二次創作小説(新・総合)
- Re: 冒険家と花売りのドキドキ物語 ( No.36 )
- 日時: 2024/12/28 08:27
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
第23話「消えない悪夢 ーロック編①ー」
【飛空艇ファルコン 甲板】
・ポップ視点
「…………。はぁ〜あ………」
「おっ?! こんな所でな〜に辛気臭い顔してんだよ、アンタは!」
「………。ポップはさ、後悔したこととか…ないのか?」
「あるぜ。俺にとって『あの出来事』だけは、嫌でも蘇ってくるよ…」
「よければ。その出来事とやらについて、聞かせてくれないか…?」
「分かった。………その前に俺、プロンプトやリュウたちを呼んで来るわ!」
「ああ、待ってるよ!」
後の事は任せたぜと…、初めからそこにいるであろう元大魔王・ピッコロにあの人の事を任せ…俺はリュウたちを呼びに早足で向かって行く。
途中ノエルとレイン国王に遭遇したが、この時間帯は釣りをしているらしい。
そこは何処だと聞いてみた所、星がよく見える海辺の近くに子供組ファイターと集まっているらしい。
まさか、リュカたち子供勢がリュウたちを連れていったって言うのかよ……!!
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「……。あんの馬鹿野郎共ーーーーー……ッ!!」
「………。俺たち、彼を怒らせるような事をしただろうか? ノエル(汗)」
「いや。そうでもないみたいだ、早く戻らないとセラやフィーナが心配しますよレイン陛下!」
「ああ。そうなる前に…、早く戻ろうぜ!」
辺りを見渡しつつも、リュウたちの名を呼び続けながら探していると。
そこにはワイワイ賑わってる奴らを見つけたんだ、……ったく…こんな時間帯まで大人たちを連れ込むなよ!!
静かな殺意をしつつも奴らの元に向かうが、それをグラディオラスとヒュンケルの野郎に止められてしまう。
まるで、もう少し待てと言っているかのような合図だ…。
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「ごめんなさい。今日は…、お星さんたちがよく見える日だって猫耳のお姉さんから聞いたんだ」
「猫耳の女性って……、まさかヤ・シュトラ・ルルか?」
「はい。暗くならない内に帰って来なさいって言われたけど、ポップお兄ちゃんが来てくれてよかったです!」
「ごめん……。おれこそ早とちりしちまったわ……!」
「いや。お前さんが来なければ、あの餓鬼どもはリュウたちを放そうとしなかったからな」
「さあ。良い子たちは寝る時間帯だ、そろそろ戻るぞ!!」
『はぁ〜い!!』
そう言いながらも、PSIを使うリュカとネスはグラディオラスの両肩に乗りつつ…トゥーンはヒュンケルの左手をしっかり握っていた。子リンクは……ははっ、相変わらずその定位置がお気に入りって所か。
さて、おれが静かな怒りをしながら彼らを呼びに来たのかを話す前に…当の大人組らはかなりの滝汗を垂らしていた。
大方の予想だが、待ち合わせ時間にいなかったからか…おれに説教されると勘違いをしていたんだろう。
その逆だ、俺の過去を話す為に…俺の話を聞いてくれる貴重なギャラリー勢がもう少しだけ必要だと思ってアンタら4人をこのポップ様直々に呼びに来たんだわ。
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「早く戻ろうぜ。ファルコン号の甲板で、ロックの奴が痺れを切らす前によ!」
「うむ。そうだな!」
「ごめんねぇ。つい長引いちゃった♪」
「ったく。んでプロンプト、いい写真は沢山撮れたのか?」
「うんっ、もうバッチリだよ♪」
『……………(滝汗)』
俺だけでなく、此処にいる一部の大人組はこう解釈した。
この男……、全然反省してないな…っと。
近くにあるチョコボ小屋に立ち寄り、メンバー分の乗車券を100ギル支払い……俺たちが拠点としているファルコン号に向けて出発していく。
道中プロンプトがかなり大興奮しているが、本人が落ちないようにジェイクがしっかり抑えている。
この野郎……、たまにはいい一面があるんだな。
此処に来る前この男は天才技師・リドに何度かフルボッコされてると、レーゲン師匠やイグニシオさんたちから大方の話を聞いていたんだよなぁ…。
24話に続きます。