二次創作小説(新・総合)

Re: 少女の新しい世界 ( No.1 )
日時: 2025/02/01 06:13
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

第1話「嫌な気配」


【FF6の世界 モブリズの村 ティナの部屋】


・ティナ視点

『パサッ』

「ティナ。頼まれていた材料を持って来たけど、これでよかったかしら?」
「うん。ありがとう、キスティス!」
「とんでもないわ。それに今は、『優秀なガード』たちもたくさんいるんですもの♪」

オペラオムニアの世界で彼女と共闘した時、私は少しでも代わりたいと思っていた。
そう願っていても、私には無理な話でもある。
万が一の場合もあるから、この村を離れる事が出来ない。
今はディーンとカタリーナたちが自立して、この村には私しかいないの。
勿論他の皆に会いたいけど、私はその時までこの村を守ると決めていたわ!

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『シュタッ』

「トゥリープ元教官。フリードから連絡です」
「分かったわ。その間、あなたがティナのガードをしてちょうだい!」
「分かりました!」

フリード……、確かライジングボルテッカーズのリーダーだったわね。
『あの時』まではディーンたちがいたから、私1人でも強くなれる……そう思っていたけど。
でも今は……、今は凄く寂しい。
今までは彼らがいたから、私は闘う意志を諦めなかったけど。
どう願っていても、ディーンたちには会えない気がする。

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「……………」
「どうかなさいましたか、フリーレン様!」
「うん。ティナの事で少し……ね、この所のティナ…いつもの明るい感じがしないから」
「…………。言われてみると確かに、少し元気がないように感じられますね」
「アメジオ。私とフェルンがお前の代わりに暫くの間だけキスティスのガードに入るから、アメジオは『私たちの代わり』にティナを慰めて上げて」
「フリーレン様……。分かりました、ティナ嬢はこのアメジオにお任せ下さい…!!」

駄目……、私は私のいるこの村を守ると決めていたの。
ディーンたちとも、そう約束していたのに。
カッコ悪くなってしまうのは、嫌だから…!!
だけど、何かがこちらに来る気配を感じたの。
この気配には温もりの感じは1つもしないけど、私はこの村を『決して』見捨てたりしないわ…!!!

2話に続きます。