では世界崩壊後のストーリーをメインシナリオとして進んで行きますので、ご了承下さい。
※1話はデンデ生存ルートです、涙腺可能がある為…ハンカチを持参しながら閲覧下さい。
第1話「小さな少年勇者の涙の旅立ち」
【FF6の世界 孤島 シドの小屋】
・ダイ視点
「……………」
あれからおれ……、一体どうしたんだろう。
確かいつものようにマリオや子リンクたちと一緒に強化試合をしていて、その時にグロリオから世界に異変が起きていると知らせてくれたのはハッキリと覚えている。
ずっと滞在出来ると思っていた空艦バトシエも今は、何らかの理由で修理に出されている。
ゆっくり目を覚ますと、そこには今までおれを介抱してくれた人がすぐ側まで来てくれたんだ。
-----
「ダイさん。良かった、目が覚めたんですね」
「デンデ。おれ…、どの位眠っていたの?」
「あれからちょうど1年位でしょうか。もう助からないかと思って僕、ずっとヒヤヒヤしていたんですよ?!」
「1年間も?! つ……、つまりデンデはそれまで俺の事をずっと見てくれていたのかい?」
「はい。簡単に言うとそう言う事で……ゴホッゴホッ……」
「デンデ!! 待ってて、おいしい魚をおれが海岸まで行って沢山取ってくるよ!」
そういえば俺が寝ている間、枕元にダッシューズが置いてあったね。
これを置いてくれた親切な人は多分だけど、皆と再会する前に1度だけ立ち寄ってくれた銀髪の尖った耳をしている若い青年辺りかも知れない気がするんだ。
要するに……これはあくまでも俺の推測だけど、グロリオは1度だけこの島に来ているって事に繋がっているかも知れないね。
とにかく今は、おれを見捨てずに介抱してくれたデンデに少しでも早く元気になって貰わないと。
するとそこには素早くておいしい魚が沢山泳いでいたんだ、これは特に1番おいしい魚なのよ!って以前セリスから少しだけ聞いた事があるんだよね。
早速その魚を捕獲し、デンデに食べさせたら…いきなりいい傾向が見えて来たんだ。
よしっ、この調子でどんどん速い魚を沢山捕まえて見せるぞ♪
俺はそれが何だか凄く嬉しくて、例の魚を目指してなん往復を掛けてデンデに食べさせたら…彼の風邪は1発で完治した事に驚きを隠せなかったんだ。
-----
「もう完全に回復しましたよ。この通りです…、ありがとうございますダイさん!」
「えへへっ。デンデが元気になってくれておれ、凄く嬉しいよ^ ^」
「…………」
「どうしたの?」
「ダイさん。この下に僕が夜鍋で作った"ある物”がそこに置いてあります、ボクを信じて降りてみて下さい!」
「うっ……、うん………」
何だろう……、デンデはまるでこの先を初めから見切っているかのような感じで察しているみたいだ。
俺はデンデに言われるがまま降りてみると、確かにある物というか…おれのすぐ目の前に手作りのイカダがそこに置いてあったんだ。
本当にデンデは三日三晩も眠らずにずっと、このイカダを作っていたかも知れない。
本当は…本当はもう少しだけでいいから、この島にいる間だけでもいいからおれはデンデと色々話がしたかった……!!
-----
「ダイさん。僕の事なら何も心配しなくても大丈夫です」
「デンデ。でも俺……、デンデに何も感謝なんてしていないよ」
「いいんです。僕はこの1年間意識のない君を介抱して、そのキミには3日前から体調を崩しているボクを完全に治すまでに沢山お世話になりましたからね♪」
「…………」
「ダイさん……?」
「………。………やだよ……」
「えっ?!」
BGM設定:FF6よりセリスのテーマ
「そんなの嫌だよ。どうしてそんなことを平然と言うんだよ?!」
「……………」
「デンデ?」
「確かに。キミの言いたいことはよく分かります、この島でキミを見送り出したら…ボクはまた1人になってしまうと……」
「それなら。それならどうして……?!」
「ダイさん。失礼を承知の上でこの場でハッキリと言わせて貰います、今のキミにはこの島で静かに過ごすより…外の世界に出るべきだとボクはそう思います!!」
「つまり。つまり他の皆やマァムは……、こんな世界でも諦めずに生きているってことかい?」
「はい。まずは離れ離れになっている仲間と全員再会して、またこの島に戻って来て下さい……!!」
「デンデ……。うん、俺行くよ。そして此処に帰って来る、皆を連れて!!」
「ええ。マァムさんや悟空さんたちも一緒に、必ず戻って来て下さい!!!」
その一言は本当に、ずるいよデンデ。
でも、嬉しかったりもするんだ。
キミと過ごした時間は短かったけど、これでおれも安心して仲間を探す旅に出発出来る筈だ。
このイカダから向かう先は多分、港町アルブルク付近になる可能性があるね。
おれに出来ることはまず、その町で仲間の情報を集める事だ。
それまで待っててねマァム、おれは必ず…キミのいる場所まで迎えに行くから!!
おれの新たな旅の始まりは、この島からの旅立ちから始まることをおれの口から言うまでもないんだけどねぇ〜。
2話に続きます。
- Re: 冒険家と花売りのドキドキ物語 ( No.2 )
- 日時: 2024/12/11 08:31
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
第2話「女騎士団長と再会、知られざる過去 前編」
【港町アルブルク】
・引き続きダイ視点です。
「………。おれと同じ黒髪の女騎士が…、北に行ってる……」
ずっとこの話題が続いていたんだ、その人物の特徴をもう少し聞きたくて…色々聞いて回っていたんだ。
おれ…スケッチ苦手なんだよなぁって思っていたら、親切な女の人がおれの代わりに描いてくれたんだ。
出来上がったスケッチをみると、まさかって思う位の衝撃を受けてしまったんだ。
そんな時、懐かしの声が背後から聞こえたんだ。
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「おや。そこにいるのは小さな勇者・ダイじゃないか!」
「ゲルダ。無事だったの?」
「ああ。あたしは先にニケアで目を覚ましたんだけどねぇ、宿屋のおばちゃんがもう1つの港町アルブルクにお姉ちゃんと同じ黒髪の若き勇者様が見えてるよって教えてくれたんだよ」
「それが、おれだったって事かい?」
「そうだねぇ。北の方角にあるツェンの町とやらに行くんだろ? あたしも同行するよ」
「でっ……、でも……俺と一緒にいたら困るんじゃないかなぁ〜」
「全く! 細かいとこまでいちいち煩い小さな勇者様だねぇ。あんたの旅にあたしがついて行くってそう決めたんだ、あたしがあんたに文句を言われる筋合いは微塵もこれっぽっちもないんだよっ!!」
「イタタタタタ…。ねぇ、ククールは見てないかい?」
「ククール? 確か……、港町ニケアにいた時に長い銀髪を纏めている男がフィガロ城の地下にいるって話を町の人から聞いた気がするんだよねぇ…」
つまり、世界が引き裂かれた時に…ククールはそこに行っているんだね。
そうだ、彼に会えば俺の知ってる何人かの知り合いが何処にいるか分かるかも知れない。
よしっ、まずは北に向かうぞ……と言いたいけど今は必要なアイテム補充は早めにしといた方がよさそうかな。
おれが出すって言ってもゲルダは自分が払うと聞かなかったけど、数分で大抵の個数を揃える事が出来たんだ。
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「ダイ。いつもアンタが首元に掛けてあるのは、慈愛の印がこもった大事な物かい?」
「うん。世界が引き裂かれたあの日、今まで一緒に旅をしていたおれとマァムはある日……例の崩壊によって離れ離れになってしまったんだ」
「要するに。それを察した上でアンタは孤島に流れ着きながらも…、今までデンデという小さなナメック星人の心優しい神様によくして貰った…て所だろうね。いいよ、ただし条件がある!」
「えっ?!」
「この町の外はモンスターの群れだ。アンタはそいつらに『お得意』の技とやらで攻撃を繰り出しつつ、あたしはアンタのダメージをどんな細かい時でも回復する。これなら好都合だろ?」
「確かに。元女盗賊首領・ゲルダには剣や扇スキルなどの闘いが沢山あるから、サポート役には丁度いいね!」
「決まりだ。もし敵との戦闘がしつこいと感じたら、『退魔の腕輪』を装備するんだ」
「うんっ。分かったよゲルダ、よく分からないけどやってみるよ!」
寂しい1人旅になるかと思っていたら、まさかゲルダと再会するなんてね。
彼女も元の世界で似たような事を言いながらも、こうして旅に出てくれた気がしたんだ。
彼女の言う通り、町の外にはモンスターが数え切れないほど沢山いた。
退魔の腕輪とリボンを俺専用のアクセサリーとして装備し、ゲルダはアミュレットとだっシューズを装備する。
このまま行けば目的地のツェンの町はすぐそこだね、だけど…この町からも更に嫌な予感がしたのはおれの口から言うまでもなさそうだ。
3話に続きます。
- Re: 冒険家と花売りのドキドキ物語 ( No.3 )
- 日時: 2024/12/12 06:10
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
第3話「意外な再会」
・ゲルダ視点
【ツェンの町】
『どし〜ん……どし〜ん……』
「これって、まさか?!」
「ダイ。あの家をよ〜く見てみな!」
「くっ………」
「ロック!!」
「ダイ。良かった、再会出来た…」
「まってて。今助ける!!」
「待て。………おれが動けばこの家が崩れてしまう、まずは…中に取り残されてる子供を先に助けてくれ」
要はその少年を助けてからも油断は禁物と言った所だね、分かったよロック。
確かに今は呑気にしてる暇はなさそうだ、あたしの"しのびあし“の力なら何とか行けるだろうね。
確かロックの話だと、この家の中で眠ってるお宝は一部がモンスターが仕込んでいるらしい。
つまり、そいつの入ったお宝に当たってしまうと余計に時間をロスする事になると言う事だね。
頭を悩んでる暇はないみたいだ、今は救助を優先に進んで行くしかなさそうだね。
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【崩れかけた家の中】
「待ちなダイ。あの子のことじゃないかい?」
「助けて〜、怖いよ〜!!」
「大丈夫。お兄ちゃんに捕まって!!」
「よしっ。急いで脱出だ、あたしについて来な!」
「うん。行こう、ゲルダ!!」
助けた子供の背丈とかをあたしなりにある程度調べて見た所…ほぼダイと同じ身長らしいけど、まずは最初のミッションを突破する事が出来たね。
残り時間は約3分、これなら大丈夫そうだね。
時間に余裕を持って脱出した後、崩れかけた家はそのまま瓦礫の山になってしまった。
あたしはロックの元に向かうダイの後をしっかりついて行くと、あたしは初めて顔合わせだと悟ったんだ。
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「ロック。無事だったんだね!」
「当たり前だろダイ。例え世界が引き裂かれようとも、俺の力で導いて……ッ!!!」
『ガバッ…』
「……………」
「……? だ……、ダイ?!」
(BGM設定:クロノ・トリガーより夜の底にて)
「良かった……。本当によかったよ、ロック」
「………」
「あんな辛い戦いがあったのに、俺は君から大切な人を守る為の力や色々な事を教えてくれたよね?」
「ごめん。バトシエが壊される前…、俺はダイじゃなくてエアリスに思いっきり引っ張られていたんだよなぁ」
「それは俺も似たような同じだよ、ロック」
「えっ……?!」
「あの頃はいつも飽きないくらいに沢山言ってたじゃないか。「困ったときはお互い様…、ってな!」と」
「全く。そんな恥ずかしい台詞をわざわざ使って来るとは…でも、嬉しいよ」
「うん。また一緒に行こうよロック、『あの時』みたいに俺たちと一緒に!!」
「へへっ。小さな勇者様ご自身の頼みとあらば…、引き受けるしかありませんね!!」
普段はタメ口経由かと思っていたけど、ダイたちにはちゃんと支えてくれる存在がいるんだろうねぇ。
するとロックは立ち上がり、先に進みながらも情報を提供してくれたんだ。
あたしの知ってる仲間の1人・ヤンガスの奴がいるのは……、まさかゾーンイーターの中内とはねぇ…。
ダイの相棒のポップはモブリズ、ヒムはコロシアム内の酒場にいる事が判明したんだ。
これだけでは情報が足りないねぇ、他の仲間に関する情報はないだろうか。
-----
「そうだ。町にいた時におれ、一部の仲間の情報を何人か集めて来たぜ!!」
「うん。詳しく聞かせて!」
「よしっ。まずはフリーレンについてだが、あいつはアウザーの屋敷の最深部辺りで彷徨っているらしい」
「そこへ難なく無事に到達するには、どうすればいいんだい?」
「『退魔の腕輪』だろうなぁ。だが、その先に控えているボスは中々の強敵だったぞ」
「つまり。悪霊状態の方をタイミングよく攻撃しなければ、悪霊→女神へと姿が変わってしまうって事だね…」
「そうだ。仮に奴に挑むにも、こちらの勢力は今は3人しかいない!」
「要するに。ギャンブラーである『あの男』の説得にはダイの力かマッシュがいた方が安心って事になるね」
「………。おれにそんな『重大な大役』なんて務まるかなぁ〜……」
確かに、その辺りは重大な大役そのものだ。
だからと言って、そいつを仲間にしない訳にはいかないよ。
更にロックは話を続けた、今回狂信者の塔にいるのは『自称マテリアハンター』のユフィ・キサラギ。
アイツへと説得にはリルムが1番効果的だけど、育ての親であるストラゴスは何処にいるんだろうねぇ。
それらを含めて、もう少しだけ情報提供がいるんじゃないかと気付いたのはあたしの口から言うまでもないじゃないか…!!
4話に続きます。
- Re: 冒険家と花売りのドキドキ物語 ( No.4 )
- 日時: 2024/12/12 08:46
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
第4話「元百獣魔団・クロコダインと再会」
【港町ニケア】
・ロック視点
「………。荒くれ者のジェフ…ねぇ、あんな身なりで王族だと気付かないなんて」
「う〜ん…。『小さな勇者君』て言ってる時点でおれ、分かってしまったんだよなぁ」
「やはり。ロックにもそう見えるか?」
「ああ………ッ?! あ……、あんたはまさか!?」
「クロコダイン!!」
「おぉダイ。無事で良かったぞ♪」
何でこんなタイミングのいい時に現れるんかねぇ、クロコダインの奴は。
ダイとは共に闘った仲間で、一時は魔王軍の1軍団長として対峙した事がある。
コイツとヒュンケルが勇者側に加入したのも恐らく、ダイたちに恩を返す為だろうなぁ。
それにチラチラ目立つのは、ダイが首元に付いている慈愛の印だ。
あの印は確か……、三闘神の暴走によって世界を破滅へと導き出していた時…マァムと約束していた気がしたんだ。
-----
【回想:空艦バトシエ 甲板】
『ギュッ……』
『マァム?!』
『これ…私の想いが込められている大切なお守りよダイ。あなたの想いが込められている純真の印は、私が責任を持って預けて置くわ!』
『そんな……、マァム!!』
『大丈夫よダイ。私は……、きっと助かるから!』
『マァム…。うん、絶対に…絶対にまた会おうね!』
『ええっ。約束よ、ダイ!』
その光景を見守っていた時、お互いを愛し合っているんだとすぐに分かったんだ。
よく見ると俺のポケットには、エアリスが身に付けていた片腕のブレスレットがあったな。
これを俺に託す条件は恐らく、お互いが再び再会出来ることを祈っているからだ。
肝心な時に、エアリスの情報が得られなかったけどな。
-----
「実はなロックよ。おれがジドールの町に流れ着いた時、町の女性からエアリスに関する情報を幾つか提供して来たぞ♪」
「何だって?! それでクロコダイン、エアリスは…俺の守るべき人は一体何処にいるんだ?」
「うむ。町の女性から聞いた話なんだがな、確か……雨の降ってる町の中に『変わった山』があるそうだ。その山の頂上にお前さんの想い人がいると言っていたぞ」
「雨が降り続く町…。まさか、まさかエアリスはゾゾ山にいるなんてな」
「どうやら。ロックの不安的な心配は取り越し苦労みたいだったようだねぇ、それでクロコダイン。あんたはこれからどうするんだい?」
「勿論決まっている。俺も闘う仲間としてお前たちと共に行かせてくれないか? これだけダイがお前さんたちにお世話になっているんだ。ダイの大切な仲間ならオレの仲間でもあるからな! ワーハッハッハ」
「決まりだね。さてと、ひとまずあたしらはあのジェフって奴の後を最後まで追跡するよ!!」
そうだな、まずはエドガー…いやジェフの後を追うぞ。
あの道への安全ルートは、あの4人しか知らないからな。
ったく、本当に最後の最後まで世話が焼ける一国の国王様だぜ。
一関連の事件が完璧に落ち着いたら、手取り足取り洗いざらい白状して貰うからな…!!
5話に続きます。
- Re: 冒険家と花売りのドキドキ物語 ( No.5 )
- 日時: 2024/12/13 06:48
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
アンケートとオリキャラ応募
いつもこの作品を閲覧して頂き、ありがとうございます。
次回作のタイトルと、今までに更新して来た小説に関するアンケートを執り行います。
Q.今まで読んで来た中で進歩して来た作品は?
(戦士たちの愉快な日々1orクエスト任務開始)
↑のどちらかを選んで下さい。
Q2.ゲストキャラで改善したい部分がありましたらお願いします。
※読者さんから提供されたキャラでも構いません。
Q3.戦闘シーン描写についての感想をお願いします。
Q4.今後冒険や恋愛、ほのぼの系を描き続けていくならどんなタイトルがいいですか?
(※スマブラSP中心、FFシリーズメイン クロスオーバー系内の中からお選びください)
Q5.この作品の作者に一言
以上です。
最後に、オリキャラを応募します。
作者の名前:
名前:
性別:
年齢:
敵か味方か:
どのキャラと仲良くなりたい?:
そのキャラと組む場合の関係:
何故この世界に呼ばれて来たか:
使用する魔法:白or黒:
サンプルボイス(※常連者さんのみ5つです)
「」
「」
「」
「」
「」
1人称と2人称:
以上です、引き続き本編を宜しくお願いします。
- Re: 冒険家と花売りのドキドキ物語 ( No.6 )
- 日時: 2024/12/13 08:49
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
第5話「貴重な休日時間」
【アルブルクの町】
・ダイ視点
「よしっ。今後の事も備え、今夜はこの町で泊まろう!」
「………。うん………」
「ダイ……。もしや、マァムの事か?」
「うん。前にロックからある程度聞いた事があるんだけど、マァムがいるフェニックスの洞窟には2手に分かれなきゃ進めないダンジョンらしいんだ」
「つまり。マァムは『かつての俺』と同じように、大半の宝箱を回収してる可能性がある…という事か」
ロックは実際に経験しているから、マァムがやっている事を見抜いてしまう。
崩壊された『この世界』に呼ばれてから1年が経ったけど、マァムと俺の絆は引き裂かれていない。
その理由はね、おれたち2人にしかない『固い絆』があるからなんだ。
-----
「まず。クロコダインの主な任務は武具やアクセサリーの補充、あたしは仲間に関する情報提供がないかを聞き込み調査して来るよ」
「ありがとうゲルダ。こんな時に無理言って…ごめんね」
「それらの諸事情なら仕方ないじゃないかダイ。今日位は小さな勇者様にもきちんとした休日を、あたしらが"しっかり”与えてやりたい位だからねぇ…」
「そうだな。オレも自分の役目を終え次第、ゲルダのサポートをする」
「ああ。あたしは道具屋か酒場にいる筈だから、用事を済ませたら…あたしのサポートを宜しく頼んだよ」
「うむ。心得ましたぞ、ゲルダ殿…!!」
こうして、前もって役割分担を決めるのは基本中の基本だからね。
クロコダインとゲルダはちゃんと目的を果たそうとしているけど、おれとロックは何も言わなかった。
つまりロックはおれのガードとして、一緒にいてくれることになるんだね。
するとロックは食事にしないかと言って、おれと一緒に宿屋へ向かう。
その主人にも事情を話したら聞き入れてくれたのか、数分もかからない内に料理を持って来てくれたんだ。
おれは今までの事をロックに少しずつ話しながらも、2人で楽しく食事をしている。
-----
【アルブルクの町 宿屋】
「そうか。ダイたちの世界では『呪文』と呼ばれているのか…」
「うん。『この世界』のように、ちゃんと役割を与えられているんだよ」
「ヒュンケルが魔剣戦士ってことは何となく分かっていたけど…、対峙した時は辛かったんじゃないのか? ダイ」
「…………」
「悪ィ。今のは聞かないでお……「いいんだよ、ロック」……えっ?」
(BGM設定:FF7Remakeよりティファのテーマ)
「確かに。ロックの言うように最初は辛かったよ…、闘ってる最中にマァムが思い出させてくれたんだ。「ダイもこれ以上はやめて。彼は…ヒュンケルは呪われた魔剣戦士なんかじゃない、私やダイ ポップたちと共に闘う大切な仲間なのよ……!!」ってね。あの頃のマァムはね、武闘家じゃなくて…回復魔法が使える僧侶戦士だったんだ」
「えっ……?! 力とかはダイに負けてないじゃないか!!」
「まあね。初めの頃のおれは本当の『駆け出し勇者』そのものだったんだけど、魔の森にいた時…負傷していた所をマァムに助けて貰った時。この仮は必ず返したいって思ったんだ」
「………。話を聞いてると、その時からマァムはダイの事を意識するようになったんだな」
「そうなるね。おれの時は意識するまでが遅くなったんだけど、武闘家として帰って来てくれたマァムと再会した時に約束を交わしたんだ。「フレイザードと闘った時みたいに、またおれをガツンと殴ってね」って♪」
「……。おれがマァムと同じ位の立場だったら……嫌でも小さな勇者様の前で迷いもなく断固拒否してたよ、ったく…!!」
「えへへへっ!www」
何だかんだ言ってるけど、ロックの気持ちは分かる気がするんだ。
幾ら共に闘う仲間であっても、そんな理由で誰かをいためつけたくないという彼の想いが痛いほど伝わって来る。
ツェンの町で再会した時、おれは大胆な行動を思い切ってやっちゃったけど…ゲルダからは後で散々つっこまれたよ。
「全く。いくら2人きりだからとはいえ…色んな人たちが見てる中で、いきなり大胆な行動を取るもんじゃないよダイ!!」て、凄く怒られてしまった事が1度だけあったからね。
その後も話が尽きない程ゆっくりしてたら、ゲルダとクロコダインがいつの間にかいた事に気付いたのは少し遅かったかも知れない…。
6話に続きます。
- Re: 冒険家と花売りのドキドキ物語 ( No.7 )
- 日時: 2024/12/13 18:42
- 名前: エイジア (ID: PNMWYXxS)
どうも、エイジアです。
また新作を始めたんですね。この先どのような展開になるのやら・・・それとオリキャラを送ります。
作者の名前:エイジア
名前:イリア・シュテル
性別:女
年齢:17
敵か味方か:味方
どのキャラと仲良くなりたい?:フリーレン
そのキャラと組む場合の関係:魔法の興味による関係
何故この世界に呼ばれて来たか:「エルゼム」という魔石を求めて
使用する魔法:白or黒:黒
サンプルボイス(※常連者さんのみ5つです)
「私はイリア・シュテル、よろしく」
「私の知らない魔法・・・興味にあるわ」
「本当にこの世界にエルゼムがあるのかしら?」
「私、黒魔法には自信あるよ」
「フリーレンはホント色々な魔法を持ってるよね」
1人称と2人称:私、名前呼び
これで良いですか?
- Re: 冒険家と花売りのドキドキ物語 ( No.8 )
- 日時: 2024/12/13 23:00
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
ありがとうございます。
ごめんなさいねぇ、ロックとエアリスの話は前から描きたかったんですよ。
ネタ切れになった事もありますが、今後の展開をお楽しみにして下さい。
イリアちゃん、頼もしいですね。
勿論、採用します。
残りのオリキャラ応募は2人です、まだの方はお急ぎください。
それでは。
- Re: 冒険家と花売りのドキドキ物語 ( No.9 )
- 日時: 2024/12/14 05:55
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
第6話「若き大魔道士の不安と覚悟」
【モブリズの村 キッチン】
・ポップ視点
『ポップパパ〜、今日は何して遊ぶ??』
「そうだなぁ。遊びじゃねぇけど、今日はパパの冒険譚でも話そうか」
『わ〜い!!』
あの大破壊から1年…、おれはこの村に流れ着いていたんだ。
そんな俺を親切にしてくれた人たちがいて、おれは傷が癒えるまで眠っていたんだ。
その中で大きかったのは、1歳年下の女性・レオナ。
『かつて』の大戦時の頃はおれがダイの為にメガンテを使ったから、その衝撃がヒュンケルやレオナたちに大きく影響してしまった。
-----
「じゃあ。まずはクイズ形式で話してみるぜ、おれは何の職業かな?」
「あたし分かる。ポップパパの職業は大魔道士!」
「正解だ。今パパが身に付けてるこのバンダナだが、いつからトレードマークになったか分かるか?」
『う〜ん。……5歳か6歳かなぁ〜?』
「当たりだ。最後の問題だぞ、おれがこの村に流れ着いた時…何かが欠けているものがある。それは何か分かるか?」
『分かった。あの時のティナママと同じく、闘う力!!』
「………。何で分かっちまったんだよ?!」
『今のポップパパ、何だか分かりやすいもん。出来ればポップパパには…わたし(僕/俺)たちと一緒にこの村にずっといてほしい……』
「………。ありがとう…、皆」
俺も出来たら、そうしたいと考えてしまう事があるんだ。
しかし、数日前に『ある宮廷魔法使い』だったと言う茶色の髪形をしたおっさんがこの村に立ち寄ってくれた事がある。
そいつが言うには、近い内におれを迎えに来る奴らが現れる…と言う忠告だった。
確かにきもち的にはダイや皆と再び闘いたいと思いたいけど、おれは今…闘う力が残ってねーんだよ……!!
-----
『しゅうぅぅん…ピカーン』
「えっ……?! オレンジの…クリスタル?」
『駄目よポップ。あなたには何としても、『この世界』を救う為に闘って貰わなきゃいけないわ』
「あんたは……、魔人フィーナ」
『初めまして…かしら。私は持てる力でポップ、あなたに助言を伝えに来たのよ』
「………。要するに…こんな失いかけた状況だからこそ闘うべきだって言いたいんだろ?」
『そうね。例えポップが現段階で戦えなくなっていても、時間が経てば目覚め始めるかも知れないわ…』
「………。なあ、どっかで皆に会えたらおれ…どうしたらいいんだ?」
『ポップ。今あなたが謝るべき相手はダイよ、彼はバランとの闘いを何より気にしている筈だから…!!』
そうだな……、嫌でもその当時の『出来事』だけは忘れたことはねぇ。
ある日ダイが突然記憶喪失になり、希望は失いかけていたんだよなぁ。
他の追っ手から守る為に俺なりに無茶な作戦を立てて、後でヒュンケルに叱られた事も沢山あったりもする。
また同じ事をやりかねないと以前言ったら…、同じ魔法使いのよしみでもあるフェルンにすげー怒られたことが1度だけあったなぁ。
いつかフリーレンが言っていたな、フェルンは積もりに積もって感情を爆発するタイプで…その感情が最高点にまで達した時は師匠でもある彼女と一切口を聞かなくなってしまうと。
-----
「元気出して…、ポップさん!」
「ディーン……、カタリーナ……」
「大丈夫。ティナたちがこの村まで迎えに来るまで、俺たちがポップさんを守って行くから安心して欲しい!」
「ああ…。そうだな、ディーン。んじゃ、おれが何か作って来るよ。何が食べたい?」
『ポップパパ特製のシチューが食べたい♪』
「即答かよ。いいぜ、このポップ様が最高に美味い飯を作って来るからよ、出来るまではディーンたちの言う事を大人しく聞いているんだぞ?」
『はぁ〜い!!』
後でリヒターから聞いていた事がある、この村にいる大半の子供たちの両親らがケフカの野郎が放った『裁きの光』とやらによって……帰らぬ人になったらしい。
それであいつらは流れ着いたおれにもすぐに懐いてくれていたのか、道理でそんな感じじゃないかと思ったわ。
要するに『この世界』の魔大戦は1000年経った今でも……、繰り返されていると言う事になる。
少しだけの辛抱だ、それまでにおれ自身の『闘う力』その物が戻る事を祈りたいぜ。
7話に続きます。
- Re: 冒険家と花売りのドキドキ物語 ( No.10 )
- 日時: 2024/12/14 17:22
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
第7話「試験管殺しの少女・ユーベルと再会」
【アルブルクの町 道具屋】
・ダイ視点
「あれ? もしかして君、前にメガネ君が言ってた小さな勇者様かな?」
「えっ?! その声は……、ユーベル!!」
「つまり。君がこの町で休憩してるって事は、飛空艇を探している感じかな?」
「………。ラント兄ちゃんは?」
「さあね。私はこの町で目覚めたばかりだったからあまり詳しくないんだけど、確かフェルンやエーレたちの居場所ならよ〜っく知ってるよ」
「……。ロックたちにも合わせるから、今は黙っておれに着いて来て?」
「ふふっ。ありがとう、小さな勇者様♪」
彼女がこの街に来たのは、ラントを探しているからだとすぐに気付いた。
ユーベルと共に宿屋へ戻ると、ロックとクロコダインの表情がほんの少しだけ変わっていたんだ。
逆にゲルダはあまり変わっていないけど、一目で理解したんだろうね。
まさか彼女、シャドウ…クライドの時みたいに過去に誰かを殺した経験があったりするのかなぁ。
不安たらたらにしていたら、更に奥から目を覚ましたエルフの女性がこちらに来たんだ。
-----
「お前…、ユーベルか?」
「あれ? ゼーリエさんがどうして此処にいるの?」
「私にもわからん。更なる魔法の高みを求めていたら倒れてな、気が付いたらこの宿屋で寝ていたんだ」
「そうだったんだねぇ。そう言えばゼンゼさんは?」
「あれからは1度も見ていない。そこにいる元大盗賊の娘に頼んで聞き込みをして貰った結果、雪男の洞窟内にいる事が分かったんだ」
「つまり。ウーマロがいるフロア前…って事ですよね?」
「そうだ。しかし、奴は言葉を話せるモーグリが我々と共に行動していなければ…仲間加入は出来ないぞ」
簡潔に言うと、ウーマロはモグを連れて行く可能性があるって感じだね。
後は迎えに行く最短ルートを皆で話し合った結果、マァムを迎えに行くのは1番最後になるみたい。
ベジータはマランダの町の武器・防具屋、クリリンはゾゾの町のアクセサリー屋にいる。シュタルクは多分、コーリンゲンの村のロックの家にいる可能性が高いだろうねぇ。
後は飛空艇を走行中にデスゲイズとの奇襲に遭わないことを、心から祈るしかなさそうだなぁ。
8話に続きます。
- Re: 冒険家と花売りのドキドキ物語 ( No.11 )
- 日時: 2024/12/14 21:11
- 名前: 月之海 (ID: CjEXmc.2)
どうも月之海です。アンケート解答応募します。
Q.今まで読んで来た中で進歩して来た作品は?
戦士たちの愉快な日々
Q2.ゲストキャラで改善したい部分がありましたらお願いします。
特に無いです
Q3.戦闘シーン描写についての感想をお願いします。
特に無いです
Q4.今後冒険や恋愛、ほのぼの系を描き続けていくならどんなタイトルがいいですか?
冒険=「アドベンチャー・デイライツ」
恋愛=「戦士から愛をこめて」「美しき恋人たち」
全部007とのクロスオーバーみたいな感じのタイトルですw
Q5.この作品の作者に一言
少し早いですが、来年もよろしくお願いします
- Re: 冒険家と花売りのドキドキ物語 ( No.12 )
- 日時: 2024/12/14 21:32
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
月之海さん
素晴らしいタイトル、ありがとうございます。
オリキャラ応募もしているので、そちらも宜しくお願いしますね。
ボンドの出番は第3章の何処かになりますが、こちらのキャラである勇者ダイと絡むなら前作でゲストキャラとして応募してくれた2人目の人ですかねぇ??
- Re: 冒険家と花売りのドキドキ物語 ( No.13 )
- 日時: 2024/12/14 22:06
- 名前: 月之海 (ID: CjEXmc.2)
そうですね、ダイと絡むキャラはまだ決めてないですね。
けどボンドだけじゃ無くて、アレックやシルヴァの2人のどちらかと絡む展開もまた面白いと思いますね
- Re: 冒険家と花売りのドキドキ物語 ( No.14 )
- 日時: 2024/12/14 23:10
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
確かに。3人のうち2人は元敵だから、ダイは間違いなくボンドの後ろに隠れそうですw
- Re: 冒険家と花売りのドキドキ物語 ( No.15 )
- 日時: 2024/12/15 06:05
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
第8話「謎の青年・グロリオと再会、突然の奇襲」
【アルブルクの町 酒場】
・ロック視点
「悪いね皆。あたしは一旦此処で抜けさせて貰うよ」
「そうか。現に回復呪文・ベホマが使えるのはゲルダのみだけだから、今はゼーリエの側をはなれる訳には行かないんだね?」
「流石は未来の勇者様だねぇ。まさにその通りだよ」
つまり、一時的な別れと言うことだな。
これまでの冒険の中で、ゲルダには沢山助けられて来たからな。
此処からは男性陣のみの3人旅になってしまうが、もう少しだけ辛抱しててくれ。
俺がエアリスを見付けたら、必ずゲルダたちを迎えに行くからな。
そう覚悟を決めていた時、憲兵隊の飛空艇がアルブルクの町付近に上陸したんだ。
-----
「お迎えに上がりました、勇者ダイ様!」
「ありがとうグロリオ。それから、ロックたちも一緒に乗せて欲しいんだ」
「勿論です。しかし、クロコダインの背丈ではこの飛空艇は厳しいでしょう…」
「おっ。それならおれ、ミニマムの魔法を持ってるよ♪」
「済まないロック。あんたの力でクロコダインを小人にしてくれ」
「あぁ。分かったぜ♪」
「ねえ。ミニマムってどんな魔法なの?」
「味方単体を小人状態にする魔法です。あるリズムカルの世界では、その魔法を習得する物が何名かいるそうです」
済まないなクロコダイン、この飛空艇に乗っている間だけ耐えてくれ。
魔法の消費はそこまでじゃなかったが、少しだけMPが減るのは性に合わないな。
おれもこの世界出身だから、ダイ達を案内出来るかも知れないぞ。
グロリオの乗って来た飛空艇に乗って、次の場所に向かう。
此処から近いのは…、マランダの町か俺の生まれ故郷・コーリンゲンの村だな。
-----
「……………」
「ロック……、あまりいい気分じゃないみたいだね……」
「まあな。………あの出来事だけは、忘れたくもないよ」
「聞かせて。おれなら少しだけ君の負担を軽くする事ができるかもしれない」
「………。しかし………」
「ロックよ。折角のダイ様からのご厚意を無下にするつもりか? この方の意志に従うのも『騎士としての務めの1つ』その物なんだぞ」
「……。言っとくけど、目的地に着くまでの間だけだからな?」
「ありがとう、ロック!」
「……ッ!!! おい皆、あれを見ろ」
あいつが、神出鬼没の中ボス・デスゲイズだ。
奴の弱点は炎、こちらの戦力でレベルの桁が5の倍数じゃなければ倒れることはない。
クロコダインの強さは64レベル、俺は87レベル ダイは79レベルでグロリオは67レベルだ。
グロリオにはこの飛空艇を守らなきゃいけないから、外の闘いは俺たちが引き受けるぞ。
-----
『ボォン……』
「良かった。何とか間に合ったみたいね!」
「テレシア。喜びたいのは山々だけど、まずはアイツを倒さないといけないんだ」
「そうね。私も一緒に闘うわ♪」
「いいか? アイツは風属性の攻撃も仕掛けて来る、その時用の為にコイツを前もって各自で装備するんだ!!」
「これは……、守りの腕輪?!」
「つまり。仕掛けて来るのは、炎系ばかりじゃないってことだね?」
「よしっ、ならばオレのこの技を挨拶代わりに繰り出そう!」
成程、主なメイン攻撃はヒートブレスか。
クロコダインは元百獣魔団の軍団長の為俺やテレシアのように魔法は使えないが、風属性や雷属性が秘めている技を会得している。
初めの頃は獣王激烈なんたらだったけど、バタック爺さんの一言で改名されたそうだ。
凄い…いきなりの先手必勝で痺れている、これは麻痺状態だな。
今なら時間内にダメージを与える事が出来るから、問答無用で何回か痛め付けて置こうか。
しかし通常攻撃も含まれているから、テレシアがすぐに瀕死になってしまう。
その時にダイは最後の切り札を既に構えていたから、初めてデスゲイズを相手にダイはお得意の切り札・アバンストラッシュで大ダメージを与えた後…奴は1回目の逃走に入って行ったのは俺の口から言うまでもなかったな。
9話に続きます。
- Re: 冒険家と花売りのドキドキ物語 ( No.16 )
- 日時: 2024/12/15 13:00
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
第9話「新たな仲間、登場」
【憲兵隊の飛空艇】
・ダイ視点
「これで。暫くは奇襲して来ないな…」
「はぁ〜。助かった〜」
あの闘いでおれが決めなかったら、デスゲイズは逃走しなかったかも知れない。
次なる目的地はジドールになり、武器などのアイテムを補充する為に寄り道をしていた。
すると小さな女の子がおれに声を掛けて来て、ベレー帽を被った女の子がこの先の屋敷に入って行ったと言う情報を教えてくれたんだ。
-----
「失礼。お前が見たと言うベレー帽を被った最年少の絵描きとは…こいつのことか?」
「そう。そのお姉ちゃんだよ、何日か前にアウザーおじちゃんがそのお姉ちゃんを連れて来たから……未だに体調が良くなってないみたい」
「………。まさか、女神の絵か?」
「うん。その絵を描かせてるみたいだよ」
これだ、ロックが言っていた魔石の名前は。
まずは対策として、アーマカッパ4つと雷神の盾を2つ装備する。
後は無属性の魔法で行けば、何とかなると思うけど。
一瞬だけローテーションがある、この入れ替え時に悪霊に切り替わっていたら…迷わずに攻撃出来そうだね。
-----
「初めて見る人たち…」
「おれのこと?」
「君。フリーレンと似たような力を持ってる…」
「おれはダイ、宜しくね!」
「私はイリア、イリア・シュテル。こちらこそ宜しく…」
まさか、この町で変わった格好してる女の子に合うなんて。
確かフリーレンはこの奥にある屋敷内にいるって事だから、ポルターガイストがひそんでいるトラップもありそうだ。
絵画にはガストラ皇帝の絵がある……ッ、このヒントはまさか?!
探している秘宝は、山が星型のような形をした場所にある。
その場所こそが、フェニックスの洞窟だ!!
10話に続きます。
- Re: 冒険家と花売りのドキドキ物語 ( No.17 )
- 日時: 2024/12/16 08:47
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
第10話「絵画の中に住まいし魔物・悪霊①」
【ジドールの町 アウザーの屋敷】
・引き続きダイ視点です。
「くっ…。今のオラじゃ……、アイツを抑えられねー……」
『悟空っ!!』
「おぉダイにグロリオ、無事だったんか?」
「ああ。だが、この奥から更なる殺気を感じる…」
「その気配は、絵画に潜んでる悪霊形のチャダルヌークだよ」
『その声は……、フリーレン!!』
「フリーレン様。このような薄暗い場所に、何故あなたがいらっしゃるのですか?」
「分かんない。私はこの町に着いて倒れていた筈なのに、親切な女の子が少し前に介抱してくれたんだよね…」
「それ。もしかすると、数分前にグロリオが描いた『スケッチの女の子』そのものじゃないかな?」
『…………ッ!!!』
という事はやっぱり、この先の扉にベレー帽を被っている女の子がいるって事になるんだね。
どうしようか……、そう思った時に俺はグロリオにその辺を散策してるイリアたちを探してくれるように頼んだんだ。
グロリオはおれの前で頭を下げた後、一旦北道へと戻って行く。
待っている間、奴に対抗する為の作戦会議に取り組んだんだ。
-----
「あの中ボス系モンスターはチャダルヌーク、現にこの屋敷の主・アウザーが体調を悪くしていたのは…その後なんだ!」
「ねえフリーレン。君ならもしかすると…女神に切り替える寸前の所を、数分くらい辺りで止めれるんじゃないかな?」
「そうだね。私も『かつての第2次試験』があった時、私に瓜二つの人形と闘った事があるからね」
「確か…、魔法で作られたっちゅ〜複製体の事だな」
「うん。その複製体を生み出していたのは、神和の時代で現れたという伝説級の魔物・シュピーゲルだったんだ」
「…………。何となくだけど、その魔物の姿ってダイヤモンドみたいな形の敵…じゃないかなぁ?」
「ふっ。流石は未来の勇者・ダイ、ご名答だ♪」
「スゲ〜なダイ、今ので分かっちまったんかよ?!」
「悟空…。それ位の簡単な問題系のことなら、少しくらい頭を使った方がいいよ…(汗)」
「悪ィな〜。オラ……、そういうクイズ形式な問題とか苦手なんだよ」
『…………』
この時…おれとフリーレンは同じ事を考えた、これは戦闘後にしっかり基礎的なちしきを悟空自身に叩き込ませなきゃ駄目だという事を。
グロリオを知っているという事は、彼の顔見知りや数人のライバルたちも『この世界』の何処かにいるって事につながるかも知れないね。
俺の場合なら…ヒュンケルかククールのどちらかがコーリンゲンの酒場にいると考えるなら、彼を説得するのは勇者であるおれの役目になるかも知れないな。
仮にそれが出来たとしても、おれにそこまでやれる自信があるか分からないよ…。
11話に続きます。
- Re: 冒険家と花売りのドキドキ物語 ( No.18 )
- 日時: 2024/12/17 07:57
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
第11話「勇者と魔法使いと地球育ちのサイヤ人」
【ジドールの町 アウザーの屋敷 地下】
・フリーレン視点
「………。そうだ、動きを止める魔法があれば」
「ストップの事かな? それが効くモンスターは限られているって…前にロックから聞いてるけど」
「だからなんだよ、ダイ!」
「えっ……?!」
そう、私の言う言葉その物が危険な賭けになるんだ。
チャダルヌークとの闘いに入ってしまえば、まずは女神から開始する事になる。
最初は弱小的な物理から開始した後に、悪霊へ姿を変える事が出来る。
そこをチャンスとしてとらえる事で、邪気封印の効果を発揮する事が出来るんだ。
その技の使用者は…、エアリスだね。
-----
「ねえ。わたしをお呼びだってイリアから聞いたけど、何の用なの〜?」
「良かった。今作戦を立てている所なんだよ」
「チャダルヌークか……。俺が出会って来た今までの中ボスよりもかなり手強いぜ…」
「確かに。どちらも炎属性が弱点だからね、フリーレンの言いたい事を簡単に纏めると…相手の姿が変わった瞬間にエアリスが会得している邪気封印を使うべきだってことなんだよ」
「本当に……、私の言いたい事を簡潔にまとめちゃったよこの子……(汗)」
中には、あまり長過ぎると実力行使で行ってしまう人がいるからねぇ。
ロックに話を聞いてみると、エアリスと再合流したのは道具屋でアイテムを補充していた時らしい。
要するに、彼女を迎えに行ったのは…第3魔界とやらから来ている青年・グロリオ辺りだろうね。
彼に関しては今の状況を解決してから、じっくり話を聞いてみるしかなさそうだ。
-----
「よしっ。そろそろ中に入るよ」
「初めての闘いだからおれ……、緊張するよ」
「大丈夫だダイ。オラもロックと同じように、回復と黒魔法をたっくさん会得してっからよ♪」
「つまり。前衛はダイとおれと悟空って事になるな…」
「分かった。私はダイの間に行くから、エアリスはロックの間に立ってて欲しい」
「わ……、分かったわ!!」
確かに、ダイに取っては初めての経験だ。
対策もしっかり出来ているから、後はエアリスの先手必勝で決まれば闘いやすくやる。
この作戦そのものが成功すれば、悪霊姿のまま楽に殺す事が出来る。
チャダルヌークの動きを封じられるのは一定時間しかない、その間に決着を付けないと行けないんだ。
これこそが正に、本当の先手必勝そのものかも知れないんだよねぇ…。
12話に続きます。
- Re: 冒険家と花売りのドキドキ物語 ( No.19 )
- 日時: 2024/12/17 08:18
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
乗り物紹介
憲兵隊の飛空艇
『ドラゴンボールDAIMA』に登場した憲兵隊用の乗り物。
2話で初登場したグロリオが小さくなった悟空に会いにいったのも、この飛空艇である。
空艦バトシエ
DQHの世界で登場するメーアたちの主な拠点地。
今は各仲間たちの部屋まであり、修理が完了次第ダイたちの拠点地となる。
飛空艇ファルコン
FF6の後半ストーリー・世界崩壊後編でセッツァーと合流後に入手する第2の拠点地。
後に再合流となるフェルンやシュタルク、ベジータたちの主な活動拠点地となる。
飛空艇ラグナロク
FF8編で登場する飛空艇。
スコールたちFF8メンバーらの主な拠点地だが、ポップやエミリアもこの飛空艇で移動する事になる。
以上が、乗り物紹介です。
引き続き、本作を宜しくお願いします。
- Re: 冒険家と花売りのドキドキ物語 ( No.20 )
- 日時: 2024/12/17 20:03
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
主役紹介
エアリス・ゲインズブール
セトラの民でありつつ、人と古代種との間に生まれた混血の女性。
7歳と言う幼い歳の頃に母・イファルナを亡くしてからは、育ての親であるエルミナに引き取られる。
しかし、ツォンたちタークスが追って来た為…15年間逃げ続ける日々を過ごしていた。
旅先で出会った冒険家・ロックと出会い、彼に淡い恋心を抱くようになる。
1人称は、わたし。
CV:坂本真綾
ロック・コール
さすらいの旅人。
古代の秘宝である魔石・フェニックスを求めて旅を続ける青年。
困っている仲間を放って置けない一面を持つが、実はキノコなどの菌類が苦手である。
23の時に夢を追いかけていた最愛の恋人・レイチェルを失って以降途方に暮れていたが、レイチェルと少しだけ面影を感じる少女、エアリスと出会い…彼女を守り続ける事を誓う。
1人称は、俺。
CV:小野友樹
以上が、今回の主役キャラの紹介になります。
- Re: 冒険家と花売りのドキドキ物語 ( No.21 )
- 日時: 2024/12/18 08:25
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
第12話「勝手な恋人たち」
【ジドールの町 アウザーの屋敷 最深部】
・エアリス視点
『シュンッ…』
「きゃあっ!!」
こ……、これがポルダーガイスト。
この奥に行こうとわたしは提案したけど、フリーレンに拒否をされてしまった。
そんなわたしを受け止めてくれたロックは優しくて、すぐにでもキスをしようとして来る。
仕方ないでしょ、わたし…怖い物はほんっとに怖いんだから!!
-----
「そういえば。ダイからも言われたわ、「この辺りの探索は、俺たちに任せて」って」
「ダイたち…。きっと大丈夫……だよね?」
「そうだな。この辺りの宝にはミミックはいないらしいが、下手したら……多分……」
「あっ……!!!」
ロックは察しているんだわ、仮にミミックの入った宝箱がこの屋敷内にあると…フリーレンは迷わずに突っ込んでしまうからね。
そのせいで自慢のツインテールが、縦ロールになると言う大被害がある。
その為にダイと悟空が行ってくれてるから、心配はない…みたいだけど。
わたしたちはわたしたちで何だか、落ち着かないなぁ。
-----
「エアリス。寒いなら、もう少しこっちに来るか?」
「えっ………、えぇ………」
本当に、彼には隠し事はないみたい。
わたしが静かに震えていると気付いていたのか、彼のマントに入る事にしたの。
この暖かさなら、悪い気はしないかな。
その瞬間……、わたしたちはお互いの方を見始めたの。
わたしをしっかり見つめる彼の顔がそこにあって、まるで…何かを抱えているみたい。
未だに震えてるわたしを支えながら、ロックは語り始めたの。
-----
「24の時な。俺には当時、ずっと好きだった女がいたんだよ……」
「わたしも、好きな人、いたよ……?」
「そいつは今の君みたいに勇敢で、一緒にトレジャーハンティングをしてた事があったんだ」
「それで、どうなったの?」
「もう少しって時に橋が崩れてな、俺のピンチに気付いた恋人が俺を庇い…代わりに落ちてしまったんだ」
「………。要するにその人はそこから記憶喪失になって、結局あなたはその村を追い出されたの?」
「ああ。………村の奴らにも散々言われたよ、このまま俺がいたら…レイチェルを更に不幸へ導いてしまうと……」
「………。ロック……、あなたの手…、震えてる……」
「おかしいな。忘れかけていた……筈なんだけど……、な………!!!」
「………。………じょぶ、だから………」
「えっ?」
「だいじょぶよロック。今あなたの側には、『わたしたち』がちゃ〜んといるから……ね?」
「………。もう少しだけでいい、もう少しだけ…俺を支えてくれ……」
「分かったわ……」
初めて明らかになった、これがロックにとって相当辛い出来事だと。
先程までの彼はわたしを優しく暖めてくれていたけど、彼は当時の過去を話し終えた瞬間…静かに泣いている気がしたの。
あぁ………、この涙は……『かつて』わたしが初めて好きになった人によく似てる。
今度はわたしからロックに抱き付き、彼が泣き止むまで優しく…優しく慰め続けたの。
その光景の一部始終をダイやフリーレンたち3人に見られていたのは、わたしの口から言うまでもなかった…かなぁ〜……。
13話に続きます。
- Re: 冒険家と花売りのドキドキ物語 ( No.22 )
- 日時: 2024/12/18 17:53
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
第13話「絵画の中に住まいし魔物・悪霊②」
【ジドールの町 アウザーの屋敷 最深部】
・ロック視点
「じゃあ、作戦通りに!!」
お互いに意を決し、俺たちはついにボスのいる部屋に入って行く。
先程の経緯はあの後ダイの両目を閉じたまま悟空が聞いて来たから、今の状況に至るまでを話したんだよなぁ。
その後フリーレンに「2人きりになりたい時は、せめて2人だけの時にしなさい…」と言われたから…当たり前なんだよなぁ。
あの背後は、間違い…俺の顔見知りだ。
本当に魔物は絵の中に潜んでいるな、ならば…悪霊のみを倒すまでだ!!
-----
「やはり。弱小の物理で来たか! エアリス、今がチャンスだ」
「ええっ。行く手を阻む邪悪な魔物よ、大人しくしなさい!!」
作戦通り、エアリスのリミット技・邪気封印の効果で悪霊は身動き出来なくなった。
ダイは魔法剣・火炎大地斬を繰り出し、俺はファイガでダメージを与える。
勿論サンダガがこちらに来たが、フリーレンは吸収だった。
フリーレンは前もってシェル・プロテスが掛かっている守りの腕輪の効果がある為、魔法攻撃は半減なんだよなぁ。
-----
「やべぇぞ。あいつが動いちまう!!」
「大丈夫。もう一度、『大人しくしなさい!!』」
「よしっ。これなら充分な時間は稼げれるよ、ダイ…ロック。今が絶好のチャンスだ!」
「うん。受けてみろ!! アバン…ストラーシュ!!」
「幻影を喰らえっ!!」
「お……おのれ………、こんな筈……では……」
へへっ、無傷の大勝利だな。
本当に『かなり』強い中ボスだったが、これで絵画を何とか守り切る事が出来たぞ。
そして俺たちが必死に守った絵画・ラクシュミこそ、アウザーの大切な宝物だという事が明らかになる。
今まで話を聞いていたダイがアウザーに、何故その絵が欲しくなったのかを問うと。
色んな画家にこの絵を書いて貰ったらしいが。どうもパッとしないから…、サマサの村にいるリルムの話を町の女の子から聞いて……彼女を此処に連れて来たって事になるのか。
-----
「この本棚から光っているのは…、魔石?!」
「あんな目に遭うのはもう懲り懲りだ。タダでやるから、そいつを手に取ってくれないか!」
「アウザーさん……、ありがとう!!」
「………ごめんねおじちゃん。リルムはダイたちと一緒に行くよ、でもね…心配しないでね。この絵を『いつか』完成させる為に、戻って来るから!」
「あぁリルムや……、いつまででも……待っているからのぉ」
この絵をきちんと完成させる為にも、俺たちはケフカを何としてでも倒さなければならない。
リルムが再び俺たちの仲間になったとしても、まだまだ戦力は足りないんだよなぁ。
此処ジドールから近いとしたら…、雨の降る町……ゾゾか。
するとリルムが俺の方に向き、何かを思い出したかのようにスケッチをし始める。
そのスケッチは……、ランガ本人そのものだった。
という事は…、その町の山の中にランガがいるって事になるのか?!
これさえ分かれば何とか行けるぞ、皆! 北にあるゾゾの町に向けて出発だーーー!!
14話に続きます。
- Re: 冒険家と花売りのドキドキ物語 ( No.23 )
- 日時: 2024/12/19 06:42
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
第14話「クリリンと再会、グロリオのひみつ」
【憲兵隊の飛空艇 コックピット】
・ダイ視点
「つまり。次なる目的地はそこになるんですね? ダイ様」
「うん。ゾゾは名前の通り雨が降っている町なんだけど、ランガがゾゾ山にいる事が分かったんだ」
後は少しでも、ヒュンケルやリムルの事を聞いて回らないといけないんだ。
仮にコーリンゲンの村の酒場にククールがいる場合は、本来の役目を伝える事で思い出すかも知れない。
それを教えてくれたのが、ヨウム国王とミュウラン王妃だ。
勿論、彼らの事も忘れてはいないよ。
-----
「ダイ様。目的地に到着致しました!!」
「ありがとう。今回は人探しだ、バトルメンバーとして俺 グロリオ 悟空に来て欲しい」
「成程。残った私たちはその間、いつでも出発出来るように準備をしとけばいいんだね?」
「うん。イリア、その間だけフリーレンたちの事…宜しくね」
「分かった。任せて!!」
こうすればきっと、大丈夫って気になれるんだよね。
目的地の町に到着すると、本当に雨は降り続いていたみたいだ。
念の為におれはロックとエアリスからケアルガとリジェネを教えて貰ったから、今後の闘いで役に立つと思う…きがするんだ。
う〜ん、字を読むのってどうしてこうも難しいんだよぉ〜。
-----
【ゾゾ】
「ダイ様。どうかしましたか?」
「きっとラーハルトなら。「今後の闘いも幾つかありますから、ダイ様にはきちんと字の読み書きを何としてでもお勉強して頂きます!!」って言われそうな気がするんだよ〜…」
『確かに……。その可能性は充分に高いなぁ…』
「あの。それくらいの事でしたら、『彼』に代わって…私がお手伝いしましょうか? ダイ様」
「クリリン! 良かった、無事だったんだね」
「ダイ様。それにグロリオたちも、本当にお久し振りですねぇ〜!」
「クリリン。実は俺たちが此処に来たのは、雷系の魔法を使う仲間を探しているんだ」
「雷系の……、確かにランガさんならこの先の隠し場所にいるけど。サビが取れる物を購入しないと先に進めないんだよなぁ〜…」
要するに、「此処はデンジャーだぜ!」が口癖の彼からそのスプレーを購入すればいいって事だな。
確かロックから話は聞いていたけど、サビトレールの値段は1000ギルって聞いた事があるからね。
その人がいるのは少し先にある大きな建物内、この人がそうみたいだ。
ロックの聞いていた通り、その人からサビトレールを購入し…再びそこまで戻って行く。
途中階段を何回か登らないといけないみたいだけど、クリリンはその先に到着後…右側の出口を教えてくれたんだ。
-----
「わぁ〜。いい眺め!」
「本当ですねぇ。……18号さんにも、この景色を見せてやりたかったですよ」
「大丈夫。その人ならきっと、何処かで生きているよ♪」
「ダイ様……。そうですよね♪」
「そういえば。それらの件ならアルブルクの町に残ってるゲルダやゼーリエ様たちに聞けば、残りの奴らに関する情報を詳しく教えてくれるかも知れないな…」
「グロリオ。もしかして君は、俺たちの味方って事になるの?」
「今まで隠してて申し訳ありませんダイ様。実は私…秩序側の護衛騎士・グロリオは創造神である主…メーア様からの命を受けて、あなた方と合流せよとの依頼を受けています!」
「どおりでな。絶対にそうじゃないかって思っていたよ…」
「まあ。フリーレンが君を疑うのも、無理はないけどねぇ」
例のチャダルヌークとの闘い前の時から、彼女は捜索しているグロリオを気にしていたからなぁ。
仮にグロリオ自体に殺意があるなら、俺たちと行動を共にする事はなかったからね。
これでフリーレンが彼を疑う事は、完璧に無くなったよ。
するとグロリオは例の女神様に状況を伝える為、残る事にしたみたい。
後で会おうと約束を交わし、俺たちは隠し部屋の中に入って行った。
-----
・グロリオ視点
「グロリオです。こちらの方は順調に、離れ離れになっている仲間と合流しつつあります」
『ふふっ。ダイは初めから知ってたみたいね、あなたに殺意がないって事を』
「はい。流石はバランの1人息子…と言った所でしょうか!」
『そうね。引き続き私の分まで彼らの事を頼んだわよ、我が最強の護衛騎士団長・グロリオ!!』
「はっ! メーア様のご命令とならば、これからも遂行してみせます!」
『ありがとう。私に会うのは……、まだまだ先になりそうね……』
「そういえば。メーア様は今、どちらにおられるのですか?!」
『それが……。これまでの経緯とかもあなたにいっぱい話したいとこだけど、そろそろイフリートのいる空間だってゼルがさっきから煩いのよ!』
「という事は。その言い方からしますと……メーア様が現在いる場所は、ゼルやスコールたちのいる『第8世界』…という事になりますね?!」
『そう。とにかく、グロリオはグロリオにしか出来ない任務にこれからも遂行していなさい!!』
「はっ! お気を付けて!!」
『ありがとう。こっちはそろそろ闘いになるから、一旦切るわ!』
「分かりました。メーア様のご活躍を、ご期待しています…!!!」
炎の魔人・イフリート、名前の通りからしてアイツは炎属性をメインに使う筈だ。
恐らくメーア様に同行しているのは、様々な歴史関連を持つ暴れん坊・ゼルと…氷結の魔女・エミリア嬢。
俺に代わり彼女の護衛として、とりまき風紀委員の風神&雷神に…『かつて』はアウラ側の部下だった魔族の男・リュグナーやドラードたちもそこにいる可能性が充分に高そうだな。
アイツらになら、俺がその場にいなくてもメーア様を任せられるかも知れない気がするな。
よしっ、俺もメーア様から直々に依頼の命を引き受けた以上…今後ともダイたちの旅に同行しなければ!!
15話に続きます。
- Re: 冒険家と花売りのドキドキ物語 ( No.24 )
- 日時: 2024/12/19 08:45
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
第15話「突然の不戦勝」
【FF8の世界 炎の洞窟 最深部】
・メーア視点
『……。貴様らの元にメーア様たちがご一緒では分が悪い、我の負けを認めよう!!』
「ちょっと待って。私はともかくエミリアがいる前で闘いを放棄するのはおかしいわ!!」
『残念ですがメーア様。今の私自身が仮にあなた様方に全力で挑んだとしても、相性の悪い氷系で攻めて来るのが目に見えているんですよ…!!』
「…………。つまり、私たちが来る事を最初から分かっていたって事?」
『はい。我が兄弟の1人・シヴァは前からあなた様やエミリアお嬢様を大変気に入っておられますので、その強さに命じて…私もご同行して頂けないでしょうか?』
「………。分かったわ、私たちと一緒に強くなりましょう? イフリート!」
『ははっ! 現在の創造神・メーア様の、ご命令とあらば何なりと!!』
折角グロリオから期待されていたのに、まさか初めから不戦勝になるなんて腑に落ちないわ。
そのまま来た道へ戻り、ゼルとスコールとは一旦別れたの。
風神からは女子部屋を案内すると言われたから、彼女に付いて行く事になったわ。
雷神はその間エミリアたちと一緒に学生食堂で、簡単な物を食べて来るみたい。
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【バラムガーデン 女子寮 メーアの部屋】
「納得。無理!!」
「そうよね。私たちは本気で倒す為にあの洞窟に向かったのに、どうして不戦勝になったのかしら?!」
「否。原因 メーア様、有!!」
「そうか。私の主な技が氷系だとイフリートは分かっていたから、初めから闘うのをやめていたのね…」
「理解!!」
「ふふっ。ねぇ風神、いつものように片言じゃなくてもいいのよ? 私の前ではちゃんと話してくれると嬉しいな♪」
「………。メーア様がそう仰るなら、今後は精進します……」
少しずつでもいいの、こうして風神とゆっくり話が出来る機会が欲しかったから。
彼女もそれを理解した上で、私と一緒にいる事を選んでくれたの。
初めてこの世界に来た時に突然、ジャンクションとか知らない科目系が沢山出て来たけど。
つまり、召喚獣を装備する機能って事になるんだわ。
そんな私たちの元に眼鏡を掛けた背の高い金髪の女性が来て、私たちの話に参加してくれたの。
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「お初にお目に掛かりますメーア様。私はキスティス、キスティス・トゥリープと申します! 以後、お見知り置きを!」
「分かったわ。それでキスティス、私はこれからどうするの?」
「はい。まもなくSeeD試験が始まりますので、今回はメーア様たちにもご参加して頂きたいと思います!」
「メーア様、こちらを!!」
「……。これがSeeD試験に参加する為の衣装になるのね、風神。少し着替えたいから、手伝ってくれる?」
「御意!!」
「では。メーア様の準備が整い次第迎えに来ますので、それまではしっかりとG.F.の準備を忘れないで下さいね!!」
成程、今後は誰がイフリートを駆使するかって事が最重要になって来るわ。
少し前にサイファーから今回の試験の事を聞いたけど、当時の彼はB班の班長だった。
そのサイファーが今は不在の為、私が代わりに例の試験に抜擢されたの。
つまりこの状況って、『例の転校生』が来る前の段階その物って事かしら。
さっきの呼びかけは私にしか来ていなかったから、エミリアや雷神たちは此処で留守番になるわね。
初めて参加するSeeD試験だから余計に緊張するけど、上官らしい姿をこれからの闘いで振る舞えれるように頑張るしかなさそうだわ。
16話に続きます。
- Re: 冒険家と花売りのドキドキ物語 ( No.25 )
- 日時: 2024/12/19 20:49
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
今後の更新状況
仲間集め編を描きつつ、SeeD試験編も同時に更新していきます。
テレシアが仲間集め編にいるので、ラゼルとアクトは試験編に登場予定です。
ツェザールもひょっとすると、C班のリーダーで登場するかも知れませんw
引き続き、この小説を宜しくお願いします。
- Re: 冒険家と花売りのドキドキ物語 ( No.26 )
- 日時: 2024/12/20 23:19
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
昨日からドラクエ11s(PS4版)のプレイを1年振りに再開しました。
その為更新が出来なくて済みません。
クリスマス編企画の募集をしますので、以下の企画内からリクエストして下さい。
・恋人たちのドキドキクリスマス
・仲間たちからの暖かい贈り物
・忘れられない休日
以上です。
沢山のリクエスト、お待ちしてます。
- Re: 冒険家と花売りのドキドキ物語 ( No.27 )
- 日時: 2024/12/21 07:56
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
もうすぐ作者が不在になるので、先にリクエスト応募用紙を描いて置きます。
名前:
リクエスト小説名:
誰とメインorCPがみたいか:
恋愛orほのぼの:
概要:
以上です。
応募期間は、作者の都合により明日の12月22日までとさせて頂きますので…ご了承下さい。
※但し、リクエストする読者の方はお1人様1話限定ですので…ご注意下さい。
- Re: 冒険家と花売りのドキドキ物語 ( No.28 )
- 日時: 2024/12/21 20:39
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
第16話「ベジータと再会、王子の急変化」
【ゾゾ山 内部】
・ダイ視点
「あぁっ?! あなた様は!!」
「ベジータ!!」
「ダイ様。ご無事でなりよりです!!」
『…………(滝汗)』
グロリオらから見たら多分、「俺らにはタメ口なのに?!」的な表情をしているね。
そう言えば、退魔の腕輪の効果があったから…此処まで無事にがんばってこれたんだ…!!
それなら……、それならきっと……マァムも……?!!
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「………? ダイ様?」
「ねぇ。ベジータ……」
「分かります。私の左肩が右肩で宜しければ、しっかりとお乗り下さい!!」
「グスン………っ。おれの言いたい事を最初から分かってたの……?! イジワルな腹黒王子……ッ!!!」
「いえいえ。そこまで腹黒ではありませんよ? ………クリリンやロック・コールたちがダイ様と一緒にいるという事は、例の侍を探しに来たのか?!」
「そうだ。元ドマ国の優秀な侍・カイエンだ!」
ほんとだ、確かにクリリンたちのみタメ口になってるね。
あっ、ヒュンケルも先生やバルトスお父さんの前だと敬語だったし。
ラーハルトの時も父さんやおれの前だと敬語なんだよねぇ〜…、以前シュタルクから言葉選びがむずかしいって聞いた事があったんだった。
後にフェルンから王族に関するマナーをいきなり叩き込まれちゃったりしたから……、一気に混乱しちゃった事を思い出しちゃったよぉ〜。
17話に続きます。
- Re: 冒険家と花売りのドキドキ物語 ( No.29 )
- 日時: 2024/12/23 08:26
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
第17話「ある企画準備 前編」
【飛空艇ファルコン 艇内】
・ベジータ視点
「何? この状況……」
「もしや。『あの日』でしょうか?」
「…………ッ!!! そうか、『あの日』だね」
ダイ様……、この俺でさえも中々ピンと来なかったのをすぐに察するとは…そこもまた恐縮です。
しかし、料理の方は少し荒れているな。
オレは少しダイ様の側を離れ、例の現場に足を運んでみる事にした。
オレが来ると初めから察していたのか、元聖騎士団長ヒナタ・サカグチがオレの前に現れる。
-----
「おい。何があった?!」
「実は…。今回は南瓜の入ったシチューを振る舞う予定なんだけど、菌類全般が苦手なロックと菌類全般を克服せよとカミュが提案したら…こうなってしまったわ(溜息)」
『子供の喧嘩かよ…(汗)』
確かに、ダイ様の方からもロック・コールの好き嫌いの件は何回か聞いてはいたがな。
しかし、このまま長引けば『例の日』とやらまでに間に合わないのではないか。
かと言って、野放しにする訳にもいかない…そう思った時だった。
オレ様より先に、ある方が動き出したんだ。
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『ドバキッ』
「ロック。いい加減菌類全般を少しずつ克服しろって、おれの口から何度も言わせんなよ……」
「……………」
「り………リムル様。流石に今の拳骨は…、少々やり過ぎではないでしょうか?」
「あっ………?! 特にコイツに万が一の事があったら、エアリスが黙っていねー!!」
「大丈夫よリムル。エアリスには私の方から、上手く伝えておくわ♪」
『ホッ………』
ヒナタ隊長の言う事以前に、カミュの言い分には納得がいくな。
今まであの男…ロック・コールは親友であり、一国の主として君臨しているエドガー国王と過去に洋服で揉めていた経験がある。
オレ様とカカロットの奴が喧嘩するとしたら、それはどちらが先に強い奴と闘うかの言い争い位か。
その後にブルマから説教を喰らいつつもダイ様の元に戻ると、この方のご希望通りにオレ様の左肩に載せる。
料理は何とか間に合いそうだが、後は高い場所などの飾り付け位か……。
後編に続きます。
- Re: 冒険家と花売りのドキドキ物語 ( No.30 )
- 日時: 2024/12/24 08:19
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
第18話「ある企画準備 後編」
【飛空艇ファルコン 艇内】
・パンジー視点
「どうだきり丸、この辺で大丈夫そうか?」
「バッチリっす! ありがとうございます、クロコダインさん!」
「ワハハハハ。この位なら容易い御用だ、いつでもオレを呼んで欲しい!」
「では。折角なので、ボクと一緒に別の飾り付けをお願いしま〜す!!」
「うむ。心得たぞ♪」
何だよ、クロコダインの奴。
いつの間にかあのきり丸と、随分仲良くなってるみたいじゃねーかよ。
確かあの子は戦災孤児で、ある村の生き残りだとあたしはリムル様から少しだけ話を聞いたことがある。
要するに、アイゼンやシュタルクのように…きり丸の育った故郷の村も色んな意味で酷い状況だったんだろうね。
その村の名は恐らく、摂津の村だ!!
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「君的から見てきり丸はどう見えるかな? パンジー」
「う〜ん。悲しい顔は今の所出てはいないみたいけど…、いつかは他の皆やリムル様たちにも知る事になるだろうね」
「確かに。私の父上からも同じことを言われたよ、万が一きり丸に何かあったら…ワタシか他の者に彼を止めてくれ……ってね」
「………。利吉………」
彼の親父…山田伝蔵は忍術学園の教師であり、きり丸にとっては実技の教官と言ってもいい位だ。
時には女装すると言う一面もあって、同期の半助先生まで何度か巻き込みやすいらしい。
何となくだけど、この女装時は多分…極秘任務か何かがあった時用の為に残しておく場合もありそうだね。
それにしても、今は強力な助っ人でもあるクロコダインがきり丸の力になっているのが凄いよ。
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「だーかーら。おれはこっちの絵の方がいいって!」
「いーや。俺が描いたイラストの方がまだマシだって!!」
「あの声…。ダイ様とロックだ!」
「いや。今は父上に任せよう、私たちは此処で…きり丸を見守っていればいい」
「………。そうだね、今は…その方がいいかも知れないな」
利吉の言うように、今はきり丸の動きをしっかり見守る事が先決だ。
だけど……息子であるあんたは心配しなくてもいいんだろうか、アタシならいつものように親父が毎度心配して来るから…あの性根はずっと変わらないだろうね。
あっ、きり丸の作業ペースが落ちて来ている。
やっぱり……、何かを思い出してしまったんだろうね。
アタシがそこへ行こうとした時、利吉に止められてしまったんだ。
まるで、この場は別の人に任せろと言う合図を示しているかのようなアイコンタクトだ。
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『ギュッ』
「ねぇ。何があったの? きり丸」
「………。実はボク……、先生と…土井先生と同じ戦災孤児でした……」
「……………。いいよ、此処には私たちやクロコダイン以外誰もいない、もし…もしその場の様子をロックや他の皆の前で話しづらいなら……」
「えっ……?! ふ……、フリーレン師匠?!」
「こうして。私の腕の中で君を精一杯『隠させて貰う』から!!」
「では。オレはこの辺りを見回って来ます、何かあったらお呼び下さい、フリーレン殿!」
「うん、後は私に任せて!」
さっすがフリーレン様だ、あたしたちより先に動くなんて大した人だよ。
それにしても、フリーレン様だけでなくクロコダインまできり丸への対処を把握しているなんて流石だなあ。
すると利吉に呼ばれて振り返ると、例の騒動によってロックとダイを利吉の親父・伝蔵がしっかり説教していた。
親子揃って伝説級の忍者だからなぁ、ある意味凄過ぎるよ本当に。
とりあえず、残りの準備とかは夜までに何とか間に合いそうだね。
それまでにきり丸自身に、何も変化がないといいけどな…。
当日編に続きます。
- Re: 冒険家と花売りのドキドキ物語 ( No.31 )
- 日時: 2024/12/24 22:48
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
第19話「恋人たちのドキドキクリスマス①」
【飛空艇ファルコン 艇内】
・フリーレン視点
「皆。これは一時的な休息に過ぎないけど、こう言う時こそ…闘いを忘れて思いっきり楽しもう!!」
『お〜っ!!!』
本当に、時間までに各自のテーブルには料理が振舞われていた。
あれだけキノコ類が苦手と言っていたロックも、この時だけは好き嫌いを忘れて楽しんでいる。
それでも、皆の輪に入ろうとしない彼…きり丸の様子がどうしても気になってしまうんだよね。
今は上級生の1人がきり丸の側に行ってるけど、少しだけ様子を見ていようかな。
-----
「きり丸。この所元気ないぞ、何かあったのか?」
「……………」
「ねぇ。もしかすると、これから先の闘いを考えているんじゃないかなぁ?」
「フリーレン様……」
「鋭いっすよフリーレン師匠は。でも、言ってることは一理あるんだ…」
「きり丸。前にも言った筈だ、此処にいる皆は誰1人きり丸を仲間じゃないと思ったりはしていないって!」
「えっ……?!」
私も最初は、1人ぼっちだった。
あの時先生…フランメが通りがからなかったら、私はこの世にいなかったかも知れない。
いつかヒンメルも言っていたね、私に旅立つきっかけを作るのは…自分だって。
どんな些細なことでも彼は困っている人を助けつつ、私にいろんな事を教えてくれたかけがえのない人。
私が鈍感過ぎるから、ヒンメルには沢山困らせてしまったかも知れないけど。
今だけは…今だけは力を貸して欲しいんだ、ヒンメル。
彼が私に旅立つきっかけや仲間との過ごし方を教えてくれたみたいに、困っているきり丸を私なりに明るく照らせるようにしたいんだ!!
②に続きます。
- Re: 冒険家と花売りのドキドキ物語 ( No.32 )
- 日時: 2024/12/25 08:30
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
第20話「恋人たちのドキドキクリスマス②」
【飛空艇ファルコン 艇内】
・エアリス視点
「仙蔵!!」
「やあ。ロック先輩に、エアリス先輩!」
「これ、俺たち2人からのクリスマスプレゼントだ♪」
「………ッ!!! あ……ありがとうございます、大切に使わせて貰います!」
「うん。絶対だよ? じゃないとわたし、怒っちゃう!!」
「いやいやいや。それだけはご勘弁を…(汗)」
『あははははは(うふふふふふ)つ!!』
本当は、焙烙火矢とかでも良かったとわたしとロックなりには思っていたんだけど。
後で伝蔵先生や新野先生から即ダメ出しを受けてしまったから、結局新しい彼の衣装をクリスマス用のプレゼントにする事にしたの。
勿論仙蔵だけじゃない、長次や紋次郎たちの分まで『この日の為』にわたしたち2人で徹夜付けで縫っていた事があったからね。
時にはお互いに集中力が切れちゃったから、気が付いたらわたしたち2人の代わりに…シュタルクがわたしたちがやり掛けた箇所のフォローをしてくれた事もあったんだ。
-----
「確か。シュタルクは幼少期の時に、自身の村が魔族に襲われたって前にフリーレンから聞いた事があったよ」
「そっか。だからフリーレンは今、同じような経験をしているきり丸を…彼女なりに安心させているんだね……?」
「そうだな。おれも運と小さい頃は婆ちゃんから沢山聞かされていたけど、その婆ちゃんも…おれがほんの小さかった頃に亡くなったからな……」
「わたしも同じ。わたしは追っ手でもある宝条らからわたしと母さんを命懸けで逃がす為に、父さんはあの日…わたしの故郷の村で殺されてしまったから」
「…………。エアリス………」
まるで、シュタルクやきり丸と似たような経緯その物だね。
わたしはあの日、父親であるガスト博士を目の前で失ったのは7歳と言う幼い年齢だった。
それ以降は何処かの研究所みたいなとこにいたけど、幼いわたしにとっては…その場所は退屈その物だった。
その場で静かに涙を流そうとした時、気が付いたらわたしはロックの腕の中にいたの。
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「……………」
「ロック……?」
「…………。………てもいいさ………」
「えっ………?!」
(BGM設定:FF8よりLove Grows)
「泣いてもいいんだよ……、泣きたい時や辛い時は……何も我慢する必要なんかないんだ」
「でも。わたしが泣いてる姿、誰かに見られたら…恥ずかしいもん!」
「もし。本当に恥ずかしいと思っているなら!」
「…………ッ!!!」
「こうして。おれがエアリスを精一杯隠してやるから……////////」
「………。じゃあ、今だけ……そうして欲しい……」
「ああ。勿論いいよ…、エアリス……」
嬉しかったんだ、彼はわたしの気持ちをちゃ〜んと理解していた。
そして、誰の目にも映っていない場所にわたしを連れて行ってくれて…静かに泣いているわたしをロックは優しく慰めてくれたんだ。
わたしが泣き出してすぐ、今度はロックの涙がわたしの頬に流れて来た。
あぁロック……あなたも、辛かった日々を思い出していたんだね。
大丈夫………だいじょぶよロック、今度はわたしがあなたを慰めてあげるから…ね?
そう思いながら、お互いが泣き止むまでわたしたちは互いを支え合いながら静かに泣いてしまったのは…わたしの口から言うまでもなかったんだけどなぁ。
③に続きます。
- Re: 冒険家と花売りのドキドキ物語 ( No.33 )
- 日時: 2024/12/26 08:22
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
〜作者の呟き〜
フリーレン「昨日。作者はPS4版のクラッシュ・バンディグー ぶっ飛び3段もりを再デビューしたんだって!」
グロリオ「らしいな。中でも2の方がスムーズに進んでいたそうですよ…」
フリーレン「確か作者。おっかけ系と3面のボスには毎回苦戦するみたい…」
グロリオ「タイニータイガーか。3の最初もそうだったらしいな…」
フリーレン「後は。若干滑るステージがあまり好きじゃないんだって…orz」
グロリオ「だが。タイニーを倒さなければ、コルテックスへの道は遠いままですよ?」
フリーレン「分かってるけど。ラストフロアでも、難関のコースがあるんだ。それはね、カラーダイヤの試練だよ!」
グロリオ「あれか…。作者は何かしら兄者のクラッシュではなく妹のココ操作時に切り替えが多いからな……」
フリーレン「仕方ないよ。過去のレーシング編でさえも、ココを使っていたからね。今息抜きにプレイ中のドラクエヒーローズシリーズもW女子でやっているみたいw」
グロリオ「う〜ん。1編は何となくそんな気がしていたが、2編では3度も転落とは…」
クリリン「本人に話を聞いてみたけど。誤ってホミロンを吹っ飛ばすのは嫌だそうですw」
フリーレン「困るんだよね。その鑑賞を見るには、ストーリーをクリアしてからじゃなきゃいけないなんて!」
あはは、まあ……わたしの中では1が簡単だからね。
普段から女の子でやっているから、クリアしてもず〜っとメーアたん&テレシアちゃんでいく予定だもん♪
フリーレン「そうか。テレシア役の声優、若い人だからだ…」
グロリオ「それ。1番どうでもいい情報だぞ…」
クリリン「まあ。クラッシュ編もいよいよ終盤だから、俺たちはそんな作者を見守ろうじゃないか!」
フリーレン「そうだね。次回の呟きは2章の終盤で更新する予定みたいだから、気長に待っていてくれ!!」