二次創作小説(新・総合)

Re: 魔法使いのタマゴと混血勇者の冒険譚 ( No.28 )
日時: 2025/01/31 06:42
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

第13話「特別授業と再び来襲」


【イングラシア学園 教室】


・ダイ視点


「じゃあダイ、あそこの席に着席してくれ!」
「う……、うん……」

ある日、いきなりリムル陛下に呼ばれたんだ。
彼についていった瞬間、瞬間移動されて…イングラシア王国にいるんだ。
マァムに黙って来てしまったけど、大丈夫だろうか…。
そう思いながらも俺は、リムル先生の授業をきちんと受ける事になったんだ。

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『コンコンっ』

「リムル。ちょっといいかしら?」
「何だよヒナタ。今は授業中なんだぞ?」
「ごめんなさい。その講義とやらを中止し、ダイ様や子供達を連れて…すぐにバラムガーデンに帰還しなさい!」
「ヒナタ。おれまで帰還命令が来たって事は…?!」
「はっ! 恐らくですがダイ様、キング・ゴマーが直々に兵を率いてバラムガーデンに来ました…!!!」
『………なっ?! 何だってーーーーー?!』

キング・ゴマー……、あいつが直々に来たって事は。
1番の標的は、俺かも知れないね。
話の一部始終を聞いていたのか、ゲイルたちもあたふたしながらも支度をし始める。
ここでいつ落ち着いて授業が出来るか分からないけど、今暫くの辛抱になる。
じゃあ、後は頼みます……リムル陛下!!

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【FF8の世界 バラムガーデン】


『シュタッ』


「お帰りなさいませリムル様、ダイ様!」
「ベニマル。状況はどうなんだ?!」
「はっ! 別世界から来た炭治郎の話によりますと、校庭の方で戦闘が厳しくなっています」
「……。そうか……」
「おれが行ったほうが話は早いかもしれないね。ベニマル、案内して!!」
「はっ!!」

ベニマルはリムル様の配下であっても、俺の指示には反抗していなかった。
本当に彼は、侍大将の地位を受けているね。
ベニマルの誘導のお陰で何とか間に合ったけど、そこにはゴメスがいたんだ。
まるで、おれとベニマルを交互に見極めているみたいだ。
いや、気を抜けばそこの時点で試合は終わってしまう。

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「これはこれは。勇者ダイ様ではありませんか?」
「お前が…キング・ゴマー直属の部下、ゴメスだね?」
「はい。ゴマー様よりあなた様をお迎えに上がりました…!!!」
「誰が。貴様のような外道にダイを渡すか!」
「くっ……。ならば、憲兵たちよ。ダイ様以外の者たちを捕らえよ!」
『はっ!!』

あの2つ名を持つミリムでさえも、ゴメスの前で簡単に囚われてしまう。
勿論、俺と一緒に来てくれたベニマルまでも一瞬で抵抗が出来なくなっていた……。
あんな強い力を使われたら…、スコールたちやマァムが無事では済まないかも知れない。
更にゴメスより遅れて現れたのは、ゴマー側の情報関連を任されているギルドマスター……ユウキ=カグラザカ。
あの力はよく分からないけど強い、これ以上…これ以上は俺の為に痛めないで欲しい。


『スッ……』

「待って。おれがいけば、ミリムたちを傷つけないと約束出来る?」
「はい。しかしあなた様が拒めば、この者たちの命はありません…!!!」
「くっ……。こ……、これは敵の罠なのだ……ダイ……」
「行っては……、行ってはなりません……ダイ様……」
「…………」
「さあダイ様。どう致しますか?」
「…………。分かった、その代わり…2人を解放して欲しい」
「なっ………、ちょっ……ダイ……?!」
「いいでしょう。お前たち、ベニマル殿たちを解放しろ!」
『分かりましたっ!!』

ごめん…、マァムたちを傷つけない為にはこれしかないんだ!
こんな形でいなくなっちゃうけど、皆はアルティミシアの復活を阻止して欲しい。
ううん…、多分だけど……おれがアルティミシアの封印を解く事になってしまうかも知れない。
その時は皆の中の誰かに、俺をがつんっと殴って欲しいかな……。
本当にごめん……、俺がこうするのは…マァムやリムル陛下たちを守る為だと言う事を肝に銘じて欲しい。
さあ行こうゴメス、俺を君の主・ゴマーの元に案内して!!

14話に続きます。